4月19日2008/04/20 04:11

 本日馬券裏パー。なんか皐月賞も当たる気が しない…うーん、スランプだ。いかんね。こうなると大変なんだよ。もっと も、それでも馬券買うけどね。対処方法としては、それでも馬券買いまくるし かないので(苦笑)。
 
 本日はコマンドマガジン最新号付録のゲーム 「ヒトラー電撃戦」について。まだルール把握し切れてないので、とりあえず は「第二次欧州大戦ネタのゲームで注意しなきゃイケナイ奇手奇策」がこのゲ ームで通用するかどうか、軽く考察しようかと。なお、「解説抜き・ワカラン 奴はついて来るな」モードでお届けします。
 
 第二次欧州大戦をネタにしたゲームっての は、奇手奇策に満ちている。両陣営が「史実に沿って」プレイしようとしてい るのならまだしも、「史実じゃ行われなかった」手なんていっぱい考えられる からね。具体的な対応策についてはともかく、せめて「そういう作戦もある」 ってコトぐらいは把握しておかないと、うろたえてしまってあっさり負け…っ てな「ツマラン」結果に終わってしまう。そこで、まあ「今までのゲームで見 られた」そういう怪しげな作戦を紹介して、注意を呼びかけてみようかと。
 
 この「ヒトラー電撃戦」、生真面目にポーラ ンド戦から始まる。この時点で怪しい雰囲気が。一連の「ポーランド攻めに使 った部隊と補給を使って、何か別のことをやる」作戦のニオイがしますね。特 にこのゲーム、ポーランドを征服しても特別利益がない。つまり、「潰すのが 遅れたからって、特別に困ることはない」のだ。しかも、ポーランド軍は独に 逆侵攻できない(ルールでそう決まっている)ときてる。放置して下さいと言 わんばかりだ。
 
 ポーランドを放置して、向かう先は?やはり パリかな。39年の間に仏を降伏させちゃえば、後々話が楽だからね。もちろ ん、他の手も色々考えられる。英本土上陸作戦も面白い。このゲームのルール には「?」なトコロがあり、実は英本土占領の効果がよくわからなかったりす る(とりあえず、降伏しないってのは確定)んだけどね。
 
 こういう派手な作戦ではなく、地味に「先に バルカン半島を片付ける」って手もある。理屈はこうだ。ポーランド攻めて、 フランス陥とした後バルカン半島経由でバルバロッサ…ってのは手間がかか る。そこでまずバルカン半島片付けて、その後仏へ行けば、ポーランドの直後 からバルバロッサを開始できる。大事なバルバロッサ直前にバルカン半島へ行 くより、コッチの方がスムーズにバルバロッサにつなげやすい。ポーランド軍 の逆襲があり得ないだけに、考慮に値しそうだな。
 
 もっとスゴい手がある。「ポーランドを征服 しない」だ。ここを征服せずに放置しておくと、赤軍はポーランド経由で独に 侵攻しにくくなる。西で相当頑張らないと成立しない手ではあるけど、ゼーレ ーヴェをやるつもりがあるなら、「あえて活かしておく方が赤軍の足を引っ張 れる」かもしれない。
 
 これに対して連合軍は、「ベルギー逆侵攻」 なる手が考えられる。弱体なベルギー軍ではなく、もう少し強い軍(仏または 英)でこの地方を守る作戦である。独が普通にポーランドを叩いている時だけ でなく、早期に仏侵攻を企てている場合でも先手を打てそうだ。さらに、独国 内へ侵攻するって夢もある。普通通用しないけど、相手が無警戒なら狙う価値 があるんでないかな。地味だけど大切なのは、ノルウェー攻略。ここでドイツ の足を引っ張っておくのは重要。史実じゃ徹底しきれなかったけど、大部隊を 展開して突っ張りまくるって手も考えられる。あと、バルカンに手を出してお くのも悪くない。
 
 なんか地味だって?じゃあ、イタリア侵攻は どうだ。どーせそのうち枢軸陣営になるのだ。先手を打って破滅に追い込むの は悪くない。英国単独で早期に降伏へ追い込むのは難しいけど、仏が健在なう ちなら、何とかするのは可能かも。
 
