7月1日2010/07/02 00:16

 7月。カレンダーの大半がめくられる。ヲタクカレンダー定番の構図は「水着姿」であり、当然私の部屋のカレンダーも水着姿だらけ…でもなかった。半分には届かなかったからなあ(苦笑)。
 
 ここのところ更新できなかった理由は色々あるんだけど、主要因はW杯である。夢中になって観ていたから…って理由ではない。このネタについて書こうとすると、レベルの低い悪口の羅列に堕してばかりいたからだ。
 
 私はカウンターサッカーのモーレツな信者である。「観て楽しくなくても、勝ちゃあいいんだよ」ってレベルじゃない。「カウンターサッカーこそが観て面白いサッカー」だと真顔で断言するくらいだ。それゆえ、どうやら「ボールを支配するのが美しいサッカー」などとヌカす連中に対し、相当鬱屈したモノが貯まっていたらしい。コイツが吹き出ちゃうんだな。
 
 とりあえず日本代表についてだけ触れると、私は昔から「カウンターサッカーをやれ」と言い続けてきた人間なので、「今更それに気がつくとは」としか言いようがない。もっと早い段階から「あの戦い方で行く」と決めていれば、人選やらスタメンやらが色々変化したと思うんだけどなあ…ま、それなりの結果は残したので、これ以上の攻撃は控えよう。
 
 ちなみに日本代表が予選リーグを突破した日、私はものすご~く不機嫌だった。そのちょっと前にアズーリ(伊代表)が負けたからだ。私主観で「世界一美しいサッカーをする国」が負けるとは…昔々からアズーリが負けるたびに悶絶してきたけれど、今回は予選リーグすら突破できないとは。ある意味日本代表がどうこうよりも口惜しい。
 
 優勝?ブラジルかアルゼンチンじゃない?私の主観としてはブラジルの方が良いサッカー(守備的とも言う)しているので、コッチの方が少し有利かなと。欧州の連中は「芝が生えそろっている場所に慣れすぎている」ので、南アでは苦戦するような。南アの芝については、同じく英国の植民地だった香港の芝(諸般の事情によりソコソコ詳しい)から類推するに、欧州レベルじゃ無さそうだ。
 
 とまあ、W杯関連で「書いても問題なさそーなコト」だけ抜き取ると、こんな感じになる。これ以外は「カケラも生産性が無く、読んでいる人間を不快にするだけ」ってレベルの話になるので、省略。ふう、やっとある程度スッキリした。明日以降はいつものとーり、ワケわからん話を吼えることにするか。

7月6日2010/07/07 00:00

 オグリキャップがねえ…地方競馬出身うんぬんとは無関係に、あいつほど「負けん気が強い」競走馬はいなかったと思う。2:22:2というJCの時計は更新されてしまったけど、それでもアイツの走りは不滅だと思うな。
 
 本日の話題は、先日プレイした「ヒト電」の話。対戦相手は同じAzathoth殿だけど、今度は私が独軍でプレイした。私の研究が「どの程度通用するのか」試してみたくて。
 
 私の研究とは、ごくごく真っ当なモノである。ポーランドの後は翌年の好天を待って対仏戦。スカンジナビアも機を見てキチンと確保。バルカン半島の「英軍イヤガラセポイント」はキッチリ潰してからバルバロッサ…ってものだ。結局こーゆー流れが「効率良い」と思うので。
 
 まず対仏戦だけど、40年春上期(6ターン)に開始する。もう1ターン待った方が好天を活かせるんだけど、「何があっても9ターンまでに対仏戦を終了させたかった」ので、このタイミングで攻めた。実際、ゼーレーヴェ対策として山ほど生産された英空軍を使われ、「対仏戦ボーナス期間」の8ターンまでに仏を降伏させられなかった。ただ、これは「想定の範囲内」だ。
 
 少し無理してまで9ターンまでに対仏戦を終わらせたかった理由は、その後の動きにある。10ターンは部隊の移送、11ターンにユーゴ侵攻、12ターンにギリシア攻め、13ターンにバルバロッサ開始…という、「無駄の少ない動き」を展開したかったのだ。冬である13ターンにバルバロッサを開始する?だって、どーせ赤軍は後方に「部隊の壁」作って待っているので、最初の1~2ターンは部隊移送中心になるし。好天となる15~17ターンに「空軍をふんだんに使った、バルバロッサボーナス付きの電撃戦」をぶちかまし、それで赤軍の壁を突き破ろうってアイデアだ。
 
 ギリシアを伊軍に任せた(英軍がアテネに介入してこなかったので、それで用が足りるから)独軍装甲部隊は、ルーマニアを通過する形でウクライナへ侵攻、ロシアの南方都市群へ襲いかかる。必死の思いで貯めた補給と空軍を盛大にはき出し、電撃戦をかけまくったところ、ハリコフ・スタリノ・ロストフを占領して赤軍戦線に大穴を空ける!世界に息を呑ませたか!と思いきや、タイミング良く特別増援&総力戦カード増援が到着し、その穴は塞がれてしまった…実はわかっていたことだけど、それでも目の前が真っ暗になりましたね。「攻撃した時、我々は200個師団いると思っていた。今までに我々は360個師団数えた。そしてそれらを1ダースほど壊滅させても、ロシア側はまた1ダース投入する」だっけ?
 
 正直言って、何かしら怪しげな工夫をすることにより、「より補給を貯め込む」とか「より弱体な赤軍を攻める」ことは可能かもしれない。けど、それでも電撃的に赤軍を倒すことは難しいんじゃないかなあ。ゲームが出た初期にはそーゆープレイもあったみたいだけど、それは「何もかも最前線に送り込む」という、無謀な方針で赤軍が防衛していた時代の話だ。私もそれはよ~くわかっていたけど…
 
 この後、独軍の方針は「長期不敗体制の構築」に移行することになる。つーか、他にどうしろと。派手な進撃で誤魔化していたけれど、実は独軍は部隊も補給も足らない。飛行機もUボートも足らない。そりゃそーだ。西側連合軍と赤軍を併せれば、ユニット数も生産力も独軍の倍近いのだ。どう頑張っても「何か足らない」ってコトになる。そんな状態で無茶したところで、どーしよーもない。
 
