9月8日2013/09/08 21:31

 五輪、東京に来るか…正直、私はあんまり歓迎できない。ヲタクだから。五輪が来ることそのものは歓迎かも知れないけれど、コミケに影響が及びそうなのが…「ビッグサイトでコミケが開催できる見込みが立たない」となっていた前回の計画とは異なるようだけど、何かしら影響はありそうだ。何があろうとも戦えるだけの心構えはあるけれど、ミョーな変更は好ましくない。どうなることやら。
 
 本日は久々にヲタクネタ以外から。以前から宿題扱いしていた、「低温核融合」について。なんつーか、語るのは色んな意味で危険なネタって気はするけれど、それでもあえて語っちゃう。炎上で済めばいいけど、まさか消されないだろうな私…
 
 そもそも核融合とは?については省略する。高卒程度の物理学知識があれば、知っているはずなので。基本的には、水素(「フツーの」水素及びその同位体)の原子核を無理矢理くっつけてエネルギーを取り出す。今のところ、地上で「確実に」再現可能なのは重水素や三重水素を用いたモノ。再現と言っても、水爆として爆発させるだけなんだが。
 
 核融合エネルギーを平和利用する研究は色々あるんだけど、どうもうまくいってないらしい。そもそも、「点火」するために原爆使って…とかいうシロモノだからなあ。実用化の目処が立てば速やかに普及しそうではあるけれど、今のところその目処は立ってない。とりあえず、今世紀中に核融合発電所が登場するかどうかはビミョーとしておこう。
 
 低温核融合とは、高温高圧を無理矢理達成しなくても核融合反応は起きるのでは?ってな話である。とりあえずの手法はこうなる。まず、重水(フツーの水素ではなく重水素が酸素と結び付いた水)を水槽に入れる。この水槽にパラジウムって元素を使った電極を入れ、重水を電気分解する。こうするとパラジウムに水素原子(重水素であっても同じ)が大量に吸収される。その結果、重水素の原子核が核融合を起こすほど接近し、核融合反応が起きる…んじゃないかな、ってモノ。
 
 高温高圧を利用しなくても核融合。素晴らしい。これでエネルギー問題は…と言いたいトコロだけど、問題がある。現在のところ、キチンと再現可能な形で、実用可能なほど大きなエネルギーを、安定して取り出すことに成功した、という証拠はない。「成功した」って報告は山ほどあるらしいけど、どいつもこいつも噂・デマの領域を出ない。最有力な仮説は「そんなことできやしない」だ。ま、あくまで仮説なので、間違っている可能性は否定しないけど。
 
 コトが「モノになるかどうかビミョーな研究」に留まっているのであれば、別にどうと言うことはない。そーゆー意味で「怪しげな研究」なるものは山ほどあり、希に役に立つモノが出てくる。真面目にコツコツと基礎研究している分には、「そーゆー無駄なことすんな」って話にはならないと思う。けど…成功した場合の利益がどう考えても馬鹿でかいだけに、そんな話じゃなくなっているんだな。
 
 今のところ、重水ってのはものすごく高額だ。「同じ重さの金より高い」とされている。サンデーサイレンスの血とドッチが高いのかは知らないけど(笑)。けれど、これは単に「需要がないから高い」って話。ありふれているって意味ではものすごくありふれている。なにせ、水道ヒネって出てくる水の1%程度は重水だからだ。
 
 え?そんな貴重なモノが?抽出して儲けるから方法教えろ…と言われてもなあ。いわゆる「重水」ってのは、「重水の割合が一定以上のモノ」を指す。要はフツーの水から重水「だけ」抽出しないと意味がない。その手間暇は無茶苦茶かかる。だから高い。けれど、これは量産効果である程度安くできる。しかし、現状ソレが期待できるほどの需要はない。実験レベルでどうこうってモノを除くと、原子炉の一種である重水炉(原爆の材料を作りやすい…ってんで白眼視されている)もしくは水爆の材料ぐらいか?
 
 ある程度手間暇掛かるとはいえ、基本的には単なる水(海水でも良い)を加工すれば手に入るブツを使って効率良くエネルギーが作り出せる…となれば、政治的な話も含めてとてつもなく大きい。それだけに、かな~りキナ臭い話がまとわりつく。そもそも、この話が出た当初から「再現してみるから実験データよこせ」→「勝手に真似されたら大損害だからイヤ」とかいう話があったようだし。
 
 ついでに言えば、こんなモノを実用化されたら、今現在エネルギー資源を押さえている国家・企業は確実に困る。手間暇掛かるとはいえ、基本的には単なる水をどうこうって話だから。おそらくだけど、「そーゆー勢力に目を付けられると困るから、実験データは隠している」とか、「どこぞの勢力が都合悪い真実を隠蔽しているから、上手くいかないことになっている」なんてコトを信じている輩もいるんじゃないかと思われる。
 
 実はこの話が盛り上がったのは、私が学生の時代。もう相当昔だ。その後この研究は否定された…と思っていたんだけど、実は今でも生き延びているらしい。私の個人的見解としては「モノになる技術とは思えない」んだけど、そう思ってない、それを認められない人間が少なからずいるらしい。何故?ってなあ。多分だけど、「この技術はモノにならない、クズである」と認めちゃうわけにいかないって立場の人間がいるんじゃ…
 
 こんな話をしたのは何故か。それは、この技術はF男認定「現代魔法」第2弾だからである。第1弾は「高温超伝導」。これも相当怪しげなトコロがあった技術だからなあ。ただ、コッチは色々あったあげく「キチンとした科学」になり、色々実用化している。もうかなり前の話になってしまったけど、Mustattackメンテ要員飲み会の席で高温超伝導の話が(統計の話絡みで)出て、そのついでに私がこの低温核融合の話を出した、という流れがある。
 
 ちなみに、その時私は「まるで成果はないはず」と言ったし、そう信じていたけれど、実は一応成果は出ているらしい。再現可能な形で「核融合が起きていると考えない限り、説明しにくい物質」が検出されてる…って説はあるようだ。ただまあ、正直真偽のほどは何とも。なにせ「権威のある科学専門誌」のいくつかは、この実験に関する論文を受け付けない。「再現されちゃ困る」とかいうフザケた報告が山ほど寄せられることに腹を立てたあげく、「とりあえず全部嘘っぱちと見なす」ことにしたようだ。その態度を改めたって話は聞かないので、信用度もその程度と考えて良いんだと思う。
 
 ちなみにだ。日本はどうやらこの分野の研究はかなり熱心にやって「いる」らしい。詳細は不明だけど。とりあえず、過去熱心にやって「いた」ことは確認されている。その昔、通産省が「モノになりそうだから、研究しろ。補助金は出す」ってなこと言っちゃったんだよね。文部省でも科学技術庁(当時はまだ分離していたはず)でもなく。確か「現代用語の基礎知識」だと記憶しているんだけど、冒頭で特集組んで、「我が国の研究は進んでいる。いずれ実用化したら…」って夢物語(妄想とも言う)を語った年があった。いつだかは忘れたけど。記憶が正しければだけど、日本を代表する企業(あえて名は伏せる)が研究しているってアピールしてましたね。
 
 そんなアホなことにカネ使っている企業がある?その研究費って、元を正せば消費者が支払った金。しかも税金絡んでいる可能性も高いよなあ…と憤る必要は無いだろう。成果が出てないのは間違いないので、会社の経営に深刻な影響を与えるような金額が投入されてるとは思えない。いくら何でもソコまで日本の経営者は馬鹿じゃない…と思いたい。せいぜい「大金突っ込んだあげく、クズだったと認めるのはイヤなので、面子を守れる程度に研究は続ける」って程度だったら、まあ「モノになるのはいつの日か」って研究と同列に論じても良いような。そもそも、一応まだ「完全なクズ」と証明されたワケじゃない。
 
