6月30日2007/07/01 02:09

 ギャフン。くそう、何度でも言ってやる。ぎゃふん。ゆ、油断しちまった…いかん、実にいかん。自戒を大量に込めて憂さを晴らすしかない…つーわけで、「誰も付いてこれない」モードでお届けします。
 
 POGのドラフトが開始された。ウエーバー制なので、くじを引く必要はない。地道にやっていくそうなので、終了はまだ先になるだろう。それはいい。
 
 私の1位はマンボパートナー。父Kingmambo、母Dance Partner。橋口調教師が「キングジョージ遠征のご褒美にもらった」と公言する、「来年キングジョージにチャレンジしそうな馬」である。例年の私なら「あえて回避する」馬だけど、今年はこーゆー馬に手を出すことにした。そう、テーマは「大振り」である。
 
 まあ、この馬はいい。ここで思いっきり「指名するぜ!」ってサイン出しまくっていたから。ウエーバー制で予告指名は無意味だけど(笑)。つーか、相当露骨だったにもかかわらず、リストの下の方(1ケタだけど)にこの馬の名前を書いていた、ここをたまに読んでいる(はず)の某さん、私をナメてますね(笑)。ブラフのワケないでしょが。
 
 問題はそこから下。例年だったら1位指名の馬(ダイワカンパニー)強奪に怯えていたんだが、これは確保。セーフ、ギリセーフである。「どっちか1頭は欲しい」と思っていた、ダートの良血馬も1頭確保。4位は「森調教師のキングジョージ要員」で、これまた確保。順調だね!と思っていた。思っていたんだが…
 
 事件?は下の方で起こっていた。「誰も競合してこない」と油断しまくって順位を下げまくった馬が強奪される。さらに、普段から「私のナワバリであーる!」と公言している厩舎の馬に予想外の「荒らし」が!な、なんだとぉ~!聞いてねーぞ!
 
 そりゃあね、元から「自分の書いた馬が必ず獲れる」とは思ってない。その辺も含めてきちんとリストを構成したと思っていた。今回は比較的傾向のわかっているメンバーでのPOGなので、色々と工夫を凝らして「獲りたい馬を数多く」獲れるようにしたはずだ。自慢じゃないけど、馬を探して選ぶ作業より、「どの順位にするか」に時間かけたリストである。完璧とは言わないまでも、ある程度は仕上がったはずだった。なのに…
 
 敗因ははっきりしている。過去の傾向・普段の言動・お互いに入手している情報…といったものから分析した結果、「私に突っかかって来ない」と判断していた筋から、予想外の攻撃を受けたのだ。桶狭間の戦い並の奇襲である。パールハーバー級の衝撃だ。本能寺の織田信長のように「是非も無し」では片付けられねえ!
 
 そりゃあPOGのドラフトなんて、「周囲は全部敵」である。油断なんてしていいはずがない。けど、余計な警戒心を出すのもマズい。とにかく序列をつける必要があり、相手に先に書かれたら即アウト。何でもかんでも上の順位には出来ないのだから。もちろん不確定な部分は大きいけど、それも含めてちゃんと対策したはずだった。
 
 なのに、なのにである。今から思えば予兆はあったのかも。向こうのブログに怪しげな煙幕張ってたからなあ。ずーっと「あれは陽動か本命か…」とアタマ抱えていたんだけど、出した結論は「本命か、別方向への攻撃」だった…まさか松○康久調教師の馬やらラ○ドシャンクシーといった「私の急所」直撃とは。何度でも繰り返そう。ぎゃふん。
 
 先に書いたように、上位陣はほぼ計算通り。その他諸々含めて、別に出来が悪いとは思わない。実際結果が出るかどうかは完全に別問題だ。現時点での満足度は低くない…はずなんだけど、やられちゃった感があるのもまた事実。な、何故だ。何故オレにこんな攻撃を。どう考えても他の奴を先に攻撃すべきでしょ(笑)。
 
 何がいけなかったのか。もちろんリスト作りそのもの。そんなのはわかっている。しかしだ。「ココにケンカ売られる可能性は低い」ってトコロから出発してる以上、どれだけ考えても似たり寄ったり。そのわずかな差が重要だったと言えばそれまでだけど…いや、他の点にも問題がありそうだ。
 
