10月20日 仮復帰2008/10/21 00:10

 相変わらずPCの調子は悪い。その他諸々の「不調」は今も続いている。ただまあ、流石にそろそろ復帰しないとな…ってんで復帰しました。
 
 まずはPC不調について。これが諸悪の根源だからして。最初のきっかけはウイルスバスター2009である。こいつを導入したのが、悪夢の始まりだった…
 
 とはいえ、実はこのソフト自体に罪はない…と思う、一応。導入当初はマトモに動いていた。ここで「じゃあ、ついでに…」と、新機能である「システムチューナー」に手を出したのが間違いだった。「不味いコトが起きても、復帰できる」とあったので、試しに使ってみたのだけど…
 
 結果は最悪。とにかく遅くなった。なんか、「メモリ不足です」って感じを受けるタイプの速度低下である。あーあ、やっちまったか…とは思ったけど、この時点ではまだ事態の深刻さに気がついてない。復旧できるはずだったので。この後の流れは想像できるでしょ。はい、システムを以前のモノに復旧しても、遅くなりました。
 
 この速度低下、とにかくイライラするタイプである。特に、IME(日本語変換ソフト。ちなみにATOK使用)を使っている時、たまに固まったかと思うほど遅くなる。これじゃどーしよーもない…ってんで、色々設定見直したり、一部ソフトを再インストールしたりしていた。
 
 しかし、症状はヒドくなる一方…というより、どうも短時間で起動・再起動を繰り返した結果、ハードもおかしくなったらしい。最後はブラックアウト(画面真っ黒)までしやがった。
 
 正直言って、普通なら片っ端から部品買い換えたと思う。ただ…今のマシンは、正直旧世代規格。流用可能なパーツがほとんどないのよね…かといって、新PC導入すると「OSはVistaかXPか」って問題が出てくる。費用だって馬鹿にならない。多少意地になって修復を試みました。部品全部バラして、組み直しを試みること数度。幸い、ハード面の問題はこれで解決しました。とはいえ、この時点でえらく時間を食ったのだけど。なお、ソフト面の不調は今も続いている。単に「遅いことに慣れる」という、哀しい習慣を身につけただけ。
 
 ちなみに、今もって何が悪いのかサッパリわからない。一番理解不能なのは、負荷がかかりそうな局面ではむしろ問題が出ないトコロだ。なにしろ、ベンチマークソフト(お遊びレベルのモノしか入れてないけど)の数字はほとんど落ちてない。そのくせ、体感処理はガクっと落ちるのだ。特に痛いのは、やはりIMEの不調だな。今までのようにサクサク変換してくれないのは、かなり痛い。
 
 更新が滞った理由は、これだけではない。結構深刻な体調不良が重なった。これまた今現在も完治したワケじゃない。だいぶマシになったけどね。病気ではない。分類から言えば、外傷になるんだろうな。アゴと耳をおかしくしちゃったのだ。
 
 原因は不明だけど、寝違えの可能性が高い。右のアゴの付け根からこめかみにかけて痛みが走り、かみ合わせが悪くなり、ついでに左耳が難聴に陥った。以前似たような症状を経験したことがあるので、「アゴ絡みだな」と見当が付いたけど、普通は何が起きたのか、理解に苦しむかも。
 
 難聴の原因がアゴ?いやね、難聴にも色々種類があると思うけど、私の場合は「耳と鼻を繋いでる管が開きっぱなし」になったようだ。音が聞こえないと言うより、自分の呼吸音などが邪魔して音を聞き取れない…ってな感じ。食事中にはもの噛んでいる音が大きく聞こえる。単に音が聞こえないだけでも大打撃だけど、耳に何かが詰まっているような感覚がして、すごーく不快である。どうやらアゴの関節のどこかがオカシくなった結果、耳にも悪影響が出たようだ。「耳にある骨は、元々アゴの骨の一部が進化したモノ」なんだそうだけど、それを実感させられるとは…
 
