8月14日2012/08/15 01:44

 コミケ前だというのに、別件でも忙しかったおかげで更新がおざなりに。いけませんね。反省してます。反省ついでに、コミケレポート。大事でしょ。今回はどーでもいいことも多めで。
 
 8月某日某所。今回の「指令」とプラチナチケットを受け取る。諸般の事情により私のトコロにはサークル入場券なるものが回ってくるんだけど、代償はお買い物。程度の差はあるけれど、毎回色々キビシーです。正直、「指令をこなす時間を考えれば、フツーに並んで入場してもいいのでは?」と思うこともあるけれど、あえてそうしないのが「渡世の義理」というもの。
 
 私は基本的には「企業中心の買い子」である。ドッチかと言えば初心者向けではあるのかな。一応3日間ずっとブースがあるので、「不測の事態により、買えませんでした!」ってなりにくいし。ただ、ものすごい行列を作るサークル(混雑対応のため壁際に配置されることが多いので、「壁」と呼ばれる)攻略は物理的な問題(同時に二カ所並べない)の関係上、指定されるサークル数はそう多くないけれど、私の場合は遠慮無くたくさん申しつけられる。それが「企業買い子」の特徴なので。
 
 攻略法の基本となるのが、「混雑度予想」だ。ドコがどの程度混雑するのかアタリをつけておかないと、無駄に並ぶ時間が増えてしまう。下手すれば売り切れという悪夢も…この辺は過去の経験と扱っているブツから判断することになる。「列消化は早いけど、長さは聞くな」「レジ持ち込んでいるから、列の長さの割に時間かかる」「列は短めで消化も速いけど、売り切れの可能性大」な~んて予想を立て、並ぶ順番を考えてゆくのだ。コミケ前に私がカリカリしている理由がコレ。特に、体力で誤魔化せる「並んでる時間が長い」はまだしも、「売り切れ」絡みは…仕方ないと思われる事例は多いけれど、私のプライドに関わる。
 
 今回も無茶な指令が飛んできた。「某人気アニメの設定資料、コミケで6千部」と「ゲーム(電源不要)配布のグッズ。並ばないけれど売り切れは早い」を両方要求されたのだ。そりゃあ物理的に難しい。優先順位の高いゲームのグッズは「その気になれば楽勝」だけど、朝イチをココで費やすと間違いなく設定資料集は買えない…「化○語」の設定資料集がコミケで6千部なんて、瞬殺ですよ瞬殺。初日午前中に完全完売でもおかしくないし、2日目以降に備えてブツを温存してたとしても「開始30分、サークル入場してもダメな可能性高し」となりそうだからなあ…かといって、設定資料集の列に並ぶと、いつ解放されてゲーム(電源不要)のシマにたどり着けるのか、全く読めない。流石に午前中には何とかなるだろうけれど、それじゃ売り切れてる可能性が高い…ってのが、ゲーム(電源不要)のブツの特徴だ。混雑はしないけれど、供給量も少ないんだよ。
 
 仕方がないので、今回も「邪道」なワザに頼りました。サークル入場している友人知人(たくさんいる)に頼む。迷惑かけるだけって話はあるので、なるべく使いたくない手段なんだけど…ただ、今回はちょっとした「救い」が。品の受け渡しの際、頼んだ某氏が「某エロゲサークル行かないんですか?」と尋ねてきたので、ピンと来て「じゃあ行きますよ。どうせついでだし。」と受注。一方的に頼むのは心苦しいので、こういう注文出してくれると本当に助かります。コミケにおける直属の上司からも「よくやった」って趣旨の言葉もらったし。
 
 そんなこんなで今回の「仕事」はかなり順調に消化できたんだけど、1つだけ問題があった。あまりに順調だったので、予定を修正して2日目の昼頃に「全てを消化」したのはいい。列の長短は油断しているとコロコロ変化するので、「今ならあんまり並ばなそう」ってタイミングを見つけたら、即座に予定修正するのが当たり前だからして。問題はその後。「よっしゃ、仕事終わり」と思って気持ちを少し切らせたら、一気に疲労が押し寄せてきた(苦笑)。まだ自分の買い物は残っているんだから、せいぜい「ギアを1段下げた」程度でコレかよ。いやもう、マジに若くないんだなって自覚させられました。
 
 自分が入手したモノについては、おおむね以前このブログで語ったとおり。いくつか「売り切れ」その他で入手できなかったけれど。今回「グッと来た」ブツは「ZOIDS BOARD GAME」(サークル「Z&G、初日西館な-08a)かな。知る人ぞ知る「ゾイド」をテーマにしたウォーシミュレーションゲーム。結構本格的。まず、マップが綺麗。コマンド誌やGJ誌の付録と比べても遜色ないクラス。ルールも本格的。テーマがテーマだけに「1体ずつの殴り合いを基本とした戦術級」なのかと思ったら、作戦戦術級(大半のユニットに射程があり、なおかつZOCもある)でした。ちなみに、1ヘクス=750m相当だそうな。強いて言うならユニットがシルエットオンリーなのが「残念」だけど、「ハリガネ弁当箱の方が見やすくて良い」を持論とする私がこう思うくらいだから、マップの出来は推して知るべし。
 