 普通なら、この話の教訓とは…みたいな意見を付け加えて、話の〆とする。けど、この話については、あえてそうしない。生臭すぎて色々危険なレベルだし、簡単に結論出して良い話じゃ無さそうだから。私はこの技術はクズだと信じているけれど、それは私が科学知識のない馬鹿だからであって、「石油メジャー」だの「原子力村」だのといった、既存エネルギーの覇権を握っている連中に騙されているからに過ぎないから…って可能性もある。とりあえずはそーゆーことにしておきたい。
 
 しかしだねえ。ラノベなんかじゃもてはやされている「現代魔法」だけど、実在してしかもこんなモノとは…私個人としては面白いけどね。現代のマッドサイエンティストが研究しそうなモノとして、生体改造・不老不死・超能力・超エネルギーなんてモノが考えられるけど、その1つとして「低温核融合」を研究するマッドな学者が登場しても面白いとは思う。ものすごく生臭いのを承知の上であれば。誰かそーゆー作品書かないかね?(おい)

9月2日2013/09/03 01:11

 コミケ5日目回顧。終わった…やっと今年の夏の戦いが終わった…毎度のことながら、長く苦しい戦いだった…流石にちょっとばかり達成感があるかな。またすぐ秋の陣が始まり、あっさりと地獄の冬期攻勢の季節が来るんだけどな!
 
 新宿に出たついでってことでゲームジャーナル最新号を入手し、代々木まで歩いてバスターミナルへ。こうでもしないと時間が余って仕方がない。今回の夜行バスは若干混んでいたかな。基本「安くて安心」ってことでJR夜行バスを愛用しているけれど、今後は多少乗り心地を追求してもいいかも。ま、金曜夜出発じゃなかったので、ソコまで困ったワケじゃない。
 
 大阪着は予定より早かったか?5時台には大阪にいた。「いつもの」ファーストキッチンで朝食を食べ、煙草吸いながらボーっと考える。早く着きすぎた…一般待機列に延々並ぶのなら、まあいい。流石に徹夜組扱いされて追い出されるほど早いワケじゃないんだから。しかし、今回は何故か「ウラワザ」が使える…何故。まあなんつーか、それが人間関係だってコトにしておく。サークル入場できるんなら、こうも早い必要は無いでしょ…ってんで、体力温存のため、マンガ喫茶で軽く休んでから会場に向かう。
 
 入場した後、まず向かったのは某サークル。ココの入場証を持っていたから。今回、私は「買い子」として入場したワケではない。な~んにも指令は下ってない。おまけにコミケと異なり、こみっく☆トレジャーの「サークル入場した後の流れ」は良く知らない。ある程度見当は付くとはいえ、やみくもに動くとかえってタイヘンだ。ここは「人の流れ」を見極めるべく、落ち着く必要がある。無駄に早く入場した(休みすぎると後でダルくなるから…)関係上、予想通り誰もいない。そこで机の上のチラシ(山ほど配られる)を整理し、折りたたみ椅子を広げて座る。コミケみたいに会場がだだっ広いワケじゃない以上、当然の礼儀だね。もっとも、主目的は「座って落ち着いて人の流れを観察するため」なんだけど(苦笑)。
 
 そうこうしてると買い子の待機列とおぼしきモノが見えたので、深く考えず並ぶ。そのうち整理スタッフがやってきて、なんか言っている…んだけど、よく聞こえない。仕方ないので流れに逆らわないようにしていたら、お目当てとは別のサークルに並ぶことに(笑)。ただ、ココは「混みそうなので、あえて斬った」トコロだったので、「まあいいか」で片付ける。少なくとも私は、「そーゆー柔軟性がある方が、良い買い子」だと思う。
 
 正直言おう。買い物は楽なんてモノじゃねえ。列は短く、すぐに買えるのだ。これは比較対象(当然コミケ)どうこうって話だけじゃない。実はキチンと理由がある。まず、コミケってのは関西のヲタクも遠征する。「こみトレがあるから行かなくてもいい」と考えるヲタクも山ほどいるはずだけど、その割合は案外少ない。「中央と地方の関係」なるものを考えれば、それがむしろ自然でしょ。そーゆー連中は大抵「欲しいモノは1日でも早く入手したい」と考える(私もだ)ので、こみトレで入手できるとわかっていても、コミケで買う。私がこみトレに一部回すのは、「他にも入手するモノが山ほどあるから」だ。よって「コミケにいた大手のブツは入手済み」ってな連中が山ほどいる。
 
 おまけにだ。コミケはとっくの昔に終わっているので、「本だけあればいい」って連中の大半は、日本橋の「そーゆー店」で入手済み。そのため、コミケだったら滅茶苦茶並ぶサークルであっても、スイスイ買えちゃう。「秋葉原のそーゆー店で、人混みをかき分けながらお目当ての本を探し回る」より楽なくらい。私のコミケ攻略作戦にガッチリ組み込まれて外せなくなったのも、その辺が理由である。
 
 しかも、今回はウラワザが使えた。おかげで別の心配をしなけりゃならないほどの戦果が挙がった。別の心配?そりゃまあ、財布は軽くなるよね(苦笑)。4日目が終わった段階では「流石に5日目に回し過ぎたか?」と思っていたんだけど、期待以上だった。うむうむ、世は満足じゃ。
 
 難点は1つ。雨。かなり降られた。こればっかりは…雨は即売会に出入りする人間にとって「最悪の敵」である。「かんかん照りで暑くて倒れそうになるのと、涼しいけど雨、どっちがいい?」と聞かれたら、大半のヲタクは「晴れがいい」と言うと思う。本を求めて集まってきたというのに、本を駄目にしかねない水が降ってくるのはイヤでしょ。私も戦利品が気になって仕方なかったけれど、とりあえず大丈夫だった。ふう。危ない危ない。
 
 私の専門分野である、「ゲーム(電源不要)」について補足説明しておこう。今回は戦果ゼロ。いくつかこのジャンルでサークルがあるのは知っていたんだけど、完全に私の守備範囲外。「想定外の発見」もなかった。ただ、これはこのジャンルの衰退を意味しているワケではなさそう。ぶっちゃけ、こーゆーモノは中堅オールジャンル(もしくは創作系)即売会で出すより、ゲームマーケットで出した方が捌ける。コミケぐらい巨大になると「ゲーム目当ての奴」もかな~り集まるけれど、それ以外だとゲーマーはなかなか…「ゲームマーケット大阪があるじゃん」ってな話になっているのだとしたら、こみトレでは多少衰退するよね。ついでに言うなら、ここ数回のこみトレに、電源不要ゲーム出しているサークルのトコロに「ゲームマーケットの方が捌ける」ってなアドバイスを送る謎の馬鹿が出没したことも関係あるかも知れない(笑)。
 
 今回のコミケ攻略は日程が変則的になった関係上、苦戦が予想された。それを回避するため、かつてないほど入念に戦略を練ったくらいだ。しかし、蓋を開けてみれば大戦果。これは事前準備が適切であったから…ではなく、「想定外の幸運」が大きな理由だと思う。「なのは0分」「3日目の企業~東館の移動がスムーズ」「5日目のチケット入手」なんてのは、コミケ前に想定してない。想定していた範囲でも、「初日午後に攻略予定だったブロッ○リーで目的物に売り切れが出なかった」「シャフ○が3日目にもマトモな物販を行った」なんて部分は、大丈夫だって確信があったワケじゃない。せいぜいが「賭けになるけど、期待してみる価値はある」程度。この辺がことごとく良い方向に出たんだから、大戦果も当然だ。
 
