1月2日2010/01/03 01:20

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。とまあ、松の内の挨拶はこれぐらいにして、いつも通り下らない話をしますか。
 
 とはいえ…実は今、とてーも忙しい。コミケレポート執筆中だから。コマンド誌の「一応の〆切」はとっくに過ぎているハズだからして。コミケの日程から「〆切オーバー」は当然としか言いようがないんだけど、やはり仕事始めまでには原稿届けないと…現時点で何とか8割方完成させたけど、この先の推敲こそがタイヘンなんだよな。今のところ、キチンと予定通り完成できそうな気がするけど、油断は出来ない。
 
 そーゆーわけで、アタマの中が「コミケのこと」で一杯だ。となれば、本日のネタはやはり「コミケ回顧」でしょ。コマンド誌に送るレポートには掲載できないネタを中心にお届けしようかと。
 
 まずは26日の話から。この日にやっと「コミケの予定」が確定したので。体力・気力の限界に挑戦するような「地獄のスケジュール」も覚悟していたんだけど、諸般の事情により多少余裕のあるモノになると判明した。ほっと一息。私ぐらいコミケ参加が長いと、義理人情といった「しがらみ」が生じるんだよ。自分の物欲だけがどうこうってだけじゃなく。まあ、物欲の優先順位が高いことは否定しないけど。
 
 そんでもって迎えたコミケ初日・29日。当初の予想では企業ブースへの列に延々並ぶハズだったんだけど、諸般の事情により朝に飛び回る余裕が出来た。そのため、「取材」予定のゲーム(電源不要)関連サークルに挨拶を。最初に向かったのは、最悪の場合は私に代わって「コマンド誌の取材とやらで、F男とかいう奴が顔を見せる予定です」とサークルに挨拶してもらうつもりで「取材協力」をお願いした、千葉会のyagi殿。この方のサークルが受かっていたことは、とっても心強かったです。ある意味では私以上に「コミケ取材」に適任だと思うけど、無理強いするような話じゃないからなあ。
 
 なお、ここでyagi殿の名前を出したのは、ささやかな「復讐」だったりする。だって、yagi殿が出した同人誌「クラブ千葉会#11」に、私の名前が何故か掲載されているんだもの(苦笑)。光栄な話ではあるけど、「やられっぱなし」は良くない。こちらもあえて名前を出して「お世話になりました」と感謝を捧げてしまおうかと。いわゆる「人間関係」ってものは、こうやって構築してゆくモノだと思うな。yagi殿の本の中に人間関係絡みの話があっただけに、なおさらそう思います。
 
 この日は買い物に店番に取材に…と、東館と西館を何度も往復。正直疲れました。体力にモノを言わせた無茶をするのはもうやめようと、いつもいつも思っているんだけど、なかなか止められないんだよね。コミケ取材にはこの手の苦労がつきまとうので、私も気軽に「他の人に取材してもらえばいい」とは言いにくいです。志願してくるような人間がいるっていうのなら、喜んで代わってもらうけど。
 
 店番先は…あえてサークル名などは出さないけど、ドール関連(苦笑)。私の趣味から外れているジャンルなのは否定しないけど、「そんなジャンル、興味ありませんから」で断れるような関係じゃないのだ。約1/3という巨大サイズのドール用の武器を扱っているんだけど、大きさに圧倒される。周囲がオネーチャンだらけなのは事実だけど、だからどーした。どーせ同じ「ヲタク」だと思えば、全く気にならない。とっくの昔に慣れた。
 
 狂乱の初日を終え、2日目へ。この日はまず企業ブース中心に。「企業は2日目以降が狙い目」とは聞いていたけど、印象以上に空いていたかな。ただまあ、楽ってほどじゃないけどな!他にも色々と回って、忘年会に参加して…って、翌日もあるのに呑むかオレ。でも、人間関係って奴は…(以下略)。
 
 最終日。大晦日。不健全な?男性は大忙しの日であるけど、間違った方向に不健全な私は「スポーツ・ギャンブル」「評論」といったジャンル中心に回り、楽をする。それに…この日は何と言っても、「中山グランプリ」殿コミケ引退の日。14年間にわたり「有馬記念&宝塚記念ファン投票結果を詳細に発表する」ことを続けてきたサークルである。当人の目が届かないのをいいことに、「競馬同人界の至宝」だ何だと褒め殺し?しまくってきたサークルが引退するってんだから、何よりも優先するのは当然でしょ。
 
 最終回の新刊は、過去の記録集。できれば「完全総集編」が見たかったけど、「そんな分厚いモノは一部の常連しか買わない」という理由で、原則500位までのものに。そりゃまあ、私なら買ったけど(笑)。この総集編を読んで、「300位までのリスト」だったのは最初の1回だけだったことを思い出した。この時に「できれば全部掲載して下さい!」ってワガママをほざいた記憶があるので、やはり最初の活動からず~っと「追いかけて」いたわけだ…この14年、「それでもコミケに行く理由」のトップクラスに「中山グランプリ殿がいるから」を掲げ、「作者の心が折れたから」って理由でリスト作りを止めることだけはあっちゃならねえ!と応援し続けてきた日々に、終止符が打たれたわけだ。諸行無常の世の中において、14年の活動とそれを応援する日々がいかに重たいモノであったのかは、筆舌に尽くしがたい。今まで本当に、本当に有り難うございました。もし今後別サークル名義で活躍なさるのであれば、何を差し置いても飛んでゆきます。
 
 なお、実はこの時、このブログが実は「中山グランプリ」殿にチェックされていたらしいことが発覚。ひっそりと褒めまくっていたことがバレた(苦笑)でもまあ、全部正直な感想ですから。実質無効票」を「単なる死票」に変換することの大切さについては、正直この本から教わった気がする。これは民主主義とは、投票とは…という、政治の世界でも大切な理屈じゃないかな。たとえ誰が何を言おうとも、私は中山グランプリ殿を応援し続けてきた日々を、誇りに思います。
 
 コミケ終了後は、「いつもの」年越しイベント、HPL例会へ。年に1回しか活動しないけど。今回はドクターウォンが1度も登場しないという、ミョーなコトに。そーゆー年なのかぁ?このハシゴもタイヘンだったけど、そーゆー無茶をするのが人間関係ってモノで…
 
 実は毎回思っていることだったりするけど、実はコミケってのは、「人間関係の絆」を確認する場所でもある。ヲタクというと非社交的な生物って印象があるかも知れないけど、ヲタクはヲタクなりに「おつき合い」を大切にしているんですよ。諸般の事情により、今回のコミケは特にソレが実感されたかな。アタマを下げるところは下げる、甘えていい部分は遠慮せず甘える、多少キツくても、顔出すべきトコロはチャンと顔を出す…人間関係ってのは、こーゆーものだよね。いやまあ、色々不義理もやらかしているけど(苦笑)。そーゆーモノは商業誌掲載のレポートには盛り込みにくいので、ここで主張してみました。やっぱり人間関係って大事だよね!いやまあ、同じくらい物欲も大事なんだけどさあ…

