10月31日2006/11/01 02:50

 土日回顧第1弾。土曜にプレイした、「Ukraine'44」について。私にしては珍しく、作戦研究風に。なお、今回は「わからない人」完全に置いてけぼりです。申し訳ない。
 
 今回の対戦相手は、宿敵?M氏。初プレイだけど、庭猟師氏と私の対戦を見学していただけに、相当的確。私は南方脱出案を選び、一応勝利。だけど、一応。はっきり言って、負ける寸前でした。
 
 何がマズかったって、よりによって西方のBerezhany近辺で移動ミスぶちかまし、ここを占領されたこと。フツーなら即時サドンデスなんだけど、幸いChernovtsyの守備隊がかろうじて生き残っており、おまけに直後に第2SS装甲軍団が出現、奪回の機会があった。成功率はたった1/3。失敗したらサドンデス確定…ってところで何とか良い目が出て、サドンデスは回避。後はチャンと計算しなかったけど、おそらく独軍優勢。いやあ、危なかった…
 
 南方脱出案を何度かプレイしたので、とりあえずこの作戦については多少詳しくなった。そこで、この作戦の傾向と対策?を少し語りたい。ま、あくまで私の分析なので、役には立たないと思うけど。
 
 南方脱出案は、赤軍が本気で防げば成立しないと思う。具体的には、赤軍装甲部隊が後詰め含めて3つほど装甲部隊を川の南に送り込んできたら、採用すべきじゃなさそう。理由は何と言っても時間。正直言って、補給状態の赤軍装甲部隊と戦ってるヒマなんてない。
 
 まず大切なのは、Stanislau近辺のハンガリー軍を使い、赤軍の南下を妨害すること。向こうが本気になれば屁の突っ張りにもならないけど、とりあえず「本気で南下してくるのか、別の手を選ぶのか」という相手の決断を早めに引き出す効果がある。南方脱出はとにかく時間との戦いなので、これは大きい。
 
 相手が本気で南下してこないようなら、部隊を南方に脱出させる。この時大切なのは、取り残されそうな歩兵は情け容赦なく見捨てること。はっきり言って、全部脱出させる余裕なんて無い。装甲部隊全部と、歩兵が2つ(15~20ステップ程度)脱出できれば、点数的にギリギリ何とかなる…と思う。残りの歩兵は、救うと決めた部隊を確実に救うための捨て石である。
 
 脱出した装甲部隊も、やることはたくさんある。Horodenka周辺の橋を守らなくてはいけないし、Stanislauも守らなくてはいけない。もちろん、東から渡河点を塞ぎに来る部隊にも対処する必要がある。ただ、1ユニット程度はBerezhanyへ急いで送り込むよう、努力した方がいい。
 
 実は南方脱出案の弱点は、このBerezhanyである。Ternopolを陥とした部隊がそのままココへ向けて進撃してきた場合、実に対処が難しい。脱出した部隊がココの近くにたどり着くのは、印象以上に大変。それに対し、赤軍は部隊数に余裕がある。その結果シャレじゃ済まない攻撃を受けることになるのだ。キチンと守れば何とかなりそうなんだけど、部隊数が少ないので、ワンミスが命取りとなりかねない。第2SS装甲軍団が到着するまで、この綱渡りが続くだろう。
 
 第2SS装甲軍団が到着してしまえば、やっとひと息付ける。この頃には脱出してきた部隊もBerezhany近辺に集結してるだろうから、反撃をかけるといい。ただ、うかつな反撃は命取りである。反撃自体は成功しても、直後に攻撃されたら痛いどころの騒ぎじゃない。確実に収支がプラスになる場所を慎重に選ぶこと。
 
 最後の最後に要注意なのは、Stanislauの防御。ここは確実に守る必要があるけど、川の南にあるので守備隊は第1装甲軍以外から選ぶ必要がある。最後の最後にドジ踏まないよう、チャンと意識しておいた方がいい。
 
 赤軍の対応策だけど、Ternopolをとっとと陥とすのが一番手っ取り早いと思う。川の南に部隊を送り込むと、相手は南方脱出を諦める。これはこれで1つの手だけど、「西方脱出にどう対処するか」という別の問題を抱えることになる。それに対しTernopol攻略は、独軍が西方脱出を狙ってきても、とりあえず無駄にはならない。Ternopolを素早く陥とし、Berezhanyに圧力をかければ、サドンデス勝利が狙える。実は、勝利得点による勝利を完全放棄する覚悟でBerezhany攻略を狙った方がいいんじゃないかって気もするぐらい。この方面の独軍は数が少ないので、補給切れ覚悟で歩兵を突出させると対処に困りそうだ。もっとも得点的にはかなり接戦になるはずなので、得点による勝利を捨てるのは損失も大きいと思うけど。状況と相手の隙次第ってトコロかな。
 
 南方脱出案は、大まかな流れはつかみやすいと思う。その代わり、細かいところに細心の注意が必要じゃないかな。戦術的にはとにかくひたすら受け身なので、ワンミスで全てが台無しになりかねない。華麗なる脱出を指揮したマンシュタイン元帥より、現場で苦労したフーベ将軍の気持ちが味わえると思う。皆様も一度、この作戦を試してみて欲しいな。

11月2日2006/11/03 02:57

 予定では秋天を回顧するはずだったけど、別のことを語る。なにせ、ついに高級(というほどのモノじゃない)ヘッドホンを買ってしまったので。
 
 予定では、もっと慎重に検討してから購入するはずだった。けど、試聴してグッと来るモノを見つけたので、衝動買い。まあ、私の計画性なんてそんなもんだ。もちろん、後悔なんてしてないけど。
 
 購入したのは、AKGってメーカーのk501って品。お値段は2万円台。どこぞの誰かさんには「またそんな安物を…」と言われてしまいそうだけど、しょせんPCで利用するんだから、この程度でいいのでは。贅沢を言うと、同じメーカーの品でもう1~2ランク上の品が良かったんだけど、お値段と機能のバランス考えたらこれが最適だったのよ。
 
 何でこの品?ってのは、簡単に説明しがたい。低音が重すぎず軽すぎず…ってところと、音の輪郭がピシっとしてるところが気に入ったんだけど、実際聞いたことのない人には何が何だかわからないでしょ。同じ値段だったら…って意見もあると思うけど、とりあえず私の好みはコレなんだから仕方がない。これでも時間かけて、片っ端から試聴しまくって決めたんだから。さらに言うなら、装着感もイイ。ヘッドホンの場合、コレも大事ですね。
 
 そんでもって実際取り付けて利用してみたんだけど…値段分の働きはしてますね。アンプどころか音源ボードすらなく、単にマザーボード付属のAC97で音を鳴らしてるので、ヘッドホンの機能発揮できるか自信なかったんだけど。コッチが思っていたより、AC97の限界は高いようだ。
 