 これはルール解釈上の問題があるので、有効 かどうかはわからないんだけど、実は「ゼーレーヴェをやらせちゃう」という 作戦がある。理屈はこうだ。私の解釈がオカシイ可能性は極めて高いけど、ど うもこのゲーム「パリ陥落はマイナスだけど、英本土を失っても生産力には影 響しない」んじゃないかって疑惑がある。よって英本土にあえて隙を作り、独 軍を上陸させてしまうのだ。勝利得点は失うけど、そんなものは独降伏でオツ リが来る。英本土に上陸した後で制海権をがっちり押さえ、この島を「巨大な 捕虜収容所」に変えてしまうのだ。かなり補給のルールが「甘い」ので、この まま仏経由で独本国になだれ込んでも、何とかなるかもしれない。
 
 赤軍のオプションは、そりゃもう「夢の挟み 撃ち」でしょ。独の対仏戦が終わらないうちに、赤軍から侵攻をかける。うま く決まれば米国抜きで戦争に勝てるはず。ただまあ、警戒はされているはずだ し、「タンネンベルグの二の舞」になる可能性も高い。。もう少し地味なとこ ろでは、ルーマニア侵攻がある。あまり得にはならない気がするけど、イヤガ ラセとしては悪くない。これをやっておけば、独の「トルコ経由でソ連・中東 侵攻」ってオプションを潰しやすくなるし。とはいえ、さすがにトルコ侵攻は やりすぎかな?手間の割に利益が薄すぎる。
 
 実を言えば、このゲームのルールブックは 「ヘッポコ」である。コマンドにしては珍しい。海岸扱いなのか内陸扱いなの か極めてわかりにくいエリアがいくつもあるし、マルマラ海はエーゲ海の一部 なのか、ゲームの処理上内海扱い(つまり、黒海とエーゲ海は接してない)の かわからない(実は内海にしか見えないんけど、そりゃオカシーだろ)し、強 襲上陸のルールは「もっと詳しく書いてくれ!」って状態だし。
 
 でも一番マズいのは勝利得点源であり、生産 に関係があるっぽい「戦略ポイント」だ。これは単なる勝利得点に過ぎない 「一般戦略ポイント」と「国家戦略ポイント」に分かれているハズなんだけ ど、区分がサッパリわからん。見た感じだけで判断すると、ベルゲン・パリ・ ローマ・サロニカ・ベオグラード「だけ」が国家戦略ポイントのようなのだ。 つまり、パリを占領されると英米連合軍の生産に悪影響が出る(なんかヘンだ けど、これはまあわかる。)のに、ロンドン占領されても影響ゼロ!。ドイツ はベルゲン占領されると生産に悪影響が出る(コレは大いにわかる)けど、ル ールやベルリンを占領されても生産には影響なし。ロシアに至っては、ウラル の彼方にある補給拠点を占領されて降伏する瞬間まで、部隊生産に一切支障が 出ない…オカシーだろ。
 
 これは多分、ルールブックと言うよりマップ の説明が甘い。原版の問題か日本語版の問題かは知らないけど。多分本当は独 ・英・露国内にある戦略ポイントは全部「国家戦略ポイント」だと思うんだけ ど、その根拠が発見できない。マップの説明と部隊生産に関するルールを端折 りすぎだ。「どう考えてもオカシーんじゃねえのか!」ってイチャモンをつけ てあるので、そのうち回答が出るとは思うけど。単に一般戦略ポイントと国家 戦略ポイントを入れ違えたって話(ベルゲンは正しいんじゃないかって?トロ ンヘイムにも一般戦略ポイントがあるので、これでもツジツマは合っている) まである。だとしたら重大極まりないミスだけど。
 
