7月5日2012/07/06 01:07

 部屋の雰囲気が一気に夏色に。萌えカレンダーの7・8月は水着が多いからなあ。華やかでよろしい。
 
 本日は、先日の福島旅行ネタ。単純なレポートでも良かったんだけど、あえてヒネり、我々が利用した宿について語ろうかと。何かと色々お世話になっていることだし。
 
 あっぱれ福島旅行は、ものすご~くグダグダな旅行である。今回も、全員が参加した行程ゼロ。全行程参加者が「珍しく過半数越え」とか言ってる有様。土曜の競馬からして、前日から福島入りしていた奴がいるかと思えば、午後になって大名出勤してくる奴もいるレベル。「ちょっと遅れそうなので、土曜の競馬はパスして宿で合流」とか言ってた人間が競馬組を差し置いて宿に一番乗りしたり、宿に泊まるだけ泊まって日曜は仕事に行く奴がいた(最後の飲み会にはまた参加)など、「集団行動って何?」ってな感じ。我々は慣れているからいいけれど、フツーはこーゆーコトしないと思う。
 
 こんなグダグダが許されているのは、幹事・幹部が優秀だから…ってワケでもない。そもそも、その辺からしてグダグダもいいところだから。「悪の大幹部」扱い?されている私が言うんだから間違いない。私も今回は「原稿があるから、土曜はひょっとすると徹夜明けで福島入りするかも」と予告(原稿すんなり通ったので、コレは杞憂だった)したあげく大名出勤。日曜に至っては「ATMでカネ下ろしておく」と言って皆から離れるまではフツーだけど、その後トイレ利用のためと称して喫茶店でマッタリ過ごしてから競馬場入り。一応「二日酔いなので、宿でしばらく寝てから競馬場で合流」とか言っていた奴よりは先に競馬場入りしたのか?まあ、その程度である。
 
 もっとも、こんな集団が利用するだけあって、宿との交渉は結構タイヘンだったりはする。予定変更なんて当たり前、参加者確定がほぼ直前なんてコトもザラ。キャンセルは流石に馬鹿馬鹿しいので大抵少なめに申告して、いざとなったら押し込む。ツアー会社との交渉はまどろっこしいので、宿との直接交渉が基本だったりする。今回の幹事曰く、最初はツアー経由で申し込んだけれど、途中でやっぱり宿と直接交渉したとか。まあそうだよね。この手のワガママに対応できない宿もたまにあるので、「ワケわかんない注文出しても大丈夫」って実績?がある宿を選ぶことが多い。
 
 そんな我々が愛用しているのが、今回利用した宿。とりあえず我々の人気は高い。ケチって他の宿を使うこともあるけれど、「福島旅行と言えば…」ってな評価が定着している。去年は震災関連の騒ぎで旅行そのものが無かったので、「だったら今年はケチらずいい宿泊まるしかないでしょ」と早い段階で決定されていたことだし。
 
 実はこの宿、カタログスペックだけ見たら「ドコがそんなに良いのか」わかりにくい。料金はバカ高くはないけれど、決して安くはない。デフレの昨今では、強気の料金設定と言っていい。特別なサービスとかオマケも特に…強いて言うなら和太鼓のショーをやっているくらい。アレはアレで悪くないけれど、お目当てにどうこうってホドじゃなさそうな。設備面でのウリも、特別なものは思いつかないなあ。「ケーブルTVで有料番組見放題」なんてコトはないし、温泉にはサウナがない。景色は悪くないけれど、付近の宿(たくさんある)と比べて特別どうこうって話じゃない。料理も「特別な食材使っています」って話をされたコトがない(ウリなら仲居が自慢しそうなモノだけど)程度。あ、部屋の冷蔵庫と廊下の自販機はある意味フツーに「旅館価格」です。正直言って、宿検索サイトなどでカタログスペックだけ比較して宿を選んだとしたら、ココが引っかかる理由はあまり見いだせない。
 
 にもかかわらず、実はこの宿人気がある。油断していると「満室です」と言われてしまう。飯坂温泉は福島競馬の季節に栄えるって話があるんだけど、競馬やってない時も結構満室ってコトが多い。その人気は震災の後でも変わっていないようだ。「飯坂温泉は大丈夫なのかぁ?」って心配したけれど、とりあえずあの宿は大丈夫だった。どう考えても「あの辺の宿の中では勝ち組」である。
 
