1月1日2009/01/02 02:09

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。とまあ、堅苦しい挨拶はこの辺で。
 
 狂乱の年末が過ぎ、カレンダー張り替えをやっと終え、とりあえずは無事に年を越せた。そこでまあ、今回は「私が入手したカレンダー」について、入手時の苦労も併せ、色々と語っておきたい。ここはそーゆー「誰もついて行けない」ネタを語る場所だからして。
 
 カレンダーの数は、壁掛けは増加、卓上は減少した…おかしいなあ。壁掛けも減少する見込みだったのに。これは、元々「今年は入手できない」と計算していた品がやっぱり入手できたことによる。ま、これはこれで嬉しいので、大きな問題にはしない。むしろ卓上カレンダー減少の方が…
 
 個人的に重要だと位置づけているカレンダーは、前年に引き続き同じ絵柄のモノを入手できた。中でも最も重要な品は、有馬記念当日に中山競馬場で購入したJRAカレンダーかな。週末集約タイプは貴重なので。ただでさえクソ重い荷物抱えている(コミケと連闘したから)上にコレ購入したのはキツかったけど、まあその価値がある品だ。JRA版は他の品(競馬雑誌・競馬新聞など)と異なり、JCの写真が掲載されているからね。
 
 今年入手が危ぶまれた、「コットンソフト」カレンダー。エロゲーものである。ただまあ、一応諸般の事情から「重要な品」扱いしている。「コミケセット」なるものを売っているのは間違いなく、ついでに私がソレを買うのは確定なんだけど、セット内容にカレンダーが含まれるかどうか、なかなかわからなくてねえ。「カレンダーがなかったらどーする」って計画もいくつかあったんだけど、とりあえずはボツにされた。良かった良かった。
 
 オーガストってエロゲーソフトハウスのカレンダーも、比較的重要な品である。なお、ココはセットに含まれる壁掛けカレンダーに加え、卓上カレンダーを「別売り」していたため、念のためこれも購入。一部で「今年はセットにカレンダーなし?」ってデマが飛んでいたようだ。なお、卓上版は極めてめくりにくいという欠陥がある。デザインはいいんだけどね。まあ、そーゆー品があるのは、バリエーション増加という観点からすれば悪くない。
 
 呆然としたのが、SAGA PLANETS(これもエロゲー絡みだ)のカレンダー。チェック甘かった…デザインからして「本棚の横に張るのに最適」と判断したまでは良かった。実際、サイズはジャストフィット。でも、日付が6月までって…それ以降はまた後で買えというのかぁ!ビジュアルアーツって大手企業ブース(エロゲーソフト連合体らしい)の一角で売っていただけに、「商品をじっくり眺めて購入できなかった」とはいえ、どーしてくれよう。ただ、サイズは本当にジャストフィットなので、続きが出るなら欲しい。つーか、作ってくれ。
 
 「朝起きて最初に眺める位置」にある、「TFC企画とゆかいな仲間たち」って同人サークルのカレンダーも、定番の品。カレンダー売ってるサークルとして老舗なので、「コミケに行きさえすれば購入できる」って安心感がある。もっとも、今回はコミケ初日という、「最もクソ忙しい時」に売っていたので、購入はタイヘンだったけど。
 
 4コマ漫画がセットになった、「WORKING!!」カレンダーも「重要な品」扱いしていいかな。これは市販品。元ネタはヤングガンガン(マイナーな雑誌だな)掲載。発売日がやたら遅くてイライラさせられた。
 
 ゲーム・アニメ「CLANNAD」カレンダー(市販品)は「昇格」した。絵柄の問題ではない。日付部分が2008年版より見易くなったから。2008年版は絵柄優先ストレートタイプだったけど、今年は完全6段タイプ(常に6段確保してあるので、「日付の詰め込み」が発生しないモノ)になったので。ちなみに昇格と言っても、「ポスターに毛の生えたデザインの品が置かれる位置」から、「多少は日付の見やすさを重視される位置」に置き換わっただけなんだけど。去年この絵柄が「目の前での売り切れ&香港での購入」という狼藉を働いた関係上、かな~り早めに入手された。
 
 「CLANNAD」カレンダーと同時期に購入された「我が家のお稲荷様」カレンダーは、ほとんどポスター感覚の品。日付はちょっと見にくい。ただ、そーゆー品はそーゆー品で工夫して配置するのが私。日付の見やすい「CLANNAD」カレンダーの脇をつとめている。
 
 なお、この時購入を見送ったはずの「エヴァンゲリオン劇場版」カレンダー(当然市販品)も、何故か導入された。衝動買いという奴である。何で私は「ラス1」って言葉に弱いのか…なお、色々悩んだ結果、これは「最もポスター色が強いカレンダー」と認定され、結果として競馬カレンダーの脇に飾られている。
 
 衝動買いと言えば、コミケでもカレンダー衝動買いがあった。「スタジオメビウス」ってエロゲーメーカーの品。ビジュアルアーツで売っていた。注文リストにあった「セット内容」にカレンダーが含まれていたので、つい買ってしまったのだ。なお、どんなゲーム作っているのか、全く知らない。あまり深く考えて買った品ではないので、ドコに飾るか苦悩した結果、「寝起き2番目に目にする位置」に飾られた。これは大きさの関係であって、重要度はあまり関係がない。
 
 熱帯魚カレンダーも忘れちゃいけませんね。「FISHマガジン」付録である。今年は背景白抜き。水槽内撮影そのままの方が好みだったんだけど…ただ、このジャンルの品は案外選択肢が少ない。来年分は熱帯魚店配布の品を本格的に探そうかとも考えている。
 
 実はかなりどーでもいい位置にあるのが、JRA無料配布版カレンダーとNRAカレンダー。いや、これはこれで重要なんだけど、JRA版は絵柄が、NRA版は日付部分が「趣味に合わない」ので。両者とも「無理に導入する必要はない」とクビにする予定だったんだけど、知人からプレゼントされたので飾られた。あればあったで嬉しい品だけど、もう少しクオリティを高めて欲しいですな。いくら無料配布品とはいえ。
 
 重要と言えば重要、そうでもないといえばそうでもない…って位置に飾られているのが、「Little Basters!」カレンダー。サイズがちょっと特殊なので、「私の押し入れ」(普段私が目にしない位置にある)のそばに飾られている。ここは基本的に殺風景なので、カレンダーが飾ってあるのは良い。でも、普段目にするワケじゃないからなあ。これまたビジュアルアーツブースでの購入品。
 
 その近くには、同人の「半年1枚カレンダー」を。こういう珍しいデザインの品には、飛びつくのが私。同人誌即売会「コミティア」で入手。ただ、売っていたサークルの名は忘れた…というより、最初から覚えてない。まあ、同人カレンダーなんてそーゆー買い方をするモノだと思うけど。
 
 なお、現時点で手元にないけど、導入予定として飾る場所確保しているのが「RIO」カレンダー。萌え系?パチスロオリジナルキャラの品だ。私はパチスロやらないけど、キャラは知っているし、くれるっていうのならもらう。絵柄・日付配置ともにどんな品なのか、実に楽しみだ。話を聞く限り、販促用無料配布品ではなく出玉交換品らしいので、それなりのクオリティを期待している。
 
 これでやっと「今年の壁掛けカレンダー」を紹介し終わった。もちろん、この他に卓上版カレンダーが結構ある。すさまじい分量だと思うのが一般的なんだろうけど、飾り終わった感想は「まだ増やす余地あるな」だ。カレンダーの日付部分をぼんやり眺めながら考え事をする趣味があるので、「視線の先にカレンダーがあるのは当たり前」って状態(つまり、ドコの壁にもカレンダーがある)は気分がいいのだ。絵柄がヲタク趣味中心なのは、趣味の問題である。
 
 なお、カレンダーの絵柄は「一枚画として優秀かどうか」だけを問題としているので、元ネタはある意味どーでもいい。特にエロゲー系は。私はゲームには「高いゲーム性」を要求するので、いわゆる「画だけ」のゲームはあまり買う気がしない。それだけ要求するなら、カレンダーで十分だし、むしろソッチの方が適切だ。例外はサウンドが充実している某メーカーの品。「ものすごーく高価なCD」として、おまけのサントラ集を購入している。
 
 今年の「後悔」は、結局外国モノのカレンダーを入手できなかったこと。こういう品は祝日の配置が「現地対応」なので、単品としては困ったシロモノである。でも、カレンダーだらけの私の部屋にある分には、何の問題も起こさないでしょ。それだけに入手したかったんだけどなあ…これについては、年末辺りに「どーやって定期的に入手するのか」って部分も含めて真剣に検討する予定。
 