 まだユニットも切ってないので推測ではある けど、現状のルールでも一応プレイは可能だろう。けど、なんかオカシイのは 確か。しかも、正直「すぐ気がつきそうな」レベルでおかしい。「ロンドン・ ベルリン・モスクワ占領しても相手の生産に悪影響が出ない」のはオカシイっ て、誰か指摘しなかったのかよ。それでバランスが取れてるゲームかも知れな いので、「間違ってる!」とまでは言わないけどさあ。
 
 まあ、素性は良さそうなゲームだし、ひょっ としたら即時エラッタが出るかもしれないし、「これでいいんですよ。何度も 確認したけど…」となるかもしれないので、ゲーム自体に対する判断は保留し ておく。でも、ここがハッキリしないと「奇手奇策」の練り方にも色々支障が 出るんだよ。このテーマのゲームって、奇手奇策とその対策を練るのも楽しみ なんだからさあ。「マトモな」展開でうまく動くかどうかだけじゃなく、奇手 奇策を採用した際のツジツマがどーなるのか、現時点では何とも言えない。つ ーか、そこまで検証した末に発売して欲しかったな。
 
 まあ、この際今からでも遅くはない。もし単 純明快なエラーでないのだとしたら、できればここに書いた作戦、さらにここ で書かなかった作戦(このテーマの奇手奇策なんてまだまだ山ほどあるはず) を含め、コマンドマガジン編集部にはチャンと検証して欲しいな。
 
 ちなみに、もしコマンド誌から「そこまで言 うなら、検証に協力しろ!」などと言われた場合、限定的には協力しましょ う。なにせ私、「偉い人」からデヴェロッパーにはまだ修行不足だと指摘され ている身ですから、あまり役には立てないんですよ。できるのはせいぜいルー ルの穴をいくつか指摘することと、検証する必要がありそうな奇手奇策のリス トを作ることかな。フツーなら通用しそうもない奇手奇策を練ることだけは得 意ですからね(笑)。

4月21日2008/04/22 00:18

 皐月賞の結果は、ある意味最低最悪だった。 馬券外れたとか、他人のPO馬が勝ったとか、まあ「良くない」理由はいくつも あるんだけど…
 
 今から思えば、「予感」はしてた。何とも名 状し難い、意味不明な不安感があったんだよ。間違いない、この感じは「魔 物」だ。魔物が蠢いている気配がする!そこまで見抜いていたんだけどねえ…
 
 一応、魔物の正体までは把握できた。「アス コットの魔物」である。コレに取り憑かれると、恐ろしいことに「決して使っ てはいけないお金」が、サイフの中から消失してしまうのだ…世界中の競馬場 にいる魔物の中でも、最上位の魔力を誇る存在だ。なにせ、わかっていても、 注意していても駄目なのだ。決して逃れ得ぬ悪夢…ソイツの気配が匂ったの だ。
 
 何故アスコットの魔物が中山に?私は強ばっ た顔で馬柱を見つめた。するとそこには、「魔物の手先」の姿が!橋口厩舎2 頭出し…これは怪しい!コイツらの背後に、アスコットの魔物の気配がする。 「アスコットへおいで」と囁く声が聞こえる…私はこの2頭を馬券に含めるこ とにした。ここでヤラれてアスコットでもヤラれてしまっては、「便せんマニアのユートピア(韓国のこと)」 にたどり着けない。慎重になったつもりだっ た。
 
 だか!ああ、だがしかし!魔物は別方向から 襲ってきたのだ。キャプテントゥーレという姿をして。お前、ここは距離長い んじゃなかったのか。ジャック・ル・マロワ賞だのムーラン・ド・ロンシャン 賞だのに行くんじゃなかったのか。「ここ負けて、次走はNHKマイルかシン ガポール(笑)」じゃなかったのか…
 
 正直に言おう。やっぱりこの馬に2400は長い と思う。よって、キングジョージどころか日本ダービーだって買えるかどうか 怪しい。そんな馬が皐月賞勝ったからって、普通は「アスコット行き」の心配 はしない。けど、それは普通ならの話。「アスコットの魔物に取り憑かれたモ ノ」に、そんな理屈が通用するとは思えない。そして、言うまでもなく、森調 教師はアスコットの魔物にヤラれている…もう駄目だ。
 
