1月31日 ― 2011/02/01 01:03
私が色々言ったことと関係は無さそうだけど、いちねんせいブログにコミックガムの紹介が。良かった良かった。こーゆーコトはこまめにやって欲しいですね。
今月は「そーゆー月」にしちゃおう。今月最後の話題は、昨日のMiddle-Earth東京支部例会で「肝心な方」に語りそびれた、「同人ゲームの発表方式」について。一応は龍虎殿が制作中の「河越合戦」完成記念である。まだ少し勝利条件をいじるって話だけど。
ウォーゲームをデザインしたい。その気持ちはわかる。頑張ってデザインして、完成形にこぎ着けた。偉い。しかし、それで話は終わりではない。「それをどうやって世に問うのか」という問題がある。せめてココはクリアしたいモノだ。よって、そのための手法について考えてみよう。一般原則についても語るけど、ここはあえて「河越合戦」を世に問うことを前提に話を進めてみたい。
現在のところ、最も手っ取り早い手段は「即売会で頒布する」ではないかと。コレはコレでタイヘンではあるんだけど、その気があるなら個人レベルでも解決可能という点が大きい。手に取ってくれる方がどれぐらいいるかは不明だけど、よほどヘンなコトをやらかさない限り、ゼロってことは無いと思う。少なくとも、どこぞの「即売会レポーター」がレポート用に買う。それが「仕事」だからね。
とはいえ、これを実現するのは結構大変だ。特に「河越合戦」の場合、作者の龍虎殿が「同人誌即売会に出入りする人じゃない」のが痛い。いわゆる「ヲタッキーアイテム」に興味をあまり示さない方でも、同人誌即売会に出入りする方っていたりする。「何故?」ってのは個人個人の事情によるけど。ゲーマーの場合、ゲーム関連(非ウォーゲーム含む)に興味があるとか、メカの設定資料や写真に興味があるとかいった理由が多いのではないかと。龍虎殿は、そういう方ですらない。
そんな「即売会に足を踏み入れたことがない」人間が同人ゲーム頒布したらイケナイのか?そんなコトはない。ただまあ、色々苦しいのは間違いないな。先達の支援抜きで申込書を書き、当日の「店番」やると言ってもだなあ…そもそも、「ソコまでして世に問いたくない」って可能性すらある。
この辺を解決する手段として、「委託販売を依頼する」って手がある。既に即売会にサークル参加している友人・知人に売ってもらうとか、友人・知人にサークルの運営面はほぼ完全に任せちゃうとか。ただまあ、コレは必然的に金銭的やりとりが発生するので、その辺をどうにかできるだけの相手を選んで組む必要がある。
この辺を上手く解決したとして、どの即売会に申し込むべきか?う~ん…多分今だとゲームマーケットかなあ。選択肢がコレかコミケだからなあ。あえてコミケって選択肢もあるけれど、ヲタク入っていない方が同人ゲーム売るのなら、むしろこちらの方がオススメかなあ。コミケはコミケで良い点もあるんだけど、やはり「当選確率が低いので、必ずサークル参加できるとは限らない」のが…
即売会はちょっと…というのなら、ネット通販は?これは…正直言って、現状では通販オンリーは苦しいと思う。ゲーマーの平均年齢は高めなので、通販に対する「抵抗感」は高めだと考えて良さそうだ。ある程度モノを信頼できる「海外のゲームメーカー」の品ならともかく、同人のものを「自分の目でものを確認できないのに」買う奴は少ないんじゃないかなあ。多分、「身内の希望者にだけ頒布」って手法と変わらない程度しか売れないような。
もちろん、宣伝手法を上手く工夫すれば、通販オンリーでもやっていけると思う。しかし、コレは結構厳しいと思うよ?先例がないので、自分で「どうすれば宣伝になるのか」という手法を開発していかなくてはならない。それができるというのなら、今すぐ職を変更するべきではないかと。ネット通販でモノ売る手法については、まだ色々と試行錯誤中なので、良いノウハウ開発できるのなら一財産築ける可能性がある。
「同人はイヤじゃぁ~、メジャーデザイナーになるんじゃ~!」というのなら、商業誌に投稿することになる。この場合、オススメはGJかな。コマンド誌と比べた場合、投稿ゲームの採用率が高いから。難点は「それでも、必ず鈴木銀一郎杯入選作品に選ばれるとは限らない」ことかなあ。これ以上のことは、投稿経験もないし選考過程も全く知らないので、何とも言い難い。
「ウォーゲーム日本史」は?モノによってはコッチの方がイケるかも。ソレは認めよう。でも、あの雑誌の付録ゲームって、かなり「軽い」んだよなぁ…昔懐かし翔企画の「SSシリーズ」よりも軽いモノ中心になるので、「本格的ウォーゲーム」は厳しいんじゃないかと。ちなみに「河越合戦」はどう考えても本格的ウォーゲームです。
他の手法ねえ…実は一応ある。国際通信社の通販サイト「a-game 」には、同人部門があるのだ。ここで言う同人とは、基本的には「即売会で売っていたモノをa-gameで通販する」ものではなく、印刷・販売までやってくれるモノだ。過去の実績から行って、通販オンリーではなく一部ゲームショップでも販売してくれるかも知れない。同人とは言え本格的じゃないか!でも、素晴らしいとは言い難い。コレを利用して出されたゲームって、かなり昔に出たモノばかりで全部絶版。このシステムが「今も活きている」のかさえアヤシイ。
a-gameの同人部門については、そのうちキチンと調べてみたいと思っている。活用方法によっては、即売会で同人ゲーム頒布している方々にとって、役立つモノになるんじゃないかと思って。自分が即売会で頒布しているゲームの「デラックス版」、つまりユニットやらルールブックやらを充実させる代わりにお値段高め…ってシロモノを「作ってみたい」と思っているサークルは、案外多いんじゃないかと思う。そーゆー手段としてこの制度が活用できるとしたら、利用者は増えるのでは。コマンド誌でコミケレポートなんぞ掲載している以上、こんな形で「同人活動支援」するのもアリじゃないかなあ。
以前龍虎殿に「河越合戦」が完成したらどうするのかを聞いてみたことがある。その返事は…ありがちなことだけど、特別明確なビジョンをお持ちではないように感じられた。それが悪いというワケではない。ただ、「そろそろ完成」という宣言を出した以上、この問題をどうするのか、深く考える段階に来ているとは思う。単に身内だけが遊ぶモノに留めるのか、同人で即売会に出すのか、商業誌掲載を目指して投稿するのか。私は必要ならばある程度協力できるような気はする(特に即売会絡み)けれど、全ては龍虎殿の決断次第。どんな決断を示すのか、とても楽しみである。
なお、私のオススメは「同人として即売会で売る」だけど、これは私個人の利害が大きく絡むので、あまり真剣に聞かない方が良いかも。なにせこの私は即売会取材ライターだから、即売会に新顔が増えてくれることは大きな利益になる(記事が書きやすい)からね。そんなわけで私の意見なんぞ気にせず、どう発表するのか考えてみて下さい。
2月2日 ― 2011/02/03 00:24
今年は月めくりが多めなので、月が変わると部屋の様子がかなり変わる。うんうん、とてもよろしい。とはいえ、来年は少し減らさないとなあ…
本日は、いちねんせいブログの影響を受け、Table Games in the Worldにあった「ボードゲーマーに100の質問」の回答を。長いです。ご注意を。なお、読みやすくするため、今回は問いは黒、回答は赤で。
Q1:ボードゲームにハマった(ボードゲーマーになった)のはいつごろですか?
