11月30日2006/12/01 01:16

 更新滞っている間に、ハーツクライが正式に引退表明。まあそうでしょ。初年度の配合相手確保はものすごーく大変だと思うけど、とりあえずガンバレ。アスコット競馬場でモンジュー産駒に勝つより大変そうな気がするんだけど。
 
 本日のネタは野球にしよう。ちょっと一般的だけど、ポスティング移籍について言っておきたいことを言っておこうかね。なんつーか…このままだと色んな意味で「大変」な気がするので。
 
 今年ポスティングでメジャー行ったのは3人。松坂が60億円で井川が30億円ですかあ。いくら何でも岩村がお得に思えますな(笑)。もっとも、手を挙げた球団の違いは大いにあるけどね。全員ア・リーグ東地区ってのは笑える。
 
 しかしまあ、野球ファンとしてはどーしても「フクザツ」な気持ちになりますね。こう言っては何だけど、松阪・井川両投手にホントにそんな価値があるのかどうか。もちろん、両投手が素晴らしいことに間違いはないんだけど、それでもこの金額は不安を誘いますね。
 
 何が不安かって、おそらくこの金額は「球団買えちゃう」ってこと。実際は楽天でさえもう少しかかるだろうけど。金銭的にメジャーにかなうわけ無いってのはわかっていたことではあるけど、改めてその破壊力見せられると萎えますね。
 
 まあ確かに、メジャーにカネがあるのは仕方ない。あれだけのカネを「交渉権得るためだけ」に出せるってんだから、メジャー流出うんぬんを嘆くのは無意味でしょ。カネが全てとかいう次元を超越してる。今までもスゴいカネだなと思っていたけど、ココまで来るとねえ。
 
 日本プロ野球界は、建前上は「打倒メジャー」ってなことを掲げて今までやってきた。あくまでタテマエだけど。けど、こうも資金力が違うと、建前上でもそんなことを言うのは問題じゃないかって気がするくらいだ。このままだと、本当にヤバいことになりそうで。
 
 実際問題、「選手をカネで売るのはどうなのよ!」って言葉は、事実上意味が無くなってきている。日本国内限定では、とっくの昔にそうなっているわけで。FAで全国区球団(セリーグの数チームと言っておこう)に売るのと、ポスティングでメジャーに売るのとどっちが得か…ってレベルの話。これを何とかしようと思ったら、移籍の自由を全く認めない時代に戻るか、健全な移籍市場を作るしかないんだけど…どちも望み薄いねえ。
 
 移籍の自由を認めないってのは、まず駄目でしょ。そんなことになったら、アマチュア球界に「不健全なカネ」が飛び交うことになる。もちろん、今以上に。その上、「日本人選手」のウマミを知ったメジャーが本気で日本プロ野球界にケンカ売り、アマチュア球界に手を突っ込んでくる危険性がある。ドコをどう考えても、今となっては後戻りできる環境じゃない。
 
 かといって、健全な移籍市場を作るって言ってもねえ…本格的にこれをやろうとしたら、「保有権って概念を取っ払い、移籍を防ぎたければ複数年契約で縛る」ってな制度にするしかなさそうだけど…日本プロ野球界がこんな制度認めるかぁ?ついでに言えば、これをやっちゃったら本当に「強さは金で買うモノ」になりかねないし。
 
 日本のプロ野球ってのは、一応歴史と伝統がある。でも、そのおかげで時代の流れに取り残されつつあるのは確か。本来歴史と伝統があるのは良いことなんだけど、それにしがみつく意識の方が強くて、マイナス面が目立つようになった気がするねえ。「変わらないためには、変わり続けなければならない」って言葉があるけど、日本野球界の場合、「変わらないでいたら、変わっちゃった」って感じかな。
 
 この問題は野球だけじゃなくて、日本スポーツ界全体にある問題のような気がするねえ。なんか知らないけど、片っ端から斜陽感が漂っているし。私が思うに、流行に乗っかること以外何も考えず、それで何とかなっちゃったツケじゃないかと。ま、「だからどうすべき」なんて意見は持ち合わせていないんだけどね。
 
 もっとも、私はあまり悩む必要がない。どんなにボロボロになろうとも、それが理由でスワローズを見放すことはあり得ないから。最下位だろうが身売りしようが、果てはメジャーの下部組織の1つに成り下がったとしても、「スワローズらしさ」さえ保ってくれればそれでいい。実はこれが一番難しいって話があり、だからこそ色々危機感覚えていたりするんだけど。とはいえ、心配するポイントがフツーと違うのは事実かね。
 
 まあ私としても、こういう「大問題」よりは目先の利害ってモノの方が心配なわけで…岩村が抜けた穴は別にいい(覚悟してたことだから)けど、ライオンズから松坂が抜けた穴は…一応パでは西武ファンだってことになっているだけに、ちょっと心配かな。下手すると、「選手の大輔が抜けたから、コーチの大輔もいらん」ってことになりかねないだけに(苦笑)。

12月1日2006/12/02 01:11

 今年も残すところあと1ヶ月。カレンダーもすっかり薄くなった。早く新しい奴買わないと。コレがこの季節の楽しみなんだな。ま、そんな奴は少数派だろうけど。
 
 本日は気が向いたので、なんとなく「流行の」話題なんぞ語ってみようかと。ここの趣旨に反するような気がするのは事実だけどね。ただまあ、平凡なモノにならないよう努力してみますか。
 
 というわけで、本日の話題は「ロングテール理論」である。何とビックリ、マーケティングの話題ですよ。ある意味私から最も縁遠い話題のような。ま、マトモに語るのは無理なんで、かなーりヒネた内容になるとは思うけど。
 
 ロングテール理論っって何だ?私も最近知ったんだけど、理屈はこうらしい。今までは、「流行してるモノが売り上げの大半を占める」のが当たり前だと思われていた。「商品の2割が売り上げの8割を占める」(80対20の法則)って理論だね。しかしだ。ネット直販という「品揃えをいくら充実させても、物理的に困らない」環境では、実は別にヒットしてない品、ポツポツと確実に売れる品の総和が売り上げの大半を占めるのでは…ってものだ。売り上げを販売数順にグラフにして並べると、売り上げ数の低いものが延々と尻尾みたいに続いてゆくので、付いた名前がロングテール理論だそうな。
 
