2月6日 ― 2009/02/07 03:05
更新失敗が続いてしまった…うーむ、いかんねえ。なんというか…書いてる途中で、「自分でも何が言いたいのか」わかんなくなってきちゃったんだな。いかんいかん。
本日のお題は、あえてゲームのルールネタ。マイナーなゲームの、しかもお堅いルールネタ。ある意味最も需要がなさそーなネタだけど、更新するのが楽なので。元々は別のトコロで使おうかと思っていたんだけど、分量が増えそうなのでコチラに転用してみた。なお、このネタはこの色の話題について行ける人さえ「置き去り」にしかねないモノです。ご注意を。
今私が気にしているのは、私が「中央分離帯問題」と名付けたものである。ヘクスを使ったウォーゲームで、中央分離帯をどう考えるのか…って問題だ。これだけじゃ意味不明だと思うので、細かい解説を付ける。
あるヘクス…便宜上、Nと名付ける…があり、その周囲にあるヘクスをA・B・C・D・E・Fとする。この色の話題がわかる人には、この時点でイメージは湧くはずだ。このヘクスNには道路が2本通っている。1本はA→N→C、もう1本はD→N→Fってもの。ただし、この道路は交わっていない。この時、あるユニットがA→N→Dと移動したい場合、移動力消費はどうなるのか?これが「中央分離帯問題」だ。なお、移動力消費は「平野は1、道路は0.5」だとする。何でコレに「中央分離帯問題」と名付けたのかは、わかってもらえると思う。自動車が中央分離帯を乗り越えずに「上り入り口から入って、下り出口から出て行く」のは問題でしょ。
あくまで私が「これが一般的解釈では」と思うのは、こうである。まず、A→Nは道路沿いの移動なので、移動力消費は0.5。次のN→Dって移動は「道路沿いの移動ではない」ので、移動力消費は1。ごくごく一般的なルールをフツーに解釈すれば、こうなるはず…と、主張する人が多いような気がする。
ただ、この解釈は奇妙でもある。何故か?ここでは便宜上、全ヘクスは平野っぽい書き方をしたが、実は「ヘクスNは平野だけど、ヘクスA~Fは全て森(移動力2)」だとしたら?上記解釈に従えば、移動力消費は2.5になる。でも、このユニットは「道の通っていない森」には一切進入してない。道路を外れたのはヘクスNの時点であり、ここは平野なのに。移動力を支払えば移動させてくれるゲームならいい。でも、「森は強制停止」とか、「道路の通ってない森には進入不可」ってゲームもあるからねえ。
この問題限定で考えれば、「A→Nが1移動力消費、N→Dが0.5移動力消費」とした方がスッキリする気がする。でも、話はそうカンタンじゃない。A→N→Eって移動との整合性が取りにくくなる。この場合、フツーは「A→Nは0.5、N→Eは1」って解釈をするからね。アチラを取ればコチラが立たず。ちょっとしたジレンマだ。
私の意見は、「特別ルール抜きでこういうヘクスは作ってはイケナイ」である。こういう道路はくっついているものとして扱うか、あるいは道路と道路の間にヘクスサイドが来るよう、マップを調整すべきってコト。特別な説明抜きでこんなヘクスがあった場合、ルール解釈でどうこうするってレベルではなく、ルールのバグの1つと考え、エラッタを出してもらう必要があると私は考える。
私はこーゆー問題では「五月蠅く言う」って主義主張をしている人間なので、必ずしもそうすべきだと言っているワケじゃない。ただまあ、何の考えもナシにこういう地形を作ってしまうデザイナーはいても不思議じゃないし、その結果「なんかヘンだ」って違和感を持たれちゃう可能性はある。それを考えれば、あえて目くじらたてて「どうなってんだ!」と文句を付け、「こんな道路の通り方しているヘクスは、修正しなさい」って方向に持って行こうとすることにも、価値があるのでは。
こういう細かいこと言うのは、我ながらどうかと思うのは事実。ただ、ゲームをデザインする以上、デザインサイドの人間には、ある程度細部も気にして欲しいんだよね。ルールの解釈問題って、大半がこういう細かい部分を疎かにした結果生じているモノだと思うので。
とはいえ、「そんなトコロまでチェックしきれない」ってのがフツーだとは思う。私もソレは認めるし、ある程度は「そんなものだ」と諦めてもいる。でも、安易な妥協を認めると、結局ロクな目に遭わない気もするんだよね。
ちなみにだ。この手の「ルール解釈その他で揉める要素はないけど、なんかヘンな気がする地形」ってのは、新旧問わず色んなゲームで発見できる。その大半は「問題になってない、する価値がない」ものだけど、だからって放置しておくと、問題になりかねない。だから、あらかじめそーゆーヘクスはチェックして、なるべく減らすようにした方がいいと思うんだな。
私も別に「買ったゲームの全ヘクス精査」なんてやっているワケじゃないので、そーゆーヘクスをかなり見落としているはずだ。そんな私が言っても説得力はないと思うけど、ゲームデザイナー(むしろディベロッパーの仕事って気もするけど)たるもの、多少は気にして欲しいってのが私の意見ですね。
なおこの問題、ボードシミュレーションゲーマー用SNS「MustAttack」で提唱しようかと思っていたんだけど、多分誰もついて来れない(「専門家」御用達のサイトでも)可能性があるし、「語るべきコト」を語ろうとすると分量が増えるので、「分量増えても許される」ここで展開してみました。うーむ、これで良かったのかなあ…ま、ここで吼えてる分には、色んな意味で無難なのは事実でしょ。
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