 一応、まだ森調教師はアスコット行きを表明 していない。しかし、時間の問題であろう。アスコットの魔物に取り憑かれた 奴に、理性なんて通用するワケがない。そんな甘っちょろい存在じゃないんだ よ、アスコットの魔物は。ダービー惨敗しても「アスコットアスコット…」 と、譫言のように呟き続けるに決まっている。おまけに、馬主(みたいなモ ノ)は吉田照哉。これまたアスコットに取り憑かれた男。ドコに逆らえる要素 があるんでしょ。できれば私に教えて欲しい…
 
 「そんな馬鹿な」と笑い飛ばせる奴は、アス コットの魔物の怖ろしさがわかってないだけだ。アレは本当にスゴいんだよ。 アタマの中でブツッて音がして、気がつくとサイフの中身が本当にカラッポな んだよ!「ルーザーズバーで飲むカネさえ残らない」ほどカネ突っ込んじゃう んだよ!あの強烈極まりない魔力は、マジに何物にも代え難い。恐ろしや恐ろ しや…
 
 つーわけで、今年は予定変更して、またもア スコット行きになりそう。韓国旅行は譲るつ もりはないから、凱旋門賞行きがキャンセル かな。何でこんなことに…正直、キャプテントゥーレだけは勝って欲しくなか った…だって、アスコットで勝てる血統とは思えないんだもの。
 
 しかしだ。私はアスコットへ行ってこの馬の 単勝を買うだろう。これを防ぐためには、ヴィヴァパタカにもアスコットに行 ってもらうか、私が欧州に持っているPO馬の1頭がキングジョージに来るか、 どちらかしかない。まあ、どっちも「期待するだけなら悪くない」って可能性 だけどさ。ただ、いずれの場合でも私のサイフの中から「使っちゃイケナイお 金」が消え去るのは間違いない。その後戻ってくるかどうかは…魔物の思し召 し次第だ。
 
 これは、逆らえないのである。私もまたアス コットの魔物の毒牙にかかった哀れな奴だからして。口ではこう言っていて も、「アスコット」のことを考えるたびに「どんなに負けてもいいから、勝ち たい!」って欲望がフツフツと沸き上がる。「ここで馬券ドーンと当てて、 『獲ったぞ!』と大声で吼えたら、どれだけ気持ちいいか」なんて野望が燃え さかる。それが魔物の罠だとわかっていても、逆らいようのない甘い誘惑が… かくして私は、欧州制覇の夢再びとワーテル ローの戦場に臨む皇帝陛下(ナポレオンのこと)のごとく、ウォータールー駅 (ワーテルロー駅。アスコット行きの列車が出る)に突進するのである。たと え帰りはセントヘレナ島に流されるのと同じ思いをするとわかっていても。
 
 立ち塞がる馬が何になるのかは、まだわから ない。できればモンジュー産駒が良いけど。この「ウェリントン公率いるシン・レッド・ライン」 に匹敵する難敵を撃破してこその、「アスコ ットでの勝利」だからね。もちろん天才もいるだろう。これらに勝つことがど れだけ難しいのか、よーく知っているんだけど、それでも必勝を期してアスコ ットに行ってしまうのだ。これこそがアスコットの怖ろしさ。この気持ちは、 アスコットのスタンドに向かって中指突き立てて、「I shall return!」って 叫んだことがないと、わかんないだろうなあ。もっとも、これをやっちゃうと もれなく「アスコットの魔物」に取り憑かれちゃうんだけど。
 
 実際のトコロはどうだか知らないけど、アス コットの魔物ってのはそれぐらいキョーレツなんだよ。皐月賞の表彰式で、森 調教師の目が怪しく輝いていたように燃えたのは、本当に気のせいなんだろう か。コッチもマジにアタマ抱えているのもかかわらず、早くも「それでも行く のがF男」って気分だからなあ。まさに「SANチェック失敗」(某ホラーゲ ームで要求されるチェック。失敗すると正気を失う)状態。まいったね。
 