 まず考えられるのは、情報収集不足。「どの辺を狙っているのか」色んな意味で掴み切れてなかった。まあ、これは相手を褒めるべきかも。もう1つは…認めたくないのか認めない方がいいのかよくわからんけど、「私の神通力」が失せたってことか。普段から色んな意味で周囲を「威嚇」しまくり、「ナメてもらっちゃ困るよ!」ってトコロを見せてきたはずなんだけど、どうも足らなかったようだ(苦笑)。
 
 つーわけで、とにかく盛大に威嚇しまくることにした。今からじゃ遅いって?そりゃあ今年はね。けど、来年以降ってものがある。ナメられていいことなんてねえ!色んな意味での「心理的負担」を背負ってもらうしかない。だからこそこーやって長々と愚痴ってきたのだ。ハナで笑われるだろうけど、それでいい。どんな意味でも良いから、相手の心に「やったことの痕跡」を残すのだ。
 
 そうすりゃ、「無知からくる無邪気」で私の狩り場を荒らされる心配はなくなる。私が思うに、これが一番始末に負えない。ベストは「恐れて回避してくれる」だけど、ソレを望むのは無茶だ。ならば、「覚悟を持って荒らしに来る」って状態にした方がいい。そうすりゃあ痕跡を隠すのが難しくなるはずなので。たとえそれが「ウケ狙い」とか「ギャアギャア騒ぎまくるF男見たさ」って動機であってもだ!
 
 うー、愚痴っても愚痴っても愚痴り足らない。悪いのは100%自分なので、余計愚痴が止まらない。この憂さを晴らす手は1つだな。キングジョージでオレのドラ1が向こうのドラ1を負かす。これだ。私にとって「世界一リベンジって言葉が似合う競馬場」アスコットで、モンジュー一族ともども直接打ち破る。これでしょ。これしかない。なにせ向こうのドラ1は、オブライエン厩舎所属のKingmambo産駒。他にドコで対決しろと?ふ、また1つアスコットに行く理由が増えちまったか。無理・無茶・無駄なんて言葉は却下である!アスコットで待ってますよ、橋口調教師!(追伸:森調教師でも可。ドラ4は「そのための」要員だ)

7月10日2007/07/11 01:22

 諸般の事情により、更新がえらく滞った。いかんね。反省してます。これでも大ネタ仕掛けようとして全ボツ…とか、色々あったんだよ。
 
 本日の話題は、土日の福島旅行について。単純に旅行記をお届けするのではなく、多少違った視点からお届けしようかと。でも、一応は競馬の色ってことで。
 
 毎年の恒例行事である福島旅行。この旅は極めてイー加減である。今回の参加者は10人だけど、「フル参戦」したのは私と幹事の2人だけ。10人全員揃った「行事」は1つも無し。とりあえず「参加者同士なのに顔合わせてない」ってケースが出なくて良かったねってなもんだ。協調性に欠けるというか何というか…
 
 具体的に行程を整理するとこうなる。フル参戦とは「土曜に競馬して、宿に泊まって、日曜も競馬して、最後に飲んで帰る」である。そのうち、土曜に福島競馬場に出没したのは2人。この後4人が宿で合流して夕食。夕食後にさらに1人合流。けど、宿での朝食前に1人脱落。日曜の競馬場で3人が合流し、競馬が終わるとまた1人脱落。しかし、朝脱落した1人を再度加えて飲み会。結構複雑だなあ。ま、これがいつものことなんだけどね。
 
 何でこうなるのか?個別に見てゆくと、仕事だの何だのが絡む。まあ良くある話だ。しかしまあ、諸悪の根源?は、全員が全員「とにかく参加できる範囲で参加すればOK」って方針で一致してることでしょ。普通の旅行にありがちな団体行動なんて、幹事も含めて誰1人期待してない。私もたまに幹事やるから間違いない。
 
 ただまあ、これはこれで悪いことではないと思う。それどころか、私はコレこそが「貴族的な」旅行だと思うんだけどな。ただし、セレブではない。諸般の事情から約1名はセレブってことになっているけど、他は「どこがセレブじゃ!」って集団だからなあ。私も含めて。ただまあ、これまた約1名を除き、全員が全員「貴族」なのは確か。カネはないけど「優雅な」生活を送りまくっている。あくまで私の定義によればだが。
 
