3月25日2015/03/26 02:03

 5月のコミティア(コミティア112)の参加サークルが発表された。サークルチェックしてたら、1月に私が「(5月のコミティアの)参加をご検討しているようですが、参加していただければ私は嬉しいです」と伝えたサークルの名前が…ちなみにこれ、関西で開催されたこみっく☆トレジャーでの会話で、相手は関西在住。「ついでにゲームマーケットにも参加できます」って殺し文句?があったとはいえ、本当に来ていただけるとは。こーゆーことがあるから、同人ゴロはやめられない…つーか、やめちゃ駄目でしょ。コミティアで挨拶に行くサークルが1つ増えた、と。こんなんばっかし。
 
 本日メインの話題は、悪夢が還ってくる件について。あまりに衝撃的だったので、思いっきり愚痴らせてもらおう。
 
 私はウォーゲーマーであり、当然コマンド誌のサイトは折に触れて見ている。先日イレギュラーなゲームの出版計画について色々書き込みがあり、私もチェックした。そこに悪夢の姿があった。うわ、ぐえ。やられたなあ。正直、ソレだけは還ってきて欲しくなかった…
 
 悪夢の名前は「アイアンボトムサウンド」。3になって8月に還ってくる予定だと。私はこのゲーム、嫌いではない。好きと言ってもいい。けど、まぎれもなく悪夢である。何故か?そりゃアナタ…酸素魚雷しこたま喰らえばトラウマにもなるって。
 
 このゲーム、魚雷を当てるためにはテクニックが必要になる。こう書くと「なかなか当たらないんだな」と思うでしょ。まあ普通はその通り。けど、逆に言えばテクニックさえあれば魚雷は当たる。気軽に当てられるゲームの場合、「命中確率」で処理されている部分を自分で操作できるからね。つまりだ。習熟したプレイヤーが放てば、魚雷は面白いように当たる。
 
 諸般の事情により、私は魚雷を当てまくられた。つーか、華麗に交差雷撃を決められたら、どこ逃げても魚雷が迫ってくる。結果ボカスカ当てられて、ドカスカ沈む。戦艦でさえ例外じゃない。1発喰らってヘロヘロになったところに、魚雷を再装填した連中がまた交差雷撃…これで普通はアウト。たまったもんじゃない。
 
 実を言えば、私は大日本帝国海軍の小型艦艇が「苦手」である。嫌いとは違うけど、とにかく苦手である。連中はどいつもこいつもこちらに酸素魚雷をぶつけてくる存在であり、恐怖の対象以外の何者でもない。小型艦艇と言ったけれど、より厳密には重巡も駄目。連中も魚雷積んでいやがる。正直、相手にするのは戦艦よりイヤ。ましてや、重雷装艦や島風(どっちも山ほど魚雷積んでいやがる)に至っては。
 
 いやね、「どーすればいいのか」は考えましたよ。私なりに色々と。けど、何やっても結局魚雷を喰らう。技量が違いすぎる。レーダー射撃がどうこうなんて程度じゃあ、まるで解消できないほどの差がある。あげく生み出した解決策は、「自分も魚雷を放つ」だ。日本艦隊は魚雷を当てるべく、こちらの近くにやってくる。技量の関係でこの接近を防げない以上、この瞬間にこちらも魚雷を叩き込むのだ。今にして思えばアホなアイデアである。
 
 結論?確かに日本艦隊は接近してきた。例によって逃れようのない罠に掛かり、交差雷撃が飛んできた。ソコを狙ってこちらも魚雷を放ち、当てましたよ。米軍製ヘッポコ魚雷を。それなりに損害を与えたかな。け・れ・ど・も、よく考えるまでもなくこちらの艦隊は威力のデカイ酸素魚雷をしこたま喰らい、壊滅的打撃を被ったけれどな。魚雷の性能が違いすぎる。おまけに、米重巡は魚雷を積んでない。おかげで放った魚雷の数が違う。「何故重巡のくせに魚雷積んでない!欠陥兵器だ!」と吼えたもの。
 
 この手の海戦ゲームや空母戦ゲームの場合、私は思い入れが薄い(ゼロじゃないけど)関係上、「担当はどちらでも」と言うことにしていた。今まで深く考えずこう言ってきたんだけど、よく考えてみれば、これは「米軍やります」と同義語。ここは日本で対戦相手も日本人である以上、日本軍をやりたがるからね。一応日本軍も担当した事あるけど、割合から言えば米軍担当の事が多いような。空母戦の場合、私の勝率は低くも高くもないので別にいい。けど、艦隊戦は駄目だ。真っ昼間に遠距離砲戦をやるはずのシナリオでさえ、酸素魚雷がドカスカ当てられる。
 
 こんなトラウマがあるので、実を言えば太平洋戦争モノのゲームで「駆逐艦も1隻単位でユニット化」ってゲームは好きじゃない。気が重くなるから。空母は別格だけど、つい戦艦よりも駆逐艦を優先して沈めたくなるんだよね。流石に実行する前に理性がストップかけるけど、おかげで感情がスネること…駆逐艦を相手にしなくて良い開放感は確実にあるね。ついでに言えば、欠陥兵器ヘッポコ魚雷を積んだ米駆逐艦の姿を見なくて済むのも大きい。
 
 正直、最近はやや海戦モノから遠ざかっていて、この手のトラウマを実感する機会は減っていた。多少なりとも克服できたかな…と思っていたら、IBS。ああ、某氏が嬉しそうにユニット切って例会に持ってきそうな…そんでもって、またあの華麗な交差雷撃が…くそう、サウスダコタの主砲を全部魚雷発射管に魔改造するとかいうオプションはねーのか!でも、結局積むのはあのヘッポコ魚雷なんだよな…ええい、どーしろと。
 
 まあ、ゲームとして面白いのは間違いない。だからこそトラウマになるまで魚雷を喰らい続けたわけで。そーゆー意味では楽しみだ。けど、それでもとてつもなく気が重い。誰かオレの代わりに某氏の対戦相手勤めてくれないかなあ…「やってもいいって言ってくれるんだけど、みんな日本軍やりたがるんだよねー」とか言って結局私にお鉢が回ってくるような気がして仕方ないんですけど!まあ、こっちも逃げるのは趣味じゃないけどさあ…
 
 なお、こんなトラウマがある関係上、実を言えば「艦これ」の存在は気が重い。空母と戦艦はともかく、残りはみんなコッチに笑顔で酸素魚雷ぶっ放してくるような気がして…だから、持ってる同人誌は「オレのヘッポコ米軍製魚雷を喰らえぇぇぇ!」って(以下軍事機密により削除)

2月9日2015/02/10 00:18

 一部関係者?には先月18日に「(2015年通常カレンダーの)購入は今日で打ち止め」と宣言していたけれど、すまん、そりゃあ嘘だった…諸般の事情(寝坊とも言う)によりコミケで買い逃した大物2つがサンクリで入手できちゃったので…なお、スクールカレンダーも入手した。うん、色々駄目だオレ。
 
 日曜は、まずは池袋へ。目的はサンクリ。お目当てのサークルいくつか巡っただけで、さっさと立ち去る。ま、「どーせ新刊は売り切れ」ってな理由でスルーしようとした大手サークルにカレンダーを見つけ、ゲットしてるけど。私に付属している「カレンダー探知機」は優秀だなあ(笑)。
 
 その後は東池袋駅まで歩き、新木場経由で海浜幕張へ。ワンフェスに参加するためである一応「同人ゲームがあるかどうか監視する対象」に含めていたので。ただ、結論を言えば今回はソレっぽいモノ無し。「ゲームを扱っているはず」ってな出展者は確認したんだけど、置いてなかった。やはりワンフェスの参加者にはウケないと判断されたようだ。よって、「監視対象」からは外す。ただ、今後も多分顔は出す。
 
 私はなるべく立体造形物には手を出さないようにしているので、ヘンなもの(メモ帳と扇子)を入手しただけで買い物終了。1つ買い出すと止まらなくなるのがミエミエだからなあ。飾る場所ないってーの。ただ、眺めているだけで楽しいのは事実。いわゆる「萌え」系だけでなく、「燃え」系も含めて。むしろ燃え系の方がカンドーするかなあ。特に、超小型ラジコン戦車は危うくゲットしそうになった。他にも色々眺めていて飽きない。
 
 ま、ワンフェスのレビューなんてネットに写真付きで山ほど転がっている。詳しくはその辺を参考にして下さい。ここでは、私の専門であるゲームに関連した話をしてお茶を濁しておこう。ワンフェスに出入りしている、あるいは行ってみたいと思っているウォーゲーマーって、どれぐらいいるんだろ?
 