 ドコが良いのかって?細かいトコロ全般。「基本をキッチリ抑えてある」感が強い。細かい補修を繰り返しているらしい建物とか、規模の割に多めじゃないかと思われる従業員数とか。風呂も大浴場は朝までOK(流石に露天は真夜中まで)だし。サービスも、カタログスペックに出ない部分が結構優秀。おかげでワガママ言いやすくて助かる。特に「1人だけ遅く到着するから、メシは抜きでイイ。料金そのままでイイから。」とか、「会計まで済ませたけど、二日酔いの奴1人置いておくから、テキトーなタイミングで追い出して。」なんてことに、当たり前のように対応してくれるのは素晴らしい。
 
 この宿が人気なのは、ドコをどう考えてもリピート率が高いからでないかと。その気持ちは大いにわかる。実際利用しないとわかりにくいけれど、利用してみりゃイッパツで良さがわかるってタイプの宿だからなあ。そりゃあね、もっとカネ出せばもっといい宿泊まれるのかも知れない。少なくとも料理の質は上げられるんじゃないかと。でも、やみくもにカネ出してソレ求めるのは、なんつーか…野暮って気はするかな。
 
 我々はある意味特殊極まりない手段なので、多少どころじゃなく他人と趣味が一致しない可能性が高い。そう考えると、ココも「わかる奴はわかるけど、わからん奴が一杯いる」ってシロモノかも。でもいいの。わかってもらう必要なんて無い。それどころか…「予約取りにくいから、我々以外の利用客は少し減って欲しい」と真剣に思うくらいだ。
 
 つーわけで、宿の名前は伏せます。そーゆー宿がある、って話だけ。どーしても知りたいのなら、リアルで私に聞いて下さい。ああ、また行きたいなあ…今度1人で利用してみるかな。贅沢だけど。

7月7日2012/07/08 01:57

 この色の話題が通じる人、という狭い界隈での話ではあるが、昨日発売の「歴史群像」(学研)8月号は話題になっていた。ウォーゲームが付録につく、って理由から。入手して何か言うのは流行りそうなので、私も珍しくこの流れに乗ってみた。この私が「流行を意識して行動」するのは、本当に珍しい(笑)。
 
 まずは雑誌本体の話から。私はたま~に立ち読みする程度。戦史記事とかは嫌いじゃないけれど、基本「ゲーム」に重きを置いているプレイヤーなので、それとの連動性が低いモノをそこまで熱心に読む必要は感じないので。むしろ掲載されている巻末の漫画の方が気になる。単行本になる見込みあるのかコレ?
 
 ただまあ、この雑誌のターゲット層の1つに「ウォーゲーマー」があるのは間違いない。じゃなけりゃ、読者プレゼントに「ボードウォーシミュレーションゲーム」入れたりしない。「シックス・アングルズ」14号(ベアズ・クロウ)が当たった方=第3希望までに入れた方は、ドコをどう考えてもゲーマーだ。まあ、「好奇心から希望してみたら当たっちゃった」って方もいるかも知れないけれど…
 
 ゲームに目を移そう。一口に「ウォーゲーム」と言っても、細かく見ると色んなモノがある。「ドコまでがウォーゲームか、ドコまでがシミュレイションゲームか」ってな議論は時折蒸し返され、あーでもない、こーでもないと激論が交わされる。ちなみに私はどちらかと言えば…と言うより、あからさまってレベルで幅広く「ウォーゲーム」「シミュレーションゲーム」と認定している人間の1人だと思う。
 
 何故いきなりゲームの分類論なのか?そりゃまあ、その辺の議論が出そうなゲームだから。私ならためらいなく「ウォーシミュレイションゲームである」と断言するけれど、「これが?」みたいな意見を持つ人間もいると思う。まあ、ゲーマーじゃない人間こそが主要読者層、って雑誌にバリバリのウォーシミュレイションゲームが入っていたら、ソレはソレで引くけれど。
 
 どんなゲームなのかを簡単に説明すると、「ミッドウェー海戦」は、空母同士の殴り合い「だけ」を切り取ったゲーム。マップ…と言うよりディスプレイシートとユニットを使う。判定はサイコロ。サイコロの展開図(自作しろと言うことらしい)を見た時には笑った。正直、のりの量を間違えるとグラサイになりそうで怖い自作サイコロより、チットを使った方が良かったと思う。もっとも、ミッドウェーの戦いの前の図上演習で…ってコトは知っている(どころか詳しい)人間向けだから、雰囲気重視ってコトでコレでいいのか。
 
