1月18日2011/01/19 01:27

 はっはっは、大漁大漁…じゃねーだろ!コミケ終わって半月しか経っていないのに、同人誌即売会「こみっく☆トレジャー」で色々と買ってしまいました…私はやっぱ色々ダメ人間だ。トホホ…
 
 16日朝、早くから会場となるインテックス大阪とやらに到着。早く入場したいから…ではなく、目覚ましのセッティングミスである(苦笑)。寝ぼけていたので、それに気がついたのは宿(マンガ喫茶だけど)を出た後。メンドーだからそのまま会場へ向かうことにしたのだ。こーゆーのはいつものことである。
 
 待機列は会場のすぐ近くだったので、待つのは楽。会場から遙か遠くの路上で待たされる危険があるコミケとは違い、楽だ。アレはコミケがイジョーなだけではあるけれど。人数は、予想より多めだったかな。前の週にもっとデカくてジャンルも被る即売会があったハズなんだけど…「実はアレでも少ない」のか、「元々あんなもの」なのかは不明。流石に初めて行った即売会でソコまでわかるか。
 
 なお、後に寄せられた情報によると、実は関西のシティーは「女性向け」って意味合いが強いそうな。私はソッチの方が用事が多そう…って話はさておき、だとすると「連闘」する奴は一部の馬鹿(私はやりそうだけど)だけってコトになるな。おまけに、こみトレは「男性向け(エロだらけって意味ではない)では関西最大級の1つ」だそうな。とはいえ、東京近郊だと「中小」に属する大きさかな。リクエストで館内BGM決めたり、メイドのタダ茶(紅茶・コーヒーのホット・アイスにも対応)コーナーがあったりと、「面白い」即売会だった。なお、前回のカタログを無料配布してたので、「参加サークルの傾向を探るべく」持ち帰ってきた。なんか知らない間に「また機会を設けていく気満々」なんですが。
 
 まず「人気サークル」(やはり壁際だった)に突撃する周囲を尻目に、私は企業ブースへ行ってみる。実はコレは予想していたことなんだけど、結構空いていた。行きがけの新幹線内でじ~っくりカタログを観察して気がついたんだけど、「この即売会初売り」のモノがほとんど見あたらないのだ。大抵が「コミケで発表済み」で、通販対応もしていたモノばかり。これだと焦って突撃する必要は無い。おかげで某「エロゲ付き音楽CD屋」をじっくり物色できた。コミケでは「大混雑してるし、コッチのヒマもねえ」って状態だったからなあ。「部長」(という役職のお人形)に挨拶できたのも嬉しい。ここにあった音楽CD3枚が、この日の初入手。
 
 「少女兵器大戦」のブース(以後国通と表記)は閑散としていた…いやまあ、朝の時点では隣のメロンブックスだって閑散としていたから、当然と言えば当然だけど。この日の頒布品は「少女兵器大戦」のみ。だけど、会場購入者特典として「少女兵器大戦」ポストカード(絵葉書である)4枚組がオマケに付いていた。だからぁ~!コレを単体で売れっての。この手の即売会で単品\2,000.-(会場特価)ってのは、実は高いモノに分類される。基本同人誌を求めに来る場なので、皆の金銭感覚がそうなるのよ。そのため、よく考えたら割安な\2,000.-の品より、ボッタクリだけど\500.-の方が「売れやすい」(注:セットは話が別)んだな。それが「同人誌経済学」ってモノ。ちなみに、私は特別に譲ってもらえた。わーい。
 
 国通の話は先に済ませておこう。何度か観察した結論は、「売れ行きはやはり良くない」というもの。ポツポツと出てはいたようだけど、アレじゃちょっとね…って程度。ただ、国通側も「準備不足」は認めていた。話を聞くと、今回の出展は急に決まった話らしい。主催者側の人間が売り上げを心配して訪れていたトコロを見ると、ある程度は主催者の意向が混じった結果、出展することになったのかも。
 
 私に言わせれば、「むしろアレでも善戦していた」という評価になる。「お試しプレイ」ができない上、ゲーマー(ボード・カード含む)が多い空間でもなさそう。それではイラストの魅力で売るしかない。にもかかわらず「ポツポツ出ていた」からなあ。一応TRPGのサークルはあったので、ソレ目当てで来ていたゲーマーがいたのかな?あと、あの絵は「それなりに破壊力がある」と評価して良いのかも。
 