 確かに、協調性はカケラもない。だって、今回はそーゆーメンバーの集まりだもの。しかし、忠誠心?はやたら高い。みんな「何だかよくわからん」苦労をしてまでも参加してるからなあ。「メシの時間に間に合わないとわかっていながら宿に泊まりに来る」「始発に乗って各駅停車で東京から福島に来る」「仕事終わって宿に泊まり、早起きしてまた仕事に行き、その後飲み会に参加する」という、何かしらエネルギーの使い方を間違っていそうなことしてまで参加してる人がいるわけで。コレに比べれば、(やや寝坊気味に)平和にフル参戦してる私なんて「気合い足らないよ!」と言われても仕方ない(苦笑)。
 
 何でみんなソコまでして参加するのかって?大幹部(一応私も含まれるらしい)の人望ってことになるのかなあ。単に「類が友を呼んでる」だけって話はあるんだけど。はっきり言って、今回の参加者は全員揃って「ヘンな方向への努力」をやらせたら天下一品。そもそもこの旅行、「投稿コーナーの常連オフ会」なる謎のものを、母体となる投稿コーナーが消え去った今もひたすら続けているだけ。この時点で立派なアホウである。
 
 こんな旅行の幹事は大変だろうって?まあね。慣れないとワケわかんないと思う。けど、慣れれば何の問題もない。「フル参戦」の内容と大まかな時間割は不変なので、放置しておいても皆が勝手に「自分の都合に合わせた参加予定」を申告してくる。後は宿を予約して交渉するだけだ。当日はイベントごとに「この場にいるはずのメンバー」を把握してさえいればいい。協調性には欠けるかもしれないけど、放置しておいても自主的に行動できる連中ばかりなので、テキトーに管理してれば何とかなるからね。
 
 団体での旅行って言うと、もうちょっと協調性のある行動が基本でしょ。それが悪いとは言わない。効率良く行動しようと思ったら、その方が手っ取り早いからね。けど、こういう旅行もアリではないかなあ。特に、「いい年した貴族連中」は。「多少の効率を犠牲にしても余裕を追い求める」のが優雅ってモノでないかい?我々のそれを「余裕」と言うかどうかは別にして。
 
 まあ、「この領域」に至るのは簡単ではない。我々も10年近く(推定値)この行事を繰り返し、やっと行き着いたのだから。でもまあ、「開発する」のは大変でも、「真似をする」のは多少楽なはず。皆様もこういう領域を目指してみてはいかが。ただし、10年もの永きにわたり、ずーっと「優雅であり続ける」のは、人間としてどうかという話はあるんだけど。そろそろ誰か「平民落ち」しろよな。私以外の(苦笑)。

7月17日2007/07/18 00:31

 諸般の事情により、更新滞りまくり。何でこうなるかなあ。色々あるってのは確かなんだけど。特に昨日は…土日の「旅行記」を書こうとして、色々いじくったあげく総ボツだものなあ。元々ありゃしない文才とやらが消え失せたか?
 
 その土日だけど、「優雅」(F男定義での話)に仙台旅行。優雅であったし楽しかったんだけど、「これだけは語っておかねば!」って部分に乏しい。ある意味フツーの旅行と変わらないからなあ。確かに、ニッカのウイスキー工場は面白かった。牛タン美味かった。けど、それだけじゃ小学生の日記レベル。+αを語らねば…と思ってスベりまくり、結果総ボツ。いかんねえ。
 
 何でそうなったのか?うーん、やはり「私にしか語れないこと」に乏しかったからかなあ。一応そーゆーことを追求してるトコロだからねえ。その意味では、偶然発見した「仙台のジュンク堂にはマンガ雑誌が置いてない」って事実の方が語り甲斐がある気がするんだけど…これは別の流れで取り上げるべきでしょ。
 
 つーわけで、本日もココまで。これ以上は、何書いてもツマラなくなりそうなんで。いかんねえ。ま、色々あるってコトにしておいて欲しい。うん。

7月18日2007/07/19 02:12

 気合いを入れて水曜更新。色々辛いんだけど、そんな時に戦えるのが漢ってものでしょ。「普段からそうしろ」と言われても困るけど。
 
 土日の旅行はゲーマー同士。当然、話題の中心はゲーム。諸般の事情により一般公開したくない話題(平たく言えば悪口。悪意は薄いけど、誤解されかねない。)も混じっているので、直接は触れられない。しかしまあ、その時感じたことなどをぼんやりと述べてみようかと。
 