 カレンダーに囲まれる生活を好むというのは、かなり珍しい趣味だとは思う。ま、「男のくせに便せん収集」に比べれば、かなりマシだとは思うけど。理解してくれる人間がいるとはカケラも思わないけど、とりあえず「F男とはそんな奴だ」って話はソコソコ知られているので、カレンダー入手が少しやりやすくなった。これは有り難い話である。こんなアホ話でも、世に発信しているといいコトあるんですよ。とりあえず、そーゆーコトにしておいて下さい(苦笑)。
 
 つーわけで、今年も「納得のいく」カレンダー鑑賞ライフに浸れそうです。うんうん。もちろん、他の面でも充実するよう努めますので、今年も色々よろしくお願いします。正月ぐらい、こういう綺麗なまとめにしておきましょう。

1月2日2009/01/02 22:27

 本日の話題は、コミケ回顧。ただまあ、少しひねった視点から。一応は「コミケで買った、カレンダー以外のモノ」紹介するだけなんだけど、単にそれだけで「フツーと違ったコミケ回顧」になると思われる。私はそーゆー人だからして。
 
 まずは企業ブースで購入したモノから。承知・不承知(セット内にあるいらんモノのコト)含めてワケわからんものを買っている。そのうち、音楽CDはまあ「欲しかった」モノと分類していい。一応は「ドッチのカレンダー買うか悩んだ時には、セット内にCD含まれている方を選択した」わけで。ちなみに、この結果CDの枚数がかなり増えたので、同人音源はパスした。いい品に遭遇しなかったこともあるんだけどね。
 
 他は…存在自体がネタ系の意味不明なモノを除くと、今回の「いらんわ!」大賞はマグネットステッカーか。単純に使い道がない。まあ前回の「レトルトカレー」に比べればマシだけど。ちなみに今回、某ブースでは「乾燥ソバ」を売っていた。私は「コミケで、その場で食わない食い物売るのはヤメロ」って考えているけど、どうやら時代はそーゆー方向に動いているらしい。日本の食文化はどーなっているんだ(苦笑)。
 
 同人編にいこう。コミケの主役と言えば、やはりこちらだし。とはいえ、今回は全体的に「品数は不作」かなあ。精神的・体力的に余裕がない状態で吟味したので、なかなか食指が動かなくて。便せんに関してはそれなりに満足なんだけど、これは私以外の人間にとっては心底どーでもいいモノだろうからねえ。
 
 まず紹介するのは、「MTH」&「Jim's Tips」かな。知人のサークルの自動車本。私はクルマ乗らないけど、「メカとしてのクルマ」は嫌いじゃないし。「色々頑張っていじっている」感が強い自動車同人誌は好きなんですよ。他にもこういう本仕入れたかったんだけど、「狂乱の初日」ではロクに吟味できず。
 
 あと、小林源文先生の同人誌を発見した。先生、どーしたんですか。原稿料のことさえ考えなけりゃ、先生が「描きたいモノ」描かせてくれそうな雑誌なんて、それなりにある(歴史群像とかコマンドマガジンとかモデルグラフィックとか…)気がするんですけど。この先もコミケでやっていくのかな?色んな意味で注目は必要かと。
 
 ゲーム系は…私のお眼鏡にかなう品を発見できず。これはちょっと悔しい。このままでは、コマンド誌の記事に「負ける」こと確定だからなあ。とりあえずはコマンドのコミケ関連記事を読み、そこで対策?を練って夏に挑みたい。
 
 もっとも、リプレイ・作戦研究といった「ゲーム関連本」まで含めれば、クラブ千葉の#8と#9が入手できた。何もコミケで買わなくても…って品だって話はあるけど。特に、本格的な作戦研究は嬉しいね。自分の好きな記事だから…ってだけじゃなく、自分も現在作戦研究書いているので、参考になる。なお、内容の本筋と全く無関係な部分に「ツッコミどころ満載」って気もするけど、それはゲーム会場で顔を合わせた際にでも。
 
 初日はスポーツもあったんだよな。まず紹介すべきなのは、やはり「普通はしない競馬場巡りの旅2008」でしょ。2008年だけで全競馬場を巡った記録が綴られている。表紙から裏表紙にかけて掲載された、各競馬場のゴール板(廃止された競馬場のモノも含む)は圧巻です。こういう同人誌を手にできるのは、本当に嬉しいですね。
 
 あと、なんとな~く競馬小説本も買ってみた。こういうジャンルの品は「Gallop」だの「優駿」だのといった競馬雑誌が採り上げるべきであり、私がフォローする存在ではないと思うけど…ただまあ、こういった雑誌は「文化育成じゃなく、文化食い散らかし」をしてるだけと思っている(特にGallop)ので、こういうモノも「良さそうであれば」支えていくべきなのかもね。
 
 スポーツでは、「ザ☆ビッグプロ野球」2008年版を入手できた。今回から新機軸として、「選手データを厚紙印刷して1枚ずつ切り離し」って状態で発売。これは有り難いねえ。夏に同じモノ出してるサークルが隣り合っていたので、対抗心でも燃やしたか。こういう切磋琢磨を見るのも、コミケの醍醐味だ。
 
 2日目に入手したモノは、便せんばかり…いや、だってそーゆー日だし。コッチもそのつもりで出かけているんだから、仕方ない。後はPC上のカレンダー(フリーソフト)の絵柄として使うつもりでCG集買ったけど…今回は同人音源を買わなかったからなあ。
 
 3日目。この日も便せんが主な目的。「行列するサークル」で買い物もしたけどさ。ちなみにだ。この日に行列する同人サークルって、大半が「18禁」なんだけど、私が購入したのはそうじゃないモノ。今回コミケカタログの表紙描いた人のトコロだからねえ。私みたいなファンならともかく、そうじゃなけりゃ無関係でしょ。
 
 この日買ったもので紹介したいのは、「イグノーベル賞ファンブック」かな。単に研究を紹介するのではなく、受賞者にインタビューを試みているのがスゴい。これはこの本の作者が「研究者」(だそうな)だからじゃないかなあ。有象無象がいきなりメール送ったって、返事もらえるとは思えないからねえ。「若い研究者へ一言お願いします」って部分は、とてーも含蓄深くてよろしい。こんなものが同人で売られてるのは、ある意味大いに間違っている。もっと広く世に知らせるべきだ。
 
 コミケってのは、ある意味「文化振興の地」である。マイナージャンルの同人誌になると、「オレが買わないと、同人誌作るのやめちゃうかも」って同人誌がゴロゴロしているんだから。そういう活動を支援するためにも、自分にムチ入れてコミケに行ってるわけだ。そうやって支援すれば、とりあえず次回の本を読める可能性が増える。広告主の意向で存続が決まるモノとは、ソコが違う。頑張れば読者が支えられるのだ。私は、それこそが「あるべき姿」だと思うんだけど。「その方が安いから」だけで広告依存モデルを支持していると、大事なモノを失いかねない気がするね。
 
 まあ、だからって「コミケに来るべき」とは、カケラも思わない。あそこは、色んな意味で「行かなきゃ気が済まない」人間だけが行くべきだ。正直、軽い気持ちで踏み込んで欲しくない。ただでさえ山ほど人間がいるんだから。
 
 ちなみにだ。コミケ初日に私は「コミケ~有馬記念の連闘」をやったわけだけど、おそらくコレをやった人間は100人いるかいないかでしょ。ほとんど客層は重ならないはずだ。両方とも客の数は日本でトップクラス(コミケ初日で15万人程度、有馬記念も10万人近く?)のイベントなのに。色んな意味で「日本ってスゴい」と思いますな。中でも、掛け持ちする馬鹿が一番「スゴい」ような気もするけど(苦笑)。

1月3日2009/01/03 22:35

 うーん…一部の記憶に自信がないので、世間一般に公表していいコトなのかどうか迷ったんだけど、モーレツに腹立たしかったのであえて書いちゃおう。ミシュランガイド香港・マカオ版に異議を発見しました。しかも、具体的な。
 
 何でそんなもの持っているのかって?香港に行ってきた知人に「買ってきてくれ」って頼んだから。香港で非難ごうごうって話を聞いたので、話のタネとして面白そうだったので。
 
 私は美食家ではないので、ミシュランガイド東京版はチンプンカンプンである。紹介されそうな店で食事したことないからねえ。実際立ち読みで店の名前だけ確認したけど、実際食ったことのある店は皆無。ま、「地元民」ってのはそんなモノじゃないかと。
 
 ただ…これは本来ヘンな話でもある。ミシュランガイドって、別に「美食家御用達」じゃないハズだからねえ。少なくとも、当初の理念(クルマで旅行中に立ち寄った先で、メシ食うためのガイド)からすれば、ソコソコのランクって店も紹介してあっておかしくない。多分、欧州以外の場所(最初はニューヨークだったっけ?)を紹介した時点で話がヘンな方向に行ってしまったと思われる。
 
