6月1日2010/06/02 00:44

 ダービーの話だとか、その語の飲み会で出た話とか、ゲームマーケットの話とか、色々書き込みたいところではある。けど、今はちょっと…いくら〆切に余裕があるとはいえ、記憶が新しいうちに「ゲームマーケットレポート」の原稿をある程度まとめておかないとイケナイからなあ。そんなわけでこんな更新です。すいません。

6月4日2010/06/05 05:07

 ふう、とりあえず「ゲームマーケット」のレポートは、骨組みまで完成させた。これから色々肉付けして、余計な部分はそぎ落とす…って作業があるんだけど、「記憶が新たなウチに取り組まなきゃイケナイ」って段階はクリアしたと思う。これで安田記念の予想やPOGドラフト名簿の完成といった「競馬系イベント」にも取り組める。
 
 とはいえ、まだアタマの中はゲーム色。切り替えるのは楽じゃないのよ。そこでまあ、本日は「ゲームマーケットこぼれ話」なんぞ。コマンド誌に掲載しない話を中心にお届けします。
 
 実を言えば、以前某氏から「コマンドにレポート載せるんだから、ブログに書くのは良くないのでは?」って趣旨のツッコミ喰らっていたりするんだけど…でも、やっぱり「コマンドのレポートには書けない」ことって、どーしても出てくるからなあ。そもそも分量の問題があるし、コマンド読者には「どーでもいい」話もあるわけで。ただまあ、趣旨は私にもわかるので、本日はかなり「どーでもいい」話を中心に。これなら、大半のコマンド読者にとっては「載って無くて良かった」となるから(苦笑)。
 
 日本ダービーの日に開催された、ゲームマーケット2010。会場は浅草。諸般の事情からちょっと足が遠くなっちゃったけど、浅草は元々「私のナワバリ」の1つだ。会場も地図見ただけで「ああ、あそこか」で終わり。むしろ問題は「どーやって府中に行くか」である。何をどう乗り継げばいいのか見当も付かない…のではなく、山ほど思いつく選択肢の中でドレが一番効率良いのか、流石に判断が難しかったのだ。今回はとにかく時間優先ってこともあり、あえて銀座線で神田に出て中央線に乗り換え、新宿で京王線に乗ることにした。新宿に出るのなら、銀座線のどこかで丸ノ内線に乗り換えた方が良かった気もするけど、地下鉄の乗り換えは信用できないからなあ。
 
 会場到着はおおむね開始1時間前。建物内で見かけた「同じイベントに参加しそうな輩の数」をざっと勘定し、「これは混みそうだ」と結論を下す。この辺、無駄にカンが働くのよ。空いていそうだったらどこかの茶店で一服して…ってなことも考えていたけど、素直に入場手続きとって並ぶことにした。とりあえず、「この決断は正しかった」と言える程度には混んでいたと思うな。
 
 並びながらカタログチェックして、あーだこーだ考えてはいたんだけど…カメラもしくはカメラマンを「借りる」つもりでいた、a-game(コマンド編集部と同義語)のブースが混んでいる…ヘイ、どーゆーことだい。「即売会なんぞに来るウォーゲーマー」ってこんなにいたか?モノがモノだから、普段即売会なんぞに来ないゲーマーも押し寄せたんじゃないかとは思う。この時点で色々予定が狂ったので、いつもの調子で同人系のブースに「突撃」することに。たまにはモンティよろしく「豊富な支援を引き連れて」いきたいんだけど…でもまあ、身軽で気軽なのは事実。
 
 ちょっと考え込んだあげく、まずは「コマンド誌に載せない」買い物をしようかと。まさか「ANIMAKER~声優大作戦~」などという、バリバリのヲタクグッズを載せるわけにはいかないでしょ(笑)。純粋に個人的興味から購入した。つーか、以前千葉会でプレイして「スゲー面白かった」し。ちなみに、ダービー後の「競馬系の飲み会」でも結構ウケしました。「理解できる某さんは、絶対競馬場にいる」と確信してたんですよ。ねえTOM☆C*Tさん。
 
 ちなみにこのゲーム、TDFのたちばなゆう殿のデザイン。基本セットは別に高くないんだけど、エキスパンションが山ほど出ていて、全部買った(苦笑)。いや、買うでしょ!ヲタクなんだから。ヲタク度がかな~り高い「HPL年例会」に持参するつもりなので、そうしないと「○○がない」などと言われてしまう。コイツは「とにかくフルセット欲しかった」ので、事前予約までした。ゲーマーとしては相当間違っている気がするけど、ヲタクとしては正しい。
 
 その後はフツーに「取材」のための買い物してたんだけど…なんかやたら「忙しい」感が。それもそのはず、「挨拶回り」が馬鹿にならないのだ。まさか過去の原稿で採り上げたサークルを「素通り」ってワケにはいかないでしょ。たとえ新作が無くても、顔出して挨拶ぐらいはするのが礼儀。つーか、原稿の件が無くて向こうが覚えていなくても「顔くらいは出しておく」のが、即売会の礼儀ってものだと思うな。そいつはわかっていたつもりだけど、正直甘く見てました。あえて「下調べはあまりやらない」って方針で臨んだ(変な先入観を消すため)のが裏目に…
 
 おまけに、「知り合いの」ゲーマーにも多数遭遇。「やっぱり来てた」って方だけじゃなく、「まさか来てるとは」って方も…いやまあ、「a-game効果」を考えればむしろ当然なんだろうけど、ちょっと予想を超えていた。おまけに喫煙所らしい場所が見あたらなかったので、ずっとニコチン切れ状態。正直「色々煮詰まった」ので、ちょっと会場を出てクールダウンすることにした。
 
