4月29日2013/04/30 00:42

 青葉賞の結果に眉をひそめ、春天の結果に悪態を…え?違うだろって?その通りですね。28日のレポートをお届けします。
 
 前日「迎撃」のためそれなりに飲み、いい気分で帰宅中に着信が。「イベント後はヒマ?」という飲みのお誘い。これがフツーのお誘いなら、「多分どっかの打ち上げに顔出したくなるんだろうな」って理由で断ったかもしれない。しかし、世の中には「生死がかかってない限り、絶対断れない」相手ってモノが…あああ、また予定変更だ。午後の予定を中心に色々変更があった。
 
 朝早く起きてコミック1の入場待機列に。8時程度に到着したんだけど、すでに大行列。これは覚悟していたことだからいい。コミケの一般入場だったらコレよりスゴい。むしろ問題は開始時間。コミ1は10:30でゲムマは10:00。「アッチはもう開始か…」と思うと、ものすごい焦りが。ま、焦ったって仕方ないんだけど。
 
 入場後はまず混雑するトコロへ。いくら遅めの入場とは言え、「混雑のピーク」はまだ早い。その前に混みそうなトコロを片付けておくのがセオリーだ。とはいえ、ここで時間を喰った(想定内ではあるが)関係上、他の混雑サークルは「ピーク後に攻めた方が良い」と判断し、そんなに混まないトコロを攻めてから転進。
 
 ゲムマ到着は一応午前中。予定通り。文字通り速攻で目的の場所を回る。用事はいっぱいあるのだよ!挨拶は思い切って省略、とにかく「じゃあまた後で!」って捨て台詞残して飛び回る。この時点で大量の荷物が生じたので、某所で預かってもらって再度コミ1に転進。
 
 再びのコミ1で「さっきあえて見送ったトコロ」を攻め、予定外のモノもいくつか入手しつつ、再びゲムマに。挨拶はしなくてはならない。なんか山ほど挨拶して、色々ダベった。つか、ある意味コッチの方がメインである。こーゆー交流こそが即売会の醍醐味なんだし。複数回「お待ちしておりました」と言われた気がするし、某有名ブロガーからは「顔を見ないと即売会に来た気がしない」などと言われてしまった…う~む、ウォーゲーマー限定とはいえ、ある意味私自身が名物と化しているのか?いいことなのかな…いいことだとしておこう。考えたら負けだ。
 
 ちなみに、何を入手したのかは全くもって未整理状態。コミ1入手物の大半は「軍事機密に抵触するので非公開」だけどな。ただ、最初に入手したトコロのセットに紙袋が付属していた関係上、思いっきり軍事機密に抵触する「恥ずかしいブツ」を持ち歩いていた気がするのだけど。この点にツッコミたい方は、飲みの席という非公開の場所でお願いしたい(笑)。色々言い訳はある(おい)。ついでだから、紙袋と一緒に持ち歩いていた手提げ袋について解説。アレは今年2月に「実用性を求めて」某即売会で入手したモノ。いくつか選択肢があったが、その中で最も頼りになり、なおかつ最前線に遠慮無く投入しても良心が痛まないキャラは誰か…と考えた末に選ばれた。「戦死もあり得る過酷な戦場での相棒」として考えた場合、小林源文先生描く主役キャラの次ぐらいに頼りになると思うぞ、「まどマギ」のマミさんは(笑)。
 
 とりあえず軽く紹介しておこう。コミ1で入手した同人PCゲーム「ガールズパンツァーブリッツ」はちょっと話題になった。一応、ヘクス使用のマトモなシミュレーションゲーム風のように見える。18/禁だけど。18禁部分は心底どーでもいい(コレを問い始めると絵柄がどうだのシチュエーションがこうだの…ってな話が始まるので、問わない方が良い)が、なかなか楽しめそうだ。あと、大阪で入手し損ねた「ぐるぐるパンツァー」(サークル名:中村誠)が結局入手できたのは大きい。F男認定「2013年バカゲー大賞」受賞最有力候補である。私が入手したモノに限定すれば、歴代でもトップクラスだ。当日あの場にいたウォーゲーマーのかなりの割合が入手したと思われる「イングロリアス・パンツァーズ」(サークル名:このシミュゲがスゴい)も相当なバカゲーだけど、残念ながらアレには及ばない。
 
 とりあえず今回の傾向として、「ガルパン」人気を当て込んだ?戦車戦ゲームが多数見受けられた。いや、全部が全部「そーゆーモノ」じゃないとは知っているけどさあ(笑)。ただ、「ブームを利用する」って姿勢は決して悪くないと思う。そんなものに釣られて入手した人間の大半は「ゲーマーとして定着するワケじゃない」けれど、低確率ながらそうなる奴はいてもおかしくないし、とにかく売れればこの業界としては多少潤うわけで。
 
 なお、挨拶回りしたのはウォーゲーム系だけじゃない。色々癒着している某サークルとか、ウォーゲームデザイナーでもある某氏のサークルとか、以前別の即売会で見かけて「ゲームマーケットに来なさい」って言ったら本当に来たサークルとか、ある意味心底ワケわからん範囲にも挨拶した。来賓扱いされるような方々はともかく、それ以外ではトップクラスの「顔の広さ」じゃないだろーか。まあ、それがF男と言えばそれまでだけど。みーんな私のこと「フツーじゃない」と言うものな(笑)。顔は地味だと思うけど、忘れがたい何かがあるんでしょ。
 
 15:30頃、おもむろに会場を撤収、新宿に向かう。コミケにおける「上司」と飲むためだ。この誘いは断れない。そーゆーものだ。一度気力が抜けたので倒れそうになるが、アルコールパワーで気力を再注入、6時間ほど飲んでました。元気だなおい。けど、今日はもう色々駄目だった…明日仕事なのに(苦笑)。こと同人の世界に関しては、私は「浪花節的な人間関係」を構築している。同人とはそーゆーモノだと思っているので。顔が知られていれば挨拶は欠かさないようにするし、知られて無くても色々忠誠は尽くす。たとえそのため体力削って広いビッグサイト内を飛び回ることになっても。それがF男の「心意気」である。まあ、それを示された側は迷惑かも知れないが(苦笑)。これは私が「上司」の背中見て勝手に覚えた「鉄則」である。普段滅多に顔を合わせない関係だからこそ、こーゆー「基本」が大事だと思う。
 
 ゲムマの客の入りは好調だったようで、どうも同人ゲーム界はまだ拡大傾向にあるらしい。ウォーゲーム系に限定してもそんな感じで、それなりに景気良い話をいくつか聞いた。う~む、正直に言おう。いくら何でも聞いてねえ。数年前の私に「同人ウォーゲームにちょっとしたブームが来ると思うか」と聞けば、「来て欲しいけれど、あり得ない」と即答したんじゃないかな。これはプロレベルでも同様らしく、今回の「ウォーゲームハンドブック2013」内に再収録された「野獣げぇまぁ」(文:徳岡正肇)にはゲームマーケット関連の話題が山ほどあり、いずれの記事を読んでも盛況ぶりへの驚きと喜びがヒシヒシと伝わってくる。
 
 そりゃあね、私は同人ゲーム、特にウォーゲーム系を見かけるたびに「未来は明るいと信じて、活動を継続し、可能ならば推進すべし」と説いてきた。古くからの同人ゲーム愛好家は結構いると思うけれど、もし私特有の何かがあるとするならば、作り手に面と向かって恥ずかし気もなくコレを高言した、って部分であろう。同人ゲーム買うような奴は、内心みんなそう思っていたと推測するけれど、流石に実際口にする馬鹿は少なかったのでは。我ながら無責任なことを、と思っていたんだけど、なんか作り手皆が色々奮起して、よくわからんけど本当に栄えた。気分は「川藤(その昔の阪神の選手。代打で有名)を出さんかい!」って言ったら本当に出てきて、「ホンマに出してどうするんねん…」って言ってた(ここまでサントリーモルツCMのパクリ)らホームラン打った、ってなもんだ。多分オレのおかげじゃない、でもなんかすごい。
 
 この流れに上手く乗っているように見えるのが、コマンド誌。だって、最新号付録は同人ゲーム「竹島ショウダウン」続編(笑)だし、第2特集っぽく組まれたアフリカ戦特集では同人ゲームを2つも紹介している。商業モノと並べてだ。つか、「SLGamer」をさもどこぞのゲームメーカーの作品のように紹介している点には吹いた。「もはや同人じゃねえ」ってか。
 
 これから先、同人ゲーム界がどーなってゆくのか。それは私にはよくわからん。けれど、とりあえず私が「最前線で」取材を続けるつもりであることは間違いない。そんな覚悟?を持った阿呆が他にいない以上、自分が知りたいことを知るためには自分で飛び回るしかないから。誰か他にやってくれれば遠慮無く楽隠居するのに…と思わなくもないけれど、結局は「顔出さないと義理が果たせねえ!」とか言って飛び回ることになるんだろうな。ある意味因果なシゴトだな。ま、好きでやってることだからいいんだけど。
 
 まあ何と言うか、予想以上にタイヘンな1日でした。気力が充実している当日はともかく、流石に気が抜ける翌日はキビシーですね。とはいえ、昔ほどじゃないにせよ私はまだまだ動ける。気力が抜けると反動がキツくなったのは事実だけど、気力さえあれば「体がついて来ない」なんてことはない。これからも元気に飛び回りたいモノですね。とはいえ、今回みたいにキツい日程はカンベンして欲しいけど…コミ1の全体巡回できなかったからスクールカレンダー入手に失敗したし…ブツブツ…

