1月2日2007/01/03 01:40

 あけましておめでとうございます。私もめでたく年越しを迎えることができました。死ぬかと思ったけど(苦笑)。
 
 みーんな文句言いまくりだった、大晦日までのコミケ。私も何かと大変でした。何かと大変なのはわかるけど、来年は回避するよう努力してもらいたいです。一説によると「気にせず来年以降はどんどんやってく」つもりらしいけど。この辺が代表変更効果かぁ?
 
 29日。とりあえず「指令」が2つほど下されていたので、企業サークル大手にチャレンジ。少し早めに会場入りした関係もあり、指令1号はあっさり購入できたんだけど…「ここは比較的楽だろ」と思っていた某所で、まさかの大混雑。行列の長さ自体は大したことないけど、消化が異様に悪い。そりゃあアンタ、1人1種類につき1個限定とはいえ、商品の種類が多くて、しかもレジ打ちなんてしてたら消化悪いだろ。「コミケでモノ売るには」ってお説教たれたくなった。
 
 しかもだ。ここで予想以上に時間を消費した関係上、「自分の買い物先」がまさかの売り切れ。「今回は物好きしか来ないはず」って読んでたのに!いくらエロゲーメーカーとはいえ、まだソフト1つも出してないんだよ?そりゃあ「前世」が人気メーカーだけどさあ…「売り切れ」は私に対する重大な挑発行為。正直「気分が乗らなきゃ省略」も考えていたんだけど、再チャレンジ決定。
 
 これだけでもフラストレーション貯まるのに、この日は便せんも大凶作。出来がどうこうではなく、とにかくモノがない。今まで「FC少女」じゃ定番商品だったのに!この時点でブチ切れ、ついに「ヘンなスイッチ」がオンになる。
 
 今回「ヘンなスイッチ」がオンになるってコトは…そう、企業ブースにとって返し、「目指せカレンダー買い占め」計画発動。実際は「出来が悪い。パス」って品とか「いくら何でも高い」って品もあったけどさあ。それでもかなーり買ったと思うな。かかった費用は聞かないで(笑)。ついでに言うと、いらん品も増えた。単体売りって案外少なくて、大抵が「コミケセット」とやらの一部だから。オークションで売り飛ばしてもいいんだけど、こーゆーのは何か欠けたら買ってくれないからねえ…ブツブツ。
 
 こんなアタマで向かったのが悪かったのか、東京大賞典もハズレ。だからさあ。「誰もかかっていかないから、休み明けでもアジュディミツオーは大丈夫だろ」と思っていたのに、何でシーキングザダイヤがかかっていくんだ!おかげで差し馬ブルーコンコルドが届いちゃったではないか。おまけに当馬は3着まで。大人しくしてれば2着はあったと思うけどな。相変わらずピントずれてるな、ノリ。
 
 この後は、夏に発行予定の同人誌について打ち合わせ。具体的なモノはまだできてない(当たり前だ)けど、夏コミの申込書は購入する必要があるからねえ。この後は申込書記入して、早ければ5~7月の完成を目指すことになる。〆切が早いのは、他の即売会で売ることも見込んでいるから。世の中とはそーゆーモノだ。
 
 さて30日。本来なら前日で企業は終わり…なんだけど、売り切れたトコロに対応する必要がある。この日も品切れの可能性は高いので、やはり朝早くから出掛ける羽目に。買い物の総量は多くないのにね。この日のお目当ては競馬…よりはメカ・ミリタリーかなあ。最近の競馬同人誌は気合い不足というか、私と路線が違うというか…ってサークルが多くて。何故か知らないけど、私が評価しそうな「気合いの入っているところ」は主に地方競馬ネタに流れている。地方競馬支援ってことでやってるんならともかく、「中央競馬ネタは同人誌向きのネタとは…」ってことで流れているんなら、ちょっと哀しいねえ個人的見解としては、やり方次第でマスコミやブログ相手に勝負できると思うだけに。
 
 「仕事」は早めに終わったので、マンガ喫茶に流れてしばらく寝る。その後は忘年会だ。この忘年会はとにかく酒が美味いので、体力が必要だ。今年は珍しく飲み過ぎなかったけど、翌日あるんだから当然だ。でも、コミケに出展したらこんな行動取れないのか…ま、その時はその時だ。
 
 31日。この日は売り子。さすがに若干遅めの始動。目覚まし時計止めてからしばらく動きが鈍かったので。とはいえ、遅刻するほどじゃねえ。その辺の気合いは未だ健在ですよ。今回はいつもと違い、何故か西館で売り子だった。創作(少女)が西に行ったのはなんでかね?どっちでも別にかまわないんだけど。とりあえずここで便せん多めに仕入れ、やっと落ち着く(笑)。東に遠征もしたけど、買うのはエロ同人誌ではないので楽勝。今年は案外人手が少なかった気がする。やはりみんな大晦日はキツいのかな?
 
 その後はまたマンガ喫茶で一眠りして、寝過ごす。やはり疲れているようだ。もう若くないんだねえ。とはいえ体力は補充できたので、一応一晩中超人ロックやり続けられた。そーゆー集まりだから。このゲームは何度やっても飽きないねえ。
 
 今回は性別不明の殺人鬼(エルミってそーゆー設定のキャラがいる)がやたら活躍した。2007年はそーゆー年なのか。やな年だな。もう1つの大ギャグとしては、ラン(E)というキャラ(果てしなく弱い)が大技をブチかました。いつものよーにいいとこなしで死亡したまではフツーなんだけど、唐突に「実は生きていた」とかぬかして…味方のはずのアマゾナと「仮の姿が同じ」ってんで戦闘になり、再び死亡。その後残留思念で主役のロックを攻撃したところ、いきなりロックが「真の人格を思い出し」、グルンベルグ(S)に!さらに再度「実は生きていた」などとぬかしやがり、完全勝利。ま、さすがに滅多にない話だな。
 
 怒濤の年末をやっと乗り越え、やーっと落ち着いてカレンダーを取り替える。さすがに買いすぎたか?とも思ったけど、飾ってみるとまあ「こんなもんか」ってな程度。ただし、あくまで私の感覚で。来年もこれぐらいは確保したいと思うけど、カネかかるんだよな~。つまらんモノは飾りたくないし、系列似すぎてもイヤだし…
 
 とまあ、何とか私も無事に年を越せました。良かった良かった。来年はもう少し落ち着いて迎えたいんだけど、難しそうだねえ。とりあえず、大晦日のコミケはできればカンベンしてもらいたいっす。シャレじゃ済まないんだから…

1月4日2007/01/05 04:57

 「年明けてから」やるべきことが満載なんですけど。いやはや。ま、実に下らないことばかりなんだけどね。ま、もうしばらくまったり過ごしますか。
 
 昨年末は忙しくて細かいニュースまで把握できなかったので、最近になってやっとコラムだの「2006年総括」といった記事を読んでいる。そこで今回は、いわゆるIT系のサイトが盛んに採り上げた「コンシューマー機について」語ろうかな。
 
