3月31日2008/04/01 00:54

 開幕3連勝、昨日のUK43など語りたいことはあるけど、やはりここはドバイ回顧…ではなく、このレースを肴に私自身のアホウっぷりをトコトン紹介します。
 
 私は諸般の事情により、グリーンチャンネルに加入してない。それで困ることはあまりないんだけど、「世界の大レース」がある時はさすがに困る。中継見られないジャン。そこでまあ、香港ジョッキークラブのサイトを眺めつつ、短波ラジオを聴いていたわけだ。
 
 実況中継してる短波ラジオはともかく、何故香港ジョッキークラブ?そりゃもう、馬券売ってるので、結果がすぐに出るから。おそらくネタも拾えるだろうし。実際、ヴァーミリアンの香港馬名というネタを拾ってきている。
 
 しかし…正直に言おう。私はHKJCのサイトを甘く見てました。以前から「世界一の競馬サイト」だと主張しているんだけど、それでも足りなかった。何がスゴイって、オッズ表示ですよ。「香港じゃどう買われているんだ?」ってコトを調べるため、しばらく表示していたところ…何もしないのに、オッズと総売上金額が変化してゆく。刻一刻と。
 
 競馬やってる人ならわかると思うけど、オッズってのは本来そーゆーものだ。馬券の売り上げが増えるにつれ、少しずつ変化してゆく。この変化を「読み取る」ことは、馬券作戦の極意の1つだったりする。
 
 だから、フツーに考えれば、オッズが変化したからって何の不思議もない。これが競馬開催中の真っ昼間で、しかも競馬場にあるオッズ板を目の前にした場合には…ちょっと待て。今何時だ?しかも、オレが見てるのは何だ?
 
 時は日本時間で真夜中。香港と日本の時差は1時間しかないから、香港だって夜更けだ。なのに、オッズが動く…つまり、馬券売ってると。しかも、それがネット上で見られると。言っておくけど、私は別に更新ボタンを押してるワケでもないのに!
 
 私はソコまでIT技術に詳しくないけど、世の中には色々と怪しげなギミックがあるって話は聞いたことがある。だから、技術面を考えれば、この「更新もしないのにオッズが変化」も、驚くようなコトではないのかもしれない。けど…ソコまでやるか香港。カネ取るサイトとか、インターネット投票専用ページの話じゃない、フツーに日本からアクセス可能なサイトのオッズにこのギミックがあるのだ。
 
 ちなみにこのオッズ情報、見てるとすごーく楽しい。気分はまさに競馬場。いや、ドバイには馬券が無く、当然オッズ板も無い以上、ナドアルシバより「競馬場っぽいなあ」って雰囲気に浸れる。はっきり言って、ラジオNIKKEIが流している「レースの合間の情報」より、ずっと燃えた。馬券買いたくて仕方なくなるほど。くそう、何でオレは香港のネット投票権持ってないんだ…
 
 わかってはいたけど、香港はやはりスゴいね。スゴいを通り越して、阿呆だ。何で真夜中に馬券売っているんだよ。売る奴も売る奴だし、それを買ってる香港の競馬ファンも競馬ファンだ。「踊る阿呆に見る阿呆」たあ、まさにこのことか。なお、一番アホウなのは、日本からそれ見てゲラゲラ笑ってる奴だろうけど(笑)。
 
 結果のアップに関しては、もはや何も言うことはないです。以前「凱旋門賞の結果を一番早くアップするサイトはどこか」って比較をやったことがある。比べたのは、主催のフレンチギャロ・欧州競馬情報サイトの大手レーシングポスト・そして香港ジョッキークラブ。結論は「お話にならない」。残る2つが、現地では次のレースが始まっているはず…って時間になってもちっとも結果を表示しないのに対し、香港は速攻で表示。今回も相変わらず素早い表示でした。
 
 これだけなら、まあ前から知っていたことだ。問題はその次。レース映像のアップ。これも香港は早い!ドバイワールドカップの場合、20分切りました。そりゃあネットだから当然画像は荒い。けど、グリーンチャンネルで流れた映像とほとんど変わらないモノ(諸般の事情から確認取れてる)が、あっさりネット上で流れる…ちなみに実況音声以外はJRAのサイトにあるものと何も変わらない。
 
 そりゃあ確かに、実況が英語ってのはワケわからん。けど、私はある程度慣れている(海外で日本語実況が聞けるとでも?)し、映像があれば実況は「雰囲気がわかればOK」だ。少なくともグリーンチャンネルを見た後、「ゆっくり見直すか」ってな用途なら、これで充分じゃないかと。少なくとも英語版なら、そんなタイミングでアップしてくれます。
 
 ちなみにだ。言うまでもないことだけど、この間JRAのサイトはピクリとも更新してない。香港と比べると、すげー手抜きではないか…って気がするんだけど、オカシイのは香港の方です。いくら香港馬が出ていて馬券売ってるからって、20分で映像アップするか?しかも真夜中に。ちなみに、JRAのサイトは(私の知る限りでは)、自分の所のレースでさえこんなに早いタイミングで映像アップしません。
 
 やはり香港ジョッキークラブのサイトは「世界一」だと思う。色々細かく見れば欠陥もあるんだろうけど、とにかく「競馬ファンのツボ」を押さえまくっているトコロが嬉しい。ドバイに行けなかった寂しさを紛らわすのに、最適な情報源だと思う。私なら、「グリーンチャンネルとHKJCのサイトの、どちらかしか見ちゃ駄目」と言われたら、ためらいなくHKJCサイトを取るね。
 
 ちなみにレース結果を。UAEダービーは案の定イイデケンシン惨敗。まあ、これは相手が悪い。南半球産馬は半年生まれるのが早いからなあ…デューティーフリーは南アのジェイペグが混戦を制した。ちなみにこの馬、香港では最低人気で単勝150倍以上!向こうの人間はひっくり返って暴れていたんではないかと。フローラルペガサスは負けたけど、見せ場は作ったから良し。でも、最後は距離の壁かな…日本勢はウオッカ4着、アドマイヤオーラ8着。香港勢の連覇なるかと注目を集めたシーマクラシックは、これまた南アのサンクラシークがヴィヴァパタカの追撃を振り切ってV。今年は南ア勢大躍進。ちなみに、豪州生まれのフジキセキ産駒だそうな。「親父が日本馬で自身は豪州産、調教先が南アで勝ったのがUAE」とは、インターナショナルだねえ…
 
 メインとなるドバイワールドカップは、下馬評通りカーリンが圧勝。いくら「香港の単勝1倍台は蹴飛ばすのが吉」とはいえ、ここは話が別でしょ。意味不明なオッズ操作の結果?香港で3番人気を集めたヴァーミリアンこと赤兎馬(苦笑)は、なんとドベ。トランジット先のシンガポールで、関帝廟(華僑がいる土地には必ずあるはず)にいた「関羽の怨霊」でも拾ったか?
 
 香港ジョッキークラブのサイトは、「私認定世界一」だ。それはいい。けど、コレを見てると「何で他はこのクオリティに追いつけない?」と感じてしまいますね。特に日本の地方競馬は、コレぐらいやるつもりで頑張らなくちゃ駄目でしょ。まあ、実際は経費が出ないんだろうけど…JRAだって油断してたら駄目だと思うぞ。
 
 ちなみに、今年は試しに「安田記念の映像を最初にアップしたサイトはどこか」比べてみようかと思ってます。安田記念は間違いなく香港でも馬券売るので。本命はもちろん香港ジョッキークラブ。ただ、JRAと「ウチが映像アップするまで、映像使っちゃ駄目」などという密約?を結ばされている可能性はある。そうなると浮上してくるのが、対抗のYouTubeかニコ動。違法を承知でTVのレース映像アップする奴はいると思うけど、香港ジョッキークラブに勝てるかなあ。「香港には負けない!」などという、無意味な情熱燃やした奴がいれば話は別だろうけど…こんな強力な相手に、本家本元JRAは勝てるのか?つーか、そもそも太刀打ちできるのかぁ?
 