 この症状、不快なだけで実害は少ない。左耳だけが難聴、しかも小さいながらも一応音は聞こえるので、日常生活に与える直接的打撃は軽かった。不幸中の幸いとして、目眩とかは起こさなかったし。けど、問題はモーレツな不快感。何であれ、「音を聴く」って行為が全部不快になった。ついでに言うと、考え事も駄目。耳の不快感のおかげで、すぐにイライラしてくる。つーわけで、「PCの前に座って、音楽聴きながら考え事をする」ことができなくなったのだ。
 
 以前アゴを強打して似たような症状に陥った時、治療法は「時間」だけ。医者に診せて「そのうち治るから、我慢してるのが一番」って言われちゃったからねえ。これは嘘じゃなかった。今回も、「何をどうしても症状に変化無し」→「耳の辺りを強く押すと一時的に治る」→「何もしなくても時々治る」→「おおむね問題なし」って状態を経て治っていった。ただし、ゆっくりとね。今はほとんど問題ないけど、まだアゴの痛みは若干残っているし、時々耳が詰まった感じがする。
 
 PCは動作不良、おまけに難聴絡みでPCの前に座るのが苦痛…ときたので、もう更新どころじゃなかったです。おかげで精神的にもだいぶ鬱だったし。そこでまあ、調子が戻るまでは休むしかないかなと。今でも本調子にはほど遠いんだけど、とりあえずはリハビリってことで仮復帰してみました。
 
 なお、本格的復帰はもう少し先になるでしょう。PC不調は続いているし、体調も回復途上、おまけに相当カンが鈍っているし…つーわけで、関係各位にはまだ迷惑かけると思いますが、ご容赦下さいませ。

10月23日 仮復帰2008/10/24 01:50

 相変わらずアゴと耳に違和感がある。一時期に比べればかなりマシになったんだけど、今でも1~2時間に1度くらいの頻度で、鈍い痛みや耳が詰まったような違和感が襲ってくる。完治はだいぶ先になりそうだ。
 
 リハビリ期間中ってコトで、軽く文具ネタでいこう。最近(と言ってもここ数ヶ月かけての話)、シャープペンシル(以下シャーペン)を数種類買ってみたので。
 
 普通の人なら、「あっそ」で終わりかもね。でもまあ、私にしてみれば結構大きな事件である。フツーの人で言えば、「愛用している煙草の銘柄変える」のと同程度の「珍現象」かも。
 
 ただまあ、結論は出ている。結局今まで使っていたモノが一番でした。色々良い点があったんだけど、どれも総合点では及ばず。やはり私にとっては、ぺんてるのグラフペンシル0.5mm(型番PG5-AD)が最高です。
 
 とはいえ、試験運用してみた他のシャーペンにも、良い点はあったと思う。単なる駄目出しは可哀想?なので、いくつか紹介してみたい。
 
 まずはゼブラのニュースパイラル。人間工学に基づいた、長時間握っても疲れないグリップを採用している。この手の商品は以前から気になっていたんだけど、実際に試してみたくなって購入しました。確かに、力を入れなくても握れるような感じがする。疲労軽減効果はあるんじゃないかなあ。「書きすぎで腱鞘炎が気になる…」って人には良いかも。けど、私はそこまで疲労軽減効果は必要ない。むしろ、持ち心地が軽すぎて違和感を感じることが気になった。それと、これまた感覚的な問題だけど「細かい字を書きにくそう」な気もする。ある程度大きい文字を大量に書く(たとえば、原稿用紙使って長編小説を書くとか)場合には重宝しそうだけど、そういう場合にはPC使っちゃうからなあ。
 
 OHTOってメーカーの、スーパープロメカ/プロメカも試験導入された。機能的なウリはガイドパイプ(先端の芯が出るところ)を格納可能なところ。スーパーの方は芯送り出し調整機能(1回ノックした時にどれだけ芯が出るかを調整できる)がある。これは重いって欠点が気になった。書いていて疲れるホドじゃなさそうだけど、ちょっと気になるかな。特に重いのはスーパーの方。これはハッキリと「気になる」レベルで重い。プロメカの方はそれほどでもないけど、最後は気になっちゃった。定規使って長い直線を引く場合にはむしろこの重さが便利って気もするけど、問われているのは「F男の考える総合能力」ですから。
 
