9月3日2012/09/04 00:53

 ああ、何故私の体は2つ無いのか…そう文句を言いながら夜行バスに乗り込み、大阪へ。夜行バスは体力的にキツいんだけど、諸般の事情により他の選択肢よりマトモって結論を出した。色々考えることがあるんですよ。
 
 朝メシ食った後、向かうはインテックス大阪。大阪で大きめの同人誌即売会と言えばココらしい。東京で言えばビッグサイトだな。目的はこみっく☆トレジャー20。20回記念らしい。だからどうしたってワケじゃないけれど、記念って言うからには優先順位が高いかなと思って。フツーなら地元関東のコミティアに行くんだけどさあ。
 
 今回夜行バス使ってまで「到着を急いだ」のは、サークル入場券があったから。受付時間に遅刻して無駄にしてしまうワケにはいかない。それがマナーってモノである。今回は「指令」があるワケじゃないので、スペースの設営をお手伝いしなくては。あんまり役に立たなかった気はするけれど、一応チャンとお手伝いしてきました。
 
 20回記念とは言っても、別にいつものこみトレでした。今回なんか企業スペース&コスプレ撮影スペースの位置が変更になっていたけど、だからどーした。その意味では気合い入れて行く意味はドコに?って気がしなくもないけれど、ソコはノリと勢いってものである。コミケはおろか、コミック1(GW頃の即売会)と比べてすらマッタリ感がある(比較対象が悪すぎるので、気にしてはイケナイ)あの雰囲気は好きだな。私が学生時代のコミケを思い出す。
 
 当然のようにカタログはチェック済み。サークルの混雑度はある程度予想がつく(コミケ参加が長いと自然とそうなる)ので、ガッついて待機列に並ぶ必要はないと判断、比較的マッタリ会場を回る。まず向かうのは「壁」。ある程度以上の行列を作るので、壁際にあるサークルだ。こみトレはオールジャンルで男性向けも多いので、「エッチなトコロ」が多い。私だってそーゆー方面に用事はある。ココのは不要、ココはコミケで入手済み…とチェックしてたら、某サークルが「コミケにもいたのに、こみトレ新刊」出していた…ぐえ。ココは本は委託しているけど、グッズは即売会専売。グッズコンプリートしたけりゃ、コミケとこみトレ両方参加が義務ですか…あ○○○○先生、あんたオニや。「グッズはコミケ専売っぽい」と読んで行動しておいて正解だった。
 
 今回はゲーム系はほとんど無い…筈だった。確かに、コミケ2日目にヘバった関係上、「あゆ屋」の新ゲームは入手したかった。まあどうせゲームマーケット(秋)で入手できるけどね。それぐらいの筈だったんだけど、何故か私の手元には他に3つほど…何故だ。ゲームがあるのはいい。何故カタログチェックで発見できない。そりゃあ私は「大事なのはカタログチェックより、現場をウロつくこと」だと固く信じている。なので、カタログチェックは少し甘くてもオカシくない。けど、ソコまでレベル低くない筈なんだけどなあ…コミティアやこみトレでは、「カタログから推測される以上に、同人ゲームがある」と考える方が無難ってコトか。なお、ウォーゲームはゼロ。「ウォーゲーマー向け」の関連同人誌もソコまで重要なのは…
 
 この「カタログチェック以上に、同人ゲームはある」って現象は、どうも他の即売会でも発生しているらしい。とある事情により発売されたばかりのゲームジャーナル最新号(私はまだ買ってない)を目にする機会があったのだが、ソコに「天津老師制作ゲーム一覧」なるモノがあり、同人もまとめて紹介されていた。これによると、私のコレクションには「漏れ」があるらしい。いや、わかっちゃいたんだけど。でも、「天津老師制作の腐女子向けゲーム」をカタログチェックで探すのはタイヘンなんですが…いかんなあ。カタログチェックの修行やり直した方がイイのかぁ?
 