 「本格的に落ち着く」つもりならここ…って場所は知っていたけど、そこに行くほど時間はない。付近で見つけた喫茶店で、煙草吸って茶飲んで一息つく。ここで改めてカタログチェックして、「漏れていた」場所見つけて駆けつけたら、「新作売り切れ」…これ自体は仕方ない。ただ、この後何があるのか考えたら、こういう「ツキがない」流れは良くないよねえ…フツーとは別の理由で「やっちまった」とアタマ抱えていました。
 
 このように、いくつか「売り切れ」があった関係上、今回の原稿を見て「コレが漏れていやがる。何やってんだか」と思う方もいるんじゃないかなあ。これについては、平謝りするしかない。読者にも申し訳ないし、サークル側にも申し訳ない。ただまあ、そーゆーコトがあるのが即売会。あえて「仕方ない」と開き直らせてもらおう。自慢じゃないけど、一番口惜しいのは私だ。
 
 今回地味に感じたこととして、「どうも私は同人サークルに顔が売れてきたらしい」ってのがある。そりゃまあ、取材対象見つけるたびに「コマンドのライターなんですけど…」と名乗り続けてきたのだ。ある程度覚えられて当然と言えば当然だ。とはいえ、改めて「この前はどうも」って挨拶されると、なんというか…当人はまだ「単なる一般参加者気分」が抜けきっていないだけに、「いや、そんな大した者じゃあ…」とか感じますなあ。
 
 もっとも…こうやって名前が売れることが「良いこと」かどうかは、よくわからん。下手に素通りしただけで「ああ、今回は掲載してくれないんだ…」などとバレちゃうわけで。これが「評論家としての責任」ってモノなのか?別に私は「見る目」があるのではなく、単に「即売会にホイホイ出掛けるフットワークの軽さ」って取り柄があるってだけで、この原稿担当しているハズなんだけどなあ。しばらくはまだ深く考える必要は無さそうだけど、そう遠くない将来には何かしら「対策」が必要なのかも。
 
 全体としての盛り上がりがどうだったのかはともかく、ウォーゲーマー的には「大盛況」だった、今回のゲームマーケット。この盛り上がりが継続してくれれば、「即売会レポーター」としては有り難いんだけどなあ。一応私は「そうなるように」頑張る義務がある気がするので、とりあえずは今回の原稿をキチンとまとめないと。いくつか「捕獲失敗」があるとはいえ、今回もそれなりのモノをゲットできたと思うし。その辺については、8月発売のコマンドマガジンをお楽しみにと言うことで。

6月5日2010/06/06 00:51

 今週末は安田記念。私が大ファンのコーツィーがやって来る。安田記念しか乗ってくれないのはちょっと不満だけど、最近はクルーズ調教師以外の馬には滅多に乗らないみたい(香港での話)から、仕方ないか。
 
 安田記念を予想する上で、香港馬情報は欠かせない。なにせ毎年のように馬を送り込んでくるのだから。色々理由はあるんだろうけど、このレースが香港人にとって「特別なレース」扱いされているのは間違いない。「香港競馬フリーク」の私にしてみれば、やはり特別なレースですね。
 
 私のように「たまに香港馬情報をチェックしている」なんてアホはさておき、フツーは香港馬情報なんてよくわからん…と思う方も多いと思う。歴史と伝統あるジャパンカップの外国馬でさえ、今でもこう言われるんだから。しかし、それは大きな間違い。昔々ならともかく、ネット時代の今なら「香港馬情報」なんてごく簡単に入手できる。素直に香港ジョッキークラブのサイトにアクセスすりゃいいんだから。無料で手軽に入手でき、しかもかなり詳しい(JRAのサイトにある情報より使えると思う)にもかかわらず、利用者はあまり多くないようだ。これはもったいないよね。
 
 そんなわけで、今回は「香港における安田記念のオッズ」を紹介しようかと。有名な話だけど、向こうでも馬券売ってます。JRAが売っているワケじゃないので、オッズは「香港版」になる。日本の馬は向こうの人間にとっては「あまり知らない馬」かもしれない(実は結構詳しいけどな)けど、少なくとも香港馬については参考になるはず。てなわけでアクセスしてみました。
 
 サイトにアクセスしてみると、今日もレースをやっていることになっている…沙田開催は日曜じゃ?と思いつつよく見たら…どうやら英国ダービー(ダービーだけじゃなくて、同じ開催の他のレースも)の馬券売っているらしい。レース映像は流れないみたい(欧州のレースにはありがち)だけど。とりあえず、プリンセスエリザベスステークスで、天才の馬が人気(香港の)に応えて勝ったようです…って、ワケわからん。とりあえず、レーシングポストのサイトがクソ重い(アクセスされまくっているんでしょ)中、これは助かる。
 
 日本時間22:58現在、香港における安田記念1番人気は、ビューティーフラッシュでした。来日した3頭は前走同じレースを使っていて、この馬はフェローシップに先着されているにもかかわらず。しかも、そのチャンピオンマイルでは先着されたフェローシップの方が人気になっているのに。「日本向き」と判断されたのだろうか?しょせん「前日オッズ」だけに、「誰かが山ほど突っ込んだ」ってだけでオッズ変わるからなあ…ちなみにオッズは3.5倍。実は少しずつ落ちている(勝手に更新する)し、複勝だとフェローシップの方が人気なので、逆転もあるかも。
 
