7月18日 ― 2007/07/19 02:12
気合いを入れて水曜更新。色々辛いんだけど、そんな時に戦えるのが漢ってものでしょ。「普段からそうしろ」と言われても困るけど。
土日の旅行はゲーマー同士。当然、話題の中心はゲーム。諸般の事情により一般公開したくない話題(平たく言えば悪口。悪意は薄いけど、誤解されかねない。)も混じっているので、直接は触れられない。しかしまあ、その時感じたことなどをぼんやりと述べてみようかと。
シミュレイションゲームはドマイナーな趣味であるとされている。それゆえ、時々「これでいいのか」って意見が出され、対策なるものが提唱されることがある。その結果がロクなものじゃないのは確かだけどね。未だマイナーなんだから。
何でロクなものじゃないのか?コレに答えるのは難しい。私も一応は「初心者育成」なるものを考えているんだけど、ホントに「一応」に過ぎない。力入れてるワケじゃない。それだからイカンのだ、ってのは理屈としてわかるけど、どうも実感が伴ってない。深く分析するとネガティブな意見ばかり出てきそうだから封印するけど、みんな似たようなモノだと思われる。
ただまあ、折に触れて「初心者育成を!」って意見が出るのは、悪いコトじゃないのでは。業界全体の刺激になるからね。マイナーな趣味ってのは、どうしてもムラ社会化しやすい。「仲間内の理屈」だけで物事を語りがちになる。これはどう考えても不健全だ。初心者ってのは「これから内部に引きずり込もうとしてる、外部の人間」だから、初心者対策ってのは自動的に「外部の人間」に思いをはせることになる。それだけでも重要な意味があるのでは。そう考えれば、たとえ初心者を1人も獲得できなかったとしても、無意味ってワケではないと思われる。
とはいえ、やはり「初心者獲得」して業界を再び盛り上げたい…って気持ちがあるのも確か。どーすりゃいいんでしょうねえ。その答えは私が聞きたいくらいだけど、まあ私なりに小賢しい?知恵を絞ってみようか。
何故シミュレイションゲームはマイナーなのか。これについては、色々語られてきた。ルールが難しい、拘束時間が長い、「ビギナーズラック無き勝負事」なので「負け続ける日々」に耐える必要がある、その昔はRPGに、今はPC・コンシューマー・トレカゲーム・ドイツゲームに人を奪われている…他にも山ほど理由を考えることが出来る。正直、メジャーになる日は永遠に来ないと思うね。
ただ、我々が求めているのは「メジャー」ではない。今現在の「1年経つごとに平均年齢が1近く上昇する」という状態から脱却すればいいのだ。そう考えると、前述の理由は実は説得力がない。「それでも」ハマる馬鹿は少数ながらもいるはずだ。そうでなければ、皆がこの趣味を始めた理由がなくなる。私はある意味「突き抜けた馬鹿」かもしれないけど、それでも今の若い世代に「同程度の馬鹿」がいても不思議はない。ないんじゃないかな。いや…確かに相当なモノなんだけどさ…
そうやって考えてゆくと、一番致命的なのは「きっかけがない」ってことに尽きるような。そもそも存在すら知られてないのでは、好きになるもへったくれもない。たとえバッシングの対象であっても、世間に知られていた方がまだ初心者獲得の可能性がある。「初心者に優しいゲーム」とか「中堅ゲーマーの意識改革」といったお題目にも価値があると思うけど、実際「初心者獲得効果」なるものを考えた場合、TV・メジャーな雑誌・映画などで取り上げてもらった方が百万倍効くでしょ。たとえネガティブな方向でも。
ただまあ、そんなことをやってもらおうと思ったら、普通はカネがかかる。当たり前だ。この業界ドマイナーだから、そんなカネはどこにもない。はい残念…で片付けるのが普通。私も普段はそうする。けど、それじゃ面白くない。それに、こーゆーものは必ずしも「カネかけなきゃ駄目」とは限らない。何らかのよくわからん理由により、向こうの方から「使わせてくれ」って言ってくることがありうる世界だ。そのための知恵を本気で絞ってみる価値があるんじゃないかなあ。