4月23日2013/04/24 00:42

 28日の行動指針がやっと決まった。あくまで指針なので、実際どう動くのかは当日次第。何の参考にもならないと思うけれど、とりあえずは紹介してみよう。
 
 実はすご~く迷ったんだけど、この日はコミック1(以下「コミ1」)を先に攻めることにした。いやね、ゲームマーケット(以下「ゲムマ」)の方が少しだけ開始時間が早いし、売り切れ警戒度はコッチの方がむしろ上…って話はあるので、色々迷った。けど、結局コミ1には「分身」(私の代わりに買い物してくれる人)を派遣できないから…仮に開始5分でゲムマをひとまず片付け、コミ1に向かったとしても、多分あんまり役に立たない。ちょっとでは済まない出遅れになる。
 
 とはいえ、まさかゲムマの買い物全部を頼むわけにはいかない。金銭面はともかく、重量が問題だ。大阪初売りのブツは基本入手済み(例外あり)にもかかわらず、アホみたいな量になると予想されるからなあ。つーわけで、私が「売り切れ警戒度:高」に分類したいくつかを依頼し、後は自力で何とかするつもり。
 
 つーわけで、それなりに早い時間にゲムマに向かう必要がある。かといって、コミ1を「じっくり」探索する必要もある。スクールカレンダーの層が薄いからだ。あるかどうかはともかく、探しておきたい。即売会の性質上、便せんは期待できないけどな。なお、ゲムマを「じっくり」攻める必要性については、何をか言わんや。知り合いがどれだけいると思っているんだ。
 
 ってことはだ。私の「移動プラン」はこうなる。まずは朝早くからコミ1の入場待機列に並び、開場まで延々と待つ。入場後は行列作りそうなトコロを数カ所攻略。ただし30分~1時間程度で強引に切り上げる。目標は2つかな。3つ陥とせたら自分を褒めていい。その後、可能な限り速やかにゲムマに向かう。できれば午前中のウチにたどり着きたいモノ。おそらくコミケほどの混雑ではないので、可能ではないかな。ここで挨拶もソコソコに飛び回る。いくつかは厳しい戦いも予想されるけれど、何とかなると信じたい。おそらく最もヤバいのは、「できれば消費税抜きで入手したいぞ」コマンド誌最新号。消費税払えば入手できると思うけどな。これ以外は何とかなるのでは?いくつかは予約や依頼を活用しているし。
 
 この後はなるべく早くコミ1に戻る。朝イチは買い物に出掛けていると思われるサークルにも用があるし。ここである程度満足したら、ゲムマに戻って挨拶その他。ゲーム同人の世界じゃ無駄に顔が広いので、山ほど挨拶しないと。多分これが終わった時点でカネか体力か気力が尽きる。飲みに誘われても付き合えるかどうかビミョー。
 
 ハッキリ言って、馬鹿正直に「偵察モードでうろつき回る」なんてやったら時間が足りなくなるし、体力も尽きる。よって、コミ1では「用のある」サークル中心に。ゲムマもそうしたいところだけど、多分偵察するんだろうな。つか、本能としては「アンテナ張りつつ会場内全てを巡回」したくて仕方がない。けど、実行しちゃったら間違いなく倒れる。コミ1は東の4~6ホールブチ抜きだから。コミ1・ゲムマ全巡回は、コミケ全巡回並みに破壊的だ。
 
 この2つに同時参戦する馬鹿は、私の他にも数人いるんじゃないかと思われる。つか、コミ1にいるアナログゲーム系サークル(あるんだよ)の人間がソレやるんじゃないかとは思う。片っ端から襲撃して「何故コッチにいる!」と糾弾して回りたい。それはさておき、いくら何でもココまで「激しい往復」するのは私ぐらいじゃないかと…「体がもう1つ欲しい」理由がわかってもらえたかな?まあ、こーゆー時に「体力の限界」に挑むのが私の趣味なので、いいんだけどさ。
 
 つーわけで、今から相当カリカリしてます。いやもう、こんなコトしてる場合じゃないんだってばさ!コミ1で訪問する予定のサークルのサイト行って、頒布物確認してこないと!早く予定出せ!ゲムマ関連のサイトチェックもあるし…ブツブツ…

4月15日2013/04/16 01:20

 日曜回顧。なんつーか、言いたいコトがいっぱいあるので。飲み会で色々吼えて解消したはずなのに、まだ色々と…ブツブツ…
 
 予定より遅めにノソノソ起きて、まず向かうは池袋。目指すは同人誌即売会サンシャインクリエイション59(以下サンクリ)。ぶらっと回ってめぼしいモノ探し、あまりカネかけずに退散予定…だった。
 
 まあ、スクールカレンダー2点はいい。それこそ「全く無かったら、泣いちゃう」レベルの品だ。入手予定に入れていたティアズマガジン(5/5のコミティア104のカタログ)もいい。けど、カードゲーム1つって何だよ。予定も予想もしてなかった。
 
 実を言えば、2月にもサンクリに参加していて、ここで久々に「同人ゲーム関連の買い物ナシ」を記録した。おそらく2年ぶり。何?それほどでもない?その間に参加した即売会の数は10を軽く越えるんだけど…それはいい。ただ、「前回同様ゲーム系に用はない」と踏んだのは甘かった…私のカタログチェック力は、実は低いんじゃなかろーか。
 
 いわゆる「ド○ニオンクローン」っぽいゲームであり、無理してまで入手する価値があったのかはビミョー。ただ、少しばかり話は聞きたかった。「何かグダグダ言いたい時は、礼儀として買うべし」がモットーである以上、買いましたよ。ええ。なんでも、月1程度集会を開いて自分達で遊んでいるんだとか。流石に活動的だなあ。「何故ゲームマーケットに来ない?」と聞いたら、「やっぱ版権的に…」とか言ってたので、「多分何も言ってこないと思いますよ。」と、アドバイスにならんタワ言を残しておきました。
 
 後になって気がついたんだけど、この会話はかな~りアホウだ。ゲームマーケット春に出展してないと確認済みだってコトになるからね。普通は「ゲームマーケットに出展していないんですか?」って確認から入る。そう言えば、過去にも同じコトやらかしたなあ。何度も。何者だオレ。
 
 買い物終了後は、強い風(ビルのおかげで強化?)で飛ばされそうになりながら、とらのあなの新店舗の位置を確認(立ち寄ってない)しつつJR池袋駅へ。山手線で日暮里に向かい、京成線で東中山へ。そこから歩いて中山競馬場に。それなりに歩くんだけど、荷物は軽めなので体力に問題はない。一生懸命アタマ切り替えつつ、皐月賞観戦を。
 
 個人的な注目はコディーノ。一銭も買うつもりはなかったけど。どこが注目って、その特異なローテーションである。え?朝日FS~弥生賞~皐月賞のドコが「特異なローテーション」だって?普通ならば「王道ローテーション」と言ってもいい。関西馬だと輸送を嫌って多少ヒネることが多いけれど、この馬は関東馬だ。マトモと言ってもいい。普通ならばな。
 
 コディーノは藤澤調教師の馬である。私は師のアタマの中に「皐月賞はレースの名称である」とインプットされているとは思わなかった。ココをパスしてダービー狙いが「基本」であり、むしろNHKマイルCを前哨戦に選ぶ…そう思っていたのに。何急に「マトモなコト」やってんだ?
 
 藤澤調教師と言えば「馬優先主義」であり、普段はまあそうしている。けれど、時々そうも言ってられなくなるんだな。有名なのは「年末調整」。他にもワケわからんコトをやらかしている。ひょっとしたらその一環?と思ったのだ。何故そうしなきゃならなかったのかはよくわからん。馬主の圧力かと思ったけれど、今更あつりょくかけてどうこうって厩舎でもあるまい…ってのが、事後の飲み会での有力見解だった。あまりにアヤしかったので、なんかイヤな予感がしてバッサリ斬ってしまった。
 
 とりあえずコディーノについてのみの結論を言うのならば、「ぶつけられて掛かって最後伸びなかった」というジョッキーのコメントが残っている。フツーなら同情するんだけど、藤澤調教師は「中山は狭くてコーナーキツい。オマケに皐月賞だとフルゲートでコーナーに馬が殺到してくる」ってな理由で「だから皐月賞使うのは…」って言ってなかったっけ?その結果ブツけられましたって言われてもなあ。それがイヤなら青葉賞経由でダービー向かえばいいような。とりあえず、今回と同じ戦法を採用するつもりなら、ダービーでもイラナイ気はする。活路を見いだすなら極端な後方待機か?
 
 勝ったのはロゴタイプ。私の本命。その血統から距離不安が囁かれていたけれど、私に言わせればそりゃ違うだろと。親父のローエングリンがマイラーだったのは、アノ「滅茶苦茶な性格」が全ての元凶であって、しかも年を経るごとに多少落ち着くのが普通のトコロ、年を経るごとに悪化していったからだ。ローエングリン当人はともかく、シングスピール様に母カーリングでドコが「マイラー」なんだと。ローエングリンの下についても知りたくないほど良く知っているだけに、小一時間ほど愚痴りたいくらいだ。でもまあ、これだけは言わせてもらいたい。ローエングリン産駒でアノ性格遺伝してないのは、反則だろ。
 
 ついでに言えば、鞍上ミルコってのもまた反則っぽい。つか、皐月賞3勝・歴代最多タイって何だよ。そのくせ、ダービーじゃ騎乗できない。代役は弟クリスチャンの予定…デムーロ1号で朝日FS・2号でスプリングS・また1号に戻って皐月賞、ダービーは2号で挑戦かよ。
 
 他で笑ったのは2着のエピファネイアか。ダービーでの逆転は可能かも知れないけれど、「あの馬体はいかにも距離伸びて良さそう」と主張する専門家(あえて名は秘す)の意見は笑った。言いたいコトはわかる。わかるけれど、シンボリクリスエス産駒は馬体見ちゃイケナイんだよ。絶対騙されるから。しかも、見るポイント知っている専門家ほど騙されるんだよね。私はさほどでもないけれど、被害者は結構…
 
