12月11日2006/12/12 00:16

 敗北は認めるべきである。今回、香港の馬券は全滅。ただし、このカネが無駄になったとは思わない。敗北から糧を得るのは重要なこと。今回は、その辺を語ろうかと。
 
 まずは香港ヴァーズ。ウィジャボードが突如回避したけど、馬券の切り替えはバッチリ。この時点で相当アホだけど、要点はソコじゃない。実況聞いていたところ、直線半ばではコリアーヒル・ソングオブウインドでもらった…と思ったら、ソングオブウインドがしっかり差されやがった。むう。
 
 ソングオブウインドの敗因は、おそらく早仕掛け。沙田は平坦な割にタフなコースで、仕掛けどころが早いと最後しっかり止まってしまう。「早め先頭から勢いだけで押し切る」なんて甘い乗り方が通用するコースじゃない。最後まで瞬発力だけでピシッと決めないと厳しいんだけど、そういう乗り方ができなかったようだ。
 
 馬券買った側の反省としては、「菊花賞の結果を過信したか」ってのはある。今年の菊花賞はかなりペースが速く、「遅いペースの中、消耗抑えて瞬発力勝負」が基本の香港ヴァーズとはレースの性質が異なったってコトかな。「絶対の人気馬」ウィジャボードが回避した以上、もう少し手広く行くべきだった。
 
 香港スプリント。テイクオーバーターゲット回避。これはいい。問題は、勝ったのがリザーブから出走してきたアブソリュートチャンピオンってところか。今にして思えば、この馬に対する分析は甘かった。検討したら買えたのかは疑問かも知れないけど、悔いが残るのは事実。
 
 香港マイル。これは外れたことは問題じゃない。「信じた」馬が負けるってのは、そーゆーものだ。ただ、思ったよりペースが速くなったのはビックリ。「もっとヌルいペースで先行する馬が…」って読んだのに。逃げたラモンティの実力を侮っていたか?あと、顔なじみのザデュークがあれだけ頑張るとは…決して侮っていたワケじゃないけど、調子を掴めてなかった気がするな。
 
 香港カップ…これは、純粋に私がバカなのさ。6頭Boxなら確実に入ったアドマイヤムーンに2着されたからって、文句言えないよねえ。「早仕掛けで散る」って読みがあったんだけど、その辺さすがに「わかって」いたようだ。アレクサンダーゴールドランが「動けなかった」ことを考えると、コッチにしておく手はあったな。
 
 総じての反省点は、一言で言える。「やっぱ現地いなくちゃ駄目!」だ。情報収集がビミョーに甘くなった点を的確に突かれまくっている。現地にいたら買えたとは限らないけど、やはり「やるべきことやった」感が違うでしょ。今回は色んな意味でヌルかった。現地にいれば、そんなことはあり得ないのに!多少実験の意味合いがあったとはいえ、「日本で香港の馬券を買う」のはやはり良くない。どうせ買うなら、自分がそこにいないと。
 
 そ・れ・に・だ。本日帰宅してから発見したんだけど、一般戦で私の贔屓ジョッキーであるコーツィーが、3勝もしてやがるじゃねえか!現地行っていれば、間違いなく「今日は一般戦のコーツィー」などと意味不明なこと言って、狙いを切り替えたのに!最低でも損失補填はできたはず。どこをどう考えても、「いやあ、コッチにいればまたお金吸い上げられたんだけどねえ」と香港ジョッキークラブに高笑いされてるよ!
 
 今回は諸般の事情により、理論上は「現地にいるのとさほど変わらない」感覚で馬券が買えた。けど、この「さほど」はやはりデカい。やはり自分が現地にいれば…チャレンジしたことに後悔はない(何事も経験である)けど、出た結論はやはり「自分で買え!」ですね。ごくごく当たり前の結論なんだけど。
 
 それと…今回は日本馬がさほど活躍しなかったこともあり、「現地に行きたかったなあ」って空気が薄かった気がする。「一般戦が…」などと後悔してる私は論外としても、ちょっと即物的というか、「日本馬しか見てない」感が強くないか?普段現地にいるか、自宅でTV観戦してるだけに、周囲の人間の「ヌルさ」は気になったねえ。
 
 まあ、こーゆー雰囲気は世界中ドコでも同じなのかも知れない。しょせん馬券売ってなけりゃ、そんなもんだと思うし。ただまあ、私は立派な「香港競馬ジャンキー」だから、ちょっと気になるんだよね。
 
 もし映像でしか香港競馬を見たこと無いと言うのなら、是非ともナマを味わってもらいたいですね。私に言わせると、全然違うから。私認定「世界一アツい競馬場」で、「一攫千金」オーラ漂う中、それを感じながら馬券買ってみるといい。その気になって意識すれば、誰でも感じ取れるものだと思う。まあ、「行ったことある」って奴でも、その辺に鈍感な奴は山ほどいるようだけど。
 
 何にせよ、とにかく私は沙田にいなきゃ駄目だ。それはもうハッキリした。海外行っても日本に残っても、「何でオレはこんなところにいるんだ!」っていう違和感はあるんだけど、現地で感じるそれと日本で感じるそれは全然違う。これはもう理屈じゃありませんな。
 
 なお、最後にフローラルペガサスについて。今回負けちゃったけど、それは仕方ないと思う。強敵相手に同斤量(この馬は初体験)なんだから、苦戦する方が普通だし。それでも期待する価値のある馬だと、私は思っている。それは今回の敗戦でも揺るがない。だから、あえて言い切ってしまおう。次こそは。香港馬にかける言葉じゃないけどね。