 ついでに言うなら、今回は「悪い方向の想定外」にほとんど遭遇しなかったことも大きい。強いて言うなら「コミケ雲が出るような気象」だけど、コレは体力で誤魔化しが効く。いや、むしろ「対策しすぎた」かもしれない。今回は流石にヤバそうだったので、水分補給回数に気を遣うだけでなく、意図的にスポーツドリンク系を多用した。塩分採らないと…って話はあったので。しかし、コレは流石にやり過ぎだった。あっさり汗となってドバドバ流れちゃったのだ。それでのどが渇いてまた…って部分はいい。想定以上の汗が出て、服がびしょ濡れ。おかげで汗が乾かなくなり、「汗をかいても体が冷えにくい」状態に…いつものよーに「お茶・コーヒーによる水分補給」を軸としつつ、塩分補給もたまに…って程度で良かったような気はする。体が欲するモノに素直に耳を傾けず、理屈で水分補給したからこーなったんじゃないかな。ま、いずれにせよ深刻な事態にはならなかったけど。
 
 あと、「コミケ5日目」として使用した、コミケカタログ系についても語っておこう。1~3日目まではiカタロムを愛用した私だけど、4日目(コミティア)・5日目(こみトレ)では「Law of Circles」が役に立った。「5日目に突撃するからパス!」としたサークルをチェックするためである。これとウェブ上のサークル一覧(こみトレのサイトにある)を使うことにより、5日目の行動計画が立てられたのだ。正直、すげー便利だった。通勤時間を有効活用できるし、サークルのサイトを参照するのも楽。特に今回は行動計画が複雑だったので、スマホアプリによる支援はかな~り効いた。こーゆー使い方をするのは、どう考えても私だけなんだが。
 
 ついでに、「ついに」ロムカタログの「使い道」を発見した。いやね、今回の知見だとかサークル情報だとかを整理することは今までもやっていたんだけど、結構テキトーな整理に留まっていた。けど、今回は本格的にスマホアプリを運用した関係上、そーゆーデータがスマホアプリ上に残っているのよ。意図的に残そうとしたワケじゃないけれど、ある程度ヘビーに使っていると自然とそうなる。けど、冬のカタログが出たらこのデータは削除する必要がある。そりゃそーだ。冬のデータを管理する必要があるんだから。それはモッタイナイ。なんかデータを残す上手い手はないか…と思いついたのが、ロム版カタログにデータを移すこと。ロム版カタログはPC上に過去データをずっと保存しておけるので、スマホアプリのデータを移行して保存しておける…おう、便利じゃん。データ移行は戦利品の整理も兼ねて手入力しても良いし、連動しての運用を前提とした「コミケアプリ」を経由してもいい。色々試してみる価値はありそうだ。
 
 私は「コミケをうろつく人」としてそれなりの経験があり、とりあえず一人前だとは思う。けれど、まだまだ進化する余地はあるってコトですね。色んな意味で、色んな方向に。とはいえ、最も大事なモノは「人間関係」だってコトは忘れないようにしたい。即売会は単にブツが入手できるってだけじゃなく、色んな人と会えるってコトも大きいからなあ。その辺があるからこそ、私は即売会に出掛けるのだ。私の顔を見るとやる気が出てくる、などという奇特な方(失礼)がいる限り、私は突撃する。道は険しく遙かだ。これからも精進が必要だと、心底思う。
 
 …とまあ綺麗にまとめてみたけれど、なんつーか…即売会でこーゆー気持ちになるって、人間としてどうなのよ。盛大にねじ曲がってますな。もっとも、今更色々手遅れなのはわかりきっている。そんなコトをどうこう騒ぐ必要など無い。これからもまだ見ぬ同人誌・同人グッズを求め、突撃あるのみだ!

8月21日2013/08/22 00:14

 コミケ4日目回顧。世間的にはコミティア回顧なんだろうけど、私の中ではあくまでコミケ4日目。そーゆーものなのです。
 
 とはいえ、実はあんまり書くことはない。1~3日目の方針が「中小サークル中心」になったので、既に訪問済みのサークルばかり。新刊があるワケもなく、そーゆー意味では極めて平和だった。
 
 挨拶回りも、そう忙しくなかった。コミケ5日目ことこみっく☆トレジャーにも参加するサークル(コミケ~コミティア~こみトレのハシゴをするのは私だけじゃない)に「9月にトレジャーで」と挨拶して呆れられたくらい。某サークルはコミケ・コミティアで新刊を出せず、「間に合えば大阪で出します。こっちでは次のコミティアで…」ってな話をしていたので、「私も大阪行きますから、その時に」とキッパリ断言したところ、「大阪で新刊出せるよう、頑張ります!」と言ってアタマ抱えていた(苦笑)。いやまあ、プレッシャーかけるのは本意じゃないんだけど…
 
 新刊と言えば、某「パロしか出さないと確信してたのに、何故かパロ禁止・創作オンリーのコミティアに参加していた」サークルの新刊が出ていなかった(苦笑)。けど、構想を書いたペーパーは入手できたので満足。出たら入手予定なので、頑張って欲しい。基本、私は「早く出せ」とは言わない。「まだ出ていない」って状態なら、かな~り根気よく待つことが出来る。耐えられないのは「出ているのに、まだ入手してねえ」って時間の方。
 
 挨拶回りを終えた後は、マッタリと「掘り出し物」求めてうろつき回る。今回は便せんを求めて「そーゆートコロ」を重点的に攻めた。おかげで全館周回できず。やっても良かったんだけど、馬券も買いたかったので…札幌9Rを見たおかげで武は買えたんだけど、ヒモがことごとくトビやがった…
 
 なお、今回はゲーム系は…0.5とかいうヘンな数字を挙げさせてもらう。フツーに言えばゼロ。コミティアには何かしら出ていることが多かったんだけど…もっとも、「本格的に探すなら」って場所をスルーしたので、実はいた可能性はある。ただまあ、今回は流石に「お腹いっぱい」だったので、後悔はしてない。会場出て大雑把な戦利品チェックするまでは、ゼロだと思っていた。
 
 それが0.5とかいう数字になったのは、ヘンなトコロで「ゲーム同人誌の紹介」をしてたから。文具マニアでもある私は、その応用?としてデザインとか書体とかフォント関連の同人もチェックしている。そーゆー同人誌の中に、ゲーム同人誌の紹介があったのだ。「同人誌の紹介記事」としても面白いけど、「ゲーム同人誌についての話」としても楽しめる内容。一応「ゲーム系同人誌に準ずる存在」に認定した。なお、この紹介されたゲーム同人誌、コミティアで見かけて「ゲームマーケットに出なさい」と言ったらホントに出展したという経緯がある。向こうは私のこと覚えてなかったけれど、当然責任取って?入手しました。世の中とはそーゆーものだ。
 
 そんなわけで、「コミケ4日目」とは思えないほど、マッタリとしてました。昔(相当昔)はコミケもこんな感じだったんだよな。シャカリキになって飛び回るのも即売会だけど、こんな風にマッタリと色々見て回るのも即売会。そーゆーものである。
 
 さて、コミケも残すところあと1日…って、まだ残っているんかい!まあなんだ、「大阪で突撃できるから」って理由で放置したサークルがいくつかあるからな…「コミケに間に合わなかったので、大阪で出します」とかいう告知をしやがったサークルもあるし…大阪での戦いは厳しいぞ、戦闘準備は入念に行え!
 