 三菱鉛筆のPUREMALTとクルトガってのも試してみた。PUREMALTは軸がモルトウイスキー用の樽に使われた木ってだけ。ちなみにウイスキーの香りはしない。見た目が綺麗だけど、私の評価では装飾品であって実用品じゃないなあ。まあ、こういう品を持っているのはいいことだと思う。
 
 クルトガの方は面白いメガニズムを搭載している。芯が少しずつ回るのだ。これにより、線が太くなったり、芯の先端が尖りすぎて引っかかったり潰れたりするのを防ぐんだと。これは面白いと思う。こんなギミックがある割には軽いし。今回試した中では、一番の「乗り換え候補」だったと思う。惜しむらくは、なんかこう「ガタつく」気がして…製図用に慣れちゃったからかなあ。この機能を搭載した製図用シャーペン(そんなものに需要あるのか?)なるものができたら、乗り換えるかもね。
 
 筆記具を何にするかは、つまるところ「相性」だ。「これ!」って品を探すのは、結構大変だと思う。別に気にしなくても困るワケじゃないし。でも、私は一応マニアなので気になるんですよ。未だ「これだ!」って品が見つかってない(正確には、見つかっていたけど製造中止になった)サインペンはともかく、シャーペンは長いこと「試しに買ってみる気すらおきなかった」んだけど、なんか試験運用してみる気になりました。でもまあ、結果は今まで通り。ま、そんなものだよね。
 
 なお、言うまでもないことだけど、私の文具に対する評価は「私が使ってどうこう」なので、一般的評価のことは知りません。皆さんが使ってどう思うかなんて、聞かれても困ります。つーか、そーゆーこと聞くような人間ならば、何使ってもあんまり問題ないでしょ。誰が何言おうとも、最終評価は自分で使って下すってのがマニアだからね。

10月25日 仮復帰2008/10/26 00:59

 こちらがPCと体の不調に悩まされている間に、私の原稿が掲載されたコマンド83号が発売されました。そこで早速ですが、訂正があります。囲み記事「国力の目安」にある、生産カードごとの価値がゴチャゴチャになってしまいました。申し訳ありません。正しくはこうなります。次号に訂正してもらうよう、手配はしました。
 
独限定:28 独総力:36 連合限定:16 連合総力:40 ソ連限定:20 ソ連総力:32
 
 今回はあえて「かなり初歩的なこと」を書いたこともあって、「掲載された!嬉しいな」以上の感想はなかったりする(苦笑)。それよりも次号以降の原稿が…次号の本体部分は「こんな感じ」ってのが決まっていたりするんだけど、まだ図版類をどうしようか、色々考えているので…その次の号の原稿のため、作戦研究もやらなきゃいけないし。振り返っての感想は、全てが掲載されてから出てくるような気がする。今は正直、それどころじゃないです。
 
 そんなワケもあって、付録ゲームはまだユニット切ってもいない。手軽でそこそこ遊べそうなゲームが4つもついているので、お買い得の号だと思うのだけど。古いゲームだしテーマがややマイナー(南北戦争だからねえ)だけど、ゲームとして面白そうなので、プレイしてみる価値はあるのでは。
 
 確かに、ルール簡単な割に初心者向けじゃないでしょ。テーマがマイナーだから。南北戦争ってのは、ゲームの世界ではかなり知られたテーマになるんだけどね。この手のゲームの本場は米国で、米国では有名なテーマですから。日本の戦国時代をテーマにしたゲームが、日本国内では人気がある(世界的にはマイナーなんだろうなあ)のと一緒。でも、ある程度経験を積んで、簡単なゲームであればルールを覚えることがさほど苦にならないプレイヤーなら、多少テーマがマイナーでもプレイしてみる価値があるのでは?南北戦争っていうテーマに興味を持つきっかけとしては、好ゲームだと思うし。
 
 そういう意味では、自分の原稿と無関係に、今回の売れ行きは少し気になるところ。個人的には、こういう号には売れて欲しいんだけどなあ。「へー、南北戦争のゲームって結構面白いじゃん」ってな体験は、貴重だと思うので。人間、どうしたって「自分が知っている」ものばかりに目がいき、言ってみれば自分の殻に閉じこもりがちになる。それはそれで悪いことばかりじゃないけど、保守的になりすぎるのも良くないのは事実。たまには「自分の殻」を破ってみるのも悪くないと思わせるような体験があっても良いのでは?
 