 そんなわけで、独軍は42年になっても東部戦線で攻撃を続けたけれど、内実は「近寄ってきた赤軍をすり減らし、反撃されるのを防ぐ」ためのもの。考えようによっては、ず~っと「クルスク戦」を続けているようなモノだ。やりようによってはグロズヌイやバクーに進撃できた気もするけど、私には「側面を枢軸同盟国軍に守らせて前進する」なんて怖いことは出来ません。このゲームでそれをやれば、間違いなくA軍集団は帰ってきません。
 
 しかも…こちらが東部戦線にかまけている隙に、西側の部隊がモリモリ増強されていた。米軍が参戦しているんだから、当たり前だけど。コイツらがドコを攻めてくるのか、気になって仕方がない。正直言って、アチコチ隙だらけなのだ。本命は北アフリカだけど、クレタまでは占領できなかったギリシアも危ない。スカンジナビアの防衛も不安だらけ。北フランスは一応「大西洋の壁」があって機動予備もいるけれど、「絶対大丈夫」などと言える状態じゃない…一応いざという時に東部戦線から部隊を移送するための補給を蓄積しておいたけど、反攻によってギリギリ支えている感のある東部戦線から部隊を引き抜けるのかぁ?正直言って「45年まで戦う」どころか、「我々は44年を迎えることが出来るのだろうか…」って気分。
 
 余談だけど、コマンド誌最新号付録の「ドライブ・オン・クルスク」では、「マンシュタイン・ギャンビット」として、色んなトコロから引き抜いてきた部隊を使えるってオプションがある。これはこれで面白いルールだと思うけど、もし私が「総統」だったら、「ギリシアだのシシリーだのノルウェイだのにいる装甲部隊なんて引き抜いてですね…」って話が出たら、即座にマンシュタインを解任したと思う(苦笑)。どう頑張っても赤軍を屈服させられない状況において、何が悲しくて「せめて致命的なトコロまで一気に突破されないための備え」を東部戦線に送らなきゃならんのだ。米軍がシシリーからローマ経由で一気にアルプス越えてきた場合、責任とれるのかね?
 
 とまあ、こんな感じで時間切れとなったわけだけど…やっぱりこのゲーム、いいゲームだと思う。エリア式なので「ヘクスマップほど細部は気にしなくて良い」し、生産も「お手軽な割に考えさせられる」し、自由度が高いから「トンデモ作戦を潰す手は自分で考えさせられる」し…と、「当時の戦争指導者って、こーゆー部分を悩んでいたんじゃなかろーか」って範囲にまとまっていると思う。流石にちょっと時間がかかるけど、これぐらい時間がかかった方がむしろ雰囲気は出ると思うし。
 
 数ある難点(苦笑)の1つは「とっつきが悪い」だと思う。つーか、こんだけデカいテーマにもかかわらず、とにかく自由度が高いときているんだから、「何をどーすりゃいいんだ」となるのはむしろ自然かと。そこを何とかしようってのが私の記事だ。あれ読んでから実際プレイしてみれば、少なくとも「このゲーム、何かがオカシイ!」なんてことにはならない…と思いたい。
 
 正直言ってこのゲーム、押し入れの中で眠っているケースが多いんじゃないかと思う。ターン数その他を考えれば「気軽に」プレイできるワケじゃないし、発売当時に色々あったから…でも、機会があったら引っ張り出してきてやってみる価値があると思う。なにせこのゲーム、「41年までの連合軍」が結構楽しいのだ。盤上の見た目が負けっ放しでも、独軍に予定外の補給を消費させ、渋い顔しながら補給の残りを数えている姿を見てると楽しいですよ(苦笑)。まあ、自分も補給の残りを数えて青くなっているんだけどさあ…
 
 なお、私はこのゲームの対戦を誘われたら、基本的には受けて立ちます。「初めてプレイします」って方には一応独軍をオススメするけど、必要に応じてどちら側でも引き受けますよ。そんでもって私の陣営を撃破して、「アナタは戦争経済ってモノがわかってない」と言って下さい。遠慮無く。

7月7日2010/07/08 00:54

 本日の話題は、「女の子に痩せて欲しくないところ」…ではなく、「ロボットアニメの太もも」について(笑)。より具体的には、「モビルスーツの太ももは、太いと言えるのか」を中心に語ろうかと。何故こんな話題なのかは、こちらを参照して下さい。なお、記憶と主観に頼って書いているので、カン違いなどはあると思います。ご注意を。
 
 太ももが太い例として、モビルスーツを出す…正直、たとえとしてどうかと思う。個人的な印象では、「鋼鉄ジーグ」の方がムッチリしていたような…ってな話はさておき。ただ、言われてみれば「機動戦士ガンダム」に出てくるモビルスーツって、アノ手のロボットアニメの中では「太め感がある」」ような気がしなくもない。
 
 プラモデル・超合金(懐かしい)などを改めて見てみると感じるんだけど、実はああいう「ロボットアニメのメカ」って、全体的に太ももが細い。実はモビルスーツも案外細いんだけど、他と比べると少し「ムッチリ感」がある。より正確には「似たような頃に作成されたロボットアニメ作品のメカ」には、そーゆー特徴があるような。
 
 たとえばだ。マジンガーZを思い出してもらいたい。アレの太ももは、かなり細い。比較的近年の作品では、エヴァンゲリオンの登場メカ(なのかぁ?)も細く感じる。これには色々理由があるんだろうけど、実はかなり切実な理由を含んでいる…ってのが、私の意見だ。その切実な理由とは、「オモチャを直立させるため」だ。
 
 全てのロボットアニメが「オモチャありき」で作成されたわけではない。でも、「立体造形した場合、支えナシで直立できそうなデザイン」が重視されたフシはある。その方がリアリティありそうだ…って時代だったし。あえて極言してしまうと、「ある時代から前のロボットアニメ登場メカは、立体化したモノが支えナシで直立するようなデザインに設計された」と言えるのでは。
 
 こうした、プラモデルや超合金のようなオモチャを直立させようと思ったら、足をデカくする必要がある。しかし、足だけ不自然にデカイと正直格好良くない。それを目立たないようにするためふくらはぎが太めになり、相対的に太ももが細くなる。太ももを太くしてしまうと胴体も太くなってしまう(安定性が悪くなる)ので、こうなるんだな。そう、実は古いロボットアニメのメカって、「太ももが細い」のではなく、「ふくらはぎが太いので、相対的に太ももが細く見える」のだ。鉄人28号からしてそーゆーデザインだったからなあ。
 