 2番人気は、そのフェローシップとリーチザクラウンが激しく競っている…この辺、流石に香港人も「どの日本馬が強そうか」はわかっているようだ。リーチザクラウンの複勝がやけに「オイシイ」気がするのは、「外国馬だから」なのか「リーチザクラウンってそんな馬だから」と思われているからなのか…いくら香港でも、「橋口調教師の馬だから2着まで」という発想は無いようだ。あったら怖い。
 
 それ以外となると、心底ワケわからんオッズになっている。「海外レースの前日発売」なるモノだけに、人気のないところはオッズが壊れまくっているのだ。それを象徴するのがグロリアスノア。単勝11倍で複勝9.1倍って何?誰か単勝にしこたま突っ込みやがったな。何故この馬に。他で目を引くのは、トライアンフマーチがあんまり人気ないことかな。日本人と違ってアノ血統を評価しないからだろう。「戦績だけで考えればその程度」ってのは、日本人にも参考になるかも。
 
 香港の安田記念オッズなんて、日本にいる日本人にはあまり関係がない。日本馬の情報が乏しい中で馬券買っているんだから、トンチンカンなオッズになるのが自然なんだし。ただ、いわゆる「大マスコミ」の連中が無視しまくっているのは、「もったいない」と思うな。単純に「香港人はココに出走する香港馬をどう評価しているのか」を知るだけで違うと思うし、日本馬のオッズだって的確ならば的確で、そうでなければそうでないなりに面白いし。競馬新聞や夕刊タブロイド紙が「間に合わない」のは仕方ないとしても、スポーツ新聞系ならば囲み記事でちらっと紹介してもいいんでないかい?この辺、競馬マスコミもまだまだアタマが固いね。
 
 こうやって香港のオッズチェックしていると、やはり「競馬場でサイトにアクセスできる情報端末」が欲しくなりますな。HKJCのサイトは携帯電話でのアクセスが想定されているとは思えない以上、せめてスマートフォン程度の表示能力が欲しい。そんでもって「香港の最新オッズ」確認しながら、JRAの馬券を買うわけだ。理想としては香港でネット投票できるようにしてしまい、「JRAのオッズと比べて、オイシイ方で馬券を買う」ようにしたいところだけど…今の競馬界には、そういう「アホな行為を発表できる場所」が足らないと思うな。某投稿コーナー常連とかコミケで同人誌売ってる奴といった、「よくわからん競馬馬鹿」をつぶさに観察し続けた私としてはそう思うぞ。そんな馬鹿の1人が言うことだから、役に立たない意見かも知れないけれどさあ。
 
 ちなみに私の予想は、素直にコーツィーから。信用しているジョッキーなんだから、当然でしょ。こういう馬券を買っておかないとタイヘンな目に遭う…って教訓とセットで、原居民様が「教えてくれた」ジョッキーだもの。とにかく頑張って欲しいな。
 
 なお、先ほど英国ダービーが終了し、キングズベスト産駒のワークフォース(香港名だと「労働力」)が勝利したようです。単勝はレーシングポスト掲載のオッズだと4番人気、香港でも4番人気かな。ちなみに現地で買うより、香港で買った方が「お得」。単勝は何故か「直前になって売れた」馬券。この辺に「香港のオッズを参考に安田記念の馬券を買う」ための極意があるのかも知れない…うーむ、さすが香港の馬券師。私も見習わないとなあ。「馬鹿の度合い」だけ勝ってたんじゃ、タダの馬鹿だからなあ。

6月9日2010/06/09 23:59

 色々追い込みに入っていて、精神的に余裕がない。作業量自体は大したことないんだけどね。でもまあ、更新している場合じゃないのは間違いない。申し訳ないです。

6月14日2010/06/15 00:12

 ふう。やっとこさ一段落ついた。まだまだ色々あるんだけどさあ。ネタも貯まってきたことだし、更新もキチンとしなければ。
 
 本日のお題は、かなり迷った末に「高田監督辞任について」を語ろうかと。他にも語りたいことがあるんだけど、ちょっとまとまり悪いからね。単なる雑感の塊に終始すると思うので、あまり深く突っ込まないで下さい。
 
 高田監督辞任そのものについては、特別な感慨はない。これがノムさんだったりしたら、「まさか!」と騒いだと思うけど。世間やフロントが何言おうとも、しがみついて離れようとしない…ってタイプじゃなさそーな気はした。ただまあ、少しばかり「気が早いなあ」と思ったのは事実かな。
 
 こういう「シーズン途中の解任劇」にありがちな話として、色々きな臭い噂が出ているのは確か。どこまでが本当なのかは知らないけど。ただまあ、「去年ギリギリの3位だったのに、ロクな補強しなかったフロントが悪い」ってのは、どうかと。一応は「監督の次はGMで」って話があったこともあり、それなりにバックアップされてたと思うぞ。「どう考えても監督の意向だな」って補強、何件かあったし。ついでに言えば、藤本獲得って補強じゃなかったのか。「川島慶が欠けたとはいえ、それなりに代役果たした選手がいたのもかかわらず、あえてポジション被る選手を引っ張ってきた」からには、穴埋めじゃなくて補強と考えるべきだろう…と思っていたのに。
 
