1月9日2010/01/10 03:34

 私のPO馬(ドラフト1位)のレーヴドリアンが、福寿草特別V。勝ちっぷりも見事で、色々妄想が膨らむ。もらった…デカいところ1つはもらったぜ…
 
 本日の話題は、「今年の抱負」。と言っても、フツーの抱負ではない。ネタになるような抱負じゃないと、ココで紹介する気はないから。今年は「同人ゲームに詳しくなろう」って抱負があるので、こいつを語ろう。
 
 私は一応「同人ゲームに詳しい人」に分類されると思う。コミケで同人ゲーム買ったりしているわけで。ただ、これは言ってみれば「何も知らない奴よりはマシ」ってだけの話。大多数のゲーマーが「ほとんど知らない」から詳しい方に分類されるだけで、知らないことは山ほどある。
 
 にもかかわらずコミケレポートなんぞ…と思う方、そのとーりです。私ごときが担当して良いのだろうか?って葛藤は感じていたりします。ただ、じゃあ他に誰がやるの?コマンド編集部が公式な取材許可を取ってくれる見込みは、極めて薄い。領収書なんて出ないモノが相手だから、経費負担してくれる望みもない。体力的・金銭的な負担は覚悟する必要がある。しかも、〆切はキツい。冬は松の内に原稿仕上げる必要があるし、夏は多少マシだけど「正月休み」にあたるモノが期待しにくい。何度も言ってるけど、他にやってくれる奴がいるというのなら、喜んで代わりますよ私は。
 
 しかしだ。せっかくコミケレポートなんぞ書いている以上、胸を張って「オレは同人ゲームに詳しい」と言えるくらいになりたいものだ。本来ならばそーゆー奴が担当すべき仕事だからね。そのためには、私が同人ゲームに詳しくなるしかない。よって、今年はもっと同人ゲームについて勉強しようと決意したわけだ。とりあえず、その方がゲーム界のためになる。
 
 もちろん、単に「ゲーム界のため」ってだけではなく、私自身のためでもある。当たり前だ。義務感だけでこんな抱負を掲げるほど、私は酔狂じゃない。前々から「面白そうだ」とは思っていたので、この際本格的に足を突っ込む気になっただけ、ってのがホンネだったりする。いや…より正確に言うと、「本格的に足突っ込むと、タイヘンなことになりそう」って理由で逃げていたモノと、ついに本格的に向き合う決心が付いたってことかな。
 
 同人ゲームって面白いのか?と正面切って聞かれると、「正直ビミョー」としか答えようがない。「同人ゆえの限界」ってものがあるからねえ。それを考えれば、色々至らない点があって当たり前。そーゆー「完成度の低いモノ」には興味ないんだよね…ってゲーマーがいたとしても、非難する気にはなれない。
 
 ただ、同人には同人なりの良さはある。テーマがものすごくマイナーだとか、版権絡みでどうこう…って品など、色んな意味で冒険的な作品になると、商業ベースでは出しにくい。そーゆー部分を評価して、至らない部分には目をつぶるつもりがあるのなら、同人ゲームも悪くはない。私自身は面白いと思っているし、少なくとも、「同好の士」はそれなりにいると思われる。
 
 じゃあ、今までなんで逃げ回っていたのかって?実のところ、「同人シミュレーションゲーム」なんて数が少ないから。私はシミュレーションゲーム>それ以外のゲーム、って人だから、深入りしたところで「シミュレーションゲームとは言い難いゲーム」ばかり…ってのがわかりきっている同人ゲーム市場に対し、深入りする必要は感じてなかったのだ。
 
 しかし…実のところ、私は「非シミュレーションゲーム」も嫌いじゃない。「面白ければ、それでいい」って考えるタイプなので。そりゃまあ、シミュレーションゲームが「特別な地位」にあるのは認めるけど、それはそれ、これはこれ。割り切って楽しめる自信はある。だからこそ逃げ回っていたんだけどね。同人ゲームに迂闊にハマってしまうと、財布の中身がタイヘンなことになるからなあ(苦笑)。
 
 そんなしょーもない理由で「同人ゲーム」への深入りを避けてきたわけだけど、今回「本格的な」(あくまで比較問題)コミケ取材をやったおかげで、「やっぱり面白いなあ」と、抑えてきた感情が抑えきれなくなってきた。特に大きいのは、やはり「作り手のアツい声を、面と向かって聞ける」こと。こーゆーものは「ゲームという作品から感じ取る」のが基本ではあるんだろうけど、同人誌即売会でアレコレ聞き出し、ついでに自分の意見・感想なども直接伝えるのも悪くない。やっぱりこーゆー会話は楽しいなあ…と改めて確認した結果、ついに「深入りしてみるか」って気分になったのだ。
 