 こうしたデザインに一定の利点があったのは間違いないけど、欠点として「上半身に比べ、下半身の安定感が足らない感じがする」ってのがある。模型雑誌などで古い作品の立体造形物見かけるけど、どいつもこいつも「走り込みが足らない」と言いたくなるようなスタイルしている。でも、実際はそうしないと「安定して立てない」…どころか、あれでもまだ「足が小さくて不安定」なんだよね。
 
 これを何とかしようとした作品の1つが、ガンダムだ。モビルスーツって、実は足がかなりデカい。それを誤魔化すため足をものすごく甲高にし、ついでにふくらはぎを太くする。そうやって足の裏を底辺、膝を頂点とする三角形を形成する。こうして若干膝を細くすることにより、太もも部分に多少のモッチリ感をつけているのだ。これら一連の処理により、モビルスーツの下半身はそれまでの作品と比べ、ガッシリとした安定感が出ている。
 
 ところがだ。時代がさらに進んでくると、また太ももが細くなり始める。これは色んな理由が重なってのことだろうな。「超時空要塞マクロス」のVF-1バルキリー(私は「アニメメカデザイン界のドレッドノート」だと思う)がウケたとか、オモチャの売り上げが重視されなくなった(できなくなった)とか、支え・台座抜きでは直立しない立体造形物(フィギュアのこと)が重視されるようになったとか、果ては「マッチョをこよなく嫌う方々」(腐女子のこと)ウケを無視できなくなったとか…
 
 実はもう1つ、あの手のメカの太ももが細い理由がある。連中はどいつもこいつも「ケツが無い」のだ。人体の場合、ももが太い奴の大半は「ケツもデカイ」わけだけども、この部分がないのだ。エヴァ初号機の太ももが細く感じられる理由がコレである。アレは手足の構造が「人体っぽい」にもかかわらず、ケツがすごく薄い。結果として虚弱児レベルの太ももになっている。記憶が正しければ、ミサイル装備以前から胸はデカかった「アフロダインA」(マジンガーZ)でさえもケツは皆無だったはず。なお、当然アンドロイドは除外して考えるので、「フランソワーズ(サイボーグ009)やマルチ(某エロゲ)のケツと太もも」について語らないように。
 
 W杯出場選手は言うに及ばずだけど、ほとんどのスポーツにおいて「ドッシリとした下半身」は重要である。巌のような安定感と素早い動きを両立させようと思ったら、そうなるからね。けど、ロボットアニメのメカはどうしてもこの部分が弱い。そこに一石を投じたという意味で、ガンダムに代表される「あの頃のサンライズアニメ作品」のメカデザインは記憶するに足るんじゃないかなあ。「燃え」系のヲタクには今なお高く評価されていることが多いからねえ。その秘密が「頼もしさを感じさせる下半身」にあり、その代償?として「太ももが太い」と言われてしまうんじゃないかと。
 
 しかしだねえ。こういう事情があるにもかかわらず、やっぱりモビルスーツの太ももって細くねえか?アレが太いって言うのなら、理想はエヴァ初号機程度ってコトになりそうなんですけど。同程度に肉付きが悪い零号機のパイロットに「肉を食え!そんな薄いケツでガキひねり出せるとでも思っているのかぁ!」と一喝したくなった(ゲームでの話)私としては…(以下略)。

7月12日2010/07/12 23:09

 先週末は、毎年恒例の福島旅行。今回はまったりダラダラ過ごしていたので、ネタになるような話がない。楽しいかどうかと、ネタになるかどうかは別問題。その辺に五月蠅いからこそ、私はあの「濃い」メンバーの一員として生き残ってこれたと思うんだ、うん。つーわけで今回は「小更新」の予定。なお、小ネタは某氏がツイッターあたりに流しているだろうから、そちらでも参照して下さい。
 
 ネタ以外では、来年はラジオNIKKEI賞の週にやるべきか…という話が協議された。いやまあ、この辺色んな事情があるので。幹事長の提案なので、最終的にはそうなるんじゃないか…というのが、副幹事長代理補佐見習心得の見解だとか。
 
 かなり前から話題になりつつ、今回も改めて確認させられたのが、「飯坂温泉の衰退」かな。ああいう温泉街って、最近苦しいんだよねえ…私は「温泉宿に宿泊する際は、駄目人間のごとく過ごすべし」という、古風だか何だか知らない趣味があり、いわゆる「カラクリがあるので、料金がお得」ってタイプの宿は好かない。かといって、あんまり大げさな宿もちょっと…ダラダラグダグダ、のんびりまったりと駄目人間っぽく過ごすのがお似合いってレベルの宿が好きなんだな。そーゆー宿が減っているのは、色々辛いねえ…
 
 今回使用した宿は、ある意味「多少無茶なこと注文しても、全く良心が痛まない宿」である。つーか、過去に「参加者が全員集合したコトがない」などという滅茶苦茶な行程をやらかしたような集団だ。ドタキャンはともかく、当日いきなり「1人追加してくれ。部屋は同じでいいから」などと連絡しても「対応してくれるはず」って安心感が欲しいよね。今回も宿到着予定時刻は、競馬場で「福島最終で切り上げてとっとと向かうか、函館最終まで居残るか、どっちにします?(注:時間にして40分は異なる)」「う~ん、函館最終まで馬券買っちゃったんだよね。」「じゃあ、函館最終見てからにしますか。」と会話して決めた。こういうグダグダに耐えられる宿こそが、良い宿だと思うぞ。宿にしてみりゃ、どう考えてもやな客だろうけど。
 
 この旅行、「カネもヒマも無い奴から、お大尽趣味の奴まで」とにかく参加する…というコンセプトなので、協調性がカケラ程度しかない。にもかかわらず何とかするという「特殊能力」を持った幹事がいるからこそ、今も何故か続いている。ただ、その特殊能力の正体って、要は「宿にワガママ言いまくる神経の太さと、それを受け入れてくれる宿の度量」だったりするんだよね。最近の日本人って、「当日の到着予定時刻?それは当日の4時頃連絡します。」などという贅沢をケチって、メシだとか設備だとかいった「目に見える」部分に凝るのが「賢い消費者」だと思っている奴が多くてねえ…
 
