5月5日2010/05/06 00:41

 連休も終わりかぁ…明日以降はかったるいけど、頑張らないとね。またすぐ土日がやってくるわけで。
 
 本日の話題は、「POGの資料」について。どの資料が役立つか…って話ではない。もう少し観念的な話になる。「POG」って言葉でググって引っかかったからと訪問された方、多分用ナシですからご注意下さい。
 
 毎年この時期になると、POG関連の資料がどわ~っと出回る。「競馬関連書籍の中で、唯一売れ筋」なる話があるからなあ。もちろん、私もいくつか入手する予定。ただ、この現象は良く考えると「ちょっとヘン」な現象でもある。今回はその辺を考察してみたい。
 
 この現象のドコがヘンなのか?考えても見て欲しい、ネット情報が山ほど出回っているこのご時世において、「本」が売れているのだ。しかも、思いっきり競合している内容なのに。「ネットに押されて売り上げボロボロ」になってもおかしくないモノだというのに、実際はそうなっていないようだ。何故そうなのかを分析すれば、一部の人間が必死に探している「ネット時代で本を売る方法」が発見できるかも知れない。
 
 とりあえず、私個人の事情から入ろう。私は今現在POGをやっていて、2010~2011年度(来期)も参加する予定だ。にもかかわらず、現時点(GW中)では、「資料」にほとんど触れていない。来週から再来週にかけて発売される「POG本」が出てから、本格的に馬選びに乗り出す予定である。
 
 これは私なりの「事情と読み」がある。今期の成績から痛感したのは、「参加者の中に、早馬情報(使うのが早い馬の情報。ただ使うだけじゃなく、そこで好走できるかどうかも含む)で太刀打ちできない人がいる」のだ。元々このジャンルでは後れを取りまくっていた私だけど、張り合う気が失せるくらいの差を痛感させられたのだ。正直、このジャンルで勝負するのはアホらしい。
 
 早馬情報の活用は、POGにおける重要な要素だ。しかし、コレが必勝法ってワケでもない。事実、「普通の」POG(我々のルールでは単なる1部門に過ぎないけど)では、大物指名してガツンと稼いだ奴(私である。はっはっは)が躍進している。「いつ使うか、その時点での仕上げは」を気にせず、「期間内にデカいところ獲ってくれそうな馬」を指名しに行くのも、1つの手だ。
 
 長打力に頼ったラインナップでは苦しい…って説はあるんだけど、要は「2勝してくれそうな馬」を指名しまくればいいのだ。この世界、長打を打つためには、デカイレースに出走する必要がある。2勝している馬ならその機会が多いので、長打を打つ可能性がある。実際今期の私はソレで成功しているのだ。来期も似たような手で攻めて、何が悪い。
 
 長打狙いはわかった。けど、何故「長打狙い=POG本利用」なのか?そりゃまあ、ネット情報は「早馬情報」が主体になるからだ。ルールにもよるけど、「使い出しが早く、そこで勝てる」馬を指名するのは有利だからね。「昔と違い、使い出しが早いからって早熟で奥のない馬とは限らない」って話もあるし。そういう「ホットで需要の高い情報」に埋もれているモノを見つけるのが狙いなんだから、ネットである必要性は薄い。
 
 私のやろうとしているような指名を意識する場合、ネットより本の方が有利だと思う。「じっくり吟味して検討した」結果が重要だったりするからね。早馬情報って、結局のトコロ「調教過程」という、かな~り「デジタルな」データの割合が大きい。それだけが全てじゃないけどね。でも私の場合、それは気にしても仕方がない。「馬体の出来」だとか「将来性」といった、よりファジーな情報を重視することになる。こういうモノの比較を行うのであれば、「じっくり吟味された」情報の方が有り難い。
 
 ついでに言えば、ネット上で流れる「馬体写真」は、アテにならんと考えた方が良い。理由は単純、「画像が粗い」に決まっているからだ。データとして同じであったとしても、「モニター越しに見ている」ってだけでもう「粗い」と考えて良い。モニターの性能が「限界」になるからね。私に言わせれば雑誌・本掲載の写真だって「粗くて使い物にならない」んだけど、多少はマシだ。この辺が「ネット時代にもかかわらず、本って形の資料が相変わらず求められる」理由なんだろうな。
 
 再び私の話に戻ると、私は「現時点で出ている」雑誌の情報もほとんど見ていない。どうしようか悩んだけど、結局「目の毒だ」と入手しないことにした。「中途半端ではないか」と感じたのが、その理由だ。速報性が求められない情報、つまり「目利きが吟味・加工した末に出てくることに価値がある情報」の場合、「寝かせた」時間は長い方が良い。雑誌よりも本の方が、性質上熟成期間が多少長めだからね。そこを活かした指名にしたい以上、あまり惑わされたくなかったのだ。
 
 こうして見ると、いくつかは「私個人の事情」が大きいとはいえ、「ネットが発達した今日でも、本の方が優勢な情報」ってモノが存在していることがわかる。長い目で見たらこれらもネットに取って代わられるのかもしれないけれど、技術的ハードルやらビジネスモデルやらも関わっている以上、そうなるのはかなり先の話でしょ。本とネットの関係については色々語られているけれど、現状においては「特性を利用した棲み分け」は可能だってコトだね。
 
 ネットと従来型マスコミの関係については色々言われているけれど、中には「狭い視野から語られた極論」があったりするのは事実。一時的な流行に流されたり、時代を考えない「従来のやり方」にしがみついたりするのではなく、真の意味で「これからのあり方」を考えてゆく必要は、単なる消費者である我々にもあるんじゃないかな。POGという「情報戦」を戦っている人間の1人としては、そう思いますね。
 
 ちなみに今年の指名については…やっぱりディープインパクト産駒は無視しにくいよなあ。あれだけ「いい繁殖牝馬」割り当てられちゃうとなあ。割食っている種牡馬も相当多そうだから、その辺も含めて指名していかないとイケナイ。ドラフト当日まで、色々悩むコトになりそうだ。ブツブツブツ…

コメント

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