 シミュレイションゲームはドマイナーな趣味であるとされている。それゆえ、時々「これでいいのか」って意見が出され、対策なるものが提唱されることがある。その結果がロクなものじゃないのは確かだけどね。未だマイナーなんだから。
 
 何でロクなものじゃないのか?コレに答えるのは難しい。私も一応は「初心者育成」なるものを考えているんだけど、ホントに「一応」に過ぎない。力入れてるワケじゃない。それだからイカンのだ、ってのは理屈としてわかるけど、どうも実感が伴ってない。深く分析するとネガティブな意見ばかり出てきそうだから封印するけど、みんな似たようなモノだと思われる。
 
 ただまあ、折に触れて「初心者育成を!」って意見が出るのは、悪いコトじゃないのでは。業界全体の刺激になるからね。マイナーな趣味ってのは、どうしてもムラ社会化しやすい。「仲間内の理屈」だけで物事を語りがちになる。これはどう考えても不健全だ。初心者ってのは「これから内部に引きずり込もうとしてる、外部の人間」だから、初心者対策ってのは自動的に「外部の人間」に思いをはせることになる。それだけでも重要な意味があるのでは。そう考えれば、たとえ初心者を1人も獲得できなかったとしても、無意味ってワケではないと思われる。
 
 とはいえ、やはり「初心者獲得」して業界を再び盛り上げたい…って気持ちがあるのも確か。どーすりゃいいんでしょうねえ。その答えは私が聞きたいくらいだけど、まあ私なりに小賢しい?知恵を絞ってみようか。
 
 何故シミュレイションゲームはマイナーなのか。これについては、色々語られてきた。ルールが難しい、拘束時間が長い、「ビギナーズラック無き勝負事」なので「負け続ける日々」に耐える必要がある、その昔はRPGに、今はPC・コンシューマー・トレカゲーム・ドイツゲームに人を奪われている…他にも山ほど理由を考えることが出来る。正直、メジャーになる日は永遠に来ないと思うね。
 
 ただ、我々が求めているのは「メジャー」ではない。今現在の「1年経つごとに平均年齢が1近く上昇する」という状態から脱却すればいいのだ。そう考えると、前述の理由は実は説得力がない。「それでも」ハマる馬鹿は少数ながらもいるはずだ。そうでなければ、皆がこの趣味を始めた理由がなくなる。私はある意味「突き抜けた馬鹿」かもしれないけど、それでも今の若い世代に「同程度の馬鹿」がいても不思議はない。ないんじゃないかな。いや…確かに相当なモノなんだけどさ…
 
 そうやって考えてゆくと、一番致命的なのは「きっかけがない」ってことに尽きるような。そもそも存在すら知られてないのでは、好きになるもへったくれもない。たとえバッシングの対象であっても、世間に知られていた方がまだ初心者獲得の可能性がある。「初心者に優しいゲーム」とか「中堅ゲーマーの意識改革」といったお題目にも価値があると思うけど、実際「初心者獲得効果」なるものを考えた場合、TV・メジャーな雑誌・映画などで取り上げてもらった方が百万倍効くでしょ。たとえネガティブな方向でも。
 
 ただまあ、そんなことをやってもらおうと思ったら、普通はカネがかかる。当たり前だ。この業界ドマイナーだから、そんなカネはどこにもない。はい残念…で片付けるのが普通。私も普段はそうする。けど、それじゃ面白くない。それに、こーゆーものは必ずしも「カネかけなきゃ駄目」とは限らない。何らかのよくわからん理由により、向こうの方から「使わせてくれ」って言ってくることがありうる世界だ。そのための知恵を本気で絞ってみる価値があるんじゃないかなあ。
 
 そりゃね、全国ネットのTV(おそらく一番効く)に取り上げてもらおうと思ったら、私辺りが小池百合子防衛担当大臣でも襲撃し、「ゲームと現実を混同した馬鹿」として報道される…ってことぐらいしか思いつかない(苦笑)。いくら業界のためとはいえ、自他含めて誰かにそんなことやってくれと言いたくはないよね。けど、もう少しささやかなことでいいのなら、何かしら手が打てるかも知れない。
 