 この理論、現時点では「正しい」のかどうか多いに疑問である。特に、流行に弱いとされる日本人に当てはまるかどうかは。ただまあ、私みたいに「世間の流行」なるものに背を向けてきた(結果的にだけど)人間にしてみれば、「何を今更」って気がするのも確かだね。
 
 私に言わせると、そもそも人の好みってのは千差万別。私にとって素晴らしいモノが誰にとっても素晴らしいとは限らないし、その逆もしかり。もし仮に「他人の動向」ってものを考慮せずに欲しいモノを買った場合、さほど一致しなくても別に何の不思議もない。ある意味では、ロングテール理論の言ってることの方が当然である。
 
 でも、今までは流行のモノが売り上げの…って理屈があったのは事実。何故か?そりゃあもう、誰だって他人の動向は気になる。他に誰もついて来ない世界を突っ走るのは、正直楽じゃないでしょ。周囲からは後ろ指指されるし、とりあえず話題が合わない。孤立・村八分・いじめ…って図式は、昨今色々と問題になってるわけで。
 
 しかしだ。もう1つ見逃せない「流行してることは強い」理由がある。選択肢の排除だ。流行してるって聞けば、店は扱いを増やす。従来型の店舗は売り場面積が有限だから、その影響は大きい。売れる品は手に取りやすい場所に置かれ、さらに売り上げを伸ばす。売れない品は隅に追いやられ、手に取ってもらえる機会が減り、さらに売り上げを落とす。
 
 じゃあ、売り場面積が広ければ?実は、これ自体に意味はない。いい例がコミケだ。ドコの誰があの膨大な広さを誇る東京ビッグサイトの、全売り場をチェックできると?私を含む大半の人間が「事前にわかってる、欲しい商品」を買う(もしくはそーゆーものを売ってそうな場所を探す)のに大半を費やし、その後ついででちょろちょろ吟味して終わり。買う側の時間と体力が有限である以上、売り場を拡大しても無意味である。かくして流行してるモノは有利な立場を獲得し、流行らないモノは淘汰される。今まではそれが当たり前だった。
 
 ところがだ。ネットとなると多少話は変わる。必要な品を求めるためには、検索機能を使えばいい…つーか、使わなきゃ何も選べない。それは流行ってる品でも流行らない品でも一緒。ここでも流行ってる品は有利な位置(最初の方)に出てくるんだろうけど、検索の設定を「発売日順」とか「名前順」に変えられただけで明後日の場所にすっ飛ぶ。リアル店舗と異なり、流行っているからって他の選択肢を奪いにくいと言えるのでは。
 
 じゃあ、ロングテール理論はネット上でのみ通用する理論なのか?うーん、個人的には違うと思うなあ。それを象徴するのが本屋だと思う。今まで、「デカい本屋は、売れそうな本を優先的に数多く仕入れられるから有利なのだ」なんて言われてきたけど、これに賛同しない奴は多いでしょ。デカい本屋は、ドマイナーな本も置いてあるのがいい。少なくとも私はそう思っている。「選択肢が多い」ってのは、それはそれで有利なコトじゃないかな。
 
 もちろん、選択肢は増やせばいいってモノじゃない。「何かを選ぶ」ってのは、時に苦痛でもあるわけで。定番とか流行のモノってのは、「ハズす可能性が低い」ってのも事実だし。ただ、中途半端はとりあえず不利なんじゃないかと。
 
 私はマイナー指向が強めの人間なので、「マイナーの総和はメジャーより強い」って理論は有り難い。けど、これはこれで不安を誘う理論でもあるんだよね。一口にマイナーなモノといっても、そこには無茶苦茶な選択肢が存在する。それを全部網羅しようとするのは、それこそモーレツな大店舗にのみ許された特権である。そりゃそーだ。ってことは、品揃えの悪い店はやってゆけなくなるってことになる。それはそれで選択肢を狭めることにつながるわけで。
 
 ただし、私はまだマシな方だ。真に困るのは、流行を追いかける以外に何を選んでいいのかわからん奴とか、流行ってるモノだけ取り上げてグダグダ論じてればメシ食えた連中とかでしょ。正直こーゆー連中が絶滅するとは思わないけど、ある程度は減ってくれるのでは。
 
 とはいえ、マイナー指向を持つ人間の苦しみがなくなったワケじゃない。結局のトコロ、マイナーなモノってのは追いかけるのが大変であり、その苦労は消え去ったりしないでしょ。ただ、今までのように「マイナーだ」だけで斬られることはなくなるのでは。それと、「無理にメジャーを目指さなくても」って動きが出てくれば、「メジャーになったおかげで、ニセモノ増えて困る」ってことも減るのでは?私に言わせると、それが正しいあり方だと思うんだけど。
 
 というわけで、どうも脚光を浴びてるマイナー路線。でも、ここはそんなこととは無関係に、誰も付いていけない世界を追求していこうかと。世間がどうあろうとも、それがココの存在意義なんだから。つーわけで、これからもここはワケわからん話題だらけでしょう。現に、今日の話題だって相当ワケわかんないんだから(苦笑)。

12月3日2006/12/04 00:16

 本日は更新する余裕がある。ので、関ヶ原トーナメント準決勝、チャンプVS有楽斎殿の結果速報。ただひたすら見学してたので。いやあ、勉強になりました。
 
 私が到着した時点で、勝負はもう始まっていた。盤上を見ると、もう岐阜城が陥落済み。最近はここで粘ることが多いんだけど…と思いつつさらによく見ると、島津の姿がない。これは帰国しやがったな?これは一応東軍有利だな…そう状況判断をする。
 
 東軍は有楽斎殿。前回決勝で東軍選んで負けているだけに、真のリベンジ。漢だねえ…と言いたいところだけど、単純に勝機があったからと見る。対するチャンプは、岐阜が陥とされてもまだ余裕。まあ、そうでしょ。真の勝負はココからだからねえ。
 
 しかし、しばーらくの間盤上に大きな動きはない。揖斐川を挟んでのにらみ合いが続く。両軍とも派手に動くには戦意が揃わないようだ。こうなるとうかつには動けないからねえ。ただ、その間にも盤外で戦いは続いている。それは調略戦とカード引き。
 