 そういう、「存在意義・存在価値」に関するケチは、いくらでも言える。でも、まあ「ケチつけても仕方ないじゃん」って話題でもあるわけだ。そーゆーモノを有り難がる客がいて、そーゆーモノに紹介されるコトに意義を感じる店がある以上は。単に「私とは関係がない」モノだってコトに過ぎない。ミシュランガイド東京版ってのは、そーゆーモノだと決めつけていた。
 
 ただ…香港だと話が少しだけ別になる。私は香港在住じゃない。香港には観光客として行っている。そりゃあ競馬絡みでは、「地元の馬券マニアとドコが違うのか」我ながら考えちゃうような存在だったりするけど、チャンと観光客っぽいコトもしている。つまり、私にとっては東京版より香港・マカオ版の方が、ミシュランガイドのターゲットになっているわけだ。
 
 とはいえ、香港で高級レストランに行くかと聞かれたら…安くて美味いモノが大量に転がっている中、あえてカネ出す意義はドコに?香港は「ハズレを引く方が難しい」トコロだと思っているんだけどなあ。それでもあえてハズレを引きたければ…って店をいくつか知っているのは事実だけど(苦笑)。
 
 そんなワケで、どちらかと言えば「将来自分が香港に行く時の参考用」としておねだりしたハズなんだけど…1件、「確かこの店で食ったことがある」ってな店を見つけました。かなーり前に行った店なので、本当に同じ店かどうか自信はないんだけど。
 
 しかもだ。ご丁寧なことに、私はその店に「イマイチ」と駄目出ししている…これは私だけじゃなく、同行者もそう言っていた。いやね、不味かったワケじゃない。相当なランクではあった。でも、その前に「もっと美味い店」で似たようなモノを食べた関係上、こういう感想になったのだ。
 
 店の名前出しても意味はないので、場所とジャンルだけ出そう。ハッピーバレー競馬場の近くにある、飲茶の店である。「美味い店」って評判だ…ってんでいちいち出かけていき、食べたのだ。記憶が正しければ似たような位置にあったハズだし、店の入り口(ガイドに写真がある)に何となく記憶があるんですけど…記憶違いの可能性は否定できないけど、おそらくは「私が知っている店」だ。
 
 確かにね、あの店の飲茶は美味かった。フツーに考えたら、相当なレベルだと思う。でもでも、「もっと美味い飲茶を出す店」を知っているからねえ…あれから時が経っているので、ひょっとしたらもっと美味くなったのかもしれない。けど、私の知っているあの味じゃあ、「香港一」ってコトはあり得ない。少なくとも1件、「より上の飲茶」知っているからだ。
 
 ちなみに、私の知っている「より上の店」は、カケラも紹介してない。本業であるレストランの味が「紹介するに及ばず」ってコトだと思うけど。その店のレストランも食ったこともあるんだけど、確かに「傑出して美味かったのか」と聞かれると考えちゃう(充分美味かったけど)からなあ。もし飲茶の味も含めてそーゆー評価になったんだとしたら、「舌が壊れている」と言っちゃうけどね。コッチの味が落ちてないのは、何度か確認している。
 
 あきれたコトに、「飲茶」ってジャンルで紹介している店は、ココだけ。そりゃあね、実は飲茶専門店って、思ったよりは少ない(本業はレストランで、昼に飲茶って店が多い)関係上、そうなったのかも知れないけど…他のジャンルで(例えば「広東料理」)紹介しているモノもありそうではあるんだけど、区別はちょっと難しい。よって、私の舌や記憶がどうこうって話とは無関係に、ミシュランガイド香港・マカオ版は「飲茶の紹介がなってない」と断言していい。香港の食文化を飲茶抜きで語る?それって「和食抜きで東京の食文化を語る」のと同程度に無価値だと思うんですが。
 
 正直言おう。フツーに考えたら、香港・マカオ版と言えども、ミシュランガイドで紹介している店で食事なんかしない。高いんだもの。でも、飲茶なら多少話が異なる。香港の飲茶は、日本の「サービスランチ」と似たような位置づけでもあるので、私のような「バックパッカーに近い観光客」でも手が出る。本業は無理でも、飲茶なら…って期待も含めてガイド眺めているわけだ。にもかかわらず、「飲茶のことなんて知りません」って態度とられてもねえ。
 
 これは、マジにシャレじゃ済まない「欠陥」だと思う。香港へ観光に行く日本人に「何が楽しみですか?」って聞いて、「飲茶」が含まれない奴は、あんまりいないと思う。その紹介が全くもってなってないガイドブックですよ?調査員の舌がどうこうって問題じゃない。それ以前に、編集方針決めた奴のアタマが壊れているでしょ。役立たずとまでは言わないけれど、欠陥商品呼ばわりされても、文句は言えないと思うな。
 
 なお、香港のレストランで「昼は飲茶」って店は結構あるはずなんだけど、ミシュランを見ても「昼も普通の営業なのか、それとも飲茶なのか」は、さっぱりわかりません。つ、使えない…そーゆー営業している中華料理屋なんて、パリやロンドンにも転がっているハズなんだけど。何も他の都市の中華料理屋で「そーゆー営業しているかどうか」調べて掲載しろとは言わないけど、香港だけは対応して欲しかった…
 
 つーわけで、ミシュランガイド香港・マカオ版は駄目です。調査員の舌がどうこう以前の問題で。正直言って、まさかココまで駄目だとは思ってなかった。編集が香港の食文化を全く理解してません。私のような特殊な人間だけに留まらず、一般的な日本人観光客相手にも「ちょっと問題あり」って話になるのでは。
 
 まあ、編集のアタマについてはともかく、調査員の舌については、曖昧な記憶だけでどうこうってのは問題でしょ。そこで、機会があったら実地調査をやってもいいかなと。安い店なら。あえて3つ星店の飲茶確かめに行ってもいいんだけど、どうもアホみたいに値段が高いらしい。普通の食事ならともかく、飲茶でその値段はボッタクリじゃねえかって思うほど。ただまあ、その結果に関わらず、「ミシュランガイド香港・マカオ版」が実用書としては失格レベルであることは間違いない。「どの店の点心が美味いのか」さっぱりわからん香港食のガイドブックに、何の価値があると?

1月6日2009/01/07 01:56

 はっはっは、昨日も一昨日も更新失敗してしまった…色んな意味で疲れが溜まっていたのか?それともスランプ?いけませんねえ。
 
 本日の話題は、「モスクワ'41」作戦研究。なんか一部で「装甲部隊を南方に集中配備すれば、楽勝」って意見があるらしいので、私なりに検証してみようかと。「冬コミ1日目作戦」を提唱した身として。
 
 確かに、装甲部隊の南方集中配備は、ある程度理にかなっている。ここは平地続きで都市・町も点在しており、言ってみれば「電撃戦向き」の土地だ。ここに主攻勢を持ってくるというアイデアは、悪くないとは思う。
 
 ただ…難点として、目標がミエミエになってしまう。基本はヴォロネジに真っ直ぐ突っ込んでくるか、モスクワ南方に回り込んで…って作戦のどちらかだ。兵力を分割して「両取り」を見せてくるかも知れないけど、いずれにせよ「ドコを守るべきか」は、比較的簡単に割り出せる。そうなれば、後は増援を適切に送ってやればいい。
 
 問題があるとするならば、この「増援を適切に送る」コトが、案外難しい点にあると思う。他から事実上切り離されている、ヴォロネジ方面はまだいい。問題はモスクワ南方だ。赤軍が最前線で粘っていると、ここに巨大な穴が開きかねないのだ。特に赤軍歩兵はとにかく足が遅いので、ちょっとでも後退をサボると、モスクワ南方と最前線の間に巨大な隙間ができかねない。この隙間に独軍装甲部隊が突っ込んできたら、多分モスクワは占領される。
 
 特に要注意なのが、赤軍の反撃である。反撃と言っても、チットを引いて判定される反撃ターンのことじゃなく、純粋な反撃、つまり「突出してきた独軍装甲部隊を包囲攻撃する」コトの方である。確かに、この手の反撃は大いにやるべきだ。「隙あらば反撃する」って意識を持っていても、大きな間違いじゃない。ただ、1)独軍装甲部隊があまりいないトコロで、2)増援を投入して初めて包囲攻撃が成立する、の2点を満たしている場合、ちょっと待って冷静に考え直すべきだと思う。
 
 理由?赤軍は機動力不足だ。一度増援として登場させた兵隊は、別方面に転用しにくい。そのため、「反撃したはいいけれど、おかげで危ない場所に部隊がいない」ってコトが考えられるのだ。あらかじめ独軍の脅威に応じてバランス良く守れているのならともかく、単に「隙があった、反撃しよう」では、下手すると独軍の誘いに引っかかっているだけかもしれない。
 
