10月15日 ― 2005/10/16 00:57
ヲタクネタ。水島新司先生の「野球狂の詩」&「ドカベン」連動企画について。先週からやってるんだけど、あまりに衝撃が大きかったのでやっと採り上げる気になった。
連動企画とはどーゆーことか?週刊モーニングと週刊少年チャンピオンを両方読めばわかる。同じ試合を主役交代しただけで掲載してるのだ。なんというか…こんなことやっていいんだろーか。
モーニング側でやってるのは「野球狂の詩」。セリーグを征したメッツ(今は本拠地北海道)が、日本シリーズ戦ってます。チャンピオン側の「ドカベン」では、パリーグ制覇したスーパースターズ(山田太郎以下が所属)が日本シリーズ戦ってます。相手はわかるでしょ。ドカベン山田VS岩田鉄五郎だ。うーむ。
何でこんなコトが可能なのか?そりゃもう、水島新司大先生だから。ドコの編集者が大先生に逆らえると?現役漫画家では問答無用のビッグネームだからねえ。編集側がこんな企画を思いつくワケがない。出版社からして違うんだから。どっからどう見ても大先生から出た企画でしょ。
今までも「別作品のキャラが出てくる」マンガってのはあった。ただし、端役としてなら。フツーは作品ごとに世界観からして違うので、登場させようがない。「よく似た別人」が出てくるものは数多いけど、あくまで別人止まり。続編でもないのに、真正面から過去キャラ持ってきた作品となると…ぱっと思いつくのは、たがみよしひさの「なあばすぶれいくだうん」だなあ。「戦士(フェダーイン)」「軽井沢シンドローム」「我が名は狼」「依頼人から一言」のキャラが堂々と出てきた。まあ、これはギャグ色強めの作品だからできたコトだとは思う。
現役作品でこの手の連動ぶちかましたのは、CLAMPの「ツバサ」&「XXXホリック」かね。「ツバサ」自体、かなりのキャラが過去作品からの使い回しだったりする(そこが笑える)んだけど、それとは別に多少の連動性があった。ただ、ホントにどーでもいい程度。実は深い深い連動性があるのかも知れないけど、今のところそういう方向には進んでない。ちなみに出版社は一緒だ。
確かに、「ドカベン」と「野球狂の詩」は連動性があった。当初の「ドカベン」時代から「メッツ入団希望」うんぬんって話があったはずだし、「大甲子園」では鉄五郎と五利監督がちょろっと顔見せてる。だからまあ、お互いに試合するのはわからなくもない。けどねえ、2誌で同時連載ってのはどうなのよ。
両誌を読んでる私にしてみれば、これはある意味扱いに困る。どっちから読むのか、大いに考えちゃうからだ。片方読むと、当たり前だけど試合展開がわかる。同じ事やってんだから。同じ漫画を読み返すのとあんまり変わらないんだよね。多少時間置いて読むってんならともかく、そーゆーわけにいかない事情ってモノ(まとめて昼に立ち読みしてるから)があるので…
とはいえ、一度目を通してみる価値はあると思う。前代未聞の試みだから。ただ、試合に決着が付くまで両方読む価値があるかと言えば…私はそうするつもりだけど、他人にオススメはできないかも。毎週連続して読むのは、ちょっとだけキビシイと思う。私はヤングジャンプとヤングサンデー(両方とも毎週木曜発売)も読んでる(苦笑)ので、読む順番工夫すればいい。けど、そんな馬鹿は少数派でしょ。
「ドカベン」「野球狂の詩」は、両方とも名作だと思う。それだけに「夢の対決」だってのは大いに認めるところだ。ただし、こーゆー形式で読むとは思っても見なかった。私は「いくら何でも同じ発売日の雑誌でやるとは」と思うけど、まあこの辺は人によって意見が異なる所じゃないかな。同じ発売日だからこそ出来たって話もありそうだし。理屈はともかく、目を通す価値があるんじゃないかな。
ところで…ドコをどう考えても、どっちかが勝ってどっちかが負けなきゃいけないんだよね。まさか日本シリーズで「引き分け」はないだろ。で、どっちが勝つんだ?
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