中3。
Q2:ハマるきっかけになったゲームは何ですか?
EP「超人ロック」。今でも年末に狂ったようにプレイする。
Q3:どのようなタイプのゲームが好きですか?
基本ウォーゲーム。やはりコレが一番無難。
Q4:よくゲームをする場所はどこですか?
どこぞの公民館。
Q5:どれくらいの頻度でゲームをしていますか?
ソロプレイを除くと、月に1~2度。
Q6:現在よく遊んでいるゲーム仲間は何人くらいいますか?
「よく」となると10人ぐらい?
Q7:ゲームはいくつくらい持ってますか?
数えたことはない。その気もない。とりあえず200以上だと思う。
Q8:どれくらいのプレイ時間のゲームを好みますか?
やや長考傾向だってこともあり、4時間前後がベストかねえ。
Q9:オールタイム・マイベストゲームは何ですか?
どれか1つと言われたら、「超人ロック」かな。
Q10:これまで回数を一番多くプレイしたゲームは何ですか?
「超人ロック」。とりあえず1,000回は軽く越えた。
Q11:好きなゲームデザイナーは誰ですか?
黒田大佐・鈴木大佐・中黒靖。
Q12:嫌いな(自分に合わないと思う)ゲームデザイナーはいますか?
特別嫌っているデザイナーはいないなあ。
Q13:好きなゲームメーカー・ブランドはありますか?
現存するモノとしては、国際通信社ってことになるのかぁ?
Q14:異性とボードゲームをすることはありますか?
長いゲーマー人生において、何度か。その程度。
Q15:子供とボードゲームをすることはありますか?
自分の子供はいない。他人様の子供とは何度か。
Q16:お年寄りとボードゲームをすることはありますか?
あまり認めたくないけど、鈴木大佐はお年寄りなんだと思う。
Q17:子供の頃、どんなゲームを遊んでいましたか?
野球盤とか。将棋もある程度やっていたなあ。
Q18:麻雀は遊びますか?
下手の横好き。PCばかり相手にしてたら、コシ使うクセが再発していやがった。
Q19:『モノポリー』は好きですか?
好き。よくニューヨーク通りで破産した。
Q20:『カタンの開拓者』は好きですか?
悪くないと思う。
Q21:『カルカソンヌ』は好きですか?
記憶が正しければ未プレイ。
Q22:『ドミニオン』は好きですか?
好き。よくできてると思う。
Q23:拡張セットを加えて遊ぶのは好きですか?
基本積極的に加える。
Q24:伝統ゲームやアブストラクトゲームは好きですか?
嫌いじゃないけど、最近あまり遊ばないなあ。
Q25:BSWやiPhone/iPadアプリでボードゲームを遊びますか?
アナログ人間なので使わない。
Q26:テレビゲーム機や携帯ゲーム機でボードゲーム以外のゲームを遊びますか?
一応遊ぶ。つか、そんなモノでボードゲーム遊ばない。
Q27:ウォーゲームは遊びますか?
聞くな。
Q28:TRPGは遊びますか?
昔は。色々あったんだよ色々…
Q29:トレーディングカードゲームは遊びますか?
昔は。再開したいけど、カネとヒマが…
Q30:デッキ構築ゲーム(ドミニオンクローン)は遊びますか?
一応。ただ、ドミニオンがあればいいかなって感じ。
Q31:得意なゲームはありますか?
「超人ロック」「Napoleonic War」「ヒトラー電撃戦」あたりかなあ。
Q32:「このゲームは合わない」と思ったゲームはありましたか?
山ほど。
Q33:食わず嫌いだったけど、遊んでみたら意外とイケたというゲームはありますか?
食わず嫌いとは違うかも知れないけど、ハマるのが嫌で逃げてるゲームはある。
Q34:忘れられないコンポーネントのゲームはありますか?
ツクダ「戦国の一番長い日」かな。
Q35:今入手しづらいゲームで欲しいものはありますか?
山ほど。いちいち挙げる気にならないほど多い。一応の筆頭はCOL「East Front」かな。
Q36:所有ゲームの中でもっとも笑いの取れる一品は何ですか?
バカゲー系だと「ぱんつスクランブル」(同人)。
Q37:自分が死んだとき、お棺に入れてほしいゲームは何ですか?
1つたりとも入れるな。残った皆で分けて、遊んでくれ。引き取り手がないモノはゴミとして捨てろ。あと、転売は絶対不可。
Q38:国産でオススメのゲームは何ですか?
無難なところではEP「日露戦争」?
Q39:「これこそ日本語版を出してほしい!」というゲームはありますか?
HEXASIM「Liberty Roads」かな。
Q40:「これこそ再版してほしい!」という同人ゲームはありますか?
入手しそびれた同人ウォーゲーム全て。
Q41:よく見ているボードゲーム関連サイトはどこですか?(いくつでも)
「Must Attack」「コマンドマガジン」いくつかのゲームサークルのサイト、ゲーマーのブログいくつか。
Q42:購入の参考にしているゲーム紹介サイトはどこですか?(いくつでも)
サイトより雑誌情報や口コミ重視。同人も即売会へ行って直接見て選ぶ。
Q43:書籍・雑誌で「これは役に立った」というものはありますか?
「見敵必戦」が一番かなあ。
Q44:月平均するといくらくらいゲームを買っていますか?
月平均だと\5,000.-ぐらいになるのかぁ?
Q45:主にどこでゲームを買っていますか?
書泉ブックマート、イエサブ新宿店のいずれかが多い。通販は嫌い。
Q46:ゲームを買うときに決め手となるものは何ですか?
口コミ情報と自分の直感。
Q47:新作と聞くと思わず手が出そうになるほうですか?
そうでもない。そんなコトしたら破産する。
Q48:購入の時、ゲーム賞の受賞歴を重視しますか?
いや、全く。
Q49:国内で好きなボードゲームショップはどこですか?
特別好きってワケじゃないけど、書泉ブックマートがよく行く店。
Q50:ショップを選ぶときに決め手となるものは何ですか?
競馬もしくは秋葉原巡りのついでに行けるかどうか。
Q51:メビウス頒布会に入っていますか?