 ドバイワールドカップが来るたびに感じることではあるけれど、やはり世界は広いねえ。素晴らしき競馬馬鹿が山ほどいると実感させられる。そもそも、ドバイのレースからして「主催が馬券売ってない競馬」という、世界一「バカな」レース。そんなレースを主催する奴がいるかと思えば、一方ではそのレースの馬券を真夜中に気合い入れて売ってる奴もいる。真面目な話、「これが世界の怖ろしさ」ではないかなあ。
 
 もっとも、私だって簡単に負けるワケにはいかない。カネも力もないけど、「競馬に関するおバカ度」では、簡単に負けていないつもりだ。真夜中に「右耳でラジオ、左耳で電話」聞きながら、香港ジョッキークラブのサイトを見て、「まだ馬券売ってるよ香港!」などと会話してる程度にはおバカなんだから(苦笑)。これぞ「日本男子の意地」って奴ですね(違う)。

4月3日2008/04/04 00:33

 新年度である。色々言いたいことはあるけど、とりあえずは「気分一新」って言葉で誤魔化しておこう。ブツブツブツ…
 
 本日の話題は、今週末の予定について。どうせレポートはお届けするんだけど、事前にも語っておいた方がいいかなと思って。色は悩ましいんだけど、多分コッチが適切と判断しました。
 
 今週末は、同人誌即売会に出没予定。しかも、中小の「only」即売会へ。軍モノonly同人誌即売会「MILITARY LIFE」に行く予定なのだ。
 
 私は基本的にonly即売会には行かない。同人誌という怪しげな存在の、その中でも特にヘンなジャンルに興味があるので、あまり出入りする必然性を感じないのだ。「便せん・カレンダーonly」なんてイベントあるわきゃない。好みのジャストミートがあり得ない以上、メリットよりデメリットの方が多いイベントなのでね。
 
 しかし、まあ「軍モノ」ならミート率は高そうだ。私はシミュレイションゲーマーで、なおかつ軽度のメカフェチだから。特別な目当てがあるワケではないけど、行ってみる価値はあるかなと思って。
 
 テーマがテーマなので、多分便せんは全く扱っていない。ちっ。ポスターカード(要は絵はがき)はあるかもしれないけど、私の守備範囲外なんだよ。モノによっては買うけどさあ…絵はがきは「レイアウトに関してはあまり悩まなくて良い」ので、好みじゃないのだ。便せん特有の、「イラストと本文用スペースをどう配分するか」って苦悩を観賞するのが大切なんであって…(以下略)
 
 では、何を買うのか?うーん…同人誌?まあいくつか買うだろうね。主にメカ系を主に。私の「メカとしての兵器の好み」は相当偏っているんだけど、それでもまあ「手に取ってみたくなる」ネタはあるでしょ。
 
 一応期待しているのは、ソビエト(現ロシア)の航空機絡みのネタかな。昔に比べれば情報出てくるようになったけど、まだ色々謎が多いだけに。特に回転翼機(ヘリコプター)の実力及び配備/輸出状況は商業誌だけでは「よくわからん」ことが多いので、その辺を分析してくれたモノがあると嬉しいかな。
 
 ゲーム系も一応期待はしている。コマンドマガジン編集部が出店する予定なので。最低でも話のネタにはなる。それ以上のモノを扱っているのかどうかは、当日判断することになる。なお、ここはどうやら「限定20部」のゲーム?を持ち込むらしいので、開始前から並ぶことを真剣に考慮中。いくら何でもこの数では、瞬殺する可能性がある。
 
 他?戦史モノはやや興味薄だからなあ。単に「こーゆーことがありました」って感じの本なら、さほど「燃えない」ので。ゲーム仲間にはこういうネタ好きそうな人間が山ほどいるんだけど、そーゆー方々に限って即売会に来ないんだよね。もったいないとは思うけど、私が口出しするコトじゃないか。
 
 なお、コスプレ(おそらく軍服が大半)にはあまり興味がない。軍服ってのは、「機能性こそが大事」だと思っているので。戦場で戦っているのならともかく、民間人が「あの格好」をすることに、さほど意義は感じないんだな。「着てみたら便利なんで病みつきになった」なんて話なら、わかるけど。夏の福島競馬場では、シャルジャ(アラブ人がアタマに被ってるアレ)は「実用品」なんだよ。わかるかね?
 
 むしろ興味深いのは、主催者か。どんな奴が主催なのかは、ちっとばかり気になるね。その意味では、開会もしくは閉会の挨拶を可能ならば聞きたいところ。もっとも、ホンキでそれ聞こうと思ったら、自分で店出す側に回るべきなんだろうけど。さすがにソコまでするのは問題かな。なにせ本作るほどのネタがあるワケじゃないので…
 
 正直言って、今回はどちらかと言えば「良い品が入手できる」「楽しい時間が過ごせる」って期待は薄い。そういう期待を持つには、情報不足なのだ。よって、主目的は「偵察」である。当たったハズれたで騒ぐのではなく、とにかく様子をうかがうと。この同人誌即売会自体に「第2回」があるかどうかはともかく、参加サークルは別の即売会に出店している可能性が高い。それを考えれば、様子を見ておいて損はないのだ。こういった「無意味なる計画性」が、私の特技だからして。
 
 あと、場合によると「育成」だの「捕獲・洗脳」だのも目的になるかもね。前者は「見所ありそうな」同人誌サークルをおだてまくり、「自分好みの」作品を継続して作らせること。後者は素質のありそうな奴を一人前のシミュレイションゲーマーに「改造手術」することを指す。よほどのことがない限り実行はしないだろうけど、こんなイベントに出入りする以上は「狙って」いかないとね。「奇跡が起きた時に備え、延々と待つことが出来る」ってのも私の特技だし。
 
 とまあ、色々不穏当なことを書きまくったけれど、実際には「本を数冊買って、遭遇する可能性の高い知り合いとダベって」終わりとなるでしょう。いくら私だからって、いつもいつも暴走してるワケじゃないんだし。ただまあ、それじゃネタにならないので、あえて暴走気味に語ってみただけです。つーわけで、アフターレポートの方はもっと「平和な」話に終始します。するんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟しとけ…(by「関白宣言」さだまさし)

4月4日2008/04/05 00:44

 このブログの改革は、常日頃から考えていることだ。とはいえ、自分の考えだけでどうこう…ってのは色々限界がある。そこで、本日はあえてここをお読みの皆様方に「問いかけ」たい。
 
 問いかけると言っても、必ずレス付けてね…って期待をしてるわけではない。一応、皆様がレスを付けたくなるような方向で話を展開していくよう心がけるだけ。特別な見解がある方はレス付けるだろうし、付けなかったからってどうこうってワケではない。基本的には私個人の問題だ。
 
 肝心の、問いかけの中身なんだけど…ある意味、トンデモない内容だったりする。実は、このブログを「18歳未満アクセス禁止」にすべきかどうか、真剣に検討しているのだ。もしよろしければ、賛否問わず意見を述べていただきたい。
 
 補足説明はチャンとしよう。別にこのブログを「エログロ」な、通常予想されるような意味での「18禁」サイトにしようってワケではない。私にそんなつもりはないし、そもそも運営能力がない。写真・イラスト抜きのエログロ18禁サイトなんて、誰が見るんだ?エロ小説書くことでさえ無理がある。まあ、とりあえずはそーゆーコトにしておいて下さい。
 
 じゃあ何で18禁?普通はそう思う。もちろんソコはチャンと語る予定だ。ただ、その前に、あえてこちらから問いかけたい。このブログが内容を全く変えないまま「18歳未満の人間がアクセスすることを禁止」した場合、何か困るコトってありますか?
 
 実際ココに「定期的に訪れている」18歳未満の人間はいない。「自称(だけ)18歳未満」とか、「精神年齢は18歳未満」ってのは除くと。これは未確認だけど、有力な推定である。そんなことは、私の趣味と交友関係考えれば自然と出てくる見解だ。よって、「どこかの誰かを完全に閉め出す形になっちゃった」って悲劇は発生しないと思われる。
 
 強いて引っかかりそうな要因を挙げると、フィルタリング絡みか。18禁だと職場からアクセスできないとか、18歳未満の人間とPC等を「共有」してるので、あえてフィルタかけてある人もいるかもしれない。こうした事態は当然想定できることなので、該当する方は遠慮無く「困る」という趣旨のレスを下さい。こんなレスもらったからって18禁サイトにするのを止めるとは限らないけど、重要な検討材料にはなりますから。
 
 仮に現状問題がなかったとしても、将来を考えれば「それじゃアクセスできない」人が生じるかもしれない。そう考えれば、あえて18禁にする意味なんてない。内容面がモノホンの18禁モノならともかく、ここは普通に考えるのならそうじゃないから。なのに、何で18禁?
 