 PCに取り付けただけあって、とにかく何でも無駄に音がイイ。ゲームだのDVD再生だのでも効果がわかる。ヘッドホン替えただけってのが信じがたいほど。正直、「今まで何を聞いていたんだぁ!」って気がするね。ちなみに3千円ぐらいの品。「PC用のヘッドホンなんて、こんなモンでしょ」だけで選んだ。フツーに考えれば、間違ってはいなかったハズなんだけど。
 
 いい音を聞こうと思ったら、まずは末端であるスピーカーやヘッドホンをいじるのが手っ取り早い…というより、いじらなきゃ駄目。音源・アンプ・スピーカーの中でどれがボトルネックになりやすいかと言ったら、まずスピーカーでしょ。安物でもとりあえず音は出るんだから。
 
 PCショップに置いてある品も見てみたんだけど、正直「何か」が違う。置いてあるモノの大半が、「サラウンドシステム」などのギミック重視のモノであり、スピーカーとしての基本性能は「聞くな」ってレベル。そういうギミックも大事だとは思うけど、やはり音の良さを語ろうと思ったら、スピーカーの基本性能を上げた方がいいんじゃないかな。音源・アンプなどの基本性能が追いつかないので無駄って説はあるけど、その限界を追求した奴なんてほんの一握りでしょ。
 
 私が思うに、ホビーマシンとして使うPCであれば、スピーカー系には1万円以上かける価値がある。しかも、ギミック無しで。ゲームだろーがMP3の音楽だろーが、それでも「ついてくる」程度の音は出してるんじゃないかな。似たようなことはTVにも言えると思うけど、私はTV見ない人なのでこれについては語らない方がいいでしょ。
 
 スピーカーはともかく、ヘッドホンは試聴が楽だ。機会があったら、売り場で比べてみるといい。どーせ売り場のアンプの方が性能がいいので、自分のPCに取り付けても同じ音はしないと思う。でも、アンプの限界を語ろうと思ったら、1万円の品なんて「安物だから違いがわからん」レベル。一般的なPCなら、ちゃんとそれについてくる音を出すはずだ。後は価格性能比なんぞ考えつつ、どの辺で我慢するのか決めればいい。秋葉原のヨドバシカメラには数千円の品も試聴コーナーに置いてあったので、比較は容易だ。
 
 まあ価値観は人それぞれなので、ココにカネかけないって決断があるのはわかる。わかるけど、「知らずに満足してる」のと「知って満足してる」のは大きな違いがある。皆様も、「ちょっと高め」のサウンドを試してみてはいかが。モニター強化並みに満足感得られると思うんだけどな。
 
 なお、そんな高級ヘッドホンで、聴いてるのがエロゲーのサントラだってのはどうなのよ…って意見は却下(笑)。

11月3日2006/11/03 23:43

 文化の日。だけど、そんなことは無視して秋天を語る。諸般の事情により、今まで語れなかったからね。
 
 秋天で私が語るべき存在は、アサクサデンエン。7着に負けた馬なのに?それでも、あえてこの馬を語らなくちゃイケナイ理由があるんだよ。でなけりゃ、2着のスウィフトカレントなんて買えなかったんだから。
 
 レース前、私はアサクサデンエンをどうするべきか、真剣に考えていた。とりあえずで言えば、買う価値はある。あんまり衰えた感じはないし、条件・状態は悪くなさそう。しかしだ。前走の毎日王冠で惨敗。これをどうとらえるべきか…
 
 自慢ではないけど、私は多少アサクサデンエンには詳しい。尊敬するシングスピール様の産駒なので、かなり早い段階から注目はしていたのだ。ペーパーオーナーだったローエングリンほどじゃないけどね。まあ「顔を見るととりあえず買っていた」時期があるのは確か。
 
 アサクサデンエンは、正直「よくわからん」馬だ。走るかと思って期待すれば裏切られ、見捨てかけると好走。実は馬券収支はさほど悪くないんだけど、「なんかつかみどころのない」馬だと思っていた。そんな馬が安田記念勝って、その後も何となく好成績続き。すっかり更正?したとばかり思っていたんだけど…
 
 こういう馬は以前にも見かけたことがある…というより、そこら辺に良くいる。何が気に入らないのか知らないけど、急に走る気をなくす。そのくせ、機嫌良いときはあっさり勝つ。こういう気分屋にハマって「カネ返せ!」って叫んでる奴は、私含めてゴロゴロしてると思うな。
 
 今にして思えば、アサクサデンエンは「万全」って時より、何かしら不安があった方が信用できるところがあった。休み明けだとか、惨敗した遠征帰りとか。毎日王冠の時は珍しく万全って話があったので私も買ったんだけど、結果は惨敗。まあ、それもちゃんと計算してたから馬券当たったけど。
 
 つまりだ。アサクサデンエンの敗因は、昔の悪いクセ…「何だか知らないけど、とにかくヤル気を失う」のせいであって、今回も駄目とは限らない。本当かどうかは知らないけど、そう結論づけることにした。
 
 普段ならここで検討を終わる。しかし、今回はふと気がついたことがあった。アサクサデンエンは気分屋だ。じゃあ、その弟は?今回は弟のスウィフトカレントも出走してるんだよな…ってことに気がついたのだ。
 
 この馬は、フツーと同程度の注目しかしてなかった。親父サンデーと「平凡」だし。森厩舎の馬だから時々買ってはいたけど、山ほどいる「森厩舎の血統馬」の1頭だとしか思ってなかった。
 
 そこで、改めてこの馬の馬柱を眺めてみると…以前は気がつかなかったけど、なんかアヤしいニオイが漂ってきた。ワケのわからん激走ぶっこいても、何の不思議もないんじゃねえかと。もちろん、やる気無くして走らなくても不思議はない。しかし、今回この馬はさほど人気がない。買っておかないと、なんかヤバイ気がしたのだ。
 
 とまあヒモには悩んだけど、私の本命は最初からダイワメジャー。こいつも成績が安定しない馬だけど、今回は大丈夫と読んだ。毎日王冠を勝ったことより、ここで「アンカツとの相性が良さそうな」様子を見せたのが大きい。通常ジョッキーってのは、上手い下手とは全く別に「馬との相性」ってものがある。ダイワメジャーの今までの鞍上が悪かったとは思わないけど、相性問題で言えばアンカツがしっくり来るような。
 
 後は欲かかずに馬連にして…ってのは大事ですね。菊花賞はソレでヤラれたんだし。案の定、「いらんわ!」と斬り捨てたアドマイヤムーンが3着に突っ込んで来やがった。3連複にしてたら、菊花賞と同じ結果になるところだった…いやあ、危ないねえ。
 
 秋天を当てたってのは、すさまじく大きい。なぜかって…そろそろ「魔神来襲」の季節だから(笑)。去年はさほど被害を被らなかったけど、油断なんてできない。魔神ペリエは魔神であって、理屈やら何やらの問題じゃないのだ!とにかくひたすら徹底的に相性の悪い魔神が来日する前に、いい流れを掴めたのは幸いだった。これで被害を最小限に抑えられるはず。抑えられるんじゃないかな。ま、ちと覚悟はしとけ…

