8月4日2007/08/05 02:12

 レスで予告した通り、献辞を。はねだ殿へ。ここで展開される、かなーり意味不明な話題にことごとく「ついてこれる」のはスゴいの一言です。それを考えれば、私なんてまだまだですね。いつか「まいった」と言っていただけるネタを書けるよう、これからも精進しますので、よろしく。
 
 本日の話題は、そのはねだ殿に「ついて行けない」と言わしめるべく、「ジュンク堂について」を語ろうかと。ヲタクっぽい話題ではあるけど、一応この色で。
 
 ジュンク堂。全国展開?してる巨大本屋。「座り読みOK」ってことで有名。最近私が愛用している本屋である。ま、「立ち読み大魔王」なんだから当然かな。
 
 立ち読み客ってのは、長年本屋の敵とされてきた。まあ当然でしょ。ソレを逆手に取った「座り読みOK」という戦略は、新鮮だったね。とりあえず、私の知る限りでは成功しているようだ。なにせ私が最近購入する本の、8割はジュンク堂(池袋もしくは大宮)で購入してるからね。
 
 ジュンク堂の特徴は、「とにかくデカい」である。その巨体を活かし、当然品揃えもいい。ドマイナーな本もかなり置いてある。そうやって「本が好き」って人間を普段から集めるようにして、本を買ってもらうのが狙いなんだと思われる。サイズが小さい本屋はどうしてもマイナーな本の品揃えが悪くなるからねえ。私は小学生の頃から「本屋はデカいトコロに限る」と公言していたんだけど、その思想に沿った存在だね。私が愛用するのも当然かな。
 
 ただまあ、ジュンク堂もしょせんはフツーの本屋の延長。売り場に置いてない新刊本は山ほどある。最近はそーゆー本との付き合いが増えた(仕事の関係である)ので、これはキチンと言っておこうかと。ただ、世間一般の人間にとってはほとんど無意味である。こーゆー本は「専門家のための」ものだからねえ。それと、ネット上で本の情報漁るときも、ジュンク堂のはさほど役に立たない。コレに関しては紀伊国屋の方が充実してる。アマゾン?和書の専門書は案外弱く、ある種のムック(雑誌でもあり本でもあるので、他では一覧を呼び出すのが結構難しい)を調べるときに使える程度かな。
 
 閑話休題。「一般人に用がなさそうな」本はともかく、いわゆるフツーの本は何でも置いてありそうなジュンク堂。実際、「ココに置いてない本なんてないんじゃねえ?」などと甘っちょろいコトぬかす奴をジュンク堂池袋店で見かけたことあるし。しかしまあ、私の目は誤魔化せない。結構メジャーなところに「ヌケ」があったりする。常識人はそんなもの探してみようとは思わないだろうから、ここで紹介してみましょ。ただし、池袋店と大宮店、それと何故か訪れて弱点を発見しちゃった仙台店についてだけ。他はさすがによくわからないので。
 
 まずは私が愛用してる、大宮店。大宮駅東口のロフト(余談だが、西口そごう8Fにもロフトを名乗るスペースがある。何考えているんだか)1.5フロア(0.5フロアはコミック専門)を占める。総合的に見たら大宮で一番の広さか?品揃えで太刀打ちできるのは、コミック部門限定で大宮アニメイトが…って程度ではないかと思われる。地方都市の書店としては、相当デカい。
 
 ここの「弱点」は、何故か一般雑誌。それなりのスペースを取ってそれなりに置いてあるんだけど、ミョーにヌケが多い。きちんと調べてはいないけど、多分三省堂大宮店に劣る。「何でも置いてある」ってイメージから考えれば、ちょっと意外。
 
 仙台店。オミヤゲ購入タイムの際、ふらっと足を伸ばしてみた。仙台ロフトの1フロア。大宮店より少し手狭かな。品揃えは、「私以外の奴は暴れない」としておきましょう。仙台の事情がよくわからないので、他の書店と比べてどうこう…ってのは不明。強いて言うなら、駅にある本屋は大きめだったかと。
 
 ここの弱点は、マンガ雑誌。弱点どころか、ゼロである。「店員に尋ねる」(注:私にとっては屈辱的行動である!)ことはしなかったので、本当は扱っているかもしれない。しかし、売り場に置いてないことだけは確信を持って言える。面白いことに、コミックスは置いてあるのに雑誌がない。コミックス売り場をぶらついていて違和感を感じ、時間の許す限り探したんだけどなあ。オミヤゲ買う時間削って(笑)。
 
 「コミックスはあるけど、マンガ雑誌が乏しい」って本屋に遭遇するのは、これが初めてってワケではない。都内にある比較的大きめの本屋では、渋谷パルコパート1地下のLIBRO(私の定義だと「小さな本屋」だけど)がそうだ。しかし、ゼロとはね。
 
 さて、最後は池袋店。地上8F地下1Fの巨大本屋。単体で考えたら、三省堂本店(神保町)や紀伊国屋本店(新宿)といった「老舗巨大本屋」より大きい。記憶が正しければ、都内最大ではなかったかと。普通に考えれば、わかりやすい死角なんてなさそうに思える。
 
 正直、ここの弱点は探すのに苦労した。確かに、モーレツに細かい死角はある。けど、そんなのはあって当たり前。もっと一般人でもわかりやすい弱点はないのか…と鵜の目鷹の目で何度も探したところ、やっと見つけました。あります。かなりわかりやすい弱点。
 
 その弱点とは、「グラビア写真集」である!…いやまあ、一般的と言えば一般的なんだけどさあ(苦笑)。都内でも充実している方だと思われる書泉ブックマート(私は別の理由から愛用)と比較してどうこう…ってワケじゃない。そりゃあ「負けて当然」だ。そうじゃなくて、ジュンク堂大宮店に劣るのだ。「大宮店で平積みしてた写真集が池袋店に置いてなかった」って事例を確認してるので、ほぼ間違いない。
 
 まあ、理由はわからなくもない。雑誌や写真集ってのは「座り読みOK」って店の特徴と相性が悪い(全部読ませたら買ってもらえないだけだし、読ませないなら「座り読みOK」の意味が薄い)わけで。巨大店だけあって他店との競合必至な場所に出店するから、「ソレが欲しけりゃ、ヨソで買ってくれ」と言いやすい。これはこれでマイナスだけど、何でも強化しようとするよりメリハリつけた方が効率よさそうな気がするし。
 
 しかし、弱点は弱点。私にしてみれば「他の店を利用する理由」になっている。直接的に「置いてない本を買う」とは限らない…というより、それはむしろ希。さらっと立ち読みするため他の本屋に出かけ、そこで「見つけた」本を衝動買いするのだ。ジュンク堂にしてみれば、ちょっとイヤなパターンかもしれない。
 
 とはいえ、私が買う本の8割はジュンク堂。これはこれで立派なことでないかな。その昔は相当買う店散っていたからなあ。別にジュンク堂は私のために存在してるわけではない以上、これが限界なのは仕方ないでしょ。むしろ、「私の需要の8割を満たす存在なんだからスゴい」と言うのが正しいのかも。
 
 巨大本屋はスゴイ。弱小本屋はダメ。一般論でそう語るのは簡単だけど、真に大切なのは「具体的にドコがスゴくて、ドコがダメなのか」でしょ。「本なんて読まない」などという輩はともかく、本好きならばジュンク堂池袋店にも弱点を見つけようと思わねば。そこまでやって初めて、「ジュンク堂はスゴイ」と言えるんだと思うぞ。真面目な話。