10月28日2005/10/29 02:41

 予告通り競馬ネタ。ここらで出しておかないと、傷んじゃうネタだからね。今週末のことはさておいて(どーせ週明けはこのネタだ)、先週を振り返ります。
 
 先週のネタと言えば、ディープインパクト三冠。単勝100円元返しですかぁ。読みが甘かったというか何というか…個人的見解ではサイレントウイットネス様よりも危なかったと思うんだけど、コレかよ。配当気にしない記念馬券組がいる分、元返しの危険性が高いこと忘れてた。
 
 先週はもう1つ重要な話がある。土曜の府中で三連単1,800万というスゴい馬券が登場したことだ。こりゃすごい。私は原則として三連単は買わない主義なので「他人事」なんだけど、それでも感心したことは事実。
 
 この2つ、被害?を別にして考えれば、どっちも競馬界のビッグニュースである。ただし、フツーは次元が違う話題として扱われるので、この2つを比べてどうこうって話はしない。しかし、某大手新聞はコラムであえてそれにチャレンジしやがった。
 
 その内容はどんなものかといえば、「単勝100円のディープインパクトは記憶されるけど、三連単1,800万の馬は記憶されない」ってもの。そりゃそーだ。当然のことと言える。けど、こーゆーことをさらっと語ってしまうところを見ると、こいつ競馬の何たるかがよくわかってなさそーだ。そう思う。
 
 私が思うに、普通大万馬券を出した馬というのは記憶されない。数字だけが一人歩きするからね。それは大いに認めよう。でも、それは馬券師にとって「ちょっぴり悔しいこと」だと思う。勝った馬を記憶してないってコトは、「カスリもしなかった」のとイコールだからね。
 
 競馬は記憶のスポーツである。他の誰が何と言おうと、「この馬は買う価値がある!」と感じたら馬券を買う。その根拠となるのは、大抵の場合何らかの記憶だ。だから、普通馬券師は役に立ちそうな記憶を残す。何でもかんでも覚えてるってのは無理だとしても、「この馬は強かった。次も買おう」とか、「こんな感じのレースだと穴が開きやすい」とかいった情報を記憶している。
 
 にもかかわらず「勝った馬は記憶してない」というのは、要は「ロクに検討すらしてない、あっさり斬った」馬が勝った時だ。こんな時は確かに記憶できない。けど、世の中には「検討してた、注目してた」奴がいるのだ。そうでなきゃ的中馬券が出るわけない。全員払い戻し(特配という)扱いになる。はっきり言えば、記憶できない奴は記憶できた奴に負けてるわけだ。
 
 競馬ってのは、単に「勝つ馬を予言する」ものじゃない。配当ってのが大切だ。そして配当ってのは人気がないほど高い。つまり、「他人と同じ考えばかりしてる」ってのはさほど偉くない。独自のヒネリを入れ、他人と違ったモノを見る。コレが偉いわけだ。ディープインパクト自体は偉大かも知れないけど、単勝買ってた奴はちっとも偉くない。
 
 大万馬券を出した馬を覚えてる奴ってのは、何も的中させた奴だけとは限らない。カスっただけ…という哀しい奴もいるはずだ。これはトラウマになる。下手すりゃ生涯の傷だ。この私にもそーゆー記憶はあります。「テンジンショウグン生涯最高の出来」を見抜いていながら馬券買ってなかった時のことは、忘れたいのに忘れられませんよ。トホホ…
 
 今回の穴馬券に関しても、1着ゼンノエキスプレス・2着カネスベネフィットについてはともかく、3着のケイアイカールトンに関しては言いたいことがある。松山厩舎の馬だからね。藤田テメー何考えていやがんだ。人気の馬沈んでるんだからオメーが勝たなきゃ駄目だろが!私が競馬場にいたら、猛烈にヤジってただろう。私は情け容赦なく罵声を浴びせるからね。
 
 こういう高額配当の話を聞くと、やはり競馬は「好きな馬から買う」べきだと思う。「惚れたはれたで馬券買うのは素人」なんて格言もあるけど、それでもやっぱり惚れた馬から買うべきだと思う。だって、惚れてるのに斬り飛ばして、それで今回みたいな配当出されたら発狂モノだもの。テンジンショウグンが大万馬券出したとき、私はショックでマジにおかしくなりかけた。あんな思いをするぐらいなら、まだ「買って来なかった」方がマシだと思うなあ。
 
 というわけで、ここで無謀な予告。この秋、JCか有馬記念のどちらかで、私はディープインパクトに逆らうでしょう。スゴい馬だとは思うけど、惚れた馬じゃないもの。じゃあ何を買うのかと言われても困る(ゼンノロブロイじゃないのは確実)けど、なんかそうやりそうな自分がいるんだよね。ま、それが競馬ってモノだ…で片付けて本当にいいのかぁ?