11月6日2006/11/07 01:56

 土日はゲーム漬け…というより「Ukraine'44」漬けだったので、このゲームを語る。プレイした陣営の関係から、「西方脱出してくる独軍と戦う赤軍」中心に。なお、例によって知らない人置いてけぼりです。ご注意を。
 
 庭猟師氏・M氏に独軍で勝ってきた私だけど、この両者が採用した作戦は高く評価していた。自分が苦戦したから…ってのもあるけど、理にかなってると思うんだな。そこで、自分もこの作戦を使ってみて、研究したくなった。
 
 両者の作戦とは、「装甲部隊を南に送り込まない代わり、Ternopolをさっさと陥とす」もの。独軍の南方脱出に対しケアが薄いけど、その時はサドンデス勝利を狙う。独軍がどんな手を選んでも豪快に攻撃し続けられる、「プレイして面白い」作戦じゃないかな。その点が私も惹かれた理由なんだけど(笑)。
 
 初日の相手はDASREICH氏。日頃の主張からして、それでも西方脱出を選んでくるかな…と思っていたら、案の定。相手の反撃など気にせず、豪快に押しまくったのはいいんだけど、細かいミスが頻発。いらん損害を受けていた。結果攻勢が長続きせず、そのくせ最後は受けに回るのが早すぎて敗北。
 
 ただまあ、この敗北はさほど気にしてない。そもそも、私は今まで「マトモに西方脱出してくる」独軍を相手にしたことがないし、自分もプレイしたことがない。経験不足もいいところだ。修正箇所はこちらの方が遙かに多い。それでいてあのプレイ内容なんだから、作戦そのものは間違ってない…そう結論づけた。
 
 とはいえ、敗北は敗北。自説を裏付けるためには、勝利もしくは強敵との善戦が欲しいところ…と思っていたところ、2日目に鹿内氏補足に成功。EAST FRONTのプレイにも心惹かれたけど、同じゲーム同じ陣営で挑戦を申し込んだ。
 
 こちらの作戦は、前回と基本的に同じ。それに対し、鹿内氏は「これだと南方脱出が…」などとつぶやく。ここで、私の心に色々と迷いが。もちろん事前に「相手が南方脱出ならああしてこうする、西方脱出ならああしてこうして…」ってのは考えてあった。けど、鹿内氏がどちらを採用するのか、盤面からは判断がつかない。どうやらギリギリまでどちらを採用するか悟らせないつもりのようだ。この辺はさすが。おかげで多いに迷った。
 
 私が「南方脱出するつもりなら、ここがタイムリミット」と判断したタイミングで、鹿内氏も決意を固めた。出した結論は「西方脱出」。だけど、それはこちらも覚悟の上。損害にかまわず攻撃を続け、独軍と赤軍、どちらが盤上から消え去るのが早いか…という勝負を挑む。
 
 しかし!真の敵は、対戦相手の鹿内氏ではなかった…あと少しでゲームエンド。赤軍がついに攻勢を維持しにくくなり、独軍の突破がなるかどうか…というタイミングで、何と時間切れ。序盤悩みまくったツケがこんなところで…
 
 盤上の情勢は、ほぼ五分。一応私の予想だと「お互いパーフェクトなら、多分赤軍がしのいだ」だけど、プレイ経験の多い軍神相手に私がノーミスってのはムシがいい話だし、そもそもこの状況判断自体に自信があるワケじゃない。ただまあ、「引き分けである」と主張する分には間違っていないはず。作戦自体に間違いがなかったのは、「次は南方脱出してみるか」という、鹿内氏のコメントが示していると思うな。
 
 「なぜ南方脱出しなかったのか」鹿内氏に聞いてみたところ、「南に脱出したからって、勝てるワケじゃないんだよ!」という一喝が返ってきた。私もそう思う。南に脱出したところで、待っているのはサドンデスに怯えつつ、相手の攻勢を受け続ける日々。それは私もよーく知っている。
 
 ただまあ、DASREICH・鹿内両氏と対戦しての感想は、「それでも南に行く方が多少勝率がいいか?」となるかな。補給線遮断が遅れるので機械化移動しやすいって利点があるとはいえ、襲ってくる部隊数の多さはシャレじゃ済まないし。鹿内氏の装甲部隊は軒並みボロクソにされていた(最低でも2損害、平均だと4損害近く)ことを考えれば、下手すると「脱出したけど、点数で負け」まであったかも。もっとも、この辺はさらにやり込んでみないと何とも言えないけど。
 
 このゲームは良く出来ている。ルール簡単な割に作戦の幅が広いし、勝率も「どっちが有利」とは言い難い。独軍・赤軍いずれを選んでも、待ってるのは苦難の道だ。今現在流行してるのもわかる気がする。次のMiddle-Earth東京支部のトーナメント(多分来年)はこれじゃないかな。つーわけで、そろそろ別の作戦も研究しないと。機会があったら付き合ってくださいね。

11月7日2006/11/08 00:12

 本日は競馬ネタ。でも、豪州で勝ったデルタブルースの話題じゃない。それ以前に書いておくべきネタを思いついてしまったので。
 
 米国の競馬の祭典、ブリーダーズCが終了した。米国の主要な競馬場持ち回りでやってる、様々なカテゴリーのレースを一気にやるお祭りだ。私も観に行きたいんだけど、色々あってなかなかね…ってのはさておき。
 
 芝2400のターフには、ハリケーンランが出走。しかし、惨敗。凱旋門賞の負けはさておくとしても、ここでも惨敗とは…いくら勝ったのが天才デットーリとはいえ、由々しき事態である。やれやれ、私の知ってる強いハリケーンランはどこへ行ったのやら。
 
 ただまあ、このこと自体は不思議でも何でもない。親父のモンジューも、この時期(4歳秋)には燃え尽きていたから。旬を過ぎていたってことになるんだろ。寂しいねえ。でも、私が見たこの親子は…などと考えていたら、あることに気がついた。
 
 私の知ってるモンジューは、とてーも強い馬である。キングジョージで強い競馬を披露し、日本馬エアシャカールを打ち負かした。私はその場にいて、「いつの日かリベンジだ!」と言い残して帰国。そして今年日本馬ハーツクライがキングジョージにチャレンジし、迎え撃ったのがモンジュー産駒ハリケーンラン。結果はハリケーンラン快勝。私はまたしてもその場にいて、「次こそリベンジだ!」とわめきながら帰国。ここまではいい。馬券代考えたら良くないけど。
 
 問題は、モンジュー&ハリケーンランの「その後」だ。色々理由はあるのかも知れないけど、どっちも弱くなっていやがる。ハリケーンランはまだ復活の可能性が一応あるけど、予定ではコレで引退らしい。つまりだ。私はこの親子二代の「最後の強い姿」を見届けたわけだ。両方とも本当に強かったのに。欧州の馬場で本気出されたら、何が相手でも負けない気がするくらい。もちろん、ディープインパクトと言えど例外じゃない。あの後急速に衰えたってのは、正直信じがたいモノがある。
 