 正直この団体がマトモになる望みはカケラもないので、マトモな日程を組まなくても対応可能な宿ってモノがある限り、そーゆー宿を頼り続けると思う。そういう宿が苦境を迎えている昨今ではあるけれど、可能な限り精神的支援は送っていきたいですね。それ以上を期待されても困るけど。宿なんてコキ使ってナンボじゃぁ~!(副幹事長代理補佐見習心得の台詞じゃねえよな)

7月16日2010/07/17 02:16

 今週は色々忙しかった。なにせ「更新不能」のお知らせを出す余裕すらないほど。まああくまで「精神的余裕」がないだけではあるんだけど。つーわけで、本日はコレまで。ちゃんちゃん。

7月20日2010/07/20 23:23

 諸般の事情により、ネタをまとめるのに苦労しました。いかんね。でも、このネタ扱うのが難しいと思うぞ。
 
 土曜にあった、不可思議なイベント?に参加してきました。趣旨としては、「ウォーゲーム雑誌に掲載された、戦史記事をまとめた単行本」である「鉄十字の軌跡」出版記念講演。ね、不可思議でしょ。この色のネタについて行けない方には。
 
 一般にボードウォーゲームというのは、史実にあった戦いを扱っている。理由はともかく、そーゆーものなのだ。それゆえ、戦史関係の記事が掲載されていることが多い。そいつをまとめた単行本が欲しいよね…って話がどんどん進んでいき、今回このようなイベントが開催されたわけだ。
 
 普通なら、ここで著者の紹介に始まり、どのような話が出たのか…と話が進んでいくんだけど、あえてそれは大幅に省略しようと思う。つーか、そーゆーレポーターとして「どう考えても私より優秀」な方が、各自のブログその他でさんざん発表なさっておられる。低いながらも可能性があったと思うのであえて触れるけど、公式に「レポート書け」って依頼も受けてねえ。ここはやはり「F男という馬鹿しか書かない」ものを。
 
 私が注目したのは、実を言えば「参加者の顔ぶれ」である。こんなイベントに参加する奴って、どんな奴?コッチの方が気になったんだよね。翌日に記念コンベンションとして「ゲームする日」があるとはいえ、ゲームやらないイベントに顔出すゲーマーなんてどんな奴なのか?そこが気になったのだ。
 
 とはいえ、顔ぶれの一部は想像がついちゃうんだよな…私はこの業界では「顔が広い」ワケじゃないけれど、元々が狭い業界だから。そもそも、主催者であるコマンドマガジン編集部の中黒殿・司会であらせられた高梨俊一先生(諸般の事情により、絶対頭が上がらない。「先生」以外の敬称を使う気になれない)・著者の大木毅殿&鹿内靖殿の両名…全員私と「個人的面識のある方々」だ。その主義主張その他については、一緒に飲んでつついて「以前聞いたことがある」ものばかり。改めて含蓄あるお言葉をいただくのは有り難いけど、「新鮮味」って点では…私には一応「飲んだ席で先人をつついて、有り難いお説教喰らう」という趣味があるからなあ。
 
 ただ、私のような「主催者サイドと個人的面識がある奴」ばかりなのか、そうでないのかは気になった。こう言っては何だけど、私みたいな「個人的面識がある奴」が来るってのは、言ってみれば「親類の学芸会に顔を出す奴」と同じ側面がつきまとう。「お義理」って奴だね。これはこれで日頃の人間関係というか人望というか…を反映しているものなので、重要と言えば重要だ。けれども、「それしか客がいない」イベントってのも、どうかと。特に私としては、「同種のイベントが個人・ゲームサークル等の主催で成立しうるのか」が気になったので、「知り合いばかりってのも、それはそれでイヤだなあ」と思っていた。
 
 実際集まったのは…正直言おう。「知り合い率」は高かった。「ブログのネタ求めて来たな」って方(私も含まれるんだと思う)が何人かいらっしゃったので、正直「よし、これでマトモなレポート書かなくていいや」と思った(苦笑)。ましてツイッター配信までされては、レポート系では勝負にならん。
 
 それでも一部内容について触れるなら、「作戦級愛好家」である大木・鹿内殿両名の見解は共通点が多く、むしろ司会である高梨先生(戦略級のデザイナーでもあらせられる)との相違点が多かったような。その意味では、「丁々発止としたやりとり」みたいな緊張感は薄かったのかな。とはいえ、司会もパネラー(って言うのか?)も「飲まないうちから蕩々と語れる」方々。「歴史とゲームの相違点」「ゲームはメディアである」「絶望感を感じさせる作戦級ゲームが面白い」などなど、ためになる話は山ほど出ましたね。
 
 さて、肝心要の「知り合いではない参加者」だけど…まあ、「顔の広い」ゲーマーなら「面識あるか、ブログその他で名前を見たことある」方々、つまり「有名なゲーマー」が中心だったような。とはいえ、「実はヒストリカル・ボード・ウォーシミュレーションゲーム、の3点を満たすゲームはつい最近始めました」なんて方もいらっしゃいました。飲み会では「やっぱり自己紹介は必要だよね」って話になったし。正直、「このメンバーなら、自己勝敗は省略しても…」って話になりかねないと思っていたんだよね。良かった良かった。
 
 地理的な話では、北は仙台、西は福岡方面から来訪された方が…「関西からの一般参加者」はいてもいかしくないと思ったけど、思った以上に遠方からいらっしゃった方が多かったですね。こういう方々は「ゲームだけ」だとかえって足を運びにくい(地元で出来ることだから)のでは…って話もあるので、地域交流って観点からはむしろこうした「ゲームがメインじゃない」イベントの方がいいのかも。これは予想してなかった。
 
 全体的に、皆様「真面目な」参加者だった。事前に募集された質問をキチンと考えてきた方が多かったし。私は不真面目でした、すみません。ただ…みんなアドリブ弱いよ!飲み会の席で「飲んでいる今だから出来る質問」って話振られて、ケツ引いちゃった方の多いこと…私が「誰も質問しないようなら、私が質問しますから」と主催者である中黒殿のケツ叩いてやっと実現したってのは、どーゆーことよ。本来斬り込み役は私の仕事じゃない(友人に斬り込み隊長がいる)はずだけど…
 
