3月31日2013/04/01 01:06

 いや、今月はタイヘンだった。仕事は忙しいわ鼻風邪ひく(季節の風物詩だが)わ…色々消耗しました。若くないんだからもう少し計画をキチンと…ブツブツ…
 
 本日の話題は、以前からの宿題系で。「真バルバロッサ」の感想について。以前から色んな意味で気になっていたこのゲーム、先日プレイする機会があったので。いやまあ、他にも語らなきゃイケナイことは多いんだけど、まあ私にも色々ありまして。
 
 「真バルバロッサ」。記念すべき商業版GJ1号の付録ゲーム。デザイナーは鈴木大佐。期待の大きかった作品…ではあったと思う。けど、どうにもいい話を聞かない。私も何となくプレイしそびれて未体験…だったのだけど、先日プレイ機会に恵まれた。なお、正式なタイトルはビミョーに違うのかも知れないけれど、まあ気にするな。
 
 私が担当したのは独軍。対戦相手ははねはね殿。1回プレイして、な~んとなく納得いかなかったので、再度独軍でプレイさせてもらった。いずれ赤軍もプレイしてみようとは思う。思うけれど…正直言おう。「コレジャナイ」感はモーレツに強い。単純に「面白いゲームをプレイしたい」だけって方には、オススメしない。ただ…なんつーか、独特のキョーレツな「味」があるのは事実であり、ある種の学習目的にプレイしてみる価値はあるのかも知れない。
 
 私が楽しめたかどうかで言えば、「ちょっとなあ…」って印象になる。けれど、「何故私はそう感じたのか」を説明するのはやや難しい。プレイ直後に「何でオレはこのゲームを楽しめないんだろ?」って自問自答したくらい。なんつーか…理屈では「ウケる要素をバランス良く組み込んであるので、人気が出て当然」なんだけど、なんかハートに響くモノが無くて人気が出ない「何か」(マンガアニメ小説でも、アイドルや車などでも当てはまる)みたいな感じ。
 
 このゲームの感想として良く出てくるのが「赤軍が守れない」ってもの。これは正しいと言えば正しいんだけど、多少誇張されているかな。あくまで今現在の研究によればだけど、このゲームのモスクワは「一応守りきれる」と考えられている。他の都市は「聞くな」って勢いで陥落するけれど、レニングラードはキチンと研究した手順を踏まないとやっぱり守りきれそう。ロストフが守れるかどうかはビミョーではあるけれど、アソコは41年中に陥落はしている。元々赤軍はボロクソに負けたんだから、「守りきれない」のはある程度仕方ないはず。その範囲を大きく逸脱しているって感じはしない。
 
 ただ…難点その1。独軍が史実で奪取した都市を全部獲得したとするならば、ゲーム上は独軍が勝利する。そんでもって、「勝利条件を満たす」ことだけ目標としてプレイしたならば、独軍は勝つ。赤軍がそれを阻止するのは極めて難しそうだ。
 
 つまり、勝利条件がオカシイのか?一部はそれが原因だと思う。けれど…むしろ大事な問題はソコじゃない。このゲーム、「赤軍が守れる土地」が極めて限定されている。そんでもって、独軍が「赤軍が本気で守っている土地」に踏み込むのは、アホらしくてやってられない。そうだなあ…たとえると、環状線で隣の駅に行くため、あえて反対側に向かう電車に乗る、みたいな「無駄なコトしている」感が漂ってくる。
 
 具体的にはこうなる。モスクワ近辺は赤軍にとって守りやすい土地で、なおかつ守る価値がある。よってとにかく本気で守ってくる。ここに独軍が踏み込むと、ジワジワとしか前進できなくなる。本気で守ってジワジワ前進されるのか…って点はともかく、「そーゆーモノ」なのだ。これに対し、南方旋回すれば無人の野を征くがごとき快進撃が可能で、なおかつ得点対象の都市もたくさん手に出来る。このことはゲーム中にごく簡単に理解可能なので、誰も「モスクワ進撃するか、南方旋回するか」で悩んだりしない。「守れないって噂がある割に、モスクワは守り切れそうとはこれ如何に」と疑問に思っていた私が、ゲーム中に「なるほど」と理解できるんだから、相当ミエミエと言っていい。
 