 そりゃまあ、最大の課題である「先発投手」の補強が弱かったのは事実かもしれない。即戦力先発左腕をドラ1で獲得した程度じゃ、補強とは呼べないというのなら。新外国人も2人も引っ張ってきて、「外国人投手の誰かが必ず下に落ちる」ってな体勢にしたのも、まあ補強にはほど遠いとしよう。ただ…去年オフにFA宣言した投手で、「メジャー行きそうもない先発投手」って誰だか覚えていますか?監督主導と思われるトレードで叩き出した奴ですよ?そんな奴、獲得する方がよっぽど「監督に対するイヤガラセ」だと思うんだけど。ちなみに、私の意見は「それでも獲るべき」だったけどね。アイツがどんな奴なのかは、よ~く知っているにもかかわらず。
 
 私が思うに、高田氏は「GMの器かも知れないけれど、監督の器じゃなかった」ような。かなり昔に広岡氏のことを「監督の器だけど、GMの器じゃない」と呼んだことがあるけど、その逆というわけだ。多分、GMって立場から「選手を駒の1つとして」見ている分には冷静になれるけど、監督という立場で接するとつい「余計な情」を絡めちゃう傾向があったんじゃないかなあ。それで采配能力が高いってんならともかく、当人が思っているほどには高くなかったのでは。
 
 ただまあ、「フロント主導で辞任に追い込まれた」可能性は高いかな。この話を「スッパ抜いた」のは、報知と朝日だからねえ。どちらも本来ならば「このチームの事情に詳しくない」マスコミ。口止めが効かなかったから…って可能性はあるかな。もっとも、「監督周辺から漏れ聞こえてきて、フロントは本気で全否定」なんて場合でも、「深く気にせず書き飛ばせる」のはこーゆートコロって気がするので、断言できるワケじゃないけどな。
 
 とりあえず辞任効果が出たのか、我が燕軍団は5位に浮上した。元々は「それなりにはやれる」ハズのチームだから、この程度の浮上はむしろ当然って気もするけど。監督代理は「総合能力はともかく、器だけならそれなりのもの」だと思っていたので、チーム立て直しはある程度期待していいのでは。だからって優勝どころか、CS出場も無理だと思うけど。来期は新監督って可能性が高いけど、誰になるのやら。私の希望は大若松だけどな。本当は荒木コーチ昇格と言いたいけど、今それは可哀想だ。
 
 ここしばらく飯が不味い日々が続いてきたけれど、ソレを我慢するのもファンってものだと思う。そもそも、その昔はコレが当たり前だったのだ。見捨てたりはしないから、それなりに頑張って欲しい。苦しい時こそ、応援のしがいがあるってモノよ。でも…やっぱりもう少し勝ってくれ…昔ならともかく、今の年齢だと胃が痛くて痛くて…

6月16日2010/06/17 01:19

 W杯日本代表、勝ちましたねえ。でも、アレは日本が勝ったと言うよりは、カメルーンがコケた(予兆はあった)だけって話もある。とはいえ、勢いが出たのは確か。この先苦しい戦いが続くだろうけど、しっかり戦って欲しいな。
 
 本日の話題は、ゲームの話。先日レポート第一稿を仕上げた「ゲームマーケット2010」関連の話で、ココに書いておいた方が良さそうな話があるので。「ネタバレは…」「そーゆーコトはレポート本体で…」といったお叱りを承知の上で、ココに書きたいことなんですよ。
 
 SNS「MustAttack」内の中黒コマンド誌編集長の日記にあるように、ゲームマーケット2010のa-gameブースには「ウォーゲーマー予備軍」、つまり「興味あったけど経験ナシ」「やり方がよくわからなかった」なんて人間が結構やってきたようだ。つまり、業界全体が長年探し続けてきたにもかかわらず、その存在が疑われていた方々が「実はココにいた」というわけだ。
 
 私は以前「潜在的ウォーゲーマー」について語ったこと(2010/1/16)があり、ウォーゲーマーではないけどアナログゲームをプレイする層は、「素質はあるのでは」という意見を述べてみた。とりあえず、コレはある程度当たっていたらしい。他と比べてどうこうって話はさておき、「新人を獲得するため、宣伝に力を入れるべき」有力なターゲットの1つだと認識していいのでは。
 
 こういう「ウォーゲームじゃないアナログゲームをプレイする層」が勧誘先として有力なのかどうかは、諸説あった。「有力なのでは?」って意見を述べる人間は、私の他にもそれなりにいたように思う。しかし、「仮に有力だとしても、具体的にどう勧誘したらいいのか、よくわからん」って状態だった。私も具体案なんて持っていなかったし。それに対し、今回「ゲームマーケットにa-gameが出展する」という手法によって、成果を得ることができたようだ。いや、めでたい。
 
 今回得られた成果が具体的にどれくらいなのかは、私にはよくわからない。「お前もゲームマーケットに参加してたはずなのに…」と思われるかも知れないけど、まさかいきなりそんな形で成果が得られるとは予想していなかったのだ。a-gameのブースについては「盛り上がり具合を確認すればソレで良し」と思っていて、あそこでゲームをプレイしていた方々は「東京近郊のウォーゲーマーなんだな」ぐらいに考えていた。そのため、別フロアの同人ゲーム&同人誌の取材しかしてない。何か特筆すべきコトがあったとしても、「ゲーマーいちねんせい が ゆく」でフォローしてくれるさ!と本気で信じていた。ひととおり同人系の取材が終わった後にヒマだったら、私もa-gameのブースにたむろして「細かく観察」したかもしれないけれど、同じ日に日本ダービーがあったのにそれを期待されても…良い方向にとはいえ、予想を裏切る事態だったので対応できなかったのだ。「敵の強大な戦力にヤケクソ気味の攻撃を行ったところ、何と突破に成功した。けど、そんな攻撃が成功すると思ってなかったので、予備なんて用意してなかった」ってトコロだ。
 