 たとえば。八方手を尽くして「ゲームをやってる(やってた)有名人」を探してみる。一般人でも知ってるようなレベルがベストだけど、この際「知る人ぞ知る」でもいい。探せばそれなりにいそうなものだけど。そうすりゃあ、工夫次第で「その人を知ってる奴」にシミュレイションゲームの存在を知らしめることが出来る。その意味でのベストはボストン・レッドソックスのエースであるカート・シリング(実はゲーム会社社長でもある)が何らかの理由で来日した際、「オフに日本のゲーマーと勝負するんだ。楽しみだね。」とでも発言してもらうことなんだろうけど。
 
 あるいは。TVドラマ・映画・小説・マンガなどにゲームを登場させる。単なる小道具として。「電車男」のヲタク趣味は「一般人には理解不能なモノ」として登場していたワケであって、ある意味ではシミュレイションゲームであっても良かったってことになる。もちろんアレは「ヲタク趣味だから…」って部分が大いにあったことは認めるけど、似たようなことは可能じゃないか?ちなみに、平均的シミュレイションゲーマーは「電車男」がハダシで逃げ出す程度にブッ飛んでると思われるので、キャラ立ちは十分だ(笑)。もちろんやり方次第ではあるし、それが可能な才能を持った奴をどーやって見つけてそーゆーモノを書かせるのか…ってトコロが引っかかるワケだけど。
 
 こんなことを書くと、「そんなバクチ的な手法より、もっと地道でマトモな手法で…」って意見が出てきそうだ。うん、その通り(笑)。しょせんバクチ打ちの発想だから、仕方ないでしょ。ただ、バクチってのはある意味「積み重ね」でもある。回数重ねた場合、全敗する方がむしろ珍しいことになるのだ。そう考えた場合、バクチ的手法を数重ねる意味はある気がするんだけど。
 
 まあ、これはあくまで私の個人意見。業界全体としてそーゆーものを追求してゆくべきとは思わない。賛同者がそれなりにいりゃあ話は別かも知れないけど、おそらくそんなことはなさそうだ。少なくともマトモに考える価値はないでしょ。ただまあ、こーゆー意見もある種「刺激」になるんじゃないかなと。そこからマトモかつ効き目のある意見が産まれれば、私の意見も無駄ではなくなる。そうなる可能性は低いけど、ゼロと「ゼロに近い」は大きな違いじゃないかな。
 
 私は業界の重鎮でも何でもないので、かなーり無責任にアホなこと語っても影響は小さい。いや、実は「マトモなことを語らない」ことに意義があるような気がする。だってここは「ゲーマーだけが読む」ものじゃないから。よって、「ゲーマーしか読まないマトモなこと」ではなく、「ゲーマー以外も読むアホなこと」を書く必然性があるんだよね。それが「身内の論理で話さない」ってことであり、ひいては初心者獲得に繋がる考え方なのかもしれない。とはいえ、ここもしょせん「内輪向けのブログ」に過ぎない気もするんだけど。
 
 とまあ、効きそうにもない「初心者獲得対策」を語ってみたんだけど…当初の想像以上に役に立たない意見に終始しちゃったなあ(笑)。ま、世の中なんてそんなもの。今まで失敗し続けてきてることだから、今更私ごときが軽く知恵絞った程度でいい意見が出るはずがない。第一、実現可能性が極めて低すぎる。大切なのは実行・実現だってのに。一番大事なのはソレじゃないかなあ。それを考えると、ここはやはり小池百合子大臣襲撃しとくか?(おい)

7月23日2007/07/24 02:15

 スランプだってのにネタが来る。で、まとまり悪くて更新不能。いかんねえ。ま、もうちょっと肩の力抜けば良さそうなモノだけど。
 
 本日のネタは、早くも?コミケ絡み。とはいえ、フツーのネタじゃない。コミケって時点でフツーのネタじゃない…って意見は無視させてもらう。
 
 毎年夏は気楽に参加できる。東京大賞典も被らないし、カレンダーの季節でもない。APBAやビッグ☆プロ野球のカード(野球ゲーム。シーズンの成績を元に選手カードが作られる)を入手する必要もない。それこそ、欲望の赴くまま便せんの吟味が出来るわけだ。
 