 その後は反省の飲み会をして、遠回りだけど運賃安上がりになる東武野田線経由で帰路に。時間は腐るほどあるので、アタマを再度切り換えてティアズマガジンのチェック…して鼻血吹きそうになった。挨拶回りしなきゃイケナイサークルが山ほど…つか、「コミック1に出ていながら、1週間後にまた出撃」ってサークルはまだいい。色々覚悟してたから。「ゲームマーケットに出ていながら、1週間後にまた出撃」って何だよ(苦笑)。偉すぎるだろ。ついでに言うなら、コミケで毎度おなじみ(思いっきり顔見知り)の競馬系サークル「あんぶる」殿がコミティア初出撃とは…「コミティアは何だかんだ言ってまったりできる即売会だから」と、前日に飲み会の予定入れた私の立場は(笑)。
 
 先日眼鏡フレームのゆがみを直してもらったついでに受けた検眼で「初期老眼ですね」と指摘された私。もう若くない。体力でどうこう…って世代じゃない。けど、なんつーか…アタマじゃわかっていても、つい無茶な予定を入れちゃうんだよね。ま、体力温存して精神に余計な負荷かけるよりはマシなのかもしれないけどさ。
 
 というわけで、なんつーか…疾風怒濤のGWを予感させる今週末となりました。果たしてF男はこれら全てを乗り越え、倒れずに職場に復帰できるのか?財布の中身は如何に?待て次号!(おい)。

4月7日2013/04/08 01:58

 はあ…色々忙しかった3月がやっと終わった…今週も色々あったんだけど、まだ余裕はある。月替わりの楽しみ(苦しみでもある)、カレンダーめくりも堪能したし。毎月めくるモノは半分以下だというのに、絶対数は壮絶な量だ…
 
 本日の話題は、山ほど仕入れてきた即売会カタログ関連。つか、誰かオレの買い子してくれ。誰も引き受けてくれないとわかっちゃいるけれど、ついそう言いたくなる。ブツブツ…
 
 本日仕入れた即売会カタログは4冊。うち1つ(音系即売会M3)は重複がないからいいけれど、来週のサンシャインクリエイション59は皐月賞と、そんでもってゲームマーケット2013春はコミック1★7と重複…まあ、なんつーか…
 
 現在カタログチェック中だけど、色々忙しいのは間違いなさそう。とりあえず、サンクリ59とコミック1は傾向が似ているので、多数がサンクリを回避している…ちっ、サンクリで入手してコミック1で省略、ってワザが使えねえじゃん。正直お目当てのサークルはほとんど無いんだけど、それでも行く理由はある。スクールカレンダーだ。いくつか「退役」するのに合わせて新作が欲しい。え?「飾る場所がない!」と騒いでいたじゃないかって?それはそれ。これはこれ。
 
 問題はどーやって中山へ移動するか。日暮里経由東中山下車が手っ取り早そうではあるんだけど、それなりに歩くんだよね…体力あるかなあ。ま、何とかなると信じよう。いくら何でもサンクリで「山ほど買いすぎて困った」なんてコトにはならないはず。
 
 問題は何と言っても4/28。私にとって最も重要な即売会はコミケだとしてもだ。それに次ぐポジションの即売会重ねられるのはキツい。幸いにして両方とも会場はビッグサイトであり、掛け持ちしても体力的な問題は生じない。つか、コミケの企業ブース&東館掛け持ちは「いつものこと」であり、移動距離だけ考えたらその程度なのだから。もっとも、過去何度か東館に居を構えるサークルの方に「企業のコレが欲しい?じゃあ私が引き受けますよ。ついでですから。ここから企業ブース行くなんて、カッタるくてやってられませんよね~」なんて発言をした記憶があるけれど。常識人にはお勧めできないとは言っておこう。
 
 体力はこの際いい。問題はやはり売り切れ。ゲームは一般参加者の数が少なめだけど、アシが早い。オールジャンルは持ち込むブツの数は相当量だけど、一般参加者の数が桁違い。ドッチに行っても色々厳しい…もし可能ならば、マジに体がもう1つ欲しい。
 
 ちなみにだ。買い子を雇うとするならば、派遣先はゲームマーケットの方。そりゃそーだ。体力的に楽なのはドッチだと思っているんだ。しかも、かなりの割合が「F男の代理人です」って名乗りさえすれば、必要な新刊だけ出してくれる程度には癒着しているトコロだし。コレに対し、コミック1では品物の指定からしてタイヘンだ。しかも、メインのお目当ては「あると確実に言えないので、指定しようがないモノ」スクールカレンダー。一部混雑サークルだけ「とにかくカレンダーあるはずだから入手してこい。新刊は売り切れていても構わん!」とは言えると思うけれど…
 
 ちなみに、サークルの宣伝も兼ねて「ゲームマーケットで私が用事のあるサークル」を列挙しておこう。半分以上は「買い子がいたとしても、私が自分で何とかする予定」だけどね。118エテルシアWS。戦車戦ゲームは入手できるだけ入手予定。205翠屋本舗。「まどマギオン」は入手済、「リリカリオン」は手出し厳禁のネタなので…だけど、新作(予定含む)のチェックはしておこうかと。210ゾック神社。「あんハン」ベータ版は是非欲しい。304中村誠。大阪で売り切れていたブツが気になる…330水星工房。このネタのゲームはこの際全部集めたい…401マケドニア本舗。現代戦車戦ですか。素晴らしい。402TDF。予約済。403平田晋策著作刊行会。ヤマトか…沖田艦長追悼記念に入手しないと。404このシミュゲがすごい。ノルウェイの印刷は間に合わなかったようなので、本だけあればOKのはず。405さいたまオフライン。当日新刊のみでOK。407i-OGM/BOARDWALK。大阪であれだけ入手したので、流石に何もないと思うけど…408富士塚商店。新作があれば。409同人会ルーデンス・ファベル。これまた新作次第。410八川社。「インパクトベースボール」スペシャルセットは国民栄誉賞記念で長さんか?コレと戦車戦ゲーム。413千葉クラブ。新刊・新作があれば。何かあるんじゃないかな。504波間のかけひき。ダイスフォント集ですか。他の誰が何と言おうと、私は買う。512グループ乾坤一擲。「SHIPS&TACTICS」の新作デッキ。星界軍デッキが…601sukuranburu。「以前コミティアで、ゲームマーケットに出てくれと言った馬鹿の1人です」って挨拶しておかないと。611イッシーサークル。ゲームはまだベータ版か。フォントは追加があれば。あと、大型ブースのa-game。ウォーゲームハンドブック2013は入手しないとね。
 
 なお、これらは「脊髄反射的に」行くと決定しているサークルに過ぎず、この後カタログを隅々までチェックして追加(削除はされない)するトコロを決める。いくつかありそうな雰囲気。コレに加えてコミック1なのだ。破壊的な分量である。ま、いつものことなんだけど。ついでに言うなら、この狂乱の日から数日後にコミティアがある。コレも行く。確定。世の中とはそーゆーものです。うん。
 
 つーわけで、買い子募集中です。報酬は一応コミック1でのお買い物。必要なブツがあるなら、突撃を試みます。流石に「2時間コース」とかはカンベンしてもらいたいけれど。ちなみに何があるのかは、自分でカタログ入手するなりして対応して欲しい。私がココで何を物色するのかは、カレンダー以外は基本軍事機密なので公開できない。しても無意味だし。
 
 正直、「コミケ企業中心買い子」として長年やってきた私としては、他の方に入手を依頼することは「屈辱」である。頼まれたブツは確実に、自分のブツも確実に…が買い子のプライドだからね。ただ、今回はそんなコト言ってられない。コミケよりヒドい。まいった。けど××先生の○○(軍事機密抵触により文言削除)のためには仕方ないよね…どら焼きのため大阪遠征企てた身としてはさ…

3月31日2013/04/01 01:06

 いや、今月はタイヘンだった。仕事は忙しいわ鼻風邪ひく(季節の風物詩だが)わ…色々消耗しました。若くないんだからもう少し計画をキチンと…ブツブツ…
 
 本日の話題は、以前からの宿題系で。「真バルバロッサ」の感想について。以前から色んな意味で気になっていたこのゲーム、先日プレイする機会があったので。いやまあ、他にも語らなきゃイケナイことは多いんだけど、まあ私にも色々ありまして。
 
 「真バルバロッサ」。記念すべき商業版GJ1号の付録ゲーム。デザイナーは鈴木大佐。期待の大きかった作品…ではあったと思う。けど、どうにもいい話を聞かない。私も何となくプレイしそびれて未体験…だったのだけど、先日プレイ機会に恵まれた。なお、正式なタイトルはビミョーに違うのかも知れないけれど、まあ気にするな。
 
 私が担当したのは独軍。対戦相手ははねはね殿。1回プレイして、な~んとなく納得いかなかったので、再度独軍でプレイさせてもらった。いずれ赤軍もプレイしてみようとは思う。思うけれど…正直言おう。「コレジャナイ」感はモーレツに強い。単純に「面白いゲームをプレイしたい」だけって方には、オススメしない。ただ…なんつーか、独特のキョーレツな「味」があるのは事実であり、ある種の学習目的にプレイしてみる価値はあるのかも知れない。
 
 私が楽しめたかどうかで言えば、「ちょっとなあ…」って印象になる。けれど、「何故私はそう感じたのか」を説明するのはやや難しい。プレイ直後に「何でオレはこのゲームを楽しめないんだろ?」って自問自答したくらい。なんつーか…理屈では「ウケる要素をバランス良く組み込んであるので、人気が出て当然」なんだけど、なんかハートに響くモノが無くて人気が出ない「何か」(マンガアニメ小説でも、アイドルや車などでも当てはまる)みたいな感じ。
 
 このゲームの感想として良く出てくるのが「赤軍が守れない」ってもの。これは正しいと言えば正しいんだけど、多少誇張されているかな。あくまで今現在の研究によればだけど、このゲームのモスクワは「一応守りきれる」と考えられている。他の都市は「聞くな」って勢いで陥落するけれど、レニングラードはキチンと研究した手順を踏まないとやっぱり守りきれそう。ロストフが守れるかどうかはビミョーではあるけれど、アソコは41年中に陥落はしている。元々赤軍はボロクソに負けたんだから、「守りきれない」のはある程度仕方ないはず。その範囲を大きく逸脱しているって感じはしない。
 