いいえ。
Q52:海外から個人輸入したことがありますか?
無い。周囲に熱心にやっている方がいたので、その人を頼れば良かった。
Q53:「これがゲームになったら絶対買うのに」というものはありますか?(実際のできごと、小説、漫画、アニメなど)
手軽にプレイできる太平洋戦争の戦略級ゲーム。どうも良いのが無くて。
Q54:買ったけど未プレイのゲームはどれくらいありますか?
山ほど。コマンド誌付録はプレイするとは限らないからなあ。
Q55:ネットオークションの取引で困ったことはありますか?
COL「East Front」の出物がない。
Q56:プレイしたゲームの記録はどうしていますか?
特別記録はつけない。たまにブログにアップする程度。
Q57:否定的な感想を言ったり書いたりするほうですか?
する。
Q58:ゲーム中によく心がけていることや信条はありますか?
第一に必勝の信念、第二に投入量(鈴木大佐)
Q59:ボードゲームにおけるジンクスはありますか?(『マニラ』で船長をやると贔屓した船が到着しないなど)
山ほどある。「自分がエビルシルエットの時は、誰もESPコントローラーシステムに遭遇しない」(EP「超人ロック」)など。
Q60:あなたは勝敗にどれくらいこだわりますか?
比較的こだわっている方。
Q61:ゲーム中にはどんな会話をしますか?
それこそ色々。無言ってコトはマズ無い。
Q62:ゲーム中につい言ってしまう口ぐせはありますか?
指摘されたことはないので、特別印象的なモノはないと思われる。
Q63:同じゲームを繰り返しプレイするほうですか?
そりゃもう。
Q64:ほかのプレイヤーに「これはやめてほしい」と思うことはありますか?
無気力なプレイかなあ。
Q65:長考はどれくらい許されると思いますか?
私は度を超しているかも。
Q66:ゲームが終わる前にもうトップを取れないことが確定したらどうしますか?
状況によるけど、基本「ゲームが続くならトップを狙える」ようにする。
Q67:遊ぶゲームはどうやって選んでいますか?
どちらかと言えば誘われるのを待つ方かな。
Q68:インストで定石を教えることやゲーム中に助言をすることについてどう思いますか?
ウォーゲームでは当然の行為でしょう。
Q69:インストで工夫していることはありますか?
大事な部分はルールブックのドコにあることか、ルールブックを開く前におおむねわかるようにする。
Q70:ゲーム中の飲食はどこまでOKだと思いますか?
ゲーム盤(マップやチャートなど)を汚さない範囲なら。つーか、長時間上等のこの趣味で飲食不可は考えられん。
Q71:ゲーム終了後の感想戦をどれくらいしますか?
モノによるけど、比較的長めにする方かな。
Q72:既存のゲームのルールを改良してみようと思うことがありますか?
そりゃあもう。「破綻してるルール」が多いこの世界だけに。
Q73:自分でゲームデザインをしたことはありますか?
無い。
Q74:攻略法をいろいろ考えたくなるほうですか?
作戦研究は色々やる。
Q75:ゲーム会終了後にはどんな話をしますか?
馬鹿話からゲームの話まで幅広く。
Q76:長時間ゲームといえば何時間以上だと思いますか?
土日だけじゃ終わらないモノ。
Q77:便利だと思う小道具はありますか?
実は小道具は使わない方。
Q78:ゲームの収納に困ったとき、何か対策をしていますか?
してない。そんな次元の問題じゃない。
Q79:オープンのゲームサークルには参加しますか?
してます。
Q80:ゲームサークルのメリットは何だと思いますか?
サークル以外で相手が見つかる趣味だと思っているのか。
Q81:ゲームサークルの問題点は何だと思いますか?
サークルごとに色々あるので、「ゲームサークル」共通の問題点ってのは思いつかないなあ。
Q82:ゲームサークルで気を付けていることはありますか?
サークルの「色」には従う。
Q83:ゲームサークルで嫌な思いをしたことはありますか?
そりゃあ山ほど。参加回数の多さを考えれば、しないなんて無理。
Q84:自らゲームサークルを立てようと思ったことはありますか?
一応HPLってサークルの「幹部」なんですが。
Q85:「すごいなあ」「えらいなあ」と思えるプレイヤーや関係者はいますか?
山ほど。私はこの世界じゃ下っ端だ。
Q86:ボードゲーマーには変な人が多いと思いますか?
多いと思うけど、自分が一番ヘンな奴だと思う。
Q87:エッセン国際ゲーム祭など海外のボードゲームイベントに行きたいと思いますか?
思うけど、他の理由で海外行くのが忙しいので…
Q88:浅草のゲームマーケットに行ったことはありますか?
取材って仕事があるんですが。
Q89:ボードゲームが好きだということを進んで(ふだんゲームをしない)人に言うほうですか?
一応言っている。ただ、競馬が筆頭に来る。
Q90:あなたの家族は、あなたがボードゲームをすることをどう思われていますか?
諦めていると思う。
Q91:ふだんゲームをしない人にゲームを勧めることがありますか?
まずやらない。
Q92:ゲームをあまりやってない人に対してどんなゲームを出しますか?
麻雀かトランプぐらい?基本他に共通の話題があるので。
Q93:ボードゲームをプレゼントで贈ったことがありますか。
あった気がする。遙か昔に。
Q94:ボードゲーム以外の趣味は何ですか?
競馬。即売会巡り。PC改造。音楽鑑賞ってところかな。
Q95:ボードゲームという趣味をやってきて嬉しかったことは何ですか?
この方面での友人・知人が山ほどいること。
Q96:ボードゲームという趣味を続けていく上で苦労する点はありますか?
物欲の制御が難しいコト。
Q97:ボードゲームという趣味の欠点は何だと思いますか?
対人関係が重要なので、気を遣うことかな。
Q98:日本におけるボードゲームの現状をどう思いますか?
ボードゲーム全般はどうだか知らないけど、ウォーゲームだと「せめてもう少し初心者が欲しい」かな。
Q99:もしボードゲームの発展を阻害しているものがあるとすれば、それは何だと思いますか?
最大のモノは、コンシューマーゲームの思考回路の馬鹿さ加減が知られていないこと。
Q100:最後に。あなたにとってボードゲームとは何ですか?