 先日行われたゲームマーケット2010の成果により、どうやら「ゲーム好きだけど歴史はあんまり」って層の方が、シミュレーションゲーマーに引きずり込み易いのではないかという「有力な推測」が出ている。ただ、この趣味はやはり「歴史に興味を持ってナンボ」だってのも事実。ゲームはあんまり…ってな歴史好きを引きずり込む努力だとか、ゲームメインで足踏み入れた人間に歴史の面白さを伝える努力も、必要なんじゃないかと思う。そのためのアプローチとして、「こういう手段もあるんじゃ」と提示された…ってのが、このイベント最大の意義だった気がする。もちろん、今回は既に歴史に興味のあるベテランゲーマー向けのイベントだった。しかし、コレを参考に類似のイベント(今度は初心者向け)を仕掛けるって手もあるわけで。その意味では、「今日は楽しかったね」で終わらせちゃイケナイ気がする。ただ、だからって私が何かするワケじゃないけど。
 
 なお、私はこんなイベントにもかかわらず、コミケカタログなるものを持参(行きがけに入手した)し、何やら怪しげな打ち合わせをしていたり、翌日のコンベンションで銀河英○伝説の「ヴァーミリオン会戦」なるアニメゲーをプレイして勝利するなど、やりたい放題だった。なお、ヴァーミリオンで「ラインハルトを」と希望したのは向こう側だ。私がヤンを志望したワケじゃない。「選択ルールは原則アリで」と言ったのも私じゃないし、「高速隊形になって、援軍のミュラーが来るまでひたすら逃げ回る」って手を採用しなかったのも私じゃない。だから、「アンタ、それは単なるイジメじゃないのか!」と言われても…きっとほら、「作戦級における絶望感」を味わいたかったんだよ。そーゆーコトにしておいて下さいよ…

7月25日2010/07/25 23:45

 色々忙しかったので、ホントに久々の更新になってしまった。申し訳ない。タイミングの問題とかもあったので。
 
 先日ちょろっと書いたように、既にコミケカタログが出ている。そのおかげで、アタマの中はこの色の「戦闘モード」突入中。精神的余裕がカケラもない。
 
 一応は仕事しなければならない人なので、その部分について語っておきましょ。正直、不作気味です。受かっていれば行く予定だったサークルが、いくつか落選しているんだな。特に痛いのは千葉会殿か。発行している同人誌も当然重要だけど、「代表のyagi殿がサークル入場しているワケじゃない」ってのが痛い。「本体より優秀な偵察ポッド」として計算できる方だからなあ。気分は「ビット搭載し忘れたエルメス」。
 
 こんなコトを書くと「yagi殿を便利使い」しているように見えるけど、おそらくyagi殿も私を「斥候部隊」扱いしているので、お互い様である。友人知人と情報交換することによって、索敵密度を向上させるのは基本テクニックだ。こういう情報交換をすることによって、「F男以外興味を持たないジャンル」に張り付いている時間を延ばすんだな。代償として混雑激しい企業ブースの情報を仕入れて流しているので、「アサッテのトコロばかり索敵してくる」なんてコトはないと思う。
 
 企業ブースについては…まだ必要な情報が集まっていない(苦笑)。いやね、企業側の情報は色々出ているのよ。でも、「私が占領すべき目標」がハッキリしないと、意味がない。それがわかるのは…今週末ぐらいかなあ。なお、純粋に私個人の「必要なモノ」については、「だから食い物、しかもコメはヤメロ」とだけ言っておく。どう考えても無駄に重くなるだろ!
 
 とまあ、愚痴を色々述べてきたけれど、今回は夏だ。冬と違って余裕はある。冬はカレンダーがあるので、「凶暴兵状態」だからなあ。ただ、例によって例のごとく3日間連続出撃の必要があるけど。3日とも出撃する必要がある奴って、どれぐらいいるんだろ?私の友人知人に話を限定すると、他にあんまりいない(流石にゼロじゃねえ)んだよね。ただ、それがF男って生物なんだから仕方ない。多分そんな奴だからコミケ取材って仕事が舞い込む…って、コレ本当に嬉しい話かぁ?
 
 夏の難点は暑さだ。こればっかりはどーしよーもない。雨が降れば多少涼しいけど、買った本が濡れるので「暑い方がマシ」と考えるのがヲタク。私は比較的暑さに強いけど、限度はある。マジに倒れないよう注意しないと。いくら「晴海時代の生き地獄」に比べればマシとはいえ、私自身の体力が衰えている。いつまでも若いつもりでいたら危険だ(苦笑)。
 
 先日友人とコミケ関係の話をしていて気がついたんだけど、コミケの入場人員って、「軍隊で考えれば、すげー大軍」なんだよな。あんなモノを「手足のごとく操る」なんて、そりゃあ名将と呼ばれて当然だ。しかも、コミケって「アノ手のイベント」の中では、比較的統制が取れているときたもんだ。少なくとも「大規模な暴走」が発生したって話は聞かないし。色々条件は違うけど、コミケの混雑っぷりを観察することにより、「大軍を率いる指揮官の苦労」がわかりやすくなるんでないかなあ。だからどーしたって話はあるけど。
 
 コミケ関連については、まだしばらく愚痴っぽいネタがいくつか出てきそうな気がする。そんなわけで、「そういう季節なんだ」と割り切ってお付き合いいただければ、幸いです。さて、またカタログチェックしておくか。まだ便せん絡みのチェックが…(以下略)

7月27日2010/07/28 01:43

 なんか色々とアップデートした…「最近アップデートチェックをサボっていたなあ」ってんでチェックしたら、山ほどありやがった。いけませんねえ。なお、セキュリティの関係上アップデートはやっておいた方が安全なので、皆様もたまにやってみては如何。
 
 本日の話題は、馬券の話。いやね、最近賞を取った某漫画家(原作だけらしい)が、賞金というあぶく銭で「宝塚記念の三連単を全部買う」を実行したらしいって話を仕入れたので。面白いから、私なりに「分析」してみようかなと。
 