 そのため、今回書いた原稿(おそらく8月発売のコマンド誌に掲載)では、この現象についてはあまり触れていない。私に「自分で取材したわけでもないモノを細かく書ける」なんて技量があるとでも?私は別のモノを取材するため派遣?され、そっちはそっちで書くべきコトがいっぱいあったのだ。一応軽く触れたので、見る目がある奴が読めば「おおっ」と思ってもらえるかも知れないけど…
 
 ただ、コマンド編集部がかなり良い手応えを感じる程度には、「新人候補」がやって来たらしい。今後もこういうイベントに「できる範囲で参加していきたい」って意向を、私の方で確認している。この手のイベントの取材担当者としては、とても嬉しい話だ。でも、こういう展開は予想してなかったなあ。せいぜいが「東京近郊在住のゲーマーとの交流を深める場として、これからも…」って話だと思っていたのに。いやまあ、そ-ゆー意味合いも色濃くあるんだろうけど。
 
 今回のこの話、現象だけ追ってゆけば「とてもめでたい話」で終わる。いくら何でも「オレさえ良ければ、この業界が衰退したってかまわない」なんて了見の狭い奴はごくごく少数だろうから、「業界のためになりそうな鉱脈見つけました!」って話は嬉しいと受け止められると思う。「アナログゲームやるけど歴史に興味がない奴なんて、有望かぁ?」みたいな意見を持っていた方は「予想を裏切られた」ことになるわけだけど、そういう意見に一理あったのは事実だし、無駄な努力をするよりは有望な努力をした方が良いに決まっているんだから、「嬉しい誤算」で片付く話だ。でも…なんつーか、私個人はちょっとばかり「引っかかる」トコロがあるな。
 
 ドコが引っかかるのかって?私はウォーゲーマー歴もコミケ出入り歴も長い。コミケの「ゲーム(電源不要)」ってジャンルには足を運ぶようにしていたから、ウォーゲームではないアナログゲーム業界がどうこうって姿も、ある程度は知っている。にもかかわらず、「ドコに潜在的ウォーゲーマーがいるのか」については、ちょっとした仮説を提供する程度。そーゆー人間をこの業界に引きずり込む手段については、皆目見当も付かなかった…ってな有様だ。「一体何をやっていたんだか」って気がして仕方がないんだな。私が的確に行動していたのなら、もっと早い段階で「今回の喜び」を得ることが出来たような…
 
 生物学者のダーウィンは、いわゆるダーウィン進化論を提唱したまでは良かったけれど、「突然変異がどんな形で子孫に受け継がれるのか」って部分が未解決だった。遺伝の法則を知らなかったからだ。逆に遺伝の法則は知っていたけど、ダーウィン進化論を全く知らなかったのがメンデル。これ自体はありがちな話だ。でも、この両者を良く知る立場にいたはずなのに、両者の関連性に気がつかない…どころか、両方とも「タワ言だ」で片付けた偉い学者ってのがいたんだそうな。コイツに先見の明があったら、生物学は今よりも発展していただろう。今の私は、この「お偉いさん」を笑えないような心境だな。
 
 まだまだ課題はあるんだろうけど、今回のゲームマーケット2010で「業界の希望らしきもの」が見えたのは間違いなさそうだ。私が今手がけているコトと関連性の深い分野の話なので、私に出来ることも何かしらあるかも知れない。先見性のないアホウな私ではあるけれど、出来ることは色々と協力していきたいな。まあ、とりあえずは目先の仕事をキチンとこなしてゆかないと。そろそろコミケ情報の季節だからね。夏もガッチリ取材してこのジャンルを盛り上げてゆくってのが、とりあえず私に出来る貢献かな。苦労は多いし代わりがいるなら代わって欲しい気もするけれど、とりあえずは頑張っていきましょうかね。

6月22日2010/06/23 01:17

 本日の話題は、先日プレイした同人ゲーム「ドレイクの戦い 第2版」について。こういうもののプレイレポートもどっかに必要かなと思って。なお、ダンバインわからん奴はある程度置いてけぼりにするつもりです。
 
 千葉会に顔を出していた土曜、やや唐突に連絡が入った。相手ははねだ殿。日曜のMiddle-Earth東京支部例会は参加人数が少ないので、まったり何かやりませんか?ってなお誘いだった。そこでしばし熟考した後、いい機会だからと同人ゲーム、それも版権モノの相手をしてもらおうかと。こーゆー機会はなかなかなさそうなので。
 
 はねだ殿の了承をもらった後、とりあえずデザイナーのたちばなゆう殿(千葉会に参加中)にインストプレイをしていただく。お互い初めてってプレイも良いけれど、やはり基本は教わった方が良いからね。ある意味では同人ゲーム紹介記事書いている役得だな。だからどーしたって話はあるけど。
 
 ダンバインは私も見ていたけど、話はちょっとうろ覚え。印象的だったのは、やっぱり地上(我々のいる世界)に出てきてからかなあ。シーキングザパールって馬に連れられてパリへ行った時、「消滅している(この作品の中で「消滅」した)はずなのに」とカンドー?したものよ。とりあえず、「ドレイクってオッサンがバイストンウェル征服を企み、主人公がそれを邪魔する」ってトコロは流石に覚えていた。
 
 たちばなゆう殿にルールと「序盤ドレイク軍がやるべきこと」を教わり、とりあえずインストはお開きに。このゲーム、序盤はWWⅡのポーランド・フランス戦よろしく「お約束の行動」がある。その辺をプレイしていれば、ルールと戦い方に慣れるんじゃないかなあ。そう考え、はねだ殿とも「最初からプレイ」することに。一応シナリオで「序盤のお約束」省略も出来るんだけどね。
 