 他は原則として「コミケで逃した品」の買い漁り。クソ忙しいし体力使うし…と、とにかく過酷なコミケの「補完」ができるってのはイイね。けど、そのために大阪行く必要があるのかは…今回は記念大会ってコトで最優先したけれど、流石に夏はスルーしてもいいかも。冬?私が「カレンダーの補完」が可能な機会を逃すとでも?つーわけで、次回も参加内定。何か間違っている気がするけどな。
 
 関東在住の私にとって、「大阪は巨大な地方なのか、それとも第二の中央なのか」は、時折問題になる。私のイメージとしては「第二の中央」寄りなんだけど、地元の方々から話を聞くと、どうも「巨大な地方」に過ぎない…ってイメージに寄っているような。関東在住の人間が「関西に行かなきゃ!」と思う動機と、関西在住の方が「東京に行かなきゃ!」と思う動機の切実さを比較してみると、確かにそれが正しいのかなって気がしなくもない。競馬の世界だと「ソコまでは…」って感じだと思うけど、ヲタクの世界だとコミケという「越えられない壁」があるからなあ。こみトレも「コミケの補完」って意味合いが強い即売会だと考えれば、少なくともヲタク世界においては「東京だけが中央、大阪は巨大なローカル」が正しい気はするね。
 
 ただまあ、私のように何かよくワカンナイレベルにブッ飛んでしまっている人間にとっては、「ローカルだからって無視できない」となるのかな。正直、「関西における同人ゲーム文化」については、もっと詳しく知りたいし。関東にいたんじゃ、サッパリわからないいんだけどね。「東京のソレも把握し切れてないのに、関西まで気にしているヒマがあるのか」って話もあるけれど…くそう、そもそも同人ゲーム研究をやろうって奴が少なすぎだ。結局自分で飛び回ってどうこうってコトするしかないじゃないか。
 
 そーゆー話はさておき、こみトレは楽しかったです。強いて難点を言うなら、「大阪の街」を堪能するヒマがなかったってくらい。もう少し時間に余裕持たせたかったんだけど、まあ色々ありましてね…しかし何だなあ、フツーに「同人誌即売会行った、楽しかった」だけなら、コミティアでも良かったんじゃね?でもサークルチケット無駄にするのは…ああ、やっぱり私には体が2つ必要だと思うんだ(真顔)。

9月4日2012/09/05 00:58

 コマンド誌の記事に関する仕事は、ほぼ終了。後は校正っぽい作業(現在も継続中)があるだけ。我ながら仕事早いね。
 
 考えてみれば、私はこれで「第二次欧州大戦」と「太平洋戦争」をテーマとした戦略級ゲームの記事を書いたことになる。作戦級・戦術級のゲームも悪くないけれど、「自らの手で天下国家を動かす」という漢のロマンを叶えてくれる戦略級は、独特の良さがある。その二大テーマと言える両者をゲーム専門誌で論じさせてもらったんだから、素直に嬉しいよね。「F男の語る天下国家論には、一定の価値がある」と認めてもらえたんだから。ま、しょーもない価値しかないわけだけど。
 
 やり甲斐はあるかも知れないけれど、戦略級ゲームはやっぱり色々難しい。「戦争全体」という複雑なモノを模倣しようとしているので、何をすれば良いのかわかりにくいのだ。勝利条件から逆算して「何をすべきか」割り出すというのは、ウォーゲームではポピュラーな手法であり、それは戦略級ゲームでも当てはまるんだけど、中間目標の設定は複雑で直感的に把握しにくい場合が多い。勝利条件が「独本土の保全」だから、モスクワ目指して突っ走る必要がある…ってのが当たり前だからなあ。
 
 それを補うために「史実」ってテキストがあるのは確かだけど、これがまたタイヘンでねえ…ある程度大きい作戦全てについて「何故史実ではその作戦が行われたのか」「その目標はどの程度達成されたのか」「それが戦争全体に与えた影響はどうなのか」をある程度把握し、「それがこのゲームではどう評価され、どんな意味を持つのか」イチイチ自力で考えてゆかなくてはならない。単純に「プレイして楽しむ」だけなら、なんとな~く史実を真似するだけでいいかもしれないけれど、曲がりなりにも研究記事だ。説得力を持たせるために、キチンと研究しておく必要がある。
 