 前述したワンフェスのレビューサイトの大半は「萌えフィギュア」中心に紹介している。それゆえ時々誤解されるんだけど、ワンフェスは別にそれだけのイベントじゃない。硬派なメカミリが好き、ってな人間にも用があるイベントだと思う。そーゆー人間なら必ず行く、とかいうモノじゃないとしてもだ。
 
 そんでもって、ウォーゲーマーの中のそれなりの割合が「入り口はミリタリースケールモデル」だと公言している。昔は戦車・戦闘機・艦船その他のプラモデル作っていて、それをキッカケとしてゲーマーになったと。まあ、昔々は模型雑誌にウォーゲーム情報が載っていたワケだから、これはこれで納得がいく話ではある。
 
 ということはだ。ゲーム関連のアイテムがゼロだったとしても、「ワンフェスは顔出すようにしています」「行った事無いけれど、一度行ってみたい」なんてゲーマーがいても不思議はない…んだけど、案外そーゆー話は聞かないような。
 
 まあ、複数の趣味に各種リソース(時間とかカネとか)を割く余裕なんてねえ!って人は(ゲーマーに限らず)数多くいるわけで、ウォーゲームをメインの趣味にしている以上、他の事に手は出せない…ってな人間が多いのかも知れない。
 
 それにしてもだ。年に何回か、良くできた作例を見に行くぐらいなら…と思うんだけどなあ。私個人の見解としては、「昔ならいざ知らず、今となっては模型制作とウォーゲームの親和性は低い」と思っている。現役で模型作っているゲーマーが少ないし、この方面での「勧誘」は実績聞かないし。ただ、理論的な裏付けは皆無。この辺、露骨にアプローチの違いを実感させられた「歴史好きとウォーゲームの親和性の低さ」とは意味合いが違う。あくまで仮の結論であって、反証が示される余地は大いにあると思う。示して欲しいくらいだ。
 
 私個人は昔々にちょろっとプラモデル作ったぐらいで、この方面には詳しくない。ウォーゲーム業界には私よりもずっとマシなモデラーがゴロゴロしているハズなので、もっときちんとした形で「モデラーとゲーマーの親和性は高いのか低いのか」を論じてもらいたい気はする。
 
 つーわけで、サンクリ戦利品の整理が忙しいので本日はココまで。くそう、いくら小さいとはいえ、このカレンダードコに飾るんだ…もうそんな隙間はないんですけど。ええと、ココを詰めてココを片付けて…

12月21日2014/12/22 01:37

 まずは小ネタから。来月のこみっく☆トレジャーへの参加が内定しました。「太平洋空母決戦」(国通)の同人誌とかいう「F男ホイホイ」が仕掛けてある以上、当然の事である。わはは。
 
 一応緊急更新。ネタが出来た。とりあえず世間に投げておこうと思って。本日プレイした、ウォーゲーム日本史(以下WGJ)最新号付録ゲーム「ユキムラズ・ラスト・バトル 大阪夏の陣」について。
 
 土曜に忘年会・日曜にゲーム例会。まあ良くある話。Middle-Earth東京支部に顔出すのは久々になっちゃったなあ…と思いつつ会場に到着すると、カギがかかっている。会場間違えたか?と焦ったけど、別目的でその施設に来た人間が勝手にカギかけただけ。大きな問題はなかった。
 
 私はとりあえずコマンド誌最新号のユニット切っていたんだけど、横では吉川殿と<麿>殿がWGJのユキムラをプレイしている。ふむふむ、今回のゲームはヘクス使うのね。昔ツクダから同じテーマの似たようなゲーム出てたなあ。アレの簡易バージョンみたいなものか。そう思いつつしばらく見学していた。
 
 1回戦。<麿>幕府軍(諸般の事情により家康は出てこない)VS吉川大阪方。大阪方はボロボロになりながらも突破に成功し、真田幸村1ユニット(だと記憶している)だけが家康の首を獲りに。成功確率1/3のチェックの結果、見事家康の首が飛んで大阪方勝利。
 
 2回戦。吉川東軍VS<麿>大阪方。先ほどの戦いにより「突破されそうな時はチャンと穴塞がないと」と注意深く戦った幕府方が、ド派手な消耗戦を征して勝利。ここまでは良かった。
 
 問題の3回戦。今度は私が大阪方。幕府軍は吉川殿。私は先の対戦を見て「突っ込んで戦線が伸びきった状態で消耗戦やったんじゃ、大阪方は辛そうだ」と考え、まずは守りを固める事に。「お互い何もしなければ大阪方の勝ち」らしいし、相手が突っ込んできた所にカウンターを喰らわしてやった方がいいんじゃね?というわけだ。
 
 でもって、大阪方にだけ許されるスタック(ユニット規模が違うから。ただ、やる気の関係上1ユニットの戦力は似たり寄ったり)を組んで隙の少ない戦線を張り、じわじわと前進していった。前進しているのは、そうした方が戦線を短くできるから。ユニット数で劣る以上、戦線は短い方が良いからね。
 
 第1ターン終了時。私は深く考えず秀頼公の出陣を依頼した。ペナルティあるわけじゃないし、どーせだったら早い段階で来てくれた方が有り難いかな…程度の軽い気持ちで。これが成功してしまい、大阪方の戦意は上昇した。
 
 第2ターン。戦意が上昇した事により、大阪方は都合4回「移動もしくは戦闘」(大阪方が任意に選べる)を行える。幕府分は3回のまま。ってことは、ターンの最後に何かして、次のターンのアタマに連続行動できる…これを活用して大阪方は第2ターン最後の行動で戦闘、戦闘後前進でいくつか敵を包囲。第3ターンのアタマに再度戦闘、包囲した敵を吹っ飛ばした。これで東軍は途端に苦しくなった。じわじわと出血したあげく戦意が下がり、行動回数が減って状況が悪化したあげく、最後は全軍が敗走した。してしまった。
 
 とりあえず会心の勝利。それはいい。問題は、「大阪方がこーゆー戦い方をした場合、幕府軍は手も足も出ないのでは?」という疑惑が。いや、今回は秀頼が来たからであって…というのはあるんだけど、秀頼を呼ぶために必要な「真田十勇士」チットの使い方を工夫すれば、似たような効果、すなわち「大阪方がターンの最後に行動、次ターンのアタマに再度行動」を行えるんじゃ…ってことが発覚したのだ。つまり、秀頼出陣のダイス目に頼らなくても、大阪方は幕府軍に痛打を与えうる。
 
 それを防ごうとすれば、幕府軍はかな~り消極的に戦うしかない。頑張って攻撃しないと負けちゃうのに。しかも、基本大阪方は守りを固めつつジワジワ前進してくる。ただでさえこれを崩すのは苦しいのに、相手から逃げ回ってどーする。かといって、積極的に行けば連続行動で吹っ飛ばされる。本日の、とりあえずの結論ではあるけれど、「詰んだ?」となってしまった。
 
 実はこのゲーム、東軍ユニットは戦闘結果「DE」を喰らわない。後退路があれば必ず逃げ出す。後退すると混乱して移動不能・ZOCナシに陥るけど、ユニット数は多いので代わりを前線に投入すれば良い。よって、大阪方が最初から突破を狙って派手に攻撃すると、いずれ除去しきれなかったユニットが薄い側面を攻撃してくるので、消耗戦に巻き込まれて…というのが、「デザイナーの想定した姿」なんだとは思う。
 
 しかしだ。大阪方がコツコツとユニットを包囲攻撃してゆくと、幕府軍は段々と戦意が下がる。戦意が下がると行動回数が減るので、より包囲されやすくなる。ただでさえ行動の柔軟性に差があるので、最後は何も出来ずに全軍潰走に追い込まれる。何かしら見落としなどはあるのかもしれないけれど、現状具体的にどーすりゃいいのか、わからない。
 
 私は当初、守備的に戦う大阪方に幕府軍が襲いかかり、どちらかが致命的な隙を作るか「溶けて無くなる」までガンガン殴り合う…ってイメージを持っていた。このルール・この戦力で私が採用した作戦を適用すれば、そうなりそうだと。しかし、結論は「大阪方がジワジワ前進して幕府軍をすり潰してしまう」という、身も蓋もない結論になってしまった。最初からソレがわからない辺り、己の未熟さはあるとは思う。けど…そんな未熟者がプレイしてコレかよ!というのはあるかな。
 
 言うまでもない事だけど、吉川殿に「明白な悪手」は無かったと思う。少なくとも私はそんなもの気がつかなかった。全体的に運は私にあったとは思うけれど、良くある程度の話であって、「事故」ではなさそう。そもそも、私自身「幕府軍どーすりゃいいんだコレ」と思いながらプレイしていた有様。素人同士なら「何か大きな見落としがあるんだな」で片付くかも知れないけれど、最低でも経験は豊富なプレイヤーだからなあ。私はともかく、吉川殿・<麿>殿は相当な技量だと思うんだけど。
 
 正直プレイヤー全員が初見のゲームなので、何かしらルールその他を勘違いしている可能性は高い。だから、結論というわけではない。けど…名手名人かどうかはさておき、それなりに経験のあるプレイヤー3人がアタマ振り絞って考えたにもかかわらず、途方に暮れてしまったのは事実。「永遠のヘタクソ」を自認する私はともかく、残る両名はかなりのレベルだと思うんだけどなあ。
 