 「日本海海戦」はソロ専用ゲーム。これまたディスプレイとユニットの併用。ごく単純な運ゲー。一応「プレイヤーが決断」する要素もあるけれど、ちょっとばかり電卓叩けばすぐに「ベストな行動パターン」の解析が可能だろう。私は少なくとも「お得感を演出するためのオマケ」以上の価値を見いだせなかったな。
 
 「ミッドウェー海戦」の方は…う~ん、駄目とは言わないけれど、私はあんまり評価しないかな。コンセプトがどうとかシステムがこうとかって理由じゃない。カードゲーム「Lightning:MIDWAY」(だったっけ?)を知っているから。やってるコトはほとんど同じで、ルールはより簡単。カードゲームなので、「相手の手札を推理する」って要素もある。私は「カードゲームはチャチ。やっぱりユニットじゃなきゃ」って哲学は持ち合わせていないので、勝っている部分を見いだせない。これじゃあ、悪いけれど高い評価はできません。あくまで私個人としてはね。
 
 ただまあ、これは私がゲーマーであり、色々類似のゲームを知っているからである。それを知らない人間がメインターゲットなんだから、コレでいい…って考え方は成り立つと思うな。「野獣げぇまぁ」の徳岡殿が見たら、「そういう考え方は…」ってお説教喰らいそうだけど。そーゆー補正をかけたら…どうなのかねえ?私には何とも。私ごときじゃ、自分がメインターゲットになってないゲームについて色々語るのは難しいでしょ。
 
 とりあえず、仮に私が同人誌即売会でこのゲームを見かけた場合、買う。買ってデザイナーにお説教する。主な批判点は「やらせたいことの割にルールが複雑なのではないか」って部分。他にも色々言うだろうな。実際、前に似たようなコトをやらかしたことがある。アレはいつぞやのこみっく☆トレジャーだったと記憶しているけれど、「索敵の要素ナシ、空母艦載機で相手空母を攻撃するだけ」ってPCゲームを見つけて、買って「やりたいことはわかる。けれど、ゲームとしてみた場合ソレでいいのか」とブーたれた。もっとも、イチイチ買ってココまで言ってる時点で「期待はしている」って意味なので、決して悪いコトじゃないハズなんだけど。
 
 世間(といっても狭い世間の話だけど)では、「歴史雑誌にウォーゲームが付いた、コレは画期的だ」みたいな意見が出ていたけれど、私はその点はあんまり評価しない。過去に似た例はあったからなあ。その結果がどうなのかは、みんな知っているわけで。最近のボードゲームブームを反映して違った結果が出る可能性はあるけれど、どうかなあ。とりあえず、私個人は「歴史雑誌にゲームを付ける」って行為自体が「労多くして実りナシ」だと思うので、このゲームの出来にかかわらず、ボードウォーSLG業界に変化はないと思う。一応外れて欲しい予想ではあるんだけれどね。
 
 そうそう、最後にこのゲームの大事な評価点を紹介しないと。とりあえず、リプレイは面白い。商業誌や同人誌にリプレイ書こうと思っている人間なら、目を通しておいて損はないかも。実のところ、「ちょっとしたカラクリ」は透けて見えているんだけれど、それを勘定に入れた上でも読む価値はあると思っている。これ読むためだけにこの雑誌を買うのは、アリだな(笑)。

7月15日2012/07/15 23:10

 金曜の昼、唐突に電話が来た。普通なら絶対出ないんだけど、たまたま少しヒマだったので、珍しく対応。その結果、はねはね殿と「ミッドウェー海戦」を研究することに。私の都合により、土曜の千葉会がその舞台となった。
 
