11月20日2010/11/21 00:32

 そろそろ宿題をやっつけないと。というわけで、本日は「祭:D-DAY」に参加すべく、この戦いに関連したゲームについて。
 
 実を言えば、私はこのテーマには強くない。あんまりプレイしてないのよ。テーマとして駄目とか嫌いだとかってワケじゃないので、むしろ不思議なんだけど。どっちかと言えば「何故か誰も相手してくれなかった」みたいな感じか。
 
 ただ…このテーマのゲームって、「ちょっとプレイしにくい」ものが多かった気がする。なにせ結構重いEP/SS「D-DAY」が「このテーマの中じゃ、軽い方」って気がするくらい。ビッグゲームばかりで、気軽に楽しめないテーマって気がするなあ。
 
 理由は何となくわかる。この戦いの基本は「足を止めての殴り合い」だ。下手すると「動きが少なくて面白くない」モノになっちゃう。そこを盛り上げようと思ったら、細部を詳細に描くのが手っ取り早い。まあ、「有名な割にテーマとして面白くしにくいモノ」にありがちな現象だな。
 
 とはいえ、EP/SSの「D-DAY」は何度もプレイしたことがある。ただ…その昔は独軍の英軍正面、最近は英軍ばかりプレイしているんだけど。昔は米軍正面担当が「先輩」で主導権を握っていて、装甲部隊は片っ端から取り上げられた。そのくせアツくなって消耗戦を繰り広げてしまい、「ボロボロなんで部隊下さい」と頼み込んで怒られる…ってコトが多かった。英軍正面なんてそんなモノ…と思っていたら、最近は英軍正面に山ほど装甲部隊が来て、本気で海に追い落としに来る。困ったモノだ(苦笑)。
 
 個人的には、この戦いは「上陸作戦とその後の突破を扱った」ゲームより、戦略級ゲームで「どう上陸するか」を考える方が好きだ。できれば「西部戦線キャンペーン」よりも戦略級かな。これは理由がある。戦略級ゲームぐらいにならないと、「海に追い落とされました」ってコトが許されないからだ。他だと「ゲームにならない」「その作戦はどうかと」なんて言われちゃうんだよね。
 
 上陸作戦ってモノは、実は最初にクライマックスが来る。準備の手間その他を考えれば、「上陸できませんでした!」なんてのは論外。けど、実はこの瞬間が一番危ない。上陸失敗とか、追い落とされたとか、ガッチリ守りを固められて突破できないとか言ったことは「ありがち」であり、作戦立案側としては「考えたくないけど、考えなきゃイケナイ」ことである。けど、ゲームでこうなっちゃったら「話にならない」で終わり。守る側も最初から「フツーはそんなコト狙わない」傾向がある。「D-DAY」ならともかく、ビッグゲームでは笑い事じゃ済まない。
 
 そう考えると、戦略級でもない限りは「上陸作戦は成功するし、ある程度は突破できる」という「お約束」を設けてやらないと、ゲームにならない。ここがお約束になっている以上、史実において将軍や戦争指導者が一番アタマを悩ませた部分を考えなくて良くなっている。それが駄目とは言わないけど、私は「そういう部分」からして悩む必要がある戦略級の方が好みかな。あくまで上陸作戦に関しては。
 
 ちなみに、戦略級ゲーム「ヒト電」の「D-DAY」に関しては、ロクに研究が進んでない。この辺は終盤も終盤なので、どーしても成り行き任せになっちゃうからなあ。ただ、私の印象としては、「史実と同時期の上陸じゃ遅い」って気がしている。残りターン数が足らないので、突破スケジュールがギリギリになってしまうから。むしろ43年に拙速を承知の上でアチコチ上陸作戦を強行し、「あえて追い落とされる」のを狙った方が良いのでは。この時期の独軍が「計算外の出来事」に対処を強いられた時の苦しみは、相当なモノがあるはずなので。
 
 なお、たま~に「お約束」を無視し、本気で連合軍を海に追い落とそうとするプレイヤーがいるのは事実。アリかナシかはともかく、実は正しいのはコッチだって話はあるけどね。私個人としては、このテーマのゲームの作戦研究は「独軍が本気で連合軍を追い落とそうと考えた場合、どのような作戦が考えられるのか」「連合軍側はそれに対処するため、何をしなければならないのか」を詳細に語った後、マトモな展開を語って欲しいんだけどなあ。ただまあ、それをやっていたら誌面が足らなくなるって話はあるな。
 
 色々グチグチ書いてきたけれど、この戦いがウォーゲーマー的に「燃える」テーマだってコトは間違いない。今後はもう少しこのテーマのゲームをプレイしたいものだ…な~んてコト書くと、怪物級のビッグゲームに引きずり込まれそうで怖いなあ。流石に2日間で終わらないゲームはカンベンして欲しいんですけど(笑)。

コメント

_ takoba39714 ― 2010/11/21 01:00

この祭には私たしかに参加しにくいです。
もともと針金弁当箱が不得手なこともありますが。
でも、もし【祭】空戦ゲームとかやったら、この悩みは裏返されて、ほとんどの有名どころさんが今の私と同じ悩みをかかえるんだろうなあと思い至るしだい。

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