1月5日2010/01/06 00:02

 馬券は買えなかったけど、新春早々PO馬が勝利。今年は本当にいい感じだ。色々希望が膨らみますなあ。
 
 本日のネタは、2010年カレンダーといこう。色々リストラされたはずなのに、何故か去年とあまり代わらないラインナップだったりする。なんというか…まあ、嬉しいんだけどね。
 
 リストラの憂き目にあったのは、それ相応の理由がある奴が中心。「そもそも出なかった」が数件、「入手機会がなかった」が数件…といった感じ。ミスで入手できなかったってものもある。にもかかわらずあまり数が変わらないのは、お土産の「韓国同人カレンダー」群の存在が大きい。おかげで、「祝日配置が奇妙」なカレンダーが結構目立つ。ただまあ、それに負けないくらい普通のカレンダーがあるので、問題にするほどではない。
 
 諸般の事情により、リストラされたモノは「競馬モノ」が多かった関係上、「萌え絵」カレンダーの割合は増えた。コミケで「燃え絵」カレンダー入手も考えたんだけど、ちょっと趣味に合わなくて。
 
 日付配置のバリエーションに関しては、ちょっと不満アリとしておこう。案外バリエーションが増えなかった。探し方が足らなかったのか?まあ、「奇抜な日付配置のカレンダーを好む」奴なんて少数派だから、ちょっと気を抜くとそうなるのは仕方ない。来年の課題だな。
 
 韓国の品は私の趣味が直接反映しているワケではない(土産だから当たり前だ)けど、まあ悪くない。ただなあ…こういう品は危険なんだよ。ワケわからん方向に自分の趣味が拡張するかもしれないので(苦笑)。カレンダーだけで我慢しているうちはまだいい。そこから派生して色々手を出すと、タイヘンなことになるからなあ。
 
 どいつもこいつも気に入ってはいるけど、あえて不満を述べるのなら、エヴァンゲリオン卓上カレンダーか。某ハンバーガーチェーン店で販売していた品だ。絵柄や日付配置に関しては問題ないんだけど、店のロゴが邪魔。すごく邪魔。ココが結構気になる以上、私はもう「無料配布カレンダー」には我慢できない体になってしまったようだ…イヤな病だな。
 
 便せんとカレンダーに関しては、私の趣味の中でも最も「理解不能」なものだと思う。何故カレンダーなのか、何故便せんなのか、私の中ではキチンと必然性があるんだけど、他人が理解できるとはカケラも思わない。ただ…カレンダーに関しては、自分が思った以上に「病が深かった」ことに気づかされた。自分でも知らない間に、「無関係なロゴは許せん」って状態に陥っていたからなあ。下手すると、競馬新聞・競馬雑誌が出している競馬カレンダーに「競○ブックってロゴは邪魔」とか言い出しかねない。JRA純正を愛用しているのは「JC入りだから」であって、ロゴは気にしてなかったつもりなんだけど…
 
 私は元々「広告は嫌い」って人間だけど、それは「商業主義的な…」なんて発想によるものじゃなく、どうやら「私なりの美意識」(としか表現しようがない)に従うと「省略可能だし、省略すべき」ものだから…って理由のようだ。我ながらヘンな趣味。ある程度は慣れの問題だと思うけど、カレンダーに関してはかな~り「厳格な適用が当たり前」になってしまったようだ。
 
 まあ、今更無料配布されるカレンダーで我慢しようとは思わない以上、「だからどーした」って話ではある。ただまあ、「一度カレンダーを買う習慣を身につけると、足抜けできなくなる可能性があります」って警告?はしておいた方がいいような。何?そもそもそんな習慣を身につける奴なんてほとんどいないって?そりゃそーだ…

1月7日2010/01/07 23:59

 毎年恒例、昨年のJRA賞が発表された。今年は少しばかり文句があるので、あえて愚痴ってみようかと。なお、諸般の事情により知らない人置き去りです。
 
 JRA賞は、競馬記者などの「有識者」による投票で決まる。ただ…「ドコ見てやがる」と言いたい票が結構多いんだよな。一応は責任ある立場の投票なんだから、もう少し考えて欲しいんだけど…もっとも、コレはJRAだけの問題じゃないと思われるので、具体的にどーするのかは難しいところだけど。
 
 今年の結果に関しては、特別異論はない。強いて言うなら最優秀3歳牡馬はアレでいいのか?だけど、じゃあダービー馬の他に何を選ぶのかと言われたら…私も消極的にこの馬にしたと思うな。「該当なし」が結構多かったのもわかる。
 
 ここからは、「納得のいかなかった少数票」を語ろう。まず最優秀2歳牡馬のヴィクトワールピサ(2票)。いや、いい馬だとは思う。私のPO馬だし。でも私は「将来性じゃなく、去年のパフォーマンスだけで評価するべきだ」って主張の持ち主だからねえ。1回負けていること自体はともかく、その相手がよりによってローズキングダムなんですよ?2009年はどー考えたってローズキングダムの勝ち。それは認めるべきだ。まあ、デカい所で今年リベンジする予定だけどな!
 
 最優秀3歳牡馬。フォゲッタブルってのは…有馬記念4着(3歳牡馬では最先着)だからか?これはやはり「来年への期待を掛けて」票ではないかと。そーゆーのは邪道だと思うんだけどなあ。
 
 最優秀ダートホース。ヴァーミリアンって…去年1年を通して考えた場合、さほどいいトコロ無かったと思うんだけど。過去の実績などと比較して、ヴァーミリアンにとって「不本意な」年だと思う。そんな馬に入れるのはどうかと。まだサクセスブロッケンやカネヒキリの方が納得できる。
 
 最優秀障害馬。「該当なし」10票って…まさか「障害はわからん」って票じゃあるまいな。そう疑われても仕方ないと思っているんですけど。
 
 とまあ、ココまでは「細かいケチ」をつけてきたわけだけど、「う~ん…」とアタマを抱えてしまった「少数票」がある部門がある。最優秀短距離馬だ。これは…長年問題だって言われているんだから、どうにかして欲しいんだけどなあ。
 
 何が問題なのか?この部門で受賞したのは、短距離GⅠを2勝したローレルゲレイロ。文句なしの成績…と言いたいところだけど、問題は少数票だ。カンパニーとウォッカに少数票が入っている。そんでもって、カンパニーは特別賞、ウォッカに至っては年度代表馬なのだ…「馬の格」で言えば、ローレルゲレイロに劣らないことになる。
 
 馬の格は勝っていても、短距離での実績に限れば…と言いたいところだけど、去年ウォッカが勝ったGⅠのうち、2つはマイルだ。思いっきりこの部門に該当する。カンパニーもマイルCSを勝ち、毎日王冠も勝っている。毎日王冠は短距離か?と言われるとビミョーだけど、それは「中距離」って表現を使える場合の話であり、「短距離」と「それ以外」に分割して考えるのなら、短距離に属するって主張も成立すると思う。この時にウォッカに先着しているからなあ…
 