 しかしだなあ。今年はかなーりブンムクレ状態。毎回毎回本を買ってるサークルさんが、前回に引き続いて落選したようなのだ。痛いなんてものじゃない。ココの本は、コミケ以外じゃ絶対入手できないからだ。
 
 サークルの名称は、「中山グランプリ」さん。夏は宝塚記念・冬は有馬記念のファン投票結果を、1票に至るまで克明に記した本を売っておられる。単にそれだけ。だけど、わかる人にはその価値がわかる。
 
 私のような一般人がこんなものを入手できるのは、この世でコミケだけである。中山グランプリさんが「コミケにしか出ない」と公言している以上、他に手はない。あるわきゃない。少なくとも私は知らない。なのにコミケ落選とは、どーゆーことよ。
 
 私に言わせれば、コミケってのは「ココでしか入手できないモノ」を買うための場である。最近は同人誌市場なるものが確立した結果、いわゆるフツーのヲタク層が好むようなシロモノは「別の即売会」だの「同人誌売ってる本屋(秋葉原などに山ほどある)」だのヤフオクなどで入手できるようになった。けど、そうじゃないんだよ。私がコミケで「求めている同人誌」ってのは、本当にコミケでしか入手できないモノばかり。そーゆーものが山ほどあるから足を洗えないんだよ。ブツブツ…
 
 特に中山グランプリさんには思い入れが深い。ここは私が「一手間かけて育てた」サークルでもあるので。とにかく毎回立ち寄り、必ず新刊を買う。ただ買うだけじゃなくて、「これからも頑張ってください、次回も楽しみにしています!」と声をかける。そんなささやかな応援をずーっと続けてきたのだ。そうすることにより、少しでも「また出すぞ!」って意欲かき立ててもらうため。
 
 もちろん、私の応援なんてささやかなもの。別に私が応援しなくても、ずっと活動し続けたと思う。そうでなくては困るんだけど。けど、世の中それだけじゃないでしょ?同人誌即売会で同人誌売っていて、「客との交流はウザい」なんて奴は…山ほどいるような(苦笑)。けど、同人誌作家と客の関係である以上、他に何もやりようがないし、不要でしょ。
 
 マイナーな同人誌ってのは、「自分がちゃんと買わないと、なくなりかねない」モノである。だってそうでしょうが。大変申し訳ないけど、私が注目するような同人誌なんて売り上げはたかが知れてる。諸経費を考えればおそらく大赤字。「帳尻は合ってます」なんてところでさえ、本を作るための当人の人件費抜きの数字に決まっている。税務署に目を付けられるようなトコロもあるけど、そんなのはごくごく一部だ。
 
 にもかかわらず、何で同人誌を出すのか?単純に言えば、「そんなのは承知の上で出したいと思うから」である。これ自体は良くある話。この業界に首を突っ込んでそれなりになる私に言わせれば、「良くある話」で終わりにしていい。問題はそこじゃない。そーゆー気持ちをどこまで続けられるか。コッチの方が巨大な問題である。
 
 人間は弱いもの。気持ちなんてあっさり移り変わる。単発でいいのなら「一時の気の迷いで突っ走ってみました」ってな感じで何でも出来ちゃう。けど、継続するのは大変だと思う。諸般の事情があるとはいえ私は今同人誌を出せていないわけだから、その難しさはある程度わかる。
 
 そういう気持ちの変化に対し、外野は基本的に無力だ。世の中なんてそんなものでしょ。けど、わずかかもしれないけど「続けてもらうよう」力になることは出来る。単に毎回新刊を買い、「頑張ってください」と声をかけるだけ。コトによるとマイナスになるかもしれないけど、他に何が出来るわけでもないし、むしろすべきじゃない。それが同人誌作家と読者の関係ってモノじゃないかねえ。
 
 中山グランプリさんは、私の中では「素晴らしい存在」である。世間が何と言おうと、そんなことは問題じゃない。オレのために頑張って欲しい。そりゃ単なるワガママだって?その通り。多いに認める。でも…赤の他人が、他に何を言えと。私に出来るのは、私の無責任なワガママが、できれば中山グランプリさんの「行きたい方向」と一致して欲しいと願い、そのために自分に出来ることをするだけ。直接的に相手の利益になることをしているだけに、海外で日本馬を応援するより健全ではないかね?
 