 三連単とは、1着から3着までを「着順通りに」的中させるって馬券である。組み合わせはものすごい数になるので、配当もデカい。Wikipediaで調べたトコロ、JRAの場合は重賞で1098万2020円、平場含むと1846万9120円、地方記録は2488万720円だそうな。そういう「大物」を狙って三連単全部買い…確かに「1つの夢」ではあるよね。
 
 ただ、コレは普通夢だけで終わる。だって、カネかかるんだもの。18頭立てのレースの場合、全組み合わせを100円買うと48万9600円かかる。いくら「絶対当たるので、何かしらお金戻ってくる」とはいえ、実行するのが馬鹿馬鹿しい程度にはカネかかる。コレを実行するくらいなら、どこぞのクラブで「一口馬主」やった方が…50万出せば、かなりいい馬持てるからなあ。
 
 それでも、一千万・二千万って夢は…と思ったアナタ、ちょっと待ってもらいたい。とりあえず「三連単の配当最高記録」と「18頭フルゲートの三連単を全部買う」を比較した場合、「なんだ、案外夢がないんだな」というのが、私の感想なのだ。約50万円使って約2,500万円になったと考えれば、「元手が50倍になった」ってだけだ。これはスゴいことではあるけれど、日本記録うんぬんってモノまで持ち出してどうこう…って価値があるほどとは思えないんですが。だって、私はもっと「高倍率の儲け」経験したことあるし。
 
 元手を50倍にしようと思ったら、最も手っ取り早いのは「オッズが50倍の馬券で1点勝負する」だ。複勝だと多少難しいかもしれない(かなり人気薄の馬でも届かないことがあるから)けど、人気薄絡みのワイドなら充分届く。穴狙いの単勝党ならば「当たる時はそんなモノ」かもしれないくらいだ。1点買いは極端だとしても、何かの拍子に好配当の馬券当てて「元手が50倍以上に化けた」って経験をしたコトのある奴は、結構いるんじゃないかなあ。
 
 ちなみに、私が「投資効率50倍以上」を達成したのは2度あって、どちらも馬連だ。最高記録はダイタクヤマトが勝ったスプリンターズS。「元PO馬だから」という無茶苦茶な理由(こんな馬指名するかぁ?)で軸にしてちょろっと流したら、何を考えたか勝ちやがった。もう1つはフェアリーキングプローンが勝った安田記念。自分でも信じがたいのだけど、三角買いで的中させちゃった。レース前に「この馬が勝って、『こんな名前だからフェアリーキング産駒かと思っていたのに、実はデインヒル産駒じゃねえか!だったら買えたのにぃ~!』とホザく奴に『馬鹿め、それはオレが半年前に沙田で叫んだ台詞だ』と高笑いする」と言ってた冗談が実現してしまった(苦笑)。
 
 別に投資効率50倍だからどうこう…って話ではないけれど、よく考えると「50万円馬券に使えるのなら、2千万円って夢ってワケでもないのね」というコトがわかる。だからって毎回そんだけ突っ込んだら、確実に破産するけど(苦笑)。おそらくそんなコトができるのは、「2千万円?あっそ」で終わりに出来るような身分の人間だけでしょ。そんでもって、そーゆー身分の人間は「三連単全部買い」じゃなくて、「払い戻しの際にチャリンって音がしない」(日本の場合、1万円単位で買うこと)って買い方を好むんだろうなって気はするね。そーゆー身分になってみたいモノだ。
 
 もっともだ。18頭立て三連単の「最低人気」なるものはもっと破壊力があり、下手すると億の単位に手が届く。あくまで理論上の話ではあるんだけど。ただ、それは流石に夢見過ぎかな。私個人の感覚としては「日本記録を大幅に更新する、3千万円台」ってのが「ギリギリ現実的なライン」かと。ただ、これだったらまだ「50万円1点勝負」で何とか出来ちゃいそうな数字なんだよね。
 
 「一攫千金をどんな方法で達成するか」って夢については、ある意味個人の勝手である。私は個人的事情により「三連単全点購入」より「惚れた馬から絞って勝負」の方を好むけれど、それはダイタクヤマトだのフェアリーキングプローンだのフジヤマケンザンだのといった連中が「惚れた馬から買えば、いいことがある」と私の頭に叩き込んでいったからである。何を考えたか、こうした「壮絶な連中」に惚れてしまった私の因果がそうさせるってだけであり、私にも「三連単全通り」のロマンは理解できる。ただ…なんつーか、「もうちょっとデカい夢」であって欲しい気がするんだよ。50万突っ込むんだから、2千万円程度じゃ夢として小さくないかぁ?
 
 高額配当ってのは、馬券師にとってそれ自体がロマンだ。手にしたカネでどうこう…じゃないんだよ。ガツンと当てて一時の幸せに酔いしれることがイイんだよ。馬券買うのを節約して貯めた金じゃ、絶対味わえないモノがあるんだよ。これはドコをどう考えても「愚かな考え」なんだけど、人生楽しんだ奴の勝ちだ。面白おかしく生きて何が悪い。馬券に取り憑かれるってのは、こーゆーことです。怖いですね。この色の話題について行けない人は、こんな道に堕ちないよう注意して下さいね(苦笑)。
 
 なお、私が50万円のあぶく銭を手にしたらどうするか?そりゃもう、貯金する。もちろん、フツーの意味での貯金じゃねえ。キングジョージに日本馬が挑戦した暁に、全部突っ込むためだ。できれば、私がハーツクライの単勝を買った時、「Big bet!」という的確すぎる指摘をしやがったブックメーカーのオヤジのところで。それが私の「夢とロマン」なのだ。オッズの関係上数千万円を手にするのは無理かも知れないけれど、それよりもコッチの方が大切なんだから仕方ない。この色の話題について行ける方、ココまでイッちゃったら引き返せません。せめて「三連単全通り買い」ってレベルで留まるようにして下さい(笑)

7月29日2010/07/30 01:14

 コミケ関連情報その2。今回は色々愚痴りたいことが多いので、第2弾を設けてみました。なお、悩んだけど「お仕事関連情報」なのでこの色で。
 
 前回書いたように、カタログチェックの段階では、「ゲーム(電源不要)」のウォーシミュレーションゲーム関連(マルチ等含む)に関しては、やや不作気味と判断している。なお、これはあくまで「ライターF男」って立場のモノ。書きやすさを考えたら、同人誌より同人ゲームだし、傑作1つより佳作3つの方が有り難い。「コミケに出入りするゲーマーF男」の評価とはちょっと異なります。その点はご了承下さい。
 
