3月31日2008/04/01 00:54

 開幕3連勝、昨日のUK43など語りたいことはあるけど、やはりここはドバイ回顧…ではなく、このレースを肴に私自身のアホウっぷりをトコトン紹介します。
 
 私は諸般の事情により、グリーンチャンネルに加入してない。それで困ることはあまりないんだけど、「世界の大レース」がある時はさすがに困る。中継見られないジャン。そこでまあ、香港ジョッキークラブのサイトを眺めつつ、短波ラジオを聴いていたわけだ。
 
 実況中継してる短波ラジオはともかく、何故香港ジョッキークラブ?そりゃもう、馬券売ってるので、結果がすぐに出るから。おそらくネタも拾えるだろうし。実際、ヴァーミリアンの香港馬名というネタを拾ってきている。
 
 しかし…正直に言おう。私はHKJCのサイトを甘く見てました。以前から「世界一の競馬サイト」だと主張しているんだけど、それでも足りなかった。何がスゴイって、オッズ表示ですよ。「香港じゃどう買われているんだ?」ってコトを調べるため、しばらく表示していたところ…何もしないのに、オッズと総売上金額が変化してゆく。刻一刻と。
 
 競馬やってる人ならわかると思うけど、オッズってのは本来そーゆーものだ。馬券の売り上げが増えるにつれ、少しずつ変化してゆく。この変化を「読み取る」ことは、馬券作戦の極意の1つだったりする。
 
 だから、フツーに考えれば、オッズが変化したからって何の不思議もない。これが競馬開催中の真っ昼間で、しかも競馬場にあるオッズ板を目の前にした場合には…ちょっと待て。今何時だ?しかも、オレが見てるのは何だ?
 
 時は日本時間で真夜中。香港と日本の時差は1時間しかないから、香港だって夜更けだ。なのに、オッズが動く…つまり、馬券売ってると。しかも、それがネット上で見られると。言っておくけど、私は別に更新ボタンを押してるワケでもないのに!
 
 私はソコまでIT技術に詳しくないけど、世の中には色々と怪しげなギミックがあるって話は聞いたことがある。だから、技術面を考えれば、この「更新もしないのにオッズが変化」も、驚くようなコトではないのかもしれない。けど…ソコまでやるか香港。カネ取るサイトとか、インターネット投票専用ページの話じゃない、フツーに日本からアクセス可能なサイトのオッズにこのギミックがあるのだ。
 
 ちなみにこのオッズ情報、見てるとすごーく楽しい。気分はまさに競馬場。いや、ドバイには馬券が無く、当然オッズ板も無い以上、ナドアルシバより「競馬場っぽいなあ」って雰囲気に浸れる。はっきり言って、ラジオNIKKEIが流している「レースの合間の情報」より、ずっと燃えた。馬券買いたくて仕方なくなるほど。くそう、何でオレは香港のネット投票権持ってないんだ…
 
 わかってはいたけど、香港はやはりスゴいね。スゴいを通り越して、阿呆だ。何で真夜中に馬券売っているんだよ。売る奴も売る奴だし、それを買ってる香港の競馬ファンも競馬ファンだ。「踊る阿呆に見る阿呆」たあ、まさにこのことか。なお、一番アホウなのは、日本からそれ見てゲラゲラ笑ってる奴だろうけど(笑)。
 
 結果のアップに関しては、もはや何も言うことはないです。以前「凱旋門賞の結果を一番早くアップするサイトはどこか」って比較をやったことがある。比べたのは、主催のフレンチギャロ・欧州競馬情報サイトの大手レーシングポスト・そして香港ジョッキークラブ。結論は「お話にならない」。残る2つが、現地では次のレースが始まっているはず…って時間になってもちっとも結果を表示しないのに対し、香港は速攻で表示。今回も相変わらず素早い表示でした。
 
 これだけなら、まあ前から知っていたことだ。問題はその次。レース映像のアップ。これも香港は早い!ドバイワールドカップの場合、20分切りました。そりゃあネットだから当然画像は荒い。けど、グリーンチャンネルで流れた映像とほとんど変わらないモノ(諸般の事情から確認取れてる)が、あっさりネット上で流れる…ちなみに実況音声以外はJRAのサイトにあるものと何も変わらない。
 
 そりゃあ確かに、実況が英語ってのはワケわからん。けど、私はある程度慣れている(海外で日本語実況が聞けるとでも?)し、映像があれば実況は「雰囲気がわかればOK」だ。少なくともグリーンチャンネルを見た後、「ゆっくり見直すか」ってな用途なら、これで充分じゃないかと。少なくとも英語版なら、そんなタイミングでアップしてくれます。
 