 直接的なキッカケは、以前採り上げた「準児童ポルノ取り締まり強化運動」である。私は、私が信じる基準に従って「ここは18禁ではない」と思っているし、そう断言できるような話題のみ採り上げてきたつもりだ。けど、これはあくまで「私の考える基準」だ。見る奴が見たら「18歳未満の人間に見せたくない」と感じるかもしれない。それを考えたら、下らない文句を言われる前に「そういう視点から文句を言われないよう」、あえてゾーニングをかけた方が適切かも…ってアイデアはあった。
 
 さらにだ。自民党と民主党が今の国会に、「青少年の健全な育成のため」有害な情報にフィルタをかけるよう義務づける法案を準備中ってニュースも入ってきた。自民党案と民主党案はそれぞれ独自のモノではあるけど、適用する目的・範囲及び罰則規定などは似通っており、ドッチが採択され施行されても影響は似たり寄ったりになると思われる。
 
 私に言わせれば、これらは立派な「検閲」であり、たとえ目的が「青少年保護」という正しいモノであっても、国家権力がこんな形で関与するのは望ましくない、となる。こういう青少年に対する表現規制は、ある程度必要だろう。けど、適用範囲を少しいじるだけで「青少年洗脳」に使えることを忘れてはいけない。ま、あえてクドクド説明したりしないけどさあ。
 
 まあ、私は政治問題にクビ突っ込むつもりはないので、この法案に対してどうこうって話はここまでとする。問題は私のブログだ。このような「青少年保護」を名目とした表現規制が広がる中、私のブログはどうあるべきか?そう考えた場合、「あえて18禁サイトである旨、自ら宣言して、18禁サイト特有の制限を受け入れる」のも手かな…って気がするのだ。
 
 このブログを運用している私にとって、一番重要なことは「私の更新意欲が続くこと」である。これがなけりゃ、他の何があっても無意味だからね。義務感に駆られて更新した日もあるのは確かだけど、基本的には「私が更新したいから」更新しているのであって、何かに義務づけられてやってるワケではない。読者の皆様には悪いけど、まず優先されるべきは「私の更新意欲」であって、読者の方々の存在はその次以降に来る。「義務感のみを理由とした、更新だけが目的の更新」だの「読者のご機嫌取りに終始した更新」だのが結局ココの読者のためにならないと思われる以上、さほど間違った態度ではないはずだ。
 
 そう考えてゆくと、「18禁ではない」ってお墨付きをもらえるよう話題を制限することは、私の更新意欲を削ぐ危険性がある。私自身が考えるところの「18禁サイトじゃない」と、世間や国が考える「18禁サイトじゃない」の基準が一致するとは限らないので。私の目指しているモノが「別に18禁でない」以上、私のブログを「18禁だ!」などとヌカすのは間違っているはずだけど、世間や国に逆らっても無駄だからね。
 
 たとえばだ。競馬の話題は少し怪しい。18歳未満の人間は馬券買えない以上、「18歳未満の人間には有害なだけだ」と指摘されても、文句は言いにくい。ヲタク系の話題に至っては…いやまあ、ここのヲタク系の話題は「カレンダーと便せん」なる平和なモノの話題に終始してる気がするのは事実だけどさあ(苦笑)。私に言わせれば、「18歳未満だから」って理由でここに掲載される程度の情報に接することが出来ないのは「18歳未満に対する虐待の一種」だと思うけど、世間や国がそう考えなければ、従うしかない。
 
 普通に考えれば、「問題がある」と指摘されてから18禁に移行すればいい。そりゃあ事実だ。ただ、「問題がある!」とバッシングされてからどうこう…ってのは、あまり気分良くないよね。かといって、バッシングされても「間違ってるのは世間の方だ!」などと突っ張り通すだけの気概があるワケでもない。だから、あえて自ら「下らない指摘されるぐらいなら、最初から18禁でいいよ」って姿勢を打ち出すのも悪くないのでは…と思っているのだ。
 
 まあ、実際に18禁サイトにしようと思ったら、大変な手間暇がかかると思われる。サーバー移転って話になりそうだし。それを考えたら、「問題が起きるまでこのままにして、さらに問題を指摘されても徹底して戦う」方がむしろ安上がりなのかもしれない。それを考えたら、18禁にするってのは「実現しそうもない極論」ではある。そもそも、そんな覚悟をする価値があるブログかどうかも怪しいわけで。ただ、私の中では一応「検討事項」にはなっているんだな。そこでまあ、「できれば意見聞かせてちょ」って話を振ってみたわけだ。
 
 ちなみにだ。ここがホントに「18禁」になったとしても、内容にはほとんど変化がないと思われる。エログロな話題が出来ないってワケじゃないけど、エログロじゃなくて単なる「お下劣下ネタ」だけで終わってしまいそうで…そんなのは現状でもたまに見かけるレベルじゃん!人間、向き不向きってものがある。私がエロに走っても、ろくなモノになりゃしない。よって、「私が書くところのエロ小説が読んでみたい」などという理由で18禁に賛成しないように。そんな「3行書いただけで自らにボツを命じる」ようなネタは書けません(笑)。

4月5日2008/04/06 00:42

 本日は負けたけど、なんか好調なスワロー ズ。これについて、まあ私なりに見解を述べておこうかと。いい方にとはい え、私の予想と異なっているのは事実だし。
 
 好調の理由は2つ。まず、打線が打ちすぎ。 あれはいくら何でもいずれ止まる。4割以上打ってる選手がゴロゴロしている ような状態が、いつまでも続くワケがない。あれなら、誰が何やっても勝てる 状態だ。
 
 もう1つの理由は、中継ぎ・抑えが「飛ばし て」いるから。ほぼフル稼働してるからねえ。安心してフル稼働できているの は「良い話」だけど、これまたいつまでも続かない。いずれ疲労からガタが来 る。
 
 というわけで、残念ながら今の状態は長く続 かないと思われる。本気で上を狙うのなら、やはり打線にもう1枚厚みが欲し いし、投手にもう少し完投能力が欲しい。それを考えれば、これで「4位は安 泰か?」って程度ではないかな。
 
 ただ、この時期好調なのは「いい感じ」であ ることも事実。下に隠してある戦力がちゃんといるからね。代表は投手の川 島。若い村中・加藤・増渕の誰かがヘバったとしても、その穴は埋まる。さら に、高井や由規といった投手も控えているので、先発投手に関しては「現状程 度は維持できる」のでは。これはデッカイね。
 
 中継ぎ・抑えに関しても、開幕しか投げてな い五十嵐だの石井弘だのといった連中が控えており、これまた「ヘバった頃に 穴埋め」は可能なはず。そう考えると、この時期に「後先考えず、とにかく勝 ちに行く」のは正しい。反動が出そうな頃にテコ入れできるメドはあるんだか ら。
 
 問題はやはり打線か?今は出塁できてるから いいようなものの、「一発の怖さがない」打線はモロいからなあ。結局はジリ ジリ落ちてゆく展開になりそうだ。ま、それやこれやを考えれば、目標の上方 修正は必要ない。かなり恵まれても、3位は難しいでしょ。
 
 強いて「嬉しい誤算」を挙げるとするなら ば、扇風機であるはずのガイエルが、打率も良い数字を残している。これは計 算してなかったなあ。選球眼は悪くなかったので、慣れれば打つってコトなの か?私は単に「打てるコースが少ないので、駄目なタマは徹底して見逃してる だけ」だと思っていたんだけど。やはりスワローズの外国人は「外さない」な あ。片っ端から某球団が持って行くのもわかる(苦笑)。
 
 開幕でスワローズが叩いたおかげで負け続け ているジャイアンツについて。はっきり言って、油断しすぎ。ラミレスの守備 が怪しげなんてのは、獲ってく前から気がつくべき。チャンとショートがカバ ーしてあげないと。ま、宮本がやってたレベルのことが簡単に出来るとは思わ ないけど。本来ならオープン戦の間にキチンと形にしておかないといけないの に、それができてない。だから油断しすぎだって。
 
 とはいえ、あの球団はいずれ上がってくる。 ドコをどう考えても「アレが実力」じゃないので。上位を争う虎と竜にしてみ れば「出遅れてくれて有り難う」なんだろうけど、燕はいずれ飲み込まれる可 能性が…
 
 とまあ、好調故にあえて「悲観的な」話題と して採り上げてみました。まだしばらくは朝飯が美味いと思うけど…せめてホ ンモノの燕が来る頃までは、夢を見させて下さい。お願いします。本日はオチ 無し。だって、オチたら困る話だから。

4月6日2008/04/07 00:06

 予想以上に「平和な」1日でありましたとさ。というわけで、本日は予告通り軍モノonly同人誌即売会「MILITARY LIFE」アフターレポートを。なお、今回は諸般の事情によりこの色で。この色のネタについていけないと、ホントに理解不能なはずなので。
 
 まあ、平和だったというくらいだ。特別な報告事項はない。結果的には不作だったと言っていいかも。ただ…何というか、「たまたま不作だった」と言った方がいいかな?もう少し気合い入れた本作って欲しかったトコロが「新刊無し」で、気合い入れた本は「私にとってはハズレ」だった…って気がするので。ポイントとしては間違ってなかったので、潮目が変わる日を待って再チャレンジしたいところかな。そんな日が来るかどうかは知らないけど。
 
 一応商業誌である「コマンドマガジン編集部」の限定品(20部)の売り切れを警戒して、少し早めに出かけた私。喫煙所がいい位置にあったおかげで、「待機列の先頭」なるおバカな位置に陣取る。でも、エレベーター操作をやった関係上、入場は少し遅れ気味。ま、別に良いけどね。
 
 スタッフの段取りは、「イマイチ」としておこうか。待機列を作る際に、客の方から「何列で待機?」と聞かれて初めて答えた:マイナス1点、入場料兼ねるパンフの値段を、エレベーターから出たばかりの客に伝えるのが遅かった:マイナス3点、計マイナス4点ってトコロか。もう少し「どうすれば客を上手く捌けるか」考えましょう。軍服着てる人間がオタオタする様は、少し見苦しいです。
 
