11月23日2005/11/24 01:26

 宿題はさっさと片付けよう。というわけで、某所で予告したとおり、VaSルール解釈に関する考察を。
 
 Vリーグもいよいよ決勝トーナメントに入ったというのに、何で今更ルール確認を?それはね、正直言って問題の部分があるから。シミュレイションゲームってのはルールが複雑なだけに、どーしても曖昧な部分とか出るからねえ。コレがこの趣味の弱点だね。
 
 現在問題となっているのは、コンボイの取り扱いと連合軍提督による伊軍帰還チェック。これはかなーり問題をはらんでいるので、決勝トーナメント開始前にちょっとルールを再確認しましょ、となったわけだ。
 
 まずはコンボイから。コンボイってのは扱いが特殊だ。そのため、ちょっとした悪用が可能である。南大西洋に長いこと浮かべておき、その戦闘力を活用するってものだ。砲撃力についてはともかく対潜能力はやたら高いので、便利と言えば便利だ。
 
 これについては色々考えたんだけど、「ある海域に留まることはない」と厳しく解釈してもいいんじゃないかと。つまり、南大西洋にいるコンボイは、英本土に入港するか、フランス上陸するかのどちらかというわけだ。実はこう解釈しても不都合は生じないと思うので。
 
 この解釈だと「枢軸振り切り」の時にフランス上陸が出来ない?いや、そんなことはない。南大西洋のコンボイが英本土に入港し、北大西洋のコンボイが南大西洋に移動すればいい。こうすれば得点は枢軸+6となり、なおかつ南大西洋にコンボイがいる。次のターンに枢軸側が何らかの妨害を行わない限り、フランス上陸が成功するだろう。
 
 これ以外の解釈だと、特殊な場合に3隻のコンボイ全てが盤上に登場する機会があることになる。ユニットとして3隻あるんだから、それでいいという解釈もあるんだけど…正直なんか「キモチ悪い」気がするんだよね。別に連合軍が特に不利になるワケでもないし、これでいいんじゃないかな。なお、「コンボイはフランス解放後に南大西洋に侵入できるのか」については…できないとしていいんじゃないかなあ。
 
 コンボイはこんなものでいいだろう。仮にもっと甘い解釈になっても、さほど大きな違いになりそうもない。大問題は提督である。これは確かにマズいんだよなあ。でも、正直言って現状のルールが最善じゃないかって気もするんだよね…
 
 現状の解釈はこうなる。まず伊艦隊が地中海に出撃する。これに対し、連合軍は英本土から傷ついた鈍足戦艦(多分いる)を提督付きで地中海に出撃させる。これだけで伊艦隊は帰還チェックを強いられるのだ。仮に伊艦隊が帰還しなかった場合、連合軍は速度チェックに失敗することを祈る。失敗すれば海戦が発生しないので、提督は生き残る。次のターンにまた同じコトが出来るのだ。
 
 これは確かにエグい。それは大いに認める。でも、じゃあどう手直しすればいいのかと問われると…「伊艦隊の帰還チェックは速度判定の後」としてしまうと、Uボート含む独艦隊がテコ入れするタイミングを失う。これはマズい。ゲームが大きく変わってくる。「英国艦がその海域に到達しない可能性がある場合、帰還チェックを行わない」って意見が提唱されてるけど、仮に連合軍が鈍足戦艦大量にかき集めて英本土から遠征してきた場合、帰還チェックを行わないことになる。これもなんか違うような気がする…
 
 史実での伊艦隊のふるまいを考えた場合、現状の解釈が適切…どころか、これでもまだ伊艦隊が勇ましすぎるぐらいだ。なにせ史実の伊艦隊は猛烈にヤル気がない。戦艦含む大艦隊が、軽巡(このゲームじゃ弱すぎてユニットになってねえ)しかいない艦隊相手に逃げ回っているんだから。燃料不足とか色々事情あるんだけど、率直に言えば伊艦隊なんて「港に浮かべて観賞するために建造された」ようなものだ。非情な英軍は、それすら空母艦載機による夜間空襲で邪魔したけど(笑)。
 
 確かにこのゲームのルールには曖昧な部分があるけど、提督の存在による伊艦隊帰還チェックの場合、「ルール解釈」という枠組みで考える以上、現状の解釈以外あり得ないと思われる。さらに、史実の状況と照らし合わせて考えた場合も、この結果は適性ではないかと。伊艦隊ってのは、サボる口実さえあれば勝てそうな戦いでも絶対出撃しないモノだから。まず、この点は認めるべきじゃないかと。
 
 しかし、この解釈を押し通すとバランスが悪い。それも一理ある。ならば「解釈論」で判断するのではなく、「ルール改造」で対応すべきじゃないかと。「英国艦がその海域に到達しない可能性がある場合、帰還チェックを行わない」ってのもルール改造だけど、あえて言うなら半端じゃないかな。どうせ改造に踏み込むんだったら、もう少し大胆にいじってもいいような気がする。
 
 というわけで、私の提唱はこう。「英軍提督配置直後に仮の速度チェックを行い、この結果到達してる艦がある場合に限り、伊艦隊帰還チェックを行う」というもの。この速度チェックはあくまで仮の結果であり、成功失敗は実際の速度チェックとは無関係とする。まずは「速度チェックにかかわらず、地中海にたどり着けそうだ」ってフネを用意しなさいと。それが高速艦1隻なのか、鈍足艦多数なのかは問わないよと。仮の速度チェックでそれを証明すれば、伊艦隊は怯えて引っ込む可能性がある、とするのだ。結果として実際の速度チェックで英国艦が1隻もたどり着かなかったとしても、それはそれで良しとする。これは余計な手間だけど、あえてそうする価値があるんじゃないかな。
 
 これは我ながら大がかりな提案であり、話し合いの場に行って提唱しないのは問題があるような気がする。無視されるのは気にならないんだけど、「こういう場合にはどーしたらいいんだ!」って疑問点指摘されて答えられないのは、申し訳ないような…でも、相手がJCじゃあねえ。馬券師F男にとって「最も大事なレース」の1つなんですよ。仕方がない。ま、ここで長々と参考意見を述べたと言うことで、欠席の代償とさせていただければ。

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