5月29日2009/05/30 03:04

 今週末はダービー。よって、関連の話題をお届けしようかなと。ここしばらく競馬の話題がなかったからして。
 
 予想ってコトで言えば、やはり皐月賞馬アンライバルドは…今のところ蹴り飛ばすべきかどうか、真剣に悩んでいる(苦笑)。いやね、実は府中って、案外前残りする馬場だから。とはいえ、去年そう言ってディープスカイを軽視して痛い目を見たわけだけど。
 
 じゃあ、買いたい馬は?まあ色々と。結局どう買うのかは当日考えるとして、今回語りたいのは、皐月賞に続いてリーチザクラウン。どうもラジオNIKKEIが「誤報」やらかしたようなので、その話を中心に。
 
 ラジオNIKKEIの誤報とは、皐月賞後に鞍上の武豊が「短距離じゃないと駄目、距離はもたない」と報道したのが誤りで、実際は「短距離」ではなく「単騎」であり、距離云々は記者の付け足しだった…ってもの。まあ、間違いやすそうな言葉ではあるけど、だからって困るよね。ダービーの予想に関わるでしょ。
 
 あくまで私が見たところでは、リーチザクラウンは別に短距離限定の逃げ馬ではない。つーか、一応距離2000のラジオNIKKEI2歳Sで2着(1着は皐月賞1番人気ロジユニヴァース)しているんだから、そう考えるのがフツーでしょ。皐月賞の敗因は、まあ「逃げ馬にありがち」なものに過ぎないのではと。上位入選がみんな後方待機だからなあ。今回もそうなるのかはわからないけど、展開次第じゃガラリと結果が変わりかねないのは事実。
 
 ただ…皐月賞の負けっぷりは壮絶だったので、「短距離限定の逃げ馬」なる誤解が生じても仕方ない…のか?私はカケラもそう思わないので、武豊が「短距離じゃないと駄目」と言ったら、聞き返すと思うけど。いわゆるヒューマンエラーの1つではあるけど、「もっと真剣に取材しなさい」とお説教されても仕方ないのかな。
 
 ちなみにだ。皐月賞とダービーを比較すると、実はダービーの方が逃げ切りが決まりやすいって話がある。あくまで「過去の実績」を比較すればの話だけど。ダービー逃げ切りは夢物語じゃない。リーチザクラウンにそれができるかどうかはともかく。
 
 私が思うに、リーチザクラウンみたいな逃げ馬は、流石にダービーでは厳しいと思う。ダービー逃げ切る馬って、もう少し「余裕のある逃げが打てる」タイプだと思うので。例外はミホノブルボンかな。あの馬はリーチザクラウン同様「危なっかしい逃げ馬」だったと記憶しているけど、それでもダービーではタレなかった。あれはどう考えても「鍛え方が違った」からだろうな。有名な戸山理論の理想型があの馬だと思う。
 
 リーチザクラウンはミホノブルボンになれるか?うーん…流石に難しいかな。単純に調教の質・量だけ考えたら、ミホノブルボン以上って馬がいても不思議はない。調教技術の進歩ってモノがあるからして。けど、戸山理論の神髄は「調教で壊れるような馬は、しょせんレースで勝てない馬だ」って言葉に代表される、非情な覚悟だからねえ。橋口調教師はいい調教師だけど、戸山調教師ほど非情に徹しきれるとはとても思えないし、ましてリーチザクラウンの馬主が、愛馬をそんな扱いして良いと認めるとは…
 
 橋口調教師ってのは、運がない調教師である。その昔自分でそう公言したからねえ。とりあえず、大レースで2着ばかりしている調教師なのは確かだ。ダービー逃げ切りってのは、ある意味運も味方してくれないと難しいから、この点からもリーチザクラウンは買いにくいかな。そうすると、今年も橋口厩舎のダービー制覇は難しいのか…橋口調教師の実績考えれば、確かに「運がない」のかもね(苦笑)。
 
 しかしだねえ。実を言えば、リーチザクラウン最大の不安要素は、実は鞍上だって話はある。いやね、武豊が実績ある騎手で、腕も確かなのは認めて良い。けど、ダービー逃げ切れるタイプのジョッキーかと言えば…ダービー逃げ切ろうと思ったら、鞍上の「気合い」で他の馬を近寄らせない覚悟がないと。「オレにはコレしかないんだぁ!」って割り切りがあった方がいいような気がするんだよね。その意味では、むしろ逃げ切りに期待するのならジョーカプチーノじゃない?この馬が「あえて逃げ切りを狙う」かどうかはともかく、そうと決めたら「気合いでリーチザクラウンを後ろに下げる」覚悟を決めるでしょ、藤岡君なら。他に何か出来るってジョッキーじゃないので。
 
 とまあ、リーチザクラウンにはキビシーこと書いてしまったけど、実際キビシそうなんだから仕方がない。流石に買いにくい馬だよね。ただ…もしダービー逃げ切ってしまったなら、「キングジョージでも通用するかな…」って思ってしまうのは間違いない。これだけの「悪条件」跳ね返せるのなら、そう夢見てもいいような気はするし。私でさえそう思うんだから、橋口調教師は何を口走るかわかったもんじゃないな。
 
 冒頭にも書いたように、ダービーで実際同馬券を買うのかは、まだ決めてない。アンライバルドの「華麗な後方一気」に騙されるのか、それとも他の馬に「邪な期待」かけるのか、まだ悩んでいるところです。リーチザクラウンも見捨てたつもりはないんだけど、それでもココは厳しいかな…後は皐月賞後にどれだけこの馬が「変わった」かじゃないかと。皐月賞とダービーは感覚近いので、普通はあんまり馬は変わらない。けど、たまに一変する馬が出るんだよね。それをどう見抜くかが、競馬の楽しみでもあるんだけど。
 
 しかしだねえ…今年は特に「メインレース」の勝率が悪いので、正直当たる気が…アンライバルドにしたって、「斬ると来る、買うと来ない」って大技ブチかましてくれそうな気がして仕方ない。まあ、悪い流れはいつか途切れると信じて、馬券買い続けるしかないんだけどさ。なんか、少しだけ橋口調教師の気持ちがわかったような気が(苦笑)。