 参加者の感想は、「案外女性が多かった」かな。「半ば強制参加」とおぼしき女性はさておき、明らかに「自発的に参加した」としか思えない方々が結構…私が思っているよりは、このジャンルって女性にウケるのね。ま、シミュレイションゲームは「ゲームって時点で」男臭くなりがち(これはそのうち採り上げたいネタ)だから、そう感じただけって話はある。
 
 サークルの内訳だけど…「大半がメカ系」と見受けた。歴史・戦史系もあったけど少数。ゲーム系は聞くな。ま、そんな感じかなと予想はしていたんだけど。私はメカ系も一応「用がある」人なので、これは悪くない。
 
 ただ…冒頭にも書いたとおり、イマイチ趣味が合わない同人誌が多くて…メカ系同人誌ってのは、かなーり「技術者の視点」っぽいトコロで話を展開しているモノが多い。これはこれで悪くないんだけど、私の興味はむしろ「使う側の視点」だからねえ。技術面でも、「戦闘機の優劣を翼面加重中心に語る」とか、「戦艦のバイタルパートに関する記述が乏しい」とか、「少し古い資料を基にしたイラストが付いてる」とかいった、気になる部分があってだなあ…(これ以上語ると長いので以下略)
 
 なお、知り合いには結構遭遇した。「いる」とわかっている方々はともかく、予想外の遭遇もあったりして。いやまあ、冷静に考えてみれば、いらっしゃっても何の不思議もないんだけどね。しょせん「そーゆー趣味の奴」はいつまで経っても「そーゆー趣味」なんだし。もちろんこれは、私自身の話でもある。
 
 つーわけで、基本的にはこれで語り終えてしまう。それじゃ面白くないので、パンフに付属していた「アンケート」に対する、私の答えを書いておこう。内容が内容なので、記入にえらく手間取ったことだし。
 
 まず引っかかるのは、回答対象。「近/現代以降」とだけある…ってことは、東ローマが滅亡してからコッチは全部OKか?それだと日本の戦国時代が含まれる。それはやりすぎでしょ…というわけで、勝手に「日本の戦国時代よりも後」と解釈しました。これが主催者の思惑と一致したのかどうかは、良くワカラン。
 
 Q1は、「貴方のミリオタ度は?」…いきなり答えにくい。メカフェチとしては程度が浅く、戦史はかなりディープ。ゲームに至っては…そういうフクザツな人間に、ザックリ「ミリオタ度は?」なんて聞かれても。一応真ん中をとって「マニア」と答えておきました。
 
 Q2は傾向を聞かれた。選択肢にゲームがなかったので、まあ「資料・評論」が解答になる。つーか、他はあまり用がない。
 
 段々悩ましくなる。Q3は「どこの国の、いつ頃の、何軍が好きですか?」…1つに絞れないので、答えにくいんですが。苦悩した末、メジャーな「ソ連のWWⅡの陸軍」って答えにしました。ま、無難だね。
 
 Q4は、軍服で似たようなことを聞かれた。軍服マニアでない私に、どう答えろと。私の基準に従えば、「古代ローマ」はもちろん、「山縣赤備え」も基準外だし…とりあえず、「ナポレオン時代の大陸軍」という答えで誤魔化しました。ま、嘘は言ってない。「ミュラ将軍愛用の左右非対称な、イカれた服装」と答えなかっただけマシである。
 
 悩んだのが「好きな軍人」。3人に絞れってさ…そりゃ難しいなあ。しばし苦悩した後、メジャーな人で誤魔化すことにしました。ゲームの世界じゃ神様の「マンシュタイン」、赤軍を代表して「ジューコフ」、それと私の趣味で「ランヌ」。いやまあ、カール大公だのシュワルツェンベルグだのは理解されないから…ランヌ閣下も理解できるかビミョーだけど。
 
 この後、さらに悩ましくなる。「好きな軍艦3隻」…うーん、やはり空母は外せないよなあ、戦艦は当然必要でしょ、後の艦種はどうしよう…大いに悩んだ末、やはり「こんな時にはわかってもらえそうなモノ」って判断に逃げました。まず、「ビッグE」。エンタープライズの3代目のことだね。私の時代区分だと、軍艦じゃない5代目(スペースシャトルである)以外は全部入ってしまう(初代・2代目は帆船、4代目は原子力空母)ので、あえてこの名で呼ぶことにしました。それと「ウォースパイト」…いや、フッドにするかプリンス・オブ・ウェールズにするかデューク・オブ・ヨークにするか悩んだけど、やはりこの艦が一番「大英帝国海軍」らしいかと思って。最後は「妙高」…いやまあ、大日本帝国海軍が誇る水雷戦隊と言えば駆逐艦なんだろうけど、駆逐艦が雷撃するのは「当然」のこと。やはり「雷撃力のある重巡」こそが日本海軍らしいと思うんだな。そこでまあ、この型のネームシップにしてみました。
 
 さらに悩ましい「好きな戦車、もしくは陸上兵器」…ラッチュ・バム(ソ連製76mm野砲・対戦車砲)で通じるのか?マークⅠ(英国の「最初の戦車」)の価値をわかってもらえるのか?「スコップ」(塹壕内で殴り合う時に使用)も兵器なのか?などなど考えたあげく、「ティーガーⅠ」「T34/76」「AK47」という、メジャーなモノに逃げました。最後はバラライカにすべきだったかも。JSU-152・BMD空挺歩兵戦闘車・M3ハーフトラック・3突B型なんかが「ゴメンよ」って兵器だな。
 
 最も悩んだ「軍用航空機」…うう、何を挙げても「嘘っぽい」気がする…とりあえず「電撃戦の立役者」Ju-87Bスツーカは外せない。現用機では「米空母の天敵」Tu-22Mバックファイア。爆撃機ばかりってのはどうも…でも、F4Fワイルドキャットは絶対理解されない。かといってF6Fヘルキャットはなあ…ここも無難に「P-51Dマスタング」に逃げました。何故外れたSu-27フランカー。F-5Eタイガーも。フォッカー単葉の立場は。いくら無難すぎるとはいえ、ファントムとフィッシュベッド外したのはどうなんだ…
 
 ついに開き直った「好きな戦闘/会戦」3つ。ゲーマーに聞くテーマじゃネーだろ!何答えろと。選択肢ありすぎて困るんですけど。さらに言えば、「バラクラヴァの戦い」とか「ジェルジンスキートラクター工場」とかわかるのか?ブチ切れて、「1814年仏国内戦役」「第4次ハリコフ攻防戦」「バルジの戦い」にしてみました。バルジの戦いだけ「あまりに一般的で」異彩を放っているけど、これは「ゲーマーとしてこのテーマに1票も入らないのは哀しい…」って理由である。「第3次ハリコフ攻防戦」は第4次出しちゃったから仕方ないとして。
 
 こっからはもうヤケクソ。好きな「ちょー」兵器だあ?何を持って「ちょー」兵器と言うんだ?オレの考える超兵器ってのはコレだぁ!と「犬地雷」「コソボ紛争で使われた(らしい)パンター」「重雷装艦最上」にしました。どれも「どう使ったらいいのか」アタマを抱えるトコロが共通点。テーマがテーマだけに、泣く泣く落としたのは「ツァーリ・ボンバー未使用完全版」くらいだ。
 
 珍しく全く悩まなかったのが、「次に戦争になったら、どこの国と組みたいですか?」これは簡単。「イタリア」である。ただし、戦争終了直前のみ。この国は「最後は」勝つ側にいるに決まっている(そーゆー歴史がある)。やっぱ戦争は負けちゃいけません。負けそうになってから「本土決戦」「1億総玉砕」などと騒ぐのではなく、この国を見習うべきですね(苦笑)。
 
 正直言おう。最後の問いには嘘をついた。「軍もので、どんなお話を読んでみたいですか?」って問いかけに対し、正直に「気合いの入ったシミュレイションゲームのリプレイ」とは書けなかった…って、当たり前だ!よって、「軍事的常識から外れてないものなら何でも」としておきましたとさ。
 
 こんな質問、具体的に「何に使う」のかはわからないけど、一応何らかの参考になるらしい。ふ~ん…ま、かなり手加減してあるから、大丈夫でしょ。どうせ読むのはシロウトじゃないんだから。参考になるかどうかは別として。
 
 このジャンルは色んな意味で「悪趣味」だとは思う。特に現代日本では理解されにくいだろうな。ただまあ、別に他人に迷惑かけてるワケではない(と思う)し、悪いながらも「必要な」ものであるコトも確か。一般人が参加しても「いきなり退く」ものじゃなかった気がするので、あれでいいのでは。え?私の「アンケート回答」は「クロウトでさえ退く」ようなモノだって?