 サイト情報を裏まで読むと、ある種の焦りがよくわかる。みんな揃って「PS3は大丈夫か?」って危機感を抱いているんだね。表立っては絶対認めないだろうけど。まあ、その気持ちはわかる。Sonyってメーカーはともかく、PS3が売れないのは業界として極めてマズいからね。
 
 こう書くと「広告宣伝が絡むから…」ってなことを考えがちだけど、実のところそれを離れてとってもマズい。日本のコンシューマーゲーム市場が崩壊しかねないからだ。私の怪しげな市場分析によると、その兆候が見えてるだけに。
 
 元々日本のコンシューマーゲーム市場ってのは、相当特殊である。ドラクエだのFFだのといった「日本的なゲーム」ってのは、実のところ日本でしか売れない。翻訳されてないから…って問題じゃない。日本人しか好まないのだ。なんでかね?ってのは私の長年の疑問だったりするんだけど。
 
 ところがだ。米国と欧州のゲーム市場が拡大し、それに反して日本でゲームが売れなくなってきた関係上、ゲーム市場は欧米の重要性が増してきてる。ソフトメーカーはともかく、ハード作ってるところは欧米を無視できない…どころか、下手すると欧米の方が重要なくらいだ。台数だけで言ったら、コッチの方が売れるから。
 
 IT系サイトが「PS3はヤバい」と公言できない理由はココにある。典型的な日本ゲーム作ってるところの大半は、PS3に「乗っかって」いる。PS2で売れていた「日本人向けゲーム」の続編はコッチで出すのが自然だし、ユーザーもそのつもりだから。けど、PS3が「日本国内でしか売れない」ってな状態になったら、確実にPS3のビジネスモデルが崩壊する。そうなったらPS3と一緒に日本ゲーム界が先細りしかねない。だからこそ、立ち上げ時の不安材料なんぞで脚引っ張られちゃ困るのだ。
 
 PS3は、相当野心的な性能を誇っている。はっきり言って、無駄に高性能だ。何でそうなのかと言えば、「あれもこれも」ってな具合に色々やらせるつもりだったからでしょ。その結果、「結局何がやりたいマシンなのか」よくわかんなくなってる気がするんだけど。
 
 個人的に大笑いなのが、「PS3はメディアプレーヤー」って売り方かな。BD再生と謎のSACD再生能力をウリにして、立ち上げ時期のソフト不足を補えるのでは…って期待があるらしい。私に言わせりゃ、「そんあこたあねーだろ」だけどね。
 
 PS2がDVD普及に一役買ったのは事実。けど、元々DVDは成功が約束されていたメディアで、その成功の幅を広げただけ。PS2もDVD再生機と言うよりは、「DVDビュワー」としてウケたんだと思う。それに対し、BDにビュワーが必要かどうかは、まだ疑問としか言いようがない。
 
 SACDについては…とりあえず、現状SACDを聴こうなんて奴は、Sonyの製品なんて信用してるワケがない。高級オーディオの世界ってのはそーゆーもんだ。となると、普通のCDどころかMP3の限界さえ引き出せないシステム(注:個人的偏見により、私のヘッドホンより安いオーディオセットはMP3の限界すら引き出せないとみなす)使って「音にもこだわりたい」などとヌカしてる方々にSACD買ってもらいたいってことだろうね。
 
 結局のトコロ、PS3唯一にして最大の利点は、「日本人ウケするゲームタイトルが揃ってる」ことに尽きる。それ以外の機能は、基本的に「抱き合わせ販売の対象」だと言ってもいいくらいだ。にもかかわらず、「単なるゲーム機を超えた存在」なんて言っちゃって…土壇場で軌道修正したからいいけどさ。
 
 Sonyが「余計な色気出してヘタを打つ」のは、これが初めてじゃない。「単なる携帯ゲーム機を超えた存在」だったはずだよねPSP。そこそこ売れてはいるけど、DSに思いっきり負けてます。競合相手にドラクエ投入される以上、ゲーム機としては「終わった」可能性までありますね。
 
 以前書いたことだけど、PS3はハズれない。結局何だかんだ言っても、PS2までの「蓄積」は大きく、ドラクエが逃げた程度じゃビクともしない。けど、この調子だとその次に大きな不安があるのは事実。それじゃあ日本ゲーム界は困るんだけど、ある意味どーしよーもない。
 
 「PS3がなくなっても、X-box360とWiiがあるさ」とはいかないのが世の中。X-boxは洋ゲー、Wiiは任天堂ゲーのためのハードである。理屈から言えば別に乗り換えてもかまわないんだけど、「過去の蓄積」が利用しにくく、なんか無意味な競争を強いられることになりそう。多分ソフトメーカーにしてみれば「やりたくねえ」ってのがホンネでしょ。
 
 私はヲタクでもあるので、正直PS3がハズれるのはマズい。色々と波及してくるのは確実だからねえ。けど、Sonyが何か間違ったような気がするのは確か。巻き込まれるコッチにしてみりゃ「たまんない」んだけど、そもそもSonyを担いでノセたのは我々だからねえ。
 
 つーわけで、相当アホな売り方してるPS3ではあるけど、ここは1つ頑張って売れて欲しい。黙ってもそのうち買うような層だけじゃなく、一般のお客さん相手にこそ売れて欲しいんだよね。まあ、ココ読んでる人の大半は「そうじゃない」人だと思うけど。だからこそこんなコトが書けるのであって、そうでなけりゃ…(以下略)

1月7日2007/01/08 02:05

 金杯を放置して何やってたのかと言えば、コーヒー&酒かっ喰らいながらまったりと音楽聴いてました。もちろん、ド高級オーディオで。アタマが競馬モードから切り替わらない危険を考慮して、馬券も買ってません。
 
 今回は、私もCD持ち込んでみました。やはり我が家との比較は重要でしょ。我が家のシステムが劣るのは当然として、どれぐらい違うのか比較しようと思って。
 
 持ち込んだのは、まずサティって作曲家のピアノベスト。個人的見解として、「ピアノがどれぐらい良く聴けるのか」を試すのに最適な1枚だと思うんだけどな。いわゆる「印象派」の作曲家だけあって、メロディより「音」重視なので。もちろんすごーくいいんだけど、持ち主が「弦楽器重視のオーディオ」と言うだけあって、わずかながらもスキがあるような。やはり、私が同じカネをオーディオに投入するならば、別のシステム構成を追求することになると思う。もちろん、具体案なんてあるわけないけど。
 
 それと…純粋に我が家との比較のために持ち込んだ、エロゲーサントラ集(笑)。この系列が「思いっきり負けてる」のが許せなくて、ヘッドホン買い換えたんだから。結論から言えば…予想以上の大敗。全然違う。すごくいい。むう、何故だ(笑)。
 
 そりゃあ、いいオーディオ使えば何聴いても良くなる。これは間違いない。けど、曲によっては「少ししか向上しない」ものもあるはず。事実、前回聴いた限りではレベッカが少ししか良くならなかった。そう考えると、たかがエロゲーサントラ集。ちっとも向上しなくても何の不思議もない。にもかかわらず、ベラボーに良くなってやがる。呆れるほどだ。
 