 そんな馬だけに、凱旋門賞の時も今回も、何で負けたのか…と気になった。そりゃそうでしょ。こいつらはどこをどう見ても私のカタキ。だけど、カタキが弱い姿なんて見たくないよ。やはりカタキってのは、憎らしいほど強くなくちゃ。何がイケナイのかなあ…と考えていたところ、ドンデモネー可能性に気がついてしまった…
 
 その可能性とは?まさかと思うけど、オレか?オレが悪いのか?オレがこいつら観に行ったから、弱くなったのか?常識で考えればそんなワケはないけど、親子二代連続されると、なんか不安が…
 
 しかも、弱くなった理由が「キングジョージで激走しすぎたから」だったら…ああ、モンジューがハリケーンランに、「いいか息子よ。東洋から来たF男とかいう生意気な奴に、我が一族の偉大さを思い知らせるのだ。そのためには今後を棒に振ってもかまわん!」と言い聞かせてる図が浮かぶ…否定しても否定しても、妄想が止まらない…
 
 なんでモンジューがソコまでして私を目の敵にするのか?思い当たるフシは…思いっきりあるなあ。キングジョージのパドックで、モンジューの出来があまりにもいいので、「でも、オレの目の前で負けた馬。そんな馬は買えないよなあ。きっともう終わってるんだよ」とブツクサ言ってたような気がするんだよね。日本語だからわかんねえと思っていたけど、馬鹿にされてるって気づかれたか?そんでもってプライド傷つけられ、つい「使っちゃイケナイ脚」使ってまで快勝したのか?
 
 大方の日本人競馬マニアにとって、モンジューと言えば「凱旋門賞でエルコンドルパサーに勝った馬」である。しかし、私にとってはそうじゃない。私の目の前で勝ったキングジョージの印象が強烈すぎて、まず思い浮かぶのがコレである。今年あえて英国遠征を企てたのも、モンジュー産駒ハリケーンランに「雪辱」するならば、やはりロンシャンではなくアスコットだ!って思いもあったのは否定できない。こういう因縁を持ってるのは、世界でも数少ないと思っていたんだけど…まさかこの一族自身が「因縁」持ってるとは。
 
 こうなると…もはや日本馬うんぬんってだけじゃありませんなあ。キングジョージでモンジューの一族が日本馬を打ち負かすんだけど、その後鳴かず飛ばず…ってのは、私にとってもモンジュー一族にとっても「不本意」でしょ。私が「日本馬が勝つところを目撃する」のと、この一族が「その後も勝ち続ける馬を出す」のと、どっちが早いか勝負…ってことになるんじゃないかな。でも、そうだとすると私は、サイアーライン(父系のこと)にモンジューの血を引く馬が人気背負ってキングジョージに出てきそうな場合、アスコットにいなくちゃイケナイのかぁ?
 
 競馬の世界じゃ、「血統のロマン」だの「親子二代にわたる因縁」だのは、良くある話である。ただし、日本国内の話であれば。私だって、まさか外国の馬にこんな形の因縁ができるなんて、カケラも思ったことはない。ただまあ…ブリーダーズCでハリケーンランが負けたと聞いて、そういう図式が頭に浮かんじゃったわけだ…
 
 妄想はコレで終わらない。先日クールモアスタッドがデインヒルの後継種牡馬である「ロック様」ことロックオブジブラルタルを日本なんぞに輸出したのは、「クールモアのことだから、シャトル(南半球に貸し出してシーズンオフでも種付けやらせること)やりまくるから、豪州産のロック様産駒が大量に出現し、香港に大量輸入されるはず。そいつを狙って沙田でウハウハだ!」という私の野望を打ち砕くためとしか思えなかった。当時は「何故そんなことを?」って疑問があったんだけど、「沙田行くカネがあるんなら、アスコットに来い!」ってモンジューのメッセージだとしたら…モンジューはクールモアの馬だよな。「イヤだってんなら、仕事しない」なんて言われたら、クールモアは絶対従うしかないよなあ。うわあ、無意味にツジツマあうんですけど…
 
 私が駄目なのは、こういう図式を思いついてしまうトコロじゃない。その時点でダメなのはわかりきったことだけど、もっと巨大な問題として「だったらその勝負受けてやろうじゃねえか!」とばかり、実行に移してしまうことである。アスコットは遠い。沙田も決して近くはないけど、それよりもっとずっと遠い。それは私自身がよーく承知してる。だけど、だけど…だけどぉ~!
 
 かつて私はトウカイテイオーを敵に回すという暴挙をやってしまい、シャコーグレイドやレオダーバンと言った役に立たない連中にカネをはたき、気がついたら競馬に深く深くハマって今に至ってる。あれから色んな馬を見てきたけど、トウカイテイオー以上に「オレの選んだ馬で負かしてやりたい!」って思った馬は現れなかった。でも、モンジューとその一族なら相手に不足はない。ましてや向こうからケンカ売ってるのだ。これを受けようって気にならないんなら、私は競馬なんてやってない。でも、アスコットは遠い…
 
 実を言えば、この妄想はたった今思いついたばかりである。よって、今後の態度は決めてない…決められるかぁ!「モンジューの血を引く馬が出てくるたび、アスコットに行ってやる」なんて無茶、簡単に決断できるワケねーだろ。でも、そういう誘惑があるのは事実。うーむ…どーしましょ。とりあえず来年のキングジョージが近づくまでは…って、ハーツクライは現役続けてまた挑戦する予定だっけ?「日本馬がキングジョージ制覇したってのに、オレがその場にいない」なんて許せるワケがないから…うわ、結局アスコットから逃げられないのかオレは!カンベンしてくれ~!

11月8日2006/11/09 02:39

 久々に堅い堅い話。統計学について。とはいえ、私が語れるレベルに過ぎないので、誰でも「ついて行ける」とは思うけど。
 
 私は「新書」はあまり信用しないことにしてる。内容にかかわらず。新書ってのは、難しい内容のモノを読みやすく書いていることが多く、その意味では無価値じゃない。だけど、欠陥もあると思うので。
 
 新書の欠陥とは?私が思うに、大半の新書は「読みやすく」を重視するあまり、説明を端折っているケースが多い。これはこれでわかりやすいんだけど、私のようにヒネた人間からは、「ちょっと検討が足りないぜ」となる。その際たるものが、統計データの扱い方だ。
 
 統計データってのは、結局のトコロ単なる数字である。そこから結論を導くのは大切なことだけど、やり方を間違えると正反対の結果さえ導ける。意地悪くつついて、他のデータや実験と比較して、やっと信用できるに足る結論が出せる…ってなものだ。なのに新書の場合、結論を急ぐあまり検証が甘くなることが多い。完璧な文系人間である、私に反論可能なレベルで。そりゃあいかんだろ。
 