 本当のところを言うと、今週末は引き籠もっている予定だった。日曜夜に予定がある上、コミケのカタログが発売されるから。私の場合、コミケカタログのチェックは異様に時間が掛かる。まず、「ゲーム(電源不要)のウォーゲームっぽいシマ」に代表される重要なエリアをチェック。これ自体はすぐ終わる。問題はその後で、何らかの事情により「ヘンテコなエリアに配置されているモノ」が無いかどうか、全体を浅く広くチェック。分厚いコミケカタログでコレをやるのはタイヘンだ。とはいえ、実際会場をうろつき回る(時間と体力の許す限りでやっているけれど)よりはずっとマシなので、仕方がない。更に、私の主戦場になるであろう企業ブース(ほぼ確実に突撃命令が出される)のチェックもある。正直言って、可能ならば余計なコトは考えたくないのだ。実際は色々あるんだけれど。
 
 ただまあ、誘われたからには受けるのがスジってモノでしょ。近所で入手したコミケカタログを担ぎ、電車内で難しい顔して読みながら千葉会の会場へと向かう。今回はウォーゲーム系の落選が多いようだなあ。うわ、企業ブースにヘンな新顔が…突撃命令出るのかな?だとすると色々ヤバいかもなあ。くそう、なんでオレの体は1つしかないんだ…ブツブツ…
 
 ちなみに、電話受けた直後には「何故F男?」と考えた。はねはね殿の交友関係から考えるに、相手してくれそうな人間は山ほどいると思うんだけど。極端な話、千葉会にぶらっと顔を出し、「ユニット切ってあるから、誰か相手してくれ~!」とアピールするだけで、誰かしら相手は見つかったはず。とはいえ、身も蓋もない研究をかなり突っ込んだ部分まで詰めようと思ったら、ソコまでつき合おうとする奴が貴重って意味で、私が最適なんだろうなと(笑)。
 
 早速ゲームを広げて研究開始。まず、私にルールのカン違いがあった。空母攻撃ディスプレイに描かれている、攻撃側航空機を配置するマスのスタック制限に関する件だ。私は当然のように1マス1駒しか置けないと思い、それがある種の投入制限を現しているんだなと思っていた。実際はスタック制限無しだった…う~ん、だったらこんなマス、1つにまとめた方がいいと思うんだけど。対空砲火も2回に分ける意味がわからない。いやね、最初が直援機の攻撃、次が対空砲や対空機銃…ってのはわかる。わかるけれど、ドッチも「ダイス1個振って○以下だと…」って処理なら、まとめても問題ないじゃん。意味のある違いがあるなら細かく処理させてもいいと思うけれど、そーゆーモノが無いのならば、簡略化すべきだと思う。この辺が「お説教ポイント」なんだよな。
 
 ルールに文句付けるのは適当に切り上げ、プレイ開始。陣営入れ替えたりして何度もやる。この日の私はなんか索敵チットの引きが悪く、3枚ある「効果無し」チットをやたら引いた(1回のプレイで2枚平均…)気がするけれど、なんとか勝ったり負けたり。一応「作戦研究」っぽいものを仕上げ、ついでに問題点も良くわかった…気がする。
 
 まずは作戦研究。米軍は単純。索敵して、敵空母が1隻「確度A」判定で見つかった時点で即攻撃。索敵精度を上げる意味ナシ。日本軍がミッドウェー島を必死に攻撃しているのなら、別空母のA判定を求めて索敵継続もありかな…って程度。攻撃に使う空母は、最も艦載機が生き残っているモノを選ぶ。間違っても数が少ないミッドウェー島航空隊を使ってはイケナイ。小破で終わった時のトドメに使うなら話は別だけどね。なお、敵攻撃隊の標的にされているからと言って、別空母を選ぶ意味ナシ。視認失敗して上空付近をうろついている敵攻撃隊がいたとしても、堂々と発艦準備しなさい。コレは大事なことです。
 
 日本軍の場合、ミッドウェー島を攻撃するのか、それとも敵空母を求めて索敵するのか…って問題がある。この答えも簡単。ミッドウェー島は最初無視して良い。敵空母を探すべき。索敵チットが不利?確かに。でも、ミッドウェー島を攻撃していると、その間に相手に索敵されまくる。だったら最初から索敵した方がまだマシだ。この「索敵合戦」は日本軍に不利だけど、だからどーした。他のコトするよりはマシだと思って開き直るしかない。
 