 その後、別の方からもたらされた「YMO」と「化粧品CMソング集」を聴いて、理由のいくつかはわかった気がする。まず、電子楽器の性能向上は相当なモノだってこと。化粧品CMソング集は古いモノから比較的最近のモノまで入っているんだけど、よーく聴いているとバックの音が良くなってゆくのがわかる。TVのチープなスピーカーじゃ気がつかないけど、こうして高級オーディオで聴くとよくわかる。
 
 もう1つが、「調整の問題」ってもの。安いオーディオで再生されることが前提のモノは、結局いいシステムで聴いても良くならないらしい。電子楽器の古さではピカイチのYMOがそこそこ聴けたんだから、これは大きな理由だと思われる。
 
 ただ…じゃあエロゲーサントラはどうなるんだ。どーせパソコンで聴くための音楽。「音に凝る」って言っても、限度がありそうなモノ。にもかかわらず、えらく向上する。この点、私も多いに勘違いしていた。ムダなのはエロゲーサントラ集をド高級オーディオで再生することではない。それだけの音をエロゲーに詰め込んだ、メーカーの労力だ(苦笑)。
 
 そりゃあね、最近のゲームはやたら音楽に凝っていることが多い。でも、高級オーディオで「伸びシロがある」ってのは相当なモノだぞ。あえて名は伏せるけど、ポップスの大御所の曲でさえ「さほど伸びない」と推定されるってのに。ゲーム用の音データってのは「そーゆーもの」なのかもしれないけど…
 
 ただまあ、このサントラ集が「特別」なのは多少否定できない。メーカー解散を記念?して、最後にサントラ全集を売るようなメーカーだからなあ。音楽には力入れてるでしょ。つーか、そーゆートコロに労力使ってばかりいるから解散したんじゃ…やったこともないゲームのモノも含むサントラ全集を、カネ出して買って喜んで聴いてるのは、どうなのよオレ…と思っていたけど、実はあんまり間違っていなかった気がする。それだけのシロモノだわ。曲もイージーリスニングとして立派に通用するし。一部の例外を除いて(笑)。
 
 新車が買えるぐらいのド高級オーディオ。そんなシステムにひけをとらないほど力入ったエロゲーサントラ。ある意味では、いくら私でも全く「ついて行けない」世界である。こーゆーモノを見ると、私も色んな意味でまだまだだと思いますね。つーか、オレなんて立派に「一般庶民」で通る…わきゃねーな。このスゴイ両者を「仲介」しようとする馬鹿が、他にたくさんいるとは思えないからなあ…

1月8日2007/01/09 01:45

 私は今日が仕事始め。祝日なんだけどね。それは別にいいんだけど、どうも「欲しい場所に欲しいタイプのカレンダーがない」状態になりそうなことが判明。旧年中から心配してたんだけど…
 
 もちろん、私の部屋のカレンダーを持ち込むわけにはいかない。1つとして「仕事で使える」モノはない(断言)。絵柄がおとなしいのは機能面に問題があるし、機能面でチョイスすると絵柄が派手で…
 
 そんなわけで、今回はカレンダーのデザインについて語ろうかと。カレンダーのデザインとなると絵柄中心に語られがちだけど、他も重要だぞってことで絵柄についてはあまり触れないことにする。なお、最も一般的な「1~2ヶ月1枚の壁掛けタイプ」に限定して語ります。そうでないとさらに大変だから。話題の色は悩んだ末、雑学ってコトでこの色に。
 
 一般的にカレンダーってのは、「絵がある奴と、無い奴」程度の区別しか意識されてない気がする。実際のトコロは、かなりのパターンがあるんだけどね。言われれば誰でも気がつくモノとしては、「1ヶ月1枚か2ヶ月1枚か」ってのがある。どっちが良いのかは…私個人としては「どっちも悪くない」ってなるかな。もちろん、私の部屋には両方ある。
 
 ただ、機能面から言えば2ヶ月1枚モノはやや劣ることが多い。このバージョンは2ヶ月分の日付「しか」掲載していないことが多い。それを言ったら1ヶ月1枚モノは1ヶ月分しか…って思うのは、カレンダーをよく見てない証拠。かなりの確率で、どこかに小さめに「先月」と「来月」の日付が掲載されてることが多い。私が職場で欲しているのは、このバージョンである。
 
 ただ、1ヶ月1枚モノに必ず「先月・来月」があるワケじゃない。こーゆーモノは機能面では劣る…と言いたいけど、その分書き込み用のスペースを広く取ってあったりする。また、デザインもスッキリしてよろしい。余計な情報を省くってのも、1つの考えとしてはアリだと思うな。
 
 さて、お手元のカレンダーをよーく見て欲しい。日付のトコロは何段組みになっているかな?1ヶ月は30日で1週間は7日だから、5段あれば何とか…と考えるのは間違い。月初めが土曜だったりすると6段必要になるのだ。何、5段しかない?実は、そーゆーのも良くある話。1年の大半は5段しか使わないんだから、6段目は「無駄なスペース」になりがちだからねえ。こういうものは、一番下の段に日付を2つ詰め込んだ場所を設けて解決してる。今年だと、9月を見てもらうとよくわかるはず。
 
 これだけ語って満足してちゃ、私じゃない。まずは「カレンダーの綴じ方」を見て欲しい。金具で挟んで留めてあるのが一般的だけど、最近は厚紙のモノも増えた。ゴミの分別回収の関係からだね。タダで配ってるカレンダーなんて、その程度でしょ。でも、カネ出して買ったり、雑誌付録になるとまた別の綴じ方が出てくる。
 
 雑誌付録などで良くあるのが、真ん中を綴じてあるモノ。市販品でもリング上の金具で綴じてあるモノがある。こうすると折りたたんでも問題が生じないって利点がある。それと、「終わったら破いて捨てる」必要がないので、「捨てる」ってコトに抵抗がある人にピッタリだ(笑)。ただし、欠陥も多い。このタイプはめくるたびに画鋲(もしくは留めピン)を引き抜く必要がある。めくるのが一番面倒かな。それと、中央に隠しようのない折り目が来る関係上、絵柄や本体の大きさに一定の制限を受ける。
 
 一番スゴイのは、最上部にリング金具使ってるモノだね。破いて捨てるのではなく、後ろに回してしまう。「○○ちゃん(馬でも可)を捨てるなんて!」ってな人向き。欠点は、画鋲を使って留めにくいこと。事実上留めピン使うのが標準である。「画鋲ならあるけど…」って人は少なくないと思うぞ。
 
 さらに、「週ごとに段になってる」という一般的なモノと異なるタイプも多い。1列にして端に寄せてあるタイプなんかは、正直ポスターと変わらない。機能面ではゴミカスである。せいぜい日曜祝日の確認用にしか使えない。ただ、カレンダーなんてそれが分かれば充分って話はある。3段になってるモノも似たり寄ったりだけど、実はこれはこれで便利だったりする。隔週発売のモノの発行ペースを直感的に把握しやすいのだ。補助的に使う分にはあっても悪くない。
 