人生の一部。
2月7日 ― 2011/02/08 00:46
色々あったのですっかり忘れていたネタを。「コミックバンチその後」について、書くのをすっかり忘れていました。申し訳ない。つーわけで、本日はこの話を。
「大手雑誌社の週刊誌が休刊する」というニュースが流れ、何がヤバいとかどうとかいった話が流れた末、休刊したのはこの雑誌。まあ、確かに大手出版社ではあった。「この世界」じゃ新参者って話はあったけど。
休刊理由などについては、以前取り上げた。出版元の新潮社が「独自にやりたい」ってんで、提携していた編集プロダクションと円満離婚?したからだそうな。そんでもって、11月に先行して編プロ側の出した「コミックゼノン」が、計画より少し遅れて1月末に新潮社の「@バンチ」が、それぞれ月刊誌としてスタートした。とりあえず、「当初の計画」通りの船出と言える。この点は良かったと言っておこう。
まずはコミックゼノンから。出版元は徳間書房。「コミックリュウ」に続いて2つ目の月刊誌だな。作家の顔ぶれはコミックバンチとほとんど変わらず。当然路線も変わらないと思う。なんつーか…これほど「引っ越しただけ」って言葉が似合う雑誌は、今まで無かったかも。
次いで@バンチ。一部作品を週刊誌から受け継いだ。後は新顔。新人中心らしく、とりあえず私が知っている作家はいなかった。全体としては渋いというか、「漫画って形で表現する意味は?」って作品が多いような気がする。文芸出版大手という特色を意識した雑誌だとも、「破天荒さが足らない」とも言えるかなあ。
レポートとしては以上終わり…って、もう終わりかよ!でもねえ。私は今回「休刊」って現象を観察したかったのであって、正直バンチは熱心に読んでなかったし。特別「これは」って作品はなかったから、コミックスで読むかも知れないけれど、雑誌買ってどうこうってホドじゃないかな。
出版不況と言われる中、こういう形の「分裂」が良いことなのかどうかは、よくわからん。ただまあ、「円満離婚の末、分裂だよ」という約束?がキッチリ守られたのは、多分いいコトなんだと思う。少なくとも、コミックバンチのファンにとっては。
ただまあ、この先どうなるのかは…とりあえず厳しいのは@バンチの方か?旧バンチのファンはコミックゼノンの方を「後継者」と見なす可能性が高いから、新規読者を開拓しないと先々タイヘンそうだからなあ。ただまあ、とりあえず「あんまり見ない」タイプの雑誌って気はするので、「こーゆーのが好き」って読者を獲得できる見込みはあるかなあ。下手に他の雑誌を後追いするより、好感は持てる。ただ、だからって世間に受け入れられるかどうかはわからん。志だけでどーにかなるような世界じゃないし。
つーわけで、今回は淡々とレポートして終わり。そーゆー話で終わって、むしろ良かったとは思う。そりゃあね、「いい方向で予想外」なことやらかして、大騒ぎするのがベストではあった。しかし、そうなる可能性よりは「悪い方向で予想外」となって大騒ぎって可能性が高かったからなあ…
後はとりあえず、両誌とも「長く続いて欲しい」と祈るだけかな。「継続は力なり」をモットーとする私としては、とにかく粘って続けるコトが一番だと思うので。出版業界は苦しいと言われる昨今だけど、続けてこそ見えてくるモノはあると思うぞ。
2月12日 ― 2011/02/12 22:14
諸般の事情により…とボカすのはやめよう。昨日はしのはら殿追悼のため、主催しておられたゲーム会「中野歴史研究会」へ。親しくさせていただいたので、やはりこういう場には顔を出しておきたかった。
本来ならば「ゆかりのゲーム」をプレイするべきだった気もしたけれど、それよりは「やりたいゲームをやりたいようにやる」という、しのはら殿が貫いていたスタイルを受け継ぐ方が大切と判断。「ヒトラー電撃戦」をAzathoth殿とプレイ。あえてバルバロッサ作戦直前で中断し、記録を取った。もちろん後日再開するためってのもあるけれど、この時点での記録を元に「バルバロッサ作戦シナリオ」を発表できないかと思って。
日本語版のヒト電には、一応バルバロッサシナリオが付属している。しかし、これは「このゲームに対する研究が浅い段階で発表された」もの。そりゃまあ、日本語版発売前にシナリオ考えたんだから当然だけど。これはこれで悪くないのかも知れないけれど、「赤軍の守り方」がベラボーに変わった今から見ると、「バルバロッサ作戦から終戦までを楽しむ」シナリオとしては、ちと疑問が付く。そこで、「最新研究に基づいてバルバロッサ作戦直前までをプレイするとこうなります。この後どうなるのかは各自研究してみて下さい。」ってシナリオを提供したいかなと。
いわゆる「独ソ戦」モノは人気アイテムで、山のようにゲームが出ている。これらも当然面白いのだけど、「ヒト電」のバルバロッサ作戦も結構面白い。史実にとらわれない戦いが出来るからこそ、見えてくる部分があると思う。しかし、このゲームの場合は「ソコまで行くのがタイヘン」って欠点がある。独軍の奇手奇策に耐えられるだけの守り方を赤軍が会得し、それを受けて独軍が「バルバロッサ作戦に集中できる環境」を効率良く整えるすべを実行して、初めて「たどり着ける」のだから。この過程が面白いコトは認めるけれど、その先の研究がやりにくいことは否定できない。
そこでまあ、「とりあえずココまで進めました」って状況を提示できれば、その先の研究がやりやすいんじゃないかと。それに、「バルバロッサ以前」を研究する場合でも、比較対象があれば「うまくいったのか、そうでもないのか」がわかりやすいでしょ。私がコマンド誌に発表した研究記事を真面目に読んでいたような読者(いるのかぁ?)にとっては、かなり役に立つんじゃないかなあ。
こんなシナリオを作ろうと思ったキッカケは、先日の対戦である。キチンと記録を取って「最後までのプレイ」を行ったもので、ここにも簡単なリプレイを載せた。独軍がコーカサス経由で中東を占領したアレである。実はこの時のリプレイを「コマンド誌に載せないか」ってな打診があり、私も前向きに検討した末とりあえず書いてみたんだけど、「なんか違う」と寝かせていたんだよね。