 このハメ手は…すいません、前回使いました。北方でかなーり無理矢理突出していたのは、「ちょっと無理しないとカリーニンが獲れないから」だけではなく、「ここに反撃用の戦力を惹き付ければ、大事な地点(モスクワ南方)の守備が薄くなる」って思惑がありました。最初から「南方からモスクワを占領する」ってイメージがあったので、他での攻撃は全て「肝心なトコロから目をそらすためのオトリ」だったのだ。
 
 ただまあ、こんな手はベテラン相手には通用しないでしょ。最初からある程度バランス良く守っていれば、「反撃したら別の場所が薄くなっちゃいました」ってコトにはならないハズなので。そんな相手を崩すために私が開発したのが、「冬コミ1日目作戦」なのだ。うまくいくかどうかは別にしての話だけど。
 
 先ほどから赤軍の守りについて「バランス良く」と書いているけど、これは「独軍の脅威に応じた」バランスである。単純に「どの戦線にもある程度兵力がいる」って状態は、独軍の思うつぼでもある。どっかに兵力を集中して突破しちゃえばいいからだ。機動力が違いすぎるので、赤軍は一度分散した兵力を集結させることはできない。この「アッチコッチ守らせて、どこかを集中して突破」ってのが、独軍の主要課題だろう。
 
 ただまあ、軽くソロプレイしてみた感想としては、赤軍は「バランス良く守る」段階からしてタイヘンである。とにかく移動力がないから。戦車や騎兵ならそれなりに移動力があるけど、どーせ狙い撃ちされる可能性が高い。とにかく救えるモノは救わないと…と考えるのは正しいけど、やりすぎてもイケナイ。下手に増援投入してまで救おうとすると、結局増援ごと「肝心の場所から離れた場所にいる」兵力になってしまう怖れがある。どう頑張っても大事な場所にたどり着けそうもない部隊は、大胆に見捨てる必要もあるだろう。
 
 私自身は今のところ悪戦苦闘しているけど、こうやって致命的な隙のない戦線をうまく張れるようになってからが、「赤軍初心者卒業」だろう。機動力でいくらでも誤魔化しが効く独軍と異なり、赤軍がこの領域に行くのはちょっとだけタイヘンかも。そんでもって、この領域に達してない赤軍プレイヤーがドコに隙を作りやすいか…と考えてゆくと、装甲部隊南方集中が正解になるのでは。
 
 ただ、だからといって「装甲部隊南方集中策」は「初心者いじめの作戦」ってだけではないと思う。うまく「ヴォロネジに来るのか、モスクワ南方に来るのか」迷わすことに成功すれば、かなりの手練れでも苦戦してくれるんじゃないかなあ。この戦法が主流になるかどうかは、今後の研究次第だと思うけど。
 
 なお、私の考える「最南端突破策」(冬コミ1日作戦もこの1つ)の弱点は、ギャンブル性が強いこと。ダイス目やアントライドユニットの戦力によって、「圧勝か惨敗か」ってな結果になりやすそうなのだ。そのため、明白に勝率が良いという結論(正直、出そうもない)が出ない限り、より手堅い作戦が主流になるんじゃないかなあ。私の周囲では「五分五分だったら、手堅くいく」人が多い気がするので。なお、私は「五分五分だったら、一発勝負に賭ける」けど。
 
 ちなみに、冬コミ1日目作戦は、私が当初思っていたよりは「いい作戦」のようである。あくまで私自身の研究によればだけど、案外「専用の対策」が見あたらないのだ。「ヴォロネジとモスクワにバランスを取って兵力を配分する」じゃあ、フツーの作戦と変わらないわけで。攻撃順がモスクワ周辺(ブラフ)→ヴォロネジではなく、ヴォロネジ(ブラフ)→モスクワなので、転進してくれなかった時のことを考え、ヴォロネジ周辺を厚めにする必要はあるだろうけど。強いて言うなら「マップエッジからの反撃が効く」んだけど、これはフツーにモスクワ正面を経由して南方にシフトした場合にも言えること。現時点では「フツーに成立する作戦」ではないかと。ただまあ、ちょっとギャンブル性が強いので、いずれにせよ主流にはならないと思われる。とりあえず細かく研究してみたいので、私が独軍をプレイする時は、基本的にこの作戦を使ってみようかと。
 
 いずれにせよ、シンプルなルールの割に考えることは多そうなので、末永くプレイされるゲームじゃないかと思われる。次は赤軍もプレイしてみたいですね。その前に、この「冬コミ1日目作戦」なる、恥ずかしい名前をどうにかした方がいいのかも知れないけど(苦笑)。

1月8日2009/01/09 00:59

 週末にもAMDの新CPUが出るらしい。我がFloral Pegasusのマザーボードは「ソケットだけは対応」しているハズだから、そのうちBIOSのアップデートがあるはずだけど…まあ、CPU載せ替えよりVGA強化(追加)の方が効きそうなので、BIOSアップデートは後回しにしてもいいんだけど。しかし、思ったより強気な価格付けてきたなあ。コストパフォーマンス考えると、従来品でいいような気も。
 
 とまあ、初っぱなから「わからない人には呪文みたい」になったけど、本題はちょっとだけ別の話題で。SONYの新製品、「VAIO type P」(以下「type P」)をどう考えるか…としよう。少し思うところがあるので。
 
 こういうモノは実際いじってみないとわからない。まあ、その前段階の「試しにいじってみたくなるかどうか」の方が大きな問題かもしれないけど。その意味では、今回type Pは私に「いじってみたいと思わせる」コトに成功したと言える。SONYの製品なのに。
 
 以前ちらっと触れたこともあるけど、私はSONYの製品が大嫌いである。この文字を見ただけで、「買うのやめようかな…」って気分になる。理由?たまたまかもしれないけれど、私が購入したこの会社の製品は、ことごとく「タイマー」が付いていたから。実は今現在使用している携帯電話&携帯ラジオはココの製品なんだけど、これはある意味「他に選択肢がなかったから」であり、いずれタイマーが作動するんだろうな…と悟っています。SONYタイマーが都市伝説かどうかは関係なく、少なくとも私とは相性が悪い。他の誰が何と言おうと、私はSONYの製品は嫌いです。いい製品かどうかに関係なく。
 
 私はとにかく「SONY嫌い」の人間なので、多分type Pは買わない。気に入っても買わない。とりあえず、「この製品じゃなきゃ駄目」って要素は発見できなかったので。「薄くて軽い」ってトコロは魅力的ではあるんだけど、もうちょっと大きくてもうちょっと重くていいのなら、他にも選択肢はあるわけで。いくら「最近体力落ちて、同人誌が重くて重くて…」って愚痴が出るようになった私でも、「10kgもないハズなんだけどなあ」ってレベルの話だ。いわゆるモバイルPCレベルの話なら、多少大きくて重くても問題にならない。
 
 じゃあ、そもそも何で「いじってみたくなった」のかって?まず、キーピッチだね。やっぱり、キータッチって重要だし。もっとも、これには大きな期待をかけているワケではない。SONYのノートPCは何度かいじったコトあるけど、キータッチは「イマイチ」だったからね。ただ、これは難しい問題でもある。「どんなキータッチがいいのか」なんて、最後は感性の世界だからなあ。ただ、ある程度はスペックで語ることもできる。小さいキーボードが使いにくいのは間違いないから。その点、type Pはサイズの割に広めのキーピッチを確保しているようなので、好感が持てたのだ。
 
 もう1つは、画面サイズ。これは「良さそうだからいじってみたい」だけではなく、「本当に便利なのかぁ?」という懐疑的な意味合いも含め、実物を見たいなと。あんまり大きくない液晶サイズ(本体小さいんだから、当然そうなる)に、1,600×768という、変則的ながら「大きい」解像度を詰め込んでいる。これは本当に使い勝手がいいのだろうか?個人的には、案外使いにくそうだと思ってはいるんだけど、それでも「解像度が大きい」のは魅力的かも。少なくとも、最終評価は実物見て決めたいね。
 
 細かいところでは、「大容量メモリ」や「ポインティングデバイス採用」も、「おっ」と思わせる部分かな。どちらも私にとっては「いじってみたくなる」要素である。メモリは、この際無意味でも「多く積みたい」し、ポインティングデバイスは「トラックパッドより好み」なので。ただ、どちらも「フツーの人にとってどうなのか」って観点とはズレがあるんじゃないかと。
 
 色々いじってはみたいので、そのうち地元か秋葉原あたりで「いじって」みるとは思う。でも…まず買わない。買いたくなるとはまるで思えない。だって、中途半端なんだもの。そりゃもう、色んな意味で。
 
 正直言おう。私はPCに見栄えは要求しない。デザインにはこだわるけど、それは「見た目がどうこう」ではなく、「使い勝手がどうこう」に関わるからだ。よって、おそらく一番のウリである「スタイリッシュ」って部分は全く評価しない。そして、ココにまるで価値を認めないと、性能は中途半端である。まず、基本モデルはCPU性能が低い。一般的なネットブックと同等以下。私が見たベンチマークの結果はいい数字出していた(あくまで比較論)けど、これはカスタムモデル(高くなる)のものだ。基本モデルはアーキテクチャー(基本的な仕組み)は似たり寄ったりでCPUクロックが低いので、多分よくあるネットブックより数値は低い。
 