 最もマニアックなのは、「週末カレンダー」かも。一般的なカレンダーは「日曜に始まり、土曜に終わる」曜日配置になっている。しかし、世の中には「月曜に始まり、土曜に終わる」カレンダーも存在するのだ。もっとも、競馬カレンダー(市販品)同人カレンダー(毎年必死に探してる)でしか見かけないけど。使い慣れると便利なので、私の部屋で「メインの位置」を占めていたりする。
 
 私がカレンダー買い漁ってるのは、「日付部分のバリエーション」を多く揃えるためでもある。それが私の趣味なんだから仕方ない。それに加えて綴じ方がどーだの「絵とカレンダー本体のバランス」かこーだの、果ては絵柄があーたらこーたら…ってなことを言い出したら、ホントにキリがない。
 
 私はそーゆーこだわりのある人なので、職場に「欲しいタイプの」カレンダーがないってのは多いに困る。「趣味が知られるとマズい…どころか、ヘタするとセクハラ」ってのはまだいい(おい)。自分が「使う」際、絵が邪魔なのだ。仮に入っていたとしても、とにかく目立たないものがいい。さらに、1ヶ月1枚・先月来月入りは外せない。用途から言って週末カレンダーはむしろ有害。書き込みスペースはゼロで問題なし。六曜だの節句などはいらん。絵がない以上、6段組より5段組にしてデッドスペースは消したい。こんなカレンダーはどこにでもありそうなんだけど、何でこーゆーのだけが…ブツブツ。
 
 まあ私のことはさておき、皆様も自分の周囲にあるカレンダーの「タイプ」に注目してみてはいかが。細かい違いが分かり始めたら、それがまずは第一歩。なお、あえて「ドコへ向かう一歩なのか」は書かないでおきます(笑)。

1月12日2007/01/13 02:30

 いやはや。何だか更新意欲が湧かなかった。いけませんねえ。ま、なるべく休まないようにしてゆくつもりなので、見捨てないでね。
 
 本日の話題は、昨年末に出た「宇宙戦艦ヤマト」版権に関する判決について。なんか…正直ワケわかんないんですけど。正直私も混乱してるので、とてーも歯切れが悪くなりそう。寝かせておくことも考えたんだけど…
 
 この判決で重要なことは、「今まで版権を持ってると思われていた会社が、そんなもの持ってねえってことで敗訴した」ってことに尽きる。はあ。そうですか。これ自体も大問題だけど、「じゃあヤマトの版権はドコに!」って問題が…
 
 版権を含む「知的財産権」絡みの判決ってのは、実にワケがわからん。事実関係が複雑な上、知ってる奴なら一言で説明可能なモノをゴチャゴチャ言葉で解説してる(大抵の裁判官はそんなもの知らないからねえ)ので、何が何だかよくわからない。ココは是非ヲタク向けのちゃんとした解説が欲しいトコロなんだけど…
 
 しかもだ。この裁判、判決全文が膨大である。私は諸般の事情により判決全文に目を通すことが少なくないんだけど、A4にして179頁ってのはかなりな量だぞ。こんなものどーしろと。さすがの私も全部目を通してはいない。つーか、そんなヒマあるか。ただでさえ法律のことは詳しくないってのに…ブツブツ。
 
 裁判の図式は、「宇宙戦艦ヤマト」の版権を持ってると思われていた会社が、パチンコメーカーを訴えたモノである。こう書けば、何が対象になったのかは何となくわかるでしょ。それはいいんだけど、判決を読むと、どうも「原告は版権なんて持ってないし、仮に持っていたとしてもアレは版権に抵触するモノじゃねえ」ってことらしい。何でそう判断したのかについては…イスカンダルへの旅に匹敵する、判決全文の解読をやらないとわからない。
 
 「宇宙戦艦ヤマト」の版権問題は、その昔から問題となっていた。裁判になるのはコレが最初じゃない。ゴチャゴチャしてるのは仕方ないとしても、さすがに今の版元だと信じてきたところが「版元なんかじゃねえ」と否定されるとはねえ。しかも去年末になって。
 
 この判決、とりあえずヲタク業界には一定の衝撃があるモノと推定される。「宇宙戦艦ヤマト」ってのは、今でも人気のアイテムだからねえ。その版権がどこにあるのかよくわからんって状態になると、困るところも出てくるのでは?年末のコミケについてはとりあえず「何も起きなかった」ようだけど…
 
 ただまあ、ひょっとすると2月のワンダーフェスティバル(通称ワンフェス)には影響が出るかも。このイベントは同人・企業を含めた「プラモデル・ガレージキット」のためのものなんだけど、「この日だけ使ってイイ」版権(1日版権)をチャンと管理している。「宇宙戦艦ヤマト」のキットを作っって売ろうと版権取ったはずなのに、「あそこは版権持ってないから」ってなったら…どーなるんだろね。
 
 さらに言えば、今年は「ヤマト関連の巨大なプラモデルが発売されるか?」ってな噂があった。噂どころか、確実視されてたはず。去年「戦艦大和」がウケた流れがコッチに受け継がれるって話はあったからねえ。なのに、版権問題がグラついたんじゃ…どーなるんでしょーか。そりゃあ私は今更「1/144宇宙戦艦ヤマト」なんて買わないけどさあ…アンドロメダならちょっと考えそうだけど…
 
 私は同人誌購入を趣味の1つにしてる関係上、やはり「知的財産権」問題は他人事とは思えない。まあ確かに同人誌なんて「ただひたすらにヤバいだけ」って存在かもしれないけどさあ。こういうものを「叩いて潰してはい終わり」って態度は、何かが間違ってる気がするんだな。有効利用を考えず、死蔵しっぱなしってコトも多いし。
 
 私は、原則として今の知的財産に関する法制度を支持している。これを取っ払われたら、色んな意味で困りそうだから。けど、だからって全面支持してるってワケじゃない。何かしら盛大に間違ってる部分があるような気がするのも確かなんだな。その辺をどーするのかってことは…「訴訟天国」米国だの、「古い権利が五月蠅くて仕方がない」欧州だのを基準に決めて、ホントにいいんだろーか。さらに「知的財産って何だ?」って国も無視できないわけで。日本がイニシアチブを取る意味はあると思うんだけど、日本の特許庁は「民法の大原則」を無視してまかり通ると思っていた役所だからなあ。
 
 とりあえずだ。「宇宙戦艦ヤマト」の版権がどーなっているのかについては、早く明確化してもらいたいものだ。うまくテコ入れすれば、今でも通用する作品だと思うので。版権問題なんぞで「お蔵入り」するってのは、色んな意味でモッタイナイはずなんだけどな。とはいえ、こーゆー発想をすること自体が「同人誌読んでるヲタクの発想」って言われたら、それまでって気もするんだけど(苦笑)。

1月15日2007/01/16 02:24

 久々の献辞。キング殿へ。私のこざかしい予想を覆す見事な戦いっぷりでした。今回ココでは旧名を用いていますが、これ以降はキングと呼ばせていただきます。でも…ホントにキングでいいんですかぁ?(笑)
 
