5月1日 ― 2009/05/02 03:11
今週末は春天。だけど、あえてそのネタはパスして、別のことを語ります。まだ「ひょっとすると」だけど、念願が叶うかも知れないので。
本日、安田記念に出走希望がある馬の選出が発表された。全部香港馬である。連中は安田記念を「ビッグレース」だと見なしてくれているので、当然と言えば当然だ。おまけに、香港馬が出走すれば馬券も売る。私が香港在住なら、「今回もヤスダキネンの馬券買えるのは嬉しいねえ!」などと喜んだだろう。
その中に、EGYPTIAN RAって馬がいる。日本語表記は「エジプシャンラー」で確定なのかな。安田記念に出走意欲があるのは知っていたけど、キッチリ選出されたようだ。まあ、去年暮れの香港マイルで3着、先日のチャンピオンズマイルで2着と好走しているから、選ばれたこと自体は不思議じゃないんだけど。それでも、私にしてみれば「チャンと選ばれた」のは大きい。すごく嬉しいです。
何で嬉しいのかって?いやね、別にこの馬自体がどうこうって話じゃない。確かに去年の香港マイルはこの馬からだったけど、ソコまで思い入れがあるってワケでもない。問題は鞍上だ。この馬の主戦ジョッキーはコーツィー。このコーツィーを日本に連れてきてくれそうだから、「選ばれてくれないかな」と期待していたんですよ!
コーツィーは、私が「世界に2番目に信用している」ジョッキーである。1番は言うまでもなく天才デットーリ。沙田の一般レースで、毎度毎度嬉しそうにコーツィーの馬券買っていたからなあ。人気の割に馬券に絡むケースが多く、かなり儲けさせてもらった。私が「沙田は相性が良い」と公言する根拠の1つが、コーツィーの腕にあることは間違いない。
何故そこまで信用しているのか?原居民様に紹介してもらったからだよ。「なんか予定より金額が余った。何故?まあいいか」と思っていたら、まさかの原居民様応援馬券を買い忘れ。それで原居住民様は3着…真っ青になって沙田競馬場で立ち尽くす私のトコロに、何故か携帯に日本から「馬券取っただろ!」と、傷に塩塗り込むような電話がかかってきたもの。
そんな「生涯でも指折りの大失敗」やらかして落ち込む私の脳裏に、急に原居民様が「降臨」してきた。そんでもって、「挽回のチャンスをあげよう。最終はさっき私の鞍上だった、コーツィーから買いなさい」とおっしゃる。騙されたと思って馬券買ったところ、キチンと2着に突っ込んできた。おまけに人気薄だったので好配当。どう考えても単なる白昼夢だけど、それでも、以来私はコーツィーを「信用できるジョッキー」に分類したわけだ。
コーツィーは、一応香港のジョッキーの中では上位に属する。ただ、トップというワケでもない。日本で言えば…藤田レベルかねえ?(苦笑)。でも、「大レース」および「大レースの日の一般戦」では結構活躍している。それを狙って日本からノコノコと出かけていき、オイシイ思いをしていたわけだ。アホですな。
しかし、コーツィーも寄る年波には勝てない。今シーズン(香港の競馬シーズンは、おおむね9月に始まり6月に終わる)で香港から撤退するらしいって話は聞いている…地元南アで乗るのか、引退するのかはよくわからないけど。うっうっ、哀しいよ私は。コーツィーが沙田からいなくなったら、「困った時」どう馬券を買えばいいのやら。日本のジョッキーの誰が引退するよりも哀しいよ…
香港の競馬事情を考えれば、おそらく引退式なんてやらない。ただ黙って競馬場から去るだけだろう。それもまた1つの美学って気はするけど、私としてみれば、「もう一度ナマのコーツィーを見て、コーツィーの馬券買いたい」って希望はあったわけだ。それが安田記念で叶うかも知れない…まだ来日すると決まったワケじゃないけどね。ただまあ、可能性は凄く高い。
私としては、とにかくコーツィーが来日してくれることをひたすら祈るしかない。そんなコトを祈っている日本人は私だけかもしれないけれど、だからどーした。誰が何と言おうと、コーツィーは素晴らしいジョッキーだ。その馬券を日本で買えることは、私にとって何にも代え難い喜びである。天に召された原居民様、お願いですからもう一度私のワガママを聞いて下さい。貴方に紹介してもらったコーツィー騎手が、来日してくれますように。
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