 こーやって空母同士で叩き合いをして、ミッドウェー島航空隊が「米軍最強の攻撃部隊」になるか、あるいは日本軍が「勝利得点的に勝てそうだ」と感じた時点で、ミッドウェー島攻撃を行う。義務なんだから仕方ない。もっとも、この時点で攻撃隊がボロボロで、ミッドウェー島を中破するために何度も反復攻撃しなきゃイケナイ場合もあるけれどね。後は得点稼ぎに敵空母にトドメ刺したり、勝ち逃げするため索敵(索敵チットが尽きたらゲームエンド)したり…ってな調整をしてゲームを終える。
 
 このゲームの問題点は端的に表せる。「二人用ソロプレイゲーム」なのだ。相手が何しようとも、何をしてこなくても、自分の行動にほとんど変化がない。させようがない。もし仮に変化させたんだとしたら、それは「死亡フラグ方向」ってコトになる。たまに「対空砲火に攻撃隊を墜とされて火力不足気味なので、発艦準備中を狙いたくなる」って時があるけれど、自軍がグダグダになって他にやりようが無くなってからのこと。駆け引きってレベルの話じゃない。私とはねはね殿の対戦だと、お互い「そーゆーものだ」と割り切って黙々と対応するけれど、普通は「貴重な週末を、こんな行為のために割いたのか!」って感情が湧くんじゃないかなあ。ソロプレイだったら、いちいちゲーム会に出掛けなくても出来るわけで。
 
 たまたま?千葉会に参加しておられた軍神殿は「空母同士の決戦だけ切り取ると、こうなるんだよ!」ってなコトを主張しておられたけれど、若干違う気がする。確かに基本的にはそんなモノだと思う。けど、普通のゲームはマップがあって機動部隊が「移動」するので、「敵を確実に捕捉するため、危険を承知で前進するのか、それともリスクを避けるため、とりあえず後方に下がるのか」ってな決断を下す余地がある。この辺が「見えない敵に対処する」って部分であり、空母戦の醍醐味って奴じゃないの?このゲームの敵空母は「見えない」のではなく「索敵って手順を踏まないと攻撃できない」だけの存在であり、ある意味ではミエミエである。白色彗星のド真ん中にいるので、まずは波動砲をピンポイント攻撃で当てて…って行為と変わらない。
 
 別に敵空母が「見えない」存在である必要は無い、という考え方も成り立つとは思う。脚を止めて殴り合って、何が悪い。そーゆーゲームは結構ある。けど、そーゆーコトをやらせたいだけなら、無駄に細かいルールは省いても良かったのでは?前回も書いたけれど、実際プレイしてみてやっぱり「無駄に細かいルールが多い」と感じたのは事実。プレイ時間短縮というより、「プレイ中にイライラを感じさせない」よう、省けるルール・手順はスッパリ省くべきだったと思う。
 
 ちなみに、1回のプレイ時間は30分。いちいち面倒な処理につき合わず、ルールに抵触しない範囲で簡略化した(例:攻撃隊は種類ごとにまとめて1つのマスに配置する)とはいえ、短いなあ。でもまあ、「移動がない」ゲームである以上、そんなもんかなと。もう少し状況判断がどうとか、相手の行動がこうとか…と悩むようなゲームならともかく、そーゆー要素がないんだもの。とはいえ、これはこのゲームの美点かな。私はプレイ時間の長短はあんまり気にしない方だけれども。
 
 私個人の総合評価としては、「おおむね思った通りのゲームだった」となるかな。悪い意味で期待を裏切る所がなかった。作戦面では思ったモノと少し違った結論が出たけれど、だからどーした。私は基本「陸戦の人」なのだ。海空戦には不慣れである、そんな私がルールその他を見ただけで、「このゲームの作戦はこうだ!」と見抜けるようじゃ、お話にもならん。
 
 ただ、何度も繰り返すようだけど、私やはねはね殿はどう考えても「このゲームのメインターゲット」ではない。大事なのはメインターゲット層がどう受け取るか、だ。そこについては…よくわからん。ただ、これだけは言える。「歴史に興味はないけれど、ゲームには興味がある」ってな層、平たく言うなら「ゲームマーケットに、ウォーゲーム以外のモノを求めて殺到する人間」に対しても、このゲームはイマイチと受け止められそうだと思われる。「ゲーム性」があーだこーだってのは色んな議論があるけれど、このゲームはそーゆー方向では「褒められたモノじゃない」ような。
 