 ただ…難点その1。独軍が史実で奪取した都市を全部獲得したとするならば、ゲーム上は独軍が勝利する。そんでもって、「勝利条件を満たす」ことだけ目標としてプレイしたならば、独軍は勝つ。赤軍がそれを阻止するのは極めて難しそうだ。
 
 つまり、勝利条件がオカシイのか?一部はそれが原因だと思う。けれど…むしろ大事な問題はソコじゃない。このゲーム、「赤軍が守れる土地」が極めて限定されている。そんでもって、独軍が「赤軍が本気で守っている土地」に踏み込むのは、アホらしくてやってられない。そうだなあ…たとえると、環状線で隣の駅に行くため、あえて反対側に向かう電車に乗る、みたいな「無駄なコトしている」感が漂ってくる。
 
 具体的にはこうなる。モスクワ近辺は赤軍にとって守りやすい土地で、なおかつ守る価値がある。よってとにかく本気で守ってくる。ここに独軍が踏み込むと、ジワジワとしか前進できなくなる。本気で守ってジワジワ前進されるのか…って点はともかく、「そーゆーモノ」なのだ。これに対し、南方旋回すれば無人の野を征くがごとき快進撃が可能で、なおかつ得点対象の都市もたくさん手に出来る。このことはゲーム中にごく簡単に理解可能なので、誰も「モスクワ進撃するか、南方旋回するか」で悩んだりしない。「守れないって噂がある割に、モスクワは守り切れそうとはこれ如何に」と疑問に思っていた私が、ゲーム中に「なるほど」と理解できるんだから、相当ミエミエと言っていい。
 
 要はこのゲーム、「なるようにしかならない」感がモーレツに強い。どれぐらい強いのかというと…最初のプレイは「慎重な前進」を心がけた関係上、多少「うまく突破できてない」感が強かった。けど、その結果として「うわ、やっちゃった、これは勝てない」となったのではなく、「勝てそうではあるけれど、なんか取りこぼし感があるなあ」で終わり。守る赤軍の戦略に幅がなさ過ぎて、独軍の突破が多少うまくいかなくても、赤軍が守ろうとする土地の範囲に大きな差が無い。結果「独軍がたどり着きさえすれば、ソコの赤軍は崩壊する」土地をどれだけ失うか…って問題に過ぎない。
 
 結果がなるようにしかならなくても、過程を楽しめれば…って意見はあると思う。けれど、とりあえず私はあんまり楽しめなかった。このゲームの赤軍は、基本「移動妨害マーカーとして機能するかどうかさえ怪しい」連中である。「進撃できて当たり前」って気がする場所をひたすら進撃するだけじゃ、そんなに楽しくないと思うな。ちなみに、なるようにしかならない以上、勝利条件をいじった所で「運ゲー」になるだけだと思われる。
 
 何故こうなったのか?う~ん…まあ色々噂は聞いているんだけど、ソコに踏み込むつもりはない。ただ、「誰かがコレでいい、コレがいいと思った」のでは?って気はしている。「明らかに未完成」って感じはしないのだ。細かくマズい点はあるような気はするけれど、そんなものがあるゲームは山ほどある。必要に応じてエラッタ出せばいい。ただ、このゲームのまずさはそーゆー部分じゃない。多分だけど、「これでいいと思っているの?」と聞けば、真顔で「はい」と言い返されそうなタイプの気まずさがあるんだな。
 
 このゲームのドコがどう駄目なのかは、私よりもはねはね殿に聞いた方が手っ取り早いとは思う。ただまあ、私もはねはね殿に話を聞いた結論が「自分でプレイしてみて色々確かめてみた方がいいな」だったんだけど。信用できないとか理解できないとかいう話じゃない。「アレは素晴らしいから体験してみろ」って勧められて実際体験してみたくなる…ってのと性質は似ている。駄目なゲームではあったけれど、体験したことそのものに後悔はない…つーか、「プレイしてみて良かった」とは思う。とりあえず、「私はこーゆーゲームは駄目なんだな」ってことが確認できた。
 
 駄目なゲームはプレイしたくない、って気持ちはわかる。わかるけれど、世の中には「駄目だからこそプレイしてみたい」って人種がいるのは確か。とりあえず私がそう考えている人間で、周囲にも似たような哲学?を持つ人間が多い。そのため、「駄目なゲーム」をプレイする際にあまり不自由は感じない(苦笑)。多分コレは「ものすごい贅沢」なんだろう。良ゲーの相手にさえ不自由するってのがこの世界だからねえ。
 
 だから…結論として、「真バルバロッサ」のプレイはお勧めしない。けど、「それを承知の上であえてやってみる」ってな人間がいるなら、まあ一見の価値はあると言っておこう。それに、ひょっとしたら「素晴らしい」と思う人間がいるかも知れない。いわゆる「ゲームの趣味」は色々あると思うので。ただまあ、なんつーか…
 
 今回、正直言って「ネタとして未消化」ではある。「何故このゲームは駄目なのか」を語るには、私の筆力が思いっきり不足しているんだな。だから、「私じゃ語りきれない何かがあるんだ」ってことを示すだけで終わりにしたい。細かい部分はもっと詳しい人に聞くか、自分で体験してみて下さい。マジに。ああ、もっと筆力が欲しい…「だったら更新サボるな」って声が聞こえてくるけれど(苦笑)。

1月4日2013/01/05 05:16

 旧年中の宿題が残っているので、そいつを片付けておこう。本日のネタは、昨年末に発売されたコマンドマガジンの「魁!コマンド士官学校」について。私の立ち位置ってモノがあるので、流石に一言言っておこうかと。
 
 コマンドマガジンは「雑誌付きゲーム」だと思っている方が多く、雑誌記事がどれだけ読まれているのかは未知数。そこで、簡単に内容説明をしておこう。中級程度の実力を持つ読者を対象に、「作戦の立て方」を紹介するものだ。一応「研究のコツ」を紹介するものであり、個別具体的な作戦研究ではない…んだけど、「具体例」として簡単な作戦研究も触れている。つか、「透けて見える裏側」の話をすると、まず最初に作戦研究のネタがあり、そこから一般法則っぽいモノを引き出しているんだと思う。連載なんだから妥当な手法かな。私だったらもっと抽象的な話に終止すると思うけれど、それだとどう頑張っても読み切りか、かなり頑張っても短期集中連載にしかならないので。
 
 作者のDASREICH殿は思いっきり知り合いであり、ツッコミたければ遠慮無く当人にツッコめば良い。そんな事情もあり、いちいち私がブログでどうこう…って必要は無いと思っていた。108号掲載の記事を見るまでは。この号の副題は「デザイナーを倒す」とある。そんでもって、ものすごく乱暴に要約すると、デザイナーズノートを読み、そこに書いてあるデザイナーの意図の裏をかく、すなわちデザイナーの想定しない展開の中に良い作戦が眠っていることがある…と説いている。
 
 正直、言わんとすることはよくわかる。たとえばだ。デザイナーが「機動が重要なゲーム」と発言していたとする。ならば、機動力を最大限活かすようなプレイを…と考えるのも重要だけど、敵の機動力を押さえ込むことも重要だ。その結果、お互い睨め合ったまま全く動かない展開になることもある。実例を出すと、私が研究した「太平洋空母決戦」がモロに該当する。出た当初は「どう使えばよいかわからない」と言われた、空母のエリア移動。研究してみたらやっぱり重要だった。ただ、現時点での最終結論は「敵空母の足止めを行うため、睨み合え」であり、やっぱりエリア移動なんかしない。「しない」だけであって、重要なコトは間違いないんだけどね。
 
 けれどだ。私個人の意見としては、「デザイナーが想定してない展開」を「推奨」するような趣旨の記事は、どうかと思う。何故か?その考え方は「良い作戦」だけではなく、もっとヤバいモノを見つける手段でもあるからだ。それは、「必勝法」である。
 
 作戦研究って必勝法を見つけるためにやるんじゃないの?まあ確かに。けれど、ここで私が言う「必勝法」は、そーゆーモノじゃない。どちらかの陣営がそれを行うと「必ず」勝ち、相手はわかっていても「全く」阻止できない…そーゆー、真の意味での必勝法である。そりゃあね、ゲームによっては「○○側が勝つ。引き分けすら考えにくい。」なんてモノもあるのは確か。けれど、過程は色々あるのでまあ楽しむことは出来る。必勝法はこの過程すら固定する。ゲームという枠内での話なら、通常は「あってはならないモノ」として認識されているはずだ。対人対戦の経験が極端に少ないか、あるいはかな~りねじくれた精神構造の持ち主でもない限り、この意見には同意してもらえると思う。「必勝法」を何度も喰らってくれるのは、PC・コンシューマーぐらいだ。
 
 必勝法の具体例ねえ。雑誌に掲載された中で最も強烈なのは、「太平洋艦隊」のパルミラ攻略作戦かな。第1ターンに狙う作戦は多少「無茶している」感があって、必勝法と言うよりは作戦研究の範囲かも…って気もするけれど、第2ターンに行うモノは「どーしよーもないです」ってな雰囲気で、必勝法色が強い。確か勝利条件の改定とセットで紹介されたし、再版されたものは対策となるルール改定を採用したはず。ただ、専門的すぎて細かい内容は覚えてない。
 
 細部まで覚えているモノとなると、新シミュレイター1号掲載の「第三帝国必勝法」かな。ある種のハメ手で、独・伊に加え仏・ソが「手を組む」ことにより、英米プレイヤー以外の全てが「勝利」を達成する…ってもの。単純に勝利を達成することが目的ならば、こうするべき。そうしないのは、第三帝国が「実はロールプレイングゲームだから」とかいう苦しい?結論を出していた記憶がある。これなんかまさに「デザイナーの想定していない展開」だな。
 