 本日ふと手に取ったのは、「人はなぜ危険に近づくのか」(広瀬弘忠 講談社α新書)という新書。ここに出てくる統計データは、ちょっとスゴかった。いきなり「今日のネタにするため反芻したいから、読むの止めた」ってくらい。よって、簡単に紹介しよう。
 
 私がカンドーしたのは、「踏切事故被害者の60%が男性で、40%が女性」という統計データから、「男の方が危険を冒しやすい傾向がある」って結論を導き出したことだ。一見正しそうに見える。正直、結論部分は私も賛成だ。でも、この統計データだけではこの結論は導けない。導いちゃイケナイ。
 
 なんでそうなるのか?わかりやすくするため、否定的な思考実験をしてみよう。100人に「あえて踏切を無視しろ」って実験を依頼したとする。うち10人が「本当だったら事故に遭っていた」と判定され、内訳は男性6人女性4人だったとする。一見すると男性の方が事故に遭いやすいように見える。しかし、参加者の内訳が「男性60人、女性40人」だったら?事故率は同じってコトになる。
 
 別の実験を考えてみよう。電車の運転手の事故回避率を調べるため、同じ運転手の前で男女50人ずつをランダムに踏み切り無視させたとする。その結果、比較的派手な格好をしてる女性の方が遠くから発見しやすく、ブレーキが間に合う例が多かったとする。数字として事故に遭うのは男性60%・女性40%って比率になった…これも「ありがちな」結論ではないか?
 
 「踏切事故被害者の6割が男性」ってのは、1つの数字として重要な意味を持つ。これは認めてもいい。でも、ここから「男性の方が無謀」って結論を導こうと思ったら、少なくとも「踏切に引っかかる人間の割合は、男女差がない」「踏み切り無視して事故に遭う確率は、男女差がない」という2点が前提として必要になる。これが崩れているのなら、全く別の結論…つまり、「実は女性の方が無謀である」ってのが本当かもしれないのだ。
 
 この2つの前提は正しいのか?私が思うに、明らかに正しくない。「踏切に引っかかる人間の割合は、男女差がない」ってのは、多少無理のある仮定じゃないか?あくまで私の印象だけど、朝の通勤ラッシュ時に電車に乗っているのは、男性の方がかなり多い。このことから、「朝の通勤ラッシュの時間帯に、外出している人間は男性の方が多い」って仮定が現実味を持つ。ラッシュ時と昼の時間帯では電車の間隔がベラボーに違うので、踏切に引っかかる確率も段違いでしょ。ということは、「踏切に引っかかる人間の割合は、男性の方が多い」って仮定が成立するのでは。
 
 事故に遭う確率については、むしろ男性の方が低いかもね。平均を取れば、男性の方がスピードあるだろうから。ただ、おそらくは男性の方が「目立ちにくい」と思われるのも確かであり、それは電車の運転手がブレーキをかける距離に深刻な影響を与えるはず。それを考えれば、きちんとした実験でもしてみないことには軽々しく断言できない。
 
 「男性6割、女性4割」という数字を私の見た感想は、「女性も無謀なんだなあ」である。正直、7~8割は男だと思っていた。いわゆる役割分担から来る「踏切遭遇率」が男6割・女4割、「踏切突っ込み率」も男6割・女4割ぐらいとすると、被害者の7割近くは男になる(計算してみた)からね。
 
 仮にここまでクリアして、「男性の方が踏切を無視しがちである」という結論が出たとする。でも、それを「男性の方が無謀なので」と言うのはどうかなあ。踏み切り無視するリスクは確かに同じだ。でも、それによって得られるリターンには、明確な差がある。ぶらっと目的もなく散歩してる時と、大切な商売相手と時間厳守の約束してる時じゃ、時間の価値が違うからね。
 
 結局のトコロ踏切無視で得られるのは「わずかな時間」であり、失う可能性があるのは「命」だ。それを考えれば、「踏切無視=無謀」ととらえるのは間違ってないだろう。でも、「大事な商談に遅れそうなので、つい…」っていう人間と、「いつも見てる連ドラの開始に間に合いそうもないので、つい…」っていう人間を同列にしていいのか?
 
 何をもって「無謀」と言うのかは、実は定義が難しい。何も知らず、何ら根拠もなく「大丈夫だろう」と言って突っ込むのと、そこに危険があると知り、失うものの大きさを知った上で、「それでもオレは行く」と突っ込むのとでは、どっちを無謀と呼ぶべきか?「どちらも無謀」で片付けるのはたやすいけど、そこには大きな違いがあると思うな。
 
 この本の結論はまだ読んでないけど、多分いいこと言ってるんだと思う。「人はなぜ危険に近づくのか」は、私も知りたいことだからね。なにしろ「飛行機は信用できねえ、言葉も常識も通じねえ、カネはかかるし休み取るのも大変」だってわかっているのに、私が海外へ出掛けてしまう理由がわかったかも知れない(笑)。それだけに、かえって「統計データの処理ミス」は気になる。証明ってのは、結論が正しいだけじゃ無意味なんだから。
 
 作者の肩書き見る限り、本当は統計データの処理能力は高そうだ。にもかかわらず、こんな「ずさんな処理」をぶちかましてしまう。「わかりやすい言葉で、難しいけど大切なことを語る」なんてのは、すごく難しいんだよ。本当に良質なモノは、一部の天才にのみ可能なことだと思うね。新書ってのは作者全てにこんなこと要求してるものだから、結果として「結論が正しいかどうかは別にして、過程がずさんな証明」を連発している。それだけに、私としてはいつも眉につば付けて新書読んでるのだ。新書は役に立つけど、あれが全てじゃないよ。
 
 もっとも、「そう言うお前はどうなんだ」と言われたら…確かに返す言葉はないかもね。私の証明なんて、結論も過程もメチャクチャだから。でも、そこはほら、別にカネ取ってないでしょ?正直、たとえ同人レベルでも「カネ取れる」内容だとはカケラも思ってないわけで…って、これは立派な言い訳ですねえ。というわけで、私の文章(特にこの色)読む時は、皆さん盛大に眉につば付けてくださいな。

11月11日2006/11/11 22:49

 諸般の事情により、少し更新間隔が開いた。ま、良くある話だと思ってもらいたい。色々あるんだよコッチにも。
 
 本日は唐突に「Ukraine'44」作戦紹介。作戦研究ではなく、単なる紹介である。このゲームは両軍共に様々な作戦があり、どの作戦を採るかによって展開がまるで違う。少なくとも「どんな作戦があるのか」ある程度知っていないと、ソロプレイすらうまくいかない。そこでまあ、自分のためにも少し整理しておこうかと。
 
 最初に作戦の選択権を持っているのは、赤軍である。具体的には、10個いる装甲軍団をどう振り分けるか。これによって独軍の取り得る作戦が決まることになる。独軍は実は大方針については選択肢が少ない…どころか、全く悩まなくてもいいって話はあるんだけど。これについては後述しましょ。
 