(オマケ)
 地獄(の象徴コミケ雲)をみれば 心がかわく
 たたかい(同人誌入手のため並びまくること)は あきたのさ
 (けど)さだめとあれば こころを決める
 そっとしておいてくれ
 明日(激戦区コミケ5日目)に ああ つながる今日(コミティア)くらい

8月15日2013/08/16 01:17

 色々書くことがあるような気はするけど、コミケ総括の続き。私にとってのコミケはまだ終わってないんだけどね。4日目(コミティア105)・5日目(こみっく☆トレジャー22)があるから(苦笑)。
 
 今回はかなり過酷な環境だった。コミケ雲まで出たからなあ。にもかかわらず、のべ参加者は59万人で過去最高を更新。1日目・2日目が共に21万人。3日目はちょっと減って17万人。なんつーか、色々カンベンして欲しい。こっちは年々体力衰えてゆくのに、どんどん飛び回りにくくなってゆく…
 
 幸い?今回は「上司からの指令」がユルめではあった。激戦区ばかりとはいえ、件数が少なめだったから。その上、予想外の極み「なのは30秒」があったのだから、企業に関しては楽だったと言っていいだろう…マグカップ×2×2組や辞書サイズの資料集といったブツの「重量」を考えなければ。
 
 もっとも、コレは予め「今回は色々厳しい」とわかっていたから…って話はある。今回は日程が変則的になった関係上、「立ち回りが難しかった」のだ。従来だと、初日は企業中心、2日目は企業・サークル半々、3日目はサークル中心…ってな配分が成り立った。このため、初日に「想定外の抵抗を受けた」場合、「包囲に留め、歩兵に後を任せて前進を継続」(要は2日目以降に回すこと)ができた。けど、今回は初日に攻略失敗すると、2日目に回せない。よって3日目に回すことになる。しかし、3日目ってのはギャンブルだ。ドコの企業も「売れ残りを持ち帰りたくない」ので、持ち込み数を相当絞る。物販は早めに切り上げ、後はイベント…ってトコロばかりだ。ヒドいところだと、「3日目も持ってきたよ」ってアリバイ作りをしにきただけ、持ち込み数10個未満じゃねえか?となる。正直、計算が成り立たない。事前に「初日が重要、ここで確保できなければ、かなり厳しい」と伝えておいたので、多少の手加減が入ったかも。
 
 強いて後悔したことを述べるとするならば、3日目に某ゲーム系サークルの方から「企業のコレを…」って依頼が入ったにもかかわらず、「カンベンして下さい」と断っちゃったことかな。だって…行き先が角○書店なんだもの。アソコはどーしよーもない。地味ながらコミケ屈指の激戦区、列の長さは短くても進みが遅いので時間消費はトップクラス。その上持ち込み数は少ない。まして3日目。「延々並んで入手できず」の可能性が高すぎて、事実上対応不能だ。伊達に「初日のオープニング」という、最重要ポジションに指定してない。「なのは」がコミケのスターリングラードだとすれば、ココは「コミケのヴェルキエルキ」である。規模こそ小さいが、惨さは似たり寄ったり。
 
 もっとも、今回最大の地獄は「TBSア○メーション」だったらしい。ココは私も「地獄認定」していた…どころか、ブツによっては「カンベンして下さい」と言おうかと思っていたくらい。幸い注文されなかったけど。ウラワザ使っても入手困難と断言できるほど持ち込み数の少ない品を山ほど揃え、あげく人が殺到して捌けなくなり、列が崩壊したらしい。正直、「見えている地雷原」だった。「他は何もいらない、全力で何とかしろ」って言われたらそれでも突っ込んだと思うけど、普通に考えるなら流石にソコまでの価値はない。私には「ミエミエの地雷に突っ込み、延々並んで結局入手できず」なんて死に方は許されてないのだよ。
 
 サークルに関しては、「外周シャッター前」に注文があったけれど、さほど苦労しなかった。ウラワザ使えば、1つだけならそう苦労しない。2つ以降は地獄だけど。ただ、企業と違ってサークルは列の消化が速めだ。かな~り長い列でも、拘束時間はさほどでもない。大抵「素早く会計できるための工夫」をしているからね。企業は最悪レジ打ちしやがるからなあ…おまけに持ち込み数も多めで購入限定数の設定も大抵慣れている(必要に応じてこまめに変えるところもあるくらい)ので、なので、少なくとも午前中なら「品切れの心配」はしなくて良い。地獄は地獄でも、計算しやすい地獄かな。
 
 正直助かったのは、シャ○トが3日目も「マトモな」物販をしたこと。「開始10分で品切れ」って悪夢も想定してたくらいだ。3日目は電源不要ゲームという、「持ち込み数がものすごく少ないので、品切れの危険性は極めて高い」ブツが私のお目当てなので、どう行動するのかは悩んだのよね。正直、「開始前に取り置きを依頼しまくり、頃合いを見て企業に突撃」ってワザも考慮していたんだけど、フツーに「企業で並んでシャフ○だけ片付け、東館に移動」がベストと読み。そうなった。これは良かった。
 
 とまあ、今回の総括はこんな感じかな。私は買い子の中でもちょっとだけ特殊な存在で、「具体的な行動」は完全に一任されている。「ドコソコのアレを入手してきて」って指示はされるけれど、まずアッチ行って次にコッチに…ってコトを考えるのは私の仕事なのだ。普通の買い子はこの辺も比較的細かく指示される。携帯電話でその辺の指示を受けたり飛ばしたりしてる奴はよく見かける。状況によっては電波状態が悪く、明らかに上手く伝わってないんだけど。これに対し、私は自分勝手にその辺を設定できる…というか、しなくてはならない。買い子に必要なものは、1)勝手にサボったりしない「忠誠心」、2)倒れたりしない「体力」、3)延々と並び続けるコトが出来る「根気」、ってな感じだけど、私の場合は、計画を考える「アタマ」もある程度必要なのだ。よって、総括は必要なんだよね。
 
 夏のコミケが終わると、すぐに冬のコミケの申し込み〆切が来る。冬から夏は長いけど、夏から冬は短いからなあ。当然ジャンル配置はもう決定している。変更はあり得るけど。それを見ると…細かい変化はあって、私にとっては地味に重要だったりするんだけど、まあおおむね「いつも通り」かな。主戦場のゲーム(電源不要)は2日目。企業との両立をどーするのか悩ましいけど、何とかなるでしょ。冬は寒がりの私でさえ「夏に比べれば過ごしやすい」と感じるくらいなので、体力面ではおそらく問題ない。その代わり、カレンダー入手という重要ミッションが加わる。方向性は違うけど、厳しい戦いだ。もっとも、厳しかろうが何だろうが、私には戦いあるのみ。俺達の戦いはこれからだ!
 
 …って、私のコミケはまだ終わってないんですけど。終わってたまるか。4日目・5日目があるって前提で全てを組み立てたのだ。何?「アキバでのお買い物が4日目じゃ」だと?そんなものは3日目終了後に「第1次攻撃」済みだ!