4月10日2008/04/10 23:53

 本日は、あえて試験的に「18歳未満は読まないで」とする。いやまあ、エロでもグロでもないんだけど、18歳未満には読ませたくないので。つーわけで、18歳未満の読者はこの先読まないように。できればだけど。
 
 何故18禁?そりゃまあ、「子供のいない大人の立場から見た、青少年ネット規制法案について」ってネタだからね。「精神年齢ガキと変わらないのに、成人として各種権利を享受してる奴」が語ることを青少年に読ませるのは、害悪が多いと判断しました。
 
 あえて結論から語れば、私はこの「青少年ネット規制法案」にさほど反対ではない。理由は単純、「トカゲの尻尾切り」だ。有害サイトは即刻叩き潰すべし!なんて結論出されるくらいなら、青少年からのアクセスを禁じて世間の非難を躱し、生き残った方がマシだから。下手に「18禁情報」にアクセスしようとする青少年を擁護しようとして潰されるくらいなら、コッチの方が遙かにマシである。冷酷非情な、「汚い」論理だねえ。
 
 ただ…これは、ある程度は青少年のためにもなる。この規制を受け入れれば、確かに青少年は今のように「求める」情報にアクセスできなくなるのは確か。しかし、青少年はいずれ18歳以上になる。問題は「その時」何にアクセスできるのか。規制を受け入れたならば、現在「18禁」とされているサイトにアクセスすることが可能になる。しかし、受け入れないと「そもそもそーゆサイトが駆逐されている」かもしれないのだ。数年我慢するのと、ず~っと我慢するのは、ドッチがマシかな?
 
 実際問題としては、ネットを「清く正しく美しく」するのは不可能だろう。よって、「有害サイト叩き潰し?できるもんならやってみろ」って突っ張る道もあるのは確か。けど、これは事実上「アングラ化」することを意味する。そりゃあ私は「好きなものを楽しむため、必要ならばアングラ化も辞さず」って覚悟を(一応)持ってはいる。けど、正直できれば避けてもらいたい。暗黒社会で生きてゆくのは大変だもの。私ごときヘタレにとっては、ホントに「最後の手段」にしたいからねえ。
 
 そもそも論を言えば、私はこういう「情報規制」には反対の立場である。国という「小回りが利かず、そのくせパワーだけはデカい」組織がこの手の規制に乗り出してくると、結局ロクなことにならん。でも、この考えはイコール「18禁情報を18歳未満にタレ流してOK」ってコトである。私は「原理原則論で語るなら、そうすべき」だと思っているけど、これが一般社会に通用する理屈だとはカケラも思ってない。
 
 私の哲学に忠実であろうとするのなら、ここは「18歳未満だからって情報規制は良くない!」と拳を振り上げるべきである。社会的に成人とされてる自分にはほとんど関係がないけど。しかし、世間とやらに逆らってアングラ化を余儀なくされ、警察権力やヤ○ザに怯えつつネットにアクセスする…って状態を強いられるぐらいなら、遠慮無く青少年は斬り捨てる。私はね。軽蔑に値する決断と蔑んでもらって結構。もっとも、さすがに「ソレが当然だよ、マトモなんだね」などとは言われたくないけどね。
 
 私がこの手の「18歳未満を見捨てる決断」をしたのは、何もコレが最初じゃない。忘れもしない90年代初頭、コミケが幕張メッセを追い出された後、「修正とゾーニングの徹底」を導入して生き残りを画策した時、この方針に反対した覚えはない。かなり形式的な話にはなるけど、私が生息する環境を維持するため、「修正とゾーニング」って方針を受け入れたのだ。なお、「形式的な話」である理由は、当時私が主催となってエロ同人誌を作っていた事実はないから。直接私には関係ない話だった…と言っていいかもね。
 
 人間とは利己的な存在であり、私は特にそうだ。よって、私以外の誰かが「ネット上で何を見てどう影響され、何をやらかそうが」知ったことではない、って気持ちは強い。しかし、そう言えない関係が存在するってコトは認めざるを得ない。言うまでもなく、親子関係が代表だ。親が子供に対し「何を見てどう影響されて、何をやらかそうが子供の自由で、オレは関係ない」とは言えないでしょ。
 
 本来ならば、子供のネットアクセスに関しては、親が管理下に置くべきである。この場合の管理とは、「ドコにアクセスするのか、全部親が決める」という「強い管理」である必要はない。単純に言って、「親が責任取れる範囲」でありさえすればいい。理屈から言えば、「子供がどんなサイトにアクセスしようとも、責任は取ってやる」って覚悟があるのなら、子供がどんなサイトにアクセスしようと問題はないことになる。そんなスーパーな親がいると思えないけど。
 
 そうやって考えてゆくと、青少年のネット規制は「青少年がネットにアクセスする権利を制限する」のが悪いってトコロが問題なのではない。それを持ち出せば、「ココは有害だからアクセスしちゃ駄目」と申しつける親の決定さえも「権利の不当な制限」になってしまう。「親だから」って抗弁が通るのなら、「国だから」も立派な抗弁になりうる。
 
 つまりだ。「青少年ネット規制」の正体は「親の責任逃れ」である。子供に「有害な」サイトにアクセスして欲しくない。でも、具体的にドコが「有害」なのかわからない。たとえ有害なサイトの見分けが付いたとしても、子供に「何でアクセスしちゃ駄目なの!」と言われて、有効な反論を思いつけない(仮に思いついても、出来ない)…そーゆー親に「コレがアクセスさせちゃ駄目なサイトだ」って教え、アクセスしちゃイケナイ理由として「法律違反だ」って口実を設けるのための「規制」である。私の見解を率直に述べると、こうなる。
 
 もっともだ。この規制の正体がコレだったとしても、「親がシッカリすればいい」とは言いにくいのは確か。子育てに伴う責任ってのは、重たいからねえ。ある程度軽減してあげる方が、世のため人のためになる気がする。この規制により被害を受ける青少年だって、高い確率でいずれ親になるんだし。正直言って「うちの子に限って…」って見解は的外れもいいところだと思うけど、そう思いたくなる気持ちはわかる。誰だってそうでしょ。
 
 まあ、ここまで認めたとしても、今回の法案そのものへの賛成とは限らない。狙いは正しくても、やり方がマズい…なんて話は、山ほどあるわけで。私のように「この手の規制」に複雑な感情を抱くイデオロギーの持ち主だけでなく、純粋な「規制賛成派」であったとしても、「ネットの規制?即賛成」なんて態度を取るのは危険だ。少なくとも、そーゆ人は中国政府の「チベット独立運動押さえ込み」をけなす権利がない。それじゃあ対象こそ違うけど、やってることは同じだ。もっとも、私には「この法案が具体的にどうなのか」判断する能力はないけどね。せめて各方面からの分析を聞いてからでないと。
 
 ちなみに、ネット上の情報は参考になるけど、これだけに頼るのは危険である。現時点での「ネットの住人」なんて、ネット擁護意識が強すぎてネット規制についての見解は信用できないので。これは既存マスコミ(新聞・TVなどのこと)の「既存マスコミ規制」があまり信用できないのと理屈は同じ。もっとも、この議論が盛り上がって意見が一通り出揃うのを待っていたら、何年かかるかわかったものじゃないけど。
 
 今回のネット規制について、規制側も規制反対派も「青少年のため」どうこうって理屈を展開すると思われる。それが「表」だとしたら、今回はあえて「その裏にあるモノ」を語ってみました。これが今回「18禁」にした理由である。こういう「ウラの事情」を直視するのは、色んな意味で青少年には有害でしょ。「俺達の権利なんて実は関係ないのか」などと傷つかれても困るし、「大人なんて汚い」などと憤慨されても困る。「世の中なんてそんなものよ」と割り切るには色々「足らない」から子供なんであって。ただ…我々大人は、こういう裏事情も直視する必要があるんでないかい?
 
 最後に、禁じたはずなのにこの部分を読んでいる18歳未満の奴に呼びかけを。そんな奴がいるとは思えないけど。私の権利を守るため、黙って迫害されて下さい。それがイヤなら、君自身が暴れて下さい。ココまで読めば、「大人が何とかしてくれる」なんてのは、タダの幻想だとわかるはず。君自身が何とかするしかない。もっとも、ただ単に暴れ回っただけじゃ、逆効果でしかないと思うけど。ではどうするのか?それは自分で考えな。それが、「世の中と戦う」ってこと。どうせ君にそんなことはできない。悔しいかね?だったら、せめてその悔しさは覚えておきたまえ。私のように「世の中に流され、楽な道を選ぶ」大人になりたくなければ。

4月12日2008/04/13 01:45

 本日、携帯と眼鏡を新調した。携帯はキャリア替えず、国際ローミング対応のW52Sを選択。これで香港に加え、ロンドンやパリでも携帯が使えるようになりました(何故かこの色)。その代わり、iPhoneの導入は事実上「見送る」ことに。ま、そのうちiPod Touch購入する予定なので、問題はない。なお、眼鏡の方はレンズだけ交換。度は問題ないのだけど、表面のコーティングがイカれてきたので。
 
 さて、本日の話題に行こう。本日の話題はまたもこの色。今月は多いなあ。別に5周年を意識したワケではないんだけど。でもまあ、「このサイトのあり方」に関わる問題だったりするので、許して下さいませ。
 