 要はこのゲーム、「なるようにしかならない」感がモーレツに強い。どれぐらい強いのかというと…最初のプレイは「慎重な前進」を心がけた関係上、多少「うまく突破できてない」感が強かった。けど、その結果として「うわ、やっちゃった、これは勝てない」となったのではなく、「勝てそうではあるけれど、なんか取りこぼし感があるなあ」で終わり。守る赤軍の戦略に幅がなさ過ぎて、独軍の突破が多少うまくいかなくても、赤軍が守ろうとする土地の範囲に大きな差が無い。結果「独軍がたどり着きさえすれば、ソコの赤軍は崩壊する」土地をどれだけ失うか…って問題に過ぎない。
 
 結果がなるようにしかならなくても、過程を楽しめれば…って意見はあると思う。けれど、とりあえず私はあんまり楽しめなかった。このゲームの赤軍は、基本「移動妨害マーカーとして機能するかどうかさえ怪しい」連中である。「進撃できて当たり前」って気がする場所をひたすら進撃するだけじゃ、そんなに楽しくないと思うな。ちなみに、なるようにしかならない以上、勝利条件をいじった所で「運ゲー」になるだけだと思われる。
 
 何故こうなったのか?う~ん…まあ色々噂は聞いているんだけど、ソコに踏み込むつもりはない。ただ、「誰かがコレでいい、コレがいいと思った」のでは?って気はしている。「明らかに未完成」って感じはしないのだ。細かくマズい点はあるような気はするけれど、そんなものがあるゲームは山ほどある。必要に応じてエラッタ出せばいい。ただ、このゲームのまずさはそーゆー部分じゃない。多分だけど、「これでいいと思っているの?」と聞けば、真顔で「はい」と言い返されそうなタイプの気まずさがあるんだな。
 
 このゲームのドコがどう駄目なのかは、私よりもはねはね殿に聞いた方が手っ取り早いとは思う。ただまあ、私もはねはね殿に話を聞いた結論が「自分でプレイしてみて色々確かめてみた方がいいな」だったんだけど。信用できないとか理解できないとかいう話じゃない。「アレは素晴らしいから体験してみろ」って勧められて実際体験してみたくなる…ってのと性質は似ている。駄目なゲームではあったけれど、体験したことそのものに後悔はない…つーか、「プレイしてみて良かった」とは思う。とりあえず、「私はこーゆーゲームは駄目なんだな」ってことが確認できた。
 
 駄目なゲームはプレイしたくない、って気持ちはわかる。わかるけれど、世の中には「駄目だからこそプレイしてみたい」って人種がいるのは確か。とりあえず私がそう考えている人間で、周囲にも似たような哲学?を持つ人間が多い。そのため、「駄目なゲーム」をプレイする際にあまり不自由は感じない(苦笑)。多分コレは「ものすごい贅沢」なんだろう。良ゲーの相手にさえ不自由するってのがこの世界だからねえ。
 
 だから…結論として、「真バルバロッサ」のプレイはお勧めしない。けど、「それを承知の上であえてやってみる」ってな人間がいるなら、まあ一見の価値はあると言っておこう。それに、ひょっとしたら「素晴らしい」と思う人間がいるかも知れない。いわゆる「ゲームの趣味」は色々あると思うので。ただまあ、なんつーか…
 
 今回、正直言って「ネタとして未消化」ではある。「何故このゲームは駄目なのか」を語るには、私の筆力が思いっきり不足しているんだな。だから、「私じゃ語りきれない何かがあるんだ」ってことを示すだけで終わりにしたい。細かい部分はもっと詳しい人に聞くか、自分で体験してみて下さい。マジに。ああ、もっと筆力が欲しい…「だったら更新サボるな」って声が聞こえてくるけれど(苦笑)。

コメント

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