 カード引きの喜怒哀楽はいつものこと。中山道を通過する部隊が、「上田で足止め」喰らわずにさっさと戦場へ向かったのはまだしも、6ターンに大阪城から毛利輝元隊が出撃!両者とも「止める」カード無し。これはちょっと珍しい。まあ、どう考えても西軍有利な取引だけど。
 
 6ターンにはサドンデス判定がある。そのため、「勝ち逃げ」狙いで東軍がそろっと動きを見せる。この結果北陸の丹羽と伊勢路の吉川が寝返ったけど、長宗我部に対する調略は失敗。これが寝返っていれば「連鎖寝返り」が狙えたと思われるだけに、少し痛い。
 
 しかし、この時点で東軍は動きを見せる。南方から揖斐川を渡河する構えを見せ、浅瀬でもないのに渡河成功。迎撃されることも後方に回られて各個撃破されることもなかった。これは西軍にとって少し痛い展開か?東軍にしてみれば、揖斐川を渡る瞬間がかなり危険なのは間違いないわけで。しかし、西軍にしてみれば「想定内」なのは間違いない。
 
 ただ…真剣勝負なのでこの場は何も言わなかったけど、ここで大軍が南から渡河したのは、東軍にしてみれば大きかったと思う。川を渡っただけでなく、伊勢路の出口を大軍で抑えたわけで。案の定、吉川裏切りにより放置された(そーゆールールだ)毛利秀元隊が瞬殺され、伊勢路からの別の出口(西の方にある)付近にいた長宗我部があっさり葬られる。南方渡河を成功させただけに、これら一連の動きを「手数をかけず」実行できたのは大きい。これだけ動いているのに、東軍に大きな隙ができてない。
 
 この後は、「言葉で説明するとつまらん」終わりを迎える。盤上に到着した家康本体と、渡河して大垣城の背後に回り込んだ部隊で、大垣城の部隊の動きを封じ込め、大垣城を包囲。その一方で少数の部隊が近江へ突破を果たし、東軍の勝利。派手な合戦は…事実上起きてない。
 
 東軍の勝因は、細かい優位を丹念に積み重ねたことに尽きる。調略による寝返りは最小限に近い(これは東軍には少し不満のある展開)にもかかわらず、じりじりと優位を拡大し、結果的に西軍を「何もできない」状態に追い込んだ。対する西軍は、早い段階で何かしら大胆な解決策が必要だったのかも。感想戦では、大垣城から有力な部隊を後方に下げ、そこで活用すれば…という意見が出されていた。
 
 私のつたない筆ではよくわからないだろうけど、確かに見応えのある勝負でした。さすがベテラン同士、派手さはないけど「わずかな先読みの深さ」が勝敗を分けたという感じ。ちょっとしたことで優位をひっくり返されかねないこのゲームで、細かい優位を確実に積み重ねてゆく様は見事でしたねえ。チャンプも破綻しないよう細心の注意を払っていたんだけど、最後の最後まで相手の優位をひっくり返せなかった。
 
 というわけで、決勝は西新宿鮫殿VS有楽斎殿というカードになりました。この対戦、何と初顔合わせ。両者ともプレイ経験豊富なだけに、1回ぐらいやってても不思議無かったのに。これは…私の意見を正直に言うと、西新宿鮫殿に若干有利かな。性格的な問題として。こーゆーのは「気にする方が不利」ってものだからねえ。
 
 とはいえ、勢いは有楽斎殿か。前回決勝で敗れた相手にリベンジしたんだから。これで勢いつかなけりゃ、何で勢いつけるんですか。この勢いを止めるためには、並大抵の気力じゃ難しいと思うな。西新宿鮫殿の気力は相当なモノだと思うけど、この勢いを止めるのは大変そうだ。
 
 ゲームってモノは、知力だけが全てではない。余計な迷いを断ち切る気力も必要だし、もちろん運も必要。果たして勝利の女神が微笑むのはどちらであろうか。楽しみだねえ。またかぶりつきで見学しようかな。それだけの価値がある戦いだと思うので。
 
 なお、私の勝利予想は…四強出揃った時に言っちゃったからねえ。細かく見ると想定外のことも多いんだけど、だからって予想変えるのは私らしくないですね。「買った馬券は交換できない。たとえ買い間違いでも」ってのが私のモットーだし。つーわけで、西新宿鮫殿には頑張ってもらおうかな。大丈夫、負けたからって「カネ返せ!」とか言わないから(おい)。

12月4日2006/12/05 01:38

 本日の話題は、香港競馬。週末の国際レースデーの予想を語る。大方の日本人には意味不明なことだと思うけど、私にとっては重要なのだ!だって、馬券頼んだんだから。
 
 そりゃあね、沙田競馬場の馬券を他人に頼むのは、実に心苦しい。自分で行かなきゃ駄目でしょ!と真剣に思う。でもでも、世の中には色々と事情があるんだよ。そこで、今回は馬券を頼むことにしてみました。うー、でもでも…
 
 本来なら現地の競馬新聞をじっくり眺め、前日のTV番組を丹念に見て馬券を買う。しかし、今回はそうも行かない。馬券頼むんだから。いや実は前日にメールしても…って話はあるけど、それも何だか悪いなあと。つーわけで、本日中に買い目を決めました。
 
 まずは水曜のインターナショナルジョッッキーズ選手権…って、ここから頼んだのか!頼んだ人が行くってんだから当然でしょ。ただ、ハッピーバレーの一般戦ともなると、本当に馬がワケわからん。そこで、選手権第3戦だけ手を出すことに。狙いは鞍上武豊…は斬る。私の狙いは、鞍上Boss(豪)の馬。だって、レーティング上位なんだもの。おまけに内枠。ハッピーバレーの外枠は不利としか思えない(相当小回りだ)ので、まあ何とかなるんじゃないかと。
 
 ブットビ度合いが中程度でもついて行ける、国際レースの予想。まずはヴァーズ。去年の覇者ウィジャボードでいいのでは。府中よりは沙田の方がこの馬向きだと思うし。ただ、疲労残りは多少心配なので、コーリアーヒル・ソングオブウインドとのボックスに逃げる。エルコンドルパサー産駒は沙田向いてるような気がするんだけど、どうだろう。
 