8月12日2013/08/13 00:19

 昔々、晴海の夏コミケはマジ「生きたまま堕とされる地獄」だった。建物の中は参加者の汗でモーレツな湿度、外は直射日光が容赦なく降り注ぐ。人波をかきわけなければ一歩も進めず、水分補給手段はない…いや、ホットドリンクだけ残った自販機はあったなあ。それに比べれば、今のコミケなんて天国同然。そう思っていた時期が、私にもありました。
 
 その晴海時代には「コミケ雲」なるものが拝めた。理屈は良くわからないけど、館内で発生した大量の湿気(発生源は言うまでもなく汗)がどうにかなった結果、上の方でモヤができていたのだ。悪夢の象徴の1つであり、思い出しただけで倒れそうになる。
 
 今回のコミケでは、この「コミケ雲」が発生した…かなり大規模に。ビッグサイトは空調が効いているはずだというのに。なんつーか、すさまじいとしか言いようがない。もう二度と見なくて済むと思っていたのに…
 
 コミケ2日目。私に下された指令は「某サークルの同人誌&グッズ入手」。私の上司の話では「良く知らない。だからそんなに混まないんじゃない?」となっていたけど、調査の結果「外周、しかもシャッター前」という、シャレじゃ済まない位置にあると判明。混雑対応のため、ある程度人気があって行列を作るサークルは外周に配置されることが多い。その中でも特にヤバい(行列が長い)と判断されたサークルは、シャッター前に配置され、最初から外に向かって机を構える。「一瞬たりとも行列を館内に入れるな」ということだ。ココに配置される以上、タイミングを間違うと延々並ばされる。フツーの手段だと1時間は覚悟しろ、2時間でも文句言うな…そんな感じ。
 
 とはいえ、一応私はウラワザ使える身分。初っぱなからココを攻めたので、早期攻略に成功。しかし、ウラワザをココで使った関係上、後々の予定はキツめに。覚悟してたけどね。おかげで、原則「本だけアキバで買えるモノは全部アキバに、5日目があるサークルも全部5日目に」回すことに。小物グッズとコピー本(アキバじゃ入手できねえ)を愛好している私にとっては、ちょっとキビシー決断ではある。
 
 これが冬のカレンダーだと、話が少しだけ異なる。カレンダーは「他があるから、いらん」って人間も多く、「本は無くなったけどカレンダーはある」って状態になることも多い。このタイミングを狙って行動すれば、ほとんど並ばずにカレンダーを入手できるのだ。もっともコレはかな~り上級ワザで、私もタイミング逃して入手できなかったコトが何度もある。
 
 実は今回、同じ手段で小物グッズを…と考えてはいた。ただ、夏は体力って問題がある。いくら私でも、流石に夏は機動力が落ちる。夏に毎回同じコト考え、結局実行に移さない(倒れそうになるので移せない)のがパターンだ。今回もやっぱり実行できなかった。ま、そんなもんだ。コミケでの私の計画は、大抵「全部は実行不可能」である。現場の状況に応じて、何かしらボツにすることが前提になっているので。そもそも、全部実行しちゃったらマジ予算オーバーだ。何が実行可能で何が実行不能なのかはその場の状況で変わってくるので、こーゆー計画になっているのさ。
 
 ウラワザを使った「オイシイ時間帯」の優位を活かしにくい以上、並ぶ大手を片っ端から先送りし、中小を中心に…これが2日目朝の時点での決断だった。普通ならこの決断は間違ってないと思う。しかし、今回は後ほど後悔する羽目に陥った。何故か?実はこのプラン、1)館内は屋外より快適である、2)移動距離が増えても、体力と気力で何とかなる、って前提がある。この前提が崩れたのだ。
 
 いくら私が「熱さに弱いが暑さには強い」とはいえ、悪夢のコミケ雲が出るような環境はキツい。そこを長距離高速移動(走るのではなく、速めに歩く)するんだから、体に響くのは当然ってモノだ。気力が少し落ちて疲れが吹き出た時に、「コレだったら大手に並ぶんだった…」と後悔させられた。
 
 しかも、館内はものすげー人の群れ。ここをかきわけながら移動しなきゃならない。ここで私の特徴「歩くのは比較的速い」がかえって裏目に出た。私は色んな理由から走るのは遅いけど、歩く速度はそれなりに速い。あくまで「それなり」レベルであり、山歩きを趣味にしているような人間には負けるけど。そのため、遅く歩かされると「ひっかかってイラつく」のだ。自分のペースで歩けないとイライラするんだよ。そんな馬にいくら突っ込んでいくら負けたか…この精神的疲労も馬鹿にならなかった。
 
 そりゃあね、晴海時代はもっとスゴかった。今回スゴかったとネットで話題になっているようだけど、それでも晴海時代に比べればまだ楽。ビッグサイト時代になり、晴海時代よりも過酷な移動距離をほっつき歩いている私が言うんだから間違いない。けれど、「ビックサイトを地獄に変える」ためには、晴海の何倍のエネルギーが必要なんだよ…と考えると、気が遠くなりますね。
 
 3日目。私の主戦場、ゲーム(電源不要)の日。でもオープニングは企業。初日に逃したシャ○ト攻略だ。気象その他の関係から「無理しなくていい、パスして構わない」とは言われていたけれど、ソレは私のプライドが許さない。企業攻略を後回しにすることも考えたけど、「開始前の時間」をより有効に使えるのはコチラだと判断した。
 
 時間や売り切れ対策に関しては、この判断は間違っていなかった。問題は、頼まれたブツがやたらデカかったこと。重いんですけど。なんでアソコは辞書サイズのブツを出すかなあ。有り難いと言えなくもないけど、単に編集能力が低いだけじゃね?って気がしてきた…
 
 とはいえ、そこはゲーム(電源不要)の日。荷物預かってくれるサークル様がいる。人間関係の構築は大事なんだよ。ゲームをしこたま、更に辞書サイズのブツを抱えて途方に暮れる私を見かねて、荷物整理までしてもらった。私は友人知人のたぐいに恵まれていると、本気で思います。
 
 3日間を通しての感想。今回は色々と想定外のコトが多かった。紙袋は崩壊するわ、過ごしやすいはずの館内がサウナと化すとか。でも、最も想定外だったのはスマホの不調。と言っても、壊れたワケじゃない。汗でシャツが湿ったので、タッチパネルがシャツに反応して誤動作するんだよ。あげく勝手に「間違い電話」までかけやがった(すいません)。大きな実害はなかったと思うけどね。ただまあ、スマホカタログはキチンと機能してくれました。開催中にメインとして使用したのは、最も使い慣れてるiカタロム。少しでも慣れているものを使うのが無難という判断だ。世の中にはわずかな向上を求めて物事をコチョコチョ変えるのが好きって人種がいるけれど、私は「慣れ」重視だなあ。
 
 スマホと言えば、コミケ期間中はかな~り通信状況は悪かったです。私がどうこうと言うより、周囲に機能しなくて大騒ぎしている奴が山ほど…ハイテク兵器が便利なのはわかるけど、頼り過ぎちゃいけませんね。とはいえ、コミケ参加歴20年以上になる私だけど、今でも自分の計画やら見通しやら状況判断の甘さに不満が残るレベルでしかない。「一人前の戦士」を育てる手間暇考えたら、そこら辺の小僧がある程度戦えるようになるハイテク兵器は偉大だと思う。
 
 今は連日の緊張感が中途半端に解け、疲れているのに眠くないって状態。明日以降がちょっと心配。予定入れているのに。でも、まだ戦いは終わらない。週末は「コミケ4日目」コミティアが控えているし、「コミケ5日目」こみトレも近い。頑張って気合い入れ直さないとね!「アホだ」と言われるのは承知の上だ!

8月10日2013/08/10 22:25

 コミケ真っ最中。本来ならば、更新している余裕など無い。にもかかわらず、書きたいことが出来たので更新する。ものすげー感動したので。
 
 本日C84初日。私は奇蹟としか言いようのないモノに遭遇した。企業のなのはブース(正式には451「NANOHA INNOCENT PROJECT」)で、全く並ばず目的のブツが入手できた。わかる奴にはこれだけでわかる。本来あり得ないことだ。
 
 わからない人間向けの解説をしよう。「なのは」は、コミケ企業ブース屈指の「地獄」である。怖ろしく並ばされるのだ。企業中心の買い子で何度かアタック指令をこなした私の計算では、ウラワザ抜きだと2時間コース。しかも、人気の目玉商品が尽きた後も、列はあまり減らない。おかげで毎回攻略には苦労している。ウォーゲームでたとえるとセバストポリ要塞みたいなもので、列車砲の支援抜きではとてもやってられない。競馬だと、私と魔神の関係…だとマニアックすぎるなあ。毎年やたら厳しい「安田記念の出走条件」がわかりやすいかな?
 