 以前書いたとおり、このサイトは、「原則として広告禁止」としている。たとえ「カネになりますよ」と言われても自発的に設置するつもりはないし、「純粋な広告である」と判断したコメント・トラックバックは発見次第削除している。
 
 この方針を守るため、現在トラックバックは「原則非公開」に設定してある。なにせ山のように「スパムっぽい」トラックバックが付くので。広告の存在に対して猛烈に「厳しい」方針を掲げている以上、他じゃスパム扱いされないモノもここではスパム。おかげで、原則非公開にしておかないと管理しきれなくなった。
 
 これはまだいい。問題は、最近コメントにまでスパムが紛れ込んでくるようになったことだ。コメントはその性質上、「私が吟味した後でしか公開されない」のは考えモノ。できれば「原則公開」としたいんだけど…どこまでこの方針を維持できるのか、不安を感じているのは事実。
 
 面白いことに、スパムコメントが付く「ネタ」はほぼ決まっている。3月23日だ。セ・パ両リーグの「順位予想」をやった時である。きちんと統計を取ったワケではないけど、ほとんどがこの日だったのは間違いない。
 
 これは何故か?今のところ、直接的な原因は不明である。別に私はアクセス解析してないから。やるべきか?とも思うんだけど、この手のスパムコメント付ける奴を「完全排除」出来そうもない以上、結局は無駄に終わりそうだ。どうせ相手は何らかのソフト、排除してもきりがないと思われる。
 
 やはり野球ネタはターゲットにされるのか?と考えて、実は「試験」してみたことがある。4月5日のネタがソレだ。しかし、現在のトコロ反応はない。これは推定ではあるけど、「スワローズ」「ジャイアンツ」って単語は、ターゲットにされてないようだ。
 
 すると、標的になったのは?うーん、3月23日のネタを「スパムコメントの対象になるかどうか」って視点で見直すと、かなーり「ヤバそうな」単語に満ちている。特に「ジャイアンツのより一般的な名称」と「関西にあるセリーグの某球団の名称」はいかにも狙われそうな感じ。向こう側の「仕組み」はよくわからないけど、この辺が「原因」じゃないかなあ。球団自体に罪はない(とりあえず、この件では)けど、人気があるだけに「利用しようとするバカ」が多そうなので。
 
 正直、このネタを除くとスパムコメントはほとんど付かないので、近々削除を予定している。順位予想である以上、本来ならシーズン終盤に「当たった外れた」って話が出る。その時、このネタが削除されてるのはどうよ!って気がするのは確か。けど、とりあえずはそこまで神経質にならなくてもいいんじゃない?仮に「全部当たった」としても、「オレってスゴイ」ってネタじゃなく、「全部当たる確率は…」って方向で話をするでしょ(苦笑)。だって、セリーグ4位予想は「いい方向になら」外れて欲しいもの。
 
 とりあえずで言えば、今後野球ネタは「要注意」とします。注意するだけで、採り上げなくなるってワケではないけど。とりあえず、やたら人気のある2球団については、表記方法に注意を払うことになるだろう。これで対策になるのかどうかは未知数だけど、放置しておくつもりもないので。
 
 この「スパムコメントの嵐」は、私がここを「18禁にしてやる!」と思った動機の1つだったりするので、対策が上手くいけば「18禁計画」は発動しないかも知れない。もっとも、単に「このブログのドコに設置するのか」サーチした結果に過ぎず、対策した結果は他のネタに分散してコメントが付いただけ…となるかもしれないけど。コメントを「原則非公開」にすれば一応の対策にはなるけど、私の運用方針により、コレを実行した場合には「18禁指定」の可能性が高まったとお考え下さい。「18禁指定」する理由が、他と全く違うからね。なお、一時期「コメント原則非公開」って状態になっていたけど、これはプロバイダーが(管理の都合上)勝手にやったモノであり、私の運用方針とは無関係です。
 
 故意にネタを削除するのは、一応初めてである。うーむ、私もついに「言論の自由を妨害する行動」の犠牲者になったか…これ、笑い話じゃ済まないよ。スパムコメントってのは、使い方次第ではこーゆーことに使えちゃうのだから。言論・表現の自由ってのは守るべきなのは間違いないけど、具体策となると結構アタマの痛い問題なのよ。「青少年ネット規制」だの「児童ポルノ撲滅運動」だの映画『靖国』上映中止」だの、果ては「立川ビラ配り事件有罪確定」といった、「表現の自由に制限を付ける」動きが出てきている(これら自体の評価はさておく必要があるんだけど)以上、少しは気に掛けて欲しいことではある。気がついたら、自由にモノが言えなくなっているかもしれないので。
 
 もっとも、スパムコメントだって一応「自由な言動」の1つであって、それをせっせと削除してる私は立派な「表現の弾圧者」だという考えも成立する。だから「表現の自由」は難しいんだよ。無制限な自由は、弾圧とあまり変わらない状態になる。「声のでかい奴」が勝つから。それを踏まえた上でどうこうって話を展開しないと意味がない。上で例示したモノについても、個別の評価とその根拠となる理屈は「表現の制限だから×」などといった単純な図式で割り切っちゃイケナイ。まあ、ここから先は語らないけど。私なんぞがこの問題について「見事な論理展開」ができるわきゃないので。新司法試験の公法系問題(「表現の自由」絡みを問われる可能性大)で合格点取れる答案を「まだまだ青いね」で片付けられるレベルでないと、この先は無理だ。
 
 とりあえず私のブログに関して言えば、コメントも含めて「私のブログ」であり、私の運用方針に従わない形式のモノはすべからく「削除対象」である。意見が合う合わないってのは、この次に来る話。運用方針に反する言動(要は広告)を抹殺したところで、私は「正統な権利」を行使しているに過ぎず、言論の自由に対する加害者呼ばわりは「不当なる非難」である。それに対し、運用方針に合っている存在(自分のネタは必ずこれに該当する。そうでなければ掲載しない)に対する「運用方針上の」攻撃、つまりトラックバックやコメントで広告をつけることは「不当なる権利行使」だと宣言させてもらう。
 
 そもそも、だ。色々理由がある(大半はしょーもない)とはいえ、「私に収入をもたらす」とか「訪れてくれた人の目の保養になる」といった「有用な広告」ですら排除しているのだ。商用宣伝ビラ感覚で広告つけられたんじゃ、たまらん。肝心な奴にはちっとも届かないコトを承知の上で、あえて吼えさせてもらう。
 
ここは広告禁止!俺は広告嫌いだぁ!

4月14日2008/04/15 01:33

 桜花賞の三連単、700万ですか…カスリもしま せんでした。いやまあ、ヒドい状態だ。「トールポピーってフサイチホウオー の全妹だから、実は危険なのでは?」ってトコロまでは察知したけど、これだ けじゃ役に立たない…
 
 マイブームなので、またも「ここの18禁問 題」について。色々考えて語っているつもりだけど、見直してみたら大事な 「視点」が抜け落ちていたので補足する。それは、「ココにリンク張ってる人 の立場」だ。
 
 繰り返しになるけど、私はここのアクセス解 析をやってない。よって、「このブログに対して貼られているリンク」がどー なっているのか、正確なモノは把握していない。友人知人の管理してる場所で リンクを見かける程度だ。別にメジャーになりたいわけではないけど、リンク していただけるのは有り難い話です。感謝感激雨あられ。
 
 しかしだ。もしココが「18禁サイト」になる と、色々話は変わってくる。先日行った「ココが18禁サイトになって、困るこ とありますか?」という問いかけに「困る!」という回答が寄せられてないこ とだし、多分ホントに18禁宣言をしたからって「リンク解除します」って話に しない方が多い気がする。「だからどーした?」で片付けるつもりの方が多い のではないかな。
 
 まあ、その気持ちは私もわかる。いきなり 「主な話題を変えてエログロサイトになりました」ってわけではないのだ。意 見の相違は当然あるけど、リンク貼っている以上は「扱っている内容に一定の 賛同をしている」ことになる。単に「18禁」ってレッテル貼っただけでは、そ のサイト・ブログの価値に変化はない。とりあえず、私がリンク先として紹介 しているサイトは、よほど極端に内容を変化させた結果でない限り、「18禁サ イト宣言」したところでリンク外したりしない。
 
 しかし…しかしである。今国会に提出されよ うとしている「青少年ネット規制」法案がそのまんま通ってしまうと、「有害 情報」にリンクがあるサイトは、内容のいかんに関わらず「18禁サイト」に分 類されるらしい…ってことは、ウチが18禁宣言すれば、皆さんのサイトも18禁 ですかぁ?それは…どうなんだろ。
 
 このサイトが18禁宣言することの是非は、と りあえずさておきましょ。現状では私はコメントを「原則公開」に設定してい て、その結果広告サイトに怪しげなコメントをつけられている。私自身のポリ シーに従って「発見次第即時消去」してはいるけど、四六時中見張っているわ けではない以上、「怪しげなサイトへのリンクがある!」と糾弾されても文句 を言いにくい。「青少年ネット規制」法案による分類では、この時点で立派に 「18禁宣言しろ」ってサイトに該当する可能性が高い。
 
