4月18日2015/04/19 01:06

 色々言いたい事はあるが、省略して皐月賞予想。今回の本命は、サトノクラウン。まあ平凡な結論である。ただ、理由はあんまり平凡じゃない。多分、今回こんな理由でこの馬を買うのは、日本では私だけだ。
 
 その理由?原居民様に「似てる所がある」から。わかる人にはこれだけでわかるだろうし、これだけでわからない人はこんな話に興味がないだろうから、省略しても構わないとは思う。ただまあ、それだけじゃ尺が埋まらないので、クドクドと説明してみましょう。
 
 原居民様。日本じゃインディジェナスという英語表記の方が有名かな。香港の所属馬で、JCでスペシャルウイークの2着したことがある。その後も何度か来日した。普通の日本人だと、この程度の知識があれば上等だろう。
 
 私に言わせると、原居民様は「偉大な馬」の1頭である。私が「様」をつけて呼んでいる競走馬は6頭しかいないんだけど、そのうちの1頭だ。ある意味、JRAの顕彰馬より狭き門である。
 
 何故この馬をそこまで評価するのか?これは説明が難しい。ごくわかりやすく説明すると、「何度も私の目の前で走ったから」かな。私はJCだけじゃなく、香港ヴァーズも何度も観たからねえ。日本の馬ならいざ知らず、香港所属馬でコレは素直に嬉しい。
 
 ただまあ、それだけじゃ「様」つけるほどの価値はない。もちろんそれ以上の理由はある。けれども、それをわかるように説明するのはかなり難しい。結論だけ言えば、「香港代表の意地を見せてくれたから」なんだけど、これだけじゃ何が何やらわからんと思う。
 
 スポーツが好き、って人間なら、「日本代表」なる存在はたくさん見た事があるだろう。チームがそーゆー存在ってだけじゃなく、大舞台に臨む日本人もこう呼ばれるし。「日本代表を応援するなんて、ミーハーな」な~んてヒネた見解を持つ人間でも、世界各国の色んな代表に感心させられた経験はあると思う。かく言う私も、代表は山ほど観てきた。大半はTV越しではあるけれど。
 
 そんな私が観てきた「代表」の中で、最も素晴らしかったのは…私個人の評価では、競走馬3頭がトップ横並び。人間のトップは長野五輪の清水宏保選手だけど、少し劣る、となる。その競走馬とは、日本代表フジヤマケンザン様・ゴドルフィン代表ファンタスティックライト様・そして香港代表原居民様。この3頭はそれぞれ違った形で「代表を背負うとは、どーゆーものなのか」を見せてくれたので、評価の上下はない。
 
 原居民様は、器のデカイ馬だった…と思っている。重たい荷物背負わされて勝ち目のない勝負に挑まされたとしても、「まあ、やれるだけのことはやらないと」と笑って片付け、キッチリ全力を出したあげく負ける事が出来る。そーゆー馬だった。どこの何代表とは言わないけれど、ちょっと優勢になると天狗になるとか、おびえを隠すためむやみに強がるとか、劣勢になると目が泳ぎ出すとか、あげく負けても「次だ次」と悔しさを正面から受け止めないとか、そんな「代表」ばかりの中、原居民様は「代表を背負うってコトは、そんなんじゃないんだ」と教えてくれた。真面目に、「香港の人間は羨ましい」と思ったりもした。そーゆー存在である。
 
 原居民様の父はマルジュ。サトノクラウンの父と同じである。だから、まあ似てる所があるといいな~と思いつつ、弥生賞を観に行った。馬体はちょっと似てたかな。父が同じでも似ても似つかない…なんて例は山ほどあるだけに、期待していたよりは面影が残っていたのは嬉しい誤算だった。けど、ソコが似てるってだけじゃ、サトノクラウンをソコまで推さない。意表を突く所が似ていた。「目」である。
 
 同じ父なんだから、目元が似ていても…という問題じゃない。人間だろうが競走馬だろうが、勝負に挑む姿勢は目の色に出る、と思う。「いい目をしている」存在なんてなかなかいない。けど、サトノクラウンはいい目をしていた。アレはちょっとだけ原居民様に似ていたような。正直、まだ甘さはあったと思う。ただ、原居民様は私が初めて見た時点で既に「百戦錬磨」だった。風格という点では比べものになるはずがない。3歳馬のメンタルだと考えれば、アレで充分賞賛に値すると思う。
 
 そりゃあね、競馬は非情だ。メンタルだけで何とかなるような世界じゃない。そこについては何とも。成績から判断するに同世代トップクラスの能力はあると思うけど、他も弱くはないわけで。ただ、同じ負けでも「心が折れました」って負け方は、馬券買っている身としては後味悪い。同じ負けでもそーゆー負け方はしないで欲しい、というのが偽らざるホンネだ。サトノクラウンには、少なくともそこだけは期待して良いのかな、という気がする。
 
 結果がどーなるのか、現時点ではわからない。けど、明日の皐月賞だけじゃなく、ダービーもこの馬から勝負したいかな。そう思わせるモノを持った馬だと評価した。まあ、どっかで負けてもあの目の色を保てるのか?って気はするけど、期待はしてもいいでしょ。
 
 哀しい事に、原居民様はもうこの世にいない。セン馬だったので、産駒もいるわけ無い。面影を持った馬を見る機会は無さそうだな…と思っていただけに、期待は大きいね。明日うんぬんではなく、末永く応援していきたいかな。ま、とりあえず明日頑張れ。応援してやる。本日はオチなし

コメント

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