10月6日2005/10/06 22:50

 結果はとっくの昔に知っていたけど、今日まで映像を見てなかった先週日曜の凱旋門賞。感想は「馬は強い。でも騎手はねえ…」ってところですね。
 
 凱旋門賞ってのは、欧州で最も権威あるレースの1つ。舞台は仏国ロンシャン競馬場。距離2400。もちろん注目度は世界規模。ちなみに日本馬はその昔エルコンドルパサーが2着しただけで、勝ったことはない。一度でいいから観に行きたいレースの1つだね。
 
 凱旋門賞は観たこと無いけど、ロンシャン競馬場は観たことある。パリ近郊の森の中にある、あきれるほどドデカい競馬場で、2400でも1周しない。直線はやたら長くてかなり平坦。けど3コーナー過ぎに山が控えている。馬場はかなり柔らかめ。おまけにこの季節のパリは雨が多く、馬場が乾いていた例が少ない。とにかくタフなコースである。
 
 勝ったのは3歳馬ハリケーンラン。凱旋門勝馬モンジューの産駒。親子制覇ってワケだね。モンジューはやたら評判が高く、早くも「サドラーズウェルズ(モンジューの親父で大種牡馬)の後継筆頭」などという声がある。JCに来日したときはコロっと負けやがったけど、基本的には強い馬。私はKGV&QEII世Cで「強い姿」を拝ませてもらった。
 
 馬はいい。強いと思う。けど、褒められないのは鞍上のファロン。道中もスゴいし、直線では内に閉じこめられるという大技を繰り出してくれた。オーナーが「向こう正面では負けたかと思った」というコメント出したそうだけど、それもわかる。私の周囲じゃ「知名度の割にヘ○クソ」って評判があるんだけど、あれじゃ当然だな。
 
 本日は映像を堪能したわけだけど、馬券師の性として「とにかくまず結果を知りたい!」ってのがある。勝ったのは何か、配当はいくらか…ってな情報は、とにかくレース直後に知りたいもの。日本じゃ実況やりゃしねえので、頼るべきはサイトだ。私もそれで情報仕入れました。
 
 ここでちょっと詳しい人は、主宰のフランスギャロだの、英国の競馬情報誌レーシングポストだののサイトを参照する。けど、これは甘い。とりあえず「何が勝ったか」だけ知りたいんなら、香港ジョッキークラブのサイトが早い。何で香港?そりゃあ馬券売ってるから。先週の日曜は地元のレースに加え、日本のスプリンターズSと凱旋門賞の馬券売ってたのだ。
 
 香港ジョッキークラブの情報は滅茶苦茶早い。日本時間で日曜深夜12:30出走だったんだけど、12:40にはもう結果が掲載されていた。これで独自集計してるオッズの計算まで済ませてあるってんだから、仕事早いよね。未確認だけど、下手するとスプリンターズSもJRAの公式サイトより早く結果掲示したかも。競馬関連サイトなんて内外に腐るほどあるけど、あえて世界一のサイトを選ぶとしたらここだと思うな。
 
 ちなみに凱旋門賞2着はウエスターナー。鞍上は魔神ペリエ。正直言ってノーマークでした。つまりだねえ。私が間違って「凱旋門賞の馬券買いたい!」と仏国だの香港だのに出掛けてしまった場合、「魔神いーかげんにしろぉ~!」と吼えていたことになるわけだな。うーむ、相変わらずの相性の悪さ。今から年末の来日が怖くて仕方がない(苦笑)。
 
 以前は凱旋門賞上位組がJCに来日…ってローテーションもさかんだったけど、今じゃ香港との招致合戦に負けて、ちっとも来日しない。まあ日本競馬界の世界的地位なんてそんなもんだ。10年ほど前、私は「いつか香港競馬が日本競馬に追いつく!」という無茶苦茶な予言を吐いたことがあるけど、なんか現実に追いつかれてる…どころか、追い抜かれちゃった気がする。いいのか日本競馬。どうなるJRA…ってことで本日は締めておきましょう。