 もちろんこれは、「コメントを原則非公開」 にして、私が吟味した後で公開すれば解消できる。うちは「広告は削除」って 原則を掲げているので、「怪しいモノを残しちゃう」可能性は低い。むしろ 「無害有益なモノを削除しちゃう」危険性の方が高いくらいだ。普通に考えれ ば、「18禁サイトにしない」ことは可能である。一応ね。
 
 ただ…「有害情報」の定義が私にはよくわか ってない(情報不足である)ので断言はできないけど、「18禁サイト」=有害 情報だ、って決めつけをしている可能性は低くない。親にしてみれば、「貴方 は18歳以上ですか?」って聞いてくるだけの「サイトの18禁管理」なんて信用 できないだろうし。だとすると、私のサイトといえど「有害情報を排除し切れ ているのか」断言は出来ない…どころか、「色々たどれば有害情報に行き着 く」ことを確信できる。ということは、結局ウチも「18禁」にせざるを得ない ってことになる。
 
 ちなみに、さすがに「18禁=有害情報」って いうのは「やりすぎ」だと思う。これをやると、日本に18禁じゃないサイトは 存在しなくなる。ついさっき「日本の電子政府から公式なリンクだけ経由して 18禁サイトに行けるか?」を試してみたんだけど、楽勝だった。「18禁へのリ ンクがあるから、18禁サイトにしろ!」って理屈を押し通してゆくと、最後は 電子政府も立派な18禁サイトってコトだね。
 
 そうやって考えてゆくと、国会の先生方はソ コまでバカじゃないはずなので、おそらく最終的には「18禁サイト全てが有害 情報」って結論は出さないと思う…というより、思いたい。つまり、私がこの ブログを18禁にしたところで、リンク貼っていただいてる皆様のサイトが「つ られて18禁にされちゃう」コトはないんじゃないかなあ。もっとも、「じゃ あ、有害情報って何?」と私に聞かれても困る。ソレを知りたいのは私の方 だ。
 
 この結論は結構前から出ていたので、自分の ことだけ考えれば「18禁宣言」したところで、皆様にかける迷惑はさほどでは ない…という推測はしていた。でも、全く説明しないのは問題だなと気がつい たので、クドクドと述べてみました。これを踏まえて改めてお聞きしましょ う。ウチの18禁宣言で、何か迷惑受けますか?

4月17日2008/04/18 00:06

 色々未消化のネタが多くて困る。何をどのタイミングで採り上げるべきなのか、悩ましいなあ。本日はそんな中から、一番「まとまりが良い」ものを。題して、「せんとくんのデザインについて-ただし、フツーじゃない視点から」。
 
 せんとくんとは?奈良平城京遷都1300年記念祭のマスコットキャラだそうな。この度めでたくこの名称に決まった。具体的にどんな奴なのかは、検索してみて下さい。大まかに言葉で説明すると、「幼少時のお釈迦様に鹿の角つけた奴」となるかな。
 
 このキャラクター、「かわいくない」という批判が出ているようだ。「デザインやり直せ」って署名運動まであるらしい。そこでまあ、私なりの見解を述べてみようかなと思いまして。今まで放置していたのは、呼び名未定だったから。テキスト中心のこのブログでは、呼び名がないと扱いにくい。
 
 とはいえ、単純に「私はカワイイと思う」「やっぱり駄目じゃないかなあ」なんてのは面白くない。そーゆー「マトモな」見解は他に任せる。そこで、「生物学と心理学から見た、せんとくんの分析」をお届けしよう。こーゆーカタいネタで馬鹿話を展開するのが、オツってものではないかな(苦笑)。
 
 実は、我々が「可愛い」と思う対象というのは、基本部分はすごく単純である。「赤ん坊のデザインに近いもの」がカワイイと呼ばれるのだ。人間っていう生物が持つ「親としての本能」が刺激された結果が「カワイイ」ってことだね。なおこれは生まれつきインプットされているモノなので、子供であっても「カワイイ」って感情は当然ある。
 
 ここでいう「赤ん坊のデザイン」とは、何も生まれたての人間だけを指すわけではない。子犬・子猫が大人の犬猫より「カワイイ」って気持ちを強く刺激することを考えればわかると思うけど、要は「幼い存在に共通するデザイン」が「可愛い」って感情を強く刺激するのだ。具体的には「大きめの頭」「目から下は小さめ」「腕や脚は短く、手や足は大きめ」ってなデザインが「カワイイ」のキーワードになる。
 
 「カワイイ」を狙ったキャラが、「デザインがドンドン幼児化してゆく」ことを私に教えてくれたのは、生物学エッセイの第一人者スティーブン・ジェイ・グールド。数年前にお亡くなりになられたのは世界的損失ですよ…日本だと浦安に生息している有名なネズミが、最初に登場してから代を経るごとに子供っぽい、「可愛さ」を強調したデザインになっていった(ついでに性格描写もそういう方向になっていった)という指摘をしたエッセイがあるからね。タイトル及び収録された本がどれなのか、思い出せないけど…
 
 さて、話をせんとくんに戻そう。このキャラ、基本的には「人間の子供」である。大きめの頭・目から下の顔パーツ(特に代表はアゴ)は小さく、腕・脚は短い…といった、「可愛い」を刺激しやすいデザインをしている。よって、「キモい」「つまらん」などといった、「カワイイ」と直接無関係な方向の非難はともかく、「カワイくない」という意見は出にくいはずだ。しかしながら、実際こう言っている人間がいるらしい。何故だ?
 
 その答えは実に簡単。角である。あの角が「カワイイ」を刺激しないアイテムになってしまっている。そもそも、「角の生えた人間」と言えば、東洋では鬼だし西洋じゃ悪魔だ。その昔々、人間のご先祖様が狩猟生活を基本としていた頃、角の生えた動物を捕まえようとして痛い目にあった記憶が、本能のどっかにあるからだろう。角の生えた存在というのは、どちらかと言えば人間に「畏怖」の感情を与えるようなのだ。最もこれは「強そうだ」→「カッコイイ」って発想に結びつくので、角があるから駄目ってワケじゃないんだけど。
 
 特に、せんとくんの角は「大人びた」デザインをしている。かなり細いので「長い」って感覚が強くなるし、かなり枝分かれしている。まさに「大人の鹿」に生えている角。「生物学的に幼い存在」の頭部にあるものとしては、立派すぎる。このアンバランスさが「カワイくない」という意見が出てくる理由だと見たね。
 
 つまり、せんとくんは科学的に見て「駄目な」デザインだ…ってのは、正しくもあり正しくもない。あくまで生物学と深層心理学から見た場合、確かにせんとくんのデザインには「可愛いって言葉ではくくれない」部分がある。少なくとも私はそう思う。けど、だからってあのデザインが「駄目」とは限らない。この手のアンバランスはあってもいいし、むしろ「可愛い」だけじゃ駄目って言い方も出来る。その辺スッパリ割り切れないのがデザインの難しさであり、面白さでもあるからね。
 
 最近ブレイク気味の「ひこにゃん」を見ると良い。私は「いつか叩き殺す!」と思っているけど、これはデザインとは無関係。そもそも、どんな形状をしていようとも、彦根城を宣伝するキャラってだけで「殺害目標」だ(笑)。あいつは一応「井伊直政の化身」なので、兜をかぶり、その兜にツノがついている。私がやった分析に従えば、これも「アンバランスなパーツがある」ことになる。けど、だからって「カワイくない」とは言われてないでしょ?私がやったのはあくまで「基本原則の紹介」であって、「実際どうなのか」とは百万光年の開きがある。だいたいだなあ、ツノがあったら駄目なんて言ったら…(以下略)
 
 他にも、せんとくんは意味不明な方向からツッコミを入れられそうな存在である。あの角を見ると「どうもオスっぽい」のは、仏教の教えから見てどうなんだ?とか、幼少時の姿ってことはやっぱりお釈迦様(いわゆる仏様の中で幼少時の話が出るのは、実在の人物だったお釈迦様ぐらいだと思う…)なのか?といった「仏教から見た話」も山ほど出来そうだし、「あの角の生え方は…」といった、より詳しい生物デザイン上の話も出来そうだ。惜しむらくは、私にはそれをネタにする力がないってコトかな。くそう、私がやらなきゃ誰もやりゃしないネタだってのに…
 
 なお、ある意味肝心の「私はアレをどう思うか」だけど…うーん、私は枝分かれの多いウシ型の角より、シンプルかつ強そうなウシ系の角の方が好みなんだよな。けど、それつけたらかわいい系の本体とモロにアンバランスになるし…それにだ。ああいう「産まれてすぐに天上天下唯我独尊などとヌカしそうな」生意気なガキは蹴飛ばしたくなるのが人情ってモノじゃない?やはり年下はバカでポンコツに限りますよ(何の話だ?)