 問題点がドコにあるのかは、ハッキリしている。距離別の競争体系が整備された今となっては、「最優秀短距離馬」ってくくりは色々オカシイのだ。私が競馬を覚えた頃から実情に合わなくなってきているのに、未だ修正してない。そのため、こういう「よく考えるとちょっとヘン」な事態が発生するのだ。
 
 そりゃあね、この賞は一応歴史と伝統がある。今更ジャンル変更を行うのは…ってためらいがあるのは理解は出来る。けど、こうも実情に合わない以上、やはり勇気を出して修正すべきだと思うんだけど。もっとも、「じゃあどう修正しろと?」と聞かれると困るけど。
 
 JRAって組織は、細かい部分でいーかげんだと思う。「親方日の丸だから」と非難されても文句は言えないレベルだと思うな。特に、「競馬文化」関連については…「親方日の丸だから」+「しょせん営利団体だから」という、なんか矛盾していそうな理由をゴチャマゼにしたような「駄目っぷり」を感じるのは私だけか。まあ、実際「親方日の丸な営利団体」なんだから仕方ないのかもしれないけど…J○Lとかいう航空会社の騒ぎを見ていると、こういう組織に期待する方が間違っているのかも知れないけどね。ついでに言えば、そんなJRAの「方針」にあまり文句を言わない「競馬文化の担い手として、JRA賞の投票権を与えられている連中」にも言いたいコトはあるんだけど。
 
 私ごときが吼えたところでJRAが反省するワケはないけど、黙っているのは精神衛生上良くない。よって、あえて文句を付けてみました。やはり「文化としての競馬」は、JRA任せじゃいかんよな。これからも意識してそーゆー活動を支援していかないと。と言っても、私がやってるのは「競馬同人誌を買う」だけって話はあるんだけど(苦笑)。

1月9日2010/01/10 03:34

 私のPO馬(ドラフト1位)のレーヴドリアンが、福寿草特別V。勝ちっぷりも見事で、色々妄想が膨らむ。もらった…デカいところ1つはもらったぜ…
 
 本日の話題は、「今年の抱負」。と言っても、フツーの抱負ではない。ネタになるような抱負じゃないと、ココで紹介する気はないから。今年は「同人ゲームに詳しくなろう」って抱負があるので、こいつを語ろう。
 
 私は一応「同人ゲームに詳しい人」に分類されると思う。コミケで同人ゲーム買ったりしているわけで。ただ、これは言ってみれば「何も知らない奴よりはマシ」ってだけの話。大多数のゲーマーが「ほとんど知らない」から詳しい方に分類されるだけで、知らないことは山ほどある。
 
 にもかかわらずコミケレポートなんぞ…と思う方、そのとーりです。私ごときが担当して良いのだろうか?って葛藤は感じていたりします。ただ、じゃあ他に誰がやるの?コマンド編集部が公式な取材許可を取ってくれる見込みは、極めて薄い。領収書なんて出ないモノが相手だから、経費負担してくれる望みもない。体力的・金銭的な負担は覚悟する必要がある。しかも、〆切はキツい。冬は松の内に原稿仕上げる必要があるし、夏は多少マシだけど「正月休み」にあたるモノが期待しにくい。何度も言ってるけど、他にやってくれる奴がいるというのなら、喜んで代わりますよ私は。
 
 しかしだ。せっかくコミケレポートなんぞ書いている以上、胸を張って「オレは同人ゲームに詳しい」と言えるくらいになりたいものだ。本来ならばそーゆー奴が担当すべき仕事だからね。そのためには、私が同人ゲームに詳しくなるしかない。よって、今年はもっと同人ゲームについて勉強しようと決意したわけだ。とりあえず、その方がゲーム界のためになる。
 
 もちろん、単に「ゲーム界のため」ってだけではなく、私自身のためでもある。当たり前だ。義務感だけでこんな抱負を掲げるほど、私は酔狂じゃない。前々から「面白そうだ」とは思っていたので、この際本格的に足を突っ込む気になっただけ、ってのがホンネだったりする。いや…より正確に言うと、「本格的に足突っ込むと、タイヘンなことになりそう」って理由で逃げていたモノと、ついに本格的に向き合う決心が付いたってことかな。
 
 同人ゲームって面白いのか?と正面切って聞かれると、「正直ビミョー」としか答えようがない。「同人ゆえの限界」ってものがあるからねえ。それを考えれば、色々至らない点があって当たり前。そーゆー「完成度の低いモノ」には興味ないんだよね…ってゲーマーがいたとしても、非難する気にはなれない。
 
 ただ、同人には同人なりの良さはある。テーマがものすごくマイナーだとか、版権絡みでどうこう…って品など、色んな意味で冒険的な作品になると、商業ベースでは出しにくい。そーゆー部分を評価して、至らない部分には目をつぶるつもりがあるのなら、同人ゲームも悪くはない。私自身は面白いと思っているし、少なくとも、「同好の士」はそれなりにいると思われる。
 
 じゃあ、今までなんで逃げ回っていたのかって?実のところ、「同人シミュレーションゲーム」なんて数が少ないから。私はシミュレーションゲーム>それ以外のゲーム、って人だから、深入りしたところで「シミュレーションゲームとは言い難いゲーム」ばかり…ってのがわかりきっている同人ゲーム市場に対し、深入りする必要は感じてなかったのだ。
 
 しかし…実のところ、私は「非シミュレーションゲーム」も嫌いじゃない。「面白ければ、それでいい」って考えるタイプなので。そりゃまあ、シミュレーションゲームが「特別な地位」にあるのは認めるけど、それはそれ、これはこれ。割り切って楽しめる自信はある。だからこそ逃げ回っていたんだけどね。同人ゲームに迂闊にハマってしまうと、財布の中身がタイヘンなことになるからなあ(苦笑)。
 
 そんなしょーもない理由で「同人ゲーム」への深入りを避けてきたわけだけど、今回「本格的な」(あくまで比較問題)コミケ取材をやったおかげで、「やっぱり面白いなあ」と、抑えてきた感情が抑えきれなくなってきた。特に大きいのは、やはり「作り手のアツい声を、面と向かって聞ける」こと。こーゆーものは「ゲームという作品から感じ取る」のが基本ではあるんだろうけど、同人誌即売会でアレコレ聞き出し、ついでに自分の意見・感想なども直接伝えるのも悪くない。やっぱりこーゆー会話は楽しいなあ…と改めて確認した結果、ついに「深入りしてみるか」って気分になったのだ。
 
 今から考えてみれば、「コミケ取材」ってことで丹念にサークルの方から話を聞くなんてコトやらかせば、こーなるのはミエミエだった。そーゆー行為にハマってしまいがちだからこそ、私は今までずっとコミケに出入りしてきたのだから。実は薄々感じていたコトではあったんだけど、流石に「深入りするか」って気にはならないでくれるといいなあ…と考えていたのだけど、無理でした。
 