 こんな作業をイチからなんて、とてもじゃないけれどやってられない。私の場合、「過去に発表された、別のゲームの戦略」をパク…もとい、参考にするって手法を使った。「赤軍引き籠もり防御案」は過去に例があるし、それに対抗するため編み出された「ルーマニアを通過する形で直接南方資源を狙う」プランも、AH時代のロシキャンを知ってる方ならおなじみだ。幸い、私はゲーム雑誌を「雑誌として」読んできたため、こういう「怪しげな作戦案」の引き出しはいっぱいある。そいつをうまく当てはめてゆけば、戦略級ゲームの記事が出来上がるというわけだ。
 
 PCの世界にはストラテジーゲームってジャンルがあり、その中には第二次大戦をモチーフにしたモノも存在する。それゆえ、「戦略級ゲームをプレイしてみたいと考えるウォーゲーム初心者」はそれなりにいるんじゃないかと思われる。一応戦略級愛好家としては、そんな方々にも戦略級ゲームをプレイしてもらいたい、という希望はある。あるんだけど、「どう指南したモノか」って問題があるんだよな。「シェリーフェンプラン?何ソレ美味いの?」程度の知識しか持ってない人間に「独が仏と露を同時に敵に回す場合、何故仏から攻めるのがセオリーなのか」を説明するのはタイヘンだ。ましてや、ゲームごとにイチイチ異なる「独ソ戦のセオリー」を理解してもらおうと思ったら、「とりあえず色んなゲームをプレイして、東部戦線ってモノを学習してきてくれ」って話になる。それじゃ駄目でしょ。
 
 そんなワケで挫折している「初心者を戦略級に引きずり込む」って構想だけど、完全に諦めたわけではない。何かしらブレイクスルーはないものかね…と常々考えてはいるのだ。別に〆切のある話じゃないんだし、いつか何か思いつくかも知れない。自分自身ほとんど期待してないけれど。ただ、今回「太平洋空母決戦」の記事を書いたおかげで、より戦略級ゲーム全般に対する理解が深まった気がするのは事実。難しいのは承知の上で諦めないだけの価値はあるかな。
 
 ただなあ…良くできた戦略級ゲームって、「苦しい」んだよ。どうしても1手1手が重くなりがちで。まして、研究中の苦悩に至っては何をか言わんや。初心者をあんな地獄に引きずり込んでいいのでしょうか?まあ、1手が重いドイツゲームもかなり苦しいんだし、良しとしちゃおう。何が悲しくて私だけが「戦略級の記事執筆」などという地獄を味わわねばならんのだ。いつの日か後継者育成して、全部ソイツに押しつけてやる…

9月15日2012/09/16 04:13

 色々あって延び延びになってしまったが、書いておくべきでしょ。今回のネタは「歴史群像付録ゲームの感想」について。ソレはかなり前にやった?いや、それは「私の」感想。今回の主題は「読者投稿欄に寄せられた感想」についてだ。
 
 以前書いたが、あの付録ゲームは私にとっては「イマイチ」だった。しかし、コレはあくまで「ウォーゲーマー」の感想である。より複雑なゲームでさえ対戦相手を見つけることに不自由しないという「特殊な環境」に生息する生物の視点で構成されており、正直あのゲームのメインターゲットとは思えない。そりゃあ「歴史群像」毎号読んでいるウォーゲーマーはそれなりにいると考えられるが、「そういう生物」向けのゲームなんて付録にしたら、一般的な読者はついて行けないでしょ。
 
 大事なのは一般読者がどう思ったかであり、ソレを知る手段として考えられるのが、読者投稿欄に寄せられた感想。そこまでチェックする意味があるのか?などと言ってはイケナイ。私はウォーゲームそのものだけでなく、「この業界の動向」チェックも趣味にしているのだ。「この業界のためにうんぬん」言うのなら、細かいトコロまでチェックすべきだと思うな。
 