 つーわけで、皆さんも作戦研究して下さい。誰かに「ソレは間違っている!そーゆー戦い方に対してはこう戦えば良いんだ!」ってモノを示して欲しいです。俺達は間違っているよね。対策はあるよね。あると信じたい…

11月25日2014/11/25 23:55

 唐突に復活。色々あったんだけど、中間はすっ飛ばしてとにかく復活。細かい経緯は省略して本題へ。
 
 先週のゲームマーケット2014(秋)の戦利品整理がまだ終わってないというのに、23日はコミティアへ。30周年とやらで拡大開催。会場が広いぜ…そりゃまあコミケの方が広いんだけど、アッチは「全会場巡回」なんてハナから諦めているのに対し、コミティアは体力・気力・時間の許す限り巡回を試みるからなあ。
 
 まずは「忠誠を誓っている」大手サークルの品をゲット。正直「創作オンリーのコミティアに来るな!」と言いたいサークルもあるんだけど、作家先生が来たいと言うんだから仕方ない。それにドコまでも付き合うのが、忠誠心というモノだ。
 
 その後は…テーブルゲーム部参加サークル巡り。あのなあ。ゲームマーケット直後のコミティアだから、活動休止すると思っていたのに!ヤケクソ気味に新作全部入手した。多分ゲームマーケットで入手済みの品が混じっていそうだけど、気にしていられない。今回は景品その他と交換可能なコイン配っていたので、ガッツリ入手。ソレを主催サークルのトコロに持って行ったトコロ、「うわ、コンプリートだ」などと感心された…そーゆーコトするのがF男である。
 
 その後は巡回をしていたんだけど、テキトーなトコロで切り上げてイベントに顔を出した。マジに体が2つ欲しかったんですけど。カレンダーはある程度ゲットできたけど、音源系を攻めきれなかった…ソコまでして顔出したイベントは2つ。1つはテーブルゲーム系サークル主催の試遊。開始時間に間に合わなかった事もあり、見学してました。もっとも、なんとか上手い口実見つけて参加者ではなく見学者になれないかなあ…と考えていたくらいなので、渡りに船だったわけだけど。
 
 なぜ見学なのか?その方がじっくり観察できるから。参加者だと「盛り上げなきゃ」って意識が働くけど、見学だとその配慮は不要。思いっきり眉間にしわ寄せて、真剣に観察してきました。とりあえずの感想。ルール簡単なテーブルゲームの試遊としては、多分標準的なモノ。及第点はあげられる。ただ、どれだけ「勧誘」できたのかは何とも。もっとも、これは難しいことに挑戦しているからこそ突き当たる「カベ」なので、駄目とか悪いとか言う話じゃない。一応似たようなコトに携わっている人間に数えられている人間として、大いに勉強になりました。
 
 もう1つは、同人誌印刷会社合同セミナーの最後を飾るトークショー&質問会。聞いてみたい事があったので。私は小物グッズマニアなので、「最近イチオシのグッズは何?」ってなことを聞いてみました。抱き枕カバーだのタペストリーだのといった「数多く出ているのは知っているので、聞くまでもない」回答ばかりだったらどうしよう…なんて心配もしたんだけど、そこは各社すこしひねってくれました。なお、この質問にはちょっとばかり「隠された意図」がある。最近ボードゲーム系を推しているポプルスさんに「ゲームイチ推し」と言ってもらいたかったのだ。コレは狙い通り上手くいった。ふっ、これで少しは同人ゲームの普及に貢献できたかな。アホな貢献って気はするけど。
 
 疲れまくって帰宅と同時にブッ倒れ、迎えた翌日。向かいはまたも東京ビッグサイト。もちろんお目当ては即売会。東方なんたら祭…とかいうデカいイベントがあるのは知っていたし、もちろんソコも目的だったんだけど、コレだけだったら「疲れているからやめた」だろう。「コミックNEXT」とかいう新設の即売会がこの日のメインだ。
 
 いやね、正直前日までは「見送ろうかなあ」と思っていた。土曜出勤だったので、かなり疲れていたし。ただ、印刷会社セミナーで「ねこのしっぽ」(印刷会社)の社長が「明日初開催されるイベントが続いてゆくよう、企業参加して盛り上げていこうと思ってます。」なんてコトを力強くのたまっていたので、なんか無駄に「盛り上げに行くか」って気分になったのだ。
 
 しかし…なんつーか、この即売会は閑散としてました。参加人数の絶対数はそこまで少なくなかったと思うけど、広さに見合う規模じゃない。人口密度の低さは相当なモノで、サークルの前を素通りするのが申し訳なく思えるほど。アレは色々厳しかったんじゃないかなあ。私はそれなりに散財したけどね。
 
 一応はついでになる、東方系即売会でも色々とゲットしました。コミティアで思うように音源入手できなかった関係上、この日は音に飢えていたようで、なんかCDをしこたま入手してしまいましたとさ。ここで1つ小ネタを。かなり混雑していてそれなりに五月蠅い場所だというのに、試聴用機材にオープンタイプのヘッドホン(外の音が聞こえまくる)使っているサークルが…しかも、ご丁寧な事にメーカーはAKG。私の愛用品と同じ。どう考えても即売会での試聴には向かない機材だけど、でも音の味付けはサイコーだよね…なんて話をしてきました。もちろんモノを入手した後で。
 
 なおこの東方系即売会、アナログゲームコーナーがありました。流石に入手しなかったけど。いくら何でも「疲れた」。私だって別に「同人アナログゲームフルコンプリート」なんて目指してない。ただまあ、「そーゆー世界が存在している」ってことは把握しておきたいし、ある程度は理解できるようになっておきたい。その程度にはマニアである。
 
 なんかとりとめないけれど、今回の「報告」は以上です。我ながら色々オカシーと思うけど、多分考えたら負けなんだろうな。それが私。

6月28日2014/06/29 05:19

 先日の続き。前回は「私の見解」と「コマンド誌掲載記事」が一致している…と書いたわけだけど、相違点も大いにある。ソコについて書いておきたい。
 
 まず、最初に言っておこう。大事なのは「目指す方向が一致している事」であり、前回述べたように、そこは一致している。だから、今から書く事は基本的に枝葉。その点は理解してもらいたい。ただ、「最前線で戦う存在」としては、戦術的な話も重要なんだよ。特に私の場合、「理屈こねくり回しているヒマがあったら、前線に出て戦え!」と叱咤激励しなきゃイケナイ立場だからして。
 
 相違点はどこにあるのか。「当たり前のことを当たり前にやる」ことが大事だと、記事にはある。これだけ取り出して見れば、問題は無さそうに思える。ただ、「当たり前」という言葉をどう捉えるかが問題なのだ。ハッキリ言おう。ここで言う「当たり前」が、従来やって来た事の延長をしっかりやり続ければ良い…ってニュアンスだとしたら、ダメダメである。状況は動いているのだ。それに対応できる手法を開発するぐらいの気持ちがないと、「当たり前のことを当たり前にやる」って段階にすら達しない。私はそう思う。
 
 2月に艦これ即売会でデモプレイを行う際、わかっちゃいたけれど、どーしよーもなかったコトがある。ウォーゲームのデモプレイは、正直言ってあまり派手ではない。何もわかってない人間がちょっと眺めただけでは、人目を惹き付けられない。じゃあどーする…と考えたけれど、代案は何もなかった。つまりだ。ウォーゲーム業界は、まだ興味を持っていない人間に対し、「こういうモノがある」とアピールする手段を持ってない。少なくとも、そのための手法はほとんど知られてない。
 
 今にして思えば、他のアプローチがことごとく不発に終わる中、ゲームマーケットでのアピールが多少上手くいったのも、ここに要点があるような気がする。ゲームマーケットに来る人間は、ほぼ自動的に「アナログゲームには興味がある」のだ。この時点で、デモプレイを見たりお試しプレイしてみたり…という段階に至るハードルが相当低い。その点が他のアプローチ、代表例として挙げられる事が多い「歴史好きへのアプローチ」とは異なる存在なのだろう。
 
 ここで「ゲームに興味がない奴がウォーゲームをプレイするようになるなんて、あり得ない」と結論づける事も可能ではある。けれど、実際はそうでもない。強力な宣伝効果を投入できれば、売り上げにダイレクトな影響が出ると証明されたのだ。後はアピール方法の問題である。ぶっちゃけ、「カネ払って人目を惹き付けるような広告を打つ事が出来るのなら、この業界は発展しうる。けれど、そのためのカネがない」だけ。
 
 カネがないならどうする?知恵を絞るしかない。けれど、「従来の方法を繰り返しているだけ」では、知恵を絞っているうちに入らない。2月に結局フツーのデモプレイしかできなかった私も含め、知恵が足らないし努力も足らない。コマンド誌の記事は、そーゆー部分に対する危機感が足らない。私も従来はその程度の認識しかなかったのだから、偉そうなコトは言えないのだけど。
 