 昨日、ついに関ヶ原トーナメントの覇者が決定した。結果から言うと、有楽斎殿が西新宿鮫殿を下して勝利。「シルバーコレクター」と呼ばれた男が、ついに栄冠を手にした。
 
 今回は途中までしか「観戦」してないけど、展開から言えば「お互いに敵武将の調略カードをあまり引かない」展開だったようだ。その代わり、東軍有楽斎殿は家康が早めの出陣、足止めされる上田もあっさり抜けるという「主力が早く届く」カードを手にし、これで平押し体制を作って押し切ったようだ。
 
 まあ、詳細リプレイは後日どこぞに掲載されるでしょ。興味がある方はそちらを参照してください。そもそも、私が作戦面を語っても無意味だと思うし。というわけで、今回は「それ以外の勝因」を語ろうかと。案外大切だよ。
 
 決勝の顔ぶれは、ベスト4が出揃った時点で私が予想した通り。でも、優勝予想は西新宿鮫殿だった。何故か?「やりにくい」のは有楽斎殿と読んだから。正直、今でも不利な材料は決して少なくなかったと思うな。
 
 どの辺がやりにくいのか?まず、このゲームでは「初顔合わせ」だということ。両者共にベテランなのに。こーゆーのは、気にした方が不利と相場が決まってる。「何をやってくるか分からない」ってプレッシャーに負けて自滅することがあるから。事前の「観察」によると、どちらかと言えば有楽斎殿の方が気にしている雰囲気はあったかな。
 
 これより大きいのは、「シルバーコレクター」って称号である。有楽斎殿は、確かに「決勝まで行って、そこで敗れる」ことが少なくなかった。まあ、決勝ってのはそんなものだって説はあるけど。こーゆーのはプレッシャー大きいからねえ。「また負けるんじゃ」って考えたら、それでお終いまである。
 
 しかもだ。ゲームは「関ヶ原」。作戦・調略も重要だけど、「不安要素だらけの戦場で、どう決断するか」が問われるゲーム。正確な状況判断が問われる局面で、余計なプレッシャーから間違えたらアウト。マシーンのように単調な行動に陥り、裏を取られてもアウト。もちろん、勢いと過信で暴走してもアウト。他を五分と考えるなら、心理的重圧が軽い方を上に見るのがスジでしょ。
 
 このような状況を打開するには?まあ、色んな手があるのは事実。ポジティブシンキングとか、平常心を心がけるとか。有楽斎殿が取った手はなかなか興味深い。山のようなドリンク剤を持ち込み、強制的かつ物理的に脳内を活性化する手に出たのだ。
 
 しかもだ。ドリンク剤だけでは何かが足らなかったのか、途中で私に「バファリン買ってきて」と頼むほど。「眠くならない痛み止め」の代表ではあるけど…具体的にいかなる根拠・状態からこれを欲したのかは、私にはよく分からない。まあ、それがフツーだと思う。
 
 これは…その昔試みて、「私には向かない」と放棄した作戦だったりする。徹夜状態とかで「弱っている」時はともかく、通常の状態で「ドリンクブースト」かけると、アップダウンが激しすぎて気持ちが暴走しちゃうのだ。アップの時はまだいい。ダウンの時にはマトモな作戦すら考えられなくなる。そのため、私は原則として「大事な勝負の時」には、薄めのカフェインとニコチンより「強い」薬物は口にしないことにしてる。ま、アルコール口にしながら馬券買ったことは何度もあるけどさ。
 
 ただまあ、「調整」に自信があるのなら、決して悪くないのかもしれない。具体的な効果がどうこうってだけでなく、「コレで状態万全」って思いこむことにより、余計な不安を解消できるからね。私のようなトーシロだと調整に失敗してマイナス効果が出るけど、有楽斎殿は自信があったんだろう。
 
 「ソコまでするか」と思うかも知れないけど、真剣勝負ってのはそーゆーものでしょ。別に反則でも反社会的でもないんだし。常に醒めてて平常心を保ち、何もしてこない人も相手としてイヤと言えばイヤなんだけど、ギミック用意して気分盛り上げるとか、アルコール・ニコチン・カフェインの大量投与をしてくる人の方が私は相手としてイヤだなあ。たまーに自滅してくれるのは確かなんだけど、盤外で「負けてるなあ」と感じさせられたら、盤上にも影響しかねないからね。
 
 この手は、正直他人にはオススメできない。私の経験からは、明らかにマイナスの方が大きいから。ただ、自分なりに「ターボかける」手段を確立しておくのは悪くないかな。平常心路線を突っ走るのが悪いとは言わないけど、生き方によっては「起伏があった方が都合いい」ことも多いので。私のような博打打ちだと大事なことです(笑)。
 
 つーわけで、私の買ってきたバファリンが「関ヶ原トーナメント」の勝敗を分けた重要な要素だったと、ここではしておきましょう。いやあ西新宿鮫殿、大変申し訳ない。重要なんだろなと薄々感づいてはいたんだけど、さすがに断れなかったですよ。遅滞戦術(ノロノロと歩くこと)しても良かったんだけど、それも馬鹿馬鹿しいかなと思って。今度お詫びに「買い出し」頼んでくださいよ。何でも頼まれますよ、駅前で売ってるモノなら(苦笑)。
 
 さて、次のトーナメントがどうなるかだけど…本命は「第1次世界大戦」か?面白いし、今が旬だから。いずれにせよ参加予定なので、上位進出を目指さないと。その時には、私の「必殺の調整方法」を披露できたら…って、オレにそんなのあったっけ?

1月17日2007/01/18 03:33

 むうう…「新たな雑誌を読んでみよう」キャンペーンに、重大な変更事項が生じてしまった。計画の前面見直し決定。おかげで、開始がかなり遅れる見通しです。来月ぐらいからかなあ。つーか、4コマ誌にこんな巨大な「見落とし」があったとは…ブツブツ。
 
 だからってワケじゃないけど、今回は番外編を。昨日創刊された無料配布コミック誌の「GUMBO」(以下「ガンボ」)を一応読んだので、これについて語ります。一応このネタなりに真面目にいこうかな。
 
 まずは率直な結論から。私にはまるでヒットせず。残念ながら次は読まない可能性が高い。そう言いながら読んじゃうかもしれないのが私ではあるけど、その可能性は薄いなあ。こーゆーものを受け取るストレスの方が勝るからねえ。
 
 ただ、これは私固有の問題が大量に絡んでいる。個人的信念として「広告収入に依存した無料誌」は好きになれないし、そーゆーモノを受け取る「ストレス」に弱い。私はタダ配りのティッシュでさえ受け取るのイヤがるからねえ。マンガヲタクだってことを差し引いても、高い評価は与えにくいんだな。その点を考えると、私がこの雑誌を語るのは間違いと言ってもいい。
 