 話し合いの末、私がドレイク軍(敵役だ)担当に。もっとも、一応のオススメは「経験浅い方がドレイク軍担当」の方が良いと思う。ドレイク軍の方が「攻撃側」なので、プレイしやすいから。勝ち負けはともかく、プレイしやすいのは攻撃側…ってのが一般的だからね。ある意味当たり前だけど、版権モノの同人ゲームでも当然コレは当てはまる。よほど「特殊な」作品を除き。なお、攻撃側=悪役ってパターンが多い気はするけど、必ずそうと決まっているワケじゃない。
 
 とりあえずは私が攻撃側。前日教わったとおり、ミの国~アの国と「アニメのとおりに」進撃してゆく。アの国エルフ城攻略までは、まあお約束だ。ただ、主人公達はこの戦いに参加せず。「勝ち目がないから」と、最初から逃げ出していた。アニメ的には「主人公にあるまじき行為」だけど、戦略的には間違っていないような気が。ただ、この作戦には1つ欠陥があった…
 
 アの国討伐にちょっと時間を掛けてしまったので、地味にドレイク軍はピンチに陥る。ラウの国に先にオーラバトルシップ(以下ABS。滅茶苦茶強い)造られそうになったのだ…コレはヤバい!ウィルウィプス(ドレイク軍のABS)抜きでゴラオン(ラウの国のABS)に勝てるワケがねえ!ってんでカネを捻出し、ちょっと無理してほぼ同時にABSを建造する。おかげで経済的に苦しくなった気もするけど…
 
 経済的に苦しい気がしたので、ラウの国へ宣戦布告したのはちょっと遅め。同盟国であるクの国の戦争準備がある程度整ってから。これだと相手の同盟国(後に主力となるんだけど)であるナの国(かなり経済力がある)の戦争準備も整っているから、キビシー気はしたんだけど。
 
 その後しばらく「もみ合い」があったりしたんだけど、終盤にはねだ殿が「コレでは勝てない、せいぜい引き分けだ」と宣言をする。説明を受けて私もある程度納得したので、時間の関係もあり「引き分け」としてゲームエンドとなった。結果自体はともかく、はねだ殿がそう宣言した理由が面白い。「キャラの数が少なすぎて、負けはしないけど勝てない」と言うのだ。
 
 直前の状況を説明しよう。ラウの国方面にはゴラオン+主人公達のゼラーナ隊がタータラ城を守備していて、これと我が軍主力のドレイク隊(当然ウィルウィプスに乗っている)がにらみ合っている。その近くにクの国のABSゲアガリング隊がいて、ドレイク城(旧エルフ城)にショット隊(スプリガン1隻+搭載オーラバトラーだけで構成)だけがいる。その近くの海上(連中は基本飛んでるので、地形はあまり意味はないけど)にナの国が誇るABSグランガランが飛来していて、ドレイク城攻略を狙っている…って感じだった。
 
 私は「ABSにはABSでしか対抗できない」と思っていたので、状況を悲観視していた。いくらショット・ウェポン率いるショット隊(あわてて編成したので、配下のパイロットはテキトー)でも、ABSが救援に駆けつけて来ないことにはグランガランに踏み潰されるだけじゃないかと。ところが、はねだ殿の判断は全く反対のモノだった。グランガラン隊ではショット隊に勝てないと言うのだ。そんでもって「ゴラオンとウィルウィプスがにらみ合って、ショット隊とグランガランがにらみ合って、ゲアガリングを止められない」ので、勝てそうもないというのだ。
 
 その理由は、極めて「アニメ的」である。キャラの数に大きな差があるのだ。いわゆる「善玉」は主人公達のいるゼラーナ隊(ホワイトベース隊だと思え)こそ優秀なキャラがいるけど、他の連中の影が薄い。シーナ?エレ?艦隊指揮艦としては優秀だけど、オーラバトラー乗れないでしょーが。それに対し、悪役であるコチラは「斬られ役」が充実している。オマケに序盤戦でロクな抵抗を受けなかったので、本来なら序盤で斬られた奴までもが生き残っている。なにせ「一度斬られた方が成長して強くなる」トッド・ギネスやバーン・バニングスでさえ「そのまんま」だからなあ。
 
 そのため、主人公達のゼラーナ隊はラウの国から動けない。こちらのドレイク本隊にはそこそこのキャラがいるので、ゴラオン単独ではとても太刀打ちできない。そんでもって、ゼラーナ隊抜きのナの国には、ロクなパイロットが…それに対し、ショット隊は全部パイロット付きの優秀なオーラバトラーを搭載した精鋭。「ボゾン(ジムみたいなものだ)の山じゃ勝てない」と判断されたのだ。
 
 こうなった原因は…やはり、序盤ゼラーナ隊が「特攻」しなかったからではないかと。確かに序盤はドレイク軍側に圧倒的物量があるので、ゼラーナ隊は最終的にやられるだろう。でも、その過程においてドレイク軍のパイロットを「削って」おかないと、後で出てくる優秀な機体に乗ってしまい、ものすごく倒しにくくなる。これじゃあ割に合わない。どーせゼラーナ隊の連中は「主人公特権」で戦死する可能性は極めて低いんだから、その方が割が良いようだ。
 