 その意味では、今回は時期も悪かった。イラスト担当のZECO先生って、今月発売の「コミックガム」(毎月26日発売)で連載を開始するらしいのだ。コレが出た後なら、もう少し知名度が上がって、多少売り上げが伸びたかも。その意味では、目の付け所は間違っていない。経験・知識不足から「ソレをどう活かすか」が上手くいってないだけだ。
 
 これら全てを考慮してすら、やっぱり私の評価は「なってない。仕方ないで片付けちゃ駄目」となる。品揃えもそうだけど、もっとマズいのは「自分のブースしか見えていない」ことだな。他の場所に偵察部隊を派遣した形跡はない(オレを数に入れるな!)し、閉会後の打ち上げにも不参加。特に後者はブチ切れそうになった。だって、コレ聞いたのが「主催側の人間とおぼしき人が、あまり売れてないのを心配して駆けつけてアタマ下げていた」シーンを目撃した直後だったので…主催者がソコまでやってくれているのに、「仕事があるから」で飲み会参加ナシかよ!「貴重な情報収集の機会だから、この際ライターでも何でもイイから投入しろ!」とキツめの声を出してしまった。「その飲み会って仕事じゃないですよね?」と接待放り出そうとするアホ新入社員に説教する、営業課長の気持ちが…
 
 ただ、とりあえず「今後も即売会に参加していこう」って計画はあるらしい。次のこみトレ(9月だとか)にも出たいって言っていたし。その志は認めるけど、今のままじゃダメダメだな。私を含む「比較的即売会に詳しいゲーマー」が寄ってたかって「お説教」した方が良いのかも。「年末のアレに出たい」なんて、今のままだと単なる寝言だぞ。
 
 とまあ「お仕事」はサッサと終えて、同人誌漁りに突撃開始。とはいえ、以前「用がない」と公言したように、期待はしていませんでした。色んな意味で「F男が欲しいモノ」入手できる即売会じゃ無さそうだと。今から考えれば、それは浅はかでした…
 
 トピックスその1。ウォーゲーム見つけました!私の「同人ウォーゲーム発見能力」はどーなってんだ。旧作だし版権モノだし「メインの品」として売っていたワケでもないけれど、それでも「キチンとしたウォーゲーム」です。イッシーサークル殿の「星界の紋章・戦旗 平面宇宙戦闘」がそれ。以前アニメ化もされた作品世界の艦隊戦。雰囲気は古代戦に近いモノらしい。デザイナーズノートにそう書いてある。なお、ゲームの新作はウォーゲームじゃなかったけど、私が毎回探している「掘り出し物」の候補にはなりそうな品。いやあ、こーゆーサークルあったんだねえ…今後のために挨拶しておきました。
 
 ちなみにこのサークル、こみトレには「不穏当屋」という別名で参加しておられた。燃え&萌えフォントがメインなんだな。今回の「新作」は武装SSの師団マーク(笑)。コレだけでもスゴいけど、「NATO兵科記号」(ゲーマーおなじみ「ハリガネ弁当箱」)のフォントが!コレを使えば、ルールブックや作戦研究・リプレイ記事の本文中にアノ記号を自在に登場させることができます。流石にメールやサイトには使えない(見る側のPCにこのフォントが必要だから)けど、それでもゲーマーなら導入して損はないと思う。6月のゲームマーケットには参加予定だそうなので、忘れずゲットしましょう。
 
 トピックスその2。便せんもありました。コレだけならイチイチ報告するほどの話じゃない。そのついで?に、「私の同類」、つまり「同人便せんを大漁買いする男性」も発見しました。いても不思議はないと思ってはいたけど、実際遭遇したのは初めてかも。男性2人が並んで、萌え便せんを額にしわ寄せて眺めている様は、端から見たらかなり不気味だったのでは。無駄に「対抗意識」が働いて、予定より多めに便せん買ってしまった…
 
 トピックスその3。同人音楽CD扱っているトコロに足を踏み入れて「どれか試聴しようかな」などと考えていたら、同人シューティング(でいいんだよね?)「東方」音楽ピアノアレンジ(うんちく商事殿の品)って品を見つけた。ピアノ好きの私が足を止めたところ、売り子の方が「ウチはいいピアノ(ハンパじゃない値段)使っています!ピアニストもイイ(アノ値段のピアノ使えるって時点でそれなりの腕確定)ですよ!」などとセールストークを。これは聴くしかない。その啖呵買ったぁ!
 
