4月8日2007/04/09 00:46

 本日は土曜の回顧。久々にマルチ「戦国大名」やったので。やはり面白いゲームである。ルールのことは思い出すのもイヤだけど(笑)。
 
 今回プレイしたのは、7人。もう1人欲しかったけど、仕方ない。シナリオにしても良かったんだけど、あえてフリーセットアップで。30城30金10兵力、武将6人中3人って条件とした。ま、比較的「易しい」設定である。これなら序盤伸び悩んでどうこう…ってことはあまりない。
 
 初期配置。私は3番手。越中と上野を押さえられたのを受け、私が選んだ本拠地は播磨。実は後で「ヌルかったのでは」と指摘を受けた。実を言えばそうなんだけど、まあ理由はある。この日のプレイは「軽め」のメンバーであり、いわゆる「名人戦」ではない。滅亡を覚悟の上でガッツリ仕掛ける…ってプレイをするのは、ちょっと抵抗があった。かといって、ただ生存してるだけってのもちょっとイヤ。その辺のバランスを考えた場合、播磨ってのは悪い国じゃないからね。大和でも良かったんだけど、あそこは「一向一揆滅亡」の可能性が…播磨近辺も高いけど、辺境で生き残れる可能性はコッチの方が高い。
 
 武将の質はヒドかった。6人引いて、全員戦闘能力2以下。威信も3が最高。内政は4が1人いたけど、残りは全部2以下。「今日は駄目だ」ってなところかな。なお、事情は最後までさほど変化せず。悪い流れを掴んでる自覚があったとはいえ、もう少し何とかならんものかね。「しばらく悪運続き」って天啓かも。ブツブツ…
 
 他のプレイヤーは、位置をイメージしやすいよう「史実でその辺にいた大名家」で示そう。7人の内訳は、東から上杉・北条・朝倉・織田・三好・宇喜多(私)・毛利。東側にもう1人欲しいところだけど、武田(っぽい位置)は苦しいよね。
 
 波乱はゲーム序盤から。下総・上総の中立勢力が、何故か上杉に味方する。里見家登場か?ただ、上杉もコレを利して一気に…ってほどは国内平定が進まない(ある意味当然)。火種を残すよりは、カネか領土保障と引き替えに城を撤去するのも手だったとは思う。しかし、上杉は突っ張る。
 
 中盤、上杉は痛恨の「大名死亡」。部下の裏切りで越後を失う。これで東のパワーバランスが崩れる。実は、こうなると東のプレイヤーが有利なんだよね。このゲーム、勝とうと思ったら東国をやる方がいい。国1つ辺りの国力が大きいので、動き始めるとあっという間に大国が出来上がるのだ。その代わり滅亡させられやすいんだけど。本当を言えば国の分割やら国力を見直すべきなんだけど、今更そんな改善を述べても仕方ない。
 
 これにより大国化したのは、北条。朝倉は国内平定に手間取っていたので、越後をかすめ取っただけ。これに対し北条は南関東の完全制圧及び東海進出を確実なものとしていた。それに対して残る国がどう動くか…って盛り上がりを見せていたんだけど、結論から言えば織田が北条に臣従してゲーム終了。レポートする立場としては「ちょっとショボい」終わり方となった。
 
 こうなった理由は、まあプレイ時間である。ド派手な「最終抗争」仕掛けるには、時間足らなかったからねえ。あと、「名人戦」じゃなかったって影響もあるでしょ。「とりあえずは顔合わせ」みたいな意味合いを含んでいたので、気合いMaxってワケにはなかなか…
 
 私?正直国力はヘコんだ。後で取り返す目処はあったんだけど、その前にゲームエンドだったからねえ。1位の北条を直接叩けない以上、突っ張るよりは金を温存した方が役に立つし。個人的には可もなく不可もなく、ってプレイかな。地味にツキがなかった以上、無理仕掛けする価値がなかった。
 
 戦国大名は運の要素が大きい以上、「じっくり待って、流れが来たら勝負する」ってのが基本となる。そこであえて強引に仕掛けて…って選択肢もあるけど、この日は流れが来てないどころか、細かいながらも逆流だったからなあ。実は仕掛けるタイミングはあったけど、結局は息切れしたと思われる。外交の裏付けも資金の蓄積もないのに、ただ「チャンスである」で仕掛けて押し切れるような国情じゃなかった。気分次第ではやっても良かったけど。
 
 ただまあ、1点だけ「気合いを入れて」考えた局面がある。三好・毛利の承諾(消極的だけど)が得られ、織田が対北条を考えて余裕無しと判断したので、山城に「目立たない規模で」侵攻をかけたところ、織田と同盟中の北条が妨害に来たのだ。最初、意図がよくわからなかった。「大儀」による勝ち逃げ狙いか?でも、それにはまだ早いはず…
 