 同人ゲームの勉強をすると言っても、他の趣味との絡みもあり、いきなりディープに…とはならない予定。とりあえずは「コミケ以外の同人ゲーム即売会」(存在は確認している)にも足を運ぶくらいか。「対戦相手を見つける」(今まではソロプレイばかり)も課題になりそうだけど、これは相手もあることだし、地道に取り組んでゆく予定。私のことだから、「興味はあるんだけど、どーしたら良いのやら…」なんて悩む必要は無い。気軽に取り組める趣味じゃないかな。
 
 本来ならば「抱負」と称して長々と語る必要など無いコトではあるけど、モノがゲームなだけに、周囲に告知しておいて損はない。その方が対戦相手見つけやすくなるし。ゲームはやはりプレイしてナンボ。ソロプレイが悪いワケじゃないけど、対戦した方が面白いのは間違いない。「誰とドコで対戦するか」は多少考えなきゃイケナイことなので、ここで「同人ゲームにハマる予定です。よろしく」と表明しておくメリットはあるはず。だからこーやってネタにしてみました。
 
 しかしだなあ。私は昔から「ワケのわからん趣味が、ワケわからん方向に拡張してゆく」傾向があったけど、ついに同人ゲームかぁ…心底ワケわかりませんな。ただまあ、私はそーゆー人間なんですよ。自分としては割り切ってます。とはいえ、財布の中身と購入&プレイのための時間をどーするのかは、深刻な問題かも…適度なハマリで済むよう、祈るしかないのかな…

1月10日2010/01/10 22:13

 やってくれるぜ…本日は、「思わず吹いた」ネタを。こーやって警告しておかないと、一部の方には「モニター等を汚してしまう」原因になりかねないと判断しました。覚悟はいいでしょうか?
 
 非公式ながら取材なんぞを担当した関係上、コミケ関連の情報は丹念に漁るようにしている。レポートのネタになるかもしれないし。今回は既に原稿仕上げた後だけど、なんとなく色々見ていたわけだ。
 
 そこで発見したのは、C77(前回のコミケ)のスタッフ反省会のレポート。これによると…今回、「取材」(公式なモノ)と称して、JRA(言わずと知れた日本中央競馬会)が来たんだそうな。よりによって。
 
 何でJRAがコミケの取材なんぞ?何でも、競馬の観客動員数が減っているので、動員数の多いイベントを参考にしたいんだそうな。そんでもって、コミケの代表者から「競馬の(一獲千金を目指して集まる)観客の中にも競馬を愛する気持ちが増えていかない限りは難しいと言ったら、納得していた。」んだそうな。へー。
 
 私は競馬もコミケも行く人だ。今回は諸般の事情によりパスしたけど、東京大賞典との掛け持ちはフツーにやる。有馬記念との掛け持ちさえやったことがある。距離及び発走時刻の関係から、有馬記念の方が「タイヘン」だけど。コミケと有馬記念の比較論もやったことがあったなあ。とりあえず、「コミケと競馬双方にソコソコ詳しい」って自覚はある。
 
 そーゆー私に言わせると…まあ、あの「親方日の丸」JRAが、何であれ余所から学ぼうと考えたことは評価しよう。コミケはあくまで「参考にするため取材したモノ」の1つに過ぎないんだろうから、こんなモノを取材対象としたコトについても、文句を言うのはやめよう。ただ…それでも、「お前等はその前にやるべきことがあるだろ?」って気がする。
 
 連中がどの程度の取材をしたのか?詳しいことはわからない。けど、どー考えても真っ先に立ち寄りそうな場所に、真っ先に来なかった気がするね。3日目西館の「スポーツ・ギャンブル」のシマに私が張り付いている間、それっぽい連中は見かけなかった。ここ取材して、「コミケで競馬関連の同人誌などを売っている人間」を取材しないで、どーすんのよ。まあ、「ヤバいモノ売ってるかも知れないんだから、行くとかえって迷惑」と考えたのかもしれないけど。
 
 もし連中がこのシマのサークルをくまなくチェックしていたら、絶対「引っかかる」サークルがある。中山グランプリ殿だ。有馬・宝塚記念のファン投票結果なんて、基本的には「JRA内部資料」だからねえ。流出したからって騒ぐような情報じゃないけど、無視できるワケでもあるまい。にもかかわらず、ココに朝一番にすっ飛んでこなかったんだから、連中が「競馬ジャンルのサークル」をどう扱ったのか、わかるような。
 
 そりゃあね、コミケスタッフへの取材は重要でしょ。「コミケってモノを良く知っている」のは間違いないんだし。ただ、コミケは基本的に「サークル参加者と、一般参加者が中心」のイベント。サークル参加者を取材しないでどーすんの。しかも、自前でやっている「競馬」ってジャンルの。こーゆートコロからも「競馬人気を盛り上げるためには、どーしたらいいと思うのか」って取材をしようと思わなかったのか?
 
 そもそもだ。コミケ会場には、ある意味「こんなトコロで売っているのはもったいない」モノが山ほどある。一部の競馬同人誌はモロに該当するな。コミケなんぞに行く「コアな競馬ファン」なんてごく少数。にもかかわらず、コアな競馬ファン向けの同人誌をコミケで売っているのだから。何も競馬場で同人誌売れとまでは言わないけど、「競馬愛」の表現方法には色んなモノがある…ってことは、知っておいて損はなかったと思うけどな。
 
 あくまで私に言わせればだけど、JRAは基本「客ってのは、黙って競馬場に来て馬券買えば良いんだ」と考えているフシがある。そりゃまあ、調子に乗って「あの馬のローテーションは…」とか、「あの時の騎乗は…」なんて文句・苦情を送りつけられても困るワケだけど、「しょせん客、受け身でありさえすればいい」って意識は、コミケと対極にある概念ではないかな。JRAの連中が「客」と呼んでいる立場の人間だって、立派な「競馬文化」の担い手のはずだ。そんなこと、コミケ取材するまでわからない…って時点で、相当オカシイと思う。だから「親方日の丸」なんだお前等は。
 
 サイトを充実させろ、有馬&宝塚のファン投票内容は有効票全て公開しろ…その他、個別に言いたいコト、コミケ取材より先にやって欲しかったことは山ほどある。ただ、これらはあくまで私個人の意見。そーゆーものを「押しつける」のは、悪いワケではないけど大切なことではないと思う。私が「真に」JRAに望むもの、コミケ取材より先にやって欲しかったことは、「客と真摯に向き合う」である。とりあえず文句だけ言われないようにしておけば、後は勝手に馬券買ってくれる…と思ってないか?そうじゃなくて、「何を提供することが、真の意味で客のためになるのか」をもっと真面目に考えろと。こんなコトはコミケ取材なんぞやらなくても、わかるはずだと思っていたのだけどなあ。
 
 私は競馬が好きだから競馬場へ行く。コミケも好きだから、コミケにも行く。これを両立させるためなら、クソ重くて恥ずかしい紙袋下げて競馬場に現れ、白い目で見られても気にしない。何でソコまでやるのかは、「両方とも好きだから」だ。「競馬愛があるからこそ、人は競馬場へ足を運ぶ」なんてこと、コミケスタッフに聞かなきゃわからんことかぁ?それだけ聞いて納得しているようじゃ、結局何もわかってないのと同じコトじゃないか。
 