 スプリント。これはテイクオーバーターゲットでいいでしょう。こいつは確かに強いと思う。お値段11万円だけど。相手は香港の英雄サイレントウィットネス様・現地トライアル1着のエーブルプリンス・日本のシーイズトウショウでいいと思う。まるでひねりはないんだけど。
 
 カップもヒネリなく直球勝負。復活してれば現地のヴェンジャンスオブレインで堅い。けど不安もあるので、三連複5頭Boxに逃げる。他は「私の目の前以外じゃ強いらしい」プライド・香港得意のアレクサンダーゴールドラン(今年は買うことにした)・ミスブロンズコレクターことディラデラノビア・香港ダービー馬ヴィヴァパタカ。後はアドマイヤムーンに邪魔されないことを祈るのみ(苦笑)。
 
 ここまでは、まだかろうじてついて行ける内容だと思う。ブッ飛んでいるのは香港マイル。安田記念馬ブリッシュラック・MCS2着のダンスインザムードといった強豪を全部蹴飛ばし、現地のフローラルペガサス単勝勝負。前走トライアルで3着に負けているけど、そんなのは知ったことではない。
 
 何でこの馬なのかって?そりゃあもう、去年見たからだよ。この馬を。去年このブログで「2Rに出てきたフサイチペガサス産駒」のことをちょろっと語っているけど、それがこの馬。あの時はクラス3(日本で言えば1000万下ぐらい?)だったのにねえ。どっちかと言えばダート向きっぽい馬体してる(注:実際香港ダートで勝っている)けど、走りは悪くなかった。出世するんじゃないかって予感はあった。そんな馬が本当に出世してここに出てきたんだよ?これを買わずに何を買う!
 
 断っておくけど、単に見たことがあるから買うんじゃない。その時に「いい馬だ」って印象を受けたから買うのだ。「自分がいいと思った馬を買う」なんてのは、競馬の常識でしょ。つーか、それが楽しいから競馬やってるんだ。それが香港の馬だろうと、何だろうと。
 
 海外競馬の醍醐味の1つに、「向こうで見た馬に、再び出会う」ってのがある。これは滅多に成功しない。当たり前だ。日本国内なら「次こそは!」と言うべき局面でも、海外の馬が相手だと次なんてない。普通に考えればあるワケがない。それだけに、本当に次があったときに感動するんだよ。自分の目の前で何度も走ってくれた馬ってのは、それだけで感謝に値する。ましてや「出世しろよ」と願って別れた馬が、本当に出世したのだ。こういう馬を買うのは、たまらなくいい。
 
 去年沙田競馬場にいて、今年も何らかの形で香港の馬券買ってる奴は結構いるんじゃないかと思う。けど、その中でフローラルペガサスを覚えてる奴はどれぐらいいるんだろ?まあ、疑いようもなく少数派だな。そういうのはイケナイと思うんだけどなあ。私みたいに「いい馬だ!」と断言するのはどうかと思うけど、「去年見た馬じゃん」ってな感想はあってしかるべき。ならば心情馬券で少し買ってみる価値があるのでは?単に「日本馬の応援に行った」ってだけってのは、正直モッタイナイ。少なくとも、「趣味は海外競馬」などとヌカすつもりなら、ここまでやらなくちゃ。
 
 しかしだなあ…うーん、やっぱり現地に行きたかったなあ。こういう馬は、やはり現地で応援したいよね。日本馬のことは放置してでも行く価値あったと思うんだけど。ハーツクライ引退により、来年英国に行く必要はなくなったんだから、カネは何とかなったかも知れないのに。まあ、この馬はまだ4歳。きっと再び巡り会う機会があるはず。その日を楽しみにしますかね。個人的には日本のダート重賞に来て欲しいかなと(笑)。
 
 それよりも問題は、今週の中山競馬場かもしれない。メディアホールで香港国際レースがモニター観戦できるのだ。そこで周囲がダンスインザムードに「差せ!」と声援を送る中、1人だけ「そのままぁ~!」と絶叫してる馬鹿がいるような予感がします。正直恥ずかしいんですけど。やっぱり香港へ逃げ出すべきだったか…

12月5日2006/12/06 01:45

 私にしてみれば大変なことが起きたので、昨日に引き続き競馬の話題。今回は、さすがにド級メジャーな話題だ。そう、有馬記念である。
 
 まず最初に宣言しておくことにします。今年の有馬記念、私は昨年に引き続きディープインパクトを買わないことが決定しました…どーすんだおい。全く当たる気がしないんですけど。でも、コレは仕方ない。これはこれで義務というかしがらみというか、そーゆーモノが絡んでいるのだ。
 
 一体何があったのかって?ディープインパクトが、引退式を有馬記念直後にやると決めた。それだけ。でも、私にとっては影響大。なにせ、「直後に引退式やる馬の馬券は、絶対買ってやらない」って信念?があるので。
 
 レース直後の引退式のドコが悪いかって?そりゃあね、ディープインパクト陣営に色々と都合があるのはわかる。輸送の手間とか考えたら、ここで引退式やった方が面倒は少ないでしょ。ファンサービスの一環として考えれば、当然って声もあるんじゃないかな。
 
 ただし、私はどーしても好きになれない。競馬ってのは真剣勝負である。馬は文字通り命賭けて走っているし、馬券買う方だって命の次に大事なカネ賭けている。それなのに、レース以外のこと考えて走られたらどう思う?「他の馬に失礼だ」と言われても仕方ないでしょ。
 
 それを象徴するのが、最初に「最後のレース直後に引退式」ぶちかましたタイキシャトル。負けねーだろって下馬評覆して、3着敗退。引退式に流れた気まずい感は猛烈なモノがありましたね。去年のタップダンスシチーだって空しかったなあ。この馬自体の走りはともかく、ディープインパクト敗北の衝撃で引退式のことなんて吹き飛んじゃったからなあ。名馬の晩節を汚したければ、これに尽きると思いますね。
 
 確かに、シンボリクリスエスは華麗に勝利~引退式ってのを成功させている。でも、正直「良かったね」って気持ちになれなかった。馬券買ってなかったからってのもあるけど、「この馬ドコまで本気だったの?」ってのがどーしても気になって。そんな馬に負けた連中が悪いと言えばそれまでだけど。
 