 私は「ルールブック原理主義」を採用していて、「とにかくルールブックに従え」と考えている。それじゃマズいコトが発生するのなら、ルールブックを訂正する必要があるのだと。でまあ、実際色々あるので文句つけまくっているんだけど。そんな私にとって、必勝法ってのは「見たくないけど探しているモノ」筆頭である。もしそんなモノが見つかれば、速攻でルールブックを訂正させるべく文句を言う。だから、「必勝法探し」は熱心にやっている。使うためではない。潰すためだ。こういう方向で努力する馬鹿が誰かしらいないと、「必勝法を使って勝って喜ぶ」という残念な奴を誕生させることになりかねない。それは、個人的にはイヤなので。だから、「必勝法を発見したら、ルール改定の必要を大声でがなり立てる」って覚悟というか習慣というか…を持ってない人間(普通の奴は持ってない)に対し、「必勝法を発見するための手法」を勧めることに繋がりかねない内容はどうよ…と思うんだな。
 
 なお、必勝法うんぬんは私個人の事情というか嗜好というか…に基づいた文句だとしてもだ。「デザイナーが想定してない展開を作戦と呼ぶべきか」は、正直微妙な問題ではないかと思う。デザイナーが想定してない展開とは、デザイナーが責任を取れない展開であるとも言える。そんな展開がボロボロ出てくるようでは困るのは確かだけど、それは「作戦」うんぬんではなく、「ゲーム批評」の範疇に属する問題じゃないかと。作戦研究も批評の1形態、という説もあるけれど、批評は批判糾弾に繋がりかねないだけに、多少慎重な扱いを必要とする…ってのが一般的な意見じゃないかな。
 
 あくまで私個人の見解としては、ルール改定の必要があると判断されるようなモノは「作戦研究」ではない。それ以前の問題である。結果的にそうなることもあるだろうけど、その場合は「作戦研究の結論はナシ。その範囲を超えちゃう結論が出たから」とする。まあ私の場合、「ルール改定」に対する興味の方が大きいので、それはそれで「大事な研究成果」なんだけど。実は今回の記事、最終的にルール改定に踏み込んでいるので、私に言わせると作戦研究じゃない。ルール改定に熱心な人間としてみれば、「それを作戦研究と呼んでくれるな」と感じる次第です。
 
 そんな違いは大したことがない?言いたいコトはわかる。遙か昔は私もそう考えていたから。何故今の考えに至ったのかは、色々あって語りきれない。そこでたとえ話をしてお茶を濁そう。私は作戦研究というモノを「舗装された道路を通るようなモノ」だと考えている。クルマというものは舗装された道路しか通れないモノではないし、道路の全てが舗装されているわけではない。舗装されてるけど道路じゃない、道路だけど舗装されてない、道路じゃなくて舗装もされてないけれど、車の通行は可能…そんな場合はいくらでも考えられる。けど、ナビゲーターが舗装されてない道路を「通れ」と指示してきたらどうなる?まあ大抵は大丈夫と言いたいトコロだけれど、「遠回りでも、舗装された道だけ紹介してくれよ」と思う人間もいっぱいいるのでは。ルール改定に繋がるような作戦研究は、私に言わせると「最低でも舗装されてない道路。下手するとクルマ通れるけれど道じゃない。」ようなモノ。対応可能ならともかく、私なら一般論として通行は推奨しない。記事を書いたDASREICH殿が通行可能なのはわかっているからいい。けど、この記事の対象は「その辺が怪しい」読者じゃないの?
 
 しかもだ。道路ならば、被害を被るのはその道に突っ込んできた当人だ。ゲームの場合、迷惑するのは大抵周囲の人間である。「ホンモノの必勝法」を「作戦研究上の必勝法」と固く信じ込み、ドヤ顔しながら使ってきた場合どーしろと。指摘しないのは論外だけど、指摘したらしたで問題は山積み。気まずいのは間違いないし、やり方を間違うと「クレーマー」扱いされかねないし、笑って受け入れてくれたとしても、その後その対戦相手がキチンとプレイできる見込みはない(精神的動揺で崩れるから)し…
 
 つーわけで、私の最終結論。作戦研究は基本的に「デザイナーの想定の範囲内」で行いましょう。たまにそれを外れた所に「掘り出し物」があるけれど、それを狙うのは「良く似た別の何か」を見抜くことができ、なおかつ対処方法がわかっている場合に限りましょう。もっと具体的に言うと、ソロプレイメインで対戦なんて年数回…って人は注意しましょう。ソロ専門ならともかく、貴重な対戦相手に逃げられかねません。そーゆー方が「どうしても研究が独りよがりになりがちなんだよな。キチンとした作戦研究のやり方ってどうするの?」ってな理由から読みそうな記事だけに、なおさらです。

12月13日2012/12/14 01:38

 大事なカレンダーの入手と来月の関西旅行に目処が立ち、やっとこさ少しだけ落ち着いてきた。まだコミケカタログとのニラメッコが続いているので、落ち着いたうちに入らないけれどな!
 
 本日は、私の「気の長い計画」の1つを公開する。いや、ちょっと「諸行無常」を感じるニュースがあったので。明日私が倒れても、誰かが志を継いでくれれば…って、無茶だよなあ…
 
 話はゲームマーケット(秋)直後に遡る。この時点での主催者発表によると、「来年も同じ会場」だったので、私は1つの危惧を抱いた。来年は「抽選による落選サークル」が出るんじゃね?あの会場は狭すぎるだろ。
 
 落選その他により参加が不可能になった時、どーすりゃいいのか。私は一応「東海~関西方面ならこみっく☆トレジャー、関東方面ならコミティアとコミック1が、一応代替え手段になりうる」ってな調査結果を出した。少なくとも約1名、「ウォーゲーム系なら、新作は必ず入手する」と公言してる馬鹿が出没するし。ウォーゲーム系サークルは私と癒着しまくっているトコロが多いので、「そんなものか」程度には知られているような気はする。
 
 けれど、そーゆー選択肢しかないってのはなあ…これらは正直、「ウォーゲーマーが出入りする即売会」とは言い難い。何だかよくわからんうちにゲームマーケットは「ウォーゲーマー出没率が上昇」したけれど、その代わりと考えるのは無茶が…じゃあどうする?いっそのこと私が独自の即売会を立ち上げるか?そーゆー「計画」があった。
 
 とはいえ、これはあくまで「計画」。現時点では実行の目処は全く立ってない。とりあえずは「本当に実行可能か」調査を行う、って部分だけが決定していた。来年春のゲームマーケットでの「サークル当選確率」を見て、「秋はやばそうだ」となれば見切り発車もあり得る…ってなもんだ。しょせんゲームマーケットの補完目的、おまけに再来年はゲームマーケット会場が移転する(建物が改修工事に入る)ので、失敗して「二度目はない」となってもダメージはゼロだし。
 
 しかもだ。ゲームマーケットは予定を変更し、来年いきなり会場移転。しかもビッグサイト西3ホール。カードゲームで有名なブシロードの意向らしいけれど、何考えているんだか。取材してみたいくらいだ。それはともかく、すげー広いんですけれど…多分落選云々って心配はなくなった。そのため、とりあえず焦って実行する必要は無い…どころか、計画そのものが不要じゃねえか?まあ、「実行を視野に入れた調査」は継続するけどさ。
 
 というわけで、今現在は「実行の目処は全く立ってないけれど、同人ウォーゲーム中心の即売会を立ち上げるって方向での調査を開始」という状態。要は、同人ウォーゲームを出してるサークルに、「こーゆー計画があるけれど、どう思う?」って話を聞くだけ。ブツを入手したついでに交わす会話のネタ、って域を出ない。ま、最初はそんなモンだ。
 
 一応、現時点で考えている構想はこうなる。まず、「同人ウォーゲーム専門のコンベンション」を開催する。一応ウォーゲーム以外もOKとするけれど、同人オンリー。「ドコまでが同人なの?」って話は、最後は私が独断と偏見で決める。会場費は一応取るけれど、自作の同人ゲームを持ち込んだ方は無料。これはどこかで頒布したモノである必要は無い。テストプレイ用だとか、「昔作って死蔵させていた」なんてモノでも良い。
 
 このイベントは、とりあえず「各同人サークルの意向を本格的に確認する」と同時に、スタッフ募集を兼ねる。同人即売会なんて、私1人で実行できるワケがない。最低規模のモノであっても、3人程度は「共に働いてくれる人」が必要だろう。つか、いないと多分実行を裏付けるだけの数字をまとめることさえおぼつかない。
 
 このコンベンションは、その気になれば来年中にも実行できると思う。都内在住・在勤で名前貸してくれる人間さえ見つかれば(苦笑)。まあ、さいたま市内で開いてもいいし。こんなコンベンションに顔出そうなんて人間は、まず間違いなく何かしら同人ゲームを持っていて、「供養」させる機会を待っているような人種だろうから、「ゲームの準備」はあまり考える必要がない。後は私の怪しげな人脈をフルに使って宣伝すれば、10人程度は集まるんじゃない?それ以上の需要があるかどうかは、現時点では知らない。
 
 後はこのコンベンションを拡大する形で「即売会色」を強めてもいいし、別のイベントとして即売会を開いてもいい。理想としては、「ウォーゲーマーという、ミリタリー系および歴史に興味を持った連中」が集まる場として売り込むことにより、「ミリタリー系」「歴史系」のサークルが参加を検討するような場になって欲しいけれど、いきなりは無理だ。とにかく、無理はしない。「育てる」こともあんまり考慮しない。最重要視するのは、「やるからには継続する」って部分。
 
 逆に言えば、継続の目処が立たない限り、実行するつもりはない。それが私のポリシーだから。それが正しいかどうかは関係ない。主催者のポリシーが貫き通せないようじゃ、イベントを実行する意味がない。単発のデカいイベントより、複数回継続する小さいイベントが勝る、これが私の考えだ。
 