 そのくせ値段は高い。少し無理するか、中古もしくは型落ちで程度のいい品を探せば、フツーのB5ノートが買えちゃう値段だ。正直、コストパフォーマンスが悪い。私の好みから言えば、あの値段出すのならB5ノート買う。逆に、「どーせネットに繋いでテキスト書くだけ」と割り切るのなら、安いネットブックから物色する。PCって枠組みだけで考え、iPhoneやキーボード付きのスマートフォン、果ては「テキスト打ち込み専用機」ポメラといったガジェットを無視してもそうなる。
 
 ただ、使い勝手に関しては、「ひょっとしたらスゴくいいかも」って可能性はある。スペック見た感想に限れば、ソコまで感銘を受ける可能性は低いけど。ただ、画面サイズとかキータッチってのは、「実際触れてみないとわからない」ものだからね。ごく低い可能性ながら、「感動した!」となるかもしれないのだ。
 
 とはいえ、ソコまで評価する可能性は、正直低い。比較対象がネットブックじゃなく、B5サイズの、いわゆる「モバイルノート」だからだ。まあフツーに考えたら、勝てるワケがない。データ見る限りでは、そーゆースペックにはなってない。けど、価格は競合する。
 
 何でこんな製品が出てきたのか?うーん…言っちゃあ何だけど、「SONYって会社が勘違いやらかした」からかもしれない。Appleって会社が「ネットブック出さないのか」と聞かれて、「今のところ、あの値段でガラクタじゃないPCを作れるとは思えない」と答えたって話は有名だ。SONYも、これに近いことが言いたかったんだろう。
 
 でも、だったらAtom(ネットブックやtype Pに搭載されてるCPU)搭載のPCなんて作っちゃ駄目でしょ。ネットブックってのは、「どーせネット閲覧とテキスト打ち込みにしか使わないのなら、ガラクタレベルのPCでもいいのでは?」って割り切りから生まれている。こーゆーモノに下手に機能くっつけて値段高くしても、限界はかなり低いトコロにある。本来ならば、こういう品を作る以上、「価格以外の理由でB5ノートに勝てる」モノじゃなきゃイケナイ。消費者にとって、「ネットブック」「B5ノート」って区分は、直接的には無意味だからだ。
 
 もしSONYが、「価格以外にB5ノートに勝っている部分は、スタイリッシュなところだ」とヌカし、なおかつ本当にそれしか違いがないのであれば、私が買う意味はない。あくまで「私は」だけど、そんな部分に価値は認めないからだ。アウトドア趣味を持たず、都心付近で通勤と買い物にしかクルマを使わない人間が、ゴツい4駆を評価しないとか、地元米国でクソ呼ばわりされながら、ソ連では絶賛され、あげく「ソ連輸出専用機」と化したP-39エアロコブラ&P-63キングコブラと理屈は一緒である。
 
 ただし、SONYが何をヌカそうとも、「私が」type Pのヘンにトンガったスペックを「B5ノートより使い勝手がいい」と評価する可能性はある。SONYにしてみれば、「そーゆー部分を評価するのなら、もう1ランク上の製品買って欲しいんだけど…」と言いたいのかも知れないけど、そんなコトは知ったコトじゃねえ。私がある品を買うかどうかは、私の評価次第なのだから。
 
 type Pの情報については、うんざりするほど集めることができた。あえて理由は深く詮索しないけど。ただまあ、売れるかどうかはよくわからないし、正直興味もない。大事なのは「自分にとってどうなのか」であって、それが世間一般の意見と一致している必要はない…どころか、多分一致しないからだ。私はそーゆー人だからして。
 
 するってえことは、私がいじってみて「素晴らしい」と言った時には売れない、「駄目だ」と言ったら売れるのかもね。さすがにそんなコトはないと思うけど…ただ、私とSONY製品の「相性」考えたら、むしろその方が自然でしょ(苦笑)。私と魔神ペリエの関係みたいに。まあ実際どう感じるのかは、後のお楽しみと言うことで。

1月11日2009/01/12 03:11

 更新失敗が続き、久々の更新に。いかん、こりゃあスランプだ。ジタバタしても仕方ないので、とりあえずはいつもどーり「更新しようと試みる」しかないわけだけど。
 
 本日の話題は、カレンダーについて。正月にあれだけやっといて、他に何かあるんか!と怒られそうだけど、今回は少しだけ話題が異なる。PCのカレンダーについてだ。よって、カレンダーネタだけどこの色で。
 
 ココをお読みの方は大抵知っていると思うけど、私の部屋にはカレンダーが山のようにある。それゆえ、実はPCのカレンダーはあんまり重視してない。壁紙カレンダーを毎月ダウンロードしてきて…ってな作業はやってないし、アクセサリのカレンダーもあるけど、事実上「日付変更を知らせるためのツール」と化している。それゆえ、不具合があるコトになかなか気がつかなかった…う、迂闊。
 
 まず最初に気がついたのが、ゲーム系ソーシャルネットワーク「MustAtacck」のカレンダー。ふと見たら、成人式が14日だとヌカしている…「2008年のデータをそのまま引き継いだな」とピンときたので、調べたら盛大に違いが発見された。いわゆる「ハッピーマンデー」となる祝日が全滅。コレは流石に「マズい」と判断して、一応管理人へ報告しておいた。
 
 この分だと…と思って、事実上所属しているゲームサークル「Middle-Earth東京支部」のSNS見たら、祝日がまるでなかった。ある意味潔い。これはこれでいいのかとも思ったけど、こちらも一応報告した。
 
 気になったので、私の使っているカレンダーソフト見たら、正しい祝日となっている。ちょっと古いフリーソフトだというのに。どっから祝日データ持ってきたのやら。とりあえず、PCカレンダーとしては優秀だと言っておこう。いちいち画像データを自分で入れ替えている(コミケでCG集なんぞ買った理由がコレ)だけのことはある。
 
 なお、確認するまでもなかったけど、このブログの脇にあるカレンダーは、祝日にまるで対応してない。そーゆーモノじゃないから、当然かもしれないけれど。ただまあ、私はコレを「カレンダー」としてはあまり認めてはいない。
 
 カレンダーを作成する際、祝日は大事な確認事項だ。月ごとの日数が(閏年の法則も含めて)今更変更するとは思えない以上、コレだけが「いろいろズレる」可能性があるモノだからね。ただ、そんなモノはカレンダー制作に一度でも関われば誰でもわかるし、「いつが祝日か」調べるのは、そうタイヘンでもない。
 
 ただ…PCのカレンダーって、ある意味「全部自動でやってくれる」モノと考えがちだ。でも、実際はそーゆー仕様になっていないモノも多い。アカウントあるので調べてみたら、Googleカレンダーでさえ、「祝日?何それ」って態度だった。あの会社の技術力考えたら対応可能なはずなのに。こーゆートコロは好きになれないね。
 
 そりゃあね、「カレンダーなんて1つあればいい」ってのが、世間一般の態度だと思う。その態度は、おそらく正しい。でも、今現在「PC上のカレンダーさえあれば」って風潮にはなってない。いや、そう主張しそうな人間は山ほどいるんだろうけど、祝日載ってないGoogleカレンダーじゃあ、立派な役立たずだ。まあ、Yahooカレンダーは祝日キチンと載っていたけど。少なくとも、「だってウチの社員は祝日カンケーないもん」ってのは、言い訳になってねえ。
 
 話をSNSのカレンダーに戻すと、多分「祝日表記するなら、管理人が自分で訂正してね」ってな仕組みになっているんだと思われる。その気になれば、サーバー運用している会社側で対応できそうなのに。「無料だから、それぐらい自分でやってよ」ってコトなのかね。カレンダーマニアとしては、許し難い態度である。不完全なモノなら、そんな機能を提供するなと言いたいくらいだ。
 
 まあ、これはカレンダーマニアの愚痴に過ぎない。実際はSNSの管理人、もしくは各個人が個別に対応すればいいだけの話だし。実際、この手のカレンダーを「使って」いる人なら、むしろソレが常識なのかも知れない。いくら何でも、部屋に1つぐらいは「マトモな」紙のカレンダーがあるんだろうし。
 
 とはいえ…あえて愚痴を続けさせてもらおう。確かに私はカレンダーマニアだ。でも、PC上のカレンダーはまるで活用してない。なのに、何で私が最初に騒いでいるんだ!活用している人間がもっと先に対応依頼出すべきじゃねえのか。それとも、誰も活用してないのか?まあ、それもありがちではあるんだけど…
 