寝かせていた理由は、「言葉だけじゃ、独軍が中東に突入した事情がわかりにくい」から。アレはアレで理に適った作戦である。私自身、「次に連合軍やる時は、キチンと中東防衛を考えるべきだ。それは決して杞憂じゃない。」と肝に銘じたくらい。でも、「なるほど、だからそんな作戦が成立したんだ」って部分を理解してもらわなければ、トンデモ作戦扱いされても文句は言えない。にもかかわらず、説明するのが凄く難しいんだよ。このゲーム独特の感覚ってモノがあるから。一口で言えば「アノ作戦が一番側面を気にせず進撃できるから」なんだけど、マップ見ただけでは「ものすご~く長い側面を晒しているようにしか見えない」この手のドコがそうなのか、理解できるとは思えない。私もその状況を迎えるまでは理解してなかった。実際、自分の研究記事に「青作戦は、脆弱な側面を晒すことになるのでお進めできない」って趣旨のことを書いている。
それを解説するにはどうすればいいのか?色々考えた末、「バルバロッサ作戦直前」の状況を提示し、「実際やってみて下さい」とするのが手っ取り早いと判断した。そうすれば、「広い戦線、そこに展開する強力な部隊、でも、動かせるのは一部だけ」という、このゲームのジレンマがある程度わかってもらえるかなと。それがわかってもらえれば、私が言うところの「側面を気にする」ってのがどーゆー意味なのか、理解しやすいのでは。コレが当たっているかどうかはともかく、なんか「そーゆー工夫」が欲しかったんだよね。決してサボっていたわけではない…ってことにしておいて下さい(苦笑)。
実際このシナリオが発表されるかどうかはともかく、私としては「こういうコトをやっておいた方が面白そうだ」ってモノをひたすら実行するだけだ。それがどんな実を結ぶのかは、私だけで決められるコトじゃない。そういう「自分でコントロールできないこと」を考えてどうこうするより、まずは自分が出来ることを、怠け心に負けずに実行する。その積み重ねこそが大事なんじゃないかと。ちょっと特別なゲーム会だったこともあり、そういう話がゲーム後の飲み会で出ていた。
最後に、私なりの追悼の辞を。しのはら殿は、「人の和」を大切にしておられた方だった。しのはら殿を通してお互い繋がっていたゲーマーは、かなりの数になる。そういう「人脈の中心」となる方を失ったことは、やはり辛い。しのはら殿の人徳を考えれば、おそらくは誰もその「代わり」は勤まらないのではと思われる。しかし、残された我々のやり方でその繋がりを維持・修復することはできるはず。それがしのはら殿が我々にしてくれたこと・残してくれたことに対し、我々が報いる方法ではないか。これからも私なりに「戦って」いきますので、いつの日かそちらに私がお邪魔した時には、また相手して下さいませ。合掌。
2月13日 ― 2011/02/14 01:06
本日は、しのはら殿追悼のゲーム会があったにもかかわらず、同人誌即売会コミティアへ。目的?一応は「取材のための取材」、つまり下取材。
下取材の対象は、M.WOLVERINE先生、小林源文先生、速水螺旋人先生。うち小林先生は「ゲンブンマガジン」の進行度を見るため、残りの2先生は祝辞を述べるため。最近マンガ雑誌関連で大きな動きがあったからね。
しかし…小林先生の「新刊ナシ」は仕方ない。前回のコミティア(11月)~年末のコミケと続けて新刊が出ていたのだから。問題は速水先生。「〆切が…」という告知だけ残して、ご不在だった…先生、大丈夫ですか?告知置きに来るなんて無茶しなくてもいいですよ。お忙しいのはわかっていますから。ただ、出世してもコマンド誌の仕事は忘れないで…
実のところ、コマンド誌にイラスト描いている先生方に「挨拶」している理由の1割ぐらいが、「これからもコマンド誌のために頑張って下さいね」って意図の顔つなぎだったりする。コマンド誌読者で、なおかつコミティアに行き、いちいち両先生方にこんな挨拶する奴が他にいるかどうか極めて怪しい以上、やっておいた方が良いかなと。こーゆーコトをなんとなくやっておくってのが、私の数少ない美点の1つ…ってコトにしておいて下さい。単に厚かましいだけって話はあるんだけど。
M.WOLVERINE先生には、脚本原案担当されている「Battleship Girl」連載開始おめでとうございます、と挨拶しておいた。で…前々から気になっていた、「どんな経緯で脚本原案を担当するコトになったのか」を質問してみました。その答えは、内心そうじゃねえかと疑っていたとおり、「コマンド誌を通して」ってもの。ってことはだ。コマンド誌編集部の人間は、かな~り前々から「こういう連載が始まる」って話を知っていたわけだ…
あのなあ。早く言えよ。
そりゃあね、読者の大半?(正確なデータはないので推定)は、萌えミリに対してある程度批判的だ。けど、「存在すら認めない」なんてのは少数派で、大多数は「へー」ぐらいの感想は持ってくれる。一部は萌えミリに抵抗がなく、「じゃあ読むか」なんて奴もいる。更にごく一部はこの話を受け、「取材じゃあ!」と称してコミケ外周サークルや台湾への突撃を真剣に考慮する(苦笑)。ダメモトで知らせる価値はあるでしょーが。
あえて、ココの読者の方に情報提供をお願いしたい。「少女兵器大戦」のイラスト描いているZECO先生が、日本のマンガ雑誌に連載を開始するよ!って情報を知ったのは、いつですか?私が目にしていないだけで、a-gameで商品買うかコマンド誌を定期購読している方に届けられる「かわら版」には情報載っていたかも知れないので…ちなみに、連載開始直前になるまで「少女兵器大戦」公式ページに情報がなかったのは確認済み。私はいちねんせいブログが最初になるのかな?
正直、コマンド編集部は情報発信がヘタだと思う。いやまあ、「本筋」に当たる部分に関してはキチンと告知しているので、ダメダメってほどじゃない。けれども、細かくヌケているんだよな。M.WOLVERINE先生につい「国際通信社の情報発信力はどーなっているんですかねえ…」とか愚痴っちゃいましたよ。
コレに対し、コミックガムはやはり違う。コミティアのカタログである「ティアズマガジン」に掲載された広告で「Battlehip Girl」を取り上げているのは、新連載だからわかる。偉いのは、ソコにキチンとカードゲーム「少女兵器大戦」のことを載せ、しかも「日本国内版の発売は国際通信社。」と書いてあるのだ。こーゆーのが「正しい情報発信」じゃないのか。
正直言って、何故私がこんなこと言わなきゃイケナイのか、理解に苦しむトコロはある。そりゃあ私はヲタク歴長いので無駄な知識があるし、一応はライターって立場だ。けれど、冷静によ~く考えてみると、「一読者」に毛が生えたレベルでしかない。なのに…ドイツアフリカ軍団にオンブにダッコ状のヘタリアじゃないんだからさあ。色々頑張ってくれよぉ~!
