9月27日2007/09/28 03:23

 浦和レッズがACLでまた勝利。アジア制覇に近づいた。日程的には苦しくなる一方だけど、日本一だけでなくアジア一も目指して頑張って欲しい。けど、このネタの詳細はアジア一になったときに取っておきたい。
 
 体調の関係(やや風邪気味)から、本日は小ネタ。少し前に報道された、「世界一高いスイーツ」について。どこぞのホテル(場所は忘れたが、東南アジアと記憶している)で、数百万円するスイーツを売り出したそうな。ちなみに注文はまだないけど、12月頃に日本人と見られる客が注文するかも…って話だそうな。
 
 酒も飲むけど、基本的には甘党の私。どーゆー食い物か、少しだけ細かく調べてみました。高級なチョコ&果物たっぷり…ってのはいい。細工が見事…ってのもいい。でも、高額な理由はどうやら「飾りに使ってる金細工や宝石」のおかげのようだ。
 
 私の感想は一言。「趣味悪い」だ。金細工や宝石は食えない。無理して食ってもさほど美味くない。そりゃあ「料理は器も重要」ってのは認める。見た目が美味そうかどうかは味に影響与えるから。でも、金銀細工や宝石で飾り立てるのは、本当に「美味しそう」かぁ?スイーツの主役は「食えるモノ」であって、皿じゃないでしょ。皿にあたるモノが主役でどーするの。
 
 誤解しないで欲しいけど、私は「高級スイーツ」は否定しない。ただし、値段に見合う味がするなら。世界一高いのなら、世界一とまでは言わないけど十本の指に入る味がして欲しい。けど、食材から推定される味は「高級品なんだから、これぐらい当然」ってレベル。日本のホテルでそれなりのカネ出せば、似たようなレベルの味が楽しめそうなもの。それで「世界一」名乗ろうってのは、ちょっと…
 
 高級品ってのは、実は理不尽である。ほんの少し良くするために、値段がベラボーに上がってゆくからだ。その「ほんのちょっと」が我慢できる人間から見れば、アホとしか言いようのない世界だと思う。ただまあ、世の中にはその「ほんのちょっと」が我慢できない人種ってモノが存在しているんだな。
 
 実を言えば、私も「我慢できない」人種である。最近では1万円以下のヘッドフォンが我慢できなくなった。でも、代表格は海外競馬でしょ。日本のTVで見られるって知っていても、「やっぱりナマだ!」と海外にすっ飛んでいくからなあ。これはカネだけの問題じゃない。休みの問題はさておくとしても、往きの飛行機が滑走路に向かって動き出すたびに感じる「ホントに日本に帰ってこれるかなあ…」って不安と戦ってまで海外へ行っているのだ。それやこれやを含めた代償は、自慢じゃないけど小さくはない。それで得られるモノは、「その気になれば日本のTVで見られるモノを、ナマで見る」ってだけ。
 
 私は「良いモノとはそういうものだ」とある程度割り切っている(完全に割り切れないのは、しょせん平民だから)ので、「リーズナブル」って言葉と無縁な存在にカネはたく奴を馬鹿にしようとは思わない。ただ…「他人からうらやましがられたい」ってことを主目的に大金出してる奴ってのは、ちょっと趣味が悪いと思うなあ。私には少し理解しにくい感情なので。
 
 「世界一高いスイーツ」の狙いは、残念ながらココにあるような。「そんなものを食べるなんて、お金持ち」と思ってもらうため、世界一の値段を付けたんでしょ。だから、実は味は二の次である。それこそ「ガリガリ君」(私は傑作の1つだと思う)と同じ味であっても、「いや値段は高いけど、味はガリガリ君レベルだよ」なんて言えるのはしょせん食った経験がある奴だけなんだから、主目的は果たしてると言っていい。実際はずっと美味いんだろうけど。
 
 「ホンモノの」スイーツ好きなら、こんなカネは使わない方がいいんじゃないかなあ。「この値段でコレ?」ってことになりそうで。さらに言うなら、私の場合は値段がどーとか見かけたレシピっぽいものがこーとかより、もっと確かな「別に憧れる必要がない」根拠がある。ドバイの殿下が食いに行ってないからね。
 
 何故ドバイの殿下?そりゃあもう、甘い物に関する限り私と趣味が似てるからだ。殿下が惚れ込んだあまり、無理を言ってドバイに輸入代理店作らせたチョコレート、通称「おチョコ様」は本当に美味かったからなあ。「欧州の福島」こと独のバーデンバーデンに行く「ついで」に、チョコの箱に付いていた住所だけを頼りにチューリッヒへ行って店を探し、しこたま買ってくるほど美味かった(笑)。こと競走馬と甘い物に限り、「殿下が良いと言えばオレも良いと言うに決まっている」って確信があるんだな。逆はどうだか知らないけど。
 
 ドバイの殿下のことだから、カネは何の問題にもならない。その価値があると判断すれば万難を排して「世界一のスイーツ」食いにいきそうなものだ。なのに、まだ注文してない。似たようなモノは外国を訪問する度に晩餐会で食えるだろ、って話があるけどね。世界一高級とか言っても、しょせんそんなレベルってことだ。だったら、私は別に食いに行く必要はない。チューリッヒに行っておチョコ様バクバク食ってる方が絶対満足できるはずだから。
 
 そりゃあ趣味・嗜好なんてかなりの個人差がある。曲がりなりにも「世界一のお値段」なんだから、「味も世界一だ!」と主張する嗜好の人間がいても何の不思議もない。ただ、おそらく私はそう思わない。私の嗜好はそういうものだから。他の誰が何を言おうとも、ドバイの殿下が絶賛しない限り、私にとって数百万のカネ払う価値はない。いやあ、こういう「モノサシ」持ってると便利ですね(どこが)。
 
 カネの使い道ってのは、案外難しいモノである。明確な基準があるようでないからねえ。余裕のないビンボー人はともかく、小金持ち以上になると「何に使うのが良いのか」ってのは悩ましくなってくる。今の生活に満足な人もそうでない人も、カネの使い道ってのは少し見直してみる価値があるんじゃないかなあ。ケチるばかりが「正しい使い方」でないのは確かだと思うので。
 
 ただまあ、私ごときがカネの使い方で偉そうなことを言うのは…しょせんビンボー人だってのに。その割にワケわからん趣味を持っていてワケわからんカネ使っているよなあ。ちょっと考え直すか…ただ、私の場合色々考えた末に行き着いたのがコレなんだよね。多少考え直した程度では、結局何も変わらないような気が。間違っているのはカネの使い方ではなく、私という人間そのものかも(苦笑)。

コメント

_ http://leonahouseal.weebly.com/blog/severs-disease-the-truth ― 2017/07/31 11:31

Hmm is anyone else having problems with the pictures on this blog loading?
I'm trying to find out if its a problem on my end or if it's
the blog. Any feed-back would be greatly appreciated.

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