 誰が何と言おうと、カレンダーってのは重要です。でも、IT関連企業の中に、実は軽視してやがる連中がいるのは間違いない気がしますね。ひょっとして「そーゆー陰謀なのか」って思うくらい。皆さん、騙されちゃいけません。「祝日がいつなのか」は重要です。載ってないカレンダーは「単なる手抜き」でしょ。これは何も「外国のカレンダーがあれば、その国の祝日がわかって楽しいじゃないか!」と主張する(ちなみに本気です)、私だけの意見じゃないと思うんだけどなあ(苦笑)。

1月12日2009/01/13 01:29

 本日の話題は、ある意味旧年中に消化できなかったネタ、別の意味では昨日のネタの続き、ということで、「新聞の将来像」を考えてみようかなと。ま、あくまで私見なので、目くじらたててもらっちゃ困ります。
 
 私は活字中毒患者であり、紙メディア大好き人間である。ネット情報は、正直好きになれない。理由はいくつもあるけれど、代表的なのが「ネットより読みやすい」「いわゆる編集の手が入ってない情報が多すぎ」の2点だね。それゆえ、基本的には「新聞の味方」です。
 
 にもかかわらず、新聞は…色んな意味でこの先難しいだろうな、って気がする。去年の段階で赤字決算って話が出ていたからねえ。確かに去年の中頃から景気はおかしくなりかけていたけど、本格的に厳しくなったのは年がかなり押し迫ってから。よって、今後発表される決算は、より厳しいでしょ。
 
 しかもだ。新聞の決算が厳しいとなれば、その信用に傷が付く。「新聞って苦しいんだ。じゃあ、無理して新聞に広告出さなくてもいいや」って考える企業が、じわりと増えるだろう。それがまた新聞の決算を悪化させ…という、「デフレスパイラル」に突入する第一歩が始まったと言えるのでは。
 
 新聞の決算なるものは、私にはよくわからない。そもそも、細部までは公開されてないような。それゆえ、赤字決算に陥った原因が、部数減なのか、発行コスト増大なのか、それとも広告収入激減なのか、さっぱりわからない。おそらくは広告収入激減が主要因であって、他はあんまり変化なさそうではあるんだけど。
 
 発行部数については…「押し紙」なる存在があると推測されているけど、それがどれくらいの規模なのか、実態はまだ闇の中。新聞社が主張している「公式の数字」が大嘘なのは間違いなさそうだけど、実態として販売部数が激減しているかどうかは…少子高齢化傾向を考えれば、減っているのは間違いなさそうだけど、どれぐらいになるのかはよくわからん。まして、それが経営にどう影響を与えているのかなんて、さっぱりわからん。
 
 発行コストは…多分、記者の給料なんて、影響は案外小さいのでは。ただ、タクシー・ハイヤー等の利用経費・夜中作業をするための光熱費といった要素(記者が優秀であってもなくても、結局似たような金額が必要になるモノ)まで含めると、それなりのものになるとは思うけど。それよりも、インク代及び紙代がどうこうって話の方が気になるのかな。ちょっと前に資源高の影響で印刷系の会社がギャアギャア騒いでいたからねえ。そのあおりを受けたか?だとしたら、原油価格が下がった今は多少楽になるはずだけど…
 
 広告収入減。コレがやっぱり「主犯」かと。新聞なんて、「販売部数が増え、発行経費が節約できても、広告収入減れば大赤字」なんだろうからね。私はこのモデルにお世話になっている(新聞・雑誌は大好きだし)のは確かだけど、それでもこーゆービジネスモデルは好きになれない。「読み手」でも「書き手」でもない連中がデカい顔してるのは、正直気分が良くないので。
 
 私がネットを「信用しきれない」のは、結局は「要は広告ビジネスに乗っかってどうこうって話でしょ?」って部分が大きいかなと。ごく一部の例外(中には重要な例外もあるけど)を除き、ネット上の情報なんて、「サイトの運用会社が広告ビジネスで儲けが出なくなりゃ、廃止される」だけって話があるからね。その意味では、私のブログと言えども「広告宣伝モデルから脱却できてない」のである。そーゆーアシストが便利なのは事実だけど、依存しすぎるとロクな目に遭わない。
 
 新聞はどうか?まあ、当人達は「そんなものに依存しているワケではない!」と主張したいんだろうけど、実態は…まあ、「新聞を取り巻く環境」が変化している以上、今までと同じ商売ができないのは、むしろ当然である。ラジオ・TVが普及した頃と、状況は同じだ。しかも、ネットはラジオ・TV以上に新聞と競合要素が強い。これで「今まで同様広告出してもらえる」と考える方が間違っている。
 
 ただ、新聞が消え去るコトはないと思う。ラジオを考えてみればいい。今現在ネット上で「ネットがあれば、新聞なんてイラネー」と主張してる人間が、ラジオなんて聞くか?多分、かなりの割合で「そんなもの聞かない」って回答が寄せられると思う。にもかかわらず、「じゃあ、ラジオって不要か?」って聞いて、「ラジオもイラネー」って答える奴は、むしろ少ないのでは。新聞だって、冷静に考えればそうだ。
 
 ただ…今の新聞産業が、ラジオ並みに縮小するのはタイヘンだと思う。色々と。ネットに移行すると言っても、いわゆる「過去の遺産」が邪魔してうまくいきそうもないし。強引にそれを捨てちゃうと、新聞社以外にも「ものすごく困っちゃう」トコロがありそうなんだよね。ま、あえて細かく触れないけれど。
 
 日本の新聞社ってのは相当特殊な存在なので、他の国の動向がそのまま当てはまるとは思えない。ただ、米国では「もう紙の新聞はヘロヘロだ」ってコトになっているのは確か。これから先、新聞がどんな手をうつのかは興味深いね。ま、少なくとも「新聞読まない馬鹿が増えた」なんて言っているようじゃ、ただ沈んでいくだけだろうけどね。本当、どうなるのかねえ。下手な対応すると、「壊滅的打撃被るまで下落が止まらない」ってコト、わかってんのかね。

1月14日2009/01/15 00:41

 本日は諸般の事情により、前々から気になっていたことを調べたので、それに関連した話題にしよう。お題は「EU第四帝国について」である。
 
 EUを第四帝国と呼んだのは、コマンド誌掲載の「EU第四帝国とロシア」って記事。EUとロシアがコーカサス地方(旧ソ連の、トルコ近辺。グルジアとかアルメニア)でモメてる状況の、分析記事である。
 
 記事の内容自体については、ここで細かく触れない。そんな部分にまで言及してたら、タイヘンな分量になっちゃうので。ここで触れるのは、単純に「EU第四帝国」って名称に対する考察である。これだけでかなーり「面白い」ネタなので。なお、本質的に「お堅い」話題なので、色はこれ。
 
 何故EUが「第四帝国」なのか?それは、「ドイツ第三帝国」同様、コーカサスに手を突っ込もうとしている欧州勢力だから…って説明がある。これは、言いたいコトはわかる。わかるけど、とっても「俗っぽい」表現であることは間違いない。掲載誌が掲載誌なので、読者の大半は「独第三帝国」の存在を(一般人より)よく知っている。EUをその次の帝国として扱うのも、読ませ方としてアリだと思う。でも、コレは本来「ヘンな表現」だ。
 
 何故「ヘン」なのかって?まず最初に、「EUは帝国じゃない」ってのはさておく。色んな意味で「EUは帝国じゃない」のは確かなんだけど、アメリカのことを「米帝」って呼ぶように、EUも帝国呼ばわりされる資格はあるでしょ。ただ、これを細かく論じると、政治学の論文が書けちゃうレベルの話になるので、ここでは「俗称としてなら、EUは帝国呼ばわりしてもいい存在」だとする。
 
 とはいえ、EUは帝国だとしても、「独第三帝国の次の存在」として第四帝国ってのは、ものすごーくヘンな表現だ。これは、実はEUを「ドイツとその仲間達」って名前で呼ぶのと同様の行為だ。たとえると…まあ、一番わかりやすいのは、「ジャパンはチャイナの一部だろ?」と言われた時、我々がどう思ってどう言うのかを考えるのが一番早い。
 
 いわゆるナチスドイツは、なんで「第三」帝国なのか?これはナチスドイツが「ドイツに誕生した、三番目の帝国」と自称したからである。連中に言わせると、最初が「神聖ローマ帝国」で、二番目が「ドイツ(プロイセン)帝国」。その次の帝国だってコトだね。つまり、要は「ドイツの、ドイツ人による、ドイツのための帝国」の三番目だと言っている。EUをその次と位置づけたら…とりあえず、フランスとイギリスの立場はドコに?って話になる。
 
