9月20日2007/09/21 01:06

 本日はネタのまとまりが悪く、更新は無理…のはずだったんだけど、ヘンなネタが飛び込んできたので、それを語っておこう。小ネタだけど。
 
 某サイトをぼんやり眺めていたら、「吉田戦車結婚」の文字が。私は漫画家の私生活はさほど興味がない(ネタとしてはともかく)ので、「ふ~ん」の一言で流そうとした。しかしまあ、誰と?ってのは気になったので、詳細を見てみた。お相手は、同じ漫画家の伊藤理佐。な、なにぃ~!私の中では、コッチの方が驚きである。
 
 いやね、私は別に伊藤理佐のファンってワケではない。吉田戦車とどっちが好きかと問われても困る。ギャグマンガ作家(路線はだいぶ違うけど)として両名とも「読んで」いるのは確かだけどね。ごくごく普通に考えれば、これまた「ふ~ん」で片付けるような話である。
 
 じゃあ、何で驚いたのかって?これは作品に理由がある。伊藤理佐には「やっちまったよ一戸建!!」(双葉社)って作品があり、そこで「家族なんて増えるワケがねえ!」って読みというか覚悟というかを決めて、「1人暮らし用一戸建」なる謎の家を建てちまった…ってのを知ってるからだ。おいおい、あの家どうなるんだよ。
 
 体を張って痛い目に遭い、それをネタとしている「自爆系」ギャグマンガは数あれど、独身女性による一戸建てってのは普通ネタの領域じゃない。そこに踏み込んだだけあって、今でもこの作品の評価は高い。私も面白オカシク読ませてもらった。確か文庫が出ているはずなので、探してみるといい。私が紹介する作品にしては珍しく、一般的な感性を持った人間にこそオススメである(苦笑)。
 
 作品自体の評価はともかくだ。ここで作者は、建築士(だったと思う)から「家族が増えるとか考えていないんですか?」と聞かれ、「そんなイメージ湧かねえ~」と苦悩した末、「そんなこと気にしません」って結論を出していたと記憶している。離婚歴がある以上、まあ「わかる」気がするのは確かだけど…なお、この会話は「将来人間の家族が増えたときのためのスペース考えなくていいのか」って流れで出てきた会話なので、別にモノ哀しいシーンではない。
 
 今現在この家がどうなっているのかは良く知らないけど、おそらくは…というか、常識で考えれば、少なくとも最近まで「伊藤家」として使われていたはず。一戸建てってのはそんなものだ。簡単に手放せるモノじゃないからねえ。「不動産」って分類はダテじゃない。ましてや一戸建て。しかも、建物の設計は「独身女性用カスタム」という、何だかよくわからんもの。「売りたいんですけど」で買い手が現れるかぁ?探せばいるんだろうけど…ファンや友人知人が「おめでとうございます」の次に口にする台詞は、「家はどうする、どうなった」でしょ。オレも聞きたい(笑)。
 
 この話の教訓その1。家造りってのは難しい。やはり色んな意味で「無難な」作りにした方が便利なのかねえ。一戸建てはまあ論外としても、自分のマンションに怪しげなカスタマイズを施そうとしてる人は、もう少しだけ考え直してみてはいかがでしょう(苦笑)。
 
 この話の教訓その2。人生ってわからんものだねえ。家建てたときには結婚(再婚)する気なんてさらさらなかったはずなのに、コレだもの。まあ過去に結婚歴がある分、結婚に対する耐性(何だそりゃ)が少なかったんだろうけど…「我こそは大貴族なり」と自称してる方々、用心して下さい。ドコに落とし穴があるかわかったものじゃありませんぜ(笑)。ちなみに、伊藤理佐の年齢は女性漫画家には珍しく公開されていて、どこぞの大貴族の紅一点と同い年だとか。いやはや、怖いですねえ~(何が)
 
 追記:なお、本日ネタの一部にヘンな色が使われておりますが、特定の個人・集団を対象としたものではない…ということにしておきます。公式には。