 まあ、細かい理屈はどうでもいい。私はすごーく楽しみにしていたので、落選はとてーも残念だ。こんなところでこんな愚痴を述べたところで何の役にも立たないけど、他に出来ることはありゃしない。後はただ、「次は受かるぞ!」という強い気持ちを持って冬に臨んでくれることを祈るのみ。そんなことは祈るまでもなく成し遂げてくれると思う(それだけ気合い入ってるサークルのハズだ)けど、それでも祈ります。他に出来るコトなんてありゃしないのだから。
 
 まあ、別に中山グランプリさんのためだけにコミケに行ってるワケじゃないので、やはり何かと忙しいんだけどね。私はやるべきコト多いから。浮気性ってのはこーゆーことなのかねえ(笑)。

7月30日2007/07/31 02:54

 また1週間ぶりの更新。今月は更新率低いなあ。正直、目が疲れる仕事の真っ最中なので、体力的にちとキビシーのよ。暑いのは問題ないんだけどね。
 
 土日に更新できなかった理由を書いても良いんだけど、ソレは後回し。本日は(一応)温存していたネタとして、「PS3はドコが悪かったのか?」を語ろうかと。何度も語っているような気がするけど、それだけの価値がある話題でしょ。色んな意味で。
 
 初期立ち上げに思いっきり失敗したPS3。現状では任天堂Wiiに抜かれ、世界レベルではXbox360にも負けてるとか。さすがにココまでの惨敗は予想してなかったなあ。凋落するとしても、次の世代からだと思っていたのに。
 
 何でこうなったのか?敗因は明白である。値段が高い。これに尽きる。周囲にいる「PS3を買いそうな奴」に片っ端から「どーすんの?」と聞きまくった結論がコレ。みーんなコレを理由に現状購入していない。ゲームにかける情熱や経済状態に色々差があるのに。
 
 ただ、単純に「値段が高い」だけで片付けるのは意味がない。世の中にはもっと高いモノがいくらでもあり、それを喜んで買ってる奴がいる。単品では及ばなくても、数ヶ月のスパンで考えれば「PS3買えちゃうほど」金を使っているなんて良くある話。単純に言って、PCの代用になるんなら買って損はないでしょ。マトモなVista搭載PCを導入しようと思ったら、あれ以上のカネが出て行くんだし。
 
 PS3の性能は高い。あの性能ならあの値段はバーゲン品。これは認めてもいい。けど、これはカタログスペックの話。大抵の消費者にとって大事なのは「その性能を使って何が出来るのか」だ。それを考えたら…
 
 なにせ、現状ではゲーム機としても苦しいモノがある。ソフト揃ってないから。おまけにPS2との互換性も「案外低い」って報道が出たし。他の機能に至っては「だからどーした」でしょ。その気になればPCの代用品として使える…って説があるんだけど、そこまでやるために必要なハードルは低くない。BD再生機能はスゴいと思うけど、ハイビジョン映像が一般化してるとは言い難い現状では、有り難みがわかりにくい…ってのが私の意見。SACD再生能力が高い?それを実感できるのは、最低でもPS3と同額のアンプ&スピーカー(はっきり言おう。両者合わせてあの程度の値段なら、安物である)を持っている奴の話。そんな奴は少数派だ。
 
 実のところ、PS3が「高い」と言われる理由は、何もかも中途半端だからではないかと思う。AV機器として考えるなら、録画機能がない。SACDプレーヤーとしては、余計な機能付きすぎ(「電波雑音源になるから」と嫌われる)である。PCの代用品として使う(Windows系はともかく、LinuxってOSが動くらしい)には、「対応ソフト」不足って問題が…結果として「何でも出来るけど、何も出来ない」ものに仕上がっているのではないかと。
 
 何でそうなったのか?いやもう、マーケティングが甘いからでしょ。確かに、こういう先端技術製品は、「消費者が欲しがっているモノは何か」を調べるだけでは駄目である。むしろ「お前らに必要なモノはコレだ!」と提示してゆくことが必要なんじゃないかな。これは単に「市場の動向」とやらを分析してるだけじゃわからない。「今まで誰も考えなかったモノ」を世に出そうってんだから、当たり前だ。
 