 確かに、ナチスドイツは一時期欧州の大半を占領した。でも、あくまでアレは「デッカいドイツ」であって、「統一欧州」なんて思想はカケラもない。せいぜいが「周囲を全部属国にして、その上にドイツが君臨する」って狙いに過ぎず、あえて言えば現在の米国と日本(英国もだな)みたいな関係を続ける…って程度。ナチスドイツの政治思想って、ものすごーく「ローカルな」ものだからね。占領政策が色々上手くいかなかったのも、この辺が足を引っ張ったトコロがあるらしい。ま、細かいトコロはナチスドイツを研究した専門書(山ほどある)を参照して下さい。
 
 これに対し、EUってのはもっとグローバルな視点を持っている。だから偉いってワケじゃないけど。流れとしては、古代ローマ帝国を懐かしむ感情から来る「統一ヨーロッパへの憧れ」から来ているのではと。だから、EUを「帝国」扱いするのなら、第一帝国が古代ローマで…ってカウントをしないとオカシイ。
 
 するってえと、EUってのはいくつめの帝国になるんだ?うーん…まず、先ほどの私の発言をちょっと修正しよう。EUの始祖は「古代ローマ帝国」としたけど、これはこれで話がヤヤコしい。考えようによっては、ロシアも立派な「ローマの末裔」だからだ。少なくとも、帝政ロシアが「我々は東ローマ帝国の後継者」だと主張していた(だから帝国扱いされた)のは確かなので。よって、EUを帝国と考えた場合の「第一帝国」は、西ローマ帝国だとする。
 
 すると、第二帝国は「フランク王国」になるのかな。とりあえず、このゲルマン民族の王朝が「西ローマ皇帝」としてローマ教皇に認められたのは事実で、勢力範囲だけ見れば、それにふさわしい存在だ。ただこの王朝、分割相続を機にあっさり分裂しちゃったけど。これ以降、欧州における「帝国とは・皇帝とは」って定義がすごーくややこしくなった。実態はどうであれ、「オレは○○帝国の後継者だから、皇帝ね」って称号が増えたので。
 
 第三帝国は…本日の調べ物から判断すると、一応は神聖ローマ帝国になるのかぁ?この帝国、かなーり「ドイツローカルな」存在って気がするんだけど、名目上はイタリアの支配者だったりした(ホントに単なる名目上)わけで。カール五世の治世では「フランスとブリテン島を除く」欧州を実質支配した(ネーデルランドの話はあえて割愛)ような気がするけど、分割相続…というより、「分裂してて治めにくいドイツは、皇帝の称号ごと弟にくれてやり、息子にはスペインだけ(実質はイタリアの大半含む)与えた」ことにより、またもやドイツローカル色の強い存在に…
 
 第四帝国は…この辺になると、心底ワケがわからん。とりあえず、オーストリア帝国に「全欧州制覇」なる野望があったとは思えない。フランス帝国はすごく位置づけが難しく、「ありゃあフランスローカルな帝国」って見方もできる(ナポレオン三世の頃は間違いなくそうだ)し、「フランス革命思想を広めて、全欧州制覇を狙った」って見方もできる。まあ、「全欧州制覇の野望があった」として扱うのがフツーだと思われるので、コレが「第四帝国」じゃないかなあ。
 
 それ以降は…だからナチスドイツは違うでしょ。仮に全欧州制覇を目標としたのなら、「ドイツ第三帝国」から「欧州第×帝国」(何代目を名乗るのかは知らない)に名称変更しそうなモノだ。そんなコトすれば、ムッソリーニを初めとする「親独の欧州勢力」が文句言ったのは間違いない。特にムッソリーニは文句たらたらでしょ。「自分こそがローマ帝国の栄光を再現する」って野望があったと思われるので。
 
 そんでもって、やっとEUである。コレが「第四帝国」ってのは…一応考え方次第ではそう呼べなくもないけど、ビミョーでしょ。このネタを「欧州における統合と独立の動き」を主題に深く掘り下げれば、それだけで学術論文が書けそうだな。
 
 もっとも、俗な言い方として「EU第四帝国」というのは、ロシア人から見れば当たっているのかも知れない。「第三帝国の次にコーカサスに手を突っ込んできた輩」なので、皮肉混じりに「ありゃあ第四帝国だ」ってな言い回しをしても不思議はない。ただ、それを言うなら、「米帝」も第四帝国呼ばわりされておかしくない気がするんだけど。もっとも、冷戦当時の米国は、ソ連領内問題を黙殺してたフシがある(下手すると核が飛んでくるからねえ)ので、「米帝が第四帝国かと思っていたけど、EUこそが第四帝国だった」って意見はあるのかも。
 
 まあ、極東の片隅に住む我々日本人にとっては、「ドイツ」と「ヨーロッパ」の違いなんてイマイチ実感が伴わない気もするし、そもそも話題にされているロシア人からして「同じ穴のムジナだ」と思っていそうなので、こういう混同もアリだとは思う。けど、知識として「EUを帝国扱いしたとしても、第四帝国って言い方はビミョーだねえ」ぐらいは知っておいて悪くないのでは。あと、とりあえずフランス人とイギリス人相手にこんなコト言わないように。百歩譲ってナチスの後継者扱いの件は許してくれる(連中のナチスアレルギーは強いので、この時点でアウトって話はある)としても、「自分達をドイツ扱いした」罪を許すとは思えない。絶対激怒する。でも、正直白人の見分けなんてつかないんだよね…

1月15日2009/01/16 00:34

 今まで我慢していたんだけど、つい、IE8のβ版をインストールしてしまいました。とりあえず「何が変わった」というホドでもない(多少早くなった気はするけど)けど、怖いのは不具合。大丈夫かねえ…ある意味ドキドキなんですけど。ちなみに、一番気になっていた、Hong Kong Jockey Clubのサイトはマトモに表示してました。でも、他のサイトはFirefox使うかな。コッチの方が早いし。
 
 何でそんなコトしたのかと言えば…BIOSやらドライバやらを全部更新したので、ついでで何となく…いやね、BIOS・ドライバのアップデートはちょっと前に終わって、一応「安定動作している」って状態になっていたので、つい…こういう「何もかも更新しちゃう」ってのはオススメしにくい(不具合の原因が特定しにくくなる)んだけど、勢いってのは大切でしょ(苦笑)。
 
 この結果、私が使っている「正式版」ブラウザは、Safariだけとなった…あとはみーんなα版かβ版。そろそろFirefox3.1が正式版になるハズだけど。Safariが正式版なのは、単にβ版なるものが存在しないから。「試用版」があることはあるんだけど、コレはα版ですらなく、Safariとはハッキリ言って別物。つーわけで導入されていません。
 
 ちなみに、β版の使い勝手はどうか?と聞かれると、「独特の不安がある」としか言いようがない。「ありゃ?」って感じで落ちるコトがあるので。頻度で言えば、Lunascape5.0(β版)がやや多いか。回数だけ見たらFirefox3.1(β版)の方が上だけど、使用時間が違いすぎる。最もコレは「Lunascape5.0が不安定だから」と言うより、結構頻繁にレンダリングエンジンいじっているからでしょ。今現在「レンダリングエンジンごとの表示・速度の違い」を測定する目的で使用しているので。多少無理のある使い方しているんだから、不安定に感じても仕方ないってトコロかな。
 
 ただまあ、今のところ何かをダウンロード中に落ちるといった、「イヤな落ち方」はしてない。もっとも、「重要なモノはIEのみ、そうでもなけりゃIEかFirefox」しか使わないけど。ダウンロード中にヘンな落ち方したら、色々困るのは間違いなさそうなので。「β版だからって、思ったより不具合はない」と言ってもいいんだけど、やはり不安は消せない。こればかりはどーしよーもない。ある意味、理屈じゃないからねえ。
 
 その意味では、IEをβ版にするなんて荒技は、本来やっちゃイケナイ。「ブラウザテスト用」と割り切ったPCだとか、Firefox等の「正式版」をメインブラウザにしてあるPCとかならともかく…ただまあ、やっちゃったモノは仕方ない。戻すのも何なので、このまま行こうかと。もうしばらくすれば正式版が出そうだし。
 
 BIOS及びドライバのインストールには、1つギャグがあった。マザーボードのメーカー突き止め、サイトを調べたトコロ、どうもBIOSがアップデートされているらしいとわかった。ここまではいい。問題は「どーやってアップデートするのか」だ。だって、このPCフロッピーがないんだもの…BIOSアップデートやったことない人に説明すると、この作業、フツーはWindows上で行うことはできない。必ず「昔懐かしMS-DOS」を使って作業する必要がある。そのため、フロッピーが必要なのだ。基本的には。
 
 この時点で慌てたワケではない。最近フロッピーレスなんて当たり前の話だ。対応できるユーティリティがあるはずだ。よって色々探してみたんだけど…カケラもない。うーん、これは困った。どーすりゃいいんだ?と、結構試行錯誤した。
 
 結論はアホなものでした。ユーティリティのインストールを忘れていただけ。サクッとインストールしてBIOSを入れ替え、更にユーティリティが「ドライバも新しくなっている」とヌカすのでこれも入れ替え、色々新しくなりました。まあ、目に見える性能向上はしてないけどね。
 