 この雑誌の読者投稿欄は2頁見開き。一部が各種連絡事項(読者プレゼント当選者発表など)に割かれている。感想聞くだけ聞いて1行たりとも発表しない、なんて雑誌が山ほどあるコトを考えれば、まあ多い方か。特徴として、雑誌の感想だけじゃなく、読者の軍事・歴史関係の「体験談」も掲載していること。「感想欄」ではなく「投稿欄」に分類したのは、ソレが理由。よって、長文も掲載されている。この辺は流石「読者の平均年齢が高そうな雑誌」というところかな。
 
 付録ゲームに言及した感想は7件。「20周年おめでとうコメント」が10件程度(一部ゲームと重複)だから、結構多いかと。内容はおおむね好意的。素晴らしい…と言いたいトコロだけど、まあちょっと待て。仮に「つまんねー」「邪魔だ」といった否定的コメントが山ほど送られたとしても、そんなものが掲載されるわけがない。また、オレの投稿を掲載して欲しい!という「投稿戦略」を考えた場合、付録ゲームを褒めるってのはどう考えても効果的だ。正直、単純に「たくさん掲載された、好評だったんだ」とは言えないと思うな。
 
 ただまあ、流石にプレイせずにいきなり「感想」書くほどの度胸がある奴は、少数派だと思う。そう考えると、少なくとも7名が実際プレイしたことになる。これだけでもそれなりに大きいんじゃないかなあ。やはりゲームは「実際遊んでナンボ」が基本だと思うので。その点は成功なんだと思う。
 
 しかしだ。「ちょっと触ってみた。ソコソコ面白かった。」だけじゃ、ウォーゲーム業界的には「ああそう」で終わっちゃうんだよな。「もっと別のモノはないのか」と思ってくれないと。その意味では、今回のゲームは「種をまいた」と言うよりは、タンポポみたいに種を飛ばした…って試みかと。感想を読む限り、うまく風に乗って飛行したようだけど、芽を出すかどうかは風に聞け…ってな感じかなあ。雑誌の性質から言って、それ以上を期待するのは難しいと思う。
 
 ただまあ、ある程度の感想が寄せられたと言うことは、悪いコトじゃない。これに好感触を持って、歴史群像編集部が「またやってみるか」と思ったり、ライバル雑誌(結構ある)が「ウチも似たようなコトやってみるか」と考えてくれれば儲けものなんだけどなあ…実際どうなんだろ?その辺の裏事情、何とかして聞き出せないかなあ。ウォーゲーム業界は狭いので、気長に待っていればいずれ聞けそうな気もするけれど。
 
 フツーならこの辺で話は終わる。そこで終わらないのが私。一応精読したんだから、もう1段突っ込んだ話もしないと。気になった…というか、羨ましいなと感じたのは、地域的なバラツキ。正直、「通販以外の手段でウォーゲームを入手できるのかぁ?」ってな土地からも「プレイしました」って感想が来ている。当たり前だけど、流通の規模が違う…自分達が絶滅危惧種だってコトを意識させられちゃいましたね。
 
 ウォーゲーム普及の問題点として、「地方に流通経路がない」ってコトがある。一部の例外を除き、地方だと入手困難なシロモノなのだ。その昔は扱っている店舗もあったんだけど、ブームが去ると消え去ってしまったようだ。歴史群像の感想に「昔遊んだウォーゲームを思い出した」という意見もあったことから考えると、今でも地方に需要はあるんだと思う。ただ、いちいち流通させるほどの規模じゃないんだろうな。本当はこの辺から何とかしないとどーしよーもないんだろうけど、現状では無理だ。
 
 ただまあ、心強い投稿もありました。あのゲームをキッカケに、「ウォーゲームを入手してプレイしてみました」ってモノが…狭い狭いこの業界のコトを考えれば、1人だけでもデッカイぞ。本当だとすれば(一般的なモノ以外に、疑う理由はないけれど)手放しで喜んでいいかな。
 
 この業界が「マイナー故の苦しみ」に喘いでいることは、私もよ~く知っている。知りたくないけれど。それを何とかしようとあがくのは大切なことだ。今回の歴史群像付録ゲームが「解決策の1つ」であるコトは間違いない。どれぐらいの普及効果があったのか、続く策はあるのか…といった部分も含め、「息の長い観察」をしてゆきたいものだ。その辺の根気というか何と言うか…はそれなりに自信ありますよ!でなけりゃ、ウォーゲーマーなんてやってられないっての(苦笑)。

