11月5日2005/11/06 01:26

 本日は諸般の事情により、さらっと流す。というわけで、VaSの地中海戦略・改を解説して終わりたい。
 
 VaSの地中海戦略については、以前触れたことがある。その時点からあんまり変化はない…と言いたいところだけど、細かな変化はあったので、あえて語っておきます。
 
 地中海の戦いは、初期配置から始まる。初期配置で英軍がマルタ島に送り込む部隊を決める~伊艦隊が出撃するかどうか決める~ってな具合にゲームが進むから。ここでマルタ島の英軍艦隊が出撃するかどうか決めて終わり…だと思っていた。
 
 これは大いなる間違いである。英軍は巡洋艦に限り英本土から地中海に送り込むことが出来るし、独のポケット戦艦も介入してくる。英軍が地中海に手を出すと決めた場合、これらについても多少考えるべきだ。
 
 私は第1ターンに北海を捨てて地中海を獲りに行く作戦を好む。最初から北海支配するのも魅力的なんだけど、後述する理由により「ちょっと無理かなあ」と思っているので。ここはとりあえず地中海を支配することを前提に、色々と考えてみることにしよう。
 
 私が出した結論として、セットアップでマルタ島に送り込む艦艇は13隻。鈍足戦艦全部(ネルソン・ロドネイ含む)+アークロイヤルである。理由は単純、これぐらい送り込まないと伊艦隊に「一方的勝利」できないから。最初から北海は捨ててるので、これだけの大艦隊送り込んでも対処は可能なはず。
 
 何でここまでして「一方的勝利」追求するのか?そりゃあ下手に損害出すと後々響いてくるからである。「確実に完勝したい」などと考えると、これでも足らないくらいだ。でも、だからってさらに艦艇送り込むのはオススメしない。弱くて足の速い艦艇を投入すると、そいつが狙われちゃうから。これは後々絶対効いてくる。
 
 リーグ戦では「負けても明日がある」ため、同じ負けでも大敗は避けたい。しかし、これからはトーナメント。僅差だろうが大差だろうが負けは負け。となると、英軍が地中海作戦を採用した時、伊艦隊が出撃してくる可能性が高まる。完敗さえしなければ何とかなっちゃうからね。もちろん完敗する可能性もあるんだけど。
 
 当初言われていた「英軍10隻」というのは、正直オススメできない。痛み分けは英軍にとって不利だと思うので。伊艦隊は巡洋艦含むとはいえ10隻もいるし、独のポケット戦艦が介入してくるかもしれないので、敗北の可能性すらある。これを嫌って英本土から巡洋艦送り込むと、巡洋艦の被害が大きい。これまた不利だ。
 
 最近流行の「空母含む11隻」ってのもオススメしにくい。これだとポケ戦が突っ込んできた時に敗北の危険性がある。巡洋艦送り込めば何とかなるけど、その場合はポケ戦は別の所に行き、巡洋艦が標的になる。実際にはポケ戦が突っ込んでくる可能性は低いんだけど、突っ込んできた場合について無視は出来ないからねえ。
 
 そこで私が出した結論が12隻体制だったんだけど、これでもやはり苦しい。そこで13隻目に空母を送る。空母は巡洋艦と違って沈みにくいし、仮に沈んでも増援は多い。残った連中は鈍足だけど沈みにくいので、まあ被害は多少減るんじゃないかと。
 
 こんなに艦艇送り込んだら、単に伊艦隊が出撃してこないだけじゃないの?多分そうだ。というか、「こんだけいるんだから、出撃諦めなさい」って思わせるために大艦隊送り込んでいるのだ。正直、英軍はできればここで決戦したくない。伊艦隊なんて、沈めてもさほど嬉しくないんだから。特に痛み分けってのは最悪。ベストは「伊艦隊が出撃してきて、完勝する」だけど、「出撃してこない」ってのはコレに次ぐ結果と言える。
 
 私が北海諦めているのは、コレが理由である。地中海決戦で手ひどい目に遭うと、後々戦略が崩壊しかねない。だったら北海なんて無理して獲りに行く意味がない。北海が欲しいのなら、半端な隻数じゃ意味がない。1~2隻ならUボートで支配消されて終わりだし、空母含む3~4隻程度じゃ独軍全力出撃で抹殺される。もちろん両方支配しに行く意味は大きいんだけど、それがベストかどうかは何とも言えない。
 
 今現在Middle-Earth東京支部で「連合軍地中海支配・北海放棄」って作戦を採用しているのは、知ってる限りでは私だけらしい。それゆえ、正直オススメなプランとは言い難い。私なりにいくつか弱点も見いだしているし。ただ、まるで可能性のないプランではないと思う。強者揃いのVリーグで五分の星残しているんだし。そんなわけで、このゲームに興味のある人なら覚えておいて損のない戦法じゃないかな。

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