そりゃね、全国ネットのTV(おそらく一番効く)に取り上げてもらおうと思ったら、私辺りが小池百合子防衛担当大臣でも襲撃し、「ゲームと現実を混同した馬鹿」として報道される…ってことぐらいしか思いつかない(苦笑)。いくら業界のためとはいえ、自他含めて誰かにそんなことやってくれと言いたくはないよね。けど、もう少しささやかなことでいいのなら、何かしら手が打てるかも知れない。
たとえば。八方手を尽くして「ゲームをやってる(やってた)有名人」を探してみる。一般人でも知ってるようなレベルがベストだけど、この際「知る人ぞ知る」でもいい。探せばそれなりにいそうなものだけど。そうすりゃあ、工夫次第で「その人を知ってる奴」にシミュレイションゲームの存在を知らしめることが出来る。その意味でのベストはボストン・レッドソックスのエースであるカート・シリング(実はゲーム会社社長でもある)が何らかの理由で来日した際、「オフに日本のゲーマーと勝負するんだ。楽しみだね。」とでも発言してもらうことなんだろうけど。
あるいは。TVドラマ・映画・小説・マンガなどにゲームを登場させる。単なる小道具として。「電車男」のヲタク趣味は「一般人には理解不能なモノ」として登場していたワケであって、ある意味ではシミュレイションゲームであっても良かったってことになる。もちろんアレは「ヲタク趣味だから…」って部分が大いにあったことは認めるけど、似たようなことは可能じゃないか?ちなみに、平均的シミュレイションゲーマーは「電車男」がハダシで逃げ出す程度にブッ飛んでると思われるので、キャラ立ちは十分だ(笑)。もちろんやり方次第ではあるし、それが可能な才能を持った奴をどーやって見つけてそーゆーモノを書かせるのか…ってトコロが引っかかるワケだけど。
こんなことを書くと、「そんなバクチ的な手法より、もっと地道でマトモな手法で…」って意見が出てきそうだ。うん、その通り(笑)。しょせんバクチ打ちの発想だから、仕方ないでしょ。ただ、バクチってのはある意味「積み重ね」でもある。回数重ねた場合、全敗する方がむしろ珍しいことになるのだ。そう考えた場合、バクチ的手法を数重ねる意味はある気がするんだけど。
まあ、これはあくまで私の個人意見。業界全体としてそーゆーものを追求してゆくべきとは思わない。賛同者がそれなりにいりゃあ話は別かも知れないけど、おそらくそんなことはなさそうだ。少なくともマトモに考える価値はないでしょ。ただまあ、こーゆー意見もある種「刺激」になるんじゃないかなと。そこからマトモかつ効き目のある意見が産まれれば、私の意見も無駄ではなくなる。そうなる可能性は低いけど、ゼロと「ゼロに近い」は大きな違いじゃないかな。
私は業界の重鎮でも何でもないので、かなーり無責任にアホなこと語っても影響は小さい。いや、実は「マトモなことを語らない」ことに意義があるような気がする。だってここは「ゲーマーだけが読む」ものじゃないから。よって、「ゲーマーしか読まないマトモなこと」ではなく、「ゲーマー以外も読むアホなこと」を書く必然性があるんだよね。それが「身内の論理で話さない」ってことであり、ひいては初心者獲得に繋がる考え方なのかもしれない。とはいえ、ここもしょせん「内輪向けのブログ」に過ぎない気もするんだけど。
とまあ、効きそうにもない「初心者獲得対策」を語ってみたんだけど…当初の想像以上に役に立たない意見に終始しちゃったなあ(笑)。ま、世の中なんてそんなもの。今まで失敗し続けてきてることだから、今更私ごときが軽く知恵絞った程度でいい意見が出るはずがない。第一、実現可能性が極めて低すぎる。大切なのは実行・実現だってのに。一番大事なのはソレじゃないかなあ。それを考えると、ここはやはり小池百合子大臣襲撃しとくか?(おい)
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