 奇しくも、C77は中山グランプリ殿引退の時。ファン投票結果に対し、「真摯な有効票を、死票だからと言って無効票と同列扱いして良いのか」と警鐘を鳴らして14年ってサークルが、諸般の事情から活動を停止した同じ会場に、「コミケ同様に盛り上がるためには、競馬はなにをすれば良いのか」をJRAがコミケスタッフに聞きに来ていたわけだ。なんつーか…哀しいよ私は。JRAって、やっぱり「なーんにもわかっちゃいねえ」存在だったんだな。
 
 コミケを取材した結果、JRAがどーなるのかはわからん。いずれにせよ今後次第だ。ただまあ、本来だったらとっくの昔に気がついてしかるべきコトを、この取材で学んだというのなら、それが活かされることを願うばかりだ。とりあえず、サイト上でファン投票の結果は全部表示して欲しい。せっかくコミケに行ったのに、「何故そんなコトをする必要があるのか」がわからん…とは言って欲しくないぜ。

1月12日2010/01/12 23:10

 ふとしたことから、来月パシフィコ横浜で開催される「国際フィッシングショー2010」のサイトを覗いた。ううむ、懐かしい…また釣りに行きたいなあ。引退したつもりはないけれど、もう何年もやってねえからなあ、本格的な釣りは。
 
 私は釣りを趣味にしていた。一応の贔屓は淡水ルアー(ブラックバスもしくはマス類)だけど、一応幅広くやっていたもの。道具は捨ててないので、今もどっかにあるはず。といっても、一部を除いて使い物にならないとは思うけど。
 
 何故釣りに行かなくなったのかって?そりゃあアナタ、海無し県埼玉在住で、クルマ運転する習慣がない奴が続けるには、色々と辛い趣味だからねえ。そう遠くないところにソコソコのスポット(釣り場のこと)があるってのは知っているけど、チャリンコじゃ厳しい。海が近ければ乗合船を利用しても良いんだろうけど、船宿に行くまでが結構厳しいからなあ。ヒマを見つけて羽田沖~お台場のハゼもしくはキス狙いの船でも利用するか?
 
 釣り場にはとんとご無沙汰ではあるけれど、実は結構「釣具屋」には顔を出していたりする。主にルアーを眺めるため。見てるだけで楽しいアイテムだってのは知っているので、たま~に立ち寄るのだ。雑誌なども手に取る。そのため、私が昔実際使っていたテクニックの一部が「完全に古臭いモノ」になったってコトまではわかっている。
 
 もっとも、自分の常識が「古くなった」コトまではわかっても、具体的にどうなったのかはサッパリわからん。やはり実戦で使ってこそだからなあ。特に気になるのはライン(釣り糸のこと)関係。新素材のラインが次々出ているようなんだけど、具体的な特性とか使い方になるとイメージ湧かなくて。特に私は「太いラインでゴリゴリ寄せる」のは好みではなく、「細いラインでヒキを楽しみながら寄せる」派だから、ラインはこだわるのよ。こういうのは「群れを散らす」って理由から、最近じゃむしろ邪道なのかも知れないけど。
 
 ロッド(竿のこと)に関しては、新品が欲しい。カーボンロッド持ってないからなあ。へら竿3本程度(長さ違い)と、ルアーロッド1~2本ぐらい持っていたいものだ。昔よりカーボンの性能は向上しているはず(ゴルフクラブのおかげって話はある)だから、やはり最新のものが欲しいなあ。
 
 リールに関しては…壊れてない限り、昔の奴をそのまま使いたいかな。最近は「軽さを重視」ってんで、リアドラグ式のスピニングリールは「ルアー用じゃない」とされているからなあ。アレはファイトの時にすごく便利だと思うんだけど。ベイトリールはどうしてもキャスト(仕掛けを投げること)の際に気を遣って手返しが悪くなるので、好みじゃない。でも、ドラグを締めたり緩めたり…ってやりとりは大切でしょ。最近の連中から「ダセえ」と言われてでも、コレにはこだわりたい。
 
 ルアーは新品が欲しいなあ。別にいいモノ持っていた記憶はないし。アクションの付け方(要は動かし方)は相当忘れているはずだけど、ヒドけりゃ本やら映像やらで再学習してもいい。ラインの特性もかなり変わっているようなので、それをふまえてどうこうって話もあるだろうし。
 
 へら鮒釣りのテクニックも、もう一度しっかり学びたいなあ。タナ取りのテクとか、かなりテキトーだったからなあ。エサの選び方も、もう一度しっかり学んでみたい。「とりあえず、マッシュポテト(本当にジャガイモ)とグルテンで…」ってんじゃ、色々恥ずかしい。
 
 釣り船もいいよね。私は船酔いには強いから、「撒き餌」(船酔いすると出したくなるモノのこと)ばらまく心配はないし。大物狙いも良いけど、どちらかと言えばシロギスとかハゼみたいな小物の方が気楽で良いかな。そんでもって、釣りたてを天麩羅にしてくれる奴がいいかも。海との距離を考えれば、「江戸前」とり遠くの釣り場に行くのは難しいから、他の選択肢が少ないと思うけど。
 
 海外で釣りってのもいいね。実を言えば、「次にドバイへ行く時」は、トローリングに挑戦しようかと思っている。運が良ければマーリン(マカジキ)に遭遇できるみたいだし。あと、テムズ川やらセーヌ川で釣り糸たれる…ってのもやってみたい。ロンドンでは水族館に行ったので、勢いで釣具屋に突撃しかけた(苦笑)。いやまあ、実際はその直後に競馬場に行く必要があったんだけど。しかし、今思えばあそこで釣具屋に行った方が、金銭的被害は小さかったかも…
 
 今更本格的に釣りを再開しようなんて意欲はないけど、時々無性に「行きたいなあ」と感じる時があるのは事実。アウトドア系の趣味の中では気軽に出来るモノの1つだし。腕に関しては、最新の道具ならある程度補ってくれると信じたい。昔やっていたんだから、カンさえ戻ればキチンと使いこなせるんじゃないかな…って期待はしてもいいと思う。
 
 もっとも…私は釣りに関しては「下手の横好き」でねえ。今やってもやっぱりダメダメって可能性は高いかな。でもいいの。釣りってのは、「釣れるかな?」とワクワクしながらアタリを待っているのが楽しいんだから。でもまあ、小さい外道(目的外の魚の総称)1匹でいいから釣りたい、そうじゃなきゃ行きたくないってのがホンネなんだけど…

1月15日2010/01/16 02:08

 私にしては珍しく、「ケンカ売られているのはわかっていたけど、あえて放置」しておこうと思っていたんだけど、別の方が「あえて買っている」姿を見せられたらなあ。ちょっと渋々…ってトコロもあるんだけど、あえて私も「参戦」することにしました。ちなみにジャンルはこの色です。
 