とまあ、「仕事」を終えた後はお楽しみの便せん漁り…のはずだったんだけど、まさかの便せん不作。どーゆーことだ!たまたまなんだろうけど、コレは痛かった。なんか…結果的には、先月無理してまでこみっく☆トレジャー行っておいて良かったって感じ。おかげで欲求不満になり、馬券買いに水道橋まで足を伸ばしてしまいましたとさ。外れたけど。
そんな中で一応の戦果は、地方の同人誌即売会を紹介した同人誌。これはキッチリ研究して、いずれ私なりの視点から色々述べてみたい。まだ関西地区の分析すらロクに済んでいないから、他の地方へ遠征するのは後々の話になりそうだけど。
つーわけで、本日は色々と消化不良が多かった日でした。でもまあ、そーゆーコトがあるのは承知の上。ソコに「私が欲するモノがない」って確認できただけでも、安心するんだよ。それが私の生き様だ。ただまあ、だからって…(以下略)。
2月14日 ― 2011/02/15 00:28
本日は諸般の事情により、少し湿っぽい話を。渋谷区にある大向区民会館が、ついに閉鎖されるという話を聞いたので、この施設に関する話なんぞ語ってみましょ。ここは私の「大切なナワバリ」だったのさ…
渋谷駅のハチ公口に出ると、目の前にスクランブル交差点がある。ここを渡ってセンター街に行き、そのままずっと直進すると、T字路に突き当たる。ここを右折し、すぐ前にある四つ辻を左折。車1台程度の幅しかない道なので、曲がり損ねに注意。そのまま少し進むと、外階段の付いた建物が右側に見えてくる。これが大向区民会館。私は駅から徒歩5分と勘定していたけれど、公式には10分となっている。
建物の入り口は外階段を上がったところ。左手ある閉鎖された出張所跡を無視し、階段を上る。すると、敬老館(お年寄りが利用する施設らしい)および区民会館の受付が目に入る。受付に用がある会場責任者以外であれば、そのまま更に階段を上る。すると、会議室2つ・和室2つの区民会館に到着だ。
会議室および和室は2つずつあることになっているけど、どちらも簡単な間仕切りで分けられているだけなので、1部屋として利用可能。会議室は1部屋定員40名、和室は10畳と8畳。結構広い。ただ、建物は古い。正直、数年前から「いつ無くなっても不思議はない」と思っていた。
周囲はかなり静か。正面の道は滅多に車が来ないし、そもそも人通りも少ない。渋谷駅から徒歩10分ってのが信じられないくらい。でも、センター街近くなのでメシや飲みで困ることはないし、東急ハンズや渋谷のマーク(昔はポストホビー)も近い。利用の際の難点は、ちょっと騒ぐと他の施設利用者から苦情が寄せられかねないことかな。なにしろ周囲が静かなので、音が響くのだ。
この大向区民会館は、私が主催者側として参加していたテーブルトークRPGのコンベンション「ちゃおコン」の会場として使われていた。基本年2回開催で、20年以上。諸般の事情により会場を移したこともあったけど、基本はここが使われた。そのうち10年以上は私が責任者の地位にあった。今はその座を譲って久しいけどね。よって、会場を使うためだけでなく、利用手続きも含め、何度も足を運んだ施設だ。
会場を管理する人間の立場から見ると、この施設はものすごい欠陥があった。競争率が高いのだ。会議室を使おうとすると、抽選は必至。そのため使用予定日のちょうど2ヶ月前、午前9時までにここへ足を運び、抽選に参加する覚悟が必要だ。運が良ければ無抽選だけど、期待するのはアホらしい。一応電話予約も対応していたけれど、抽選組に優先権があるので、会議室の予約は相当難しい。和室なら何とかなるけれど。
そんな会場を押さえるのは、タイヘンじゃないか?そりゃもう。折角休み使って駆けつけたのに、抽選で負けた時の悔しさと言ったら…これを何週間も繰り返すのは流石にきついので、予備会場がいくつか開拓されたモノよ。ただ、それはあくまで予備。メイン会場はずっとここであり続けた。
そこまでしてこの会場にこだわり続けた理由は、やはり交通の便である。なにせこのコンベンション、埼玉県在住の人間と神奈川在住の人間の共同開催だったのだ。他にドコで開催しろと。予備の会場も代々木。ここもここで借りるのは楽じゃなく、「大向よりはマシ」程度だったけどな。
ちなみにこのちゃおコン、今でも現存している。今はトレーディングカードゲームの集まりになっているけど。諸般の事情により場所を移しても問題は小さくなったとはいえ、このニュースを受けて困っているのは間違いない。それをどうこうってのも大切だけど、私にしてみればノスタルジックな気持ちが先に来ちゃいますね。ここを借りるのは本当にタイヘンだったから…
この施設絡みの思い出は、山ほどある。楽しいこと・苦しいこと・哀しいことも色々と。そもそも私が会場責任者に任命されたのは、単に「ヒマがあるから」だった。学生時代の話である。当時今以上に青かった私は、このコンベンションをあーする・こーするといった「戦略的思考」抜きで、ただひたすらに会場を借りて、コンベンションを開いていた。そのため、後に色々問題が生じて次第に衰退してしまったんだけど、何とか今も続くようなモノにはなった。
客観的に見た場合、私がちゃおコンで成し遂げたことは「失敗」になるんじゃないかと思う。いくらテーブルトークRPGブームの終焉期だったとはいえ、「ある組織の現状維持」に失敗したのだから。色んな意味で手を打つ余地はあったんじゃないかなあ。でも、じゃあ具体的に何をすれば…と考えてゆくと、今でも「結局こうなっちゃった」気がしなくもない。まあ、それが色んな意味で「私の限界」だったのかな。
とはいえ、このコンベンションが私に残してくれたモノは決して小さくない。今の私があるのも、これのおかげである。そのテイタラクがコレかよ!って話はあるけどね(苦笑)。でも、他から何を言われようとも私は私なりに生きてゆくしか無いのだから、私の主観で「このコンベンションがあってこそ、今の私がある」と胸を張って主張できるのなら、それで良いんじゃないかと。
そんな施設が、来月にも閉鎖される。寂しいねえ。ただまあ、ここが私にもたらしてくれたモノはものすごく大きいから、最後の最後にこういう気分にさせられるのも仕方ない。毎度毎度利用するたび捧げてきた言葉を、最後にもう一度贈ろうと思う。有り難う、お世話になりました。
2月18日 ― 2011/02/19 00:16
コマンド誌が届いた。色々読んで、最後に自分の原稿を見たところ…えーと、多分コレは「私が悪い」んだと思う。どーするのか悩んだけど、とりあえずココで謝罪しておくことにした。TGF2010で紹介したゲームの画像が丸々ありません。「ページの都合」というものです。申し訳ない。
私にとって見れば、由々しき事態である。正直、自分にオカンムリ。対策は深く深く脳裏に刻まれました。TGF改めゲームマーケット(秋)&冬のコミケを同時に扱うことになりそうな来年は、こんなことにならない予定です。うへぇ…実は凄く落ち込んだ。
