11月24日2005/11/25 00:08

 ストーブリーグに突入して久しいので、ここらで野球ネタいっておこう。今後しばらくはキャンプインまでロクな話題なさそうだし。
 
 まずは大・社ドラフト回顧。我がヤクルトスワローズは、かなりうまく立ち回った印象を受ける。自由枠でクリーンアップ候補を確保し、後は投手2人に外野手1人。3巡目に指名した松井はライオンズの自由枠って話もあった投手だし、4巡目の高木は「トラがいくかも」って情報もあったけど、無事に指名できた。ドラフト時点での満足度は高いんじゃないかな。ま、活躍してナンボではあるんだけど。
 
 それより大きいのは、特大補強に成功したことである。え?いつ誰を獲ったのかって?別にFAだのトレードばかりが補強じゃない。岩村残留である(笑)。いなくなるものと確信してたからなあ。石井は「メジャー行かせろ」ってゴネてるようだけど、これも引き留めればやはり「大型補強」だね。むろん成功すれば大きいけど、失敗して元々だから問題ない。
 
 ここ数年、スワローズは戦力損失が大きかった。稲葉という外野守備の要が「程度の軽い方」に分類されるからなあ。今年は岩村と石井が「メジャー行きたい」って希望を出していて、「せめて片方にしてくれ」って祈っていたレベル。今年このどちらかがメジャーに行き、来年残った方が出て、その翌年に古田引退、ってな計算をしていた。その次は誰だ?ってなもんだ。
 
 しかし、これはまだマトモな部類だと思う。出て行くと言っても主にメジャーなので、遠慮無く出て行った選手を応援できる。おまけにスッパリ諦めもつくってものだ。個人的に一番イヤなのは、なんと言っても「故障」である。古くは荒木(現ライオンズ投手コーチ)の故障に愕然とし、その後も高野・伊東・岡林・川崎・伊藤智・石井…とエース格の故障に泣かされたモノだ。復活を待つ暗い暗い日々を考えれば、メジャーへの流出なんて精神的ショックは小さいね。
 
 選手に関しては何の不安も感じてない(仮に石井が出て行っても)けど、首脳陣には少し不安が残りますね。とっくの昔にわかっていたことだけど、ついに若松監督が勇退してしまいましたから。何だかんだ言ってやりくり上手で、毎年のような戦力流出にもかかわらず安定した成績を見せていただけに…それに、私みたいな古くからのファンにとっては「神様」だったからねえ。
 
 その後を継いだ古田監督だけど、どうなのかねえ。頭脳派だってのは認めるところだし、人望もあるとは思うんだけど…監督に必要な資質の1つ、「我慢強さ」について多少不安があるかもね。コーチや二軍監督といった、もう少し気楽な立場で修行してから監督やった方が良かったとは思う。とはいえ期待も大きいので、ここはまずお手並み拝見ってところか。
 
 キャンプでの課題は、まず守備だと思う。青木がブレイクしたおかげで、稲葉が抜けた穴は攻撃面では塞がってオツリが来た。とはいえ、守備に関してはちょっと不安が…ラミレスの守備は仕方ないとしても、他の選手にはもう1段上の守備を期待したいところ。特に宮出だね。コイツが不動のレギュラーとして活躍してくれないと、ちょっと優勝は難しいかも。
 
 攻撃面では、宮本の奮起を期待したい。今期の宮本はちょっと調子悪かったからなあ。チーム打率の割に得点力がイマイチだった理由の1つに、宮本が上手く機能しなかったってのがあると思う。今のところ代役になる選手も見あたらないし、まだ衰えるには早いと思うので、「チームの浮沈はオレの打撃次第」と思って奮起してもらいたい。選手会会長と兼任で大変だと思うけど。
 
 他球団で「いい補強したなあ」と感心したのは、何を隠そう巨人。原監督がどうこうじゃなく、尾花投手コーチってのが…高校生ドラフト4位に逃げられたのなんて気にならないぐらい、いい補強じゃないかな。王監督が手放すって知ってたら、いきなり古田じゃなくて尾花を挟んでも良かったんじゃ…巨人のユニホーム着てる尾花を見るのは、かなりフクザツですよ。
 
 シーズン終わったこの時期は、さほど緊張感がない。ある意味一番冷静に戦力を勘定できるかもしれない。これでキャンプインなんぞしようものなら期待と不安が入り交じり、オープン戦が始まると調整具合が気にかかり、シーズン突入しようものならば…ま、それだけ「つまんない」季節でもあるんだけどね。でも、そんな時期があるからこそ1年応援し続けるエネルギーが溜まるんだよね。今は落ち着いていられるけど、来年も一生懸命応援しないと。ガンバレ、スワローズ!