 まず重要なのは、北西にいる8個の装甲軍団をどう動かすか。投入箇所としては3つ。包囲網の締め付けに使うか、Ternopol攻撃に使うか、Dniester川の南に送り込むか。包囲網の締め付けに使わないってコトは考えにくいけど、後の2つはゼロって選択肢もある。
 
 今のところ有力な「赤軍の方針」は3つ。一番オーソドックスなのは、川の南に装甲を送り込み、その後歩兵と入れ替えで包囲網締め付けに使うってモノ。この場合、Ternopol攻略にはさほど装甲を割かない傾向がある。この作戦の狙いは、脱出阻止。サドンデス対象都市の占領(得点にもなる)は重視せず、独軍増援の到着を遅らせる。最後は脱出部隊の補給線を遮断する位置に装甲軍団を置き、脱出失敗させて勝利するってもの。
 
 もう1つは、その変形。川の南に送り込んだ装甲軍団を使って、Stanislauへ圧力をかける。この場合、Ternopolにも多めに戦力を割き、早期占領を目指す。主な狙いはサドンデスだけど、うまくいかない場合は脱出阻止に切り替える。戦力的に苦しくなる前にサドンデスで勝つってのは魅力的。難点としては、方針を切り替えるタイミングが掴みにくいこと。なまじ途中までサドンデスを目指してるため、おそらく独軍増援の到着が早まる。そのため、タイミングを間違うとあっさり脱出を許すことになりかねない。どちらかと言えば上級者向きの作戦かな。
 
 3つめは、川の南に装甲軍団を送らないもの。この時大切なのは、Ternopolに多めに部隊を送っておくこと。これだとあっさり南方脱出されるけど、その時はTernopolを抜いてサドンデスを狙う。独軍がそれでも西方脱出を選択してきた時については、脱出阻止重視して守備的に戦ってもいいし、豪快に殴り合うのも手。とりあえず、半端はイケナイ。
 
 南東にいる2個については、川の南で運用するのが一般的。ただ、方針によっては直接包囲網の攻撃に使うのも悪くない。実は工夫の余地があるので、様々な組み合わせを試してもらいたい。
 
 独軍の大方針は、実は赤軍が何をしてきても直接関係がなかったりする。基本となるのは西方脱出(包囲網を力で食い破って脱出)であり、この手は赤軍の作戦にかかわらず成立するから。ただまあ、赤軍が南下しないのに西方脱出を選ぶのは、若干分が悪いと思う。南方脱出する場合は、早めに決断すること。装甲部隊はともかく、歩兵の脱出は印象以上に大変だ。歩兵の脱出がゼロだと、点数的に負けになる。
 
 赤軍の作戦に対応する必要があるのは、実は東側の包囲されない部隊。部隊数こそ少ないけど、重要度は包囲されてる部隊に劣らない。赤軍がサドンデス狙いなら、上手く防衛しなくてはいけない。そうでないなら、うまく戦線を押し上げ、増援による反撃の手助けをする必要がある。この方面の用兵は、じっくり研究する価値があると思うな。
 
 包囲されてる部隊の運用では、「どこまで下がるのか」が重要。意識的に引き気味にする作戦と、逆にあまり引かないよう努める作戦がある。引いた方が部隊運用が楽になるのは確かだけど、やりすぎると赤軍の運用も楽になる。正直、損得については今のところ定説がないと思うな。ただまあ、引いた方が破滅しにくいのは確か。その代償として、最後の脱出が困難になるけど。
 
 このゲームは、作戦方針だけでなく状況判断が重要である。攻勢継続すべきか守りに回るか、引いて守るか留まって守るか、攻撃すべきは装甲か歩兵か…これらは一般的な解があるわけではなく、敵味方の作戦方針によって異なってくる。漫然と戦っているだけじゃ、まず駄目だろう。
 
 この他にも、「成立しうる」作戦はあるかも知れないけど、現時点で私が考え得るものはチャンと紹介できたと思う。「その手は成立しない」とかいう意見もあるだろうけど、私の経験では「そこまで言うほど悪くない」と思うな。最後は個人の好み・得手不得手の問題だし。
 
 このゲームは展開の幅が広く、おまけに作戦ごとに細部の判断が異なるので、実にソロプレイしにくい。「対戦相手が自分と同じ考え」だと、対応の幅が狭くなりがちだから。それを防ぐために作戦研究ではなく作戦紹介をしてみたんですが、いかがでしょう。そうすれば、現行のトーナメントで勝ち残ってるため、このゲームをまるで研究してない某氏の研究が進めやすくなり、トーナメント開始が早まるんじゃないかと(笑)。この人抜きのトーナメントなんて、考えられませんからね。そう思いません?有楽斎殿。

11月12日2006/11/12 23:06

 本日は同人誌即売会コミティア関連のネタをお届けする…予定だったけど、急遽差し替え。だって、あんなことになるとは…前もって言っておきます。オレのせいじゃない…と思えないんですけど。
 
 同人誌即売会で一仕事終え、時間を見るとエ女杯出走に余裕がある。となりゃあ、WINSへ直行しかないでしょ。つーわけで、福島10R開始時点ぐらいには、後楽園に到着してました。
 
 とはいえ、エ女杯以外はロクに検討してない。元々馬券買う予定じゃなかったわけで。そのため、特に馬券買う気はなかったんだけど…ただ、京都10Rは気になった。何故?そりゃあ、元PO馬ダイヤモンドヘッドが出ていたからだ。
 
 正直、この馬は「何となく」で獲った馬。思い入れが深いってワケでもない。それでもこういう馬を買いたくなるのが人情ってモノで…などと思いつつ馬柱を見ていたら、鞍上がスンバらしいことに(やっと)気がついた。そう、魔神ペリエである。
 
 鞍上が魔神ペリエ。乗っているのは、曲がりなりにも私が選んだ馬。こ、これは危険だ!私の中の何かがそう囁いた。GIエ女杯に乗ってなかったので印象薄かったけど、今週から魔神来襲なんだよな。そうなれば、馬券購入は慎重にならないと。とりあえず今年の相性を確認するため、ここは見送りだろ。そう結論を出し、マークカードをゴミ箱に捨てた。ここまではいい。
 
 どうなるかと思ってレースを眺めていたところ、魔神は意表を突いて逃げを選択した。おいおい、大丈夫か…と思っていたところ、結構粘りを見せてゴール。負けたけど、着差はわずか。「ふむ、これで変わってくれるかな?」と思わせるものだった。
 
 しかーし、ダイヤモンドヘッドの「大仕事」は、コレじゃなかった。審議の青ランプが灯ったと思ったら、なんとダイヤモンドヘッド降着。鞍上の魔神は、4日間の騎乗停止。いやあ、まあ、何というか…
 