 さらにだ。この雑誌は「若いサラリーマン」をターゲットにした雑誌と思われる。駅で配ってる無料誌を受け取りそうな連中は…って考えたら納得できるし、掲載作のラインナップからもそんな感じを受けた。既存の雑誌で言えば「スピリッツ」「バンチ」あたりが似たような路線で、「モーニング」「イブニング」「アクション」なんかは対象年齢ちょっと上か?ってなもんだ。それはいいんだけど、正直私はこの路線が苦手で…「スピリッツ」「バンチ」は毎週読む必要を感じないぐらい。率直に言って趣味が合った路線じゃない。
 
 こうした事情を考えれば、私にヒットしなかったからって「ガンボ」が駄目とは限らない。この点は多いに強調しておきたい。結局のトコロ、「面白いかどうか」なんて己自身で決めるモノ。私がココでこんなこと書いたからって、「じゃあ読まなくていい」と判断されるのは、私の信条に反することだ。このネタに興味があるのなら、是非自分で読んでもらいたい。
 
 ただ…「なんじゃこれ」と思っちゃったのもまた事実。だって、一番面白いのが村上もとかの「岳人列伝」再録だよ?そりゃあ不朽の名作で、いつ読んでも面白いけどさあ。雑誌としてコレをやっちゃうのはどうなのよ。目玉連載と思われる江川達也の「坊ちゃん」は予告編だけ。創刊号と言うより、創刊準備号だこりゃ。いくらタダだからって、出鼻は大事だと思うんだけど。
 
 連載開始作品についても、言いたいことは多い。大事な巻頭カラーページを飾るのは、野球マンガ。その次に来るのは、麻雀マンガ。それ自体はいい。けど、これが両方とも「問題のある」作品でねえ。面白いつまらないを語る以前に語るべきコトがある。
 
 まず野球。敵役ではなさそうな近未来のホモサピエンスが、何の説明もなく191kmのタマ投げるのはイカンだろ。野球ってのは日本人にとって相当身近なスポーツであり、球速を見れば誰でも「超人」「プロのトップ」「良いプロ」の区別が付く。191kmなんて、どう考えても超人の領域。何の説明もなくこんなタマ投げられると、嘘臭さが漂ってしまう。はっきり言って、シラける。
 
 マンガに超人が出てくるなんて良くある話だから、別にこういうタマを投げること自体が嘘臭いとは言わない。けど、そこには説明責任がある。「モーレツな特訓の末に会得した」とか、「そもそも我々の知ってるニンゲンじゃねえ」とか。いきなり投げるのが許されるのは、主人公が勝ち進んでいった末に現れるライバル(この場合、主人公の活躍が説得力になる)と、正統派ギャグマンガのキャラ(これは何でもアリ)だけでしょ。
 
 この作品はSF入っていて、対戦相手は宇宙人。アイデアとしてはそれもアリだとは思うけど、だったら相手の宇宙人が「人間なんて相手にならん」ところを、絵でしっかり見せるべきだ。松坂レベルの投手をメッタ打ちにするとかして。その後紆余曲折あって見つけてきた奴が投げる…ってんなら、まだいい。何の説明もなく「宇宙人VS超人」を見せられても、「宇宙人VS宇宙人」の対戦を見せられるようなモノで、盛り上がれないではないか。
 
 キリがないので、麻雀にいこう。これまた地味に作品数が多いだけに、生半可な作品じゃ通用しないジャンルだ。麻雀マンガの最大の特徴として、「メインとなる闘牌シーンが、実は地味」ってのがある。そりゃあそうだ。動きには明白な限界があるからね。ここを突き抜けたケッ作が「風の雀吾」って作品で…ってのはおいといて、麻雀マンガの主人公及び敵役には、この図式をどう崩すかが求められる。
 
 そのための手法ってのはいくつかある。語り出すと長いから省略するけど。けど、ガンボ掲載の作品にはその工夫が弱い。「特定の牌とやたら相性が良い」ってだけじゃあ…路線としては「哭きの竜」を目指してるのかも知れないけど、あれは主人公及び斬られ役のキャラがブッ飛んでるから面白いんであって、あの領域に達するのは容易じゃないぞ。あの路線で行くなら、もっと主人公または斬られ役がブッ飛んでいないと駄目だ。
 
 実のところ、こうした問題点は「話の本筋」とはあまり関係がない。言ってみれば枝葉である。けど、「リアリティ」とか「キャラのインパクト」ってのは、そうした細かい演出が重要でしょ。「面白いつまらないを語る以前」と言ったのは、これが理由だ。感情移入できなかったり、凄みを感じないようでは、本筋が台無しである。ちょっとした工夫でいくらでも治せる性質の問題なんだけどね。
 
 これは、まあ確かに漫画家の責任も大きい。ちゃんと勉強してくれって話になるからね。ただ、私がむしろ問題にしたいのは編集かなあ。こういう演出上の問題は、指摘次第でかなり改善できるはずだから。これって編集の仕事じゃないのか。そうした仕事ができてないのであれば、ちょっと問題だと思うぞ。
 
 私が無料誌を嫌う理由は、「カネ取れるモノを作る」って覚悟が不足してそうな点にある。それじゃあ身内用ブログ(正直言おう、ココも多分そうだ)とどこが違うんだ?アマチュアでさえ、同人誌作って売れば「カネ取れるモノを作る」厳しさを知ることができるってのに。無料誌には無料誌の難しさがあるとは思うけど、少なくとも今回、私はそれを感じ取ることができなかった。それが私の意見である。
 
 まあ、私ごときがこんなこと指摘したって無意味だとは思う。ただまあ、淡い期待と「ま、こんなものか」というヌルい妥協だけでズルズルとツマランもの世にタレ流されるのは、ちょっとイヤ。ジャンルがジャンルだけに、「オレには関係ない」で片付けたくはないね。それがヲタクの心意気ってモノだと思うな。よって、ガンボはもう手に取らないでしょ。悔しかったら号数重ねて人気作品をだし、コミックス創刊してみろってんだ。それをカネ出して買っても、私は何1つ後悔しないから。

1月23日2007/01/23 01:48

 土日はなんか「急用」が多かった。色々と。ま、いいんだけどさ。とりあえず某氏へ業務連絡。ISGC(だっけか?)のサイトのURL教えてください。
 
 さて本来ならば土曜の予定である「第1次世界大戦」のことを語るんだけど、とりあえずパス。今現在研究が煮詰まってないので。現時点で語るのは、ちょっともったいない気がする。「私の中の何かが間違ってる気がする」んだけど、それが何だか掴み切れてないのよね。
 
 つーわけで、本日は超弩級個人的話題、「新規雑誌導入キャンペーン」について。自分だけで色々考えているのがバカバカしくなったので、とりあえずブチまけてすっきりしようかと。今の調子だと、いつまで経っても考えまとまりそうもなくて…
 
 元々このキャンペーンは、唐突に始まって唐突に終わる。自分の中で何となく盛り上がったら雑誌を手に取り、ダラダラ続けるとマズいので強制的に終わらせるから。これはこれでいいんだけど、今回はもっと計画的にやってみようと思ってまして。これが色んな意味で間違いなんだけどね。
 