9月21日2012/09/22 04:12

 どうも飛び飛びの更新だなあ。色々事情はあるんだけれど。一応反省しているんだけれど、これがなかなかね…
 
 本日の話題は、「体の増やし方」。体重の話ではない。ソレは私が聞きたい。何やっても増えないんだよ…ってのはさておき、要はイベントの掛け持ちの話である。
 
 今年の11月18日。私は忙しい。まず、ゲームマーケット(秋)がある。場所は浅草。非電源テーブルゲーム系イベントとしては最も重要なイベントであり、正直言って「参加しないとマズい」レベル。同人ゲームを入手するだけでなく、挨拶・連絡なども欠かすわけにいかない。加えて、コミティアがある。場所は東京ビッグサイト。創作オンリー同人誌即売会。前回(9/2)に不参加だっただけに、やはり参加したい。カレンダー入手の季節だし。にもかかわらず、私の体は1つしかない。コレを書いている現時点では対応についてノープランなので、どーするのか考えつつ対処方法を紹介しようかと。
 
 最も一般的な解決方法は「どちらか諦める」だろう。ただ、私にとっての優先順位は「どっちも無茶苦茶高い」ので、安易にソレを選択するわけにはいかない。なにせ最終的に諦めたとはいえ、今月アタマのこみっく☆トレジャー&コミティアのバッティングは「両方参加できないか」と考えてみたくらいだ。流石に飛行機使っても無理、という結論を出したけれど。今回は両方とも場所は都内。やりようはあると思う。
 
 そうなると、問題となるのは「参加する順番と滞在時間」だ。コレを間違えると、欲しいモノが入手できなくなる。開催時間を見ると、ゲームマーケットが10時から17時、コミティアが11時から16時となっている。終了時間も重要だけど、より重要なのは開始時間。ゲームマーケットの方が早い。おまけに、ゲームマーケットで入手したいモノは「需要に比べて生産数が少ない」同人ゲーム。この時点で、ゲームマーケット→コミティア、という順番が有力だと判断できる。
 
 移動手段と所要時間はどうだろう。多少料金が高くても時間優先で考えると…思いつく経路がいっぱいあって困るなあ。サイトで調べてみたら、都営浅草線で蔵前に出て、そこから大江戸線で月島、有楽町線で豊洲、そこからゆりかもめ…ってルートが早いらしい。月島経由ならバスでもいいんじゃ…と思ったけれど、バスは案外時間を喰うモノとして勘定されているようだ。これだと所要時間1時間弱。路線がたくさんある東京の場合、知識と経験次第で料金や所要時間が少ない経路を割り出せる場合があるけれど、今回はサイトを信じて良さそうだ。ちなみに水上バスに直行便があるらしく、これも所要時間だけ考えると有力候補なんだけど、ダイヤの関係で脱落した。
 
 ついでだから余談。私が最初に思いついたルートは、浅草~上野~東京(バス)もしくは新橋(ゆりかもめ)、というもの。これだと都営浅草線で新橋に出た方がいいか?とも思った。都営大江戸線はちょっと盲点だったな。上野もしくは池袋・新宿・渋谷を起点として動き回ることが多い人間にとっては、大江戸線を使う意義は少ないので…
 
 これらを元に組み立てられた「プランA」はこうなる。まず、浅草に行ってゲームマーケットに参加する。各種連絡その他を含めても2時間もあれば「形にはなる」だろうから、12時を目安として会場を出て、東京ビッグサイトに向かう。すると1時くらいにたどり着けるから、必要なモノを入手したり、各種挨拶回りは出来るかと。その後は基本真っ直ぐ帰宅するけれど、必要ならば再度浅草に行って飲み会などに参加しても良い。なんだ、今まで恒例行事だった「浅草~府中の掛け持ち」より楽じゃね?
 