 試聴してみたところ、確かにいいピアノ使っているような感じ。ただ…引っかかるトコロがあったので、まず購入してから感想を述べた。「高音が痩せている気がする」と。だって、そう感じたんだもの。と言っても、これはあくまで「すごくいい中音域や低音域と比べて」の話。フツーなら私も何も言わなかったレベル。けど、「いいピアノ使っている」ってセールストークしているんだから、あえて指摘すべきかなと。おそらく試聴環境の問題。キチンと調整するだけでかなり違うと思う。「せっかくいいピアノ使っているんだから、ソコにも気を遣う価値があるはず」ってコトだね。
 
 とまあ、言いたいコト言って立ち去ろうと思ったら、相手がやたら恐縮したあげく、「コレも聴いて下さい」と、他の品までプレゼントしてくれた…いや、ソコまでスゴいことを指摘したつもりはないんだけど。ちょっと音に五月蠅い奴なら、誰でも指摘できると思うぞ。即売会に持ち込める機材なんて限界が低くて当然だから、「余計なお世話」と怒られても文句は言えないと思っていた(だから買ってから指摘した)んだけど。
 
 ちなみにこのピアノアレンジ、確かにすごく良いピアノ使っていると思う。音の伸びとかがクラシックCDで使っているピアノ同様に「良い感じ」だからなあ。「お宅の環境なら、凄く良く聴こえるはずです」って言葉に「いや、ソコまでいい環境じゃないですから」と応えたけど、ウチで聴いたらハンパなくいい音出してる。これは知人の誰かさん所有のド高級オーディオで聴いてみる価値があると思う。とはいえ、「買うつもりのない品」に手を出したことに変わりはない。「東方」は「存在は知っている」程度の知識しかないのに、「いいピアノだから」でCD買わされるとは…
 
 トピックスその4。カレンダー、また2つほど増えちゃいました…あれほど「もう買わない」と誓ったのに!某カレンダーが月めくりになった関係上、「そーいやあ季節めくりのカレンダーがないなあ」と思っていたところに、いい品見つけちゃったのが痛い。おかげで「じゃあコッチも欲しいなあ」と、フツーのカレンダーも買ってしまいました。だからぁ~!飾る場所確保するのがタイヘンなんだって!
 
 つーわけで、気がついたらガッツリ買い物してしまいました…個別に見ればみんな「良いモノ」だけど、予算ってモノがあるでしょ。しばらく節制しないと…コミケでひととおり物欲満たしたつもりでいたのに、誘惑に弱いなあ。流石にちょっと反省。特にカレンダー買っちゃったのは、言い訳できねえ。でも、イイんだよこれが…
 
 本当は終了時刻まで滞在していたかったけど、時間の都合で少し早めに切り上げて新大阪駅へ。やっぱりケチらず普通に切符買って遅くまで滞在した方が…と考えながら新幹線ホームに向かったところ、「雪のため遅延」との知らせが…うわ、悪名高き「関ヶ原の雪」って奴か!当然思いっきり影響被りました。ただまあ、無茶苦茶遅れたわけでもないから「雪景色堪能できたから良しとしよう」って程度だけど。欲かいて遅くまで滞在していたら…あ、危なかった。
 
 やはり同人誌即売会はいい。「面白いモノ」が入手できるだけじゃなく、「作り手との対話」ができることが嬉しい。不穏当屋殿とのアナログゲーム談義、うんちく商事殿とのやりとりは、それだけで「遠征した甲斐があった」と思うな。ブースに主催者が心配して訪れた時に、「こういう、買ってくれる方と直接触れ合う機会は貴重ですから」って趣旨の回答をしていた国通の連中も、それはキチンと理解していたようだ。それを確認できただけでも、やはり遠征した価値があったかな。ただ、それだけで満足されちゃ困るけど。
 
 なお、実はこれらとは別に、「遠征した甲斐があった」と思わず実際口にしてしまった「何か」があったんだけど、それについてはその場で締結された条約に従い、最重要機密(飲み会などでも一切語る気ナシ)として黙秘させていただきます。悪しからず。アレはやっぱり「あの日あの場にいた奴だけのお楽しみ」でしょ!