 今から考えてみれば、「コミケ取材」ってことで丹念にサークルの方から話を聞くなんてコトやらかせば、こーなるのはミエミエだった。そーゆー行為にハマってしまいがちだからこそ、私は今までずっとコミケに出入りしてきたのだから。実は薄々感じていたコトではあったんだけど、流石に「深入りするか」って気にはならないでくれるといいなあ…と考えていたのだけど、無理でした。
 
 同人ゲームの勉強をすると言っても、他の趣味との絡みもあり、いきなりディープに…とはならない予定。とりあえずは「コミケ以外の同人ゲーム即売会」(存在は確認している)にも足を運ぶくらいか。「対戦相手を見つける」(今まではソロプレイばかり)も課題になりそうだけど、これは相手もあることだし、地道に取り組んでゆく予定。私のことだから、「興味はあるんだけど、どーしたら良いのやら…」なんて悩む必要は無い。気軽に取り組める趣味じゃないかな。
 
 本来ならば「抱負」と称して長々と語る必要など無いコトではあるけど、モノがゲームなだけに、周囲に告知しておいて損はない。その方が対戦相手見つけやすくなるし。ゲームはやはりプレイしてナンボ。ソロプレイが悪いワケじゃないけど、対戦した方が面白いのは間違いない。「誰とドコで対戦するか」は多少考えなきゃイケナイことなので、ここで「同人ゲームにハマる予定です。よろしく」と表明しておくメリットはあるはず。だからこーやってネタにしてみました。
 
 しかしだなあ。私は昔から「ワケのわからん趣味が、ワケわからん方向に拡張してゆく」傾向があったけど、ついに同人ゲームかぁ…心底ワケわかりませんな。ただまあ、私はそーゆー人間なんですよ。自分としては割り切ってます。とはいえ、財布の中身と購入&プレイのための時間をどーするのかは、深刻な問題かも…適度なハマリで済むよう、祈るしかないのかな…

1月10日2010/01/10 22:13

 やってくれるぜ…本日は、「思わず吹いた」ネタを。こーやって警告しておかないと、一部の方には「モニター等を汚してしまう」原因になりかねないと判断しました。覚悟はいいでしょうか?
 
 非公式ながら取材なんぞを担当した関係上、コミケ関連の情報は丹念に漁るようにしている。レポートのネタになるかもしれないし。今回は既に原稿仕上げた後だけど、なんとなく色々見ていたわけだ。
 
 そこで発見したのは、C77(前回のコミケ)のスタッフ反省会のレポート。これによると…今回、「取材」(公式なモノ)と称して、JRA(言わずと知れた日本中央競馬会)が来たんだそうな。よりによって。
 
 何でJRAがコミケの取材なんぞ?何でも、競馬の観客動員数が減っているので、動員数の多いイベントを参考にしたいんだそうな。そんでもって、コミケの代表者から「競馬の(一獲千金を目指して集まる)観客の中にも競馬を愛する気持ちが増えていかない限りは難しいと言ったら、納得していた。」んだそうな。へー。
 
 私は競馬もコミケも行く人だ。今回は諸般の事情によりパスしたけど、東京大賞典との掛け持ちはフツーにやる。有馬記念との掛け持ちさえやったことがある。距離及び発走時刻の関係から、有馬記念の方が「タイヘン」だけど。コミケと有馬記念の比較論もやったことがあったなあ。とりあえず、「コミケと競馬双方にソコソコ詳しい」って自覚はある。
 
 そーゆー私に言わせると…まあ、あの「親方日の丸」JRAが、何であれ余所から学ぼうと考えたことは評価しよう。コミケはあくまで「参考にするため取材したモノ」の1つに過ぎないんだろうから、こんなモノを取材対象としたコトについても、文句を言うのはやめよう。ただ…それでも、「お前等はその前にやるべきことがあるだろ?」って気がする。
 
 連中がどの程度の取材をしたのか?詳しいことはわからない。けど、どー考えても真っ先に立ち寄りそうな場所に、真っ先に来なかった気がするね。3日目西館の「スポーツ・ギャンブル」のシマに私が張り付いている間、それっぽい連中は見かけなかった。ここ取材して、「コミケで競馬関連の同人誌などを売っている人間」を取材しないで、どーすんのよ。まあ、「ヤバいモノ売ってるかも知れないんだから、行くとかえって迷惑」と考えたのかもしれないけど。
 
