5月25日2010/05/26 00:28

 日本代表・岡田監督、あんたねえ…この際、戦術だの人選だのについては何も言いませんよ。けど、この期に及んで「進退伺」って何?もし「本当にオレが監督でいいのか」と疑問に感じたというのなら、進退伺じゃなくて「辞任宣言」でしょ。「それはちょっと」と思うのなら、堂々とふんぞり返っているべき。器の小さい指揮官ってのは困るよねえ…
 
 本日の話題は、私にとっては懐かしの「ヒトラー電撃戦」の話。日曜に久々に対戦したので。やっぱりこのゲームは「良くできている」と思うな。
 
 土曜に休日出勤があるかも…ってんで「自粛」しようと思っていた、Middle-Earth東京支部例会。しかし、Azathoth殿が「ヒト電」をプレイ希望に挙げていたので、予定変更して参加。1日で終わるようなゲームじゃないけれど、それでもプレイする価値はあるからね。少なくとも私にとっては。
 
 このゲームの対人プレイは…久々だなあ。ソロでさえ、コマンド誌に掲載した作戦研究記事が終了してから、やってない。当然忘れまくっていたけど、自分で書いた記事読み返して色々思い出す。正直、「ホントに役に立つのかコレ?」と思いつつ(苦笑)。
 
 対戦相手のAzathoth殿は最初連合軍側を希望なさっていたけれど、私は独軍を推奨しておいた。「ヒト電」に限らずWW2モノの戦略級ゲームをプレイする場合、「初プレイ」ならば独軍の方が無難だからね。連合国側は「1つ間違うと全てが吹っ飛ぶ」危険があるのに対し、独軍側は「多少間違ったところで、ゲームが崩壊したりはしない」のフツーだから。その結果、私が連合国側となった。
 
 Azathoth殿もまた「私の記事」を読んでいたようだ。ポーランドの攻め方とか、ソ・フィン戦争の進行も「「想定の範囲内」だったようだし。この2つの「しょーもない戦場」の戦い方がわかっていれば、後はその応用だ…という「私の主張」が正しいのかどうか、ちょっと気になった(苦笑)。
 
 しか~し、Azathoth殿は対仏戦でつまづいてしまい、本来3~4ターンで終わらせたいこの戦いを、1年(8ターン)近くかけてしまう。これはダイス目がふるわなかったこともあるけれど、冬&泥濘という「悪天候ターン」の影響を少し甘く見つもっていたことが「主要因」だと思う。「もう少し細かく書いておくべきだった」と、ちょっと反省。この時点で独軍は燃料を浪費し、部隊生産に悪影響が出ていた。
 
 ただ、その後は手堅くスカンジナビア~バルカンを片付け、何とか「史実通りの時期に」バルバロッサ作戦を開始。ただ、部隊数はかなり少ない。「これで世界は息を呑むのか?」と不安に思うほど。なにせこちらは「後方に部隊積み上げて待ち受けてる」からなあ…って、攻められているのはオレじゃないのか(笑)。
 
 ところがだ。この進撃は案外うまくいった。理由は簡単。赤軍の補給不足。つーか、この「部隊の壁」をどう動かせと!流石にある程度攻撃されて部隊がすり減るので、後方から補充を送り込む必要がある。それだけでかなり補給が必要なのだ。攻められているのが「補給拠点からちょっと遠い」南方都市群(ハリコフ・スタリノ付近)なので、穴埋めは決して楽じゃない。私が「赤軍基本防衛線」と名付けた、致命的な場所を攻められているワケじゃないので余裕はあるんだけど、それでも「独軍の進撃をガッチリ受け止める」ほどじゃない。
 
 そんなこんなで42年に突入した辺りで「プレイ終了」としたんだけど、何と言うか…私が思った以上に「史実っぽい」流れに落ち着いた。そりゃあ赤軍の守りに余裕はあるし、あれで米軍が本格始動すれば「おそらく連合軍の勝ち」だったと思われる。でも、それは「ゲームが壊れてしまう」ってレベルの話じゃない。「ちょっと上手く戦えなかったので、これじゃヒトラー越えは難しいよね」ってなレベルだ。粘りまくった仏軍・静かだった北アフリカという「史実と異なる部分」もあったけど、それでも「このゲームはこーゆー流れが基本」ってモノは感じ取れたんじゃないかなあ。
 
 今回のプレイがこういう流れになって、私は正直嬉しかった。とりあえず「あの研究記事を参照しつつ戦えば、キチンとそれらしい流れになる」ってことが、ある程度は証明されたんじゃないか?おまけに今回、一応は「独軍がスカンジナビア・バルカンで手を抜くとどんな危険が生じるのか」って片鱗は示せた気がするし。特にバルカンで。無理してサロニカに持って行ったゴミのような英軍が、ベオグラードまでノンストップで進撃できそうになったからなあ。すぐに奪回可能だったろうけど、ルーマニア降伏・軍消滅はシャレにならん。
 
 また、自分の研究である程度わかっていたことだけど、赤軍が「基本防衛戦」より前を守るのがかな~り苦しいってコトが再確認できたのも、嬉しい。側面は基本防衛戦を守る部隊に保護されているはずの南方都市群でさえ、守るのは楽じゃなかった。あれで独ソ国境付近を全力で守ろうなんて考えたら、多分いずれ大崩壊する。私の提唱した「最初から基本防衛戦に籠もれ」がベストとまでは言わないけど、ミンスク・キエフを全力で守ろうとするのは無謀もいいところ…ってのは当たっていたんじゃないだろうか。
 
 もちろん、「ああすりゃ良かった、こう書けば良かった」って反省も結構ある。対仏戦の戦術面についてはもう少し詳しく書いておくべきだった気がするし、英国のプレイ方針に至っては「ちょっと研究が甘かったかも」と後悔した。ただ、Azathoth殿のプレイングを見て、「オレの記事も多少は役に立ったのかな」と感じたことは事実だ。
 
 「ヒト電」はそう気軽にプレイできるゲームじゃないので、最近はあまり「プレイした」って報告を聞かない。でも、あれはあれで良い味出しているゲームだと思うけどな。何より、「ルールブックやカードがそう要求しているから」じゃなく、「システムの自然な流れがそう要求しているから」って理由で「史実っぽい流れになりやすい」ってだけで良くできていると思う。「何でも出来ちゃいそうに見える」だけにかえってとっつきにくい気はするけど、そこは一応私の研究記事で「何に注意して戦略を練ればよいのか」解説してあるわけで。
 
 あのゲームは当初「マップのミス」「ルールブックのちょっとした不備」といった不幸により、必ずしも良い評判を得たワケじゃないことを考えれば、とりあえず今回Azathoth殿が「プレイする気になった」「ある程度の形に持ち込めた」ってだけでも、私が苦労して原稿書いた甲斐があったのかな。それを確認できたのは、やはり嬉しいですよ。
 
 ただまあ、あれ以降「本格的な作戦研究記事」」のような真面目な原稿に着手できてないのは…「即売会レポート」だって立派な記事?ではあるんだけどさあ。少し考えないとイカンよなあ…とか言いつつ、今週末は即売会レポートのための取材がある。とりあえずはコチラも頑張らないと。よりによって日本ダービーとバッティングだけどな!ブツブツブツ…