 勝負事を好む人間で、相手に手を抜かれて嬉しいって思う奴はいない。それじゃあ勝負になってないからだ。仮に勝ったとしても、「だって今回は手抜きだから」なんてコト持ち出された日には、勝った嬉しさ半減でしょ。そりゃあ「胸を貸してやる」とか「練習」といった「本気とは言い難い」モードってことはある。でもそれは「枷を付けた本気」であって、手抜きとは違うと思うな。
 
 馬券ってのは、結局のトコロお金である。お金ってのは、命の次に大事である。私の信条から言って、たとえ実力飛び抜けてても「露骨に手を抜いている奴」とか、「勝てそうもないからって勝負投げてる奴」に賭けるのはイヤだ。馬券うんぬんだけじゃない。オレはそんなもの見るために競馬場へ来てるとでも?コレは明らかに「見たい勝負のためなら、世界の果てまですっ飛んでいく」私にケンカ売ってる行為である。
 
 だからって、「じゃあ、引退式のためだけにディープインパクトを輸送しろと?」などと池江調教師に言われたら、そんなつもりはありませんと言うしかない。馬を管理するのは大変だからねえ。というわけで、私の意見は1つ。だったら引退式なんかやるな。最後のレース走った後に余裕があるんならともかく、それがわからんうちから引退式なんかやるべきじゃない。
 
 それじゃあ寂しい?なんて贅沢な。競走馬ってのは、走るからこそ美しい。それ以外はオマケでしょ。そんなオマケのために、肝心の競走を台無しにしろと?これは立派な過剰演出だと思うんだけど。
 
 まあ、これについてくどくど言うのは止めよう。世の中には色んな考えがあるわけで、それを否定するのは良くないからね。ただ、私はレース直後の引退式には大反対である。だから、抗議の意味を込めてそんな馬の馬券は買わない。私はタイキシャトルが引退する日、マイネルラヴ(複勝持ってた)とシーキングザパール(コッチも複勝)にそう誓ったんだよ。
 
 つーわけで、有馬記念でディープインパクト絡みの馬券は買えなくなりました…どーすんだおい。ワイドか複勝しか買うなってか?去年は蹴飛ばして大正解だったけど、これはハーツクライがいてこその話。この馬が引退した今、なにをどーしろと。この秋買い続けてたのはダイワメジャーだけど、この馬が2500克服すると信じろってか。いやそれは…
 
 確かにダイワメジャーは香港蹴飛ばして有馬記念に出走するあたり、不気味と言えば不気味。個人的には単なるアンカツのワガママ(中華料理は嫌いなのか?)だと思っていたんですが…じゃあ豪州で勝ったデルタブルース?去年「人気背負いすぎ!」で斬り捨てた馬なのに?後は3歳勢?うーむ、どうもピンと来ない…
 
 とはいえ、もうディープインパクトは買えない。絶対買えない。ここで買っちゃうようなら、見事な散り際を見せ、そこできっぱりとターフから去ったハーツクライに申し訳が立たない。けど…どーすりゃいいんでしょーか。かなーりどーしよーもないんですけど。まあ、救いはまだ有馬記念まで日があることかな。それまでに色々と考えて、「どーやって有馬記念ハズしても年を越すか」考えないと(苦笑)。

12月7日2006/12/08 02:15

 本日も競馬絡みでビッグニュースが2つほど飛び込んできたんだけど、詳細は後日ってコトで。両方とも急いでネタにするには、もったいない。
 
 本日のネタは、役に立つのかどうか全くわからない「ワザ」の紹介を。役に立ちそうに思えるんだけど、実は案外具体的な用途がないんだよね。まあ、皆様の方で色々工夫してみてください。
 
 口述筆記にチャレンジしたことある人はいるかな?要は「しゃべってる内容を文字に書き写す」ことだ。ダイレクトにとなると速記を覚える必要があるけど、何らかの方法で録音したものなら、何とかなるのでは…と考えたことのある奴は、いるんじゃないかなあ。
 
 ただまあ、世の中そんなに甘くない。やってみるとわかるけど、まずうまくいかない。不可能ではないんだけど、ベラボーに時間がかかる。ド素人ではまず実用にならない。まあ、普通に考えればそうなる。私だってそんな技量はない。
 
 しかし、先日めでたく?その仕事が降ってきた。だからどーしよーもないって言ってるのにぃ…と言える立場じゃないんだな。だって、「私がやるか、法科大学院の教授(どう考えても偉い)御自らやるか」の二択なんだもの。そんなこと言われちゃ、やるしかないでしょ。
 
 コトの始まりは、かなりムシのいいトコロから始まる。「PCの音声認識ソフト使って、授業映像の発言を文字データに変換できないかなあ」って要望があったのだ。何で「どーゆーものか知りたいから、テストして」って話が来たのかと思ったら…
 
 私もこの手の音声認識ソフトは良く知らなかったので、とりあえず職場に導入していじってみた。その結果出た結論は、「このソフトは、そーゆー用途には使えない」である。まず、このソフトは使う奴の声を「登録」する必要がある。ソフトにあらかじめ決められた文章を読み聞かせてやらないと、全く使えない。さらに、複数人物による入力には対応していない。純粋に「キーボードの替わりに口を使え」ってソフトである。
 
 人間のガキでも「他人が何を言ってるのか」理解できるのに、何でPCは駄目なのか?それは、人間の頭脳が優秀だから。当たり前だけど。PCが優秀に見えるのは、PCの得意分野で勝負してるからに過ぎない。それに、CPUの計算能力がどんなに優れていようとも、プログラム作るのはしょせん人間。こういう分野で「人間並み」の能力期待するのは、明らかに間違いだ。
 
 音声認識ソフトは、正直言ってさほど使えるソフトじゃない。認識率は決して低くないけど、それでも手慣れたキーボードに比べたら…それに、文章を考えながら入力する場合、入力が速くてもあまり意味はない。思考の方が追いつかないから。一番向いている用途は、実は「本を読んで、テキストデータに変換する」だったりする。とはいえ、これも「コピー取ってスキャナにかけて、OCRかける」って作業には負けると思うね。無価値とは言わないけど、印象よりは使い道がないと思う。
 
 それでも、念のため試験的に元データを強引に音声データに変換し、認識させてみたところ…まるで駄目。マトモに入力できてる場所の方が少ないので、事実上「キーボードの上を猫が歩いた」のと変わらない。ムシのいい野望は、見事なまでに潰え去った。
 