 ちなみにインストールしたユーティリティの中に、「オーバークロックツール」があったので…いじりそうにはなったけど、流石に断念しました。それが当たり前だから…ではなく、今が冬だから。冬だと当然寒いので、CPUの周りを流れる空気も当然冷たい。よって、オーバークロック(無理矢理スピードアップするワザ)しても、安定動作しやすい。ド派手なオーバークロックかますと「フツーの冷却じゃ追いつかない」ってんで液体窒素(秋葉原でコレ使ったオーバークロックの実演してたとか)とか出てくるけどね(苦笑)。
 
 私がオーバークロックかますとしたら、まあ「ちょっとだけ速くして、それで安定動作させる」のが狙いだろう。だとしたら、寒いおかげで安定しやすい季節にオーバークロックかますのは良くない。今は良くても、夏にオカシくなる可能性がある。つーわけで、オーバークロックは「今は」やらない。将来やるかどうかは…その前にパーツ強化が先だし、夏にはOS入れ替え(Windows7が夏に出るとして)といった作業があるので、怪しげなコトはその後にくる話ではあると思うけど。
 
 PCいじりってのは、ある意味スリルの誘惑との戦いでもある。安定性をある程度犠牲にすれば、主に速度面で効果があったりするからねえ。ただ、代償がどーなるのかは…もっとも、「安定を求めた結果、より不安定になる」って話もよくある。先日のPC死亡は、どちらかと言えば安定を求めて行った一連の行動が引き金になったような。
 
 あくまで私個人の見解だけど、PCなんてモノは「多少クセがある」ぐらいが一番面白い。「安定していて安心」ってのは悪くないけど、少しタイクツな気が。それよりかは、「ちょっと気を許せない」ぐらいの方が…もっとも、「牙剥いて襲ってくる」のは流石に困るけど。今のPCは基本ショップブランド品なんで、ちょっと安定志向が強めなんだよね。だから、怪しげなコトも試してみたくなる(苦笑)。
 
 まあ、フツーに考えれば「PCは安定しているのが一番」なので、真似はしないで下さい。私だって、ココで面白オカシイネタになるほどのトラブルはイヤだ。こーゆー、「淡々とした報告」で終わらせるレベルの「不具合」であって欲しいですよ。ただ、そーゆーレベルのモノは楽しんじゃうんだよね…またヤバいコト試したくなる前に、多少はマトモなコト(VGA追加とか)やった方がいいのかなあ…

1月16日2009/01/16 23:57

 なんか、ネタにしたくなるようなニュースがドドっと押し寄せてきた。ネタ枯れほどじゃないけど、こういう「処理できない分量のネタ」も困るよねえ。ま、じっくり処理していきますか。
 
 そんな中から選んだのは…今のうちに言いたいコトを言っておきたいネタとして、「相川のスワローズ移籍」で。他は寝かせておいてもいいんだけど、このネタばかりは…
 
 何故このネタは「寝かせ」られないのか?そりゃもう、今書かないと「モーレツな鬱」に襲われそうだから。だって、相川ってFA移籍だからねえ…間違いなく代償として誰か持って行かれるからなあ。なにせ、引き抜く相手がベイだからして。
 
 正直、私はこの獲得に賛成できない。相川がどうこうというより、今現在スワローズは「捕手が余っている」状態だからだ。あくまで頭数だけ考えればの話だけど。支配登録下の選手のうち、9人が捕手だからねえ…ファン以外からは「誰だそりゃ」って言われそうな連中ばかりなので、あえて名前は出さないけど。そこに相川加えると、10人が捕手ですよ。これはいくら何でも多すぎだ。
 
 正直言って、私は「誰かトレードに出すか、あるいはコンバートするのか」と思っていた。捕手は育てにくいし怪我も多いので、下も含めて考えれば「捕手が欲しいなあ」って球団はありそうだし。それで代打・代走・守備固めのいずれかに使えそうな選手もらえれば…って話はあった。まあ、この構想はチャラになったワケじゃない…どころか、より現実味を増したワケだけど。
 
 相川自体の評価は…悪い捕手じゃないと思う。今現在のスワローズ捕手陣を考えたら、レギュラー確実かもね。ただ、正直「無理して獲得するホドじゃなさそう」ってのが私の評価。代償ナシでもらえるってんならともかく、代償として誰か差し出してまで獲得するのは、どうかなあ…
 
 しかもだ。相川の旧所属は、横浜ベイスターズ。よりによって横浜ベイ。今期このチームがどんな成績だったのかを考えれば、間違いなく「代償は金銭じゃなくて選手で」と言って来る。しかも、この際ポジション問わず。一番危ないのは投手だけど、内外野でも嬉しそうに引っこ抜いて来るはず。とてもじゃないけど、プロテクトしきれない。
 
 しかもだ。ウチの高田監督って、必ずしもトレード上手とは言い難いような…「事実上単なるトレード」だった石井一と福地については「双方満足」だとしよう。問題はファイターズとの大型トレード。藤井は今期イマイチと言えばイマイチだけど、ウチは「先発左腕が不足して…」などと総括する有様。だったら何で先発左腕を…押本はかなり頑張ったけど、これまた「坂本弥太郎と比べて、本当にいい成績だったのか?」と考えると、「まあ一応は」ってクラス。この調子では、「そりゃもったいねーだろ」って選手が引き抜かれる覚悟が必要だ。
 
  まあ、スワローズの選手なんて、ごく一部を除けば「誰?」で終わり…なのを承知で、「持って行かれそうな」選手の名前出しちゃおう。投手は…左腕が危ないかな。先発どころか、中継ぎも左腕は弱いだけに、持って行かれると自動的に痛い。佐藤賢・丸山あたりは「プロテクト漏れして、持って行かれて涙目」ってコトになりそうな…岡本・高井でも痛い。
 
 右腕は…高市・増渕・高木にプロテクト回せるか?花田・鎌田なら「痛いながらもまだ我慢できる」けど、この辺はまだ若いからねえ。他に至っては、ちょっと出せないか、「いくら何でも欲しがらない」かのどちらかでないかと。この際、思い切って木田を差し出すか?戦力にはなっているけど、年齢が年齢だし…って、向こうには工藤がいるから、こういうタイプは不要なのか。
 
 捕手は自由に持って行って下さい。欲しがるとは思いにくいけど。贅沢は言っていられないので、この際誰を引き抜かれても文句は言えません。でも…できれば福川か川本はプロテクトした方が…
 
 内野手。川端と野口はやめてくれ…つーか、コイツら使えばいいのに、いちいち川島をもらってきて喜んで使っている高田監督って、どーなのよ。あと、畠山もカンベン。中途半端な奴だとは思うけど、まだ見捨てるのは早い。もっとも、ポジションから言って「プロテクト漏れしてても、取られない」選手かなと思うけど。
 
 外野手。まさか武内か宮出を差し出すつもりじゃねえだろうな。この辺を安易に出していると、ロクなチームにならないと思うんだが。ユウイチ(今は松元だっけ?)も同じ。この辺を我慢して使わないのは、かなーり問題だと思うんですけどね。まあ、かなーり我慢して志田なら何とか…今のスワローズに、「長打力はないけど脚はある」選手はやや余り気味なので…
 
 実際は、ココで名前出した選手のうち、誰かが獲られちゃうんだろうな。いくら何でも、これより上の選手はプロテクトが…って、去年ライオンズは、何を考えたのか福地を外したんだよな。「コレはかなりの痛手でしょ!」ってのが、このチームの順位予想を下げた理由だったわけで。
 
 つーわけで、相川加入は嬉しいけど、代償を考えるとすごーく憂鬱な気が…代償人員次第では、かなり落ち込むかもしれない。それも「スワローズのためには必要な犠牲」かもしれないけどさあ…つーわけで、まだ元気のある今のウチにネタにしておこうかと。うう、キャンプイン間近だというのに、何でこんな話で落ち込む羽目に…ブツブツ…
 
 最後の希望は、ベイがトンチンカンな決断して、「代償はカネでよこせ」って言ってくれるコトか。いくら何でもソコまで馬鹿じゃないとは思うけど…ただまあ、このご時世だ。親会社から「経費節約だ、わかってんのか?」って圧力がかかる可能性はある。それにホラ、「長期計画でチーム立て直しを図る」なら、中途半端な選手もらってきて喜んでいる場合じゃないワケで…やめよう、書いてて空しくなってきた(苦笑)。
 
 高卒中心の新人にいきなり活躍は期待しにくいけど、外国人は「いくら何でも去年よりはマシ」ではないかと思われ、相川も加入した。でも、この時点でどうこうって話はしにくいなあ。まあ、そろそろキャンプインなので、その頃にはまた景気良い話題を書きたいモノだけど…