2月18日 ― 2009/02/19 02:01
ちと風邪引いた…おかげで、あんまり体調が良くない。どうも急に暖かくなったのが、かえって体調を崩す原因になっちゃったようだ。
コマンド誌の85号が手元に届いた。今回の私の記事は「拙いながらも書きたいことは書いた」感が強めで、言ってみれば「私の自己評価では、良く書けた」もの。前号が「難産の末に生まれた、アクの強い息子」だとすると、今回は「親バカ含めての話だけど、出来の良い息子」って気がする。
自分の原稿については、後日またみっちり語る予定なので、ここまで。本日の本題は、一番気になる記事「同人SLGクロスレビュー」について。この記事については、以前ちょっと「吼えた」ことがある。まあ、あくまで「ヲタクの難癖」レベルではあったけど。それだけに、実際どうなったのかは大いに気になる。私も一応「コミケに出入りするゲーマー」だからして。
この記事、要は「コミケ等で発売された同人ゲームのレビュー」である。無謀な企画じゃねえかという心配もあったんだけど、今回は4作品が紹介されている。4つか…多いような少ないような。ただまあ、いくらコミケが巨大とはいえ、あそこで売られている「純ウォーシミュレイションゲーム」はそう多くない。しかも、全デザイナーが投稿したとは思えないし。実際、前回コミケに行った私の印象(ただし、有馬記念との掛け持ちだったので全くアテにならない)では、もう少し売っていたような。とはいえ、とりあえずの投稿率としては「悪くない」のではと評価しておこう。
個別作品名及びその評価はコマンド誌を参照してもらうとして、全体的な評価を述べてみよう。テーマは現代戦が1、三国志モノが1、日本の合戦モノが2。この辺、いかにも「同人らしい」って気がする。商業誌がやや手出ししにくい分野で、なおかつ売れそうな品を出す必要があるからなあ。更に同人は宣伝が難しいので、中身だけじゃなくて「手にとってもらえるインパクト」も重要だ。それを含めて扱うテーマを考えてゆくと、こういったテーマが「らしい」となる。「バルジ」やら「第三次ハリコフ戦」といった、商業ベースではメジャーテーマの方がよほど「同人では珍品」じゃないかなあ。
レビュアーは編集部の人4名が基本。無難な人選だとは思うけど、適切な人選なのかは、正直何とも言い難い。レビュー記事にはどうしたって「レビューする奴は信用できるのか?」って問題がつきまとうけど、こーゆーものはレビュアーが良く知られているとか、レビューの実績を積み重ねたとか、そういった形での「信用」がないと語りようがないからねえ。ただまあ、単なる参考意見としてはこの人選でいいって話はある。どうせ一般的読者が求めているのは、その程度だ。なお、ゲストコメンテーターにどっかで見た名前があるので、これについては個人的再調査を行う予定。つまり、「知人がコメント述べているので、機会を見て本音ベースの話を聞き出すつもり」である。
全体的な評価は、「甘め」としておこうか。4段階評価で、最高点が1つ、最低点がナシ、評価平均が(最高を4、最低を1として)2.67(評価ナシが1つある)だからねえ。辛い点は付けにくいと考えればこんな感じになるとは思うので、これ自体はどうこう言う話じゃない。ただまあ、現実にコミケでカネ出して買おうかどうか悩む身としては、「どの評価ならカネ出す気になるのか?」が気になるトコロ。全体的に甘め=メリハリが少ないので、もっと突っ込んだ評価が欲しかったかな。
もっとも、評価が甘めなのは別の理由があるかも。応募作品4つのうち2つが「商業ベースのゲームを出版された」経験を持つ人のデザインだからして。事情は大いに違う気がするけど、「漫画雑誌に連載持っている作家の同人誌」を基準に同人誌語るようなモノでしょ。ディベロッパー・テストプレイヤー・コンポーネントデザイナーの質って問題が絡むから、必ずしも「商業誌レベル」とは言えないと思うけど、ある程度の質を保っているのはむしろ当然なのかも。それゆえ、「同人ゲームだからって馬鹿にしてはイケナイ」って啓蒙効果は高い気がするけど、「新人デザイナー発掘」って効果は低かった気が。
それと、文句を1つ。確かに連絡先(メアド)があるのは助かるけど、できれば「コミケ当日にドコのサークルで売っていたのか」も掲載して欲しかった。サークル名がわかると、検索しやすいので。まさかメールで問い合わせまでしておいて、「ヒマがあったら行きます」じゃあ、失礼でしょ。そういう「高い敷居」設けられちゃあ、困るんだよね。コミケ当日なんてクソ忙しいから、よっぽどのことがないと「必ず行きます」とは言えないんだから。もっと「実際コミケで買い物しうる人間」のことも考えて欲しかったし、書誌学的データとして不完全って気もする。
とまあ、全体としてちょっと辛めの評価になったけど、これはあくまで「コミケで実際買い物している」私から見たモノ。大半の読者には無関係な場所だと思われるので、また別の評価になると思う。とはいえ、「コミケに出入りしてるゲーマーの目から見て、この記事はどうなのか?」ってのは気になる人もいるだろうから、私なりの意見を述べてみました。
なおこの記事、次回は夏のコミケの後、つまり10月発売号である。かなーり先の話だ。これだけ間隔が空くと、そもそも続くかどうかすらよくわからん。誌面リニューアルの可能性とかもあるからねえ。にもかかわらず、追跡調査をするのがこの私。次回こそは「誌面に載りそうなゲーム」をコミケ会場でゲットしてどうこう、って話をしたいと思っている。夏は大事なレースと重ならないしカレンダーも売ってないので、スケジュールに余裕があるからね。ただ、体力は心配だけど(苦笑)。夏は体力的にキツいからなあ…まあ、より具体的な話は、夏のコミケのカタログが出た時に改めて採り上げる予定です。お楽しみに。
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