 私事なら、「ソフト無駄になったかなあ」で終わり。だけど、業務なんだから諦めるわけにはいかない。とはいえ、口述筆記なんて…しかも元データ、2時間近くあるんですけど。その全部をテキストデータにする必要はない(ガヤしか入ってない時間とかあるし)んだけど、ド素人には「膨大な量」である。
 
 仕方ないので、チマチマと地道にキーボード入力…しようとして気がついた。映像データは、音声登録してない多数の人間がしゃべるから入力できない。じゃあ、ユーザー登録した1人の人間が、全く同じコトをしゃべれば?おお、入力できる理屈ではないか。データ形式がマズくてソフトが対応できないのなら、エンコード(データ形式変換)してやればいいのだ。自分自身を使って。
 
 というわけで、「オペレーション人間エンコーダー」を発動させたのだけど…これまたあっさり挫折した。だって、みんな早口なんだもの。いや別にマシンガンのごとくしゃべっているワケじゃないんだけど、長々としゃべってるのを真似するのは大変だ。口はともかく、こっちのアタマが追いつかない。うう、何て使えないエンコーダーだ。自分自身なんだけど。脳内にフリーウェアでもインストールしろってか。
 
 完全にヤケクソになって音楽関連のフリーウェアなんぞ物色してたところ、ここに救いの神がいた。再生速度を自在に調整できる再生ソフトが見つかったのだ。これだよこれ!コレを使って元データをゆっくり再生すればいいんじゃん!そんなもの勝手にダウンロードして職場のPCに入れていいのかって?いいんだよ。私は一応その権限与えられているんだから。じゃなきゃ、こんな仕事降ってくるかぁ!
 
 というわけで仕切り直してみたところ…そこそこうまくいった。確かにすらすら変換できるってレベルじゃないけど、何とか実用にはなる。おまけに数こなして上達すれば、スピードも正確さも向上が見込めるはず。うーむ、素晴らしい。「ズブの素人でもテープ起こしができる」ようになったと言ってもいいかもしれない。実際は「ほとんど不可能」を「頑張れば何とか」に変えた程度かも知れないけど、それでもかなりの前進じゃないかな。
 
 まあ実際は、「イチからキーボードで入力するよりはマシ」ってレベルだとは思う。けど、相当ハードルを下げたんじゃないかなあ。ド素人のテープ起こしなんて、今まではベラボーに時間かかっていたわけで。厳密な正確さを要求されるような用途には向かないと思うけど、それでも「これで充分」ってものは結構あるような気もするんだけど。
 
 とはいえ、具体的に「何に使えるのか」と問われると…単に要点だけ抜き出せばいいのなら、誰でも出来ることだ。かといって、厳密な正確さが必要な用途には使えない。ちょっと中途半端な気もするね。
 
 とりあえず使えそうなのは、教育関連かなあ。元々そのために開発された?手法なんだし。比較的手軽に「先生生徒含めた授業中の発言を、全部テキストデータ化」できるってんなら、色々需要はありそうだ。一般企業でも、「会議の発言を手軽に全部テキスト化」できるんなら、それはそれで使い道ありそうだし。作家とか編集者みたいな人種はプロにテープ起こしさせるのがフツーだろうけど、「重要じゃないモノは手軽に変換」できるんなら便利かもねえ。
 
 個人レベルでは、同人誌作家が喜ぶかな。私の手法を使えば、とりあえずMP3データに変換できるモノはテキストデータ化できる。それなりに手間はかかるけど、ベラボーな時間もプロ頼むカネもない同人レベルなら、他に選択肢がないでしょ。特に、録ってあるTV・ラジオの音声データをテキスト化できるってのは、場合によれば便利なんじゃないかなあ。著作権の問題はあるけど。
 
 用途のあるなしはともかく、この話がネタとしてそこそこ面白いのは間違いないと思うなあ。特に、「人間を使ったエンコード」って部分は、我ながらよく思いついたと感心する。ギャグとしか思えないほどアホなのに、ちゃんと必然性があるんだから。道具ってのは使い方次第ってことだね。その答えが「自分自身を道具に変える」ってのがまたいいギャグだ。
 
 このアイデア、おそらくあまり知れ渡ってはいない。さすがに私が最初とは思わないけど。それはちょっとモッタイナイかなと思い、こうして公開してみました。ま、使い道は皆さんで考えてくださいませ。さーて、私も「午後の紅茶」飲んでエンコードしまくらないとな!(注:「午後のこ~だ」という有名なエンコードソフトがある) 

12月9日2006/12/10 01:30

 またも香港競馬ネタ。だって、ビッグニュース飛び込んできたから。まず、フローラルペガサスの鞍上が、天才デットーリになったのだ。こ、これは!ひょっとしなくても期待持てってことですな!うおおお!
 
 天才デットーリについては、いちいち説明する必然性を感じない。ここでも何度か説明してるし。天才といえど馬の力がなけりゃ負けちゃうんだけど、それはあると信じる。ならば、もはやもらったも同然。下らないミスによる敗北はあり得ないんだから。
 
 ただ、天才は香港沙田は必ずしも得意ではない。私は「天才が人間に戻る唯一の競馬場」だと思っている。とはいえ、単に「馬の力を超えたレースはできない」ってだけで、凡人とは比べものにならない。たのもしいどころの騒ぎでは済まないでしょ。
 
 しかしだなあ。私も読みが浅いというか何というか。フローラルペガサスに天才が跨るって知っていたら、万難を排して香港に駆けつけたのに。つーか、パスポート持って空港すっ飛んでいって、正規運賃(バカ高い)払ってだなあ…ってことまで考えたくらいだ。さすがに無理だけどな。まあ仕方ない。当日は中山競馬場から、現地に影響が出るんじゃねえかって気合い込めて応援させてもらおう。
 
 とはいえ、やっぱり少し寂しいよ。天才は単に「乗った馬が勝つから」応援してるワケじゃねえ。とにかくひたすらにカッコイイってのもある。単に「天才が競馬場にいる」ってだけで、見物に行く価値があるほど。似たような存在としてF1ドライバーがいるけど、私はシューマッハより天才の方が「観ていて楽しい」と思うね。日本のTVスタッフはその辺理解してない連中が多いから、仮に勝ってもフライングディスマウント(デットーリジャンプ)写してくれないんじゃないかと。それは違うでしょ!武豊なんてどーでもいいんだ!(おい)
 