 もし連中がこのシマのサークルをくまなくチェックしていたら、絶対「引っかかる」サークルがある。中山グランプリ殿だ。有馬・宝塚記念のファン投票結果なんて、基本的には「JRA内部資料」だからねえ。流出したからって騒ぐような情報じゃないけど、無視できるワケでもあるまい。にもかかわらず、ココに朝一番にすっ飛んでこなかったんだから、連中が「競馬ジャンルのサークル」をどう扱ったのか、わかるような。
 
 そりゃあね、コミケスタッフへの取材は重要でしょ。「コミケってモノを良く知っている」のは間違いないんだし。ただ、コミケは基本的に「サークル参加者と、一般参加者が中心」のイベント。サークル参加者を取材しないでどーすんの。しかも、自前でやっている「競馬」ってジャンルの。こーゆートコロからも「競馬人気を盛り上げるためには、どーしたらいいと思うのか」って取材をしようと思わなかったのか?
 
 そもそもだ。コミケ会場には、ある意味「こんなトコロで売っているのはもったいない」モノが山ほどある。一部の競馬同人誌はモロに該当するな。コミケなんぞに行く「コアな競馬ファン」なんてごく少数。にもかかわらず、コアな競馬ファン向けの同人誌をコミケで売っているのだから。何も競馬場で同人誌売れとまでは言わないけど、「競馬愛」の表現方法には色んなモノがある…ってことは、知っておいて損はなかったと思うけどな。
 
 あくまで私に言わせればだけど、JRAは基本「客ってのは、黙って競馬場に来て馬券買えば良いんだ」と考えているフシがある。そりゃまあ、調子に乗って「あの馬のローテーションは…」とか、「あの時の騎乗は…」なんて文句・苦情を送りつけられても困るワケだけど、「しょせん客、受け身でありさえすればいい」って意識は、コミケと対極にある概念ではないかな。JRAの連中が「客」と呼んでいる立場の人間だって、立派な「競馬文化」の担い手のはずだ。そんなこと、コミケ取材するまでわからない…って時点で、相当オカシイと思う。だから「親方日の丸」なんだお前等は。
 
 サイトを充実させろ、有馬&宝塚のファン投票内容は有効票全て公開しろ…その他、個別に言いたいコト、コミケ取材より先にやって欲しかったことは山ほどある。ただ、これらはあくまで私個人の意見。そーゆーものを「押しつける」のは、悪いワケではないけど大切なことではないと思う。私が「真に」JRAに望むもの、コミケ取材より先にやって欲しかったことは、「客と真摯に向き合う」である。とりあえず文句だけ言われないようにしておけば、後は勝手に馬券買ってくれる…と思ってないか?そうじゃなくて、「何を提供することが、真の意味で客のためになるのか」をもっと真面目に考えろと。こんなコトはコミケ取材なんぞやらなくても、わかるはずだと思っていたのだけどなあ。
 
 私は競馬が好きだから競馬場へ行く。コミケも好きだから、コミケにも行く。これを両立させるためなら、クソ重くて恥ずかしい紙袋下げて競馬場に現れ、白い目で見られても気にしない。何でソコまでやるのかは、「両方とも好きだから」だ。「競馬愛があるからこそ、人は競馬場へ足を運ぶ」なんてこと、コミケスタッフに聞かなきゃわからんことかぁ?それだけ聞いて納得しているようじゃ、結局何もわかってないのと同じコトじゃないか。
 
 奇しくも、C77は中山グランプリ殿引退の時。ファン投票結果に対し、「真摯な有効票を、死票だからと言って無効票と同列扱いして良いのか」と警鐘を鳴らして14年ってサークルが、諸般の事情から活動を停止した同じ会場に、「コミケ同様に盛り上がるためには、競馬はなにをすれば良いのか」をJRAがコミケスタッフに聞きに来ていたわけだ。なんつーか…哀しいよ私は。JRAって、やっぱり「なーんにもわかっちゃいねえ」存在だったんだな。
 
 コミケを取材した結果、JRAがどーなるのかはわからん。いずれにせよ今後次第だ。ただまあ、本来だったらとっくの昔に気がついてしかるべきコトを、この取材で学んだというのなら、それが活かされることを願うばかりだ。とりあえず、サイト上でファン投票の結果は全部表示して欲しい。せっかくコミケに行ったのに、「何故そんなコトをする必要があるのか」がわからん…とは言って欲しくないぜ。