 もっとも、一番可能性が高いのは「目処が立たないので、永遠に継続審議入り」ではないかと。世の中なんて…というより、私の立てる計画なんて「そんなもの」でしょ。正直言って、私は自分が「何かの主催者」向きだとは思ってないし。むしろ誰か主催者引き受けてもらいたいんだけど…と言いたいけれど、他にこんな馬鹿なこと主催しようと考える奴がいるとは思えない。仕方ないから自分でやるしかない。こーゆーイベントが「大成功」するとは思えないなあ。ま、「細々ながらも継続する」なら、私的には成功なので、それでいいんだけど。
 
 というわけで「構想」は披露したけれど、実行するかどうかは思いっきり未知数です。とりあえずは話のネタにして嗤うなりケナすなりしてくれれば。

11月21日2012/11/22 01:25

 実際はそうでもないんだけど、精神的に色々と追い詰められていて、なんか「忙しい」感じが。色んな意味でアタマが爆発しそうだ。ま、ピークは先なんだけど。
 
 本日はゲームマーケット(秋)関連の話題。あえて購入ゲーム解説はナシ。だって、まだろくに整理できてないんだもの!ゲームの大群に比べれば整理しやすいはずの「コミティアの戦果」すら整理できてないのに、どーしろと。
 
 まずは前日の話から。起きたばかりで血圧が上がらずボーっとしている(休日だとこの状態が延々続く)ところに、日曜の馬券を注文する電話が。へいへい、わっかりました~と、ノソノソと外出する。
 
 まず向かったのは、秋葉原。カレンダーを買うため…ではない。本日の目的地は浅草なんだけど、そこへ行くための手段として「秋葉原からつくばエキスプレス」って手段を選んでみたのだ。まだ乗ったこと無かったし。秋葉原も浅草も「F男のナワバリ」なので、試しに利用して使い勝手確かめておこうと思って。料金が半端に高いのは別にいいんだけど、東武線や東京メトロ・都営地下鉄とかな~り離れたトコロを「浅草駅だ」と主張するのは困ったモノかな。ただ、今回の目的地の近くだったのは良かった。
 
 まず向かうはWINS浅草。ここでトラブル発生。頼まれた分はともかく、自分のマークカードの「前日発売」欄を塗り損ね…久々の購入ミス。何故か土曜京都のメインで勝負する羽目に。こういう場合の常として、それなりに面白いトコロを押さえているハズもなく、外れ。「これは何かが馬券買うなと言っている!」と判断して、マイルCSの馬券は購入せず。ちなみに、武復活は「聞いてない」ので正解ではあった。
 
 その後、飲み会までまだ時間があるので、大木洋食店へ。時間が半端だし、何注文しようかな…と迷ったあげく、何も注文しなかった(苦笑)。お茶は出てくるからなあ。申し訳ないと言えば申し訳ないけれど、浅草って土地でこんなコトが許される店知っているのは、粋でいいでしょ。
 
 大相撲が終わったのを見届けてから店を出て、小走りで吾妻橋を渡り、目的の店へ向かう。とりあえず遅刻じゃなかった。ま、遅刻を気にするような集まりじゃないけれどね。それでも、私は一応「迎撃組」だから。そーゆー部分を「無駄に格好付ける」のが、私のクセだ。
 
 飲み会の趣旨は、「ゲームマーケット前夜祭」。提唱者は大阪南方軍集団の中黒氏。あまり深く考えず、楽しく飲めそうだったので参加することにした。よく考えたら、出展サークルの関係者じゃない人間は3人だけ、うち2人がかなりの「大物」ゲーマー、残る1人が私って状況はどうなんだろ。ただまあ、話が「同人ゲームを扱っている即売会」絡みだというのなら、私も一応「大物」か。流石に顔が売れてる自覚はある。
 
 この飲み会に、岡山の有名ゲームショップ「BORDWALK」の方々も参加していたんだけど、ココの「偉い方」が、実は昔々からの知り合いだったと判明。いや、正直言うと以前から「どっかで見た顔だなあ…」とお互い思っていたんだけどね。そうかぁ、サクセンQコンベンションの参加者…否、「秘密結社サクセンQ」下っ端戦闘員の生き残りって、やっぱりいるよなあ。あの当時コンベンションでプレイしたりお話をした方々は、今何をしているのだろうか、再び会う機会はあるのだろうか…と時折考えていただけに、感動しましたね。諸般の事情によりペンネームは変えたけど、「神狩り師」は健在です。
 
 翌日日曜。再度浅草へ。「勝負の日」である。どんなものをどれだけ入手したのかは、まだ聞かないで…私自身もまだ混乱しているから。とりあえず、ウォーゲーム系の新作はもれなくゲットしたと思う。挨拶回りしておきながら、新作ゲットしないなんて非礼を働くわけにはイカンのだよ!誰が何と言おうと、それが私の心意気。よい子は危険なので真似しないように。
 
 私にとっての問題は、むしろその後にある。なんか山のような荷物抱え、ビニール袋破損して「緊急避難」したさいたまオフラインのブースで、折りたたみ式のバッグ(大いに役立ちました)を貸してもらう、という荒技をブチかますほど荷物があるというのに、昼から東京ビッグサイトへの強行軍を敢行。目的はコミティアだ。
 
 とりあえず、鉄分入った方に報告。浅草から都営浅草線で蔵前、ここから大江戸線で…ってルートはあんまりオススメできません。徒歩距離が長めです。一応料金安いけど、これだったら多少回り道してもいいかもしれない。ただ、月島通過、豊洲でゆりかもめ使ってビッグサイト入り、って手段は、時間面だけ考えるとメリットあったかも。印象より到着が早かった。
 
 ゲームマーケット会場を出てから流石にニコチン補給したので、到着は予定よりやや遅め。だからってワケじゃないだろうけど、速水螺旋人先生の本は売り切れ…掛け持ちって時点で諦めていたけれどね。けど、何とか「他の必要なブツ」はゲットできた。大事なのは同人カレンダー。実質コレ目当てに突撃したんだから。
 
 予定外の品としては…アナログゲームを見つけました(笑)。「ゲームマーケットに客を持ってかれた」と笑っていたけれど。いや、そりゃまあそーだろ!掛け持ちした馬鹿が私の他にいるとは思えないし。実はウォーゲーマーらしく、その辺で「何か面白いモノ…」と聞かれたので、「すいません、この袋(すげー重いバッグ2つ)の8割がウォーゲームです」と答えておいた。
 
 話は少し戻ってゲームマーケット。諸般の事情によりスキップした9月のコミティアに「ボードゲーム部を作ろう!」って提唱がされていた。これを重大きわまる挑発行為と見なしたF男は、ゲームマーケットで提唱サークルである「イリクンデ」殿に突撃、話を聞かせてもらった。とりあえずの趣旨としては、「コミティアにはアナログゲーム扱っているサークルがいくつかあるけれど、散らばっていてとても探しにくい。そこを何とか出来ればと」って趣旨で提唱したそうな。私は、そこが改善されれば恩恵を受ける人間の筆頭格だから、「知り合いの、コミティアに参加しそうなウォーゲーム系サークルに話してみる」と返事して、実際2サークルほど話をした。そのついでってワケじゃないけれど、コミティアでゲーム売ってたサークルにも「参加を検討しては如何」って話はした。
 
 来年2月開催予定のコミティアで、本当にボードゲーム部が成立するかどうかはわからん。けど、10サークル集まれば公式な部活としてカタログに掲載されるところ、3サークルに打診かけた馬鹿がいるんだから、何とかなってもらいたいモノだ。
 
 山ほど荷物担いで「コミティア巡回」なんぞブチかました関係上、流石に色々限界。帰宅して倒れました。大荷物確定のゲームマーケット&幅広く巡回がデフォのコミティアの掛け持ちは、マジ死亡フラグモノでした。カレンダー求めて文字通り飛び回る、冬コミケ初日よりキツかったかも。コミケの場合はその後更に2日目・3日目があるんだけどな。
 
 あえて正直に言おう。ここまでやって入手した同人ゲームは面白いのか?こんなアホやる価値はあるのか?それは、わからない。ルールもロクに読まず、そんなコト断言できるか。「ハズレばかり」の可能性は否定できない。もし、「人生は短いのだから、なるべくハズレは引きたくない」と考えるのであれば、私の行動は最低最悪じゃないかと思う。無駄に時間使って、無駄に体力使って、よくわからないモノを入手しているワケだから。
 
 ただ、これが私のやり方である。買わない馬券は外れないが、当たることもない。永遠に出ないかも知れないアタリのために、ハズレに耐え続けるコトが出来る自分でありたいのだ。理想としては、明日死ぬとわかっていても、「今日の失敗は明日に活かそう」と笑えるようになりたいね。年取って、「明日の自分は、今日の自分より確実に衰えている」と断言できるようになっても。少なくとも、今まで私はずっとそうしてきたつもり。
 
 とはいえ、もう色々と無理が利かなくなってきているのも事実でして…今でもまだ腰が痛いんですが。これから年末にかけて色々やらなきゃイケナイことが山ほど転がっているのに、どーしろと。ま、倒れるまで突っ走る予定なので、周囲の方はテキトーにブレーキかけてやって下さいませ(苦笑)。

10月20日2012/10/27 23:26

 本日は、とある約束により「ゲームの勝利条件」について語る。ゲームルールの仕組み解説講座なので、専門性は極めて高いです。その点はご了承下さい。
 
 専門家向けなので、細かい説明は省こう。勝利条件というモノは、私に言わせると「はなはだしく誤解されている」と思う。基本的には「ゲーム終了時に、ドチラが勝ったのかを判定する基準」とだけ認識されているようだけど、実はもう1つ、より重要な意味があるというのが、私の見解だ。それは、「ゲームの進行を、デザイナーの想定した方向へ導くための動機」という役割だ。
 