 しかし…こういうモノを出すのは、並大抵のコトじゃない。1つ間違うとハズす危険性があるんだから。SCEは今回どうもコレをやらかした。理解されない高性能に意味はない。そこのところを勘違いしたんじゃないかなあ。「次世代ゲーム機って付加価値があれば、みんな黙って買ってくれるさ」って甘えがあった気がして仕方ないね。
 
 とまあ、立ち上げに大失敗したPS3。このまま負け組に転落するのだろうか?うーん、さすがにそれは何とも言い難い。潜在需要はありそうなので、やり方を間違えなければ盛り返してくることは考えられる。ただ…色んな意味で前途多難だとは思うけどね。
 
 今現在「PS3は高い」と言ってる人間は、実は潜在的には「そのうちPS3を買うかも知れない奴」である。少なくとも私は「そーゆー奴」を選んで話を聞いている。そんな奴は、とりあえず現状では「Wiiを買ったからいい」とか、「XBox360でいいじゃん」などとは言ってない。単に「PS3は高い」と言ってるだけだ。これはつまり、「値段が安くなれば買ってもいい」と思っている層ではないかと推測される。
 
 PS3は負けるはずがない。私は発売前にそう書いた。今でもその考えが大きく間違っているとは思わない。普通なら負けるはずがないし、今も負けたわけではないと思う。いらん機能付けて値段高いのは事実だけど、潜在需要は多いはずなのだ。しかし、高すぎるので売れてない。ということは、みーんな「そのうち値下げする」と思って買い控えてるだけなのかもしれない。
 
 というか、この図式は誰でもわかることだと思われる。とにかく高い。売れ行きが心配になるほど高い。実際売れてない。このままってワケにはいかないので、いずれ値下げに踏み込むしかない。しかも、「新機能付けてお値段そのまま」って路線ではなく、文字通りの値下げに。他の選択肢があるわけない。それは誰もが知ってることなので、今の時点では買う必要が薄い。買うのは値下げしてからでOK…そう思っている奴は多いんじゃないかなあ。
 
 ただ、SCEとしては「わかっていてもなかなかできない」コトだと思う。PS3は「カタログスペックだけ考えたら大バーゲン品」なのだ。ということは、大胆な値下げを行うとなれば、何かしら機能削減に踏み込む必要が高そうだ。それはつまり、削減対象となる機能の開発者に向かって「お前のやってきたことは無駄だった」と宣言するようなモノ。何も悪くないのに「責任取れ」って言うようなモノだ。SCEはこんなことできるかなあ。
 
 その昔大日本帝国陸軍とやらは、中国大陸で好き勝手やらかしたあげく米国を怒らせ、「手を引かないとマズい」ってトコロに追い込まれた。後から考えれば、この時点で兵を引いて大人しくしていれば米国と戦争なんてしなくて良かったはず。しかし、現場は「ココで引いたら、戦死した同僚に申し訳が立たない!」って理屈で突っ張り続けた。結果どうなったのかはあえて言うまい。SCEが抱えてる問題と似たような気がするのは、多分私だけだとは思うけど。
 
 PS3の場合、値下げして買い控えている層が買ってくれるのと、我慢しきれずにWiiやXbox360に流れるのと、どっちが早いか…ってのが勝負の分かれ目と思われる。「待っていればそのうち値下げする」って意識が消費者にある以上、値下げ以外の手段で買ってもらうのは難しいと思うんだな。ゲーム開発者側もこの事情は(消費者より詳しく)知っているだけに、足元見てくる可能性は高いし。
 
 正直、私はPS3に大ヘコミされるのは困る。ヲタクだからだ。WiiやXbox360の得意な方向性ってのは、正直私の趣味じゃない。そういうハードがもてはやされるのは困るのだ。似たような考えの奴はそれなりにいると思うぞ。別にコンシューマーゲーム業界の「居心地」が多少悪くなった程度で大騒ぎすることはないんだけど、それでもできればPS3には復活してもらった方がいい。よって、SCEには「正しい判断」をしてもらうように望みたい。私の意見に従うのが正しいかどうかは別にしてね。