 ま、かく言う私自身が、このテーマのゲームは詳しくないんだけどね。戦史なんかはそれなりに勉強したりしたんだけど。とりあえず身近に相手してくれそうな人間が多そうなので、私の「南北戦争ゲーム入門」としては最適かなと。そうやって考えると私にとっては良いんだけど、一般的な売上はどうなるのかねえ…この手の雑誌って、どうしてもテーマによって売上が左右されるからなあ…

10月27日 仮復帰2008/10/27 22:37

 今週も「仮復帰」になりそう。耳はほぼ正常に戻ったんだけど、相変わらずアゴの調子が悪い。メシの度に酷使する部位なので、完治には結構時間がかかりそうだ。
 
 本日の話題は、カレンダー。第一弾として市販モノをいくつか購入したので。まあ、主力ではない(本番は何と言ってもコミケ)けれどね。なお、まだ店頭に並んでいない品もある(「はず」ってのも含む)ので、市販モノ購入はこれが最後ではない。
 
 普通に考えれば、まだカレンダーの季節ではない(フツーの人なら12月になってからでしょ)こともあり、今回購入したのはアニメ・漫画関連である。まだ秋天もJCの終わっていないこの時期に、競馬カレンダー出されても困るし。
 
 ちなみに、購入予定スケジュールはこうなっている。まずこの時期に第一弾購入。そうしないと「売り切れ」なる狼藉を働く品が出る。この次は同人誌即売会コミティアで「同人モノ衝動買い」が行われる予定。なお、諸般の事情(PC絡みとも言う)により、韓国同人誌即売会行きは中止の方向で検討中。無念である。重要なのは、コミケカタログが出た時。この頃に同人・企業のカレンダー発売予定がある程度判明するはずなので、「しまった、今年はここのカレンダー無しか!」なんて時に市販品を追加購入する可能性が高い。12月に入ると競馬モノを購入し、年末にコミケで山ほど買う。ピークが一番最後に来るので、調整は大変だ。
 
 ちなみに、私は「良く知らない作品のカレンダーでも、デザインが気に入れば買う」という、奇特な習慣がある。絵柄がどうこう…だけではない。日付の配置方法なども含めての話だ。多分、世界レベルで考えても奇特な奴だと思う。なにせ「祝日が日本と異なるから」って理由で、外国カレンダー大歓迎ときている。お気に入りのデザインはあるけど、むしろ重視しているのは「多様性」だ。色んなデザインの品飾ってあるから、カレンダーだらけでも飽きないのだよ。
 
 流石に2008年版は「買いすぎた」気がするので、今年は一応置き換えを想定して購入することにした。流石にこれ以上は増やせそうもないので。減らす気もないのかよ…と言われれば、その通りと言わざるを得ないけど。
 
 それを意識しつつ見本品を眺め、何を購入するか考える。とりあえず購入決定第一号は、ゲーム/アニメの「CLANNAD」カレンダー。2008年版があるし、月めくり(毎月めくるタイプ。この世界では隔月の方が多い)だったので。なお、私はアニメもゲームも良く知らない。
 
 次に購入決定したのは、「伯爵と妖精」カレンダー。この作品、私は全く知らなかった。調べてみたら、元々はラノベ(ライトノベル。ちなみに集英社コバルト文庫)で、漫画は「ザ・マーガレット」(集英社)で連載中、最近アニメ化されたそうな。そんな全く知らない作品のカレンダーを選んだ理由?全体のデザインが気に入ったから。ブックタイプ(卓上カレンダーの一種)だったのだ。ちなみにマッグガーデンって会社(コミックBLADEって雑誌が有名)が毎年このデザインの品を出していて、毎年購入(今年も出れば買う)している。案外かさばるという欠陥があるんだけど、それを承知の上で購入するのが私。
 
 ここまでは比較的すんなり決まったけど、残りはかなり迷った。候補となったのは3つ。「狼と香辛料」(ラノベ/漫画/アニメ)、「我が家のお稲荷様」(ラノベ/漫画/アニメ)、「エヴァンゲリオン劇場版」(有名なので省略)の3つである。ちなみに、流石にエヴァは知ってるけど、他は良く知らない。「電撃」系(メディアワークスの作品群)は詳しくないので。
 