 こういう「観てるだけで絵になる」騎手ってのは、貴重ですね。日本はもちろん、世界中見渡しても数少ないと思うな。まあ、応援心理なんかも入るので、人によって対象は異なるだろうけど。日本では…その1人に含めてきた、大西騎手が引退するそうな。
 
 大西には大西の都合ってものがあり、それに口を挟むつもりはない。けど、「何でだよ」って気持ちはしますねえ。まだやれると思うだけに。ただ大西の場合、なまじ「その昔」を知ってるだけに、多少勝てなくなっても「だからどーした」って気がして終わり、ってのも事実。冷静に考えると、確かに多少厳しくなってきたのかなあ。
 
 大西は日本の騎手だけに、各種エピソードはどこかで語られていそうなものだ。案外ファンは多かったって説はあるし。ただ…大西に関しては、「誰が何と言おうと支持する!」という、無意味にアツい一部団体が人気を盛り上げた側面はあるねえ。私も含まれる。
 
 今でも忘れられないのは、大西が200勝した時だね。調子こいて大西コールなるモノをぶちかましたところ、翌週TVで「200勝おめでとうございます。感想は?」と聞かれ、「恥ずかしかったです」ときたもんだ。おいおい。コッチも恥ずかしかったんですけど。
 
 また、大西騎手は「福島じゃ大人気」ってことになっていた。まあ「福島にいるダービージョッキー」は少し珍しいから、わかる気はするんだけど…ただ、そう評価されるに至った理由が、「毎年福島に出没して、とにかくアツい声援を送る」謎の集団と無関係であったかは、少し疑問かなあ。そうでなけりゃ、私が見ず知らずの人間から「大西のファンだ」などと的確な指摘をされるとは…
 
 そんな地味なジョッキー大西が、サニーブライアンとの出会いによって注目を浴び、今に至るまで現役を続ける…これはスゴいことですよ。普通「勝てない」ジョッキーなんて、サッサと引退しちゃうからね。「いつ引退しても不思議はなかった」って印象があっただけに、逆に引退って聞くと「何で?」って気がしますねえ。しみじみ。
 
 競馬やってて何が嬉しいって、「自分が見つけた、気になる奴」が、本当に強くなることでしょ。これは人でも馬でも。大半は哀しいことに弱いまんまなんだけど、それだけに強くなってくれた時は嬉しいんだよ。流行に乗って、「強い奴を応援する」ことしか知らない奴には、決して理解できない感情だね。
 
 フローラルペガサスも大西も、「私が目を付けた」存在。それがここまで来たってのは、とても嬉しいね。片やこれからの馬、片や引退してゆくジョッキーだけど、共通点はあるんだよ。ここは万感の思いを込めて、ありがとうとだけ言っておこう。

12月11日2006/12/12 00:16

 敗北は認めるべきである。今回、香港の馬券は全滅。ただし、このカネが無駄になったとは思わない。敗北から糧を得るのは重要なこと。今回は、その辺を語ろうかと。
 
 まずは香港ヴァーズ。ウィジャボードが突如回避したけど、馬券の切り替えはバッチリ。この時点で相当アホだけど、要点はソコじゃない。実況聞いていたところ、直線半ばではコリアーヒル・ソングオブウインドでもらった…と思ったら、ソングオブウインドがしっかり差されやがった。むう。
 
 ソングオブウインドの敗因は、おそらく早仕掛け。沙田は平坦な割にタフなコースで、仕掛けどころが早いと最後しっかり止まってしまう。「早め先頭から勢いだけで押し切る」なんて甘い乗り方が通用するコースじゃない。最後まで瞬発力だけでピシッと決めないと厳しいんだけど、そういう乗り方ができなかったようだ。
 
 馬券買った側の反省としては、「菊花賞の結果を過信したか」ってのはある。今年の菊花賞はかなりペースが速く、「遅いペースの中、消耗抑えて瞬発力勝負」が基本の香港ヴァーズとはレースの性質が異なったってコトかな。「絶対の人気馬」ウィジャボードが回避した以上、もう少し手広く行くべきだった。
 
 香港スプリント。テイクオーバーターゲット回避。これはいい。問題は、勝ったのがリザーブから出走してきたアブソリュートチャンピオンってところか。今にして思えば、この馬に対する分析は甘かった。検討したら買えたのかは疑問かも知れないけど、悔いが残るのは事実。
 
 香港マイル。これは外れたことは問題じゃない。「信じた」馬が負けるってのは、そーゆーものだ。ただ、思ったよりペースが速くなったのはビックリ。「もっとヌルいペースで先行する馬が…」って読んだのに。逃げたラモンティの実力を侮っていたか?あと、顔なじみのザデュークがあれだけ頑張るとは…決して侮っていたワケじゃないけど、調子を掴めてなかった気がするな。
 
 香港カップ…これは、純粋に私がバカなのさ。6頭Boxなら確実に入ったアドマイヤムーンに2着されたからって、文句言えないよねえ。「早仕掛けで散る」って読みがあったんだけど、その辺さすがに「わかって」いたようだ。アレクサンダーゴールドランが「動けなかった」ことを考えると、コッチにしておく手はあったな。
 
 総じての反省点は、一言で言える。「やっぱ現地いなくちゃ駄目!」だ。情報収集がビミョーに甘くなった点を的確に突かれまくっている。現地にいたら買えたとは限らないけど、やはり「やるべきことやった」感が違うでしょ。今回は色んな意味でヌルかった。現地にいれば、そんなことはあり得ないのに!多少実験の意味合いがあったとはいえ、「日本で香港の馬券を買う」のはやはり良くない。どうせ買うなら、自分がそこにいないと。
 
 そ・れ・に・だ。本日帰宅してから発見したんだけど、一般戦で私の贔屓ジョッキーであるコーツィーが、3勝もしてやがるじゃねえか!現地行っていれば、間違いなく「今日は一般戦のコーツィー」などと意味不明なこと言って、狙いを切り替えたのに!最低でも損失補填はできたはず。どこをどう考えても、「いやあ、コッチにいればまたお金吸い上げられたんだけどねえ」と香港ジョッキークラブに高笑いされてるよ!
 