 ウラワザ使えばそれぐらい…というのは甘い。確かにウラワザ使うと「開始30秒で入手」は可能かもしれない。けど、この場合開始前に延々並ぶ。並んでる時間だけ考えたらフツーの手法とあんまり変わらない。なのはの場合、ウラワザの意義は「並んでいる時間を減らせる」ではなく、「売り切れの不安に怯えなくて良い」にある。なのはブースそのものは売り切れ不安は少なめだけど、ココで余計な時間使うと他に悪影響が出るんだよ。
 
 にもかかわらず、今回私はなのはにウラワザ使わなかった。他にもっとヤバいトコロがある、という判断である。見かけ上の列の長さはトップクラスではないけれど、やたら会計が遅くて持ち込み数も少ないという、「買い子のとっての悪夢」に注文が入ったということだ。「ドコの」だけでなく「何を」注文されたかによって色々変化するとはいえ、私の評価がやたら低い企業があるんだよ。ねえ角○書店さんよぉ。
 
 本日の私の計画はこうだった。まず角○を片付ける。放置しておくと状況が悪化するだけと読んだから。その後毎回やたらキツいシャ○トへ向かう。これが終わった時点で「ドコへ行っても人の群れ」状態になるだろうから、しばらく放置。自分のみの買い物(企業及び東館)をする。でもって1時くらいを目処に企業に戻り、最後まで粘るつもりでブロッ○リーとなのはを片付ける。これで初日終わり。
 
 実際の行動。ブ○ッコリー列の長さに不安を覚えたけれど、「見かけに騙されてはイケナイ」と初志貫徹で○川に。それなりの好位置に付けたんだけど、相変わらず会計が遅い…オマケに荷物が重い。マグカップ(陶器)×2を2組みだからなあ…そのくせ紙袋の質が悪い。図体はデカかったので、油断して色々荷物を詰め込んだら、崩壊しやがった。
 
 問題はその後。シャフ○の最後尾がドコにあるのかわからん。モーレツな早さで伸びてゆき、どっかに隔離された所まではわかったんだけど…探し歩いているうち、ふと「私の行きつけ」の某企業を見たら、真空状態のように客ゼロ。流石に寄り道した。ココは複雑怪奇な事情により「仲が悪いわけでもないのに、分裂した」トコロで、私は一応両方応援している。なので両方のセットを1つずつ入手したんだけど、紙袋も2つよこしやがった。「イラネ。でも捨てるのも不憫。始末に困る」とか思っていたんだけど、角○紙袋崩壊に伴い、見事に代役を果たした。偉い。紙袋の実用性に気が回るトコロは違うねえ。
 
 てなコトしているうちに、シ○フトの最後尾が「ものすげー遠くに隔離」されたと判明。おまけにソコへ向かう通路もかなりの混雑。トドメにソコへ行くには長めの坂を下る必要があり、並んだ後に階段登らされる…水分及びニコチンの補給その他に不安のある状況でソレじゃあ、倒れちゃう…と判断し、予定より早めに逃亡。午後の「売り切れチキンレース」に賭けることにした。
 
 色々あって午後。企業ブース再訪。この時間だと、ドコもかしこも売り切れの危険性がつきまとう。しかし、目玉が売り切れると列も短くなるので、狙っている品によってはかえって入手しやすい。けど、そんなモノどーやって見分けるのか?それが「企業巡りで養ったカン」というもの。伊達にカレンダーという「基本的には売れ残りやすいブツ」のマニアやってねえ。ま、見込み違いも数多くやらかしたけど。
 
 ココで色々考えた末、事実上○ャフトを諦めることにした。残っているモノのなかでは、コレが最も「売り切れ危険度」が高い。「延々並んで結局売り切れ」の可能性が高いと判断したのだ。別に完全に諦めたわけではなく、リベンジの機会は2日間残っているし…けど、2日目は企業に顔出しているヒマなさそーだし、3日目は「売れ残り気にして、ブツ持って来ない企業」も多いんだけど…まあ、仮に入手失敗しても「仕方ない」と言ってもらえるのが私の強み。
 
 でもって、「真っ先に最後尾見つけたから」という理由でブロッコ○ーに並ぶ。いや、コレ重要なんだって。コミケで延々並んだ経験を持つ人間なら、「最後尾を見つける」ことの難しさを知っているはず。探し回っているうちに時間が過ぎ、列が長くなったり売り切れの危険が高まったり…なんてのは良くある話なんだよね。
 
 正直言おう。ココの対応も印象悪かった。並んでいるうちは特に問題なかったんだけど、会計直前で、購入希望を記入した用紙をチェックする係(多分ちょっと偉い奴)が、新規売り切れが出るたびに持ち場離れて移動するんだよ。売り切れが生じるたびに若干販売を停止する必要があるのはわかる。けど、お前は持ち場離れるな。どう考えても販売再開して問題なさそーなのに、コイツが戻ってくるのを待っている「だけ」って時間があったのはムカつく。必要があるんなら辛抱強く待つけれど、こーゆー「無駄っぽい時間」はイラつくだろ。逃げ馬がセーフティーリード保っているのに「上がり最速だからボクの馬が一番強い」は意味ねーだろ。いくら新鋭戦車使いたいからって、露助がしこたま塹壕掘ってから進撃したんじゃ意味ないんだよ。わかるか?
 
 ブロ○コリーを片付けた後、やや重い気持ちでなのはに向かう。流石にこの時間だと売り切れの可能性はあるので。一応「最後まで残っているのでは」と予想したとはいえ、搬入数によっては「狙っている品だけ売り切れ」の可能性もあるし…そう考え、とりあえず列最後尾を探す前にブースの前に行ってみた。ココが最も的確に売り切れ情報がわかるからね。最後尾だと伝言になったりするので、アヤフヤなことも多いし。
 
 目に飛び込んできたのは、誰も並んでいないブース。「列の到着待ち」「売り切れに伴う一時的販売停止」なんてのは良くある話なので、これ自体はどうということはない。とはいえ、本日分完全完売の可能性は高いなあ…と品書きを見たら、お目当ての品「だけ」残っている。残っていることになっている。そのくせ、本当に誰も来ない。ひょっとしてココが最後尾…というか、誰も並んでない?おそるおそる「ひょっとして最後尾はココですか?コレまだ残ってますよね?」と聞いたら、そうだとの返事が。買い物に掛かった総所要時間、約30秒。そのうち10秒は、混乱して手が震えたため財布を出すのに手間取った時間である。
 
 確かに、「最後まで残っている可能性が高い品」だと判断したのは間違いない。けど、ソコまで不人気だとは思ってなかった…つーか、全く想定外。コミケじゃ立体造形物の評価が低め、って法則がある(値段高めだし、飾る場所がないって輩が多いし…)ので「残りやすい」とは読んだけれど、だからって「なんじゃこりゃ」ってブツじゃねーだろ。「せっかく並んだのに、何も入手できないのは…」って理由で買う奴も出るだろうし。「コレだけ残っていれば、30分コースで何とかならないか」と思っていたら、30秒。あ、あり得ねえ…正直信じがたい。自分で体験したことなので「事実と信じる」しかないんだけど、友人知人から面と向かって「こうだったんだよ」と聞かされた場合、信じるかどうかビミョー。ましてブログだのツイッターだので見ず知らずの人間が「なのは0分」と書いていただけなら、「フカシもいい加減にしろ」で片付けた…そんなもんだ。
 
 どれぐらい信じがたい話なのか?他の話にたとえてみよう。ゲーマー向けの例えは「常徳殲滅作戦完売と同程度」かな。テーマ的に苦戦が予想され、実際にも苦戦しているようだけれども。競馬ファン向けは…「キングジョージの勝ち時計2分22秒台」かなあ。今年の24秒台でさえ「驚天動地」なのに。
 
 今日はとにかくやたら暑くて熱く、体力はモノスゴイ勢いで削られた。屋外に出ている時間が長かったこともあり、シャルジャ(アラブ人が被っているアレ)に頼りまくり。残る2日間もこんな気象が続きそうとのことで、「本当にオレは大丈夫か?」って不安は大きい。けど、今日遭遇した奇蹟のおかげで、とりあえず気力だけは最後まで持ちそう。きっと神(どんな神だ)が「ウダウダ言ってないで、働け」ってことで与えてくれたエサなのだろう。わかりましたよわかってますよ、私にあるのは突撃指令だけだ。勝利を確信し、明日もまた突撃だ!でも熱中症には気をつけるぜ!