気を取り直して、他のゲームの話でもしよう。本日のお題は、「過去にあった、初心者用シミュレーションゲームっぽいモノ」を語ってみようかと。最近ホットな話題ではあるし、過去の失敗(総合的にはそうなるんだと思う)を振り返るのも、悪くないと思って。私が直接知っているのは一握りだけど。同人や商品化されなかったモノについては、話を聞いたことあっても割愛。なお、いわゆる「エポッククラシックス」は本格的なシミュレーションゲームに分類されるモノであり、原則としてここで語りたいモノとは一線を画すモノとさせてもらう。
ここで言う「初心者向けシミュレーションゲーム」を最初に出した日本のメーカーって、やはりバンダイになるんじゃないかな。その代表は、今でも「最も売れたシミュレーションゲームらしい」とされている「連合艦隊」か。他にもいくつか作品を出していましたね。
正直、私はごく一部を除き、バンダイのゲームは良く知らない。プレイしたこと無いからなあ。簡単なレビューのたぐいは「シミュレーター」だの「コマンド」だのでいくつか読んだ気もするけど、それだけ。ある意味「忘れ去られた」アイテムと言える。これはよく考えると哀しい話だ。業界で最も売れたとされているモノが、忘れ去られてしまっているのだから。「その程度の品が最も売れたのか」と考えると…思えば、この当時から「小さな」業界だったのね。今よりは遙かにマシだと言われているんだけどさ。
あくまで推測だけど、多分バンダイゲームの大半は、今プレイしても「駄目だこりゃ」となるような気がする。ただ、それはあくまで「シミュレーションゲームとして見た場合」の話。アレはシミュレーションゲームじゃない、ドイツゲームのたぐいなんだ!と強引に考えてプレイしたらどんな評価になるのか、ちょっと興味深いかも。もちろん、「やっぱり駄目だ」となる可能性は高い。でも、「どの辺が駄目なのか、どの辺を駄目と感じるのか」は、ウォーゲーマーとそうじゃないゲーマーの間でビミョーに異なるんじゃないかと。
ちなみに、バンダイゲームの全てが駄目とは思わない。シミュレーションゲームとしてはどうかと思うけど、「ゴジラ対モスラ」「ウルトラマン」「宇宙戦艦ヤマト」は面白かった。これらを復刻?させた同人ゲームがあるくらいだから、少なくとも私1人の感想じゃないと思う。「零戦」の復刻も紹介したなあ。この辺のゲームを引っ張り出して、イマドキのボードゲーマーとやらにプレイさせたら何て言うのか、聞いてみたい気はする。
発想は入門者向けだけど、実はそれなりに難しいゲームじゃなかったか?と思うのが、ツクダが出していた一連の版権モノ。「ガンダムヒストリー」を初心者にプレイしろと言うのは、それなりに難しいじゃないかと。ただ、当時はコンシューマーゲーム機やPCの性能が低かったので、実質「アレしかなかった」んだよな。「題材への興味があれば、難しいルールでも付いてくる奴はいるはず」ってな理由から「初心者用ゲーム不要論」を唱える方がいるけれど、実はこの当時のツクダゲームは「そういう主張の根拠として」数えて良いのかも。この辺、私個人の研究は進んでいないけれどね。
今の視点だと、マルチゲームの大半(全てじゃない)は「ドイツゲーム」扱いされるんだと思う。「フンタ」「タイタン」なんかはそう思われているみたいだし。だとすると、「上海トレーダー」「Kings and Things」「超人ロック」「銀河帝国の興亡」「魔法帝国の興亡」なんかは、「ドイツゲームだ」と言って紹介してもいいんじゃないか?こういうゲームは「ウォーゲーマーは懐かしさから、ボードゲーマーは目新しさから」仲良く一緒にプレイできそうな気がするので、両者を融和させたい場合に引っ張り出してくると良いのかも。
「エポッククラシックスは本格的シミュレーション」としたけれど、「シミュレーションゲーム入門」のゲームはどうなのかなあ。「本格の下限」と分類すべきか、「入門向け」とするべきか、何とも言い難い。ただ…「入門1」は何も語られないんだよな。「入門2」はまだ語る人がいるんだけど。とりあえず、「F-16ファイティングファルコン」はいいゲームだと思う。
「APBA」「ザ☆ビッグプロ野球」といったスポーツシミュレーションゲームは、もっと見直されてもいいんじゃないか?個人的には、他にない独特の楽しさがあると思っているんだけど。とはいえ、一般的な意見に従うと「コンシューマーに勝てない」となっちゃうのかな。
この手の話題となると、SSシリーズを忘れるワケにはいきませんね。ただ、アレは「本当の意味での初心者用」って、実は案外少ないような。色んな意味で再検証が必要な気はするかな。
鈴木大佐の「ハンドレッドデイズ・キャンペーン」はプレイしたことがある。アレはアレで面白かったと思うけど、正直「戦場の風が感じられない」ゲームって気がした。私個人の意見としては、「ゲームの駒じゃなく、軍隊を率いているんだって気分」に浸れるかどうかは重要だと思う。とはいえ、コレを言い出すと「どこまでがそういう気分に浸れるモノなのか」ってなっちゃう(意見は千差万別)ので、話がややこしくなるけれど。
今現在、こういう「境界的な」ゲームを精力的に出しているのは、「ウォーゲーム日本史」だと思う。個々に見ると良いモノ・駄目なモノがあるんだろうけど、全体的には悪くないって気がする。やってることはSSシリーズとそんなに変わらない気がするのに、初心者受けも良さそうだ。やはりSSシリーズは、どこかで「初心者向け」ってコンセプトが軽視されちゃったのかも。
他にもあるとは思うけど、以上が私の思いつく「過去に出た初心者向けゲーム」かな。こうしてみると、案外バラエティーに富んでいる気がする。どれもこれも「大成功」には至っていない(だからこの業界は…)けど、決してクズばかりってワケでもない。個別に見ると玉石混淆だとしても、全体としてみたら「一定の価値はあった」としていいんじゃないかな。
スタージョンの法則に従えば、どんなものも、その9割はカスである。シミュレーションゲームも多分そうで、入門者用に限定してもそうなると思われる。まあ、多少のバラツキは当然予想されるわけだけれども。それゆえ、「カスばっかりだから不要」なんて議論は不毛だと思う。ソレを言い出したら、何もかも不要ってコトになるからなあ。私は基本単なるウォッチャーなので、今後もどんな作品が出るのか、生暖かく見守ることにしようと思う。
2月23日 ― 2011/02/23 23:38
諸般の事情により別のトコロでゴソゴソやってたら、更新が滞ってしまった。いけませんね。でも、1日に何本も「長い文章」書くのはキビシーです。
本日も色々とやっていたので、ココまで。いやまあ、色々あるんですよ私にも。
2月24日 ― 2011/02/24 23:49
寒いのは嫌いなので、なんか暖かかったのは嬉しい。しかし、こういう「季節の変わり目」は体調が…今のところ「なんか疲れが取れにくい」「イマイチ気力が充実しない」程度だけど、良くない傾向だ。
本日のネタは、以上。要はスランプ気味なのよ。トホホ…
2月25日 ― 2011/02/26 02:27
本日のネタは、少し硬派な話題を。コマンド誌最新号(97号)に掲載された、「ゲームに活かす5号戦車大隊の編成」について、思うところを述べてみようかと。