 いずれにせよ、不作が予想されるってのは厳しい。私は一応「良い物だけをじっくり紹介するのではなく、幅広く数多く紹介する」ってスタイルで原稿書いているので、点数不足はちょっと痛い。変にスタイル変えると墓穴掘りそうなので、できればやりたくないんだよね。もちろん、現時点ではアンテナに引っかかりにくいカードゲームやドイツゲーム系から「掘り出し物」や「ネタ系」のもの探してきて…ってコトをやる予定なので、蓋を開けたら「それなりに品数揃いました」となるかもしれないんだけどさあ。
 
 ただ、こうした「不作」は、想定の範囲内でなければイケナイ。質・量にバラツキがあるなんて、私はよ~く知っているんだから。なにせ私は「コミケ出入り歴よりゲーマー歴の方がちと長い」ので、コミケに初参加した時からずっと「ゲーム関連の何か」を吟味してきているのだ。「どうしよう…」などと狼狽えるようじゃ、自分で自分に「コミケ取材」なんて仕事を命令しない。
 
 そのための対策その1は、「不作である」って愚痴…いやまあ、呆れる気持ちはわかるけど、これも結構大切だと思う。同人ってのは、どーしてもバラツキが多いのだ。ましてや「落選」がシャレにならないほど現実的なコミケ。折角無理矢理有給使ってスケジュール空けたにもかかわらず、「不作なんですけど」って事態はあり得る。そんな時に備え、事前に「覚悟しておけ」って警告を出し、どうやって気を紛らわすのか…ってなコトを簡単に指南するのも、「読者目線の実践記事」なるものを書いていることになっている、私の努めだと思うので。
 
 もちろん、これだけで終わっては連載が消滅してしまう(苦笑)。そこで、今回は「こんなこともあろうかと!」ってネタを発動する予定だ。それは何かって?ゲーム以外でコマンド誌読者が興味を持ちそうなジャンル、すなわち「歴史」と「メカ・ミリタリー・旅行」(コミケジャンル上セットになっている)を丹念に取材し、ここら辺で何かしら紹介しよう…って手だ。
 
 これらのジャンルについては、以前から「機会を設けてキチンと紹介したいなあ」とは思っていた。ただ、取材がタイヘン(説明が難しいでしょ)だとか、下手に「アレも紹介したい、コレも紹介したい」となると紙面が足らなくなるとかいった事情により、深くは触れずに誤魔化していた。今回はコレに手を付けようというわけだ。
 
 そりゃあね、コマンド誌はゲーム雑誌なんだから、毎回こーゆーモノが紹介され続けるのはどうかと思う。そもそも私は、歴史に詳しいわけでも、メカにこだわりがあるわけでもない…「その方面に五月蠅い」ゲーマーに比べれば、って話だけど。だから、ゲーム関連のネタが豊富にあるなと感じたら、「まあいいか」と省略してきた。ただ、今回はどうもゲーム関連のネタが少し不足しそう。だったらたまには紹介してみるか!というわけだ。
 
 そんなわけで現在この方面もカタログチェックしているんだけど…正直苦戦してます。理由は簡単。同人ゲームと違い、「何をネタにしているか」だけじゃ、紹介する価値があるかどうかサッパリわからんから。考えてみれば当たり前なんだけど、これらのジャンルは「ゲーマーの視点から見てどうこう」なんてコト気にして本作っているワケじゃないので、ゲーマーにしてみれば「どーでもいいコト」を延々と語るだけ…なんて本がゴロゴロしてるのだ。いくらネタがグデーリアン(独の名将)だからって、「部下とのやおい関係」(腐女子の妄想上では誰でも登場しうる)とか、「ヒトラーとのリアルファイト」(怒鳴り合いはしたらしい)扱われても、ゲーマーとしては困る。まあ、ココまで吹っ飛んだ品なら「ネタ系」として紹介したくなるけど(笑)。
 
 カタログで見分け付かなくても、現地で取材するんだから現物見て判断すれば…ってのはある。もちろんそうするつもりなんだけど…それでも、「ゲーマーが喜びそうなモノ」ってだけじゃあ、「ドレがセーフでドレがアウトか」決めるのは簡単じゃないんですけど。最後は開き直って「その価値があるかどうかは、F男の独断と偏見で決める」ことになるんだろうけど、そこまで開き直るのは楽じゃないよ。そもそも、「労多くして実り少なし」って話になるのがわかりきっていたからこそ、ネタがある程度豊富な時は省略していたんだから。
 
 ついでに愚痴ると、サークル数がやたら多い「戦国モノ」はまるで信用できない。ゲーマーの間では評判が悪かった大河ドラマ「直○兼継」を「面白かった、あれで歴史が好きになりました」などとヌカす人間が作った本が、ゲーマーの役に立つか?かといって省略も出来ない。このジャンルで「ゲーマーの鑑賞に堪え得る」モノは需要が多そうだし。「三国志モノ」も同様…というか、「ゲーマー的にはクズ比率」は戦国モノより上かも。ゲームって形しているんならともかく、同人誌だと採点辛いよ私は。
 
 メカ系だと…正直言おう、戦車・装甲車はいい。飛行機もまだいい。私は艦船あんまり詳しくないんですけど。戦艦レベルでさえ同型艦の識別からして出来ないし、副砲や対空砲の数で「第○次改装後ですね」なんて話もついて行けない。ましてや巡洋艦や駆逐艦レベルに至っては。そのため、どの辺が「ゲーマーが興味を持つ話」で、どこからが「ゲーマーでさえ引く話」なのか、よくわからん。けど、フネって人気アイテムなんだよね…
 
 というわけで、なんか辛い戦いを強いられそうな気もしているんだけど、だからって今更引くわけには…先日正式に「コミケ取材許可」もらっちゃったし。「コマンド誌の一読者F男」としては「コミケレポートあると嬉しいよね」と思う以上、同じ気持ちの奴はどっかにいると信じて、期待に応えたい。ただまあ、私の取材力&文章力でそれが出来るかは…つーか、マジに誰か他にいないのか。