 どう悩んだのかって?私の評価では、この3つはビミョーにカブるのだ。「狼~」と「我が家の~」はケモノ耳(苦笑)、「我が家の~」と「エヴァ」は日付部分がストレート(1ヶ月を一列で表記するタイプ)ってトコロが共通だったのだ。カレンダーに多様性を求める私としては、こういうカブりはちょっと考えさせられる。絵柄では一応「狼」を一番評価した。ただ、その差はビミョーって程度。それよりも重要なのは日付部分。「狼~」は普通の5段組であり、「ストレートタイプのものが欲しい」って欲求の方が強い。そうなると「我が家の~」か「エヴァ」になるけど…などと考えて、ちょっと迷ったのだ。
 
 そこで出した結論は、「菊花賞の結果を見て決める」というもの(笑)。菊の馬券が当たったら、「狼~」と「エヴァ」を両方買う。外れたら、「我が家の~」1つで我慢する。結果?今私の手元には、「我が家の~」カレンダーがあります。ノリ、あれはねーだろ…「逃げるのは別の馬だから…」って前提で予想してたのに…
 
 なお、残る2つもそれなりに高い評価なので、コミケカタログに掲載された情報によっては、緊急購入の対象となるでしょう。それまで売れ残っていて欲しいけど、どうかなあ。しょせん「予備候補」なので、香港遠征といった無理してまで購入はしないと思うけど。なにせ予備候補はまだいっぱいあるからして。
 
 いくら私でも「来年のカレンダーにはまだ早い」って気がするのは確か。でも、この辺で動いておかないと、去年の悪夢(香港で探しまくる)を繰り返しかねない。こちらとしてはじっくり見比べてから買いたいんだけど、モノによっては瞬殺するクセに再版なんてされないからなあ…カレンダー購入もそれなりにタイヘンなんですよ。ま、ヲタクカレンダー買う奴は山ほどいても、私のいる領域に達している馬鹿は他にいるわきゃないので、愚痴っても同情されないと思うけどね。でも、ノリが逃げちゃった件は同情してもらっても良いんじゃないかなあ。金返せ!

10月30日 仮復帰2008/10/30 23:30

 1位も2位も、おまけに4位も高校生左腕、おまけに3位は高校生捕手か…ドコをどう見ても「来期のための補強」じゃねえな。内外野に至っては指名ゼロ。これでは、下の戦力構成が気になる。投手・捕手からの転用を見込んでいるのだろうか?狙いはわかるけれど、ちょっと冒険的な補強かも。でもまあ、この前ナマ観戦したパナソニック(当時松下電器)の新田捕手指名は、嬉しいとしておこう。
 
 とまあ、ドラフトの結果を語っても仕方ない。私はアマチュア球界にソコまで詳しいわけじゃないからね。ここまで来たら、球団スカウトを信じるのみだ。でもまあ「気分は野球」なので、WBC監督に内定した原監督のことでも語りますか。
 
 率直に言って、原監督に特別な異論はない。各球団に「選手出してくれ」と頼む立場なので、もう少し年配の方が…とは思うけど、そこは王さんがフォローしてくれるはずだし。監督としての手腕に定評があるワケじゃない(悪口ではない。主な理由は経験不足だ)かもしれないけれど、ダメダメってレベルでもない。おおむね問題はないと思う。
 
 しかしまあ、原監督には少し同情しちゃうかな。開幕直前にチーム離れる必要があるんだから。やはり「本業」は所属チームの監督なんだから、大事な時期にチーム離れるのは痛いでしょ。それを考えれば、パの上位球団は全員「今期からの監督」であり、やや逃げ腰になった気持ちもわかる。特に大石監督は、監督としてオフシーズンを経験したことがない。そーゆー人に「WBC監督を!」なんて言っても、そりゃあ難しいでしょ。
 