 しかしまあ、体力的にキツいのは事実。一応この案が本命だろうけど、別の案も検討はしてみよう。私自身が両方参加するのではなく、片方は友人知人に入手代行(あるいは会場での予約)を依頼し、後ほど私が引き取る…ってものだ。「誰に頼むんだ」って部分が問題になるけれど、一応検討してみよう。
 
 この案の利点は、何と言っても両即売会の「開始時間」に入手を開始できる、って部分である。売り切れ注意の品やものすげー行列を作る品を入手しようと思ったら、少しでも早い時間に「入手開始」できる体制を整えた方がいいからね。この場合、私が行くのはコミティアの方で、依頼するのはゲームマーケットとなる。
 
 何故そうなるのか。普通は、かな~り親しい友人知人であっても、趣味が一致するとは限らない。どんなジャンルであれ。そのため、普通は「良さそうな品だったら買ってきて」とは頼めない。こーゆーアドリブ込みの注文を受けられる「買い子」もいることはいるんだけれど、それは例外中の例外。趣味が一致していて、付き合いが長く、深い深い信頼関係があって初めて成立する。自慢じゃないけれど、私はそこまで「使える」買い子じゃない。
 
 コミティアの場合、私の主な目当ては便せんとカレンダー。コレを依頼しようと思ったら、「良さそうなモノ買ってきて」としか言いようがない。おまけに、この2つは大抵「メインの品」じゃないので、あるかないかはそのサークルを訪れてみないと断言できない。これじゃ、事実上依頼不能だ。それに対し、ゲームマーケットはごく簡単。「ウォーゲーム系サークルの新作全部」だけで話が通じるから。こーゆー注文なら、こなしてくれそうな友人知人はいる。具体的にどなたに頼むのかは「企業秘密」だけどね。入手代行を依頼する場合、「自分にとって大事なのは」だけじゃなく、「頼んだ相手のことを優先する」ってのは、大事なコツじゃないかと。
 
 具体的スケジュールはこうなる。前日までに細かい話(カネが絡むので必要)を詰め、当日はまずコミティアへ。2時間ほど物色して2時頃ゲームマーケットに到着、各種連絡事項(コレは流石に私自身がやらないと…)を片付ける。この話を受けてくれる方がいるのならば、悪いプランじゃない。これがプランBだな。
 
 最後の手段、どっちか諦めるとしたら…コミティアの方になっちゃうかなあ。鬱憤はコミケで晴らすことが可能なので。ただ、冬のコミケはとにかく忙しい(カレンダーがあるので)関係上、出来る限り予定は減らしたい。「一部の予定は大阪のこみトレで」と真面目に考えてるレベルだってのに。そこにコミティア不参加の鬱憤晴らしなんて突っ込むのは、やっぱりキツいんですが。11月18日は乗り越えられても、年越せない。やっぱりこの案は却下でしょ。
 
 とりあえず候補となるプランは出来上がった。どっちを採用すべきかは…う~ん、やっぱり本命はプランAだな。最大の理由は「自分のプライド」。そりゃまあ必要に応じて助けは借りるけれど、やはり基本は「自分自身でうろつき回って入手する」べきだ。それが「買い子部隊」に分類されている人間のプライド。この「大一番」で半分助けてもらうなんて、「買い子として役に立たなくなった」と言われているようなモノだ。気分は、孔明北伐の際に留守番役を命じられそうになり、猛抗議のあげく先鋒をゲットした超雲と同じである。体力?そんなものは気力があればいくらでも湧いてくる!
 
 あまり頑固だとかえって角が立ちそうなので、一応プランB採用の可能性も残してはおく。けれど、私の心は掛け持ちに大きく傾いている。それが同人誌即売会という戦場の最前線で戦う漢の習性だ。理屈じゃないんだよ。
 
 つーわけで、多分他人には全く役に立たない「重要なイベントがバッティングした時の対策」を紹介してみた。一部は参考になったんじゃないかなあ。ただ、結論は真似しないように。多分、翌日の私はボロボロだ。本当の戦場ならともかく、即売会って戦場じゃ、倒れても誰も褒めてくれないことを忘れないように。(笑)。