 今回は諸般の事情により、理論上は「現地にいるのとさほど変わらない」感覚で馬券が買えた。けど、この「さほど」はやはりデカい。やはり自分が現地にいれば…チャレンジしたことに後悔はない(何事も経験である)けど、出た結論はやはり「自分で買え!」ですね。ごくごく当たり前の結論なんだけど。
 
 それと…今回は日本馬がさほど活躍しなかったこともあり、「現地に行きたかったなあ」って空気が薄かった気がする。「一般戦が…」などと後悔してる私は論外としても、ちょっと即物的というか、「日本馬しか見てない」感が強くないか?普段現地にいるか、自宅でTV観戦してるだけに、周囲の人間の「ヌルさ」は気になったねえ。
 
 まあ、こーゆー雰囲気は世界中ドコでも同じなのかも知れない。しょせん馬券売ってなけりゃ、そんなもんだと思うし。ただまあ、私は立派な「香港競馬ジャンキー」だから、ちょっと気になるんだよね。
 
 もし映像でしか香港競馬を見たこと無いと言うのなら、是非ともナマを味わってもらいたいですね。私に言わせると、全然違うから。私認定「世界一アツい競馬場」で、「一攫千金」オーラ漂う中、それを感じながら馬券買ってみるといい。その気になって意識すれば、誰でも感じ取れるものだと思う。まあ、「行ったことある」って奴でも、その辺に鈍感な奴は山ほどいるようだけど。
 
 何にせよ、とにかく私は沙田にいなきゃ駄目だ。それはもうハッキリした。海外行っても日本に残っても、「何でオレはこんなところにいるんだ!」っていう違和感はあるんだけど、現地で感じるそれと日本で感じるそれは全然違う。これはもう理屈じゃありませんな。
 
 なお、最後にフローラルペガサスについて。今回負けちゃったけど、それは仕方ないと思う。強敵相手に同斤量(この馬は初体験)なんだから、苦戦する方が普通だし。それでも期待する価値のある馬だと、私は思っている。それは今回の敗戦でも揺るがない。だから、あえて言い切ってしまおう。次こそは。香港馬にかける言葉じゃないけどね。

12月12日2006/12/13 01:21

 本来はとっくの昔にやってるはずのヲタクネタ。コミケカタログは入手済みだからねえ。今更何をどう語るって話はあるんだけど、計画は立てておかなくては。
 
 今年のコミケは、「地獄巡り」決定。何と、3日間全部「掛け持ち」決定である…どーすんだおい。体力的に厳しい昨今だというのに。初日は東京大賞典、2日目は忘年会、3日目は大晦日で恒例の年越し年例会。どれも楽しいけどキツーイんだよね。大丈夫か。
 
 しかもだ。3日目は久々に「開店業務」を仰せつかった。特別大変なワケじゃないけど、荷物が重いんだよ。ちょっと特殊なサークルだからなあ。もちろん遅刻なんて許されない。色々と大変だこりゃ。気力・体力の消費が心配である。
 
 こうなったのは、結局のトコロ日程が全て。大晦日にコミケなんてやるなよな。暮れに東京ビッグサイト使いたい企業の言い分はわかるけど…これが恒例化するのは避けてもらいたいものだ。
 
 しかも、今回は配置が悪い。3日とも西・東双方を放浪しなくちゃいけない。今までだったら、1日ぐらいは「西か東のどっちかは省略可能」って状態だったのに。計画通りに回るだけで体力使う。おまけに地獄の企業ブースにも顔を出す予定。どーすんだおい。今までだったら、1日ぐらいは「西か東のどっちか省略可能」だったのに。
 
 さらにだ。11月のコミティアでカレンダーが「不発気味」だったので、正直余計なところも回りたくて仕方ない。具体的には企業ブース系だね。一度あそこのカレンダー買い占めってやってみたかったのよ。気力・体力の限界に挑戦するような行動(推定だけど、最低でも1時間行列×3ぐらい必要と思われる)なので、今まで発動したこと無かったんだけど。より比重の重い「企業ブースの並ばないトコロ」に費やす時間も考えると、ついに3日間連続参戦かぁ?あんな地獄に?後に予定控えてるのに?うーむ、どーしましょ。
 
 私は最大のお目当てが「同人便せん」「同人カレンダー」であり、本のたぐいはあまり買わない。ましてや18禁モノは、ほとんど買わない。つーか、「そーゆートコロ」並んでそうじゃないモノ(大抵カレンダー)だけ買うこともある。そーゆー人である。にもかかわらずこの苦労。毎回安定して苦労してる人々のことは知ってるけど、今回はそれに匹敵しそうな勢いだ。ま、向こうに言わせりゃ、「もっと大変なんだ、一緒にするな」なんだろうけど。
 
 とはいえ、ある意味私の方が「コミケに賭ける気持ち」は強いかも。エロ同人誌なんて、今じゃあネットだの何だので売ってるからねえ。けど、私のお目当てはコミケ以外じゃ入手困難もいいとこ。楽して入手したくても、そんなことできやしねえ。だから毎回苦労してでも行くワケなんですよ。馬券買うため海外行くよりはマシなんだけど(苦笑)。
 
 冬コミかぁ…「夏よりはだいぶマシ」というのが定説なんだけど、私は実は冬の方が「苦手」なんだよね。変温動物並みに寒さに弱いし、風邪移されることが多いし。それに、夏に厚着のコスプレしてる馬鹿見ても何とも思わないけど、冬に薄着してる阿呆見るとコッチも鳥肌が…当人はポケットカイロか何か使って「案外寒くない」のかもしれないけれど、見てるコッチは寒くなるんだよ。
 
 ま、「有馬記念か東京大賞典当てて、コミケでいい買い物して、ゲームで〆」ないと年は越せないんだから、文句ばっかり言うのはやめましょうかね。年明けは年明けでまた忙しいような気もするんだけど、それはとりあえず考えないことにしよう。金杯は6日からになったんだし。

12月18日2006/12/18 21:52

 遊び疲れたか、いきなり風邪引いた。症状としては鼻水だけなんだけど、重度。これはいかん。ヘタって動けなくなる危険性もあるので、本日はココまで。色々報告事項はあったんだけど。