 ちなみにだ。言うまでもないことだけど、この間JRAのサイトはピクリとも更新してない。香港と比べると、すげー手抜きではないか…って気がするんだけど、オカシイのは香港の方です。いくら香港馬が出ていて馬券売ってるからって、20分で映像アップするか?しかも真夜中に。ちなみに、JRAのサイトは(私の知る限りでは)、自分の所のレースでさえこんなに早いタイミングで映像アップしません。
 
 やはり香港ジョッキークラブのサイトは「世界一」だと思う。色々細かく見れば欠陥もあるんだろうけど、とにかく「競馬ファンのツボ」を押さえまくっているトコロが嬉しい。ドバイに行けなかった寂しさを紛らわすのに、最適な情報源だと思う。私なら、「グリーンチャンネルとHKJCのサイトの、どちらかしか見ちゃ駄目」と言われたら、ためらいなくHKJCサイトを取るね。
 
 ちなみにレース結果を。UAEダービーは案の定イイデケンシン惨敗。まあ、これは相手が悪い。南半球産馬は半年生まれるのが早いからなあ…デューティーフリーは南アのジェイペグが混戦を制した。ちなみにこの馬、香港では最低人気で単勝150倍以上!向こうの人間はひっくり返って暴れていたんではないかと。フローラルペガサスは負けたけど、見せ場は作ったから良し。でも、最後は距離の壁かな…日本勢はウオッカ4着、アドマイヤオーラ8着。香港勢の連覇なるかと注目を集めたシーマクラシックは、これまた南アのサンクラシークがヴィヴァパタカの追撃を振り切ってV。今年は南ア勢大躍進。ちなみに、豪州生まれのフジキセキ産駒だそうな。「親父が日本馬で自身は豪州産、調教先が南アで勝ったのがUAE」とは、インターナショナルだねえ…
 
 メインとなるドバイワールドカップは、下馬評通りカーリンが圧勝。いくら「香港の単勝1倍台は蹴飛ばすのが吉」とはいえ、ここは話が別でしょ。意味不明なオッズ操作の結果?香港で3番人気を集めたヴァーミリアンこと赤兎馬(苦笑)は、なんとドベ。トランジット先のシンガポールで、関帝廟(華僑がいる土地には必ずあるはず)にいた「関羽の怨霊」でも拾ったか?
 
 香港ジョッキークラブのサイトは、「私認定世界一」だ。それはいい。けど、コレを見てると「何で他はこのクオリティに追いつけない?」と感じてしまいますね。特に日本の地方競馬は、コレぐらいやるつもりで頑張らなくちゃ駄目でしょ。まあ、実際は経費が出ないんだろうけど…JRAだって油断してたら駄目だと思うぞ。
 
 ちなみに、今年は試しに「安田記念の映像を最初にアップしたサイトはどこか」比べてみようかと思ってます。安田記念は間違いなく香港でも馬券売るので。本命はもちろん香港ジョッキークラブ。ただ、JRAと「ウチが映像アップするまで、映像使っちゃ駄目」などという密約?を結ばされている可能性はある。そうなると浮上してくるのが、対抗のYouTubeかニコ動。違法を承知でTVのレース映像アップする奴はいると思うけど、香港ジョッキークラブに勝てるかなあ。「香港には負けない!」などという、無意味な情熱燃やした奴がいれば話は別だろうけど…こんな強力な相手に、本家本元JRAは勝てるのか?つーか、そもそも太刀打ちできるのかぁ?
 
 ドバイワールドカップが来るたびに感じることではあるけれど、やはり世界は広いねえ。素晴らしき競馬馬鹿が山ほどいると実感させられる。そもそも、ドバイのレースからして「主催が馬券売ってない競馬」という、世界一「バカな」レース。そんなレースを主催する奴がいるかと思えば、一方ではそのレースの馬券を真夜中に気合い入れて売ってる奴もいる。真面目な話、「これが世界の怖ろしさ」ではないかなあ。
 
 もっとも、私だって簡単に負けるワケにはいかない。カネも力もないけど、「競馬に関するおバカ度」では、簡単に負けていないつもりだ。真夜中に「右耳でラジオ、左耳で電話」聞きながら、香港ジョッキークラブのサイトを見て、「まだ馬券売ってるよ香港!」などと会話してる程度にはおバカなんだから(苦笑)。これぞ「日本男子の意地」って奴ですね(違う)。