4月14日2010/04/15 00:42

 なんか知らないけど、やけに忙しい。基本的には「下らない用事」の集まりなんだけど。まあ、根っからの「遊び人」である私にとっては、そーゆー用事こそが「生き甲斐」なんだとご理解下さいませ。
 
 諸般の事情から事前に知っていたけど、どうやらコマンドマガジンが「ゲームマーケット」なる同人誌・同人ゲーム即売会に出展するらしい。コチラにそう告知されていた。私は、どうやらレポートを書くため取材に行かなければならないようだ…なんで本家本元がいる場所で、私ごときが取材してレポート書くのやら。おまけにこの日は日本ダービー。掛け持ちしろってか。地獄だなあ。でもまあ、それをやるのがF男って生物だ。
 
 この告知を記念して?本日のネタは「ゲーム同人誌・同人ゲーム向きのネタとは」を語ってみたい。できれば商業誌・ブログとの比較含めて語りたいところだけど、うまくまとまるかな?
 
 ゲーム同人誌や同人ゲームが「ポピュラーな」存在だとは思わない。「同人誌即売会に出撃するゲーマー」なるものは、案外多めって気がするけどね。「同人なんて」とか「オレには関係ない」なんて意見が出るのも、仕方ないのでは。ただ、「同人=質が悪い=視野に入れる必要は無い」という考えは間違っていると思う。この辺は「有名なゲーマー」(私は含みません)にも賛同者がいると思われるので、詳細は省く。
 
 同人誌なんてものは「良い意味でも悪い意味でも無法地帯」って側面がある(ゲームの中に限定しての話。エロについては先日語った)ので、どんなものを発行したって、そりゃあ発行主体(個人もしくはサークル)の勝手ではある。しかし、一応曲がりなりにも商業誌があり、ブログで色んな方が色んなコトを書いている現状において、「なぜ今同人なのか」を考える意義はあると思う。それをフツーのゲーマーが知り、「それこそオレが求めていたモノだ!」と思うのなら、万難を排してでも即売会に足を運ぶべきでしょ。そうした努力もしないで「つまんない」を連発しないように。特に東京近郊在住で、その気になれば同人誌即売会に足を運べる奴は。
 
 同人ゲームの場合、「これは同人じゃなきゃ」ってテーマをすぐに思いつく。版権モノだ。同人なら見逃してもらえる可能性が高いけど、商業ベースじゃまず無理だ。粘り強く交渉すれば何とかなるかも知れないけれど…版権持っている側も諸般の事情からそうしているのであって、別に意地悪とか無理解に基づく行為じゃないのだから、仕方ないんだけどさあ。その昔、「超人ロック」をキッカケにこの世界に足を踏み入れた私としては、こういうモノは「大切な文化の1つ」だと思っているので、末永く応援していきたいと思っている。
 
 これ以外となると、「ごく一部のゲーマーにしか理解されないテーマのゲーム」が重要ですね。ただでさえゲーマー人口が少ない以上、ある程度汎用的にウケるモノを選ばないと、商業誌としては厳しい。たまにならそういうモノも悪くないけれど、継続してどうこうってのは無茶がある。でも、そこに需要がある(大抵の場合、デザイナー当人がそーゆーゲームを欲しがったことが、デザインのキッカケだ)以上、何とかして世に問う価値はある。だとしれば、同人しかないではないか。
 
 これはあくまで個人的な「仮説」だけど、実は「シミュレーション色の強いマルチゲーム」は同人で出すべきかもしれない。これは「そうしないと売れないから」ではない。いわゆる「ドイツゲーム市場」という、より大きな市場へ進出するチャンスかも知れないからだ。最初からその市場を意識してデザインし、ドイツゲーム系の商業誌などで発売してもらうって手も考えられるけど、いきなりそれを狙うのはハードルが高そうだ。ルールの調整方向が異なってくる関係上、ヘンに「シミュレーションゲーム色」が付くのはマイナスかもしれない。
 
 逆に言えば、「ゲーム自体はライトでもいいから、コアなメンバーとマルチゲームをガッツリ楽しみたい!」なんて人間は、同人ゲームに目を向ける価値がありそうだ。そういうゲームって、「ウォーゲーマーからはチャチと思われ、ドイツゲーマーからは難しいと敬遠される」ような気がするので、同人ゲームの方が「拾いモノ」を発見しやすいような。そんなゲームを探してくるのが「私がコミケレポート書いている使命の1つ」だって気はするけど、頼り切ってもらっちゃ困る。
 
 同人誌だと、実は「詳細きわまる作戦研究」は同人誌向きだって話がある。詳細な作戦研究は世に出す意義はあると思うけど、「該当するゲーム持ってない奴には理解されにくい」って欠陥がある。それでもそういう記事を読んで、色んな意味で参考にする…なんて奴は少数派じゃないかなあ。私個人は「嘆かわしい風潮だ」と思うけど。
 