 萌えミリ層を取り込むためには、「存在を知ってもらい、遊んでもらう」必要がある。これは当たり前。そのために必要な事をやるのも、当たり前。けど、そういう当たり前の事をやるために、従来の手法を採用するのは、当たり前じゃない。だって、「当たり前のこと」を達成する手段として不適切なんだもの。たとえて言うなら、41年東部戦線にドアノッカーを大量に送り込むようなモノである。「T34を撃破するためには、その装甲を貫ける砲が必要」という当たり前のことを達成する手段として、ドアノッカーは不適切でしょ?大量に送り込んだって、あっさり撃破されて終わり。必要なのは、より威力のある対戦車砲だ。そんなものを開発するのは当たり前のことじゃない…と言われても困る。そんなこと言う奴は、75mm砲搭載のシャーマンでパンターと一騎打ちしてこい。
 
 そーゆー観点から記事を眺めると、保守的というか何と言うか…な記述が結構ある。「安易に『萌え』にすり寄った商品展開(例えばユニットにオリジナルの少女兵器のイラストを入れるなど)は意味がない」とあるけれど、コレは誤解を招きそうな表現だと思う。実のところ、コレは一定の効果があるのだ。でなければ、表紙が思いっきり「萌え」路線の「SLGamer」は大きく間違っているコトになる。アレの表紙が萌え絵なのは、諸般の事情があってだなあ…ってのは私も知っているんだけど、販促効果ゼロとは思えない。メロンブックスに置かれたり、書泉グランデでちょっとした特設コーナー組んでくれたり…ってな「販促効果があるのは明らかなコト」とアノ表紙が無関係だとでも?
 
 確かに私も、単純に箱絵やユニットに萌え絵を入れて終わり…ってな商品は売れないと思う。ただ、それは「萌え絵を好む層はその存在を知らず、存在を知ってる層は萌え絵を好まない」からだ。こういうブツを本気で売ろうと思ったならば、萌え絵を好む層にアピールしなくちゃ意味がない。コマンド誌ではなく、萌え絵を好む層が読みそうな雑誌に広告掲載しなくちゃイケナイ。もちろん、ただ広告載せるだけじゃなく、その内容はきちんと工夫しないと駄目だろうね。そーゆーコトやらなくて「売れない」「駄目だ」はねーだろ。軽機関銃は戦車に撃ち込んでもあんまり効果がない。だから軽機関銃は欠陥兵器だとでも?
 
 この件については、別方向から「萌え絵を入れる事それ自体は必ずしも間違いじゃない」と証明する事が出来る。アークライトって会社が出した、鈴木大佐デザインの「ドミニオン」クローンのカードゲーム「ばるば☆ろっさ」ってシロモノがある。SLGとは言い難いけど、雰囲気は近いモノがあるゲーム。でも箱絵もカードも萌え。比較したいのはコレそのものじゃない。このゲーム、「燃え絵」バージョンもある。売れたかどうかは知らないけれど、少なくとも実際そんな品が出る程度には「ウケるんじゃないか」って予想があったわけだ。箱絵・ユニットが萌えか燃えか…ってのは、要はユーザーの「慣れの問題」である。ユーザーにとって見慣れているモノを提供できれば、それに越した事はない。我々ゲーマーにだって「ハリガネ弁当箱(NATO式兵科記号の事)はいやだ!」ってな主張があったくらいだ。
 
 萌えミリ層に我々をアピールする手法に至っては、何をか言わんや。「戦史を扱う雑誌などへの出稿。web広告の活用」「こまあぷ」「ゲームの紹介動画がyoutubeで公開」…全部「既存のウォーゲーマー、もしくはそれにかなり近い層」向けの宣伝手法じゃあ!我々が今考えなきゃイケナイのは、「『ウォーゲーム』でググった場合何が出てくるか」ではなく、「Googleに『ウォーゲーム』って単語を入力させる手法」だろ?いくら何でも手法が古典的。第一次大戦の戦術戦略で第二次大戦に挑む将軍のように古典的。これらは無駄じゃないけれど、今論じているのはそーゆーコトじゃないだろ?「相手が歩兵師団なら戦えます。けど、装甲師団だと通用しません」とでも言いたいのか。
 
 じゃあどーしろと?知るかそんなの。私は自慢じゃないけど「負け犬」だ。「今までのやり方では、電撃戦とやらに対応できません!」って言いながらダンケルクから戻ってきた兵隊みたいなものである。そりゃあ対抗策考えろって言われたら考えるけれど、すぐ対抗策を提示できるようなら、ダンケルクから逃げ帰ってくる必要なんてねーだろ。「代案がない?じゃあ今まで通り戦うしかないな」なんて言われても困る。まさかそのまま北アフリカに行けとか言わないよな。
 
 同人誌に思いっきり書いたから、あえてココでも言ってしまおう。こーゆートコロがあるから、私はコマンド誌を信用できなかったのだ。もっと「売り込もうとしている対象」のことをきちんと分析して欲しい。それがヘタクソだったからこそ、「少女兵器大戦」は売れなかったんじゃねーのか。アレは「絵だけ考えたら艦これに負けてはいない」と本気で思うぞ。
 
 とりあえずの提言。箱絵・ユニットが萌えバージョンの「日本機動部隊」を出した…と仮定して、色々シミュレートしてみな。既存のウォーゲーマーは燃えバージョンを既に持っているので、アテにはできない。そーゆーモノを好みそうな人間にアピールする必要があるわけだけど、そのための手法はどのようなモノが考えられ、経費はどれぐらいになりそうか、効果はどれぐらい見込めるのか。私の手には負えないけれど、コマンド編集部なら可能でしょ。それぐらいやれ。「知恵を絞る」ってのは、要はそーゆーことだと思うぞ。なお、「本当に出せ」とは言ってない。分析を行った結果を取り込んで色々手直しするって言うのなら話は別だけど。
 
 とりあえずの提言その2。角川関連の会社から「箱絵その他が艦これのウォーゲーム」出せないかどうか検討する。艦これ関連のアナログゲームは、TRPGが出ている。ここから考えると、角川は「艦これ」関連のアナログゲームにある程度興味を持っていると推測される。艦これの世界観とTRPGは必ずしも相性が良くない(悪くもない。それがTRPGってゲームの特色)ことも考えれば、話を聞いて検討ぐらいはしてくれそう。そのゲームを入り口に我々の業界に…って部分に必要な手法は、ゲームマーケットである程度研鑽積んでいるはず。本当はこの段階から国際通信社が手がけたいんだろうけど、必要な広告宣伝費を出せない以上、仕方がないと割り切る。
 
 私はいずれにせよ最前線で戦う必要がある以上、「コマンド誌の支援がなけりゃ戦えない」なんて言うつもりはない。戦略方針が一致しているだけ、かな~りマシだ。ただ、連中の言っている戦術はかなり駄目。初心者獲得の実務に携わるつもりがある人間は、そこは理解しておいた方が無難だと思う。結果を出したければ、あんまりアテにしない方がよろしいかと。とりあえずは自分で考えてみて下さい。他に手段がないので。私?現時点では「経験を積んでいる分、多少マシ」程度。非力もいいトコロだ。
 
 艦これユーザーをSLG業界に取り込もう、と考えるのは、間違ってない。けれど、そのためには「ドアノッカーでT34に立ち向かう」ような経験を積み、そこから何が足らないのか、それを補うために何が出来るのか、真剣に考える必要があると思う。まるで通用しないってワケじゃないのだ。希望はある。けれど、希望があるだけに自らの非力が身にしみるのではないかと。話はそこからじゃないかな。ハッキリ言って、経験したいコトじゃない。けど、「戦う」ってのはそーゆーモノでしょ。先人はロクにいない、後方はアテにならない、だからって撤退するわけにいかない…だったら負けを承知の上で経験を積み、それを後の戦に活かすしか無いじゃないか。他に手段があるなら、教えて欲し…くない。即座に実践してくれ。それが前戦で戦わされた人間の、正直な感想だ。とにかく、文句があろうと無かろうと知るか。1人でも多く実戦に参加してくれ。今回はオチなし。

6月23日2014/06/24 02:38

 色々省略。今月発売のコマンドマガジン117号に、「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい『萌えミリ』ブームがボード・ウォーゲーム市場に与えた影響のすべてについて教えましょう」(長い…)という記事が掲載された。この方面の「最前線」で戦った経験者として、遠慮無くツッコませてもらう。
 
 冒頭部分で萌えミリブームと、その恩恵に与った燃えミリ業界のことを紹介し、「ウォーゲーム市場も同様の恩恵に与ったのではないかという推測が成り立つ。」などと書いてあるけれど、誰がいつそんな推測ブチ上げたんだ…ってのは、小一時間ほど問い詰めたい。「アレは基本的に我々とは縁のない存在である」って説の方が、遙かに支配的だったと思うぞ。実際、ガルパンブームの影響は「同人で戦車戦ゲームが数多く出た」程度ではないかと。先日になってやっと「ぱんつぁー・ふぉー!」が出たけれど、アレは「ワールドタンクバトルズ」という過去ゲーム再版の話が色々進展したあげく…ってモノであり、純粋なブーム便乗商品とは言い難い。
 
