7月31日2010/07/31 23:43

 本日の話題は、ちょっと前から温存しまくっていたネタを。「買わなかったゲームって好きになれないゲームと判断して良いのか」について、細々語ってみようかと。この世界の有名ブロガー(ココココ)が肯定しておられるからね。
 
 まずは、私個人の話を。こと私に関しては、コレは思いっきり当てはまらない。私は「人気あるテーマで、間違いなく友人知人の誰かが入手している」「ルールが簡単なので、口頭の説明で理解できる」「私の判断基準により、独自の作戦研究を行う必要がない」を満たすモノは、どんなに気に入ってもまず購入しないからだ。雑誌付録になると記事目当てに所有することが多いけどね。こういうゲームはプレイ機会も多いけど、だからこそ買わない。別に自分で持っている必要が感じられないから。ぱっと思いつくだけで、「East Front」「Napoleonic War」「Twilight Struggle」といった辺りが「好きだしプレイ回数も多いけど、所有する必然性を感じなかった」ゲームだ。カネと機会がありゃ入手しておきたいんだけどね。
 
 世の大半の方は、私のようなコトをやらない…というか、私の行動は「世間は私のように行動しない」という推測が成立するからこそである。皆が皆「メジャーアイテムだから、誰かしら買うはず」ってな理由で購入見送ったら、「結局誰も持ってない」って事態に陥る。周囲に「素直な行動を取る」方が数多くいるからこそ、安心してヘンな行動を取ることが出来るのだ。いやはや、なんか申し訳ないです。
 
 何故私がこんなコト出来るのかと言えば、色んな理由から「ゲームの有無より、対戦相手の有無を重視している」からだろうな。東京近郊という「ブツの入手は比較的容易、対戦相手も比較的多い」って場所に住んでいるからこそ、こうしたワケわからん行動が可能なんだと思う。なお、「対戦相手が多い」というのは、「ケンカになっちゃう危険性も増える」って側面もある。だから「ゲームの有無<対戦相手の有無」なのだ。この趣味でも人間関係は大事。そいつを重視した副産物なんだから、色んな意味でご容赦願えればと。
 
 むしろ私が購入するのは、「私が買わなきゃ誰も買わない」と感じられるモノである。私は趣味がヘンなので、そーゆーモノが山ほど…こういう「ヘンなアイテム」を仕入れるのに金を使ってしまうので、メジャーどころは省略しちゃうんだな。欲しいことは欲しいんだけど、オレのカネは無限じゃねえ。
 
 こういうマイナーアイテムは、ほとんどプレイ機会がない。また、私自身も誰彼かまわず「コレ面白いからやりましょうよ」と声を掛けまくるってタイプでもない。ある程度相手の趣味嗜好を把握した上で、「この人なら、こういうゲームにつき合ってくれるかも」って推測が成立する場合に声を掛ける。そこまでやっても、「面白かった、私も買ってみたい」などと言ってくれたりしない…ってのが、「マイナーゲームの実態」だ。私自身、誘われたからって「転ぶ」とは限らないんだから、当然だけど。もっとも、相対的に転びやすい方ではないかと自覚しているんだけどね。最近だとヲタク向け同人カードゲーム「AMIMAKER」に「プレイしてみて即買いした」って行動を…
 
 そもそも、「買う気になったゲーム」というのは、要は「実際プレイするまでもなく、自分の琴線に触れる何かがあったゲーム」だ。気に入って何度もプレイするのは、むしろ当然の話だと思う。ただ、ごく一部の人間はそうとは限らない。私のように「メジャーどころは買う必要ない」って奴もいるだろうし、コレクター嗜好が強ければ「珍しいから・入手しにくいから・手に入れたこと自体が自慢話になるから」ってな理由で買うわけだし。軍神鹿内殿に至っては、「駄目なゲームをプレイして、『駄目だ!』と言うためにプレイする」なんて趣味?がある(この間の講演会でそう主張していた)ので、駄目を承知の上で買ったゲームは多そうだ(笑)。
 
 人間誰しも「各自の好み」ってモノがある以上、どんなゲームをどんな目的で購入しようと、それはその人の自由でしょ。そこは堂々としていればいいと思う。メジャーで評価の高いゲームを持っていない?それ自体は「だからどーした」って話じゃないかな。ただ、「自分が持っていないゲーム」「買おうと思わないようなゲーム」を頑なに排除するような姿勢は、ちょっと私としては辛い。これでも一応は「色んなゲームを色んな人とプレイするのが好き」ってスタイルだからねえ。私の「相手に合わせる」能力にも色々限界があるんだから、多少歩み寄ってくれた方が有り難いって気がするので。
 
 軍神鹿内殿は、この間の講演会(正確には、その後の飲み会だったかな)で、「駄目なゲームもチャンとプレイしないと、ゲームに対する評価軸が定まらない」とアツく主張されていた。流石は「タイ・ボンバの作品は全部プレイした」と豪語するだけのことはある。ボンバの作品って、「テーマ聞いて駄目、ユニットとマップ見てやっぱり駄目、実際プレイしてみてもっと駄目」ってシロモノが山ほどあったような(苦笑)。それを思えば、駄目なゲーム・つまらないゲームをプレイしたからって、それはそれで「貴重な経験」じゃないかな。何も「何度も楽しくプレイしろ」って言ってるワケじゃないんだから。だから…「自分が買う気にならなかったゲーム」だからって、「そーゆーのは結局プレイしても楽しくないんだよね」で片付けないで欲しい。誘う側は「おそらくそう思われちゃうんだろうな」と感じつつ、奇蹟信じて誘っているんだから。
 
 なお、今回のネタは普段以上に「個人的事情」が色濃く出ていたりします。他に誰も持ってない、出来に関しても色々至らない点があって当然…ってシロモノである「同人ゲーム」の推進者ですからね、私は。「買いたいって気になって欲しいとまでは言わない、せめて実際即売会に足を運んで見てみようって気にさえなってくれれば…」ってな気持ちでコミケレポート書いている身としては、「買わないという判断をしている時点で、そのゲームとは縁が無い」って判断されると、色々辛いですよホントに…