8月2日2007/08/03 03:07

 実に下らないことを思いついたので、本日のネタは今話題の?セカンドライフ。珍しく「タイムリーな」話題ではないかな。ま、当然ヒネくれた話になる予定なんだけど(笑)。
 
 セカンドライフって何か?一応は「ネットゲーム」に分類されるんだと思う。ただ、ゲーム的な部分はかなりそぎ落としてあるようだ。その代わり、自分でアイテム(ゲーム内の服とかだけど)を作成でき、さらにゲーム内通貨が現金に変更できる。詳しくは各自調べてみてください。ネット上だけでなく、本屋にも情報源転がっているはずなので。
 
 ある意味信じがたいことに、セカンドライフに関する情報は山のようにある。まあネット上のモノなので、ネット世界が騒ぐのはわからなくもない。しかし、本や雑誌の形で山のように扱っているのは驚きだ。しかも、ヲタクやゲーマー向けではないモノでも扱っている。某経済雑誌で特集組んでいたし、私が毎日読んでる夕刊紙にもさらっと名前が出てきた。これは確かにスゴいかも。
 
 しかし。知名度上昇中のセカンドライフだけど、実態はまるで大したことがない。確かに「先進的」だ。これからのネットコミュニケーションは、こんな感じになってゆくのかも知れない。その点のスゴさは認めてもいい。けど、それは「おそらくやってくるであろう将来」の話。現時点でのユーザー数は相当ショボいらしい。
 
 どれぐらいショボいのかって?うーん…条件が違うので数値の比較が難しいんだけど、私の印象(不正確だと思うけど)で強引に「似たような人気のモノ」を探してくるとこうなる。ボードシミュレイションゲームよりは多少人気あります。笠松競馬場と同程度じゃないかなあ。中堅程度の同人誌即売会には負けるでしょう。いくら将来性がありそうだからって、その程度のモノを祭り上げてるマスコミって一体…
 
 何故マスコミが騒いでいるのか?を考えるのも楽しそうだけど、正直私の手に負えないのでさておく。次に考えるべきは「私が参加するかどうか」でしょ。結論から言えば、「近い将来に私がプレイすることはない」となる。理由は要求されるハードスペック。この間日本語版が出たので「言葉のカベ」はなくなった。しかし、ハードウェアのカベがあるようなのだ。快適に動かそうと思ったら、「かなりお高い」ってレベルのPCを、光回線接続で運用して…ってことになりそう。私は現状PCにそこまでのスペックを要求していないので、そんな環境を入手するまで「待ち」が正解だろう。しかし、それだけで片付けるのは面白くない。よって、最終結論とは別に「私にとって面白いのか?」ってことを考えてみました。
 
 しかし…正直に言おう。セカンドライフに関しては、抽象的で空虚な紹介記事が多い。これはおそらく「上手く言葉で伝えられない」ってレベルの問題じゃないな。記事書いてる人間が「ドコが面白いのか、さっぱりわかってない」んじゃないかって気がして仕方がない。おかげで、そもそもどんな空間なのかもさっぱりわからん。
 
 そんな状況の中で私が出した結論はこうだ。「同好の士」同士の語り合いという「別にセカンドライフじゃなくてもできるだろ」って部分を除くと、どうも「各人が作ったモノを互いに売り買いする」ことが楽しい空間のようだ。これは…正直、わかる気がする。
 
 そりゃあ、良い物を作るには才能だの技術だのが必要だ。凡人はそんなもの持ってない。しかしだ。そんな奴でも「どれが良い品でどれが悪い品なのか、自分自身の価値観で決める」って楽しみがある。良い作り手を見つけたら、そこの品を買って「頑張ってくださいね」と声をかける。そーゆーことが楽しい空間なんじゃないかなあ。あくまで私個人の印象なんだけど。
 
 実はつい最近、これと似たようなことをここで書いている。コミケをテーマとして。ということはだ、「私が考えるセカンドライフの面白さ」とは、コミケに通じるモノがあるってことになりそうだ。おそらく今の肥大化したコミケではなく、その昔々私が出入りを始めた頃の雰囲気に近いんじゃないかなあ。「自分で作ったモノを買ってもらう」「それができなくても、自分好みの作り手を応援する」ってのは、同人誌即売会最大の楽しみと思うんだけど、どうだろう。カワイイネーチャンが脱いでいればいいってワケじゃないんだよ(笑)。
 
 まあ、これはあくまで私の想像…というか、妄想だ。実態はどうか知らない。けど、こういう妄想がなけりゃ「参加しよう」って意欲は永遠に沸かないでしょ。実態は参加したときに知ればいい。どーせ私の妄想とは色々違うけど、そのギャップもまた楽しいわけで。なるほど、結構楽しそうじゃん。
 
 ただまあ…こういう楽しみは「わかる奴を選ぶ」と思うんだけどなあ。コミケだって優秀な管理者が長年かけてじっくり育て上げたから今の姿があるのであって、未熟な段階で無理矢理盛り上げるのはむしろマイナスのような。そう考えると、この先「つまらん」空間に堕する危険性はある。ソレは心配だね。しかし、別に今すぐどうこうってわけでもないから、とりあえずは見守っていこうかなと。今のマスコミの過熱ぶりを考えると「生暖かく」ってことになりそうだけど(苦笑)。