 私個人の見解としては、「萌えミリ層をこの業界に取り込むことは不可能じゃないだろうけど、そのために必要なリソースを払うつもりがない。よって、結果的に無関係」というものだった。割合から言えば少ないけど、この業界への入り口はアニメゲームでした…って人間はいるのだ。そもそも私の入り口は「超人ロック」なんだし。だから、「艦これ」で興味を持ち、そこからボードウォーゲームに流れてくる人間も、探せばいると思う。けれど、昔と違って「ゲームは電脳系「」が当たり前となっている昨今、自然と流れ込んでくるのを待っているだけじゃ駄目。ウォーゲーマーの側から存在をアピールする必要がある。けれど、そのために必要なリソース…平たく言ってしまえば広告宣伝費を支払えない。支払うつもりがない。よって、好機なのに活かす術がない。みんなビンボーが悪いんや…で片付く問題だと信じていた。
 
 しかし、この法則はアッサリ破られた。「ねとらぼ」という影響力の大きいサイトに、ウォーゲームのことが掲載されたのである。唐突に。カネ払ったわけでもないのに、強力な宣伝広告効果が出現したことになる。結果としてささやかながら特需が発生し、「日本機動部隊」の売れ行きが増加して在庫が消え失せた。その動きに巻き込まれるような形で私の所に「艦これ即売会で日機のデモプレイやってくんない?」って依頼が来て、最前線で戦う羽目に陥った。その顛末はゲームマーケットで同人誌作って頒布したので、知ってる人は知っている。
 
 最前線で戦った経験を持つ私に言わせると、今回の記事の内容は「何を今更」となる。いやまあ、私の詳細な感想をまとめた同人誌は今月アタマのゲムマが初出なのだから、世に発表した時期に限ると「ほぼ同時」なわけだけど。いわゆる「萌えミリ愛好家」であっても、「出戻り組」を期待することは出来るし、アピールのやり方を工夫すれば完全新規層の取り込みも…なんてのは、この2月に肌で実感させられたことだ。結論めいたこととして述べられているアピールの重要性・遊んでもらうことの重要性についても、「具体的に何をどーすりゃいいんだ」レベルの問題としてスタッフと話し合っている。そういう意味では、「目新しい結論」は無い。ただ、私だと直感レベルでしか把握できなかったコトが、売り上げという具体的数値で裏付けされたのは大きいけどね。
 
 ただ、私にとっては「わかりきった事」だとしても、それがコマンド誌に4頁という少なからぬ分量の記事として掲載された意味は大きい。「萌えミリ業界への働きかけは無駄じゃねえ」という私の見解は、一般的なモノとは言えなかった。極端なことを言えば、私を含むごく少数がそう吼えているだけ…と見なされても文句は言えなかっただろう。それじゃあ色々苦しい。私の見解を少しでも多くのウォーゲーマーに浸透させ、より大きな助力を得られるようにしたい…ってのが私の課題の1つであり、それを達成するためコマンド誌にレポート書いてみたり、同人誌作ってみたりしたわけだ。しかし、今回の記事のおかげでその課題はある程度達成されたことになる。私が何かしたから…ってワケじゃないのかもしれないけれど、ソコは気にするトコロじゃねえ。
 
 同人誌にも書いたけれど、私は2月に「艦これ」オンリー即売会でデモプレイを行い、「どこぞのゲーム例会にデモプレイ観た人が顔を出せば勝利」なる無謀な勝利条件を設定し、案の定達成できなかった。要は敗北である。「橋は遠すぎた」のだ。しかし、何も得る所が無かったわけではない。知識・経験・人脈などなど、後々色々役に立ちそうなモノを山ほど得た。これを次の戦いに活かし、最終的な勝利に繋げればいい。目先の勝利・敗北だけを気にするのではなく、一連の戦いを有機的に結びつけ、敗北すらも最終的な勝利の糧として捉えればいいのだ。今回、コマンド編集部が正式に「萌えミリ戦線は有望な戦場である」と表明したことにより、私の得たモノの利用価値はより高まったと判断できる。最終的勝利が近いのか遠いのかはわからないけれど、貴重な経験を積んだ戦士としてこれからも戦い続ける必要があるだろう。
 
 …ってことは理屈ではわかるんだけど、未だに「なんでオレが」って気分は抜けませんねえ。正直、「どーでもいい戦線を担当していたはずなのに、なんか知らないけれど色々あって最重要戦線扱いされた」って気がして仕方ない。誰かクーデターでも起こして私の地位を奪い取ってくれないものかねえ…「ゲーマーにしてヲタク」はオレだけじゃないハズなんだけど!

5月18日2014/05/19 00:32

 現在同人誌作成中。〆切はゲームマーケット。コピー誌なので、前日に完成して印刷する見込み。発行部数は知るか。私の作業が終わった分だけ。これが終わると夏のコミケに向けてもう1つ同人誌を作成する予定。今まで色々貯め込んできたツケが…現実逃避のため、ココを更新することにした。
 
 本日は、その2014ゲームマーケット(春)サークル紹介。私が回る予定のサークルを一挙大公開。してどーする…って話は無視。すさまじい分量なので、色々覚悟して下さい。なにせ50サークルを超える。全体の1/6程度。ちなみに、私がGWにあった巨大即売会「コミック1(2500SP)」&「コミティア(4835SP)」で、「お目当てとして回った」サークル数が同程度。わかる奴にしかわからないと思うけど、すさまじい数字だと思う。昼頃には切り上げてダービー見に行く必要があるってのに…
 
 とにかく行くぞ!まずは企業ブース。「ウォーロードゲームズ」(A08)はコマンド誌にも紹介が載った、ミニチュアウォーゲームのトコロ。私は多分手を出さないけど、挨拶代わりに見学はしようかと。「Product Arts」(A17)は版権モノ?の「彼女のカレラTTG」が。版権モノ同人ゲーム研究家としては、見ておく価値はある。麻宮騎亜先生だし。「サンセットゲームズ」(A20)はウォーゲーマーなら見逃せない…とは言い難いモノになっちゃった気はするけれど、今回は「聯合艦隊」がある。「アナログゲームショップa-game」(A25)は、要は国際通信社。「ウォーゲームハンドブック2014」の争奪戦は壮絶なことになりそう。「書泉」(A37)は一応物色して、ウォーゲーム系にイイ出物があれば…って感じ。
 
 B島。TRPG中心か?「辻談義」(B07)の艦これRPGリプレイ&シナリオ集は見ておきたい。もっとも、私の目当てはガルパンSLG「もっとこそこそ作戦」ver.2再版。「筋肉企画」(B17)も艦これRPGリプレイが予定。更に、文書系同人誌の作り方を指南した本が出るとか。ふ~ん…いかなる即売会であれ、「購入する同人誌の半分は文字だらけ」の私に対する挑発と受け取った(笑)。「RGMメンバーズ」(B24)のガルパンカードゲームは多分持ってない。メインターゲットだ。「フェアリー企画」(B30)は同人ミニチュアゲーム。WW2ネタも含むようだ。
 
 C島。分類は良くわからん。「sukuranburu」(C01)のボードゲーム紹介同人誌「ボードゲームをはじめよう」は、新刊出てたら買う。それがコミティアで見かけて「いいからゲームマーケットに来い!」と一喝した人間の義務だ。「イッシーサークル」(C02)はフォント集が…あと、私の同人誌が委託されているはず。「yetanother」(C08)のアニメ声優チェスクロックは、冗談アイテムとして入手を検討中。一発勝負」(C14)は野球カードゲーム「ザ☆ビッグ野球」のトコロ。2013年のデータ自体はコミケで入手済みのはずだけど、顔は出す。「EJIN研究所」(C21)の「艦隊ビルド大決戦!!」は、何か面白そう。「N&Nfactory」(C26)は大洗市街戦のボドゲが…
 
 D島&E島&F島。フツーのボドゲ中心か?「King's Court」(D01)は、同名の別サークルじゃなけりゃ、ちょっとした用がある。「くらげシステム」(D14)はモバマスのカードゲーム。「さあくる湯沢温泉」もアイマス。「東京新MOT総研」(E07)は本格会社経営カードゲームだって。ゲームコレクターの目から見てどうなの?って点を見極めてやる。「BURAN」(E20)は軽い癒着サークル。挨拶はしないと。「ガウルの翼&民宿IZMD」(F08)は東方。「雨風色堂」はまどマギ。「マガジェット」(F17)の「まいっちんぐマチコ先生のスカートめくり」はココで入手しよう…と店舗での購入を控えたシロモノ。「翠屋本舗」(F21)はリリカルなのは。「中村誠」(F40)は、諸般の事情により挨拶を…
 