 ここで突っ張っても良かった。野戦で排除してしまえば、包囲が成立しなくなっても調略で部分支配は確保できる。ただ、ここで突っ張りすぎると、「織田の目が北条に向き、金を使い果たした時点で織田侵攻をかける」って西側の同意が注目されすぎる…コレを嫌って本格侵攻しなかったぐらいなんだから。ここは大人しく引くことにした。
 
 問題はその後の調略フェイズ。北条が自分のものにするのかと思ったら、織田がカネ置いている。ありゃ何だ?私の支配を防ぐための援助金?それとも北条から割譲許可もらってる?この辺の意図とその後の展開を考えるのに、ちょっと時間を使った。
 
 実を言えば、山城の支配自体はどーでもいい。仮に獲られたとしても、最後に獲り返せばいい話だ。問題は2つ。北条に支配させるべきか、織田に支配させるべきか。北条は本気なのか、ブラフなのか。
 
 私の順番は「織田の後・北条の前」という、ビミョーな順番だった。織田の金を推理すれば山城は確保できるかも知れないし、北条が金をつぎ込めば失う。ただ、あえて突っ張って北条に金使わせるのも有力な手。有利不利がどうこうと言うより、「面白い状況」なんで深く考えてみました。
 
 状況を整理するとこうなる。山城にあるのは、中立5城、北条の5城+兵1+戦闘力3の武将、織田の金。私の手元には20金。この金を全部使った場合、部分支配が取れるかどうかはビミョー。ただ、何もしなければ北条の支配。妨害するだけだったら5金程度が効率がよい。さて、皆さんだったらどうします?
 
 結論から言えば、「状況先送りのため何もしない」という、最もヌルい手を打ちました。ここで突っ張らなくても、後の外交交渉で北条の意図は見抜けると踏んだので。フタを開けてみると、織田が置いたのは6金。山城の支配は織田のものに。なるほどねえ。
 
 この結論を受けて、北条をつついて意思確認。最初から山城を織田に渡すつもりだったのか、織田が「あそこはうちの支配ってコトにして下さいよ」と突っ張った結果なのか、確認しておいた方が楽なので。そこで「話が違うじゃないですか。天子様を護衛したいって言うから、アナタに譲ったんですよ!」と抗議してみた。当然北条は「いや、これでいい」と突っ張るけど、その口ぶりからは「予定の行動」っぽい。ふ~ん。
 
 コレを受けて、私の外交方針は決まった。北条がどう考えてるかは知らないけど、織田はいずれ北条叩きに出る。1位になろうと思ったらそうするしかない。これは朝倉も協力・援助・黙認のいずれかとなり、北条の味方はしない。少なくともそうなるようコッチから交渉する。そうなると、下手に突っ張って織田を苦しめるより、しばらく頭を下げて大人しくしておき、北条が弱り切ったところで「織田、デカくなりすぎ」という「織田が悪い」って方向で外交すれば、少なくとも失った土地は帰ってきそう。
 
 難点は、これをやると毛利がこっちに向けて動き出すこと。これはある程度仕方ない。できればコレを口実に三好の協力を得たいところだ…なんて考えていたところ、ゲームエンドになった。実を言えば、ゲームはこの意図に近い感じで動いていた。北条がついに上杉を滅亡させるべく「最終戦争」を開始し、「金が足りない」と織田に泣きついてきたのがゲームエンドの直接的な契機なのだから。
 
 織田に対し、我々が吹き込んだのは1つ。ここで北条に金を渡すようでは、ゲームは終わったも同然。いずれ北条が勝つ。だから、そんな半端な真似はイケナイ。時間が時間なので、突っ張って最終決戦に持ち込むか、臣従してゲームを終わらせろと。結果は「そろそろ飲みに行くか」で北条勝利となった。
 
 この結論、実は北条も不満はあると思う。すっきり勝った気がしないと思うので。「勝ったのは北条ではなく、酒である」と言われても不思議ないのでは(苦笑)。ただまあ、マルチでは良くある話だ。ガチンコでやろうと思ったら、プレイヤーの温度を上げることから開始しないとイケナイからね。今回の準備期間だと、それは難しいでしょ。
 
 善し悪しについては色々意見があるような気もするけど、まずは「楽しかったので良しとする」ってところでないかい?昨今の事情を考えると、マルチは立ち上げるのが難しい。その場その場の楽しさを追求するだけでなく、色んな意味で「場の育成」ってものも考えないと。その昔はこの辺を考えないプレイによって、解散に追い込まれたサークルもあるって噂があるぐらいなんだから。
 
 とはいえ、私がヘコんだのは事実。これはいかんねえ。次はもっと頑張らないと…というより、競馬シーズンなのにツキの流れも体調も悪い方がムカつく。本日は腰痛悪化により外出控えてPATで馬券買ってるし…おまけに取りガミですよ。あーあ、お払いでもしてもらった方がいいのかな?