 ケンカ売ってきたのは、XoDってサイト。管理者の方(サイトに名前がないので、あえてここでは名前は出さない)は知り合いだったりするわけだけど。ここの「ダメな営業」ってコラムで、「アニメを題材にしたゲームや、フィギュアを使ったゲームをとっかかりにしたら、と主張する者も少なくない。/くだらない。」(/は改行)と主張なさっている。私は前者に思いっきり該当するので、「くだらない」に該当するわけだ。
 
 同コラムでは、「子持ちのゲーマーで、自分の子をゲーマーに仕立て上げようとしている者」についても言及されていて、同様に「くだらない」と判定されている。これに対し、子持ちゲーマーのtakoba39714殿が、「SLG以前」という反論?を書いておられる。反論とは言い過ぎって気もするけど、「くだらない(からやめなさい)と言われたことを、実行するための方法論」を語られているからなあ。ならば、私も何か言っておこうかなと。
 
 「ダメな営業」の趣旨を私なりに乱暴に要約すると、こうなる。良い営業マンというのは、まず幅広く当たってみて見込みのありそうな顧客を選別し、見込みのある顧客だけ相手にすることを考える。ダメな営業は、見込みのあるなしを考えず、見込みのない相手に無駄な時間を費やしている。よって、ボードシミュレーションゲームを広めようとするならば、見込みのある奴、すなわち「こういうものが存在している」って情報だけで興味を持つような人間だけを相手にすべきで、それ以外の普及手段~アニメ・フィギュアを使ったものをとっかかりにしてどうこうとか、家族相手に普及を図るとか~は、「くだらない」。
 
 私は営業系の職務を担当したことはない。営業のターゲット(仕入担当)に近いことはやったことがあるけどね。それゆえ、営業がどうこうって部分については、あまり語ることができない。強いて言うなら、「競争入札における仕様書の重要性ってモノを理解できてない(実はちょっと特殊な知識)営業は、来るだけ無駄だからオレの前に顔出すな!」ってくらいだ。コッチは諸般の事情により、気軽に「○○社の何々」って指定してモノ買えるワケじゃないってコトぐらい、理解しろよなあ…
 
 しかしだなあ。あくまで私個人の意見を言わせてもらうと、「歴史系ボードSLGを広める手段として、アニメ・マンガ等の非歴史系ボードゲームに手を出すような輩は『多少なりとも見込みがある奴』だから、そーゆージャンルを充実させて歴史系に流れてくる奴が出るかも知れない」って意見は、ここでいう「マグロ一本釣り」路線ではなく、「底引き網路線」の一環じゃないかと思うのだけど。いくら何でも、「歴史系ボードSLGってのは、こーゆー遊びです」って解説聞いただけで、「これだ!これこそがオレの求めていたモノだ!」と悟ってくれない限り、見込みがないと見なす…ってのは、無理があるのでは?底引き網漁船だって、一応は完全無作為ではなく、「見込みのありそうな漁場」選んで操業しているんだし。
 
 世間一般の人間は、「歴史系ボードSLGの情報」なんて欲してない。「自分と無関係の情報」だと信じているからだ。この情報過多の時代において、どうやら自分とは関係ない話らしい…ってモノを聞いてくれる人間が、どれぐらいいると?このブログはあえてそーゆーコトにチャレンジしていて、ある程度は「非ゲーマーにもゲームの話題を読ませる」ことに成功しているようだけど、満足できるようなレベルじゃない。そもそも無茶な話だし、文才無いからなあ。
 
 私の経験から言えば、このブログを、「赤い話題」だってだけで読み飛ばさずに、一応目を通す…ってだけで、「程度問題で考えれば、他より見込みのある」人間と言っていい。「赤い話題」限定で考えると、ソコにすら至らない人間が多いからなあ。ただ、これだけでは絞り込んだうちに入らない。営業マンにたとえれば、「仕入担当に取り次いでもらえる手段が見つかった」レベルである。いくら何でも、これぐらいだったら「ダメな営業」でもわかるでしょ。大切なのは、「そこから先をどう絞り込んでいくのか」になるはずだ。まあ、このブログは読者の絶対数が少ないので、「現在ゲーマーじゃないのに、赤い話題も丹念に読む読者」をいくら絞り込んでも、「ゲーマーとなってくれそうな奴」が混じっているとは思えない(少なくとも確率は低い)けどね。
 
 話を聞いてもらうためには、どーすればいいのか?まずは「興味を持ってくれる可能性がある奴」を相手にすることだ。実を言えば、営業マンってのは、営業の肩書きが入った名刺を出すだけで、このレベルの絞り込みはある程度クリアしているのである。門前払いのケースを除けば、担当者が出てくるから。この段階さえクリアしてない営業活動なんてのもあるけど、それはもはや「営業マン」の担当ではなくなる。テレアポなんてバイト・パートその他「下っ端」がやることだし、スパムメールや立て看板・各種CMに至っては人間ですらない。それをふまえずに「幅広く」なんて考えると、それこそ「TVで採り上げてもらうか、あるいは日本中にスパムメールを流すか…」っていう話になりかねない。
 
 そんな奴がドコにいるのかはさておき、まずは「ボードSLGの話題を聞いてくれそうな奴」を探し出す。そーゆー奴に幅広く「ボードSLGとはこのようなものです。興味ありませんか?」と聞き、見込みのあるなしを見分ける。この段階で「見込みがある」側なら、片っ端から口説き落として試しにやらせてみても悪くない。その結果「面白い!」と言ってくれた奴が、新しいゲーマーではないかな。話を聞いてもらえるかどうかもわからない存在を含む「一般大衆」から一気に「ゲーマー」を探すのではなく、ある程度相手を絞り込み、絞り込んだ対象を幅広く当たって更に対象を絞り込み、その対象を…といった感じで、根気よく段階を踏んで絞り込んだ方が良いような気がする。
 
 では、まず最初の段階である「話を聞いてくれる奴」をドコで探せばいいのか?わかるかそんなもの。私は「アニメ・マンガ等を題材としたボードゲームに手を出すような輩なら、他より話を聞いてくれる可能性が高いのでは」って仮説を立てているけど、現段階ではあくまで仮説。「私自身がそうだった」という事実がある(「超人ロック」が入り口だ)ので、「試してみても悪くないのでは」とは言えるけど、「そんな連中が話を聞いてくれる確率は、一般人並みに低い」という意見(現状では、これまた仮説・推測レベルではあるんだろうけど)もある。大半のゲーマーが「ゲーマーって立場からでは、同じゲーマーにしか語る言葉がない」のが現状である以上、ハッキリしたことは言い難いと思う。
 
 なお、私も「非ゲーマーにゲームの話をすることはできない」側の人間だ。この色の話題だと、どーしても「ついて行けない人は置き去りにします」宣言が出ちゃうからなあ。より文才があれば、「最初赤い話題はまるで興味なかったので読み飛ばしていたけど、毎回面白く読むようになった」なんて読者を獲得できたかも知れないけど、私じゃ無理だ。「マグロの一本釣り」うんぬんってたとえで言うなら、「アニメ・マンガを題材とした…」って主張より、このブログの存在そのものの方がよほど「マグロ一本釣り」路線だと思われる。「職業としての釣り」ではなく、「趣味としての釣り」としてやっていることなので、「釣果の有無ではなく、チャレンジ自体に意味がある」ことではあるけどね。「オレも松方弘樹みたいに大物ゲットしたいぜ!」と言って海に出てオデコ(釣果ゼロのこと)だった奴相手に、「だから底引き網漁船に乗れば…」なんて言う奴はいない。
 