 もっとも、「歴史好きにプレイしてもらう」ことを考えた場合、むしろゲーム性は邪魔になるのでは…って議論が成り立つ気がするのは事実。映画・小説・戦史記事に比べればはるかに「ゲーム性」があるのは間違いないので、比較対象がその辺だとすると、あまりゲーム性を持たせると「負担と感じてしまうのでは」って意見はあるような気はする。流石に「駄目」の一言で片付けられるようなモノじゃないな。その辺についてはそのうち意見が集まってくると思うので、その報告(どーせどっかから漏れ聞こえてくる)を待とうかと。
 
 我々ゲーマーは「初心者」なるものを画一的に考えがちだけれども、よく考えると我々よりもより多様性を持った存在である。人数が違う以上、そうなる。それを思えば、「何を強調して何を切り捨てるのか」は様々な答えがあってしかるべきだと思う。少なくともデータがない以上、色々試してみて反応を見るのは大事じゃないかな。私が知らないだけで、「メインターゲットにはこーゆーモノがウケる」って予想が成り立つだけの何かがあったのかも知れないし。ソコは私も評価したい。ただまあ、「その割にルールがヤヤコシイ」って部分は…不必要にヤヤコシイルールだと、不必要にヤヤコシイルールブックになりがちなんだよね。前者を直接敵視してるつもりはないけれど、後者は私の生涯の敵だ。そのため、この部分についてだけはしつこく文句を言わせてもらう。
 
 なお、「日本海海戦」のプレイ観戦もさせてもらった。これがねえ…ネタバレになるので詳細は避けるけれど、「想像以上に駄目だった」とだけ言わせてもらう。だってさぁ…

7月16日2012/07/17 00:45

 いつまでもゲームモードじゃいられない。だってコミケが近いから。つーわけで、おそらくはしば~らく「ずっとこの色のターン」じゃないかと(笑)。なお、今回は敬称略です。悪しからず。
 
 おそらくは何らかのミスにより、頁の色分けがオカシイ今回のカタログ。当日は1日分ずつ切り取って使用する私のような人間にしてみれば、カッター入れた後バラバラにならないか、ちょっと心配。まあ、「それでも」切り取るしかないんだけどさあ。いい加減デジタル化しないとヤバいかもなあ…でも、コミケでは電子機器なんて信用できない(電波通じない、バッテリー補充できない、ぶっ壊しても文句言えない)んだよね。非常時には実体を持つアナログの方が信用できるよ、うん(苦笑)。
 
 私の主戦場の1つ、同人ウォー/シミュレーションゲーム関連。今回は落選が相次いだ模様。少しばかり「寂しい」気が。だったら行かなくても…いいワケない。「それでも」ココにしかいないサークルはあるのだよ。だったら突撃あるのみ。
 
 ゲーム(電源不要)は初日西館。西館ってのは有り難いね!その方が企業ブースに連続突撃しやすい(笑)。西1・2ホールの境目付近に配置され、この色の人向きなのは2ホール側か。ゲーム全般に興味がある人は、西館外周の一部(れのごく一部)がゲームだってコトを忘れないように。
 
 とりあえず「行くであろう」サークル紹介。まずは「王立教育研究所」(て01a)。ネイバルウォーだそうな。「G・カンパニー」(て04a)はタンクハンター。新作は50~60年代の戦車。実は以前ちょっと話を聞いていて、「それ以降だと対戦車ミサイルとか出てきて面倒」ってな理由で60年代までなんだとか。その辺も含めたモノをデザインしてもらうべく、圧力かけてみます(笑)。「KASU残党」はロストワールズ。「クイーンズブレイド」じゃなくてロストワールズ。新作買って支援しなきゃね!「さくら総合研究所」(て09a)は将棋。なんとな~く。イッシーサークル(と09b)は「挨拶しなければイケナイ」サークルに分類されているので行く。「HISADAKE」(と12b)の「ご当地大戦」は富山編を持ってるだけに「その後の展望」チェックしないと。「King's Court」(と13a)には業務上?の問い合わせ事項アリ。「5点打線」(と18b)はザ☆ビッグプロ野球。2011年版は持っているはずだけど、一応チェックしないとなあ。本来データ乱立は望ましくないけれど、野球ゲームは話が別。絶滅されるよりはマシだ。
 