 ゲームに慣れてきたり、キチンとした研究をすれば、他の手が発見できたかもしれない。しかし、私がインストプレイ1回だけ・はねだ殿が初プレイって状態では、「にらみ合って、引き分けもしくはドレイク軍の判定勝ち」となったような。ただ、これはこれでアニメ的には正しい。「本当の勝負」は地上編に持ち越しってコトだからなあ。もっとも、地上編に突入しちゃったら、「お互い負け」でしょ。そーゆー話なんだし。
 
 今回は限りなく「お試しプレイ」に近いので、この展開が典型的なモノなのか、それとも特別なモノなのかはわからない。私は「最初からこうなりそうだとわかっていれば、何かしら打つ手があった」ような気がするんだけど、そんな手が実在するのか、あるとすればどんなものなのか、現時点ではサッパリわからない。「そんな小難しいこと考えてプレイするなよな」って声が聞こえてきそうな気もするけれど、そーゆー性分なんだから仕方がない。だからこそ私は「基本はヒストリカルウォーゲーマー」なのだ。もっとも、だからって「アニメゲーム」にまで戦略・戦術を要求するのは珍しいと思うけど。
 
 とりあえず言えるコトとしては、ド派手に大軍同士をぶつけ合った戦闘は面白いよ!ってことかな。やっぱ燃えますよ。ただまあ、その大戦闘で雌雄を決するまで戦い続けるのではなく、「後の展開が不明確なまま消耗戦を繰り広げるのは、危険が大きい」と判断してお互い軍を引き、その後にらみ合いになっちゃうのが「シミュレイションゲーマーの習性」なんだろな。ただまあ、このゲームはそーゆープレイングにも耐えられるだけの「戦略性」はあるって気がしますね。つーわけで、一応戦略研究でもしてみるかな。次の対戦相手が見つかるかどうかは気にせずに(笑)。私にとっては、ある意味この手のゲームが一番対戦相手を見つけにくいんだよなあ…ヲタク仲間には難しすぎるし、ゲーム仲間はネタについて行けないし…

6月25日2010/06/26 04:38

 先日のネタは、デザイナーとプレイヤーの間で「アツい」意見交換が行われている。こーゆーのはいいよね。ネット時代の昨今だとフツーのゲームでもこういうコトが行われるかも知れないけれど、この手の敷居が低いのが同人ゲーム(同人誌もだけど)の良いところ。こーゆー面白さを広めるのが、私の仕事なんだろうな。うんうん。
 
 本日の話題は、W杯ネタをすっ飛ばして、雑誌休刊ネタ。コミックバンチ、休刊だそうです。一応は「コンビニで普遍的に見かける週刊誌」だったので、多少語っておきたいかなと。
 
 コミッックバンチ。新潮社刊行。毎週金曜発行の漫画週刊誌。代表作は…えーと、「蒼天の拳」になるのか?「北斗の拳」スピンオフ作品で、作品そのものよりパチンコ・パチスロ(どちらかは忘れた)の方が有名な気がする。F男的な代表作は別にあるんだけど。
 
 この雑誌、正直言ってターゲットが良くわかんなかった。多分…というより間違いなく、その昔「北斗の拳」を読んでいた人間がターゲットだったってのはわかる。わかるけど、「そんな人間は、今どんな作品を好むのか」って部分が、最後まで良くわかっていなかったような気がするな。
 
 私は年代的に「思いっきりターゲット」に属する。それだけによくわかるんだけど、ターゲットとなった年代ってのは、漫画雑誌的には大きく2つに分けて考えることが出来る。「未だ少年漫画から卒業しきっていない」ヲタク層と、「流石にソレは卒業した」比較的一般的な層である。そんでもって、このどちらをターゲットとするのかによって、「掲載作品」は大きく違ってくるんだな。
 
 まずはヲタク層を説明しよう。一口にヲタク層と言っても色んな奴がいるけど、あえてザックリまとめてしまうと、「『燃え』または『萌え』のいずれかを好む」となる。ある種の現実逃避の手段として今もマンガ読んでいるので、どちらかと言えば「現実臭の強い作品」は好まない傾向がある。ただ、「マンガを読むのは当たり前の行為」の1つなので、「傾向だけ見れば好みから外れた」作品でも読んでいることがある。
 
 これに対して一般層は、あまりマンガを読まないのがフツー。読むとしても、現実に密着した傾向の作品を好む。もっとも、ここで言う「現実に密着」とは、単に小市民的な願望をテーマにしているだけって気もするんだけど。ここでこの手のマンガを深く語っても仕方ないので、とりあえず「そんなものだ」と理解してくれればいい。
 
 つまりだ。この年代のヲタク層ってのは、未だ少年誌や月刊のドマイナーなマンガ雑誌を平気で読んでいる。それに対し、一般層ってのはせいぜいが「年齢層に見合った雑誌」を読む程度。年齢層に見合った雑誌って何かって?ビッグコミック&ビッグコミックオリジナルとか、モーニングとかかな。そもそも「この年齢になってもマンガ読んでいる奴」の絶対数が少ない(ヲタクって案外数は少ない)ので、実はキチンとしたデータがまとめられているワケじゃないんだけど、おおむねそんなものと考えて良いと思う。
 
 話をコミックバンチに戻そう。この雑誌のウリは「北斗の拳スピンオフ作品」である。マイナーなモノも含めて、色々やっていたんだよ。ソレはこの際良しとしよう。本家は相当人気があったし、それを懐かしむ奴は多い。けど、その脇をどんな作品で埋めればいいのか?これは相当悩ましい。コミックバンチは、これに「良い回答」を示せなかった気がする。
 