 それにだ。現状商業誌は付録ゲームを付けないと、商売的に苦しい。付録ゲームが付く以上、そのゲームに関連した「ちょっとした作戦研究風の記事」がセットになることが多い。それに加えて別のゲームの詳細な作戦研究…ってのは、「傾向が被る」ことになる。それを承知の上で掲載することも多いけど、やりすぎると「読むところ少ないぞ!」「同じような記事ばかりだ」って非難を受けかねない。
 
 かといって、ブログでこれをやるのは…開き直って「長いぞ。覚悟しろ」と断言しているこのブログでさえ、詳細な作戦研究を掲載するのは分量的に厳しい。何回かに分けて掲載するって手もあるけど、ブツブツ切って掲載するのは書く方が案外辛い。更新頻度の問題もある。こうした問題を「ちょっとした小技の紹介」って手法で解決しているgameape殿のブログ「ウォーゲームだもの」は秀逸だと思うけど、それじゃ書けないことだって多い。
 
 個人的には、「戦史系の詳細な記事」なんてものも、同人で出した方が適切じゃないかと思う。戦史系の記事ってのは、「歴史群像」みたいな雑誌と被るのだ。差別化を図るのはタイヘンだし、どーせ原稿料で劣る分、質で対抗するのは厳しい。ゲームとセットに出来る分、ゲーム系雑誌の方が「ドマイナーなテーマ」を扱いやすいって利点があるんだけど、そんなモノを読みたがる奴が多数いるとでも?商業誌レベルだとコストパフォーマンスが悪いんじゃないかなあ。なお、こういう記事を書く(海外雑誌の同人翻訳含む)場合、ゲーマーに縁の深い「ゲーム(電源不要)」で売るのではなく、「歴史」だの「メカ・ミリタリー・旅行」だので売るって技もある。そういうジャンルからゲーマーにとっての掘り出し物をを発掘してくるのも「私がコミケレポート書いている使命の1つ」だって気はするけど…(以下略)。
 
 同人誌の良いところは、商業誌ほど制約はキツくないこと、ブログのように更新頻度低下や圧倒的長文を気にしなくて良いこと、一応は経費回収の希望があること、の3つだと思う。商業誌向け・ブログ向けのネタがあるように、同人向けのネタもあるんじゃないかなあ。それはある程度意識しても良いと思う。元々がクソマイナーな趣味だ。「キツめにターゲット絞りました」ってだけで、同人向けってレベルにまで突入しちゃうのも、ある程度は仕方ないような気はする。それでいいのかって話はあるけど、「業界全体がもう少し繁栄する」なんて奇蹟でも起きない限り、どーしよーもないのでは。
 
 同人ゲーム&ゲーム同人誌をウオッチングしている奴はそれなりにいるらしいけれど、そいつをレポートして商業誌に発表しようなんてことを考え、実行した馬鹿は私だけのようだ。何でオレが…って気はするんだけど、他にいないんだから仕方がない。とりあえず、ゲーム界全体にとってマイナスにはならない気がするので、続けられるうちは続けたいかなと。その上で、「商業誌・同人・ブログ」の関係がどーなってゆくのか、見続けられたらいいな。面白そうだから。それ以上のことは知らん。
 
 そうそう、書き忘れたけれど、もう1つ同人誌向けのネタがありましたな。「カゲキなギャグ」ってのが。個人的には、「広島がんぼう」殿(中黒現コマンド誌編集長の、同人時代のペンネームのつもり。コレで良かったっけ?)の復活を期待したいかな(笑)。

コメント

_ たくさま。 ― 2010/04/15 01:15

>何でオレが…

多分神様がF男さんに授けた使命なんですよ。
良いことではないですか、使命を持っているなんて。
もう割り切ってください。

そうそう日曜日の試合では勝ち点3を下さい(笑)。

_ DASREICH ― 2010/04/15 02:39

いっそF男さんが同人誌出すっていうなら
長文の戦史か作戦研究寄稿しますよ(笑)
そうそう土曜の千葉会いきますので、
よければウク44もんでやってください。

_ F男 ― 2010/04/16 00:31

>たくさま。殿
正直、たま~に「俺と似た嗜好を持ち、似たコト考えて実行する馬鹿」が欲しくなります。そうすりゃ、体が2つ無くても…

>DASREICH殿
同人誌出版計画はあるんですけど、長らく放置しているんですよね。なんかいいキッカケ思いついたら、原稿お願いするかもしれませんので、よろしくお願いします。

土曜の千葉会は1/4くらい「やることがある」のですが、一応ウク44持参しますね。

_ BHW ― 2017/04/14 03:23

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