9月24日2007/09/25 00:49

 昨日は疲れた。疲れるゲームを都合3回もやってしまったからなあ。しかも、対戦相手替えずに。色んな意味で「もうトシだ、気力体力衰えた」を連発してる私だけど、案外元気あったのね。さらに「オマケ」までやってるし。
 
 疲れるゲームとは?「甲斐の虎」川中島シナリオ。そこそこ多いユニットを、ただひたすらガツーンとぶつけるゲーム。「あれをあいつにブツけて、これでこいつを倒すから…」ってことを必死に考えなきゃイケナイので、かなり気力を消耗する。
 
 「甲斐の虎」はその昔々にちょろっとプレイしただけだったけど、ルールは簡単なのですぐ思い出した。「移動戦闘マストアタック」ってところまでは「フツー」だけど、隣接されるとZOCがなくなる点と、CRTが戦力差ってのが特徴。ZOCじゃなくても敵ユニットに隣接する場所には退却不能なので、「挟んでポン」ってのが通用する。
 
 川中島の戦いってのは有名ですね。武田信玄と上杉謙信がガチンコでぶつかった戦いです。信玄が謙信の動きを読み損ね、別働隊を派遣して手薄なところに謙信が襲いかかってきたからさあ大変。山本勘助だの弟の信繁だのといった重要な家臣が討ち死にしちゃったんだけど、最後は別働隊が駆けつけてきて何とかなった…って戦いである。
 
 3度やった感想としては、「面白いけどバランスは悪い」である。上杉方がかなり有利だってのが我々の意見。理屈はこうだ。まず、上杉方は武田方にガツーンと兵をぶつける。武田方はこれを何とか受け止めるんだけど、まず間違いなくどこかに隙ができる。そこに上杉方の第二波が押し寄せてきたら、武田方の戦線は崩れてしまう。兵力が少なくて予備が足らないので、穴を防ぎきれないからだ。
 
 戦いの流れとしてはこれでいい。問題は、ものすごーく早い段階でこれが発生してしまうことにある。第1ターンの武田方攻撃(しなくてはいけない)の際、攻撃側後退や防御側後退(戦闘後前進が義務なので、コレはコレで頭が痛い)は必ず生じる。そこにできた穴に第二波を流し込まれると、武田方の戦線はもうボロボロ。2ターン目(1時間)で戦線が崩れてしまっては、武田方は苦しいよ。
 
 増援は何してるのかって?実はすぐソコに見えているんだけど、こいつらは川を渡る必要があり、結局到着には時間がかかる。到着前に武田方が総崩れになっている可能性は極めて高い。せめてもう少し粘ってくれないと…
 
 3回目は私が上杉方を担当し、下らないミスから武田方の増援がうまく合流した…んだけど、川を渡るのは大変(渡河点が1ヘクスの幅しかない)なので、増援はチョロチョロと合流するだけ。これでは戦局を覆すまでには至らない。あと少しで上杉軍敗走ってところまで追い込んだんだけど、結局武田方が敗走に追い込まれてしまった。私のかなり大きなミスがあり、なおかつ武田方が最善を尽くしたと思われるにもかかわらずである。これじゃあ「バランスが悪い」と言われても仕方あるまい。
 
 ただ、だからといってつまらないワケではない。いや、それどころか結構面白い。まず勝てない武田方も、崩れそうな戦列を必死に支え、調子に乗って突出してきた上杉の武将を討ち取る…と、「負け確定」ながらも楽しむことはできる。どーせ敵味方の損害だけが勝利条件なので、「勝ち負けを考えずに最善を尽くす」と割り切れば楽しめるのだ。気分は「川中島の信玄」ではなく「三方原の家康」かな(苦笑)。
 
 「甲斐の虎」には他に「上田原」と「三増峠」が入っているけど、どうせなら三方原シナリオが欲しかったかな。武田方圧勝の戦だけど、だからこそイイと思うんだな。一方的だからこそ燃えるって場合があるからねえ。武田方の勝利条件を「いかに速やかに徳川方を敗走させるか」とし、徳川方を「敗走するまでにどれだけ敵軍を痛めつけたか」とすれば、それなりに遊べるゲームになると思うんだけどなあ。
 
 なお、このゲームの川中島シナリオをプレイする武田方は、是非とも山本勘助を景気良く戦死させて欲しい(笑)。コイツの作戦がマズかったおかげで「こうなった」んだから。上杉方は、もちろん「夢の信玄・謙信一騎打ち」にチャレンジしてもらいたい。「敵に隣接されてるとZOCがなくなる」ってシステムなので、うまくやれば敵中を切り開く感じで部隊を突入させることが出来る。シビれるねえ。なお、これを実行した結果戦闘結果がふるわず信玄の首を取り損ね、包囲攻撃で謙信の首が飛んでも文句を言わないこと(おい)。

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