 G島。ウォーゲームはココだ。「同人会ルーデンス・ファベル」(G01)「富士塚商会」(G02)の新作は問答無用でゲット。「Allied and Axis」(G03)の「中の人」TUBGも新作あればゲットだ。「千葉クラブ」(G04)は新作あるか?ビミョーって話を聞いているけど…「マケドニア本舗」(G05)の新作はZOIDSか?「平田晋策著作集刊行会」(G06)は例によって海戦モノか。「私掠船」(G07)の中古SLGはモノ次第。「KEY商会」(G08)の「ガンヘッドVSエアロボット」は持っている(東京初登場なのに…)ので、ver.1.1及び拡張セットは入手せねば。「エテルシアWS」(G09)も新作あればゲット対象だ。「こっち屋」(G16)はウォーゲームじゃなくて東方系。「常時右往左往」(G18)も東方系。「はんそできー」(G20)はラブライブ!。「まどりや」(G23)はオリジナルのアイドルものか?イラストの供給先が気になるので見学はする。「グループ乾坤一擲」の「SHIPS&TACTICS」は全モジュール制覇する。空母戦ゲーム「日本空母戦記シリーズ」再版も嬉しいな。全部持ってるけど。「iOGM/BOARDWALK」はゲームショップ。何故か一般ブースにいる。とりあえずGJ最新号はココで入手するだろう。「ドコウツカゲームズ」はSLGもあると嬉しいけど、今回は無さそうな雰囲気。「卓上野球機構」(G33)の2013年データは問答無用でゲットすべし。「八川社」(G34)のインパクトベースボールは2013年データ入手済みだが、野球談義と挨拶はしておかないと。「TDF」(G35)は既に予約済み。当日は忙しいので、ANIMAKERで一勝負は難しそう(笑)。「さいたまオフライン」は新作あるか?色々あったからなあ。ま、挨拶はしないとね。
 
 H島I島。「LOGY GAMES」(H06)は、ヘクスマップに反応した。「夕日の土建屋さん」の「宇宙戦艦こらぷしょん」はネタ的に見ておきたい。「GrandPrix Life」(H26)はF1。毎度気にはなっているけど…ってトコロ。「書を守る者」(H35)の名大版超人ロックは…アレは元と別物っぽいからなあ。けど、見ておかないと。「はらきりサーカス」は東方系だっけ?「堀場工房」(I01)はデザイナーが堀場氏だから。コマンド誌でお世話になっているわけで。「ゾック神社」(I08)はまどマギ。多分入手済みだが。
 
 なんつーか、アホみたいな分量だと思う。けどまあ、コレクターとはそーゆーモノだ。ちなみに、これらの半分弱が「思いっきり癒着しているサークル」で、挨拶回りも兼ねて行く必要があるトコロ…なんでだ。個別に見てゆけば「挨拶するのは当たり前」に過ぎないんだけど、「そーゆーサークルが山ほど」ってのはどうよ。何故こうなった。
 
 全体を見ての感想を一言。「艦これ」ユーザー狙いのゲームが少ない。アレは「ゲーム出しちゃ駄目よ」とされているのは確かだけど、「日本艦艇が活躍するゲーム」を出す分には何の問題もないはずだ。その辺を見てゆくと、いくつか艦これRPG関連のブツがあるし、平田晋策著書刊行会殿には追い風か?とか、グループ乾坤一擲が空母戦ゲーム再版したのはその辺が狙いだろ…ってのはある。けど、その程度。正直、もう少し「攻めの姿勢」を出したサークルがあっても良かったような。ただ、攻め過ぎると容赦なく取り締まられちゃいそうなので、冒険できなかったのかも。まあ、その気持ちはわかる。
 
 これに関しては、むしろ企業側の方が攻めの姿勢を出しているかもしれない。サンセットゲームズの「聯合艦隊」、a-gamesの「決戦聯合艦隊」「激突南太平洋」「太平洋戦記」は「そーゆー需要」をアテこんだ品かと。個人的には「何の工夫もなく、ただ艦艇メインのゲームを出せばいいとでも?それじゃ同人レベルの発想だ」とは思うんだけど、何もしないよりは好感が持てるかな。
 
 ゲームってのは、極端な話「やってみるまでよくわからん」シロモノである。必然的にみんな結構「保守的」に遊ぶゲームを選びがち。私だって相当保守的だ。そこを打破してあえて体験してもらうには、どんな工夫が必要なのだろう?これは同人商業を問わず、アナログゲームメーカーの大きな課題ではないかと。同人の方々の「そのための工夫」を見に行くことも、私にとっては大事なコトなんだな。
 
 つーわけで、行くからには宣伝もしてあげないと…ってんで、私のリスト挙げときました。参考になったとは思わない。なるようなら、貴方は立派なコレクターだ。あとちょっと努力?すれば、日本一になれる。現在日本トップクラス(だと思うぞ流石に)の私が言うんだから間違いない。精進して私の地位を奪い取るのだ。さあ!早く!

2月8日2014/02/09 05:47

 多少悩んだけど、この段階で色々書いてしまおう。不明確な部分だらけであり、本来ならば確定情報が出るまで黙っているべきなのかも知れないけれど、どーせ「誰も読まないブログ」だ。
 
 コトの起こりは、コミティアに行く直前である。前日飲んでいたため携帯の着信に出られなかったので、バス待ちの間にこちらからかけ直した。よっ、どーした。珍しいなこんな季節に…え?2月23日に「艦これ」オンリー即売会で「日本機動部隊」(EP/国通)のデモプレイやって欲しい? なんじゃそりゃ!「ちょっと、どういうこと?」「88ミリがはじかれるなんて!」「桃ちゃん、当たってないよ!」(注:何の台詞かは割愛。わかる奴にだけわかればいい)。
 
 そりゃあね、私は一応「初心者勧誘」に熱心な人間に数えられている…と思う。初心者用コンベンション「SLG-CON」でスタッフの末端に入っているし。けど、今回の話はそーゆールートで来たワケじゃない。古い友人にしてヲタク、って人間から入ってきた。ちなみにヲタク成分は私より上。なにせコミケスタッフだ。ただし、私の「コミケにおける上司」ではない。我ながら顔が広いというか何と言うか…
 
 話を受けた時点じゃ、即売会の規模すら不明。川崎と聞いてはいたけど、具体的にドコかさえ聞いてない。ましてや、何故どうして誰が思いついた…なんて部分は全くわからん。とにかく不明なコトだらけ。けどまあ、こんな話は断れないでしょ。正直言って今でも逃げ出したい気持ちはあったりするんだけど、逃げちゃ駄目だ。詳しい理由は省くけれど、それやっちゃったら真面目に「カッコ悪すぎて、あの世になんて行けねーぜ」である。
 
 つーわけで話を受けた(注:実は正式に受けたワケじゃない。なんとなく受けたような話になっているだけ)わけだけど…さて問題。アナログゲームに興味を持っているとは思えない人間を対象としたデモプレイって、どーやればいいの?これは…正直言って見当も付かない。実質前例がない。この世界に入って長く、無駄に耳年寄りと化した私が「前例に思い当たらない」んだから、ロクに前例がないんだと思う。多分この世界の黎明期、ゲームと言えばアナログが当たり前…って時代にどうこう、ってレベルではないかと。つまり、誰に聞いても役に立つことが聞けそうもない…イコール、自分で考えろ。
 
 私の知識と経験から言って、今回はかな~り厳しい戦いになると思う。「アナログゲームを遊ぶ習慣がない層に、ウォーSLGという複雑なアナログゲームを売り込むのは難しい」って話はあるのだ。それを考えれば、何をやってもやらなくても惨敗がミエミエではある。しかし、だからって手を抜いて良い、って話にはならない。負けるとわかっていても、誰もわかってくれなくても、全力で戦わなきゃイケナイ時がある。自力でなんとかしなくちゃ。
 
 とにかく急いで考えなきゃイケナイことは、人手の確保。私1人がどう頑張ったとしても、対人対戦ゲームである以上、デモプレイは成立しない。最低でも対戦相手が必要だ。しかも、それだけじゃない。できればサポート役が1~2人欲しい。ゲームの説明をしてくれる奴が対戦者とは別にいれば有り難いし、混雑対応(デモプレイが混雑するとは思えないけど、他の混雑が波及してくる可能性はある)もいてくれると助かる。取材役も欲しい。最悪でも私のブログに掲載するんだし、場合によっては某同人誌や某商業誌に小さく記事が載るかも知れない。必要な人手が確保できないと、最悪「ゴメンナサイ」って話になりかねない。ええい。話持ってくるのが遅いぜ!みんな色々予定入っているだろ!
 