 最後に、私の競馬関連の知り合いに告ぐ。皆 さん、全力で「キャプテントゥーレがアスコットに行かないように」祈って下 さい。マジに。無駄だろうけど。そうしないと、「凱旋門賞土産として、おチ ョコ様」が、「アスコット土産として、謎のカップ麺」に化けます(笑)。

4月24日2008/04/25 01:43

 キャプテントゥーレ骨折だってね。さすがに 残念かな。でも、まだ油断は出来ない。アスコットの魔物はあの手この手で私 を誘い込もうとしてるから。
 
 そもそもだ。キャプテントゥーレが皐月賞勝 った直後でさえ、「今年キングジョージに挑戦しそうな馬」筆頭は別にいる。 マツリダゴッホだ。「中山限定」のような気がするのは事実だけど、今週末沙 田で勝てば「キングジョージだ!」って言いそうな馬だからねえ。それでも、 別に結果だけ聞けばいいかと思っていた。ソコまで思い入れがある馬じゃない からね。
 
 でも、予定変更。今週末は府中で競馬観戦。 お目当ては香港のレース。ユキチャンのレースっぷりも気になるけど、そんな ものは二番手以下。つーか、土曜も月曜も仕事ってのを承知の上で香港に行き たくなったぐらいだ。準備不足なので無理だけど。
 
 何で急にこんなことを?そりゃあもう、 Floral Pegasusの鞍上がCoetzeeだから。私がこの馬を見初めた時のコンビが 再結成だからね。本来なら今すぐ香港にすっ飛んでいくべきだけど、仕方がな いので府中でモニターにらむ。そんでもって、気合いでこのコンビを安田記念 に呼び寄せる。それしかないでしょ!
 
 わかる奴にはこれで説明不要だろうけど、普 通の人のために解説しよう。Floral Pegasusは週末香港で好走して、安田記念 に来日する。そこで私がしこたま馬券買って、大儲け。少なくとも、私の中で はそう予定されていた。別にここで応援する必要なんて無い。それどころか、 なまじ勝ってしまうと他の日本人もこの馬の馬券を買ってしまう。それよりは 「来日はするけど、別の馬に先着される」方がオイシイ…とまで思っていた。 ムシのいい話だけど、そこまで期待するのが「惚れてる馬」ってものでしょ。 逆に言えば、ここまで期待できないようじゃ惚れてるうちに入らない。
 
 そんなわけで、多少冷めた気分で週末のレー ス結果を参照する予定だった。先週末までは。しかし、しかしである。鞍上が コーツィーなら話は別だ。ここで勝たなければ、またコンビ解消の可能性があ る…
 
 高雅志(香港表記)は、私の中では「素晴ら しいジョッキー」である。だって、儲かるんだもの。沙田で「迷った時、困っ た時」は、高雅志を買うのが手っ取り早い。単純に勝ち鞍だけ考えたらホワイ トなどの方が上だけど、配当や「ここぞ!」ってポイントでの信頼度などを加 味して考えると、高の方が上だと思っている。技量についてはともかく、私の 中での信頼度は天才デットーリの次。日本人は全員その遙か下。比べることす らアホらしい。推定だけど、多分私は日本人で一番高雅志のことを信用してい る男だ(笑)。
 
 何でソコまで信用してるのかって?まずは沙 田での実績。私は沙田での勝率がいい。沙田限定なら須○鷹雄や佐藤○一郎よ りも私の方が上だと勝手に思っている。そんな私が信用してる、香港主戦のジ ョッキーだよ?成績もそれに伴うものに決まっているでしょ。文句があるな ら、沙田で私より良い回収率叩き出してから言って下さい。
 
 それともう1つは、何と言っても原居民様に 「推薦」してもらったから。その昔、私は写真撮影に夢中になるあまり「原居 民様の複勝を買い忘れる」という大失態を犯したことがある。結果原居民様は 大穴開けて3着。真っ青になっているトコロに、日本から「馬券獲ったでし ょ!」って電話がかかってきたものよ(笑)。この時点で馬券収支はマイナ ス。さすがに落ち込んでいたところ、何故か脳裏に原居民様が現れたんだよ。 そんでもって、「最終はオレの鞍上だったコーツィーから買え」って神託をく れたんだよ。その結果コーツィーは2着。かなり穴馬券だったので、これで収 支はプラスに。以来、私は「迷った時はコーツィーから」買い続けているわけ だ。
 