 それを考えると、「監督経験のある在野の人」という、当初の方針で良かった気もするんだけど…ただまあ、何故かはともかく「=星野さん」って話になっていたからなあ。他にも人材はいたと思うんだけど、いわゆる「お偉いさん」の選択肢には入ってなかったようだ。これは見逃せない問題だと思うけど、まあ今更何を言っても仕方ない。
 
 ネットの一部でバッシングされた星野北京五輪監督だけど、私は「球界追放だ!」などとは思わない。でも、今回は引き受けちゃ駄目でしょ。五輪で結果出せなかったんだから。その辺の感覚が古い…と言うより、「日本人的感覚」なのかな。勝てば無批判に持ち上げ、負けたらリベンジすら許さない…って世の中じゃあ、ここでWBC監督になってリベンジ出来なきゃ、永遠に浮かばれないからね。勝負事なんだから、もう少しドライに判断すべきだと思うけど…
 
 とはいえ、星野さんが嫌われたのもわかる。私も「あの采配はどうなのよ!」と思ったのは事実だからして。メダル獲れなかったことそのものより、負け方が良くない。あれで納得しろと言われてもねえ。
 
 ちなみにだ。私個人の意見として、WBCの監督には「負けても負けっぷりが納得できる」人がいいと思う。負けること前提かよ…と思うかも知れないけれど、勝負事なんだから負けることもある。そこで我々野球ファンに「どう思わせるか」も、監督選ぶ際には重要だと思うんだな。
 
 それを考えれば、原監督ってのは悪くない気がする。そりゃあため息は出るし、文句も山ほど言いたくなる。でも、それは誰で負けても似たり寄ったり。問題はそれが「仕方ない、次回に期待しよう」となるのか、「いつまで経っても納得できない」モノになるかだ。
 
 この観点からは、ネット投票で上位になった野村監督はちょっとオススメできない…スワローズの監督時代、あの人の愚痴には大いに悩まされたからなあ。もしWBCの監督になり、そこで負けた場合、あの人のしょーもない愚痴(ファンにしてみれば、笑って見過ごせないモノも多い)を聞かされ、日本中を激怒させたんじゃないかと。
 
 その点、原監督はむしろWBC監督向きかも。現役時代、あれほど「チャンスに弱い」「肝心な時には役立たず」などと陰口叩かれながら、堂々としていた神経の持ち主だからね。仮に日本代表を率いて負けたとしても、火に油注ぐようなコトはしないと思う。打撃技術があーだこーだ、采配がどうのこうのはともかく、そういう部分の器に関しては、確かに小さくはない。そこは認めても良いんじゃないかなあ。
 
 もっとも、器に関しては落合監督・岡田元監督も決して小さくはない。その意味では「原監督で良かったのか?」って意見にも一理あるとは思うけど、落合監督は性格からして「引き受けざるを得ないならしっかりやるけど、逃げ道があるなら絶対逃げる」だろうし、岡田元監督は辞め方が良くない(あくまでWBC監督になるには、である)からなあ。現役監督の中では、確かに原監督しかいないんじゃないかと。ちなみに、私は高田スワローズ監督は推薦しません。ありゃあ本質的には監督向きじゃない気がするんですが…
 
 ちなみにだ。「負けて納得できるかどうかが大事」って発想は、海外競馬経験から会得したものである。「勝てそうだから」だけで馬券対象選ぶと、外れた時にモーレツに後味悪いからねえ。なお、「馬も騎手もよく知らないのに、負けて納得できる馬を選ぶ方法」ってのも大事だったりする。こーゆーことは経験してもらわないとわかってもらえないと思うけど。
 
 もっともだ。これを重視しすぎると、「日本球界のお偉いさんにとって、負けて納得できる男=星野さん」ってことで選ばれちゃうことになりかねない。その辺が日本球界の問題だって、わかってんのかね。
 
 何はともあれ、とりあえずWBCは原監督で行くことになった。ここまで来た以上、後はただ応援するだけでしょ。仮に駄目だとわかっていても、「良く知ってる存在」の方が可愛いもの。これまた私が海外競馬で得た貴重な経験だ。色んな意味で苦しいとは思うけれども、それでも日本代表には頑張ってもらいたい。相手が強いのは仕方ない、その分オッズが上がるから…って、馬券は売ってないんだっけ?