 よ~く考えて欲しい。いわゆる東部戦線キャンペーンにおいて、独軍担当プレイヤーは何故攻撃に出るのか?確かに、攻撃しなきゃモスクワは獲れない。でも、大抵の場合攻撃したって獲れない。他の都市は占領できても、それだとゲームは「ドイツの勝ちです。おめでとう!」で終了したりしない。そうすると、最後はベルリンを巡る攻防に持ち込まれる。だったら何故攻勢に出る?最初から守ればいいではないか。
 
 このような「かみ合わないプレイ」にならないよう、普通は勝利条件って目標が与えられ、お互いがソレを達成する方向でゲームを進めることにより、「マトモな」プレイになる。これは勝利至上主義うんぬんとは関係がない。そりゃあね、「ぼくのだいじなそうこうぶたいがしぬのはいやだぁ」ってな思惑から、バルジの戦いを扱ったゲームなのに独軍が攻勢に出ない…なんてプレイをするのも自由だ。けど、対戦相手はソレで楽しめるのか?「勝ちにこだわる」と「勝利条件を追求する」は似ているようでいて、全くの別物だ。前者の否定は「負けという判定だと認めるけれど、気にしない」であるべきで、「勝利条件なんて気にしなくて良い」であってはならない。ソレを認めると、マトモなプレイが成立するかどうか、怪しくなる。
 
 この世には、自分勝手な勝利条件を追求して良いゲームがあることは事実。テーブルトークRPGがそうだよね。ただ、アレはマスターという「権限の大きい裁定者」がいるから、話にまとまりが出るのだ。ウォーゲームにそんな立場の人間はいない。それに代わるのが「ルールで定められた勝利条件」だ。つまり、勝利条件とは「適切な、面白いプレイにするためには、どんな方向でプレイすれば良いのか、定義する」役割もある。このことは、当たり前すぎて軽視されていると思う。
 
 そもそもだ。時々問題になる「勝利にこだわった結果生じる、論外なプレイ」が発生する原因は、「勝利条件がプレイヤーの目標設定に失敗してる」ことが第一要因であることが多い。まずゲームでやらせたいことと勝利条件の間に食い違いが生じていて、ソコを「勝利至上主義」の人間が利用した結果そうなる…というわけだ。逆に言えば、勝利条件が適切な目標設定に成功していれば、勝利至上主義者と言えども「マトモなプレイ」をする。それが勝つための手段であり方向性なんだから。勝利至上主義的な態度を擁護するつもりはないけれど、問題点をプレイヤーの態度にだけ求めるのはむしろ不毛だと思う。
 
 実際問題として、再現性が強く求められるウォーゲームでは、「目標としての勝利条件」は、「判定基準としての勝利条件」より重要である。攻撃側がボロ負けした戦いを考えてみると良い。最終的には猛反撃喰らって開始線より後方の都市を占領されたからって、ソコを守りきれば勝ち…なんて勝利条件にしたら、誰が攻撃するというのだ。流石に最終目標(大抵遠大すぎて達成不能)の達成を勝利条件にしろとまでは言わないけれど、せめて「攻撃しなければ達成できない」モノを勝利条件にする必要はあるだろう。その結果バランスが悪くなったとしても。個人差はあるだろうけれど、私は「奇跡でも起きなければ達成不能」って勝利条件でも許容範囲だと思うくらいだ。ただ、コレだと「どっちにせよ達成不能なら、攻撃してもしなくても同じなのでは?」って話になりかねないので、やはり「攻撃すれば希望はある」って程度に留まるよう、勝利条件を設定する必要はあるんだろうな。
 
 こうやって考えてゆくと、実は「勝利条件が遠大すぎて、バランスが悪い」という非難は、それだけ取り出してどうこうって話をしても無意味となる。デザイナーが「多少無理でも、ソレを目標にプレイしてもらう必要がある」と考えたならば、それはそれで適切な勝利条件だからだ。もちろん、「目標設定がキチンとされていて、なおかつ勝率が五分五分」がベストではある。ただ、それを達成するために「グチャグチャしていて、初見の人間はまず理解できない」とか、「丁寧に設定しすぎて、プレイの幅がない」なんてシロモノになっても困っちゃう。勝利条件とは多角的な視点から善し悪しを論じるべきであり、バランス云々はその一面を取り出しているだけに過ぎない。極端な話、万人に支持されるような勝利条件の設定が難しいのであるならば、立ち位置の違う人間から強い非難を浴びるような勝利条件を設定することもアリだろう。少なくとも私はそう思う。
 
 この「勝利条件の問題」は、私にとっては他人事じゃなかったりする。コマンド誌107号掲載の私の記事「空母決戦指南」で、勝利条件の改定を提唱したからだ。直接的な動機は、複数の人間から「バランスが悪い?じゃあプレイする価値無い」って趣旨の発言(直接ココまで強く言われてないけど、要約すればこう表現するしかない)を聞かされたから。言いたいコトは良くわかる。こんなコト言われちゃう以上、やはりバランスが悪いゲームってのは、それこそ「欠陥商品」呼ばわりされても当然なんだろう。そんな主張をする人間にもプレイしてもらおうと思ったら、なんとかバランスを取るしかない。
 
 手直しするとすればドコになるのか?このゲームはルールが単純(使いこなすのは難しいけれど)であり、ユニットの戦力やシステムをいじってどうこう…というのは、影響が大きすぎて破綻する可能性がある。だとしたら勝利条件をいじるしかない。けど、何故こんな勝利条件になっているのか、その理由もよくわかるのだ。更に、目標が変化することにより、プレイヤーの行動が滅茶苦茶になっても困る。成功しているのかどうかはともかく、その辺はキチンと考慮したつもりだ。安易に「バランスが悪い?じゃあ調整しよう」だけで改定したつもりはない。
 
 勝利条件の改定も大変だったけれど、よりタイヘンだったのは、原稿の中に「勝利条件を改定しても大丈夫な理由」を盛り込むことだった。嬉しいことに、これはある程度成功したんじゃないかと思われる。勝利条件の改定については、前編が1行も完成してない段階から「そこまで踏み込むこともあり得る」って構想があり、それを編集部に伝えたところ、「慎重に」って趣旨の発言が返ってきた。安易に直すなってことだね。にもかかわらず、改定を盛り込んだ後編の原稿を送りつけた後は、拍子抜けするほどアッサリ「問題なし」で通った。単に面倒くさかっただけかもしれないけれど、私としては「原稿内に散りばめた、改定についての説明を兼ねている部分」を評価してもらえたのかなと。とりあえず、安易に直したわけではないって部分が伝わったのであれば、これに勝る喜びはない。
 
 自ら改定を提案するくらいだ。ある意味では、私は「太平洋空母決戦」には欠陥がある!と主張したことになる。けれど、それを認めた上で、なおかつこのゲームはプレイして面白い、プレイする価値が大いにある…これが私の主張である。何故そう思うのかは、私の原稿を読んでもらえば、わかるはず。筆力不足からわかってもらえない可能性もあるけれど、本来盛り込めて当然の要素でしょ。だいたいだなあ、発行元自らが「どのようにプレイしたらよいゲームか掴みにくい」(「空母決戦指南」前編キャプションより引用。ちなみに私が書いた文ではない)ってな「欠陥がある」と認めているモノを擁護して欲しい、と原稿依頼が飛んできたのだ。程度問題はあるにせよ、その辺を何とかできそうだ…って期待(重かった…)をかけられていたはずである。「そんな難しいモノを任されたんだぞ、わかっているのか?」ってプレッシャーを自分にかけた。
 
 個人的な意見だけど、私は「本当に惚れてるモノなら、悪口をすらすら言えて当たり前」だと思っている。「完璧。欠点なんて見あたらない」なんて台詞は、一時的興奮から目が眩んでいる人間のものではないかと。仮に本当に欠陥がないんだとしたら、それは多分面白みもないと思う。立ち位置の異なる人間にしてみれば、ここは欠点と見なされるなあ…って部分をシッカリ理解できてこそ、本当の意味で惚れていると見なすべきじゃないかな。そう考えないと、保管場所をやたら食う・プレイ時間は長い・相手見つけるのに苦労する・ルール覚えるまでが大変で、使いこなすのはもっとタイヘン…という、欠点だらけのモノを趣味になんかできませんよ(苦笑)。

10月22日2012/10/23 01:18

 本当は他に色々ネタが挟まるはずだったのだけど、諸般の事情により「猿遊会回顧」に。ま、緊急性?は一番高いので。
 
 猿遊会とは?実を言うと、細かい定義はよくわからん(苦笑)。とある人望あるゲーマー(としか表現しにくい…)主催の、オープンコンベンションと呼べばいいのだろうか。とりあえず、多彩な顔ぶれが集まるゲーム会ではある。
 
 今年、私は「サードワールドウォー」に参加。80年代後半に出た、「近未来に発生するかも知れない第三次世界大戦」を扱ったゲーム。今じゃ近過去になってしまったけれど。かなりタイヘンなゲームだけれども、ルールは案外複雑じゃない(比較論である)ので、今でも「プレイしたい」と考える人間はいる。冷戦終了直前くらいに出た関係上、出てくる兵器が案外古さを感じさせないのがナイス。
 
 私の担当はワルシャワ条約機構軍(以下WP軍)・南西方面。主要目標はイスタンブール。ココを奪取して黒海艦隊を地中海に出撃させるのだ!って狙いだね。なんか派手な任務に見えるけれど、内実は単なる脇役。だって、主役たる西独侵攻(中央戦線)はド派手だからねえ。
 
 この陣営・方面担当を希望したのは、少しばかり理由がある。私がこのゲームを他人とプレイしたことは1度しかなく、その時はNATO軍南西方面担当だった。その時喰らった作戦がどれぐらい有効なモノなのか、試してみたかったのだ。私がNATOで対戦相手がその作戦使ってくれる…ってのがベストではあるけれど、相手の作戦を強要するのはちょっと…だったら、自分がWP軍を担当するしかない。
 