 特筆すべきはルールブック。まさに「微に入り細に入り」状態。おかげでまだ読破・消化できず、現段階では「どんな感じのルールなのか」把握し切れてない。人によってはこれを「弱点」とみなすだろうけど、「ルールブックは細かく書け!」を持論とする私にしてみれば、大いに歓迎したい。デザイン面もなかなかで、余白は多めに取ってあり、とても見やすい。強いて言うなら字が小さいかな。結果として頁数が多いんだけどね。最終的な評価は読み込んでみないと断言しにくいけど、方向性としては素晴らしい。同人ゲームの作者や同人ゲーム研究家には、是非とも手に取って参照してもらいたい。少なくとも、「ルールブック批評」(ルール批評ではない点に注意)を趣味?にしている私はカンドーした。
 
 惜しくも?次点はやはり「AFRICAN FLEET」(サークル「Technical Term」初日西館な-09b)かな。フリートシリーズってだけで細かい説明は不要ってブツ。今回秀逸なのはシナリオ。どーすんだと思っていたら、スーダンに下心ミエミエの支援をしている中国が敵役として活躍。中国空母VSロシア空母、もしくはインド空母という「旧東側空母対決」シナリオが満載ときたもんだ。え?米空母との決戦はないのかって?やだなあ、勝てるワケ無いじゃん(笑)。代わりに日本の空母…みたいな形のフネ(DDHいせ)と戦うシナリオはあるけれど。他に、マップとユニットを流用した別ゲームで「海賊退治」に対応するなど、遊び心満載です。「フリートシリーズは好きだけど、今回はマイナーテーマだからなあ…」と見送るのはもったいないですよ。
 
 そうそう、コレも書いちゃえ。今回はかな~り不思議なモノが入手できました。来月2日開催の「こみっく☆トレジャー」サークル入場券。ドコの誰からどういう経緯で…ってのは軍事機密扱い(それがエチケット)だけど、有り難いやら何とやら。「「絶対無駄にしない」と思われているトコロがアホですね。いやまあ、よほどの事態が生じない限り有効活用させてもらうけれど。おかげで一部サークルをこっちに回すという「意味不明な行為」が…ただ、その代わりコミティアに参加できない(思いっきりバッティング)んだけどさ。
 
 そのコミティアに関しては、言いたいコトがある。この即売会のカタログは読み物としての機能性も高いので、私は行く行かないにかかわらず入手している。今回も入手してみた所、「テーブルゲーム部準備会」なる、気になる存在がっ!コミティアは「同人ゲーム発表の場として侮れない」とは感じていたけれど、ソレを加速する方向で動き出す奴がいるとは…偵察して色々話を聞いてみたいんだけど、私は絶対不参加。飛行機使っても同時参加は無理っぽい。誰か私の「分身」として話を聞きに行こうって奴はいないのか!年に4回もあり、なおかつあまり当落の心配をしなくて良いコミティアが「同人ゲーム発表の場の1つ」として定着する意味は大きいと思うぞ。こういう活動を支援するのが「F男のお仕事」じゃないのか!でも、「大阪視察」も大事な仕事だし…ああ、何故私の体は2つないんだ!
 
 私個人の買い物としては、今回は便せんが不作。いや、コレは私が悪い。色んな事情により、チェック甘かったからなあ。特に2日目に「疲労のため早めに切り上げた」のが…9月のコミティアにも行けないので、11月のコミティアでは溜まった鬱憤?を晴らすべく、「全部買い」やりそうで怖い(おい)。あと、色々言いたいのはカレンダー。前例の少ない珍品「夏カレンダー」(9月~翌年8月)が、すんげー高いセットの中にあってだねえ…「カレンダーは有料が当たり前」と言ってるこの私の「今まで入手した中で最高値」更新しちゃいました。ブッチギリで。でも、貴重極まりない夏カレンダーなんだから仕方ないよね。何がどう仕方ないのかはさておき。
 
 「仕事」のため飛び回った初日、気力切れによる疲労で倒れかけた2日目も辛かったけれど、ある意味最も辛かったのが最終日。終わった後ゲーム会「ソフィア」に顔出して飲み会へ。私はいわゆる「打ち上げ」には参加しない(これは色々事情がある)ので、参加する余裕があったので。心身ともにボロゾーキン状態だったのは、この日私を見かけた方ならわかってもらえたのでは。コミケ会場で水分補給しまくり、「液体には飽き飽き」ではあったんだけど、それでもアルコール飲料は違いますね。いつも以上に体にしみました。ただ、おかげで翌日色々辛かったんだけど…
 
 私はもう若くないので、色々無理は利きにくくなっている。昔だったら楽々こなせたことが、最近辛くて辛くて…コミケ絡みも年を追う事に厳しくなってきています。けれど、気力が持つ間は大丈夫。トップギアにある間は「空だって飛べるし、湖だって飲み干せちゃう」状態。それがコミケの魔力であり、F男って人間の馬鹿な所です。これからも倒れない程度に頑張ります。コミケで倒れると、競馬仲間やゲーム仲間から「倒れる場所としてどうなのよ!」とか言われそう…って、逆に誰も驚かないか(苦笑)。