 そんな素晴らしいジョッキーなのに、何でず っとFloral Pegasusの鞍上じゃなかったのか?まあ、色々あったらしい。それ に、Mosseも悪いジョッキーではないし。けど…私の中では、やはりCoetzeeと のコンビの方がしっくり来るんだよ。あの時の走りに惚れたからこそ、今でも 大騒ぎしているんだから。
 
 私が初めてこの馬を見た時、この馬は3班だ った。日本で言えば一千万下ってところか?いや、2歳500万下かオープン特 別で見たっていう方が感覚的に近いかも。ここでの勝ちっぷりが良かったの で、「きっと出世する!」と予言したのだ。こういう馬が本当に強くなってく れるのは、やっぱり嬉しいよ。
 
 私は結構「古い」人間なので、「サンデーサ イレンス以前のPOG」なるものが懐かしくなることがある。情報なんてまるで なく、評判馬ってものがまるでアテにならなかった、あの時代がだ。ある意 味、今の時代は「走る馬を獲って当たり前」ってところがあり、これはこれで 面白いんだけど、たまに「それは何かが違うだろ」って言いたくなるんだな。 実力未知数で、どんな馬でもせいぜい「まあ、走るかもね」程度でしかない 中、「これは!」って馬を見つけた喜びってのは、今のPOGじゃ味わえない気 がする。
 
 そもそもだ。私の競馬歴の中で、「きっと出 世する!」って感覚を受けた馬は3頭しかいない。フローラルペガサスはその 1頭。もう1頭はエアグルーヴ。「強くなる」どころか、化け物だと思ったも の。POGで他人の持ち馬だったので、コイツが期間中1つ「しか」GⅠ勝たな かったのは、実にラッキーだった(苦笑)。最後の1頭は、ニホンピロナーリ って馬。いい馬だった…強い馬ではなかったかも知れないけど、本当にいい馬 だった。私に、すごく大事なことを教えてくれた馬だった。今でも、思い出す と涙が…
 
 私は確かに「安田記念でFloral Pegasusから 買って大儲けする」予定だけど、正直言ってカネはどーでもいい。そうじゃな いんだよ。この馬がこの馬らしい競馬をして、結果として出世してくれれば、 それでいい。私はそれを信じているので、ついでにお金増やしてもらうだけの 話。馬に惚れるってのは、そーゆーことでしょ。
 
 だから…やっぱり鞍上コーツィーってのは嬉 しいよ。正直言って、モッセが乗ってる時は「少し違う…」って気がしてたか らね。勝ち負け度外視してまでも、もう少し思い切ったレース運びをしてもら いたかった。コーツィーの時はそういう勝ち方してた馬だからねえ。ま、その 強引さが「鞍上を追われた」理由だと思うけど。
 
 今回、正直言って、フローラルペガサスが勝 てるとは限らない。私は信じているけど、それはあくまで私の中での話。世の 中ってのはそんなものだ。けど、私が今回観に行くのは、この馬が「勝つ」と ころじゃない。フローラルペガサスが「私が惚れたのと同じような」レースを するところを観に行くのだ。結果どうなるのかは問題じゃない。まあ、勝つけ どな。アタマでは「負けても…」なんて思っているけど、ハートは勝つことを 微塵も疑ってない。
 
 しかしだなあ。何で私はこんな時に日本にい るかな。沙田行かなきゃ駄目でしょが。この辺が私のヘタレてるところだね。 ANAの羽田発着便なら、仕事終わった後飛んで、仕事始まる前に日本に着く んじゃねーのか。そんな強引なフライト、いくらかかるかわかったものじゃな いけどさあ。だからアスコットで勝てないんだな。まったくもう。ブツクサブ ツクサ…