 あえて正直に告白しよう。この結果、私にとっては万々歳である。だってそうでしょが。降着したとはいえ、ダイヤモンドヘッドが復調気配を見せたのは確か。次回以降改めて狙いやすくなった。放置しておけば黙って買うような馬だけに、これは大きい。普通なら馬券紙クズになって怒るところだけど、今回は魔神対策のため買ってないので被害ゼロ。おまけに、毎年毎年甚大なる被害をもたらす「魔神来襲」が、2週間ほど削減されたのだ!ヨコシマというか了見が狭いというか…ってのは確かだけど、私にとってはスンバらしい結果である。ただまあ、まさかWINSで大っぴらにガッツポーズするようなコトじゃない。小声で「ダイヤモンドヘッド、グッジョブ!」とか言ってたけど(苦笑)。
 
 これだけなら、まあ単なる笑い話である。けど、問題はその次のエ女杯。まさかまさかの、1着入選馬降着。降着喰らったのはカワカミプリンセス。鞍上は本田。よりによって、さっき魔神に妨害された馬に乗っていた、本田である。これはもう、さっきの降着の影響があったとしか…ってことはオレか?やっぱりオレのせいなのか!(笑)
 
 いやね、そりゃあ私も了見の狭い人間だから、馬券外すたびに「オモリ落っことせ!」って念波を送ってる。エ女杯の時も(よりによって)フサイチパンドラ「だけ」馬券持ってなかったので、「お前が消えろ~!」って祈ってた。でも、そんなの良くある話でしょ。魔神が降着で「消え」、それが本田に伝播するなんて、全く考えてなかったんですけど。つーか、そんなこと予想できる奴なんて、いるわけない。
 
 私は魔神と相性が悪い。とにかく悪い。ひたすら悪い。買えば来ない。斬ると来る。世界中でそれにヤラれてる。そんな魔神が私の元PO馬に乗るなんて、「何か起こりそうだ」とは思っていたけど…影響でかすぎだ。今までは単純に「私にとって魔神は相性が悪い」だけかと思っていたんだけど、どうやら「魔神にとっても私は相性が悪い」ようだ。しかも、はみ出た悪影響(何だそりゃ)が本田騎手に伝染するほど。うーむ、なんだか知らないけどスゴい…
 
 可哀想なのは、無意味に巻き込まれた本田騎手とカワカミプリンセスである。いや…責任ないとは言わないけど、なんか大変申し訳ないような気が…どうも本田は「全部オレが悪い」って発言したらしいけど、多分ほんのちょっとは魔神のせいであり、そして私のせいなんじゃないかな。だからって責任とれないけど。
 
 しかし…私と魔神は相性が悪いとは自覚していたけど、こうまでとは…今まで何をやっても無駄だったのも当然だね。「不倶戴天」とは、まさにこのことか。きっと将来核戦争が起こったとき、私とペリエが世紀末覇者を巡って戦って、負けた方が「我が生涯に一片の悔いなーし!」とか言って昇天するんだよ。やな未来図だな。

11月13日2006/11/13 22:40

 本日の話題は、同人誌即売会ネタ。特別報告することがあるわけじゃないけど、まあ一応は特別なことなわけで。何より、「誰も付いてこれない」ところがココに相応しい。
 
 私のお目当ては、便せんとカレンダー。他は全くといっていいほど検討してない。買った本も、便せんのオマケ(売り手はその逆のつもりだけど)だけ。ま、良くある話だ。本を物色しようかなとも思ったんだけど、私の中の何かがヒートアップし、便せん&カレンダー選びだけで燃え尽きちゃったのよ。ま、良くある話だ。
 
 そうまでヒートアップしたのは、いい品が多かったから…ではない。むしろその逆。全体評価としては辛めってところかな。ヒドけりゃやる気も出ないんだろうけど、そこまでじゃない。かといって、「とにかく買い漁って良し」って状態でもない。こういう時の方が選ぶのは疲れますね。
 
 特に苦しかったのは、カレンダーだなあ。とりあえず、百点満点の品が1つもゲットできなかった。重要なポイントである「月曜に始まり日曜に終わる」配列のモノは見つけたけど、これはスタンドが付属してない。今使ってるものを流用すればそれぐらい何とでもなるけど、少し損した気分。さらに、ゲットしたモノは卓上用中型中心で、小型が1点、壁掛けタイプに至ってはゼロ。だからって「どう飾るか」に悩みはしない(強引に飾るだけ)けど、バリエーション不足はちと不満。壁掛けタイプも見たんだけど、デザインには不満があったからなあ。
 
 今回獲得したカレンダーに不満がある以上、コミケではいつも以上に「カレンダー買うぞ」熱が高まりそう。これは危険な状態である。元々私は「カレンダー売ってそうな場所」はくまなくうろついている。なのに欲求が満たされないとすれば、普段は遠ざかってる場所を本格的に探すことになる…具体的には、企業ブースのエロゲーメーカーのトコロだ。ここはたまーにカレンダー作ってるところもあるってのは知ってる。けど、確実じゃない。現場で何売ってるか確認するのも、サイト行ってチェックするのも面倒だ。おまけに、カレンダー以外をお目当てにものすげー行列できるし…ネットオークションでの転売狙いってのもあるけど、それはなんか負けた気分。ま、いいんだけどさ。
 
 その代わりと言っては何だけど、観賞魚雑誌「フィッシュマガジン」を買って、熱帯魚カレンダーをゲット。ただこれは、私に言わせると「うーむ」って品なんだよね。雑誌付録だから当たり前なんだけど、一般的過ぎるんだよ。「毎月色んな観賞魚が拝める」ってのが悪いとは言わないけど、私のようなカレンダーマニアに言わせると、「違うだろ」となるんだな。どうせなら「グッピーカレンダー」とか、「ビーシュリンプカレンダー」ぐらい突っ走らないと。雑誌の特集はアジアアロワナなんだから、応募者全員サービスで「アジアアロワナカレンダー」をやっても良かったのでは?
 