 私が新しい雑誌を読みたくなるのは、いくつか動機がある。最も一般的なのは、実は「何となく読んだ単行本がアタリだったので、その連載誌を読んでみたくなる」だったりする。マンガ喫茶だの衝動買いだのでワケわからん単行本手に取るのは、私にとってはフツーの行動なので。
 
 ただ、今回はもっと目標が漠然としている。とにかく手当たり次第読んでみて、アタリがあるかどうか探ってみたいのだ。時々そういう衝動が走るんだよね。ま、今まで読んでる雑誌がボンヤリつまらなく感じているんでしょ。そんな時には新しい刺激がキクからねえ。
 
 今回は計画的にやってみようってんで、実はいくつか「外せない」候補があった。この辺はとりあえず読んで判断しようってモノ。と言っても、「少年エース及びその系列誌」(ガンダムエース含む)と、「ガンガン及びその系列誌」(すでに読んでるヤングガンガン除く)である。ある意味読んでないのが不思議なモノなんで。その他として少女マンガいくつかと、後は気分次第…って計画があった。これはこれでいい。
 
 これだけだったら、何も考えずに実行してみりゃいい。計画変更もへったくれもない。ただ…最大の問題として、ついに「今まで全力で避けていた」ジャンルに踏み込みたい衝動が我慢できなくなった。これは、私の中じゃ「少女マンガに手を染めた」に匹敵する破壊力だ。
 
 そのジャンルは?4コマものである。そりゃあね、今までもポツポツと読んでいました。けど、「継続して読まない、どんなに面白くても単行本買わない」って掟を守ってきたんですよ。ハマると大変なのがわかっているだけに。まあ普通のマンガ誌に連載してるようなモノは別だけど、4コマ専門誌は…
 
 けどねえ。諸般の事情から「まんがタイムきららキャラット」に手を出すことが決定。自分の中の大事な何かがブチ壊れた気がする…多分、歯止めが効かない。大量に試し読みして、何誌かは確実に定期購読決定となりそうだ。あああ、まさかこの方向に走り出しちゃうとは…
 
 多分世間一般からすれば、4コマ誌ってのは「ライトな」ものと分類されてる気がする。私自身、普通に考えればライトだと思う。けど、そりゃああくまで「フツーに考えれば」の話。私のドコがフツーだって?雑誌山ほど読んで、単行本山ほど買って…って状態になるのはミエミエなんですけど。それがわかっているからこそ、避けてたのに。あーあ。大変なこと確定だよ。どーしましょ。
 
 しかもだ。「新規雑誌導入気分」が高まってるときに…ってのがポイントである。言ってみれば「暴走モード」だからねえ。今回「計画的にやろう」と考えた最大の理由は、欲望の赴くままに任せていると、暴走しっぱなしで終わりそうだからだ。何らかの歯止めが必要だったんだな。けど、あっさり計画崩壊。どーゆーことよ。ま、私の計画なんてそんなものでしょ。
 
 しかしまあ、何で「まんがタイムきららキャラット」…とりあえずはアニメのせいである、とだけ言っておきましょう。「アニメ化されるってんだから面白そうだ」で手を出したのではない。アニメ化されたおかげで本屋の良い場所に置かれ、そのため私の目に触れたのが全てである。「どっかに宝物が埋まっているんだろな」ってのは何となくわかってたけど、目の前にどーんと積まれちゃあ…
 
 しかもだ。実はこの作品の作者、かなーりミョーなところから名前を覚えた存在である。某エロゲー会社のサイトで4コママンガ連載してたのだ。これがまたエロと無関係に結構面白くて…「路線的にこれもイケるんだろうなあ」と買ってみたところ、予想通りアタリだった。エロくないのに。どーゆーことよ。
 
 「何気なく買ったエロゲーが面白かったので、エロゲーヲタクになりました」ってのはわかる。「エロに限らずゲームヲタク」なんてのもわかる。けど、いくら中間段階が色々あるとはいえ、「エロゲー買った結果、4コマ誌にハマりました」ってのは意味不明でしょ。「エロゲー買った結果、オーディオにカネかける気になりました」ってのと同じくらい。何で私はこうなんでしょ。
 
 つーわけで、このまま自分を暴走させるとタイヘンなので、少し冷却期間をおくことにしました。多少冷却したからって止まらないんだけど、今のまま暴走するよりはマシだから。そんなわけで、計画見直し中です。こうなるとアレも単行本欲しいよなあ。アレもやっぱ揃えとくか…アレの雑誌連載ドコだっけ…(以下略)

1月25日2007/01/26 01:32

 とりあえず一言だけ。こんなモノが存在してるとは…世界は広く、自分はちっぽけである。何の話かは、色で察してください。
 
 本日の話題は、久々に生物学。k戦略とr戦略について。いやね、私が知ってるものと異なる「定義」を堂々と掲げているトコロを見かけたので。ひょっとすると正しいのかも知れないけど、多分間違った定義。そんなものが世に広まるのは仕方ないとしても、まあ私の知ってる定義も世に紹介しておいた方がいいかなと。私の精神衛生上。
 
 k戦略とr戦略とは?簡単に言えば、「子孫をより多く残すため、どんな方向に進化するか」の道筋である。進化ってのは突き詰めて言えば「子孫を多く残すための方法」なんだけど、そのやり方は大きく2つに分けることが可能だってコトだね。
 
 まずはわかりやすいk戦略から。これはズバリ、「個体の生存確率を高める」方向の進化である。ある生物が百個の卵を産み、そのうち2匹ぐらいが「大人に」なるとする。このままだと増えも減りもしないので、3匹ぐらいに引き上げようとするモノ。
 
 世の大半の人間が考える進化ってのは、おおむねこの方向の進化である。つかまって食べられないように逃げ足が速くなるとか、獲物を捕まえやすくするため目立ちにくい模様になるってのがその例になる。とりあえずわかりやすいので、説明はこの程度で端折らせてもらおう。
 
 もう1つのr戦略とは?これもズバリ言える。「卵の数を増やす」だ。先の例で言えば、卵の数を百個から二百個に増やす。そうすりゃ生存確率が同じでも、子孫の数は倍に増えることが期待される。単純ですね。
 
 k戦略とr戦略について心底大事な部分は、以上で終わり。実に単純。いちいち「なんとか戦略」なんて名前を付けるほどじゃないように思える。ただ、この単純な理屈も「突き詰めて」ゆくとなかなかスゴいことになる。
 
 r戦略を徹底してゆくとどうなるのか?実は「卵をたくさん産む」って方向に走るだけじゃ、効率が悪いことがわかる。卵をたくさん産むには「デッカイ母親がチッコイ卵を産む」のがいいってことになるけど、これだと「小さく産んで大きく育てる」ことになる。そうすると、卵から母親になるまで時間がかかることになる。成長速度には限界があるからね。
 
 そこで追求されるのが、「大人になって卵産むまでの期間を短縮する」ことだ。子孫ってのは指数関数で増えてゆくから、世代のサイクルが速く回転すると爆発的な勢いで増える。「ねずみ算式に増えてゆく」って言葉に代表されるように。
 
