1月28日2011/01/29 03:47

 ヘコみ続けていたって仕方ない。やはりここは自分らしさを取り戻さねば…と自分を鼓舞し、本日は更新します。
 
 本日のネタは、コミックガムにて連載が開始された「Battleship Girl 鋼鉄少女」の紹介について。国際通信社の「少女兵器大戦」の世界観に乗っ取った作品だからね。ネタの色は当然コレだけど、基本的にはこの色の話題に詳しい人向けのネタです。そのため初歩的なコト解説してたり、逆に難しいコトの説明すっ飛ばしたりしているかも知れません。ご注意を。あと、今回は基本敬称略で。
 
 まずは雑誌の書誌学情報。月刊コミックガム。月26日発売。ワニブックス刊。萌えというかエロというか…ってセンを突いた作品が多めの雑誌。ターゲットは多分コアなヲタク。今現在の代表作は「一騎当千」と「こえでおしごと!」なのかな?両作品とも評判は良く聞くので「ソコソコ売れていそう」と思っていたんだけど、実際は3万部程度という話を聞いた。実のところ、「ヲタク色」がある程度以上濃くなると、売り上げはこんなモノなのかも。コアなヲタクって案外少数だからなあ。
 
 興味深いのは、「萌えもえカードゲーム」なるふろくが付いていたこと。ゲームと言っても、要は「エロ神経衰弱」だけどな。次号予告にもスクールカレンダーが付くと予告されていたから、毎号ふろくがあるのかも。男性向けで「グラビア関連でもコミックス関連でもない」ふろくがある雑誌は少し珍しいかも。
 
 更に面白いのは、新連載のような例外を除き、「いままでのあらすじ」と登場人物紹介が1頁付属していることかな。これは男性向け雑誌では珍しい気がする。少女漫画雑誌ではデフォルトなんだけどね。作品の傾向から言って女性が読むことは想定していないと思われるので、「面白ければ少女漫画でも読む」ような猛者向けというアピールなのかも(苦笑)。
 
 あと、存在だけは知っていた「Dr.モローのリッチな生活」の掲載誌がコレだと、今回初めて知った(苦笑)。コミケカタログを買う人間にはおなじみのDr.モローが今もって「ゲーマー」(テーブルトークRPG)だってことがわかりました。この方は昔はツクダのガンダム系SLGなんかもプレイしていたんだよなー。
 
 次は作品紹介。「Battleship Girl 鋼鉄少女」。表紙には誤植(Buttlesipって何だよ)があります。作画:皇宇(ZECO)、コンテ:惟丞(Kurudazu)、脚本原案:M.WOLVERNE、協力:友善文創(Friendly Land)。コレはタイトルにあった作者欄丸写ししただけです。やたら長い。作画とコンテは台湾の人。脚本原案にどっかで見た名前が…今度同人誌即売会(2/13のコミティア)でちょっと話聞きに行ってこようかな。コミケの時に「コマンド誌のライターで~す」って名乗っているから、ある程度のお話聞かせてもらえそうだし。
 
 話としては兵器擬人化モノ。主人公は雪風。フェアリイ空軍特殊戦第五飛行戦隊三番機ではなく、陽炎級駆逐艦八番艦の方。他の登場人物?は磯風・野分・高雄・ミズーリー・大和。「敵役」がミズーリーですか。ちなみに、九一式徹甲弾は出てきたけど、誰も酸素魚雷は撃ってない。まあ、アレが決まったらミズーリーと言えどもシャレじゃ済まないので、大和の出番が無くなるワケだけど。
 
 私の感想?悪くはないと思う。私好みと言ってもいいかも。ただ、私は「話も絵も渋めが好み」だったりするので、一般ウケまたはこの雑誌の読者ウケするかどうかは知らない。個人的には、米軍へっぽこ貧乳軍団駆逐艦が出てきて欲しいかな。そんでもって、華麗に交差雷撃喰らって沈むと。「アイアンボトムサウンド」で、我が米駆逐艦が何隻コレを喰らって沈んだことか…ブツブツ。
 
 ちなみに、マンガの後に「青嵐三番隊新聞」と称する情報コーナーっぽいモノがあり、兵器解説しています。そこにカードゲーム「少女兵器大戦」の紹介が。当然国際通信社の名前も出ています。小さいけど。漫画とのコラボレーションがあると紹介されているけど、コレは「少女兵器大戦」登場キャラが漫画にも出てくるって意味ではないかと。一応鈴世(読みは「れいじ」。零戦のこと)っぽいモノがちらっと出ていたし。それはいいんだけど、「イベントやお店の人のレクチャー」って何でしょう。まさかゲームマーケットに行けとか、a-gameで買えって意味じゃないだろな。
 
 なお、アンケートの「一番面白かった」にこの漫画を選ぶと、抽選で1名に日本未発売の「少女兵器大戦2」(台湾版)をプレゼントしてくれるそうな…ゲーマーで広東語文化によく触れている(主に競馬の話)私でさえ、「どーしろと」ってシロモノではあるけれど。国際通信社から日本語版提供して、それをプレゼントにした方が良かった気はする。ただ、「萌えイラスト集」にはなるし、マニア心をくすぐるアイテムだからいいのか。
 
 マンガ雑誌の世界では、3万部というのはそう多くない。「マイナーである」と言ってもいいかもしれない。しかし、アナログゲームの世界では「かなり強力な宣伝」じゃないかと。オマケに、アニメ化してどうこうって可能性もあるにはある。そうなりゃ、コンテンツの実力的には「東部戦線に出しても恥ずかしくない」な。どう考えても「強烈な追い風」ではあるんだけど、国際通信社側がそれを活かせる環境にあるかどうかは…手こぎボートじゃあ、追い風でも向かい風でもそんなに変わらないんだよ。せめて帆船にしてくれ。
 
 国際通信社としては「軽い気持ちで」とりあえず売ってみた品かも知れないけれど、モノとしてはそう悪くない(主にイラスト面の評価。ゲーム面は対人対戦したこと無いので保留)し、強力な追い風もある。今後この方面に力を入れ、専門の担当者を用意する価値はあるんじゃないかなあ。「そんなコトしたら、ウォーゲーム方面が手薄に…」ってコトにはならないと思う。その昔の翔企画だって「シミュレイター」の他に「モンスターメーカー」に代表されるカードゲーム群を出していたわけで。あのカードゲーム群の存在が「シミュレイター」に悪影響を及ぼしたとは、ちょっと考えにくい。とりあえず、「みんな忙しいので、即売会後の飲み会に誰も派遣できない」って状態は改善して欲しいな。
 
 コミックガムにこーゆー作品が掲載されるって話は、一応いちねんせいブログに出てくる。しかし、ドコをどう考えても「コミックガムを読んでいるゲーマー」なんて少数派(私も読んではいなかった。「いずれ読み出しそうだ」リストに入っていたけど)である以上、「何だかよくわからん」で終わっちゃうのでは。そーゆー疑問にお答えするため、偵察してレポート書くのが私の仕事ではないかと。なんか疑問持ったら負けのような気がするので、そーゆーコトにしておいて下さい…