この記事は、独の装甲師団における5号戦車(いわゆるパンター)の配備状況に視点を当て、師団内における戦車大隊の変遷を紹介している。独装甲師団にパンターを装備した戦車大隊がいつ、どんな形で配備されたのかを紹介しているわけだ。そもそもの所属先を離れて別の師団に配備されたり、独立戦車大隊扱いされたり…といった、複雑な(ある意味では泥縄式の)変遷を追いかけているので、資料的価値は高い。
これはこれで面白い記事なんだけど、少しばかり「引っかかる」ことも書いてある。「戦線全体を数ヶ月以上の期間で再現すると、(中略)大戦後半のドイツ陸軍の装甲師団を1駒だけで表すのは不可能です。そこで、Pz.V装備大隊を別ユニットにさえすれば、この問題は簡単に解決するのではないでしょうか?」とあるのだ。
私はゲーマーの中でも、どちらかと言えば「シミュレイション」より「ゲーム」重視派で、なおかつルールの穴に五月蠅い。そんな私の目から見ると、この発言は「少し言い過ぎ」かなと思う。師団がユニットの基本となるようなゲームに、パンター装備の戦車大隊を登場させるのは、タイヘンだと思うので。問題は解決するけど、「簡単に」は解決しないよってことだね。
戦線全体を数ヶ月以上の期間で再現したゲームとなると、まあ師団以上のデッカイ単位が「ユニットの基本」だと考えて良い。連隊や大隊を基本としてそれだけの範囲を扱うことも一応可能だけれど、多分マトモなプレイは不可能ってレベルのビッグゲームになっちゃう。部隊密度がとにかく薄い北アフリカなら、何とかなるかも知れないけれど…
師団がユニットの基本ってゲームに、大隊規模のユニットを投入するとどうなるか?まず、スタックのルールがややこしくなる。まさか「1個師団も1個大隊も全く同じ」ってワケにはいかないでしょ。更に、「こんな部隊にZOC持たせて良いのか」って話が出る。いくら装備が優秀とは言え、しょせんは1個大隊。師団と同じ範囲を守備できるかぁ?他にも色々「問題になりそうな部分」は考えられそうだ。
この辺はまだいい。一番アタマが痛いのは、「史実とものすごく異なる使い方を、ドコまで許容するのか」考えなきゃイケナイ点にある。パンター装備大隊を1ヘクスにかき集めて「パンター師団」作って良いのか?装甲師団じゃなく、歩兵師団と共に運用して良いのか?毎ターン共にスタックする装甲師団(=所属している師団)を変えるのはどうだ?そもそも、人によっては「そのパンター装備大隊は、この時期その師団に所属していないはず」ってだけで、「ヒストリカルじゃない、紳士的じゃない」などと感じたりする。
この辺は感覚的問題が大きいのだから、「紳士協定」で解決すれば…というのは、一理ある。しかし、それをイチイチ対戦前に確認するのは、正直かったるい。せめて、「とりあえずこの辺までが妥当では」というデザイナー見解を、選択ルールって形でも何でも良いから示した方が良さそうだ。そうじゃないと、紳士協定が成立しただけで「本日の例会は、時間になりましたので、これでお開き」となりかねない。
それでもパンター装備大隊を出したい?その気持ちはわかる。ルール考えるのはタイヘンだし、検証するのもタイヘンだけど、その価値はあるだろう。ただ、そんなルールを考えなきゃイケナイのであれば、もう少し別の手法で「パンター装備大隊を受領した装甲師団」を表現できないか?って話もある。つまり、マーカー・チット・イベントカードなどを使って「重戦車による攻撃/防御」が行われたものとして戦闘結果を求めるって手法だね。
私が思うに、最近の「トレンド」はコチラじゃないかって気はする。その理由はいくつかあると思うけれど、私が重視しているのは「こう処理した方が、ルールをわかりやすくしやすい」って部分かな。「特別なユニット」を作ると、移動・戦闘・スタック・補充…といった「ルールの基礎部分」にいちいち例外を設けなくてはいけなくなる。それを参照するのは、結構大変だ。それに対し、「特別な存在は全部ユニットじゃないモノ」、たとえばマーカーやイベントカードにしてしまえば、関連するルールはマーカー・カードに関する部分を見れば良い。カードの場合は「詳しくはカードを読め」って処理が出来るので、より参照が楽だろう。
そりゃあ、シミュレーションゲームは「資料的価値」も重視される。ましてやパンター戦車装備大隊という「燃える」部隊に関する情報だ。多少ルールが複雑化してでも、そういうモノがあった方が嬉しいでしょ。けれど、「ゲームなんだから、プレイしてナンボ」ってのもまた事実。変にルールを複雑化させるより、「わかりやすく・プレイしやすく」した上でなおかつ「パンター戦車の威力を感じさせる」という解決方法があってもいいと思う。もっとも、その考えを推し進めると、「パンター装備大隊?そんなものは補充と燃料事情のルールに評価して組み込んでいるから、いちいち出す必要ないんだよ」となってしまい、それはそれで寂しい気もするんだけどね。
昔から口が酸っぱくなるほど言われている言葉だけど、シミュレーションゲーム…に限らずゲーム全般は「誇張と省略」だ。燃える部分は詳細に描く。どーでもいい部分はバッサリ省略する。何を強調し、何を省略するのかはデザイナーがそのゲームで表現したいモノ次第。一般ゲーマーは、それらの中から自分の感性にあった作品を買ってプレイすればいい。パンター装備大隊についても、コレは当てはまる。デザイナーが「重要だ」と考えるのならば凝ればいいし、「そんなに重要じゃない」と考えれば、あっさり処理していい。そういう問題じゃないかなあ。
ただ、単にユニットリストだけ見て「パンター装備大隊がない」ってだけで「重視してないから、オレの感性に合わない」と断じるのは、気が早いんじゃないか?実際プレイしてみないとわからないコトって、結構あるからなあ。「イベントカードなんてモノを使うのは、チープでチャチ」なんてのも、これに該当するかな。変に固定観念にとらわれてしまうと、「面白いモノ」を見逃してしまう危険性がある。ある程度は柔軟性を持ち、「とりあえずはプレイしてみる。判断はそれから」とした方が、いいんじゃないかと。
なお、言うまでもないことだけど、これらの議論を踏まえた上でなお、「やはりパンター装備大隊は、別ユニットであって欲しい」と考えるのは、正しい。そうしないと表現できないモノって、あると思う。ただ、そーゆーゲームをうまく動かすようなルールを考えるのは、タイヘンだってことは理解して欲しい。いくら詳細なデータを集めても、「ゲームって形に落とし込む」コトに失敗したら、いいシミュレーションゲームにはならないのだから。
ちなみに、私は「パンター装備大隊が全部別ユニット」という、戦線全体を数ヶ月以上の期間扱ったゲームってモノには興味がある。完成品ならプレイしてみたいと思う。けれど、デザインすることはおろか、テストプレイに参加するのもイヤだ。どう考えても「ものすげ~タイヘンそう」だから。そんなにタイヘンかぁ?と思ったアナタ、是非チャレンジして下さい。私は完成前に逃げ出さないよう、見張っていますから(苦笑)。
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