 私は営業やら広告宣伝やらには疎い。だからこの話については沈黙しているつもりだったんだけど、別方面から刺激受けちゃったからなあ。まるで「ヒトラーの快進撃を見て欲が出てきたムッソリーニ」(笑)。今回の内容も、伊の戦争計画並みに支離滅裂って気がする。でもまあ、明白な結論が簡単に出るような議論じゃないのはわかりきっているので、良しとするか。どーせ、何やったってやらなくったって、結局はこの業界が新規参入者を獲得するのはかなーり難しいに決まっているんだから。

1月16日2010/01/17 03:02

 本日は、ある意味昨日の話題の続き。付けられたレスの中に、「潜在的ウォーゲーマーというのは、どのくらい存在しているんでしょうね。」という問いかけがあったので、私の考えを述べてみようかと。専門性は高いですので、ご注意下さい。
 
 潜在的ウォーゲーマーとは…難しい問いかけだなあ。とりあえず、現時点ではそんなものの定義がハッキリしない。定義がハッキリしない以上、具体的にどうこうって話もしにくい。「新規参入者がロクにいない」って現状から推測して「ほとんどいない」と考えることも出来るし、囲碁将棋ならやる・PCやコンシューマー機でSLGをプレイする…といった、「類似してると言えなくもないモノ」をプレイしている人間がそれなりにいる以上、それなりにはいるはずと言うこともできる。
 
 とりあえず、人間の遺伝子に直接「ウォーゲーマーになるかどうか」って情報が載っているワケはないので、「潜在的ウォーゲーマーかどうかは、生まれながらにして決まっている」なんてコトはありえない。多少の向き不向きは影響あるかも知れないけど、この時点で残る奴は山ほどいるはずだ。
 
 生まれがあまり関係なさそうな以上、大事なのは「育ち」だ。その意味で最高なのは「昔はゲーマーだった奴」、つまり出戻りだな。過去にプレイしていた経験がある以上、現役に戻ってくる可能性はある。こういう層を必死になって掘り起こし、ある程度の数を稼いで生き延びてきたってのが、ここ最近のこの業界である。
 
 出戻り以外ではどんな奴が「潜在的ウォーゲーマーと呼べるような育ち」か?よくわかりません。冬の時代が長かった関係もあり、現役ゲーマーが「自分はこうやってゲーマーになった」って経験は「古い時代の話」になってしまい、現代に通用するとは限らなくなってしまったからだ。特に大きいとされるのが「ファミコンに代表される、コンシューマーゲーム機」だ。現役ゲーマーって、ファミコンが流行する以前にゲーマーになった奴が多い。「今の若い奴は、ゲーム機で満足しちゃうから…」ってな意見は良く聞く。もっとも、そんなこと言う人間の多くは「アナタが幼少の頃にファミコンがあったとしても、やっぱりゲーマーになっていたと思うよ」とツッコミたくなるような人間だったりするんだけど(苦笑)。
 
 とりあえず、「歴史・軍事が好きで、ゲームも好き。対人対戦も厭わない」って人間なら、「潜在的ウォーゲーマーの可能性が高い」として扱っていいとは思う。過去・現在ウォーゲーマーではない人間で、そんな奴はいるのか?私の印象としては、どうも存在しているらしい。コミケで見かけた(苦笑)。いや冗談抜きに、コミケで「歴史・軍事を扱っているけど、シミュレーションゲームとは言い難いゲーム(カードゲーム等)」を作って売っている奴がいるのだ。そういうモノを「掘り出し物」と称してウォーゲーマーに紹介するってのが、私が担当した「コマンド誌掲載のコミケレポート」の課題の1つだったりするわけで。
 
 こういう「掘り出し物」はどれぐらい存在するのか?とりあえず私は「見つかる」に賭けた方が、分が良いんじゃないかと思っている。それなりの数が存在しているようだ。そんでもって、そーゆーゲームを買う層がそれなりにいることも間違いない。まさか「客の全てがコミケに出入りするウォーゲーマー」ってコトは無さそうだし。まだ調査を始めたばかりなので報告できることは少ないけど、とりあえず「潜在的ウォーゲーマー」がそれなりにいるのでは…と推測はできる。実のところ、私が「コミケでの掘り出し物」にこだわる理由の1つが、「そーゆーゲームをコマンド誌で紹介(宣伝になる)することによって、ゲーマー適性の高そうな奴にコマンド誌の存在を知ってもらう(これまた宣伝だ)」ってコトだったりする。持ちつ持たれつとは、こーゆーことでないかな。
 
 「歴史・軍事に詳しくないけど、アナログゲームは好き」って人間を潜在的ウォーゲーマーとして扱って良いのかどうかには、意見の対立がある。私は「素質はあるのでは」と主張している側だけど、反対意見があるのは認めるしかない。ただ、こういう層は結構数が多い。ウォーゲーム業界へと堕落ステップアップする確率は多少低くても、母数が多い分有望じゃないかとは思うんだけどね。フツーの一般人よりはマシ(どの程度マシなのかは諸説アリ)なのは間違いないから。
 
 「歴史・軍事は好きだけど、ゲームは好きじゃない」って層をどう考えるのかも、難しい。実を言えば、私は「この層は案外見込みがないのでは」と思っていたりする。理由は単純。色々話を聞く限りにおいては、現状における「ウォーゲーム勧誘活動」って、この層に向けられることが多いのだ。ウォーゲーマーにしてみれば、共通の話題を見つけやすいからなあ。でも、その成果は…「見込みはあるんだけど、売り込み回数が不足しているから」と考えることも出来るけど、「実は見込みが薄いから」ではないかって考えも出来るわけだ。ただまあ、これまた「母数は多く、見込みは単なる一般人よりはマシ」って話にはなる。
 
 ここからは、別の絞り方として「現役ゲーマーと人間関係がある奴」を考察してみよう。まずは「ゲーマーの家族」はどうか?これは、「印象よりはゲーマーになる可能性がある」と思われる。「兄弟ゲーマーです」とか、「親から教わりました」って例は、一応聞いたことがあるので。身近な人間がハマっている存在であれば、いきなり否定まではしないからではないかなあ。ただまあ、「一般人と比べればマシ」程度の確率であって、世襲率の高さが目に付くモノ(政治家とレーシングドライバーは世襲率が高いと思う)と比べてはイケナイ。
 
 「ゲーマーと、ゲーム以外の理由で知り合った友人」はどうか?実は私はこの経路でゲーマーになった。しかし、現在他の経路で知り合った友人をゲーマーにすることには成功していない。生活基盤を共にするような関係(同じ寮に住んでいるとか)ならまだしも、単なる友人関係ってだけでは「一般人と変わらない」と考えて良さそうな。学生ならまだしも、社会人だと厳しいでしょ。
 