 人手に関しては、とりあえず最低ラインはクリアした。駄目元で「考え得る限り最良の人材」に打診してみたところ、協力を得られた。初心者勧誘に詳しいウォーゲーマーで、なおかつ同人誌即売会に詳しい…なんて人間、この世に何人もいない。コマンド編集部あたりに「艦これ即売会で日本機動部隊のデモプレイやりたいので、誰か紹介してくれ」って話をしたら、私よりも先に紹介されたんじゃ…ってレベル。やはり「受け皿」になるゲームサークルを主催してる方がより「適任」でしょ。そう思いませんかHA殿?さらに、この話題に興味を持ってくれたので、紫龍殿にこちらから打診して返事待ち状態。ああ、これでやっと戦える…
 
 ちなみに、即売会の規模は小さいようだ。一般参加者の数もそう多くはないと思われる。正直、誰も見てない中黙々とプレイしてる…って状態に陥りそうではある。ただまあ、ゲームマーケットならともかく、他の即売会でこんな企画やって人が集まるかどうかは…仮に先日私がファンネルを派遣した巨大「艦これオンリー即売会」で同じコトやっても、やっぱり閑古鳥の恐怖に怯えただろう。むしろ「気楽で良い」と考えるべきか?何かの間違いで大量に人が来ても、対応不能だ。
 
 さて、人手は確保できたとしよう。次は…段取りその他決めなきゃイケナイことはいっぱいありそうだな…詳細は良くわからんけど、「丸投げ」されている可能性は極めて高い。ただ黙々と会場の片隅でゲームしてるだけ…じゃ駄目なのはわかりきっているけれど、では何をすりゃ良いのか。そこから考えろと言われてもなあ。現時点じゃ全く考えがまとまってない。とりあえず、何か役に立ちそうなこと知っていそうな方々に聞いてみようと思ってリスト作成中。ええい、PC移行の関係でメールがあんまり機能してないってのに!ただまあ、関係者はほとんどがSNS「Mustattack」に加入しているはずだから、ソッチを頼るか。もちろん、聞くだけじゃ駄目で自分で考えないと。とはいえなあ。
 
 世の艦これブームはなんかすさまじく、色んな意味で私の想像を超えている。だからってこんなナナメ上の話を持ち込まれるとは思ってなかったけどな。ただ、今後も似たような話を持ちかけてくる可能性はあるのかも知れない。サークル主催者にしてみれば、コレをキッカケにウォーゲーム関連サークルがサークル参加を申し込み、そーゆーサークルがウォーゲーマー連れてくれば、一応は潤うのだから。そんなヒマあったら別口に話持ちかけた方が実りは多いと思うけど、それは少なくとも私の知ったコトではない。
 
 そう考えると、今回の話が「やって良かった」となれば、即売会側にもウォーゲーム業界にもオイシイ話になる…と思う。失敗したトコロでゲーム業界的には「モトモト」だから、ものすごいローリスク・ハイリターンである。その代わり成功確率が低いけど。多分駄目だと思うけど、それを承知で頑張る価値はある…と思いたい。何かの間違いで好評だったら、腹いせも兼ねてコマンド編集部の連中に「艦これユーザーは鉱脈としてアタリだから、艦これオンリー即売会に企業ブースで参加を申し込むんだ!」とネジ込んでやる。うん、モチベーション上がった(苦笑)。
 
 私の日頃の行いが滅茶苦茶なのは自覚していたけれど、その因果がこんな形で訪れるとは、神様も何考えているんだか…まあ、来ちゃった話なんだから仕方ない。「負け戦とわかっていてもアツく戦える」のは、私の数少ない利点の1つだと思うので、なんとかなるよう、色々やってみます。文句があるなら代わってくれ。マジに。今回はオチなし。

7月29日2013/07/30 01:07

 何故か月曜にしては体力が残っている。想定よりは体力が残っていたからか?もっとも、コミケに向けて温存しておかないと、真面目にヤバいんだけどな。晴海の生き地獄よりはかな~りマシとはいえ、やはりコミケは厳しい。
 
 本日は、またもやコミケ関連。ゲーム(電源不要)系サークルのチェックが増殖し続けるコトに呆れ、ヤケクソ気味に公開することにした。サークル様の宣伝も兼ねて。誰得なのかは知らない。多分私は得しない。なお、公開範囲はゲーム系オンリーです。他は軍事機密ですから。なお、私の「専門分野」であるウォーSLGについては、先日SNSで公開済みであり、思いっきり重複します。悪しからず。
 
 今回の方針。「東方系」もシッカリ調査する。このジャンルは若干説明が難しいんだけど、とにかく多数のサークルか多数の「関連同人創作物」を創っている。アナログゲームやら何やらも山ほど存在しているのはうすうす知っていたんだけど、破産の可能性アリと判断して逃げ回っていた(苦笑)。今回、ゲーム(電源不要)の近くに存在するので、本格的な調査を行う予定。
 
 なお、今回限定で色の区分けを少し変更します。この色は「私が個体識別されているであろうサークル」に限定し、この色が普通のサークルとします。ご了承下さい。
 
 東方系のアナログゲームは、外周の一部とUの島に存在するらしい。現時点では詳細不明なので、とりあえず「この辺」って目印も兼ねていくつかピックアップ。A49b「あゆ屋」・U06b「かっぱ工房」・U07b「starmine」・U09a「常時右往左往」・U11a「はらきりサーカス」など。
 
 いわゆるゲーム(電源不要)。ド本命だ。説明はかなり端折る。W51a「書を守る者」。毎回見学はしてるので。W52a「鈴木栄光堂」&W52b「黄金の夜明け団」。両者ともガルパン系戦術級。このネタはコンプリートする。W53a「TRI Fol:um - RePens-」。まどマギ。まだ出るかこのネタ。W53b「湯沢温泉」。モバマスネタらしい。W55a「みさき工房」。ゲムマで何度か見たサークル。折角だから訪問しておこうかと。W56a「熊猫小屋」。即売会ゲームを出すんだと。ふ~ん…私に対する重大な挑発行為と認定。
 
 この辺からウォーゲーム色が強くなる。W57a「八川社」。基本は野球ゲーム。今回は戦車戦ゲームもアリ。W57b「5点打線」。野球。W58a「G・カンパニー」。タンクハンター
基本。今回はネイバルウォー版ヤマトもあるらしい。W58b「同人会ルーデンス・ファベル」。戦国時代モノのヘクスゲームが中心。W59a「Technical Term」。フリートシリーズ。今回はアンダマン海だとか…すげえなおい。W59b「さいたまオフライン」。SLGamer。今回は過去作再版モノが新作。他にコミケ初売り2つ。W60a「ハイリスク」。詳細不明。W60b「王立教育研究所」。これまた詳細不明。
 
 こっからしばらくまたフツーのボドゲ系。X01a「BADMOON」。なのはゲー。X01b「クロスハート」まどマギ。X02a「くらげシステム」モバマス。X02b「TDKN」。これもアイマス系。X06a「フェニックスキャンペーン」。宇宙艦隊戦カードゲーム。私は全ネタ入手予定なのでタイヘンだ。X41a「F-Lex」。ゲーム系にいるけれど、私の中での分類はメカミリ。X52b「カナイ製作所」。比較的有名なサークル。今回の詳細は知らない。X55a「BURAN」。SF系のカードゲームサークル。X55b「マケドニア本舗」。元々海戦ゲームを出していたが、今回は戦車戦ゲームも出すらしい。X56b「那緒のボードゲーム記録帖」。同人ゲームレビュー。ふ~ん…挑発的だねえ…X60a「遊星からのフリーキック」。テーブルゲームデザインの本。ウォーゲーマーにも参考になるかと。
 
 ここからまたちょっとウォーゲーム色が出てくるかな?Y02a「KASU残党」。ロストワールズ。クイーンズなんちゃらに非ず。Y02b「やまだけい」。萌え系だけどロストワールズ。何故(笑)。Y03a「山折り谷折り」。燃え系クイーンズなんちゃら…いやだからさぁ(爆笑)。Y10b「香川ディセント友の会」。リプレイだそうな。Y11a「脳味噌書店」。ヒア・アイ・スタンドの解説本だそうな。Y11b「扶桑皇国退役軍人会」。アドテクのゲームの本。ウォーゲーム系だけど私にとって新顔。Y12a「千葉クラブ」。要は千葉会。新刊は無いけど委託のゲームがあると聞いた。Y12b「東方大隊」完結したような気がするけど、やっぱりまたアヴァランチプレス本か?Y13b「TNG」。ゲーム(電源不要)ジャンル分析本。研究家必読。
 
 この他にグッズ目的でいくつか訪れるけれど、おおむねこんなもんだ。なお、誤解の無いように申し添えておくと、このリストはあくまで「訪問確定」のサークル。実際にはもっと多くのサークルをのぞき込み、めぼしいモノがあったら突撃する。つか、時間があったらゲーム(電源不要)全サークルに話を聞きたいくらいだ。そんなコトやる馬鹿が他にいるわけ無いから。それがF男。
 