 まあ、一番重要なJRAカレンダー(JCが入ってる分、競馬カレンダーとしては一番手評価)が出るのはまだ先の話だし、フツーに売ってるモノを購入するのももう少し後の話。今から「不作だ!」なんて騒ぐ必要はないと思う。とはいえ、出鼻がくじかれた感があるのは事実だね。やっぱりゲートはチャンと出てくれないと。
 
 カレンダーだの便せんだの集めて、何が楽しいのか?これを説明するのは大変だなあ。わかる奴にはわかるとしか言いようがない。そんな奴がどれぐらいいるのかはさておき。でもまあ、そういうこだわりがないと、同人誌即売会なんて出入りしないでしょ。私自身の場合、「まあ、F男ってのはそう言う生物だから」で片付けてる。
 
 ただしだなあ。やはり同人誌即売会と競馬の掛け持ちってのは、問題アリかなあ。色んな意味で注意力分散するので。集中してたらいいカレンダーが買えたとか、フサイチパンドラ斬らなかったってことはないのかもしれないけど、疲労感がやたら大きいのは間違いない。これは即売会とゲームでも言える。それはわかってるんだけど、ついやっちゃうんだよね。年末にもコミケ~東京大賞典って「ツアー」が控えてるし。
 
 これはもう立派なビョーキではあるけど、だからどうした。私が抱えてるビョーキの中じゃ、かなりマシな方だと思うぞ。あえて細かく語らないけどさ。治癒することはあり得ないので、うまく付き合ってゆくしかないでしょ。つーわけで、年末を乗り切る体力を養っておかないと。今年は大変だぞ~。

11月14日2006/11/15 00:49

 JCの登録メンバーが、スンゴイことになっている。外国馬が2頭しかいない上、日本馬もやたら少ない。コレは確かに由々しき事態なので、まあ意見を述べてみようかと。
 
 JCってのは、地味に歴史と伝統のあるレースである。そりゃあ確かに、より長い歴史を誇るレースは数多くある。でも、「国際招待競争」なる概念を世界で最初に打ち出したのは、何を隠そうこのレース。米国のブリーダーズCや香港の国際招待、ドバイワールドカップといった世界のビッグレースも、JCを真似てできたって側面があるレースだ。
 
 JC創設当時、世界から見れば日本競馬なんてローカルもいいところだった。国際的な実績は皆無に等しく、外国馬なんて来るわけ無いから見たこともない。「このままじゃ世界との差は開くばかり。どうすりゃいいのか」ってんで出来上がったのが、JCである。
 
 日本国内におけるJCの意義については、いちいち私が述べるまでもないでしょ。「知らない馬ばかりでツマラン」だの「外国馬は本気じゃないから」だのといった意見もある中、かなり大きなものを残したと思う。でも、「世界競馬におけるJCの意義」ってのは、案外見逃されてるコトじゃないかな。
 
 高い賞金と「招待」って手段で、とにかくいい馬集めて対決させてみる…よく考えれば、かなーり悪趣味な手段である。手法だけ見たら、カネと指導者の人脈で選手かき集めてる「一部甲子園常連校」と何も変わらない。ただ、当時の日本競馬にはそれをやらざるを得ない事情があったし、これをやることによって得られるモノが大きいってコトもわかってきた。
 
 JCの「あざとい手法」によって得られるモノとは?そりゃあもう、国際交流である。JC以前の競馬界ってのは、実はかなーりローカル色が強かった。何が哀しくて地元を離れ、他国なんぞに遠征しなくちゃいけないのか?米国馬は米国で、欧州馬は欧州で走るモノであり、対決なんてごく希に発生するものでしかなかった。世界ってのは、それぐらい「広い」のだ。
 
 世界がいかに「広い」のかは、私もある程度知っている。今から10年以上前、香港に初遠征したとき、それを痛感させられたものですよ。競走馬は、こんなトンデモネー土地で走らなくちゃイカンのかと。日本人から見た香港がコレなんだから、米国や英仏から見た日本に至っては…改めてJCに来てくれた外国馬を尊敬したものだ。こりゃあ高額賞金とアゴアシ付きでもなけりゃ、来てくれないわ。オレだったらそれでも行かないね。
 
 このように歴史的意義のあるJCだが、最近ははっきりと凋落傾向にある。何故か?秋天と有馬記念の狭間にあるという「日本国内の問題」もある。同じ週にある大レースがJCDしかなく、帯同馬をつけにくいってのも問題だ。けど、私に言わせるとそれは枝葉だ。大切なのは、JRAが「世界にとってのJC」って視点をおろそかにしっ放し、ってところにあるような。
 
 今から10年前、ドバイワールドCが創設された時、世界の大レースに新しいものが導入された。それは、「競馬は観光の目玉になる」って概念である。そりゃあドバイを競馬だけで語るのは間違いだ。あそこは競馬以外にも色々楽しめる。けど、そんなこと知ってた日本人が当時どれぐらいいたと思う?少なくとも日本においては、あの土地の知名度を飛躍的に上げたのは間違いない。すぐ近くの欧州はともかく、香港・豪州・米国あたりも似たり寄ったりではないかな。
 
 海外まで自国の馬を追いかけてく馬鹿なんて、日本人ぐらいだと言われるのは事実。確かに日本人は猛烈に熱心だ。けど、割合から言えば少ないかも知れないけど、諸外国にもそんな馬鹿はきっといるはず。事実、香港にはそういう層が生まれつつある。そういう連中へアピールすることは、決して無駄にはならないと思うんだけどな。
 
 この「競馬は観光の目玉」って概念は、実は幅広く応用が可能である。特に重要なのが、衰退しつつある地方競馬でしょ。「そんなのわかってる」とか言われそうだけど、色んな意味でまだ努力が足らない。それを考えれば、JRAが「お手本」を示す意味は大きいと思うんだけどな。
 
 JRAが日本人を相手にどうこうってのは、結局のトコロ地方競馬が「その地方の客」だけ考えてどうこう…ってのと発想が変わらない。JRAはどーだか知らないけど、地方はそれじゃやってゆけなくなっている。お手本を示そうと思ったら、外国の客を呼ぶ努力をしないと。
 
 そんな努力は無意味だって?私も以前はそう思っていた。香港で、競馬が「食・映画・ショッピング・ディズニーランドと並ぶ観光の目玉」って扱いをされてるらしいと発見するまでは。大観光都市香港がだよ?競馬にはそれだけの価値があるし、おそらくは数字としてそれだけのものを残してきたんじゃないかな。
 
 こういう動きは、地味に世界中に広まってきていると思う。あの凱旋門賞だって、「外国客を意識した」スタンスを取り入れつつあるわけで。余談だけど、ディープインパクトの件は日本サイドが「悪い」のは間違いないけど、仏側にも反省点は多いと思うな。今やタカビーに「使わせてやる」って時代じゃないのに、遠征してきてくれた馬を失格させちゃうなんて。仏側の対応次第では防げた可能性が高いことを考えれば、「日本人が悪い」だけで片付けちゃ駄目でしょ。ただまあ、JRAを筆頭とした日本競馬界が「その点わかってる」組織だとはカケラも思わないけど。
 
 結局のところ、JCは自分が巻き起こした「世界の動き」に、対応できてないんだと思う。まあ、こういうコトを考えるのは大変だけどね。「必要以上に身内の論理を優先させる」ってのは、日本型組織の弱点だし。けど、今回のJCをきっかけに、もう少し考え直してもらいたいな。素材としては、今でもいいものを持っているレースだと思うので。
 
 でもねえ。今回の来日メンバーって、そんなにショボいかな?私としてはかなーり満足なんだけどな。だって、天才デットーリが乗るんだもの。S・ビンスルール調教師率いるエレクトロキューショニストが、ゴドルフィンブルーの勝負服とセットで…って夢は破れたけど、天才が来ればそれでいいの。だって天才だから。天才がいてこそ「世界のビッグレース」でしょ!(笑)