7月23日2007/07/24 02:15

 スランプだってのにネタが来る。で、まとまり悪くて更新不能。いかんねえ。ま、もうちょっと肩の力抜けば良さそうなモノだけど。
 
 本日のネタは、早くも?コミケ絡み。とはいえ、フツーのネタじゃない。コミケって時点でフツーのネタじゃない…って意見は無視させてもらう。
 
 毎年夏は気楽に参加できる。東京大賞典も被らないし、カレンダーの季節でもない。APBAやビッグ☆プロ野球のカード(野球ゲーム。シーズンの成績を元に選手カードが作られる)を入手する必要もない。それこそ、欲望の赴くまま便せんの吟味が出来るわけだ。
 
 しかしだなあ。今年はかなーりブンムクレ状態。毎回毎回本を買ってるサークルさんが、前回に引き続いて落選したようなのだ。痛いなんてものじゃない。ココの本は、コミケ以外じゃ絶対入手できないからだ。
 
 サークルの名称は、「中山グランプリ」さん。夏は宝塚記念・冬は有馬記念のファン投票結果を、1票に至るまで克明に記した本を売っておられる。単にそれだけ。だけど、わかる人にはその価値がわかる。
 
 私のような一般人がこんなものを入手できるのは、この世でコミケだけである。中山グランプリさんが「コミケにしか出ない」と公言している以上、他に手はない。あるわきゃない。少なくとも私は知らない。なのにコミケ落選とは、どーゆーことよ。
 
 私に言わせれば、コミケってのは「ココでしか入手できないモノ」を買うための場である。最近は同人誌市場なるものが確立した結果、いわゆるフツーのヲタク層が好むようなシロモノは「別の即売会」だの「同人誌売ってる本屋(秋葉原などに山ほどある)」だのヤフオクなどで入手できるようになった。けど、そうじゃないんだよ。私がコミケで「求めている同人誌」ってのは、本当にコミケでしか入手できないモノばかり。そーゆーものが山ほどあるから足を洗えないんだよ。ブツブツ…
 
 特に中山グランプリさんには思い入れが深い。ここは私が「一手間かけて育てた」サークルでもあるので。とにかく毎回立ち寄り、必ず新刊を買う。ただ買うだけじゃなくて、「これからも頑張ってください、次回も楽しみにしています!」と声をかける。そんなささやかな応援をずーっと続けてきたのだ。そうすることにより、少しでも「また出すぞ!」って意欲かき立ててもらうため。
 
 もちろん、私の応援なんてささやかなもの。別に私が応援しなくても、ずっと活動し続けたと思う。そうでなくては困るんだけど。けど、世の中それだけじゃないでしょ?同人誌即売会で同人誌売っていて、「客との交流はウザい」なんて奴は…山ほどいるような(苦笑)。けど、同人誌作家と客の関係である以上、他に何もやりようがないし、不要でしょ。
 
 マイナーな同人誌ってのは、「自分がちゃんと買わないと、なくなりかねない」モノである。だってそうでしょうが。大変申し訳ないけど、私が注目するような同人誌なんて売り上げはたかが知れてる。諸経費を考えればおそらく大赤字。「帳尻は合ってます」なんてところでさえ、本を作るための当人の人件費抜きの数字に決まっている。税務署に目を付けられるようなトコロもあるけど、そんなのはごくごく一部だ。
 
 にもかかわらず、何で同人誌を出すのか?単純に言えば、「そんなのは承知の上で出したいと思うから」である。これ自体は良くある話。この業界に首を突っ込んでそれなりになる私に言わせれば、「良くある話」で終わりにしていい。問題はそこじゃない。そーゆー気持ちをどこまで続けられるか。コッチの方が巨大な問題である。
 
 人間は弱いもの。気持ちなんてあっさり移り変わる。単発でいいのなら「一時の気の迷いで突っ走ってみました」ってな感じで何でも出来ちゃう。けど、継続するのは大変だと思う。諸般の事情があるとはいえ私は今同人誌を出せていないわけだから、その難しさはある程度わかる。
 
 そういう気持ちの変化に対し、外野は基本的に無力だ。世の中なんてそんなものでしょ。けど、わずかかもしれないけど「続けてもらうよう」力になることは出来る。単に毎回新刊を買い、「頑張ってください」と声をかけるだけ。コトによるとマイナスになるかもしれないけど、他に何が出来るわけでもないし、むしろすべきじゃない。それが同人誌作家と読者の関係ってモノじゃないかねえ。
 
 中山グランプリさんは、私の中では「素晴らしい存在」である。世間が何と言おうと、そんなことは問題じゃない。オレのために頑張って欲しい。そりゃ単なるワガママだって?その通り。多いに認める。でも…赤の他人が、他に何を言えと。私に出来るのは、私の無責任なワガママが、できれば中山グランプリさんの「行きたい方向」と一致して欲しいと願い、そのために自分に出来ることをするだけ。直接的に相手の利益になることをしているだけに、海外で日本馬を応援するより健全ではないかね?
 
 まあ、細かい理屈はどうでもいい。私はすごーく楽しみにしていたので、落選はとてーも残念だ。こんなところでこんな愚痴を述べたところで何の役にも立たないけど、他に出来ることはありゃしない。後はただ、「次は受かるぞ!」という強い気持ちを持って冬に臨んでくれることを祈るのみ。そんなことは祈るまでもなく成し遂げてくれると思う(それだけ気合い入ってるサークルのハズだ)けど、それでも祈ります。他に出来るコトなんてありゃしないのだから。
 
 まあ、別に中山グランプリさんのためだけにコミケに行ってるワケじゃないので、やはり何かと忙しいんだけどね。私はやるべきコト多いから。浮気性ってのはこーゆーことなのかねえ(笑)。