 ウォーシミュレイションゲーム系も含む後半戦。まずはそうじゃない「赤龍亭」(な04a)から。「超人ロック」ベースのゲームを作っているトコロ。毎回気になるんだけど、結局入手してないんだよね…今回はどうしよう?「遊星からのフリーキック」(な07a)はテーブルゲームデザイン論の同人誌。ゲームマーケット関西で1号を購入した。2号があるなら入手したいな。そして、やっと「マトモな」ウォーSLG系「さいたまオフライン」(な07b)の登場だ。でも、私みたいな廃人にとっては「新刊ナシ」の筈…その隣の「Z&G」(な08a)はゾイドのボードゲームだとか。ウォーゲームの可能性はあるな。「鋭時椎」(な09a)はガンダム系ウォーゲームか?「2015年紀解読委員会」(な09a)の徐州作戦はウォーSLGで確定。「Technical Term」(な09b)はフリートシリーズ。今回は紅海~ソマリア沖を中心にした「AFRICAN FLEET」が出てるはず。「TNG」(ぬ04a)の電源不要同人調査本は入手して、「私の研究」との比較を行う必要アリ。今回何故かゲーム系にいる「F-Lex.」(ね06a)。…実銃の価格調査しているサークルが、ゲーム系ってどうよ。私は助かるけれど。あと、見落としがちなのは「ゲームサークル坂戸」(ね10a)。今回はアーカムホラーシリーズの和訳ってコトでクトゥルフ系(主にTRPG)に分類されているけれど、ウォーゲーム系の何かを出していても不思議のない所です。とりあえずはこんなモノか。少ないぜ。とはいえ、どーせ「掘り出し物」求めてほっつき歩くので、この辺で費やす時間は長い。
 
 初日その他。多分だけど東館はパス。西館のスポーツに行く。「普通はしない競馬場巡り」シリーズの「あんぶる」がない!と騒いだけれど、今回は3日目の旅行系(3日目東パ09a)でした。関係各位?は忘れないように(笑)。とりあえずはこんなモノかな。
 
 2日目。音楽系がいるデジタル(その他)と同人ソフト、ある程度便せんが期待できるFC(少女)といったトコロが西。よって西しか行く必要がない…と言いたいトコロだけど、今回はついに東方系に踏み込んでみようかと…目的は東方系のアナログゲーム。一度調査が必要だと前々から思っていたんだけど、色々勇気が出なくて…今回は調査にチャレンジしてみようかと。東のX~Z辺りに「そーゆーモノ」があるような感じ。
 
 3日目。秋葉原で買えそうなモノが主力の日。私はその辺はどーでもいい。大事なのは評論・情報、鉄道・旅行・メカ・ミリタリー、創作(少年)、創作(少女)、オリジナル雑貨といったあたり。この日だけ本格的に東西を往復することになりそう。えーと、ここで唐突に業務連絡。挨拶回りは私の大事な仕事なので、「探知できたサークル」には必ず顔出して挨拶します。たとえそれが2日前に挨拶済みの方でも。というわけで、某サークルと某サークルの代表者の方、テキトーなタイミングでサークルに戻ってきてね(笑)。
 
 私は基本「傭兵」であり、主戦場として投入されるのが企業ブース。まだ具体的な指令は来ないけれど、チェック&混雑予想は今のウチにある程度済ませておく必要がある。「買えませんでした!」は本来許されないし、許してもらえたとしても屈辱であることは間違いない。ドコにどう用事がありそうで…ってのは企業秘密だけど、今回はワケわからん新顔が。まずGoogle。何しに来た。多分無視すると思うけど、不気味だ。それと新日。メジャープロレス団体かよ。某ヲタクレスラーが来るらしいけど、他はどうなんだろ。
 
 この辺はシャレで済みそうな雰囲気だけど、アリスソフトって何?「絶対来ない」と思ってたトコロだけに、ビックリした。人が殺到しそうな割に、列の消化速度が読めないんですが…突撃指令が来たら苦労させられそうだ。「要警戒」扱いしておこう。
 
 夏はカレンダーがないだけに、基本的には楽なはず。でも、やっぱり気合いを入れないと乗り切れないイベントではあります。私は暑さはまだ耐えられるけれど、直射日光に照らされて熱いのがキツいんだよね。アレはガリガリ体力削ってくるからなあ…まあ、今回も倒れないように注意します。つか、この年齢だとマジにシャレじゃ済まないんですけど…