8月3日2013/08/03 23:32

 「企業の詳細がまだ一部不明です!」「くそう、1週間前だというのに何やってんだ。大事なトコロは含まれているのか?」「はい!シャ○トがまだです!」「くそう、とりあえずアリで計算しておけ。それより、5日目こととみっく☆トレジャーのカタログはどうなった。」「入手済・大手のみチェック完了です。ただ、全てをこちらに移すのは難しいでしょう。」「だろうな。5日目の行動もシミュレートしておけ!」
 
 いやもう、今回ほど「事前図演」に苦労したコミケはない。時間の余裕がないので、色んな意味で「予備」を確保できないのだ。それを乗りきるため複雑な計画が立てられているんだけど、予想外のことが生じたらタイヘンなことに…よって、今まで以上に当日の状況判断が重要になりそう。慣れないと色々大変なんだよ。
 
 本日はこれまで。現実逃避を兼ねて何か書こうと思ったんだけど、アタマが上手く切り替わらなかった…いかん、切り替えスイッチ壊れたか?

7月31日2013/08/01 01:01

 爆死…気合い根性その多諸々を総動員し、「企業は初日に全部片付ける」つもりでいたんだけど、物理的に不可能と判明した。体が足らないとか、そーゆー問題じゃない。どーすんのかは、週末の「コミケ5日目情報」公開待ち。そのコミケ5日目ことこみっく☆トレジャー22だが、参加内定から参加決定に昇格。例によって迎撃不能なタイミングで大阪襲撃します。
 
 本日はコレまで。色々忙しくなってきたのさ…

7月29日2013/07/30 01:07

 何故か月曜にしては体力が残っている。想定よりは体力が残っていたからか?もっとも、コミケに向けて温存しておかないと、真面目にヤバいんだけどな。晴海の生き地獄よりはかな~りマシとはいえ、やはりコミケは厳しい。
 
 本日は、またもやコミケ関連。ゲーム(電源不要)系サークルのチェックが増殖し続けるコトに呆れ、ヤケクソ気味に公開することにした。サークル様の宣伝も兼ねて。誰得なのかは知らない。多分私は得しない。なお、公開範囲はゲーム系オンリーです。他は軍事機密ですから。なお、私の「専門分野」であるウォーSLGについては、先日SNSで公開済みであり、思いっきり重複します。悪しからず。
 
 今回の方針。「東方系」もシッカリ調査する。このジャンルは若干説明が難しいんだけど、とにかく多数のサークルか多数の「関連同人創作物」を創っている。アナログゲームやら何やらも山ほど存在しているのはうすうす知っていたんだけど、破産の可能性アリと判断して逃げ回っていた(苦笑)。今回、ゲーム(電源不要)の近くに存在するので、本格的な調査を行う予定。
 
 なお、今回限定で色の区分けを少し変更します。この色は「私が個体識別されているであろうサークル」に限定し、この色が普通のサークルとします。ご了承下さい。
 
 東方系のアナログゲームは、外周の一部とUの島に存在するらしい。現時点では詳細不明なので、とりあえず「この辺」って目印も兼ねていくつかピックアップ。A49b「あゆ屋」・U06b「かっぱ工房」・U07b「starmine」・U09a「常時右往左往」・U11a「はらきりサーカス」など。
 
 いわゆるゲーム(電源不要)。ド本命だ。説明はかなり端折る。W51a「書を守る者」。毎回見学はしてるので。W52a「鈴木栄光堂」&W52b「黄金の夜明け団」。両者ともガルパン系戦術級。このネタはコンプリートする。W53a「TRI Fol:um - RePens-」。まどマギ。まだ出るかこのネタ。W53b「湯沢温泉」。モバマスネタらしい。W55a「みさき工房」。ゲムマで何度か見たサークル。折角だから訪問しておこうかと。W56a「熊猫小屋」。即売会ゲームを出すんだと。ふ~ん…私に対する重大な挑発行為と認定。
 
 この辺からウォーゲーム色が強くなる。W57a「八川社」。基本は野球ゲーム。今回は戦車戦ゲームもアリ。W57b「5点打線」。野球。W58a「G・カンパニー」。タンクハンター
基本。今回はネイバルウォー版ヤマトもあるらしい。W58b「同人会ルーデンス・ファベル」。戦国時代モノのヘクスゲームが中心。W59a「Technical Term」。フリートシリーズ。今回はアンダマン海だとか…すげえなおい。W59b「さいたまオフライン」。SLGamer。今回は過去作再版モノが新作。他にコミケ初売り2つ。W60a「ハイリスク」。詳細不明。W60b「王立教育研究所」。これまた詳細不明。
 
 こっからしばらくまたフツーのボドゲ系。X01a「BADMOON」。なのはゲー。X01b「クロスハート」まどマギ。X02a「くらげシステム」モバマス。X02b「TDKN」。これもアイマス系。X06a「フェニックスキャンペーン」。宇宙艦隊戦カードゲーム。私は全ネタ入手予定なのでタイヘンだ。X41a「F-Lex」。ゲーム系にいるけれど、私の中での分類はメカミリ。X52b「カナイ製作所」。比較的有名なサークル。今回の詳細は知らない。X55a「BURAN」。SF系のカードゲームサークル。X55b「マケドニア本舗」。元々海戦ゲームを出していたが、今回は戦車戦ゲームも出すらしい。X56b「那緒のボードゲーム記録帖」。同人ゲームレビュー。ふ~ん…挑発的だねえ…X60a「遊星からのフリーキック」。テーブルゲームデザインの本。ウォーゲーマーにも参考になるかと。
 
 ここからまたちょっとウォーゲーム色が出てくるかな?Y02a「KASU残党」。ロストワールズ。クイーンズなんちゃらに非ず。Y02b「やまだけい」。萌え系だけどロストワールズ。何故(笑)。Y03a「山折り谷折り」。燃え系クイーンズなんちゃら…いやだからさぁ(爆笑)。Y10b「香川ディセント友の会」。リプレイだそうな。Y11a「脳味噌書店」。ヒア・アイ・スタンドの解説本だそうな。Y11b「扶桑皇国退役軍人会」。アドテクのゲームの本。ウォーゲーム系だけど私にとって新顔。Y12a「千葉クラブ」。要は千葉会。新刊は無いけど委託のゲームがあると聞いた。Y12b「東方大隊」完結したような気がするけど、やっぱりまたアヴァランチプレス本か?Y13b「TNG」。ゲーム(電源不要)ジャンル分析本。研究家必読。
 
