9月8日2008/09/08 22:47

 先週土曜に、都市対抗野球を観に行ってきました。つーわけで、本日はその感想をお届けしましょう。
 
 何故都市対抗を?芝尾殿に誘われたからである。お互い「好きな球団」が真っ向から対立する存在(私は燕であちらはベイ)なので、お互い冷静に野球観戦しようと思ったらコッチの方が適切だって話があったので。
 
 それに、私は最近「レベルの低い勝負」に対する好奇心が強まっている。上手下手をキチンと論じようと思ったら、上から下まで色々な勝負を見るべきだろうって気がするんだよね。これは当たり前の話だけど、実際色々観戦してみると色々な発見があって楽しい。正直、これを実感させてくれたってだけで香港サッカー界には感謝したい(苦笑)。
 
 馬券を買って(ハズしたけど)向かうは東京ドーム。まずは昼にやっていた松下電器(大阪門真市代表)と熊本ゴールデンラークス(熊本市代表)の試合を観戦しました。席はバルコニー席。内野は応援団で埋まっていたし。外野で良かったって話はあるけど、ちょっとは良い席で見ようって話になったので。なお、この試合は「普通なら絶対入りたいと思わない側で見よう」と、1塁側に陣取りました。
 
 1塁側は熊本。正直、応援がショボい…地元が遠いし、相手が大企業だからそう感じたのかもしれないけど。応援曲のパターンは少ないし、応援団長の指揮も「もうちょっと…」と感じちゃいましたね。まあ、比較対象がプロ野球になるので、仕方ないのかもしれないけど。ただ、私の記憶が正しければ大学の応援団ってもっと上手かったような…って、当たり前かそれは。
 
 試合は投手戦模様。本塁打2本で先行した熊本だけど、野球見てると松下の方が上手いような気がした。これはいつか捕まえる…と思っていたところ、案の定8回に逆転喰らってそのまま。別に熊本を応援する義理はないけど、あまり気分は良くありませんな。
 
 つーわけで?夕方の試合も観ることに。今度は横浜代表日本ENEOSと千葉代表JFE東日本。先ほどと違い、準々決勝である。「トーナメント戦では一番面白い」と言われる戦いですね。今度は芝尾殿の地元の関係から、横浜代表のいる3塁側へ。
 
 日本ENEOSと言えば、私も知ってる社会人野球の名門。プロフィールに掲載された「出身のプロ野球選手」には、結構豪華な名前が並びます。それだけに応援には期待したんだけど…つーか、JFE東日本の応援がすごすぎ。人数が多かったから。ま、ドームで野球見るなら「ごく見慣れた光景」だけどね。ただ、「普段の習慣」から、さっきより少し応援に力入ったかな。
 
 試合はこれまた投手戦。ただ、押しているのはJFE。ENEOSもランナー出すけど、四球中心でなんか点取れるニオイに乏しい。それに対しJFEは惜しいトコロで点を逃している印象があり、「これはまた応援してる側が負け?」と思わされた。
 
 7回にJFEは1死満塁の大チャンス。ENEOSに大量点のニオイは感じられなかったので、正直キツい局面。ここでENEOSはたまらずエース投入。「メジャー行きか?」という噂さえある田澤投手だ。先々を考えたら休ませたかったんだろうけど、トーナメントでそんなことは言ってられない。評判が高いだけあって、ここをピシャリと抑えた。その裏ついにENEOSが1点先制、そのまま押し切った。
 
 2試合観た感想としては、「高校生よりは野球上手いけど、プロに比べるとまだまだ」かなあ。投球直前の野手の動き(TVじゃわかりにくい)なんかを見ていると、やはりプロ野球の方が連携取れていてレベル高い気がする。ただ、「一部のレベルの高い選手以外、なっちゃいねえ」ってほどじゃない。このレベルで活躍した選手がプロで即戦力扱いされるのも、わかる気がする。たった2試合観ただけだけど、学習したことは多かったと思っています。
 
 あとは応援かな。ある意味では社会人野球ならではの面白さがあるからね。ただ、「応援を目当て」にするなら、大学野球の方がいいかも。私の知る限りでは、連中は「青春賭けて」応援しているからねえ。社会人の場合、気合いは認めるけど、ワザというか技術面ではやや劣るような。特に、打者交代に応援が付いて行けず、前の打者の応援続けてる場合が何度かあったのは気になった。チームが若い(創設3年目だとか)熊本はともかく、名門日本ENEOSでもあったからなあ。それを考えると、プロ野球の応援団ってレベル高いんだね。普段意識しないけど、改めてそれを感じさせてもらった。野球の応援に鳴り物が必要かどうかはともかく、「あれも立派な日本文化だ」と主張する価値はあるんじゃないかな。
 
 なお、「応援の華」チアガールに関しては、相当なレベルじゃないかと思われる。ただ、ありゃあ「チームへの愛」があるのではなく、カネ出してプロ・セミプロのネーチャン雇っているからでは?それを否定するワケではないけど、そういう存在を語るのは「私の守備範囲外」じゃないかと。私に候補生も含めた「タレント」を語る資格はないからねえ。コスプレイヤーならまだしも(苦笑)。
 
 なんか細かいことばかり書いてきたような気がするけど、こういう「細かい点」を味わえるのが、ライブの良さ。「何事も生観戦」を唱える私としては、むしろこういう点を多くの人に味わってもらいたいと思う。難しいコトじゃない、球場に足を運んで真剣に観察すれば、誰にでもわかる「面白さ」だと思う。
 
 しかし…「冷静に野球見た」のは、かなり久々だって気がする。野球なんて、ドコをどう考えても冷静に観るモノじゃないからなあ。今回冷静に野球観て、逆に改めて「イレ込んで野球観る魅力」を感じた気がします。つーわけで、気合い入れて赤ヘルとドラをブチ破ってシリーズ出場を期待したいですね!気迫で何とかせんかい!!