4月18日2008/04/19 01:03

 本日のネタは、またこの色。ある意味たまた まではあるんだけど、多いなホントに。ま、それがまたココの持ち味ってコト で。他の色のネタを忘れたり見捨てたワケではないんですが。
 
 本日の話題は、「F男って名前はどうなの よ」としよう。と言っても、「ヘンな名前」「似合わない」といった問題では ない。私がネット上でF男と名乗り、本名を使っていないのはどうなのよ、っ て話だ。ちなみに、私自身は「F男」って呼び名は気に入ってます。とりあえ ずはそーゆーことにしておいて下さい。
 
 ネット上で実名を名乗るべきか否か。これは 結構難しい問題だ。匿名を良いことに好き放題書き散らしている人間の話など を聞くと、「名前出して責任ある発言を」って意見にも一理ある気がするし。 かといって実名を義務づけると、それはそれで問題になるのは間違いない。
 
 これに対する私の対応は、実に単純。あくま で私の意識の中では、実名出してます。私にとって「F男」って呼び名は、実 名呼ばわりしてもオカシクないほど「重い」ので。
 
 F男が実名?確かにおかしな話だ。私の「本 名」はこんな名前じゃないからね。けど、本名と「実のある名前」が異なるな んて、良くある話じゃない?代表は芸名とかプロのペンネーム。世間に通りが 良いのは本名ではなく、コッチの方だからね。私の場合も、F男ってのは「か なり広まっており、実のある名前」だと(少なくとも私は)思っている。
 
 「F男」という呼び名は、私が故意に「周囲 に広めた」結果として今の地位を確立している。理由は主に「その方が面白い から」というふざけたモノだったりするけど、これはこれで便利な存在だった りするんだな。私という存在が「特定できる名称」だという意味では本名並み に浸透しているけど、本名が持つ「公的な部分」と無関係でいられるので。
 
 「公的な部分」ってのは…つまりは、「職 業」とか「持ってる資格」とか、とにかく「必要ならば戸籍に当たってでも特 定しなくちゃイケナイもの」だね。誰だってこういう側面は持っている。問題 は、それを「公表する必要があるのか」ってトコロだと思うな。
 
 ぶっちゃけた話、名前なんてものは単なる記 号に過ぎない。それだけわかったところで、「だからどーした」で終わりだ。 ただし、名前がわかれば他のことも色々調べやすくなる。そうやって「背景」 の部分がわかり始めて、やっと「名前が単なる記号以上の意味を持つ」のだ。 そうやって考えると本名ってのはとてつもなく重く、これを超える「実名」も また重たい。しょせん渾名に過ぎない「F男」って名前に、それだけの重さが あるのかは疑問かも知れない。
 
 ただ…私は一応「友人知人」はそれなりにい る。そんでもって、親戚一同や職場の人間などを含めた「私をF男と知らない 人間」と「私をF男だと知っている人間」の数を比較した場合、一応五分五分 ぐらいではないかと。嫁さん関連の人脈を考えなければならない「結婚式」は ともかく、私一人の人脈がモノを言う「葬式」の場合、参列者の半分以上は 「私をF男と知っている人間」になるのでは?ま、私の友人知人がどれくらい 私の葬式に来るかどうかは知らないけど。ついでに言えば、長生きする予定も ないけど今日明日死にそうな予定もない(当たり前だ)し。これはそれなりに 「重い」名前だと思っているんだけど、どうだろう。
 
 私が思うに、本名ってのは「ネットで名乗る には重すぎる」と思う。特に、職業上の立場と無関係なことを語る場合。私が どんな仕事していて、どこの企業に勤めているかなんてのは、ココの話題と直 接関係ないでしょ。けど、世間にはまだ「名刺の肩書きを人格と同一視してい る」ような輩がウヨウヨしてる(年配の人ほどその傾向が強いらしいけど、若 い奴にも腐るほどいるらしい)ことを考えれば、むしろ邪魔なだけって気がす るのも事実。本名名乗るとどうしても「職業がうんたらこーたら、生まれ育ち があーだこーだ」って話が出てくるんだよね。
 
 かといって、完全匿名のような「軽すぎる」 立場も不便と言えば不便だ。発言に重みがなさ過ぎるので。発言の重みっての は、「その場でどれだけいいことを言ったか」だけでなく、「身分職業」だの 「過去の発言」だのといった「背景」がある程度含まれたモノだ。完全匿名だ と「背景」に当たる部分がゼロにリセットされちゃうのが基本なので、どうし たって軽くて無責任な発言になる。にもかかわらず注目されようと考えたら、 過激な言動に走るのが手っ取り早い。これはこれで面白いかも知れないけど、 私の見解としてはちょっと「アクが強すぎる」かなと。
 
 そこでまあ、私は「F男」って名前を使って いるわけだ。プライバシーを侵害されたり、余計な先入観をもたれたりしない 程度には「軽い」けど、主要な業績(昔の投稿絡みやゲームデザイン絡みでこ の名を使い、商業出版物に名前が残っている)を把握しようと思えば追尾可能 な程度には「重い」ので。これはこれで結構便利な名前だと思っているんです が。
 
 そもそもだ。一応この名前が「ブレイクし た」のは、競馬雑誌の投稿コーナー「あっぱ れ倶楽部」である。そこではポイント制になっていて、ポイント稼いで出世す ることに多大な意味があった。よって、発言(つーかネタ)に対して「これは オレのネタだぁ!」という意味での責任を持つのが「当たり前」であり、利益 があった。まあ、「あっぱれ倶楽部」主催者の性格からして、「今回はペンネ ーム違うから、得点も別にして」なんてことは認めなかったと思うけど。よっ て、「ペンネームだけど、ネタに対しては責任持つよ」という考え方は、ごく 自然なモノなんだな。
 
 しかもだ。「あっぱれ倶楽部」はお互いの交 流も盛んだったからなあ…ネタだけじゃなくて、実生活上の責任も軽く負わさ れたものよ。なにせペンネームで救急車に担ぎ込まれた奴が出たくらいだから ね。ええ、私ですよ。今でも折に触れて「この人のお名前は?」「F男さんで す」で運ばれた話が蒸し返されるし。結局こんな「恥ずかしい名前で運ばれた 馬鹿」って、私しかいないんだよな。くそう、この間某さんを本名なんぞで運 ぶんじゃなかった(笑)。ちなみに、運ばれた私も私だけど、そんな奴に付き 添ったNの旦那は心底偉大だと思う。
 
 ついでに、甘っちょろいコトをあえて言わせ てもらえばだ。私はこのブログを「世間に広く読んでもらおう」たあ考えてな い。「本名じゃないから信用できない」などとヌカす輩には、読んでもらわな くて結構。そういう「名前というより、その背景にあるモノ」に注目するので はなく、一応は文章そのものを見てもらいたいからね。実際はオフラインで私 を知ってる人限定に近いブログに過ぎない(いやまあ、私が思っているよりは 注目されているようではあるんだけど)ので、限りなく負け犬の遠吠えに近い んだけど。
 
 一般的な日本人はハンドルネームでブログな どを運用している。よって、私の態度も普通と言えばフツーだ。ただまあ、私 は実生活でもこの名で通っていて、普通より少しだけ「重い」呼び名にしてい る。他人にオススメできるかどうかはよくわからないけど、私にとってはこれ が「自然」なんだな。これは私の意識がどうこうってだけでなく、救急車で運 ばれたり、同じエレベーターに乗り合わせただけの、欧米人のオバチャンにぷ っと吹き出された(F・Oだから通じるんだなコレが)り…といった、一連の 間抜けなエピソードのおかげで「自分の中での重みを増していった」結果では ないかな。
 
 名前なんて、単なる記号である。最初のウチ は。けど、色々あるうちに段々重たくなってゆくモノだ。本名だけ使っている と意識しないような気がするけど、私の場合は「F男って名前が重たくなって ゆく」様を体験しているからねえ。これはこれで貴重な体験ではないかな。貴 重なだけで意味はないけど。
 
 私には2つ名前がある。1つは本名でもう1 つが「F男」。これが幸せなことか不幸なのかはよくわからないけど、とりあ えず私自身は満足している。「本名じゃないから軽い」って言い分を完全否定 まではしないけど、私の中では一定の「重さ」を持ってる名前であり、「それ じゃあ匿名と同じ」って見解には反発を覚える。それが、今回私の言いたかっ たことである。
 
 しかし…ここまで言い切った以上、私はずー っと「F男」なんだろうな。それこそ死ぬまで。ってことは、まさかと思うけ ど、私は霊柩車にも「F男さんです」で運ばれるのか?それはないにしても、 三途の川の渡し守に「F男だな」で運ばれるってのは、ありそうで怖い…皆さ ん、「ペンネームで救急車に運ばれる」ってのは、そーゆーことなんですよ。 何かのオフ会など、本名知らない同士で酒飲む時には注意して下さいね…っ て、フツーは注意するんだよ!やはりアホだ私…