 「職場で知り合った存在」はどうだろう。そりゃまあ、サラリーマンの上司・同僚・部下や取引先の社員じゃ普通ダメだ。麻雀やゴルフならアリなのにね(苦笑)。でも、「教師と生徒」などのちょっと特殊な関係ならどうだろう。専門学校の講師やっている知人が、生徒の一部をトレカゲームの道に引きずり込んだ例を知っていたりするので、「環境次第では、あるいは」と考えて良いような。だからって、「接待麻雀」ならぬ「接待ウォーゲーム」なんて強要しないで欲しいけど。
 
 かなり幅広い意味で「潜在的ウォーゲーマー」と呼べるような存在となると、こんな感じになるのかな。もちろんこれは、「無作為に選んだ一般人がウォーゲーマーになる確率を1/100,000と仮定した場合、2/100,000以上を期待できる存在」って程度に過ぎない。まさに五十歩百歩。昨日の話題に出た「幅広く当たってみる」を実行するには、まだ絞り込みが足らないような。とはいえ、「ゲームが好きってだけ」「歴史が好きってだけ」という連中をどう評価するのか…って部分からして意見が割れている現状では、絞り込みようがないか絞りすぎて対象が残らないかのどちらかでしょ。
 
 現役ゲーマーの一部に、「潜在的ウォーゲーマーは少ないってコトにしておけば、初心者勧誘などと言う面倒なことをやらなくて済む免罪符になりうる」と考えている人間がいるのは否めない。ソレを責めるのは簡単だけど、「たかが遊び、何で面倒なことしなくちゃイケナイ」と言われたら、返す言葉がないんだよね。大半のゲーマーはそれじゃいかんと思いつつ、「じゃあどうすれば良いのか」がわからないので行動が伴わず、結果として初心者を勧誘できていない。方法論が確立してない以上、本来ならば「ダメなのを承知でやってみて、『やっぱりこの方法じゃダメだった』ってことを証明するつもりでやってみる」しかないとは思うんだけどね。
 
 とりあえず私は「コミケをほっつき歩く」という手段によって、「多少ゲーマーになる確率が高いんでないかな」って層が存在しているってコトまでは発見できた。潜在的ウォーゲーマーって、一般的な現役ゲーマー(私含む)が抱いている印象よりはいるんじゃないだろうか。むしろ問題は、理屈だけこねくり回してそーゆー層を真剣に探そうとしない、現役ゲーマーの側にあるのでは。私にとっても無茶苦茶耳が痛い話なんだけど。

1月20日2010/01/20 22:23

 諸般の事情により、更新が滞っています。申し訳ない。今週ほどじゃないけど、しばらく更新頻度が落ちそうです。まいったね。

1月26日2010/01/26 22:00

 諸般の事情により、久々の更新。色々あるんですよ私にも。そんな話は放置しておいて、本来だったら話のマクラにするはずだったネタをまとめておきます。
 
 ここの話のマクラは色々あるけど、ある程度意識して多めにしていたのが「ブラウザ関連」。なにせ深く考えずにボコスカ導入したからなあ。このところ動きを報告しきれなかったので、まとめておきます。
 
 変化があったのは、Firefox・Lunascape・Opera。Firefoxは3.6がついに「正規版」になった。これでやっと3.5.7を放逐できる…はずなんだけど、面倒なので放置中。なお、機能面では大きな違いを感じない。これは私が「ブラウザはシンプルイズベスト」って主義主張の持ち主だから。外見をいじくれるのが「最大の変化」じゃねえ。細部は変わっているので、バージョンアップは当然だと思うけど。
 
 Lunascapeは6.0が正規版となり、ついに5.0を勝手に放逐。インストールしてあるブラウザが1つ減った(苦笑)。以前から6.0系列ばかり起動していたので、特に気にはならない。強いて言うなら、外見などが「なんちゃってFirefox」なのがハナにつくってトコロかなあ。別に良いんだけどさ。
 
 大きな変化があったのは、Opera。つい10.50 Pre Alphaなんぞ導入してしまった…でも、コイツは速い!Javascript処理速度においてはほとんど評価してなかったのに、いきなり「高速ブラウザ群」の仲間入りを果たした。他も以前より軽快に感じる。私の中での評価が急上昇した。
 
 Operaは他にも「怪しげな新機能」を色々盛り込んでいくつもりがあるようで、一応注目はしていた。でも、速度遅いし動作が気に入らない…ってトコロが引っかかっていたんだよね。今回のバージョンはその辺が「改善」(人によっては改悪っぽいモノ含む)された気がするので、今後色んな意味で注目だ。場合によると、将来私のメインブラウザになるかも。現状ではやはりFirefoxに及ばない面があると思っているけどね。
 
 ベンチマーク結果や私の体感から判断して、高速なのはやはりChrome。コレはコレで納得いかない面があるのであまり使ってないけれど、「速いんだな」とは感じる。ベンチマークの割に遅く感じるのはSafari。もっとも、コイツは速度以外を評価して使っているので、「だからどーした」って話になるけど。これらとFirefox(トータル性能で優れていると評価)を「高速ブラウザ」扱いしてきたんだけど、今度からココにOperaが加わった。
 
 処理速度の向上はカネがかかるようで、いわゆる「メジャーどころ」でないと、どーしても後れを取るようだ。Lunascapeは少し「取り残された感」があるからなあ。ちなみに、他は「論じるのもアホらしい」レベル。競争相手がIE系ならともかく、それ以外のメジャーブラウザには太刀打ちできない。総合的な機能面についてはともかく、速度面に限定して考えれば、「IE以外のメジャーブラウザを使うのが良い」となるかな。
 
 そのIEだけど、何だかんだ言って「信頼度は高い」と見なし続けている。ウイルスその他の攻撃対象になりがちではあるけどね(苦笑)。速度面ではまるで評価できないんだけど、かな~り高速化された新バージョンが開発中って話は聞いた。過去のIEとの互換性犠牲にしないで高速化できるのか?と疑っていたりするけどね。ただまあ、私は「旧バージョンIEエミュレーター」を導入してあるので、多少互換性が失われたところであまり悩まずに済みそうだけど。
 
 バージョンアップ頻度に関しては、Chromeが…「開発者用チャンネル」とかいうバージョンだからなあ。ドコがどーなったのかについては、ついに日本語を諦めて英語の開発リリースに目を通している。大半はよくわからんけど、どーせ日本語でもよくわからんから問題ない(苦笑)。ただ、流石に「スゲー大事な変更があったかどうか」ぐらいわかるようにしておきたいからなあ。
 
 深く考えずボコスカ導入され、深く考えず運用されているブラウザ群。多少管理が面倒だけど、今更アンインストールするのもなあ…って理由で現体制が維持されている。いっそのこと、もっと本格的に「ブラウザ比較」をやれば…とも思っているんだけど、流石に面倒なんだよな。つーわけで、今後も深く考えず、単に「ココの話のマクラ」としてブツクサ語るネタとして取り扱おうかなと。所詮私に出来る技術的なコトなんて、そんなもんよ。