 生物の世界じゃ、ネズミなんて増加速度が遅い生物に分類される。r戦略を徹底してる昆虫はそりゃもうスサマジイ勢いで増える。もし食料が充分にあるのなら、1年程度で地球より重くなるレベルらしい。
 
 子孫が増えるのはいいことかもしれないけど、ある程度以上の大きさを持つ生物がこの戦略を徹底するのは「破滅的」である。増えすぎれば食料をあっさり食い尽くし、生存確率がセロになってしまう。ゼロは何億個集まってもゼロ。待っているのは絶滅だ。
 
 r戦略を追求してる生き物(主に昆虫など)は、「滅多に見つからないけど、ある所には比較的豊富にある。けど、いずれ食い尽くすのがわかっている」モノを食べてるコトが多い。たとえばある種のキノコとか、動物の糞とか。こういうモノを食べている場合、いつの日か新天地を見つけるべく旅立つ必要がある。ただ、その大半は目的地にたどり着けない。モノが貴重なので、多少探しやすい方向に進化しても無駄に終わる。
 
 ではどうするか?短期間に爆発的に繁殖して、新天地発見に旅立つ子孫の数をとにかく増やす。目の前にある「豊富だけど限界が見えてる食料」を使って、個体の数を精一杯増やすのだ。そうすりゃ、そのうちの1匹が「新天地」を見つける可能性が高まる。そしてまた個体を増やし…ってのを繰り返すのだ。
 
 k戦略とr戦略は全く両立不能というワケではないけど、ある程度はトレードオフ関係にある。生存確率を高めようと思ったら、何かとフクザツな生き物にならざるを得ない。こういう生き物は、あまり量産には向かない。逆に量産性を高めると、どうしても多少の不具合には目をつぶらざるを得ない。そこを手直しするヒマがあるんなら、さらに数を増やした方がいいからね。
 
 k戦略とr戦略自体には、特に優劣はない。間違っていれば滅び去るのが自然界だから、そういう生き物がいるってこと自体がその正しさを証明している。生物界ってのは「埋めよ増やせよ地に満ちよ」って絶対命題があるだけで、それに対する「正解」は山のようにあるのだ。もっとも「失敗」も山のようにあり、いずれ絶滅って形でそれを突きつけられるのが普通なんだけど。
 
 ただまあ、やはり自分と違った生き様ってのは理解しにくい。「k戦略とr戦略」って言葉は、あまりにも人間の生き方と異なる生き物が「何でうまくやっていけているのか」を説明するためのもの。それ以上でもそれ以下でもない。
 
 私が見たサイトでは、r戦略を「多様性を増やす進化」、k戦略を「学習能力を高める進化」といったニュアンスで紹介していた。私の知ってるモノと、一致してるようなそうでないような…まあ、「色んな種類の製品を作り、売れないものは即生産中止」ってのがr戦略で、「1つの商品をひたすら良くしてゆく」のがk戦略って言いたいのかなって気はするけど。
 
 とりあえず、「k戦略とr戦略」って概念が興味深いことは間違いない。何の役に立つのかはともかく。あんまり広まりすぎて、都合良く曲解されるに至る(「納豆でダイエット」は良い例だ)のはどうかと思うけど、ネタがネタだけにそこまでは至らないでしょ。つーわけで、ただつらつらと紹介してみました。こうやって仕入れた無駄な雑学が、いつか何かの役に立つかも。これがr戦略的なものの考え方じゃあないかな。うん。

1月26日2007/01/27 03:17

 久々に、かなり久々に「今まで使ったことのないシャープペンシルを指名買い」した。というわけで、その試用レポートと「私愛用の筆記具」について語りましょ。
 
 私は文具マニアでもあるので、衝動買いは日常茶飯事である。特に多いのはサインペンかな。かつて「理想の品」があったんだけど、なぜか生産中止…その代用になる品を必死に探しているんだけど、なかなか見つからないねえ。「馬券用マークカードを塗る」という大事な作業を担当するだけに、生涯かけても妥協はあり得ない。再び「理想」に会える日は来るのだろうか…
 
 閑話休題。サインペンと異なり、シャーペンは「定番の品」がある。ぺんてるの「グラフペンシル」って品。製図用。色んな意味で手にしっくり馴染んでいて、大抵これを使っている。もちろん、職場でも。支給品?そんなの使えるか。
 
 フツーの人は、シャーペンの銘柄なんて気にしない。こだわりの強い人は、気に入った品しか使わない。まあ、そんなものでしょ。でも、私の場合は「お気に入りがあるにもかかわらず、相当気に入っているにもかかわらず、より良い品を求めて色々物色する」である。マニアを自称しているのは、それなりに理由があるのだ。
 
 今回試しに買ってみたのは、ステッドラーの「REG」って品。これまた製図用。2005年のグッドデザインを受賞したらしい。ウリは「なめらかなグリップ感」と「ノック量調整機能」である。私は後者に興味を感じたので、とりあえず指名買いしてみた。試す価値はあるなと思って。
 
 私はグラフペンシルの場合、ノック2回分の芯を出してから使う。これが一番使いやすいんだな。これ自体に不満はない。けど、必要量が1回ノックで出たら、それはそれで素晴らしくはないか?とりあえず使い比べてみる価値はあると判断した。
 
 ただ…結論から言えば、「定番にはなりえない」で終わり。グラフペンシルの「厚い壁」を乗り越える品じゃなかった。まるで駄目とは思わないけど、用途はかなり限定されるね。まあ、こういう品は結構いっぱいあるんだけど。
 
 どの辺が駄目か?まずノック量調整機能。ノック1回で長めの芯が出てくるのは、決して悪いことじゃない。けど、調整可能だけに出てくる長さが心持ち不安定。単にフィーリングの問題かもしれないんだけど、なんか長すぎたり短すぎたりって気が…もっとこう、ビタっと決まって欲しいんだけどなあ。
 
 それと、重量もちょっと不満が…「少し重めが良いなあ」と思ったのは事実だけど、逆に重すぎる。特に、後ろの部分がやたら重くて…調整機構入っている分、重くなるのはわかっていたんだけどね。
 
 ただまあ、箸にも棒にもかからないってワケではない。とりあえず30分ほど振り回してみて、グッと来るほどじゃなかったというだけだ。可能性は低いけど、使い続けた結果手に馴染む可能性はある。グラフペンシルも最初の印象は弱かったのだ。
 
 とりあえず現状の印象を点数評価すると…合格最低点ってことで60点かなあ。合格率の低さ考えると、決して悪いワケじゃないんだけどね。まあ、文房具なんてこんなものよ。カタログデータだけじゃ何にもわかんない以上、じっくり使い込んで評価するしかないからなあ。
 
 なお、私は「面白そうだから」ってだけで文房具を試したくなる傾向がある。大抵は店頭で手に取った瞬間、「駄目だこりゃ」となるんだけど。つーわけで、なんかオススメの文具があったら紹介してください。特にハサミ・カッターは良い品物色中なもので。