4月25日2008/04/26 01:56

 ぐぁ!「ヒトラー電撃戦」のルールが大改訂 された!おかげで本日のネタが全部吹っ飛んだ。せっかく「奇手奇策検討第二 弾」をお届けする予定だったのに…全部練り直し。やられたなあ。
 
 まずはコマンドのサイトでも発表された、超 重要な訂正をここでも紹介しておきましょう。地図上の、一般戦略ポイントと 国家戦略ポイントが入れ替わりました。先日私が冗談半分に「逆じゃねーの か」と言ったことが、ホントになっちゃいました…どーすんだおい。影響でか すぎだ。
 
 確かに、ルール読んで「本当か?」って思う 部分が山ほどあったのは事実。そこを色々と質問したところ、なんかルールが 大改訂されちゃいました。業界の狭さと反応の早さ(おそらくフツーの読者は まだロクにプレイしてない)を考えれば、多分私の質問がキッカケなんだろな …悪いのは私じゃないけど、なんか罪悪感感じるほどだ。
 
 ただまあ、このタイミングで大訂正が入った のは、決して悪いことではないと思う。皆が間違ったルールでプレイして、 「なんかオカシイ」って悪評が流れるのを、ギリギリ阻止できたはずなので。 つーか、発売前に気づけよなあ…ルールチェック甘いよ!結局SS版「戦国大 名」から怪しげなルールを駆逐できなかった私(私だけのせいじゃないけど、 私に少なからぬ責任があるのは事実)ごときに指摘できるような「怪しげな部 分」放置してんじゃねえ!
 
 しかし、実を言えばまだ油断は出来ない。こ の訂正のおかげで、「ロンドン占領はやるだけ損」といった、オカシな部分は ほぼ無くなった気がする。しかし、「これでゲームバランス取れているのか」 については、正直未知数だ。ルール改訂も視野に入れる必要がある気がする ね。アタマで戦略練ってる段階では「結構マトモに動きそうな」ゲームなの で、「どうもバランスが悪い」となったら、改訂版を用意する価値があるんじ ゃないかな。この辺は実際対人プレイなんぞやってみて、色々追究する必要が ありそうだ。
 
 なお、改訂方法にも簡単なアイデアがある。 「どうにもこうにもバランスが悪い」となったら、国家戦略ポイントの一部を 一般戦略ポイントに書き換えてしまえばいい。中東の一部とソ連国内の一部を 書き換えるだけで、かなり違うと思うけどな。これだけで何とかなるほど甘く はないかもしれないけど、下手にグチャグチャとルールをいじるよりマシって 気がする。とりあえず、「バランス悪い」で片付けるのではなく、そういう訂 正をすることを視野に入れつつプレイしてみることをオススメしたい。「原爆 級のルール訂正」のきっかけを作った身としては、これぐらい提案しないと…
 
 一応、現時点での「奇手奇策」についても触 れておこう。まず「ポーランド放置策」だけど、さほど効率が良くないと判明 した。ポーランド片付けてから仏に向かうと、攻撃にボーナスが付くので。た だ、それを承知の上で仏に突っ込む作戦があるのも事実。さらに「ポーランド 永久放置」という極論戦略については、「損が大きい」ってことになりそう。 理屈はこうだ。旧ルールではソ連の土地を占領しても「相手の増援を減らす効 果すらない」状態だったのに対し、ルール改訂により絶大な効果が出るように なった。ならば、「どーせ相手の増援に変化がないのなら、無理矢理進撃して きたところにバックハンドブロー」ではなく、自分から攻め込む方がいい。
 
 西側連合国としては、1つ面白い作戦があ る。ルール侵攻策だ。初っぱなにベルギーに宣戦布告して、アルデンヌ経由で ルールを攻める。独軍が油断して何も手を打たなければ、ルールは確実に占領 できる。これは決して小さくない戦果だ。「独軍に対応を強いる」ってだけで もそれなりに意味がある(1補給ポイントを使って部隊を動かし、さらにベル リンの空軍を1つ防御用に温存しておく必要があると思われる)ので、是非覚 えておいて欲しい作戦だね。なお、ルール防衛に戦力を割きすぎているような ら、「ザール占領」や「シュトゥットガルト経由ミュンヘン攻略」って作戦が 成立するかも。
 