 この他にグッズ目的でいくつか訪れるけれど、おおむねこんなもんだ。なお、誤解の無いように申し添えておくと、このリストはあくまで「訪問確定」のサークル。実際にはもっと多くのサークルをのぞき込み、めぼしいモノがあったら突撃する。つか、時間があったらゲーム(電源不要)全サークルに話を聞きたいくらいだ。そんなコトやる馬鹿が他にいるわけ無いから。それがF男。
 
 私個人は、同人ゲームのいいところは「多様性」にあると思っている。ドコの何とは言わないけれど、「コレが売れ筋」ってなテンプレートに従ったモノしか生産しない関係上、何もかも似たり寄ったり…ってな世界は好きじゃない。少なくとも、同人ゲームの世界がそうなるのはイヤだ。だから私はこのジャンルを飛び回り、「ガンバレ。応援している」と激励し、自腹で新作を入手する。私ごときじゃ、他に出来ることはない。聞かれれば色々アドバイスはするし、聞かれなくても「ゲームマーケットに来るんだ!その方が売り上げ期待できるぞ!」くらいは言うけれど。
 
 今回のコミケは変則的な日程になった分、色々と苦しい。知恵がないので体力で無理矢理その辺を解決するしかない私の場合、なおさらだ。けれど、私が足を運んで入手し、「頑張って下さい」と声を掛けると喜んで下さる創り手の皆様のことを考えると、なんとかなっちゃうんだよ。つーわけで関係各位、ビッグサイトで逢いましょう。私は心底楽しみにしています。ただまあ…私が倒れないように祈ってくれるとちょっと有り難いかな。今回は正直自信ない…

7月28日2013/07/28 23:14

 本日はワンフェスに行ってきました。行ってしまいました。ついに。踏み込まないようにしていた場所なんだけどなあ…
 
 何故踏み込まないようにしていたのかって?簡単に破産できるからだ。立体造形物は高いんだよ。にもかかわらず「アレ欲しい」「コレも欲しい」なんてやったら、いくらカネがあっても足らない。とにかくひたすら危険なシロモノばかりなんだよ。
 
 なのに、何故行ったのか。相当しょーもない理由である。今年2013年、気がつけば、私は毎月何かしら同人誌即売会に参加していた。リストは以下の通り。
 1月 こみっく☆トレジャー21(
 2月 サンシャインクリエイション58・コミティア103
 3月 ゲームマーケット2013大阪
 4月 サンクリ59・ゲームマーケット2013春・コミック1
 5月 コミティア104
 6月 サンクリ60
 
 来月以降はこんな予定になる。一応参加内定しているモノオンリーね。
 8月 コミックマーケット84・コミティア105
 9月 こみっく☆トレジャー22
 10月 コミティア106
 11月 ゲームマーケット2013秋
 12月 コミックマーケット85
 
 前々から平均月1以上だってのはわかっていた。それで満足しようと思っていた。けれど、7月だけ何もないのはどうか?と考えてしまったんだよ。そんでもって、7月に開催されるイベントって、ワンフェスぐらいしか思いつかなかったんだよ…調べれば他にも何かしらあったと思うけど、調べなきゃイケナイって時点で「行ってもなあ」って規模・もしくは内容(興味ないジャンルのオンリーとか)のイベントと確定なんだよね。
 
 まあ、一応他に用事がある(コミケ絡みの連絡)ことだし、「何も買わないぞ!」と覚悟決めておけば、何とかなるかなと。即売会まで行って何も買わないのはどうかと思うけれど、それぐらい強い意志を持って臨まないと危険すぎる。そうまでして、なんとか破産しない程度に買い物を抑えられるかな…ってなもんだ。
 
 結論から言えば、とりあえず立体造形物は何も買わなかった。危険なシロモノは山ほどあったけど。個人的に最もヤバかったのはF1マシン。フェラーリだのマクラーレンだのなら、いつのマシンでも我慢できたと思う。ジョーダンはヤベー。「7upジョーダン」だったら買っていただろう。他にも戦車(3突が…どいつもこいつもF型で助かった。B型だったら…)、航空機(フランカー系は好きだけど我慢できる。フラゴンかフォックスハウンドが…)、小火器(誰が何と言おうと、ATRが好き)に特撮ヒーロー(ゴレンジャーはグッと来た)、燃えアニメ(ボトムズ30周年ですって。レッドショルダーカスタムやっぱりカッコエエ)に萌えフィギュア(ツボが1匹いるんだけど、幸運にも見なかった)…何度「コレ下さい」と言うのを我慢したか。
 
 我慢できた最大の理由は、私はモデラーとしての技量ゼロ、って部分でしょ。完成品は高い。キットにすると多少値頃感が出るけれど、私のウデじゃ作れないからなあ。そもそも装備からして持ってないし。一部ゲーマーはそーゆー技量を持っていると判明しているので、個人的には「うらやましいな」と思っていたんだけど、今日ばかりは自分の未熟な腕に感謝したくなった。
 
 しかしながら意味不明なモノは買ってしまった。扇子と同人誌…まあ、私は基本「ゲームか小物グッズか本」の人だからして。扇子は基本実用品。扇ぐため…よりもパチパチ鳴らすため、かなあ。結構クセになっている。実は扇子って「鳴るモノと鳴らないモノ」があり、鳴らないモノの方が入手しやすいと思う。百均なんかで売っているのは基本鳴らない。私が買ったのは当然鳴るモノ。ネタは燃え×2、萌え×1。結構な頻度で壊れたり落としたりするので、予備は必要だし。
 
 本は軍用ライフルのマニュアル翻訳。M16A1とAK47の手入れ方法を紹介した物。私が銃をとる日が来るとは思えないけど、「そんな日」のために予習しておこうかと。正直自衛隊だか日本軍だかの兵隊として戦うことは無さそうなので、「ゲリラになるんだったら、この2つのうちどちらかだろ」と判断した(笑)。ロケット弾や対戦車ミサイルのマニュアルもあったけど、そんな高級品は若い奴が使え(おい)。
 
 ワンフェスの会場は幕張メッセ。正直遠い…というより、心理的に「行きにくい」場所である。いやまあ、ワンフェスその他開催イベントに文句はない。けど、幕張メッセって建物はね…立地がどうとか建築物としてこうとかって話じゃない。昔々のコミケを知っている人間としては、今でも「追い出された」トラウマがあるんだよ。かな~り強引に追い出され、なんとか晴海に拾ってもらったアノ時の記憶は、古い人間には残っているからなあ。ま、基本どーでもいい話だけど。
 
 正直、会場は思ったよりは狭かったし、参加人数も少なかった。元々コミケとは比較にならないイベントだとは思っていたけれど、もうちょっとこう…って感じ。立体造形物を扱う関係上、コミケは机半分が1サークルなのに対し、ワンフェスは机1つで1ディーラー(ワンフェスの「売り手」はこう表現する)って違いがあるとはいえ、巡回に肉体的苦痛は感じなかった。まだ体力あるね私も。もっとも、今回は荷物軽かったからなあ…おまけに全部真面目に見て回ったら、心底ヤバいモノ発見しちゃったかもしれないし。
 
 言うまでもないことだけど、今回電源不要ゲーム関連アイテムはナシ。立体駒を使ってどうこう、って構想(中途半端に投げ出されたモノが昔あったような…)があるんならともかく、基本関係はないでしょ。ただまあ、余裕があるなら「立体駒使った同人ゲームをワンフェスで頒布しようとする奴」が出現しないかどうか、見張りたい気はするけどね。いくら何でも同人でソレはキビシーと思うなあ。量産体制が整うとは思えないので。
 
 つーわけで、私のよくわからんプライドを満足させるため、出撃してみました。なんつーか、とてつもなく危険なイベントだったけど。万券がバンバン飛び交う世界だからなあ…で、でも、なんかまた行きたいような…手ごろな価格の小さいモノなら、買ってもいいような…