7月31日2010/07/31 23:43

 本日の話題は、ちょっと前から温存しまくっていたネタを。「買わなかったゲームって好きになれないゲームと判断して良いのか」について、細々語ってみようかと。この世界の有名ブロガー(ココココ)が肯定しておられるからね。
 
 まずは、私個人の話を。こと私に関しては、コレは思いっきり当てはまらない。私は「人気あるテーマで、間違いなく友人知人の誰かが入手している」「ルールが簡単なので、口頭の説明で理解できる」「私の判断基準により、独自の作戦研究を行う必要がない」を満たすモノは、どんなに気に入ってもまず購入しないからだ。雑誌付録になると記事目当てに所有することが多いけどね。こういうゲームはプレイ機会も多いけど、だからこそ買わない。別に自分で持っている必要が感じられないから。ぱっと思いつくだけで、「East Front」「Napoleonic War」「Twilight Struggle」といった辺りが「好きだしプレイ回数も多いけど、所有する必然性を感じなかった」ゲームだ。カネと機会がありゃ入手しておきたいんだけどね。
 
 世の大半の方は、私のようなコトをやらない…というか、私の行動は「世間は私のように行動しない」という推測が成立するからこそである。皆が皆「メジャーアイテムだから、誰かしら買うはず」ってな理由で購入見送ったら、「結局誰も持ってない」って事態に陥る。周囲に「素直な行動を取る」方が数多くいるからこそ、安心してヘンな行動を取ることが出来るのだ。いやはや、なんか申し訳ないです。
 
 何故私がこんなコト出来るのかと言えば、色んな理由から「ゲームの有無より、対戦相手の有無を重視している」からだろうな。東京近郊という「ブツの入手は比較的容易、対戦相手も比較的多い」って場所に住んでいるからこそ、こうしたワケわからん行動が可能なんだと思う。なお、「対戦相手が多い」というのは、「ケンカになっちゃう危険性も増える」って側面もある。だから「ゲームの有無<対戦相手の有無」なのだ。この趣味でも人間関係は大事。そいつを重視した副産物なんだから、色んな意味でご容赦願えればと。
 
 むしろ私が購入するのは、「私が買わなきゃ誰も買わない」と感じられるモノである。私は趣味がヘンなので、そーゆーモノが山ほど…こういう「ヘンなアイテム」を仕入れるのに金を使ってしまうので、メジャーどころは省略しちゃうんだな。欲しいことは欲しいんだけど、オレのカネは無限じゃねえ。
 
 こういうマイナーアイテムは、ほとんどプレイ機会がない。また、私自身も誰彼かまわず「コレ面白いからやりましょうよ」と声を掛けまくるってタイプでもない。ある程度相手の趣味嗜好を把握した上で、「この人なら、こういうゲームにつき合ってくれるかも」って推測が成立する場合に声を掛ける。そこまでやっても、「面白かった、私も買ってみたい」などと言ってくれたりしない…ってのが、「マイナーゲームの実態」だ。私自身、誘われたからって「転ぶ」とは限らないんだから、当然だけど。もっとも、相対的に転びやすい方ではないかと自覚しているんだけどね。最近だとヲタク向け同人カードゲーム「AMIMAKER」に「プレイしてみて即買いした」って行動を…
 
 そもそも、「買う気になったゲーム」というのは、要は「実際プレイするまでもなく、自分の琴線に触れる何かがあったゲーム」だ。気に入って何度もプレイするのは、むしろ当然の話だと思う。ただ、ごく一部の人間はそうとは限らない。私のように「メジャーどころは買う必要ない」って奴もいるだろうし、コレクター嗜好が強ければ「珍しいから・入手しにくいから・手に入れたこと自体が自慢話になるから」ってな理由で買うわけだし。軍神鹿内殿に至っては、「駄目なゲームをプレイして、『駄目だ!』と言うためにプレイする」なんて趣味?がある(この間の講演会でそう主張していた)ので、駄目を承知の上で買ったゲームは多そうだ(笑)。
 
 人間誰しも「各自の好み」ってモノがある以上、どんなゲームをどんな目的で購入しようと、それはその人の自由でしょ。そこは堂々としていればいいと思う。メジャーで評価の高いゲームを持っていない?それ自体は「だからどーした」って話じゃないかな。ただ、「自分が持っていないゲーム」「買おうと思わないようなゲーム」を頑なに排除するような姿勢は、ちょっと私としては辛い。これでも一応は「色んなゲームを色んな人とプレイするのが好き」ってスタイルだからねえ。私の「相手に合わせる」能力にも色々限界があるんだから、多少歩み寄ってくれた方が有り難いって気がするので。
 
 軍神鹿内殿は、この間の講演会(正確には、その後の飲み会だったかな)で、「駄目なゲームもチャンとプレイしないと、ゲームに対する評価軸が定まらない」とアツく主張されていた。流石は「タイ・ボンバの作品は全部プレイした」と豪語するだけのことはある。ボンバの作品って、「テーマ聞いて駄目、ユニットとマップ見てやっぱり駄目、実際プレイしてみてもっと駄目」ってシロモノが山ほどあったような(苦笑)。それを思えば、駄目なゲーム・つまらないゲームをプレイしたからって、それはそれで「貴重な経験」じゃないかな。何も「何度も楽しくプレイしろ」って言ってるワケじゃないんだから。だから…「自分が買う気にならなかったゲーム」だからって、「そーゆーのは結局プレイしても楽しくないんだよね」で片付けないで欲しい。誘う側は「おそらくそう思われちゃうんだろうな」と感じつつ、奇蹟信じて誘っているんだから。
 
 なお、今回のネタは普段以上に「個人的事情」が色濃く出ていたりします。他に誰も持ってない、出来に関しても色々至らない点があって当然…ってシロモノである「同人ゲーム」の推進者ですからね、私は。「買いたいって気になって欲しいとまでは言わない、せめて実際即売会に足を運んで見てみようって気にさえなってくれれば…」ってな気持ちでコミケレポート書いている身としては、「買わないという判断をしている時点で、そのゲームとは縁が無い」って判断されると、色々辛いですよホントに…