 私個人は、同人ゲームのいいところは「多様性」にあると思っている。ドコの何とは言わないけれど、「コレが売れ筋」ってなテンプレートに従ったモノしか生産しない関係上、何もかも似たり寄ったり…ってな世界は好きじゃない。少なくとも、同人ゲームの世界がそうなるのはイヤだ。だから私はこのジャンルを飛び回り、「ガンバレ。応援している」と激励し、自腹で新作を入手する。私ごときじゃ、他に出来ることはない。聞かれれば色々アドバイスはするし、聞かれなくても「ゲームマーケットに来るんだ!その方が売り上げ期待できるぞ!」くらいは言うけれど。
 
 今回のコミケは変則的な日程になった分、色々と苦しい。知恵がないので体力で無理矢理その辺を解決するしかない私の場合、なおさらだ。けれど、私が足を運んで入手し、「頑張って下さい」と声を掛けると喜んで下さる創り手の皆様のことを考えると、なんとかなっちゃうんだよ。つーわけで関係各位、ビッグサイトで逢いましょう。私は心底楽しみにしています。ただまあ…私が倒れないように祈ってくれるとちょっと有り難いかな。今回は正直自信ない…

6月24日2013/06/25 01:26

 フェノーメノについてはさておく。さておかせてくれ…本日は、ハードなウォーゲーマー向けの軽い話題。「ヒト電におけるスターリングラードとコーカサスの意義」について。
 
 今月初めに出たGJ47号。付録ゲームのテーマが青作戦ってことで、いくつかのゲームにおけるスターリングラードとコーカサスの意義について語っている。ちょっと面白かったので、ここで触れてなかった「ヒトラー電撃戦」(CMJ80号)について私から語っておこうかと。
 
 実を言えば、ルールとマップを見る限りでは、スターリングラードとコーカサスの意義は低い。スターリングラードは「更地」だし、コーカサスは一般戦略ポイントが1点あるだけ。そんなに重要な土地じゃないように見える。事実、私もそう思っていた時期がありました。
 
 私がコマンド誌に書いた研究記事では、「流石にそれぐらい自分で考えろ」と、42年の独軍の指針にはあまり触れていない。一応「東部戦線に深入りしすぎて、米軍の突撃喰らってベルリン占領されないように注意せよ」とした程度。正直言うと、流石に細部までは研究が追いついていなかった。
 
 42年に独軍はどうすべきか?とりあえず、攻勢は出来る。西側の守りも気になるけれど、とりあえず無難にアフリカに行ってくれるのなら、時間に余裕はある。油断していると42年中に伊が降伏させられるので、シチリアに守備隊を送っておきたい所ではあるけれど。とりあえず守備に転じるとか、西側へ兵力を移送するとか、果ては大撤退するなんて選択肢もあるんだけど、この辺を語っているとキリが無いので省略。東部戦線での攻勢目標に話を絞って語っておこう。
 
 まず目標になりそうなのが、レニングラード。価値が高いし、赤軍の増援登場ゾーンからやや遠いので、比較的占領も楽だ。狙いとしては悪くない。ただ、難点は「部隊の配置転換がヤヤコシイ」ところ。私が推奨した「41年に南方資源占領を狙う」を採用した場合、独軍主力は南方にいる。コイツを単純に北に持ってゆくと、南の守りが手薄になる。よって中央の歩兵を南方に、北方の歩兵を中央に…ってな移動をやりたくなるが、こんなことをするとベラボーな量の燃料が消費されてしまう。北の歩兵を戦略移動?同じだ同じ。むしろ増援の装甲部隊を北方に持ってゆき、新しく打撃部隊を作った方が早いかもしれない。ヘルシンキに3戦力混成軍を海輸して、北からレニングラード直撃なんて手も面白い。ソフィン戦争でフィンランド軍がボコボコにされていなければの話だけど。余談だけど、私はこの不安が消え去るって理由も含め、フィンランドは滅ぼしておくことにしている。
 
 やっぱ漢はモスクワ狙いでしょ!まあ一理ある。ただ、モスクワはかな~り守りやすい土地で、シャレにならない反撃も予想される。ソ連を降伏させて華麗に勝ちたい!そうじゃなきゃ勝利とは言えない!ってな野望があるんならともかく、単純に勝ち負けだけ考えた場合、強くオススメはしにくい。
 
 じゃあ、史実通り青作戦?確かにコーカサスは進撃しやすい土地だろう。けれど、それだけが目標じゃ、なんかセコい…と思っていた時期があったんだよ私にも。バクーまで占領できれば、中東なんてすぐそこだ、って事実に気づくまで。普通、英軍はまさか中東に敵の大軍が降ってくるなんて予想してない。よって、カラッポで当たり前。バスラとバクダッドを占領したあげく、なんか間違った方向からエジプトを目指すことさえ夢じゃないのだ。実際、私はソコまでやったことがある。
 
 でも、それって気がつかれたら終わり…ってワケでもない。青作戦発動を見て用心した英軍が、中東守備隊を派遣したとしよう。半端な部隊だとアッサリ蹂躙されて終わるので、それなりの部隊を送り込む必要がある。それはいい。問題はその後だ。「中東どころか、バクーまでもたどり着けなかったよ、残念だ」と言って独軍が撤退した後、コイツらはどうなる?部隊を送る時はいい。中東は実は英軍の生産拠点でもあるので、生産でココに部隊を作ればいい。けど、転送は?前線ってドコだよ。そこに輸送するために必要なコストは、正直バカにならない。けど、それを抽出しないと思いっきり遊兵だ。そう、青作戦は「英国の貴重な陸上兵力を中東へ誘引することにより、シャレじゃ済まない燃料の無駄を強要できる」って効果が期待できるのだ。正直、最初の印象より「成立する」作戦だと思う。
 
 とはいえ、何も考えずただコーカサスを南下してゆくのは危険である。脆弱な側面を攻撃され、ロストフ陥落でA軍集団丸ごと補給切れ!となるかもしれない。そこで、この辺に集結した赤軍を叩いて損害を強要し、反撃の余裕を奪えば…と考えて何が悪い?燃料配分が難しそうだけど、赤軍の動きを見てA軍集団とB軍集団のどちらを動かすのか決めるようにすれば、うまくいくかもしれない。B軍集団の目標は別にスターリングラードとは限らないけれど、その周辺で激戦が生じる可能性は高い。
 
 ただ、スターリングラードはモスクワ同様に守りやすい土地である。赤軍の増援登場位置からの距離がそうなっているのだから仕方ない。ただ、モスクワは「占領すべき目標」なのに対し、スターリングラードはあくまで「ソコに集結している赤軍を叩けばよい」土地である。無理に占領する必要は無いので、「突っ込み過ぎて猛反撃喰らいました」とはならないはず。もちろん、アツくなりすぎて「スターリンの名の付いた土地で負けられるか!」とか言い出さなければ、の話ではあるが(笑)。
 
 つまりだ。結論を言えば、ヒト電においては、青作戦は結構成立する作戦なのである。コーカサスは額面以上に重要だし、スターリングラードは激しい叩き合いが生じやすいのだ。少なくとも「有力な選択肢」だと思うな。もちろん、深入りしすぎると馬鹿を見るコトになりかねないので、慎重な運用が必要とされるけど。史実という後知恵を知ってる我々にしてみれば、限界を見極めてより慎重に行動することは難しくない…んじゃないかな。
 
 受ける赤軍にしてみると、青作戦への対処は楽じゃない。増援を送り込むのに戦略移動を必要とするコーカサス方面で相手の攻撃を受け止めることを優先すべきか、それとも増援を送り込みやすいスターリングラード方面での反撃を優先すべきか、判断が悩ましいのだ。バクーを抜かれた時のことを考えると、英軍をどれだけ中東方面に送るのかも考えなくちゃイケナイし。他の作戦は「何をするべきか」が比較的ハッキリしているのに対し、そこがボヤけやすい分、間違いやすい。まあそれは独軍側にも言えるコトなので、うまくいけば史実同様の反撃が華麗に決まるかもしれないけれど。
 
 何がどうしてどーなった結果なのかはよくわからないけれど、ヒト電は研究すればするほど「ヒトラーの作戦」に近づいてゆく…少なくとも私の研究ではそうなっている。まあ違う部分も大いにあり、「とにかく史実に近づく」とまではいかない。けれど、ソレっぽい誘導ルールがほとんどない(気がつきにくいだけで、チャンとあるんだけれど)にもかかわらず、なんかソレっぽい展開になるのはお見事だと思う。似たようなテーマのゲームはいくつもあるけれど、私のお気に入りはやはりコレだなあ。
 
 ただまあ、コレはあくまで私の感想。より戦略眼の高い人間から見たらどうなのかは知らない。つか、「バクーを抜けば中東まで行ける」→「でも、ココだけで押し切ろうとすると、反撃でロストフ獲られたら危ない」→「じゃあ、この方面にも有力な部隊を送って反撃用戦力をすり減らせば…」ってな思考を経て思いついた作戦案が、批判されることの多い…どころか批判だらけの「青作戦ヒトラー案」と同じと気がついた時の気分は…だからぁ、ヒトラーと同じじゃ負けちゃうんだってばさ!