12月21日2009/12/21 23:00

 土曜に飲み過ぎ、日曜は倒れていました。駄目だね、色々と。最近胃が弱くなったもんだ…
 
 本日の話題は、私にしては珍しく「喧嘩は買えません、すいません」って話。どこが売ってきた喧嘩なのかって?いやね、「カノッサ 冬の特別講習 ゲームの歴史 ゲーム宗教改革と民衆の勃興」のシミュレーションゲーム版が欲しいって話があったモノですから…
 
 ここで言う「カノッサの屈辱」とは、皇帝が法王に…って話ではなく、TV番組の方。現代の風俗その他の流れを、多少強引に「史実の出来事」っぽく紹介するって奴だね。昔の番組だけど、今も特別版が出る。ギャグとしては秀逸ではないかと。
 
 これのシミュレーションゲーム版を作るのは、無理ではないと思う。ゲーマーにしかウケないけど。TVでそんな「誰得」なモノ作るワケには行かないと思うけど、あらすじ作ってブログで発表するってだけなら、不可能ってワケではない。不可能ではないんだけど、私は諦めました。熟考の末。
 
 何故諦めたのか?才能がないから…じゃ、答えとして弱いですね。よりマトモな?言い訳をすると、実は私は「さほどシミュレーションゲーム史に詳しくないから」かな。以下わかんない人置き去りに話をしますので、ご注意を。
 
 私がゲームを覚えたのは、ある意味この業界が衰退期に入りかけていた頃だったと思う。バンダイは活動の末期、エポックも大半の作品を出した後だったからなあ。ツクダとホビージャパンはそれなりに頑張っていたと思うけど。
 
 それゆえ、実のところ「日本シミュレーションゲーム史」の黎明期~最盛期に当たる部分について、案外知識が欠落している。ホビージャパンと喜屋通商(で良かったっけ?)の抗争(なのだろうか)もよく知らないし、バンダイ・エポック・ツクダが「どんな流れで」こんなものを出したのかもよくわからん。それゆえ、この辺を「どの史実に当てはめると適切なのか」もわからん。ホビージャパンがある意味「最大勢力」であったのは間違いなさそうだけど、ここを「外来勢力(輸入元だから)」とすべきなのか、「正当王朝」とすべきなのか…私には判断が付かない。
 
 更にワケわかんないのは、実はこの世界「メーカー」を軸にして話を進めるべきなのか、「デザイナー集団」で捉えるのかによって、話がかなり変わってくるところ。アドテクノスの流れをくむデザイナーが「どこからゲームを出したのか」を考えるだけで、結構アタマが痛いからなあ。
 
 近・現代のウォーゲーム史もまたアタマが痛い。なにせこの業界、一度「絶滅」に近いトコロまで落ち込んでいるだけに、流れで捉えるのが難しいのだ。コマンド誌はまだ強引に「レックカンパニー(エポック)~翔企画」って系列に組み込めるとしても、GJやサンセットの登場をどう捉えるべきなのかとか、シックスアングルの位置づけとかは「解釈」が難しい。全てまとめて「新興勢力」呼ばわりしてもいいのかもしれないけど…
 
 ついでに言うのなら、「何故一度絶滅したのか、そこから何故復興したのか」を語るのも難しい。一部の古参ゲーマー(正直言って私も含む)は「テーブルトークRPG」が衰退の理由だと思ってきたようだけど、どうもそれだけじゃ説明がつかないんだよね。この説では、衰退を説明できても復興を説明しにくい。今から考えてみれば、むしろ真の敵はファミコンに代表されるコンシューマーゲーム機って気もするし。
 
 要はこの業界、「どう発展してどう衰退して、どう復興したのか」ってな「日本シミュレーションゲーム史」が、あんまり整理されていないのだ。そんな状況の中で、ホビージャパン」やレックカンパニーをどう位置づけるのか…と言われても難しい。細部はともかく、大まかな同意を得られる範囲で「そうそう、そんな位置づけ」と共感を得られるようにしないと、「強引に歴史の流れに当てはめる」のは難しいんじゃないかなあ。
 
 考えてみれば当たり前なんだけど、ゲーマーってのは、ある程度デザイナーの影響を受ける。「面白いゲームとは…」「勝利条件とは…」なんて意見は、プレイしたゲームと無関係に出てくるワケがない。そんでもって、デザイナーもまた他のデザイナーの影響を受ける。そういう「思想の体系」を整理することには一定の意義はあるんだろうけど、今のところあんまりまとまってない気がする。ま、物理的に大変な作業が必要だし、その割に需要はないし、下手すると「いらん対立」引き起こすだけって話があるので、誰も手を付けないのは当然って気もするんだけど。
 
 とはいえ、ゲーマーってのは理屈っぽい上にやたら史実に詳しい。だから、そのうち誰かが「売られたケンカ」買うんじゃないかとは思う。けど、私はとりあえず無理だ。「誰もやらないのなら、オレがやる」をモットーにしている私だけど、これはちょっと手に負える問題じゃない。一応は「いつか何とかしてやる」という気持ちを持ちつつも、「いつまとまるのかサッパリわからないので、他にやる奴がいるのならお任せしたい」としておこう。
 
 ちなみに、土曜の飲み会でもそんな話は出ていたんだけど、酔った上での話なのでかなり「怪しげな」記憶しか残ってないんだよね(苦笑)それに、ものすげー嬉しいお土産もらっちゃったから、気持ちがソッチに飛んでいて…いやあ、「韓国同人カレンダー群」入手はスゲー嬉しいです。「今年は不作か?」と蒼くなっていただけに…