 逆に成立しそうもないのが、伊侵攻案。この ゲームの伊は、実はやる気まんまんである。なにせ降伏条件はかなりキビシー し、仮に無理してそれを達成しても、あっさり再度参戦してくるのだ。色んな 意味で「成り立たない」気がする。ミラノ占領だけでも意味があるのは事実だ けど、コッチにそんな戦力を割くよりは、「仏の独本土侵攻」だの「ノルウェ イ作戦」に賭けた方が効率が良いような。
 
 なお、伊はやる気まんまんなので、実は「独 の伊侵攻」が成立しないんじゃねえかって話がある。狙いとしては「役立たず の伊を踏みつぶし、南仏からパリを狙う」ことにあるんだけど、とにかく効率 が悪すぎる。おかげで仏は伊との国境はまるで心配する必要がない。勇敢なる 伊に感謝だな(笑)。
 
 赤軍の早期宣戦布告案だけど、これまた効率 が悪い。赤軍が独またはルーマニアになだれ込むと、独は「総力戦」カードを 使って増援を呼べるようになる。こうなると事実上生産力がかなり向上するの で、多少の戦果ではマイナスの方がデッカイ。正直言って、ルーマニア占領だ けでは損になるような…そんなコトしてるヒマがあるんなら、部隊を後方に逃 がす方が勝るのでは。
 
 この手のゲームの定番「ゼーレーヴェ」だけ ど、上陸はかなり難しそうな雰囲気。どうも「ロンドンの航空部隊を壊滅させ ない限り、イングランドに上陸は出来ない」ようなのだ。そのために必要な空 軍の数考えると、ちょっと効率は良くないなあ。それだったらアフリカ経由で 中東になだれ込む方が良さそうな。ただ、バルバロッサのスケジュールに悪影 響与えてまで英国をいじめる必要があるのかは、まだよくわからん。
 
 とまあ、色々考えてゆくと、実は「史実通り の作戦をなぞる」ことがお互いにとって効率良い戦略では?って気がしてく る。細部は色々悩む余地があるけどね。ただこれは「双方が適切な備えをして いれば」の話なので、隙を見つけたら色々試してみる価値はあるだろう。
 
 本来ならばそろそろ「マップとルールブック だけ眺めて大雑把な作戦だけ考える」段階が過ぎ、ユニット切ってソロプレ イ」って段階に進むはずだったんだけど、ルール改訂のおかげでもう少し「大 枠を練る」必要がありそうだ。どんなゲームでもまず大枠を練り、その後ユニ ット動かして細部を詰める…ってのが「私の作戦研究」だからね。ましてやこ れは自由度大きめの戦略級ゲーム。細部に気を取られるのではなく、「どの国 をどのタイミングで攻めて…」ってな方針を考えるのは、重要じゃないかな。 つーか、そーゆー作業に徹していた関係上、戦略ポイントの位置づけがすごー く気になり、それがルール改訂に繋がったわけなんだけど…
 
 しかし何だねえ。なんか久々に私が「ゲーム 界に多大なる影響を与えた」気がする。コマンドマガジン80号記念として選ば れたビッグゲームの、ルール大改定の引き金を引いちゃったんだから、「ささ やかなこと」とは言えないでしょ。この業界は狭いから、「良くある話」って 気がするのも事実だけどね。基本的にはヘタレだけど、年期だけはそこそこあ るからなあ。「亀の甲より年の功」ってことかな。ま、ここまで影響を与えち ゃった以上、このゲームのことはもう少しキチンと追究しておかないと。そう でなければ、全国のゲーマーに申し訳が立たない…ただ、これだけは言ってお こう。コマンド編集部は、私が上洛した暁には、ビール1杯ぐらいならおごっ てくれてもいいんじゃない?発売日考えれば、GW前にこの訂正出せたのはデ ッカイんだからさあ!