 「北斗の拳」は、元々少年ジャンプ掲載作品。何だかんだ言って、結構「少年マンガっぽい」トコロを多く含んでいたりする。今現在の社会に済む人間からしてみれば、あまり接点の無さそうな世界が舞台だし、現実に応用出来なそうなワザ使っているし。その意味では、こんな作品の脇を占めるのは、やはり少年マンガっぽい作品が相応しいって考え方が出来る。そーゆー作品が好き・嫌いって話は別にしてだ。
 
 にもかかわらず、コミックバンチはそーゆー「ヲタク向け」路線を採用しなかった。そりゃまあ、当時「北斗の拳」を読んでいた人間の大半は「一般人」になったはずだから、そーゆー人間が好みそうな作品として、より現実臭の強い作品を入れてみたんだと思う。ただ、これが思いっきりミスマッチになった気がして仕方ない。平たく言えば、ビッグコミックオリジナルの中で「北斗の拳」連載しているような。
 
 ちなみに、似たようなコトやらかしている雑誌ってのは、他にもある。代表例はアフタヌーンか。ただ、アレは月刊誌だし、分厚くて作品数が多いので「何となくまあ許せる」けど、週刊誌なので「作品数少ないし、月刊誌と比べると話が短くてブツ切り」であるコミックバンチでコレをやられるとなあ…あくまで「私は」だけど、どーしても「違和感」がつきまとった。結果、「読む作品は一応読むけど、他に目を通すのが苦痛」だったんだよね。
 
 特に私は根がヲタクなので、実のところ「ヲタク向き」の作品の方が好みに合う。リアリティ追求路線モノも読むけど、「好みの路線」じゃない分、どーしても採点が辛くなるんだよな…せめてメインが「シティハート」スピンオフの「エンジェルハート」の方だったらねえ…はあ。
 
 私は別にこの雑誌を「完全な失敗だった」と見なしているワケじゃない。何かしらポツポツと「読みたくなる」作品が掲載されていて、そこだけ拾い読みはしていたんだから。ただ、問題は「F男が」露骨な拾い読みする雑誌ってのは、この雑誌くらいだってことにある。他は「読まない」か、あるいは「一応は目を通す」のだ。クソ分厚くて全部読むのが物理的にかったるい少年ガンガン・厚いしジャンルが多彩すぎて混乱することも多いアフタヌーン・最近流石に「ついて行く」のが難しくなってきた少年ジャンプ・おおむね読めるけど、「ただひたすらダダ甘なだけ」って感じる作品が含まれていることもある少女マンガ誌…なんてものでさえ、一応目を通すのに。要はこの雑誌、個々の掲載作品はともかく、「全体の品揃え」に問題があった気がするんだな。
 
 細かく調べたトコロ、どうやらコミックバンチは「文字通りの休刊」になるらしい。今年の年末頃に色々変えた末に復活する予定なんだとか。この予定とやらがドコまで信用できるのかはわからないけど、「漫画アクション復活」「月刊ジャンプがジャンプSQとして一応復活」みたいな事例があるので、一応そうなると考えて良いのでは。おそらく、なんか迷走感のある掲載作のラインアップを一度整理したいから、「休刊」するのではないかと。一応は前向きな休刊と受け取って良いような。正直色々と信用できない部分が残っているんだけどね。そもそも、ドコをどう変えてどんなものにするつもりなんだ?
 
 なお、私の中でこの雑誌の代表作は「ガウガウわー太」。これは間違いない。けれど、この作品が「他の掲載作と比較した場合、違和感を感じるような作品」であったことは否定しない。その当時からずっと「なんかヘンな雑誌だ」と思っていて、それが今に至るまで続いていて、「諸般の事情」とやらでそれを修正しようとしたんじゃないかなあ。修正した結果がどうなるのかは、まだわからないけれども。
 
 私は、とにかく「雑誌の休刊」が大嫌いである。リニューアルって話もまた同じくらい嫌いである。こと雑誌に関する限り、「少しずつ地道に直せ」って意識がモーレツに強い。コミックバンチについても、「休刊するぐらいなら、地道に見直して欲しい」と思う。思うけど、そういう「非常手段」使いたくなる気持ちも一応はわかるような。ただまあ、マンガ雑誌発行母体としては歴史が浅い新潮社のことだから、何やらかすのか信用できない(信用ってのは積み重ねで築いてゆくモノだから仕方ない)けどな。
 
 何はともあれ、雑誌の休刊は決定らしい。よって、私の中ではしばらくの間「経過観察が必要なモノ」扱いされることになる。何故いちいち…などと言ってはイケナイ。私自身そう思っているんだから。ただまあ、何かしら「やらかした」時にはリアルタイムで目撃したいから、観察するしかない。そーゆー趣味なんだから、仕方ないでしょ(苦笑)。
 
 観察すると言っても、おそらくはココで吼えたくなるようなネタが出てくるとは限らない。つーか、そうでなくちゃ困る。この手の話で私が「吼えたくなる」のは、ロクでもない話に腹を立てた時と相場が決まっているからなあ。最近ネタが不足気味とはいえ、この話については「新雑誌創刊時に改めて語る」だけで終わりにしたいです。はい。

6月29日2010/06/29 23:23

 諸般の事情により「更新不能」が続いていたんだけど、いつまでもそーしているワケにもいかん。やや強引に復活。後遺症が出そうな気もするけど、あまり気にしないことにしよう。
 
 とはいえ、本日はW杯日本戦。思いっきり気になります。つーわけで、本日はココまで。駄目じゃん(苦笑)。