 その作戦とは?実は単純なもので、「第1ターンからユーゴスラビア侵攻」である。中央だけを扱ったゲームでもユーゴはちょっとだけ入っていて、ココを通過してどうこう…って作戦が成立する。更に、南西方面だけを扱ったゲーム(ユーゴの大半が入っている)では、「中央戦線の都合により」第1ターンから強制的に侵攻義務が生じることがある。話だけ聞けば、別に特別な作戦ではない。
 
 とはいえ、ユーゴ侵攻を「WP軍全体の都合で考えて」選択できる統合シナリオにおいて、最初からユーゴ侵攻って手は意外だった。WP担当者の宣戦布告を聞いた時、当時私を含むNATO担当者(数人いた)の目が点になった記憶がある。もう20年くらい昔の話なので、記憶違いはありそうだけど。
 
 この時、WP軍は気持ちよくユーゴ軍を蹴散らしていた。そりゃそーだ。ユーゴ軍はかな~り弱いし、セットアップは固定されていて、西独で許されている「事前前進」もない。おまけに、「コレをやるってことは、圧力が弱まるんじゃ…」と期待したトルコ方面でも、それなりに前進してくる。コレも当たり前なんだけど。想定外の展開にNATO担当、特に私が若干パニックを起こした感じはあった。
 
 ユーゴを「通過」したWP軍は、そのまま伊に突っ込んでいったらしい。あの辺は中央戦線担当だったので、何が起きたのかはよくわかってない。ただ、ルーマニア軍主力を含むWP軍の猛攻は想定外だったらしく、「ユーゴがもっと抵抗してくれれば…」などという無茶な愚痴(出来るかそんなコト)が飛んできたのは覚えている。ちなみにこの時はペルシアンガルフとの統合ゲームで、そこからやって来たB-52(滅茶苦茶強い)を口八丁で私が強奪したにもかかわらず、担当戦域で大嵐(航空機飛べず…)を出すといった間抜けを演じたりもしたけれど、時間切れで途中終了。あのまま進めていればどうなったのかは、気になった。
 
 実はもう1つ、この作戦を採用したくなった理由がある。今回「やりましょう」と提唱されたもりつち殿のブログに掲載されたソロプレイのリプレイに、「イスタンブールを早期に陥落させたのが大きかった」と掲載されたのだ。このリプレイを今回の参加者がチェックしている可能性は高い。「なるほど。じゃあ、シッカリ守らないと。」と考えてくる可能性は、大いにあった。
 
 南西戦線単独なら、それでも「目標:イスタンブール」しかない。得点源が他にあんまりないので。それに、強引にゴリ押しすれば何とかなりそうだ。しかし、今回は統合ゲーム。ということは、他の戦線(多分中央)からシャレにならない増援が投入され、どうにもならなくなる可能性があったのだ。地上部隊は展開が難しいのでともかく、航空機がヤバい。過去私がB-52を強奪したように、何かしら凶悪な航空機が追加投入される可能性は高かった。
 
 あくまで私の印象&経験によればだけど、凶悪な航空機が投入されると、イスタンブールを抜くのは難しくなる。最悪、どーしよーもなくなるのでは…って心配はあった。そんなもの、攻撃テクニックで何とかするのが基本だろ!って言われそうだけど、あんな狭い戦線では工夫もへったくれもない。正直、全力攻撃しても苦しいです…って状態が予想されたし、そうなってから慌てるのはイヤだった。ならば、他の手を考えるしかない。
 
 理屈から言えば、イスタンブール方面に凶悪な航空機を引きつけているんだから、他方面の攻撃が楽になるはずである。けれど…なんつーか、自分の手で操れる範囲内でそーゆー場所を創り出したい、ってのが人情じゃないか?そう考えると、ユーゴ経由の伊侵攻は魅力的である。コレが上手くいけば、「イタリア防衛に使われるはずの航空戦力を、トルコ方面に引きつけたから…」と主張できるじゃないか(笑)。
 
 最後にもう1つ。この作戦を採用すると、ルーマニア軍は多分敵の航空機があんまりいない地域に投入される。よって、「空爆で一部ユニットが吹っ飛ばされて裏切るんじゃねーだろな」と怯えなくて済みそうなのだ。いや、これ冗談じゃない。昔々の対戦では「ルーマニアは裏切りの可能性アリ」だったので、「イスタンブール攻撃に使われて傷ついた部隊を、B-52の空爆で吹っ飛ばしてしまえ」って計画があったのだ。
 
 そんなワケで上級司令部に「第1ターンからのオーストリア・ユーゴ侵攻」を意見具申してみたところ、「大丈夫なのか?」というエクスキューズ付きながら許可が出た。多少迷ったけれど、昔の対戦相手を信じてユーゴに宣戦布告。中央の半端部隊とルーマニア軍主力でユーゴを攻め、そのまま伊方面に突っ込む。当座の目標はベネチア。
 
 トルコの攻め方は、過去に喰らった手を、覚えている範囲で臆面もなく真似た。実は色々問題があったことが判明したけれど、それはそれでいい。今回は知らなかったのだから仕方ない。次回以降(あるのか?)にその知識を活かせばいい。そのせいもあってイスタンブールはやたら固くなる。オマケにやっぱり「シャレにならない航空機増援」が投入される。米軍自慢のA-10攻撃機(対地支援力は最強)がやって来たのだ。実はトルコ・ギリシア空軍は結構強いので、正直歯が立ちそうもない。航空支援はアテにならないこともあるので、死んでも実害の少ないソビエト兵(同盟国で攻撃すると戦争脱落の危険がある)で攻撃してみたところ、いきなり半分が溶けて無くなってしまった…とはいえ、反撃されるほどではない。以後バルカン方面はにらみ合いに終始した。ある意味、NATO軍大勝利である。
 
 しか~し!伊方面は結構快調に進撃していた。序盤は私が担当してなかった(中央担当の方は忙しいので、後に引き継いだけど)ってのが大きいと思うけれど(苦笑)。なにせこの方面はNATOの航空機が弱い。数が少ないのだ。この方面の空を担当するのは伊空軍とユーゴ空軍だからなあ。そこを活かしてWP軍側が多方面から航空機を突っ込み、航空優勢を創り出す始末。結果、第4ターンに当座の目標であるベネチアを陥落させる。この時点でイタリア内にはロクに部隊が残ってない。仕方なしにアルプス方面の守備隊を引き抜いたが、これらは戦力的には弱い。山岳ならともかく、平野では屁の突っ張りにしかならない。真面目にイタリア全土占領が視野に入る。大戦果だ。
 
 もっとも、この大戦果にはカラクリがある。NATO軍中央戦線は序盤から大劣勢であり、この方面に部隊を回す余裕がなかったのだ。それどころか、伊軍を空輸して戦線を支えなければ…でもこの方面もヤバい…ってな感じ。あげく第4ターンに戦線が大崩壊をおこし、「何故マップ上にパリがない!」って有様。流石にこの時点でゲームエンドとした。
 
 一応勝利得点を計算してみたところ、トルコ方面の善戦が効いて「WP軍実質的勝利」止まり。でも、「実質的にNATO投了」もやむなしでしょ。ライン川戦線が大崩壊だもの。このゲーム、WP軍の優勢が続くと「止めようが無くなる」って話は聞いたことあるけれど、ココまで行けるのね。逆に劣勢に陥るとボロ負けすることも多いって話があるので、バランスが悪いってワケではないんだろうけど。
 
 私としては、とりあえず「第1ターンからのユーゴ侵攻」が「チャンと成立する手」と証明できて嬉しい。昔あの作戦にヤラれたのは、我々がヘボ過ぎて「どんな作戦でも成立させちゃう」レベルだったから…ってワケじゃなかったようだ。NATO側もユーゴ・イタリア方面にも航空機を突っ込めば対応できそうだけど、バルカン方面に加えてコッチにも航空機を回すと、中央にモロ響きそう。事前に緻密に想定していたならばともかく、ある意味「想定外の展開」だったので、その辺のバランス配分が難しかったのだろう。その昔々のプレイで、中央担当がボヤきまくっていた気持ちが、今になってやっとわかった気がする。当時はコチラも当事者としてテンパっていたので、そこまでわからなかった。でも、ユーゴの抵抗力に期待するのは、やり過ぎだ(笑)。
 
 ビッグゲームは何人かに分担してプレイされることが多く、しかも途中で終了してしまうことも多いので、どうしても「目の前の敵をやっつける」ことに終止しがちになる。いわゆる「作戦研究」が進んでいるモノなんて、数えるほどしかないと思うな。「サードワールドウォー」もかなりタフなゲームなので、「各戦線にどれだけ部隊をバラまけばいいのか」はあんまり考えられていないと思う。普通は検証しているヒマがない。そんな中で、過去の対戦相手がどーやって「イスタンブール軽視・イタリア重視」って作戦を編み出したのかはよくわからないけれど、喰らった私に強烈な印象が残ったのは間違いなく、今回他の方に「伝授」できたのはちょっと嬉しい。ま、だいぶ劣化してはいるんだろうけれど。
 
 今回は事実上このゲームにかかり切り…というわけではない。無茶苦茶忙しい中央と比べるとヒマなので、他の対戦なんぞも比較的ゆっくり眺めることが出来た。多少申し訳ない気持ちがあるけれど、まあある程度は仕方ないとしておこう。相変わらず楽しい週末でした。ただ、終わった後ドッと疲れが出たのは事実。負担はあんまりかかってないはずだから、自分でも知らないうちに緊張していたんだと思われる。「欧州を真っ赤に染める」のはタイヘンなのだ(笑)。
 
 最後に、このプレイに参加した各位、及び猿遊会主催者のgameape殿、更に全参加者の方々に、特別な感謝を捧げます。皆様あってのゲーム界だし、ゲーム界あっての私です。これからもシミュレーションゲームって世界で共に戦い続けましょう。